2010年01月19日

27 ふたたびの阮小二

『史記』は司馬遷渾身の史書ではありますが、同時に著者主観の小説集です。
そのオリジナル感あからさまな例が「李斯列伝第二十七」でしょう。
李斯とは秦の総理大臣クラスで、よそ者ながら始皇帝に重用された男です。
ところが始皇帝の死を境に失墜。ついには破滅にいたるというのが彼の役どころ。
この李斯の転落のさまを、司馬遷はあざやかにえがいています。もうペンがのってますね。
まあその点は伍子胥もおなじですけど。いずれ李斯の発言なんかはほぼ創作でしょう。
人をえがくとは何なのか? 司馬遷は李斯をとおしてわれわれに問いかけるのです。

ではでは27番。このナンバーもストライカーがひょこひょこ顔だす背番号ですね。
まあリクツは18とおなじでしょう。背番号9の代用と、つまりはその意味です。
たしかユナイテッドのマケダが27番でしたね。モロに二年目のなんとかのようですが。
あるいはアスレティック・ビルバオに所属するムニアイン。
まんまボーヤといった見た目のちっちゃな彼も、才気ほとばしる27番ですね。
さらにさらにカナレス。最近とみに話題にのぼる少年も背番号は27と!
ん? カナレスはFWじゃないのかな? ま、そんなのこの際どーでもいいんだけど。

やっぱり少年の背中に合いますね。27あたりのナンバーは。
ナマイキだろうと素直だろと。ニキビ面の怖いもの知らずにピッタリの背番号です。
とくにスペインの二人は見ておかねば。彼らの27番は今のうちだけですよ?
遅かれはやかれ少年の背中は出世しますからね。ボヤン・クルキッチのあとを追って。
…しかしみんな90年代の生まれですか。いや少年なんだからあたりまえですけど。
昭和は遠くになりにけり、と。母さん、ぼくのあの帽子どうしたんでしょうね…。

遠い目をしている場合ではない。とっとと背番号参りましょう。
ま、27番にもいろいろいます。当然のことながらFWばかりでもなし。
わたしが印象深いのはミランのセルジーニョですね。専攻は左サイドでありました。
ここいらは現監督さんとよく似とります。サンパウロ経由ミラン行きってのもいっしょ。
途中から試合に出るイメージが強いですし…いいナンバーだと思います。彼の27番は。

あるいはフランス人のシルベストルとか。こちらはブランブル系のDFですな。
なんといいますかねえ…どうにもポカンとした男です(顔は関係ないと思われます)。
まあ感性が独特なのでしょう。背中も不思議に満ちたチョイスですから。
かつてのユナイテッドでは27で、現在籍を置くアーセナルにおいては18番!
まるでFWみたいな選択だもんなぁ。インテル時代は何番だったのやら…。

そのインテルにこの冬やってきた27番が、マケドニア人FWパンデフです。
古巣とはしこたまモメた彼ですが、ともかくも出場機会を得ることになりました。
この件はねえ…気の毒だなと思う反面、人の世にはつきものかなとも思ったり。
ラツィオがわにも言い分はあるでしょうしね。公開できぬ事情も含めて。
…ひさびさに『史記』を読んだせいかな? どうもこのテの感覚が鈍磨なんですよ。
なんせ不遇を訴える連中がてんこもりでして。世は怨嗟の声に満ちています。
まあアレは著者のせいかもしれないけど。司馬遷とてあんな状況で著述するとは…。

オレはいったい何のハナシしてるんだか。全速力でパンデフにもどります。
パンデフといえばアンコーナ時代からの19番でしょうが、そこはまあ冬の移籍。
今度の背番号は27となりました。しかたない、些事にかまってなぞいられませんやね。
…しかしパンデフもついてない。よりにもよってインテルを選ぶなんて。
ほかのクラブならいざ知らず、このインテルは19番候補者が列をなしているんですよ。
なんで19なんかがカブるかなぁ。ま、彼が27番を気にいれば丸くおさまる話ですが。

ところでこのパンデフのアンコーナ時代。27番にはベテランFWがおられまして。
もはや響きもなつかしいですかね? その名もダリオ・ヒュブナーというオジサンです。

この人はブレシアで初めてお目にかかった気がします。その時点ですでにオジサンでした。
そしておじさんバッジョとコンビを結成。あれは時のたゆたう2トップでしたね。
やがてヒュブナーはピアチェンツァに移籍し、このときから27を通り名にしたワケです。
そしてオジサンのキャリア全盛期も、このピアチェンツァ時代になりますかね?
なんせ24ゴールあげての得点王ですから。記録だけみれば彼のハイライトでしょう。
…だけど当時オジサン35歳だったんだよなぁ。こういう男はどう描写すればいいのやら?

