2008年06月24日
11 10 9 8 7
6 5 4
3 2
1
シンプルですねえ。どうして?なんて疑問をはさむ余地がまるでない。
どうも、背番号語りでございます。今回はむかしばなしとあいなりました。
まあお茶をいれたり、ようかんを切ったり、おせんべかじったりしながら聞いてください。
ぽつぽつおはなしすることにいたしますので。
冒頭の数字の羅列、あれはフットボールのフォーメーションです。ただし1920年代のですが。
選手を区別する必要から背番号が生まれたのは、この頃のイギリスにおいてのようです。
システムは2-3-5と呼ばれるもの。当時は世界じゅうにこれが広まっていたそうで。
これが、のちに各地でさまざまな変化をとげる背番号図の基本になります。
1930年代、イングランドではバックスが2枚から3枚へと変わりました。
これにはオフサイドルールの変更が関係しているのですが、ここでは乱暴にも割愛。
興味のあるかたはこちら ※(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/category/1)
記事番号4、5、あるいは26などで触れられています。
さてこちらは背番号。バックスが1枚増えたところから続けます。
これはハーフの真ん中にいた5番が、2枚のバックスのあいだに割りこんで成立しました。
つまりはこういうことです。
11 9 7
11 10 9 8 7 10 8
6 5 4 → 6 4
3 2 3 5 2
これがあまりにも有名なWMシステムです。またの名を3-2-5ともいいますね。
前線のかたちがいくらか変わった気もしますが、まああまり頓着せんでください。
ともかく後ろが3枚になり、5番がDFラインに吸収されたこと。
これがヨーロッパの背番号に決定的な意味をもってきます。
その後このWMはヨーロッパ中に広まっていったようですから。
…どうもフォーメーションのはなしは気乗りがしません。みなさん寝てませんか?
やはり選手の汗のにおいがしないからですかね。普段もそんなもの書いてないけど。
まあしんぼうしてください。なんとか背番号のハナシだけに切りつめますから。
さてWMシステムはヨーロッパに大きな影響をあたえました。
しかし背番号のほうはかならずしもそうではなかったようで…。
というのは1953年、イングランドと対戦したハンガリーはこんな布陣だったのです。
11 9 7
10 8
6 5
4 3 2
流行の布陣に伝統の右ならえを採用しています。温故知新とでもいいましょうか。
どうやらこの“右からならべる”意識は、このころにはまだ残っていたようです。
このときのハンガリーについては「いや、あれは実はこういうフォーメーションだったんだ」
などとアレコレ言われているようです。さすがは伝説の試合。
ただしすくなくとも公的にはWMに見せようとしていたこと。
それはこの数字のならびを見れば明らかですね。あまりに美しい右ならえなのであります。
なおこの“マジック・マジャール”について知りたいかたは、※のページへどうぞ。
記事番号90・91、あるいは目次にはまだない新しい記事に詳細が述べられています。
もしくはWMの影響・非影響についてなら、67・68・69あたりですかねえ。
背番号のハナシにもどります。とはいえ、いにしえの語りにそろそろつかれてきました。
ですから大いそぎで結論に達しようと思います。おおざっぱですよ?
1958年W杯、4-2-4のブラジルが初優勝を成し遂げました。
これにならったのか、このあとしばらく世界的に4バックが流行します。
かんたんにいえば、このときDFラインに吸収されたのが4番なのか6なのか。
それでヨーロッパ主要国の背番号は決まることになるのです。
たとえばドイツ・フランス・スペインなどは基本的に4番がDFラインに下がりました。
対してイングランド・イタリアでは6番がCBに。
けずられたハーフには前線から8番がおりてきます。10番も場合によってはそうですね。
アウトサイドは11と7。ウイングだろうとハーフだろうとかわりません。
そして残る9番はもちろんCF。いくらかサンプルを挙げておきましょう。
9
11 10 7 10 9
8 6 11 8 4 7
3 5 4 2 3 6 5 2
〈例:ドイツ〉 〈例:イングランド〉
これで終わり!といきたかったのですが、そうは問屋がおろしません。
とんでもない例外がいますからね。そう、オランダです。
またもやしあわせ未満に終わったオランダですが、この国の背番号はとても不思議なのです。
それがもっともよくわかるのは5番の位置でしょうね。
今回の背番号5はファンブロンクホルスト。04ユーロ、06W杯に続き三度目の5番です。
ところが知ってのとおり彼のポジションはLB。今までの例ならLBは3番が妥当なのに。
別に彼がとくに5番がお気に入りというわけでもありません。所属先でも毎度バラバラです。
ちなみに00ユーロの5番はゼンデン。98W杯ではニューマンといずれもLB。
まあニューマンのほうは3バックの左もやりましたが…。
それでは3番はどうなのかというと、長らくスタムが務めたあと06W杯ではブラルーズ、そして今回のユーロではハイティンハとCB色の濃い選手がそろっています。
いったいオランダの背番号はどうなってるんでしょうか?
