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久保隼「世界王者をゴールにしてはいけない」

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 ネオマール・セルメニョがゴングが鳴っても立ちあがって来ない。疲労を理由に棄権したその幕切れは、果たして世界戦と呼んで良いものかどうか。途中まで2-1でスコア上はリードしていたと聞いていたら、きっとセルメニョは戦っていたのではないか。そして、防衛していたことだろう。  と、久保隼の涙のインタビューを見ながらぼんやりと世界戦を振り返ってみていた。しれっと、片岡亮氏に嘘の記事を書かせた元凶である、冨樫光明氏のリングアナウンスに腹を立てながらも。  端的に言おう。厳しい。今後、防衛ロードを築いていけるかどうか、怪しい選手だ。実際のところ、実力がないわけでは無い。事実的確なポジションを取っていれば正確なパンチと勝負所での集中力はずば抜けて優れていたことだけは事実なのだが。  決して五十嵐俊幸のように打たれ弱いのに、カッカして打ちあいに行くような短気な選手にも見えない。だが、何か足りない。長く世界王者として君臨するために必要な何かが。

 ミュージシャンに例えてみよう。  ゲスの極み乙女。は別に聴いていても何も思わない。感動も何もない、ただ曲だなあとしか思わない。というか「ドレスを脱げ」などに至っては、ほな・いこかがかわいいくらいしか感想が思いつかない。だが、川谷絵音のある種独特な不気味さと才能がファンを引き付けてしまうのだろうと思う。  相対性理論なんて最近出てこないけれど、やくしまるえつこの存在感とメロディーが不思議とかみ合って独特の存在感を出している。「気になるあの娘」のフラフラ歌っているんだけど、芯が通っている不思議な感覚は未だに忘れられない。  別に音楽の話をしたいわけじゃない。というか、音楽にそんなに詳しいわけじゃない。何が言いたいかというと、久保には久保が無いのだ。というか、久保隼らしさとは何だ、ということになる。正直に言えば、国内での試合を見ているわけでは無いので、評価対象は世界戦だけということになるのだが、正直言って良く分からないのだ。  八重樫東は確かにテクニックはないだろう。しかし、見る者に訴えかけるような激しいファイトはいつも感動を呼ぶ。井上尚弥は才能だけで見ればずば抜けている。モチベーションが下がっているらしいが、クアドラスと対決しても面白いと思うのは個人的な意見だろうか。井岡一翔は、日本ボクシング史上最もテクニカルなボクサーだろう。ローマン・ゴンサレスと対決しても何らそん色はないはずだ。

 さて、そんな久保だが小國以載やレイ・バルガスとの対決を望んでいるようだが、端的に言えば勝てないだろう。グスマンから奇跡(といったら失礼になるだろうが)の勝利を収めた小國は、東洋太平洋王者だった頃に和気に敗れて以降は無敗を通しているし、ウィルフレド・バスケス・ジュニアに勝利した石本康隆にも勝利している実力者だ。中々防衛戦が決まらないが、指名挑戦者の岩佐にさえ勝利することは厳しいだろう。  レイ・バルガスだって同様だ。メキシコボクシングの中でも若手のホープとして知られており、ジョニー・ゴンサレスやレオ・サンタ・クルスのように複数階級をどんどん制覇していく選手だろう。はっきり言って、久保など相手にしないはずだ。  それよりも、久保は国内でまだまだ倒さなければならない相手がゴロゴロいるのだ。たとえば、石本に和気。IBF防衛戦を待ってからということにはなるが、岩佐も間違いなくその候補に入ってくる。階級は一つ下がるが、大森将平や亀田和毅とやらせても面白いだろう。  厳しいことを言わせてもらおう。今のままではすぐ負ける。覚悟した方が良い。久保も、ジムも。それだけ厳しい状況を潜り抜けてこなかったのだから、それは想定しなければならない。

 だが、この勝利が大きな転換点となる可能性だってある。また新たな頂点を目指すことは決して悪くない。WBAにはフローレスという暫定王者もいるし、スーパー王者には泣く子も黙るリゴンドウが居る。  国内でも前述の通り虎視眈々とベルトを狙うものが居ることだろう。これは久保にとっても好機である。彼らの挑戦を受けて立ち、勝利を収めることができれば、私がここまで書き記してきたことは全て嘘だったということになる。つまり、自らがいかに強いかということをアピールするチャンスであるということだ。  アマチュアではライト級やフェザー級での体重がメインだった清水聡も、ここに参戦してくる可能性は高い。もし、清水聡と戦うことになればそれはそれで面白いことになるのではないだろうか。面白いことを考えることが得意な大橋ジムにも期待してみたい。  とにかくだ。これからは戦って証明していくしか方法がない。しかし、ボクサーとはそうあるべきではないだろうか。戦うことで力を付け、守るものができたことで格を上げていく。これからどのように成長していくのかを楽しみにして、これから久保を見ていきたいと思う。だって、これからの男なのだから。

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この記事へのコメントコメント一覧

久保隼「世界王者をゴールにしてはいけない」

はっはっは。恥ずかしいと思わなかったら最初からブログなんかやらないさ。
あなたも書いてみるといいよ。

久保隼「世界王者をゴールにしてはいけない」

今さらですがコメントを返しますね(笑)

何やらベストの体重では無かったという話もありますが、仰るように正面に立ちすぎてパンチをモロにもらうという弱点を露呈してしまったような気がします。今後は階級を上げるようですが、打たれ負けする場面も増えそうですね。

つまらん記事

書いている自分だけが楽しい記事
ゲス乙女と比べるという意味不明
「何か足りない」とか書いている著者の文章力が足りない。
2ページを読む前に棄権。
これ公開して恥ずかしくないの?
あ、匿名だもんな。

久保隼「世界王者をゴールにしてはいけない」

久保はこの間の試合で、アゴが弱いという弱点を露呈してしまいましたね…。次から対戦相手は「一発当てれば倒せる」つもりで来ると思うので、長く防衛しつづけるのは現時点ではかなり厳しいと思います。

まずは相手の正面に立ち過ぎる癖を治して欲しいですね。フットワークを徹底的に磨いて、アウトボクシングスタイルを完成させてほしいです。人気は出ないかもですが。

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