2007年06月04日

石橋尚登(西):プロ7年目、3球団目ながら、いまだ一軍未昇格

先日のブログでも書きましたが、ベースボール・マガジン社がチームごとに
リリースしているカードシリーズでは、その時点で所属している登録選手、
全員をカード化しています。一軍でバリバリ活躍している選手から
二軍でくすぶっている選手まで、全員を取り上げるわけですが、
毎年カードを作っていると、特に後者のタイプの選手が気になります。

ああ、この選手まだ頑張ってるんだなあ~、という感じで、例えば、
(1)一軍での実績がほとんどないまま今季も現役の未完の大器10年目
(2)二軍では大活躍しているのに一軍での出場機会に恵まれない二軍の大砲
(3)実質的にはブルペン捕手兼二軍バッテリーコーチ補佐的な存在ながら
二軍の第3捕手として今季も現役を続行しているベテラン捕手
なんて選手が気になりますね。

(1)のタイプは例えば今季プロ入り12年目で初勝利を挙げ、
楽天の中継ぎで頑張っている松本輝。彼はソフトバンクのエース、
斉藤和巳と同期入団の選手で、ホークスの10年間で40試合に登板しただけで
0勝5敗0Sの成績しか残せていなかったのですが、それでも現役を継続できていたのは、
彼の潜在能力がそれだけ評価されていたからなのでしょう。
そして、昨年、楽天に移籍して、今季、その未完の大器を開花させたのですから、
野村監督の手腕はやはりすごいですね。

このタイプの成功例をもうひとつ上げると、広島の嶋重宣選手。
彼は高校時代(東北高。当時のライバルは仙台育英の金村曉=現日本ハム)から
有名な投手でしたがプロでは芽が出ず、5年目に打者転向。
しかし、この転向も功を奏せず、長らくくすぶった後に10年目にようやく開花して
首位打者を獲得という大成功を収めるのですが、こういう例は本当にマレながら、
たまにあるとインパクトは大きいですね。

(2)の例は以前にも別のコラムで書いたことがありますが
http://www.sportsclick.jp/sportscard/column01/index10.html
巨人の吉川元浩。二軍でホームラン王1回、打点王2回を獲り、
ファーム通算90本塁打を放っているのですが、一軍での出場機会がほとんどなく
昨年9年目でようやく一軍初安打。そして、今年もまだ一軍昇格なし…。

(3)は99年に一軍で2試合に出場した以外、まったく一軍での出番がなかった
広島の鈴衛佑規捕手が有名でした。
昨年限りでついに引退、現在はブルペン捕手を務められています。

そして、現在制作を進めている西武カードでも、また注目選手を発見してしました。
今季プロ7年目の石橋尚登内野手です。
長崎・波佐見高から01年にドラフト6位で広島入りも
05年限りで自由契約となって阪神にテスト入団。
しかし、その阪神も自由契約となって今年から西武入りした選手です。

その石橋選手の解説原稿をライターさんに書いてもらったのですが、
文中に「プロ入り以来、一軍昇格がない」ようなことが書いてあったので
本当かよ~! と思ったのです。同選手の一軍での試合出場がないことは
レコードブックを見ればすぐ分かるのですが、本当に一軍に登録されたことはないのか?

こういうのを確認するのが、カードの編集者の仕事なのですが、
スポニチのHPの選手名鑑には「1軍出場登録日数」という項目があって、
これが確認できるんですね。そこで石橋選手のデータを確認してみたところ
http://www.sponichi.co.jp/baseball/npb/2007/meikan/lions/64.html
その項目はブランク。やはり、過去に一軍登録はないようです。

さらに、彼の二軍での成績を見たところ、ファームでもあまり出場機会に恵まれていません。
昨年までの6年間で195試合にしか出ていませんから、年平均30試合程度。
ベストシーズンは03年で60試合に出場して37安打、打率.325ですが、
翌年は故障でウエスタンの出場は7試合のみ。
そして、二軍でもいまだホームランがないんですね。

このように実績がさっぱりない選手なのですが、3球団目に到達して、
それも選手を見る目については定評がある西武が獲得したのですから、
潜在能力はさぞかしすごいものがあるのでしょう。

今季は珍しく下位に低迷しているライオンズだけに、
石橋選手にとってはチャンスかもしれません。
プロ7年目、3球団目での一軍初昇格はなるでしょうか? 期待しています。
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posted by しゅりんぷ池田 |14:06 | 野球 | トラックバック(0)
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