2009年04月23日

2 ふたたびの盧俊義

今季も2番がおりません。
どうも最近見あたらないんですよね。前回の2番でも書いたんですけど。
たまに威勢がいいのを見ると思ったら、なんとディアビにドッセーナ。
き、キサマら…。いったい全体2番がどこほっつき歩いとんのじゃ!

もっとも背番号2が絶無なのではありません。ただ峠を越してる選手がおおいんですね。
G・ネビルにミチェル・サルガド。やっぱりこの二人の衰えが原因でしょうか?
彼らはともにユナイテッドとマドリーで、長年チームを支えてきた男です。
あるいはここにパヌッチも加えましょうか。今季はちょこちょこ監督とモメとりました。

もっとシブくいくなら、デポルティーボのマヌエル・パブロなんてどうでしょう?
あるいはフィオとハマーズにいた暴れんぼうレプカ。…コイツはまあ、忘れてもいいかな。
彼らはまだまだ現役ですが、すでに引退した2番もまた鮮明にうかびます。
カフー、フェラーラ…。この二人も晩年はベンチの守り神でしたけど。
なおこの時代がすきなかたなら、コチラもたのしめるやもしれません。

さてその引退組に仲間入りしてしまったのが、バイエルンのRBサニョルです。
年明けごろの発表でしたかね。なんでもアキレス腱がなおらないんだとか。
それにしてもなぁ。代表のスタメン確保がつい最近のごとく感じられますが…。
サニョルあたりにやめられるとキツイんですよ。精神にボディブローくらった気分です。

まあ筆者の個人的感傷はともかく…。
サニョル引退で気になるのが、バイエルンの背番号2のゆくえです。
来季は2番がいないかもしれません。バイエルンは功労者ナンバーをあけがちですから。
たとえばマカーイの10番にピサロの14。もちろんバラックの13もいません。
よくあることですかね? たしかに一年やそこらならそうもいえます。
ですがクフォー退団から四年ですよ。なのにいまだ4番は空席なのがバイエルンなんです。

サニョルはCL優勝メンバー最後の生き残りでした。いいタイミングじゃないですかね。
来季は背番号を景気よくふるまってほしいんです。レルに2番やるとかブレノ4番とか。
個性ある背番号もいいですが、レギュラーナンバーが枯渇する現状は考えもの。
それならばいっそ若い連中にいいナンバーを与え、チームを活性化させていただきたい。
…背番号ごときでつぶれるタマなら、どのみちバイエルンでの未来はありませんから。

ところで…。
ここまでRBの話をしてきましたがこの2番。南米ではCBのナンバーです。
(もっともブラジルは原因不明の例外です。ついてはコチラでおなやみください。)
たとえばフェネルバフチェのウルグアイ人、ディエゴ・ルガーノ。
ニューカッスルのコロッチーニも2番ですね。落ちるんじゃねえぞ!
さらには南米の飛地ビジャレアル。背番号2はCBゴンサロ・ロドリゲスのものです。
うーん、どうもストッパータイプがおおいですかね? 偶然やもしれませぬが。
スピードのある2番ならウディネーゼのコロンビア人。サパタもいますしね。

…コロンビアのCBというと、アンドレス・エスコバルをご記憶のかたもいるでしょう。
94W杯後に射殺された彼もまた、背番号2をつけたCBでした。
エスコバルがどんな選手だったのかはよく知りません。当時はながめるだけでしたから。
ただ彼の死後、存在感が増幅されたのは確実でしょう。鎮魂とはそういうものです。

そんなコロンビアの2番を継承したのがイバン・コルドバです。
エスコバル以後はばかられた背番号2を、コロンビアはコルドバの背に託しました。
コルドバはエスコバルのクラブ。ナシオナル・メデジンで売った選手でしたから。
そして彼は期待にこたえました。98W杯以降、本選に縁がないのはさびしいのですが…。
まあそれは言ってもせんないこと。インテルでも2を背負う現役2番の代表選手です。
…しかしさすがにインテルですね。サネッティといいかつてのロベルト・カルロスといい。
現在のマクスウェルもしかり。つくづく南米の背番号に理解あるクラブです。

ところで…コロンビアとコルドバにはかような意味をもつ2番。
いっぽうでインテルというクラブもまた、2番に重きをおいている(らしい)のです。
そもそもインテルにおいて背番号2は、欠番格のハズなのですから。

欠番の対象となっているのはインテル一筋二十年。ジュゼッペ・ベルゴミその人です。
ポジションはRBで、晩年はCBもやったそうな。まあ想像にかたくない変遷ですね。
このベルゴミに敬意を表し、インテルは背番号2を彼にささげた…ハズなんです。
ところがご存じのとおりコルドバは2番。彼が2番をつけてほぼ十年になります。
まあわたしは永久欠番なる制度がキライだからいいんですけどね。
だけど無意味な欠番ってのはなんでしょう? ベルゴミとインテルの間になにが…。

うーん、結局オッサンばかりのエントリーになってしまった…。
若くさっそうとしたRBはいませんかね? 南米出身ならCBでいいんだから。
思いつくのはマンチェスター・シティのマイカー・リチャーズくらいかなぁ。


