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メイウェザーだから指し示すことが出来る未来

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 色々と長い時間を掛けて到達した場所と言える。フロイド・メイウェザー・ジュニア対コナー・マクレガーの対決。12ラウンドのピュアなボクシング対決として試合は行われ、互いに10オンスのボクシンググローブで試合を行うとのこと。既にマクレガーがネバダ州にボクシングライセンスの発行を請求しており、マクレガー自身が望んだその戦いの火ぶたが切って落とされようとしている。  一方で、この試合は決して歓迎されるコメントばかりではないことを明記しておきたい。なぜなら、マクレガーはボクシングをベースとした選手ではあるが純粋なプロボクサーではない。彼の主戦場はUFCであってボクシングではないのだ。  そして、メイウェザーは既に40歳となる。現役を退いて早くも2年となるアスリートがここで試合をする意図は何か。それはただのショウ・ビジネスであって、ピュアな戦いではないと思われているからではないか。  恐らく、この試合で生み出されるものは無い。早くも猪木対アリ並みの凡戦に終わるのではないかという予想まで出ているほどだ。しかしだ。この試合は多くの期待が寄せられる試合となるだろう。マクレガーの実力を知っているものならば、ただの凡戦で終わる可能性は低いと。

 彼のハンドスピードはとても速く、そして手打ちにならない所があげられる。何よりもサウスポーだからだろうが左のパンチの伸びが鋭い。蹴り技やグラップリングに気を遣わなくても大丈夫なボクシングルールでの対戦は非常に興味深いものがあると言える。  一方でメイウェザーのスタイルは「つまらない」と揶揄されがちである。それは全くもって頓珍漢であることをここで言わせていただきたい。確かに激しい殴り合いの方がエキサイティングではある。だが、傍から見るとその激しい殴り合いを避けながらも自らが優位に試合を進めるというのはボクシングに精通している証拠。その部分を切り取って見れば、マクレガーとの対戦は決して凡戦に終わるとは言い切れないのだ。  むしろ、当たらないと揶揄されるメイウェザーに対してマクレガーが一撃を与える事となれば。元々が打たれ弱いメイウェザーである、何が起こるかは分からないと言ったところだろう。  そして、紆余曲折があったとはいえ彼らの試合に漕ぎつけることが出来たのは、何を隠そう彼がフロイド・メイウェザーだからである。これが村田諒太であったとしても、ファン・マヌエル・マルケスであったとしても実現しなかったであろうこの試合。メイウェザーは自らをブランドにしてビッグイベントが出来る力がある事を証明して見せたのだ。

 この戦いがどのような結末を迎えるのかはまだ分からない。果たして皆が予想するような展開に終始してしまうのかそれとも、想像以上にエキサイティングな戦いとなるのか。マクレガーには12ラウンド36分間で戦うという経験をしたことが無く、いくら優れた能力を持っていたとしても短期決戦で仕留めなければ未知数であるということ。  一方で、メイウェザーもメイウェザーで、自分有利な土俵に相手を引きずり込んだのだから、敗戦を許される状況では無いという事だ。ロッキー・マルシアノが持つ49連勝を更新して50連勝にするのか。  たかだか一つのノンタイトルマッチと考えていたら大間違い。いよいよボクシングはこれから新たな時代へと突入しているのだから。それは「何を賭けて争うか?」よりも「誰と戦うのか?」ということである。ある種の原点回帰とも言えるかもしれない。  これは世界的に見てもそうなのだが、世界チャンピオンの価値が下落しているという傾向にある。だからこそ、パッキャオは昨年キャリアの一区切りとしてティモシー・ブラッドリーとWBOのウェルター級「インターナショナル」王座のタイトルマッチとして戦ったし、アミール・カーンは体重差があるにもかかわらずサウル・アルバレスとの対決に踏み切った。メイウェザーが指し示したこの戦いは、ボクシング界の一つの未来と言えるだろう。

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ボクシング
コナー・マクレガー
フロイド・メイウェザー・ジュニア

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