2008年03月06日

画龍点睛を欠く

【画龍点睛】〔リュウをかいて最後にひとみを書き加えたら、天にのぼったという故事に基づく〕それが無いと、完成したことにはならない、大事な最後の仕上げ。「――を欠く」
(『新明解国語辞典 第五版』三省堂)

去る2月10日(去りすぎですが)マンチェスター・ダービーが行われました。
この試合はミュンヘンの悲劇50周年を記念した、追悼試合でもありました。
ミュンヘンの悲劇については多く語られているので、みなさんご存知でしょう。
おごそかなセレモニーの後に行われたこの試合。
ユナイテッドの選手たちにはいつもと大きく違う点がありました。
おわかりですね、ユニフォームです。
ユナイテッドのメンバーは先達に敬意を表して、50年前のユニフォームで試合を行ったのです。
当然背番号も当時の習い。スタメンは1番から11番で揃えられました。
これは実におもしろい試みで、彼らの背番号に対するこだわりをうかがおうと思ったのですが…。
ちなみにイングランドの伝統的な4-4-2における背番号はこうです。

      10   9
  11   8   4   7
  3   6   5   2
        1

中盤は8番が攻撃的、4番が守備的というのが一般的です。
これに対し、ユナイテッドのメンツはこのようなものでした。なおカッコ内の数字はリーグに登録された本来の背番号です。変更がない場合は省略します。

          テベス9(32)    ロナウド7
  ギグス11   アンデルソン8   スコールズ10(18)    ナニ6(17)
  エブラ3   ビディッチ4(15)  ファーディナンド5   ブラウン2(6)
              ファンデルサール1

RBのブラウンをのぞき、レギュラーナンバーの選手には変更が加えられませんでした。
まあ、当然といえば当然なのですが…。
ブラウンを6から2に変更したのは、やはりRBにそぐわないと判断したのでしょう。
にもかかわらず、やはりイビツな印象はぬぐえませんねえ…。
他はまだいいとしても、黙許できないのがナニの6番。
右サイドに6が張り出すってのはちょっとねえ。
だいたい6がサイドなんて例は、ブラジルのLBくらいではないでしょうか?

もっとも、こうなったのも無理もないことなのかもしれません。
ギグスの11番とアンデルソンの8番は適正だし、ロナウドの7番は代えづらい。
エースナンバーを軽々しく変更するわけにゃいかんでしょう。
となるとテベスの9はほぼ決定。9番はFW以外ありえない。
ここで困るのは10番の候補なのです。
事実上候補はナニとスコールズしかおりません。DFなんざ論外ですからね。
新入りでレギュラーでもないナニに10番やるわけにはいかなかったんでしょう。

そう、ナニはレギュラーではないんです。
それでは普段出ているのは誰でしょう?
お気づきですね、ルーニーです。彼はこの試合出場停止でした。
そしてルーニーこそが、そもそもの背番号10なのです。
仮に彼がFWに入ると、ロナウドは右にまわることになります。
スコールズも無理に10番をつける必要もない。
そうすると…

         ルーニー10   テベス9(32)
  ギグス11  アンデルソン8  スコールズ4(18)  ロナウド7
  エブラ3  ビディッチ6(15) ファーディナンド5 ブラウン2(6)
            ファンデルサール1

おお、これは見事におさまりましたね!
おそらく当初の予定ではこうだったに違いない!
え?勝手に変わったヤツがいる?
いや、それは、そのお、まあ都合といいますか…。

…で、この試合の結果ですが。
みなさんご存知の通り、ユナイテッドがシティに1-2で敗れました。
やはり最後の1ピースが足りなかったのが…てのは考えすぎかな?

posted by shousetsu |03:58 | 何番? | コメント(0) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加