<おまけ>
本日はこんなナンバーいってみましょう。
曲名がわかったかた。2番にそういうのを待望していると、そういうことです。

posted by 由比彰紀 |15:58 | ナンバー | コメント(12) | トラックバック(1)
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2009年04月04日

3 ふたたびの呉用

「桜の樹の下には死体が埋まっている。これは信じていいことだ。」
「檸檬」の梶井基次郎でしたかね、こんなおだやかならぬことを言ったのは。
どうも梶井の文章は食えません。おしつけがましい美感がなんとも…。
ま、冒頭の言は光と影のことなのでしょう。桜は美しい。あまたしかばねを糧にして、と。
その花がパッと散るやさくらと一郎に…。いや、いくらなんでもムチャな妄想か。

桜弥生ということで、本日のナンバーは3番です。
この3番はLBにおおいナンバーですね。あるいはCBに配する国もみられます。
そのへんについてはアチラコチラで書きました。中盤で見かけることもありますけど。
とりあえず右の背番号3はダメです。サニャにシシーニョ、キミらのことだよ!
RB3番ってのはどうにもね。かねて我慢ならぬ背番号なんです。

それはさておき…。
この3番の代表は、なんといってもパオロ・マルディーニでしょう。
今季で見おさめになる背番号3は、ミランとイタリアの守備を長年つかさどってきました。
いまのイタリアじゃありません。90年代をリードしたセリエAの守備を、です。
世界最高峰の称号をほしいままにしていた頃ですね。
もっとも、その時代のわが記憶はまばらなものでしかないのですが…。

そんななか現在バリバリの3番となると、まずはエブラでしょうか?
あるいは前回もあげたキエッリーニ。もしくはルシオ、はたまたペペ…。
わたしが気になるのはCL常連となったステアウアのCB、ゴイアンなんですけどね。
あるいはこれまたCLでおなじみ、シャフタールの中盤の底で踏んばっている彼とか…。
まあ彼についてはくわしいかたがおられるようです。おまかせしておきましょう。

さてマルディーニに対抗できそうなキャリアの3番。それがロベルト・カルロスです。
彼もまた長きにわたりR・マドリーを支えた看板選手でした。
いわずとしれた強烈な左足の持主ですが、ハデさだけで終わらぬのが彼の獲得タイトル。
リーガチャンピオン4回、CL3回。そして二つのコパ・アメリカに02W杯。
対するマルディーニはセリエA7回にCLのタイトルを4回…。
うーん、彼らのトロフィルームはとんでもないことになっていますね。きっと。

ただしロベルト・カルロスの場合、背番号3としては押しがたいものがあります。
おわかりでしょう。彼は代表で常に6番をつけ続けたのですから。

ヨーロッパの主要国はおおむね3番をLBにあてます。日本もこの圏内でしょう。
対してブラジルのLBは6番。ルシオやペペでわかるとおり3番はCBです。
ロベルト・カルロスは代表とクラブで、二つのLBナンバーを使いわけたんですね。
(インテル在籍時は6番をつけられたみたいですけど。)
このあたりはさすがに南米戦士。異邦人としての生きざまを見る気がします。

もっとも、マルディーニだって常に3番だったワケじゃありませんけどね。
90W杯では7番、94大会では5番。オレの知らぬ間になんというナンバーを!
まあ当時のイタリア代表はアルファベット順を採用、おまけに背番号をポジション順に振りあてていたようですから。
このあたりへのやるかたなき憤懣は、シーズン終了後にでもおいおい書こうかと…。

ところでLBといえばやはり3番。このナンバーにも忘れがたき左がいます。
わたしにとって左といえば粗暴な32番なのですが、もうひとりホレた男がおりましてね。
彼の名はイアン・ハート。かつてのリーズで活躍した、それはそれはすてきな選手でした。

いまや凋落しきったリーズですが、当時はヨーロッパを席巻したものでした。
キューウェル、ビドゥカ、スミス、ブリッジスの攻撃陣。守りはウッドゲイトにリオ。
若かったですねあのリーズは! ラデベやマーティンといったおっさんがシメてました。
あのチームを率いたデイビッド・オレアリーは、今どこで何をしているんでしょうか?

この連中のなかで、イアン・ハートもひけをとらぬ存在感をもっていました。
とにもかくにも左です。武器は正確なクロスと、物騒きわまりないフリーキック!
ハートは古典的なキッカーでした。なんともやわらかい弧を幾度見たことか。
このキックにあわせ、黙々と上下動するすがた。あの朴訥な表情はたまらなかった…。
02W杯は彼が名を売る機会だと思ったんですけどね。けっきょく何も起きませんでした。

このころから彼のキャリアはかげってゆきます。
リーズの没落と降格。それにともない移籍したレバンテでもケガの印象が濃く…。
復活を期したサンダーランドを退団した現在は、3部相当のクラブにいるようですね。
ハートはスターダムに昇れる逸材でした。すくなくともわたしはそう信じています。
彼はマルディーニやロベルト・カルロスになれなかった。だけどそれが人生なのかな?
イアン・ハートのような存在がいるからこそ、真のスターは輝くのだから。

桜の木の下には…。


<おまけ>
本日はへたくそなブルースを。
どこにでも転がってる、そんなありふれたものがたり。

posted by 由比彰紀 |15:40 | ナンバー | コメント(20) | トラックバック(0)
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