2007年04月10日

生涯打率1位(4000打数以上)

先日、4月7日の試合で巨人の小笠原道大が5打数3安打して、
通算4209打数1347安打の打率.320028で、元ロッテのリーの.320024を上回って、
生涯打率(4000打数以上)のトップに躍り出た、というニュースがありました。

この生涯打率の話になると思い出すのが、張本勲さんにインタビューした際のことです。
スポーツカード・マガジンの取材でいろいろ良い話を聞かせていただいたのですが、
張本さん、記録の話になると、すごくムキになられるんですよ。
そのインタビューをさせてもらった時点で既に還暦を回られていたというのに…。

生涯打率の規定打数が4000というのが、どうにも納得が行かないご様子で、
「なんで4000なんだ? 4000打数なんて10年ぐらいで到達する数字じゃない!
オレなんかその倍以上(通算9666打数)打ってる!」とご立腹なのです。

その時点での生涯打率のランキングは
1位がリーの.3208、2位が若松勉の.31918で、3位が張.31915だったのです。
わずか、0.00005の差ですが、そんな微妙な差だけになおさらなのでしょうか。

そこで、張本さんの年度ごとの通算打率を計算してみました。

年齢	年度	所属	安打	打率	順位	通算打率
19歳	1959	(映)	115	.275	16位	.275
20歳	1960	(映)	116	.302	4位	.288
21歳	1961	(映)	159	.336	1位	.306
22歳	1962	(映)	157	.333	4位	.313
23歳	1963	(映)	148	.280 	10位	.305
24歳	1964	(映)	151	.328	2位	.309 
25歳	1965	(映)	133	.292	6位	.307 
26歳	1966	(映)	146	.330 	2位	.310 
27歳	1967	(映)	139	.336	1位	.312 
28歳	1968	(映)	122	.336	1位	.314 
29歳	1969	(映)	160	.333	1位	.316 
30歳	1970	(映)	176	.383	1位	.322 
31歳	1971	(映)	150	.313	7位	.321 
32歳	1972	(映)	169	.358	1位	.324 
33歳	1973	(拓)	143	.324	2位	.324 
34歳	1974	(日)	138	.340 	1位	.325 
35歳	1975	(日)	113	.276	15位	.322 
36歳	1976	(巨)	182	.355	2位	.324 
37歳	1977	(巨)	153	.348	2位	.325
38歳	1978	(巨)	131	.309	12位	.325 
39歳	1979	(巨)	60	.263		.323 
40歳	1980	(ロ)	89	.261		.321
41歳	1981	(ロ)	35	.219		.319

張本さんが30歳になる70年に.383という高打率(当時の日本記録)をマークして
通算打率を.320代に乗せると、そこから引退する前年まで10年余にわたって
そのレベルをキープしたのです。

現在、生涯打率でトップに立っている小笠原選手が首位を維持し続けるためには、
毎年.320以上の打率を残さないといけないのです。
.300とか.310では数字が減っちゃうんですよ!

昨シーズン終了時点での小笠原選手の通算打数は4175。
張本さんの9666打数に追いつこうとするなら、
これから10年以上現役を続けないといけません。
小笠原選手は今年の誕生日でもう34歳ですから、
さらに10年現役というのはあまり現実的ではありません。
そして、その年齢まで.320以上の打率を残し続けるというのはさらに難しいですね。
そう考えると、張本さんの記録の偉大さが改めて分かります。

4月9日現在で.378の高打率をキープしている小笠原選手ですが、
打率が.320を切ると生涯ランキング1位で再び、リーに抜かれてしまいます。
同選手がどこまで1位の座をキープできるのか要注目ですね。
20070411-02.jpg


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posted by しゅりんぷ池田 |11:48 | 野球 | トラックバック(0)
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