2010年03月16日
29 ふたたびの阮小五
29番の出世頭となればリオ・ファーディナンドでしょう。 いまや手負いの老兵といった感の彼も、リーズに来たころは期待値のみの選手でして…。 なんて書こうとしてたんですがね。やめました。おいおい触れる機会もありましょう。 シャマフにポグレビニャク。CLに出ている現29番もカットしました。 どうもダメなんです。敗者の背中を見るとボンヤリとした脱力感にさらされまして。 まったく困り者ですよ。他人サマの行く末に思いを馳せるとは、われながらいい身分です。 まあ筆者がこんな体たらくでありますから。今回も独善的レパートリーで参ります。 わたしとてベッカムに思うこともありますが…それはよそサマにおまかせしましょう。 サイモン・デイビス。 どこにでも落ちてるありふれた組合せ。それが彼の名です。 この選手が光ったのは七八年前でしょうか。スパーズでハツラツしてた時代ですね。 右サイドでガンガンつっかかるコワイ者知らずは、彼はあのとき今をときめく若者でした。 …とはいえこの時季のサイモンはねえ、代表をぬきにしては語れないんですよ。 04ユーロの予選中、なぜかウェールズはグループ首位を快走しとりました。 たしかに駒はいましたがね。説明不要のベラミーに、ともかくも落とすCFハートソン。 パス出しのクーマスにしっかり者スピード。そしてもちろん本能の男ロビー・サベージ。 さらには当然ライアン・ギグス。…もっとも当時の彼はケガが多く不調でしたけど。 そしてこのチームの動輪がサイモンだったんですよ。今となっては信じられませんけど。 ダマされたと思って一度ご覧ください。某強豪サン相手にヤツがブチこむさまを。 まあこの展開であれば、その後のウェールズは容易に想像がつくでしょう。 予選終盤にて急失速した彼らは、結局ユーロ本選をみすみすフイにしたのでした。 このときのブレーキがねえ…。そのままサイモンの人生にかさなるんですよ、わたしには。 (彼にとってエバートン移籍が致命傷でした。あすこでは10番もらったんですけどね。) 最近ひさかたぶりにピッチでの彼を見ました。フルアムではなつかしの29番でした。 …それだけです。三十路のサイモンに来季居場所はあるのか、筆者はまるで存じません。 さてもうひとりシリアルナンバー29を。その名は誰ぞアンドレア・カラッチョロ。 彼はバッジョ塾の門下生です。いやまあ、わたしが勝手にそう思ってるだけなのですが。 このあたりの事情をお話するには、ローマの30番にご登場ねがわねばなりません。 ルカ・トニもまたバッジョの弟子です。それはブレシア時代のことでありました。 ヒュブナーとのコンビを解消したバッジョ先生。彼はやがて後進の指導に乗りだすことに。 その門下一期生がトニなんです。タッパも胸板もある、将来がたのしみな9番でした。 この青二才をモノにすべく、バッジョはセリエAにて実地訓練をほどこしたワケです。 ところがところが。弟子の育成は困難をきわめまして。 ムリもありませんがね。バッジョ師匠あまりにすてきなお膳立てしますから。 以前の相方ヒュブナーおじさんなら、まあまあいくらかはワクに沈めてくれました。 それをボンボコ宇宙にほうるとねえ…ヘタクソに見えるんですよ。もうしわけないけど。 師匠からの鬼パスに周囲のしらけた目線。弟子っ子トニはつらかったでしょうな。 かくも苛酷なシゴキの場へやってきたのが、本日の主役カラッチョロなのであります。 きっかけはトニの爆発でした。パレルモにてやおらゴールを量産し始めたんですね。 おお、バッジョ先生のおしえは生きていた! 無責任なタニマチ連はそう思ったのです。 むろん筆者は一銭もだしてはおりませんが。でもまあ気分はすっかり後見人。 そんな無責任な外野としては、つぎなる有望株としてカラッチョロを目したワケです。 実際トニより細身でしなやかな彼は、なにやら才を感じるものがありましたから。 まもなくトニはフィオへと引きぬかれ、パレルモは後釜にカラッチョロを呼び寄せました。 そらまあ当然。彼はバッジョ塾の武者修行で、トニ以上の実績をのこしていましたから。 (彼ら二人にパッツィーニを加えた相関図は、さながらセリエ中堅絵巻というところ。) 先輩を超えるモノたることは確実。29番は移籍初年度9ゴールとまずまずの成績でした。 ま、あせらずいこうや。大器は晩成なんてセリフよく聞くしね…。 のんきな空気はあっさり一掃。パレルモ二年目の06-07、アマウリが降臨したのです。 その後はあれよあれよ。この年から10番もらってたカラッチョロはあえなくベンチ行き。 アマウリ故障離脱ののち出番はできましたが…まあ見ちゃいられませんでしたね。 「アマウリの穴は埋まりませんねえ…。」 このセリフ聞くための出番だったような。背番号10がむなしく映っておりました。 現在カラッチョロはセリエBにいるそうです。古巣のブレシアで9番背負ってるんだとか。 彼は20ゴールを射程にとらえていますがブレシアは…うーん、現在6位とな。 とはいえ2位とは2ポイント差ですから。まだまだ昇格の芽は十分あるでしょう。 ひさびさにあのガリガリくん見たいなぁ。…だけどそうもいかぬのがカラッチョロかな。 <おまけ> なにがよいかと迷いましたが、この歌で。 …生きていかねばなりません。
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posted by 由比彰紀 |15:54 |
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