2009年06月26日
稲尾のシーズン353Kと松坂の215K すごいのはどっち? ライオンズ歴代最多奪三振投手
昨日の歴代最多勝利投手に続いて、ライオンズの歴代最多奪三振投手を紹介します。 昨今では最多勝利・最優秀防御率とともに投手3冠のひとつのようにみなされるようになった 最多奪三振のタイトルですが、リーグの表彰項目となったのはパが89年から、セは91年からと 割合最近のことなので、かつてはそれほど意識されていなかった項目なのですね。 (かつての投手三冠は最多勝・最優秀防御率・最高勝率でした) その一覧はこんな感じ。 <ライオンズ歴代最多奪三振投手> 1955年 河村久文(西鉄) 225個 (投球回=279回1/3) 1958年 稲尾和久(西鉄) 334個 (投球回=373回) 1961年 稲尾和久(西鉄) 353個 (投球回=404回) 1963年 稲尾和久(西鉄) 226個 (投球回=386回) 1966年 田中 勉(西鉄) 217個 (投球回=296回1/3) 1975年 東尾 修(太平洋) 154個 (投球回=317回2/3) 1982年 松沼博久(西武) 152個 (投球回=180回2/3) 1986年 渡辺久信(西武) 178個 (投球回=219回2/3) 1997年 西口文也(西武) 192個 (投球回=207回2/3) 1998年 西口文也(西武) 148個 (投球回=181回) 2000年 松坂大輔(西武) 144個 (投球回=167回2/3) 2001年 松坂大輔(西武) 214個 (投球回=240回1/3) 2003年 松坂大輔(西武) 215個 (投球回=194回) 2005年 松坂大輔(西武) 226個 (投球回=215回) ライオンズ初代の奪三振王は河村久文(英文)。別府緑丘高の出身で、 あの稲尾和久氏の先輩ということでも知られますが、現役時代は20勝も2度、 引退後に投手コーチとなって東尾修らを育てたことも有名です。 続いて河村氏の高校の後輩・稲尾の登場となりますが、この数字がすごい。 61年が334個で、61年が353個と現在では考えられないような300個代の奪三振数。 NPBのシーズン最多奪三振の記録は言わずと知れた68年、江夏豊の401奪三振 (投球回=329回)。稲尾の353Kは歴代2位、334Kは同6位の記録なんですね。 ところが稲尾はその年の投球回数もものすごく、 61年は404回、63年も386回投げているのですよ。 昨今では年間200回を超える投手がほとんどいないということを考えると驚異的です。 稲尾が奪った三振の個数は確かにすごいのですが、投球回と比較してみると 投球回数を下回る三振数しか奪っていないのですね。 2コ前のコラムでも書きましたが、昨今では投手の三振奪取率が上がっており 投球回数を上回る三振を奪う投手も珍しくなくなっています。 http://www.plus-blog.sportsnavi.com/shrimp/article/149 最近でも、松坂大輔は03、05年に投球回数を上回る三振を奪って 最多奪三振のタイトルに輝いています。 三振奪取率(9イニング当たりの奪三振数)で言うと松坂の03年は9.97、05年は9.46。 稲尾の58年が8.06、61年が7.86なんですね。この数字だけを比較して だから松坂の方が稲尾の方がすごいと単純化することはできないんですけどね。 野球の質も大きく変化していますし…。 しかし、先述した68年の江夏の三振奪取率はというと、これがなんと10.97! 現在のように投手が三振奪取率を飛躍的にアップさせている時代ではない時代に 突出した数字を残しているのが光ります。稲尾と松坂の奪三振の内容を比較をしていたら 図らずも江夏のすごさを示すことになってしまいました。 このライオンズの歴代最多奪三振投手の一覧を見ていて 逆の意味で驚くのは、75年の東尾修の例。317回2/3で154個の奪三振なので 2イニングに1個ぐらいのペースでしか三振を奪っていません。 三振奪取率でいうと4.36! 時代の変遷の中で三振が持つ意味も変化してきたようです。 と、ここまで書いてきて、ふと思ったのです。実際のカード裏面には 歴代受賞者名と奪三振数しか記載していなかったのですが、 上記の表のように投球回数も併記しておくべきだったなあ~と。 次回の反省材料にしたいと思います。 埼玉西武ライオンズのカードは7月下旬の発売予定です。お楽しみに! http://www.sportsclick.jp/sportscard/card/2009_lions/index.html
posted by shrimp |11:58 |
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