もしかすると、伝統の右ならえがDFラインにあらわれているのやもしれませんが…。
いくらか謎は残りましたが、背番号とポジションの関係についてはもういいですかね?
そんじゃわたしは背番号コラムにとりかかりますか…と、ん?
ああ、南米の背番号について説明してませんでしたね。
うーん、でも南米は…。ムズかしいんだよなぁ。
まあそのうちなんとか書いてみます。なんて言いきってよいのだろうか…。
〈お礼〉
本項を作成するにあたり多くの資料のお世話になりましたが、わけてもコリバノフさんには貴重なご教示をいただきました。ありがとうございました。
posted by shousetsu |17:05 |
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2008年06月20日
ゆえあって宇都宮徹壱さんの『股旅フットボール』について書くことになりました。
いやまあ、プレゼントに当選したから。ただそれだけなんですけど…。
それにしてもアタるというのはやはりうれしい!
とくに就職活動にスカり続けている身としてはね。
宇都宮さん、東邦出版さま。どうもありがとうございました。
恩義に報いるためにも、これははりきって書かねばならんでしょう!
…と、ここで冷静になりました。
『股旅フットボール』の発売は今年の四月。今から二ヶ月も前です。
あたりまえのことですが、すでに書評はズラリと出そろってますね。
一覧は宇都宮さんのサイト「徹壱の部屋」(http://supporter2.jp/utsunomiya/)をどうぞ。
まあ語りつくされてますわねえ。うーん、何書きゃいいんだろ?
この『股旅フットボール』は地域リーグ(4部相当)のクラブ、なかんずく将来のJリーグ参入を夢みる地方クラブの悲喜こもごもを追ったものです。
Jリーグ百年構想がとなえられてはや十二年。
当初は関東の都市が多くこれに食いついたのですが、ここ数年の中心はいよいよ田舎。
宇都宮さんが取材したのも、FC町田ゼルビアをのぞけばいずれも地方都市のクラブです。
腰の重い田舎の人たちにもようやく浸透してきた。そういうことなんですかね?
まあそういうワケでもないことはこの本に書かれているのですが…。
ところで宇都宮さんのプロフィール。
福岡県生まれのようですが、「幼少からずっと東京で暮らす」となっています。
それは本文中にもあらわれていて、「生粋の東京育ちゆえに、中央への羨望とも地元への劣等感とも無縁の生活を送ってきた私」なる記述が。
うんうん、これ。これでいきましょう。
当方生まれは福井市の病院。ものごころついてからはとなりの丸岡町ははずれの育ち。
まずは田んぼのなかで育ったというところです。
そんな“生粋の田舎者”たるわたしが、田舎者目線でこの本を読んだ感想とは?
これなら他の人たちとカブることはなさそうですからね。
日本各地でJをめざすクラブに次々と取材していく宇都宮さん。
そんな各クラブの関係者はこんなコメントを発していますね。
まずはグルージャ盛岡の場合。
「商売にも言えることなんですが、慎重すぎるんですよね、私が言うのも変ですけど。石橋を叩いても渡らない。岩手の県民性なんですかねえ。積極性がないんですよ。だから盛岡でも岩手県でも、何かもうひとつパッとしない。」
続いては北陸、ツエーゲン金沢。
「金沢には『余所者、若者、馬鹿者』という言葉があるんです。何か新しいことをやるのなら、余所者で、若くて…そして無我夢中でやれる人に限ると…」
耳がいたいなぁ。わが福井にもそっくり当てはまりそうだ。
田舎者が保守的なのはもうおっしゃるとおり。少数の例外はもちろんあるでしょうけど。
そしてそれは個人の性格もさることながら、めいめいの属するコミュニティを守る意識から生じるのではないかと思います。
そういうトコロでは既存の秩序を崩す者は排除される。出る杭は打たれるというヤツです。
そうすると「よそもの、若者、バカモノ」の意味がよくわかりませんか?
まず、そもそもコミュニティの外にいるよそもの。
既存の秩序に対して、たいした理由がなくとも反発する若者。
そして方向はよくわかっていなくても、とにかく駆けだしてしまうエネルギーの持主。
いずれも改革の際には必須の条件なのであります。
…もっともこれ、いちがいに地方限定にはできませんかね?