以降のオジサンは、背中の27番をトレードマークにさすらいます。
アンコーナ、ペルージャのあとは下部のマントバ。このヘンで消息は絶たれました。
まあそれで終わるワケにもいかないので、今回おじさんのラストを調査してみたんです。
…びっくりしましたねえ。どうやらオジサンまだまだ現役みたいなんですよ。

むろん所属は下部も下部。セミプロかアマチュアかよくわからんリーグなんですけど。
それにしてもオジサン67年生まれですぜ? いまや70年代が続々引退してるというのに。
これはもう仕事じゃないですね。オジサンにとってサッカーは趣味か日課なんでしょう。
…選手の人生はそのまま物語。わたしはそう意気ごんで当所をものしてきたんです。
さてヒュブナーの話はどう切りとるのかしら。…司馬遷センセ、いかがいたしましょ?



<おまけ>
とりあえず筆者なりのヒュブナー像を。こんなのでどうだ?
うーん、どんなモンかなぁ…。

posted by 由比彰紀 |16:06 | ナンバー | コメント(9) | トラックバック(0)
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2010年01月01日

供養集

無事に年も明けたそうで、それはそれはよござんした。
もとより筆者は記念日や年中行事が大キライな性分でありまして。ナンギです。
せっかくですからバチあたりにいきましょう。趣旨は「めでたき日の法要」てなところ。
では一本にならなかったボツネタ水子供養、はじまりはじまり…。

37 神機軍師朱武
シェイ・ギブンが半年だけ背負ったナンバー。
冬の移籍で臨時にこの背番号をつけ、新シーズンは堂々1番をモノにした。
さすがギブン。背番号の意味を示してくれるおじさんだ。
なおリバプールのシュクルテルも冬の加入で37。こちらは現在も継続中である。
キサマおっさんのツメのアカ煎じて飲まんかい。

なおついでに…。
リバプール37番のセンパイに、ヤリ・リトマネンがいることを附記しておく。

66 玉臂匠金大堅
レグロッターリエの背番号。キエーボにシエナ時代のことである。
理由は不明。現33番との因果関係もまた不明。

35 双尾蝎解宝
現在活躍中なのはチェルシーのベレッチやCSKAモスクワのGKアキンフェエフ。
まずまずの人材である。…が、変更してほしいことにかわりはない。

ちと前ならレッジーナのコッツァ。中村俊輔とポジションを争った彼は35番だった。
この男は10番を得られぬと35をえらぶのである。シエナでもそうだった。
あるいはアルゼンチン人LBディエゴ・プラセンテ。
現在はボルドーの13番だが、ミドルナンバーの巣レバークーゼン所属時に35を背負っている。

さらにはオリビエ・ベルナール。ニューカッスルにいたLBもなつかしい。
彼はロベールと仲がよかった。背中の数字もよく似ていた。
左サイドのフランス人コンビは敵を大いに攻撃し、そして裏をとられ続けたのであった。
…親友の破壊力は彼がいちばん知っているハズである。

45 神火将魏定国
インテルのバロテッリがつけていることで有名。ボチボチ出世してもらいたい。
なおポスト・ルイコスタと称された左きき、ウーゴ・ビアナの通りナンバーだったりする。
スポルティングとニューカッスルでつけていたが、近年はスペイン生活が続き中座。
今季祖国ブラガにて45番が復活した。むなしいハナシである。

88 金銭豹子湯隆
なぜかゾロ目は好まれるようで、このナンバーも年齢に関係なくつけられる。
ブッフォンがユベントス移籍時つけようとした際は、HHナンバーとして議論を呼んだ。
しょうもない連中がつけても問題ないらしい。

34 両頭蛇解珍
マンチェスター・Cの中盤、ナイジェル・デヨングが背負うナンバー。
ちょうど一年前の冬。シティは新たに四人の男をやとった。
彼らはシーズン途中ということもあり、いずれも大きな背番号をつけている。
すなわちギブン(37)、ブリッジ(25)、デヨング(34)、そしてベラミー(39)。

むかえた新シーズン。彼らの対応は二種類にわかれた。
ギブンとブリッジがそれぞれ1番と3番を手にしたのに対し、後者二名はそのまま。
こういうのは背番号どうこうというより、選手の属性を見るようでおもしろい。

そのほかであげるならやはりロラン・ロベール。
この男ベンフィカ時代は34番だったのだ。あいかわらず左足は凶暴。

71 通臂猿侯健
オリンピアコスのGKニコポリディスが背負う、つまらん生年下二ケタナンバー。
原因はパンテイリス・カフェスにある。コイツがいなければ1番だったのだろう。
このカフェスとニコポリディスの1番をめぐる因業は、知る人ぞ知るハナシである。

38 鎮三山黄信
移籍濃厚だったリバプールのドッセーナが、とりあえずとってつけた背番号。
なんともかなしい背番号だがこういうのは味わいがある。

96 催命判官李立
ナポリのDFコンティーニがつける背中あわせナンバー。
理由はわからない。知りたくもない。

69 翻江蜃童猛
ビセンテ・リザラズのくだらん生年下二ケタ背番号。
バイエルン復帰の際おのれの3番に空きがなかったため、急遽これで間にあわせた。
他意はとくにない。決してない。断じてない。



<おまけ>
こんなナンバーが続きましたから。
かけておきましょう。この人たちです。

posted by 由比彰紀 |15:59 | ナンバー | コメント(5) | トラックバック(0)
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