中島みゆきさんは「たたかう君の歌をたたかわないやつらが笑うだろう」といいました。
「日本最大の田舎」大阪にもこれは当てはまりそうだし、そもそも日本そのものが千年以上にわたって舶来コンプレックスをかかえる根っからの田舎者のような…
おっと、マクロにしすぎると焦点がボヤけてしまう。やめておきましょう。
宇都宮さんは「おらが町のクラブ」なる言葉を批判して次のように言います。
「結局のところ「おら」とは、中央から見た地方へのステレオタイプな眼差しであり、…「おらが町のクラブ」という何気ない言葉が、実のところ、中央が地方を睥睨するかのような物言いであることに、われわれはもっと自覚的であるべきではないだろうか。」
ふうむ、考えもしなかった。そんなもんなんですかね。
だけどおそらく田舎者は「おらが町のクラブ」といわれても、自分たちのことだと意識すらしないと思いますよ。せいぜい小林一茶の「おらが春」を思い出すくらいか。
なんせ自らが全国的なテーマになるなんて、まるで考えてもいないのが田舎者なんです。
「ふうん、そんなことがあちこちで起きてるんだ」と遠いまなざしをする。それが田舎者。
とはいえそうじゃない人たちがいるからこそ、Jをめざすクラブが出てくるのでしょうけど。
もとより地方は中央にコンプレックスをいだいています。それは否定しません。
ただしそれはこういうことばに対する反発ではありません。
それがもっとも尖鋭化するのは道路問題ですかね。
じつはこれ、実益問題に見えますがそうじゃない。感情論なんです。
まあここはサッカーのおはなしの場。これ以上はいたしませんけど。
宇都宮さんがFC岐阜を取材したときのこと。次のように書かれています。
「岐阜の町に活力と潤いを与えていた繊維業界は、近年は頭打ちとかで、駅前にはシャッターを降ろしたままの店舗が並んでいる。岐阜パルコもこの夏で閉店し、どうにも町全体に躍動感が感じられない。」
別の箇所でもこんな記述が。
「どこまでも続くシャッター商店街、活気があった時代を遠い目で懐かしむ小料理屋の老夫婦、そして深夜のコンビニで座り込む虚ろな目をした若者たち…取材先で何度も目にしてきた光景である。」
うーん、これはひとこと言いたい!
中央と地方の格差拡大は明白な事実でしょう。田舎の経済も活気がないのかもしれない。
現にわが親父なども憤懣やるかたないようです。
しかし駅前のシャッター商店街、これだけで田舎を語られては困るのです。
すべてそうとは言いませんが、おおむね地方は車社会です。車がないとハナシにならない。
年寄りが免許を返上したがらないのもそのためです。
そんななか駅前にかわり繁栄するのが郊外のバイパス沿線。わが地元では国道8号線です。
せめてこのことを言ってくれないと、まるで田舎はゴーストタウンになってしまう。
田舎は保守的といいましたが、とくに古くからの商店街の保守性たるや…
いや、これはわが地元だけかもしれませんけどね。
わたしの田舎者の見かたに不愉快なかたもいられるかと思います。
なかには「なんだこのインチキヤロー!」なんていきりたつ田舎の若者もおられるかも。
いいんです。遠慮なくどんどん怒ってください。
おそらくあなたこそが、田舎を変えていく原動力になるハズですから。
みやげにもらったサイコロ二つ。股旅宇都宮さんはこれからも地域リーグを追っていくようです。
わが福井には北信越1部にサウルコス福井。2部に丸岡フェニックスが。
彼らもそのうち宇都宮さんの目にとまることになりますかね。
…いかん!すでに他人事目線になっている!
posted by shousetsu |16:29 |
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2008年06月13日
ユーロの話題はどこでも大盛況のようですね。
各国代表の背番号を見て思うところもあるのですが、まあそれはそれ。
そんななか、大久保選手が“やっちゃった”のもまた騒がれていたようで。
わたしは大久保選手、まちがいなく日本でいちばんすきなFWです。
あの点が欲しくてギラギラした目にホレてしまったのだからしかたありません。
多少やんちゃな選手のほうが、わたしは好みなんですよねえ。
さてそんな悪童好きの声に応えたのか、平成18年1月1日、サッカーダイジェスト誌(以下SD)はそれはそれはすばらしい企画の雑誌を発行しました。
その名も「バッドボーイズ―反逆児たちのフットボール」。
これはピッチ内外でモメごと、騒動を引き起こす選手たちを大特集したものであります。
いやはやとんでもない企画ですね。
ベスト、マラドーナ、カントナといった超ド級の選手たちの所業に長々とページを費やすのですから。
SD誌企画“ファンタジスタ”シリーズのしめくくりは、番外編として「バッドボーイズ」を見ていくことにしようと思います。
さてそんな「バッドボーイ」では、当代のワルももちろん選出しております。
選者はご存知イル・ジョルナーレ紙のクラウディオ・デカルリさん。
デカルリさんもワルはおキライじゃなかったようで。
せっかくなので、少し多いですがエントリーした選手全員のリストを挙げることにします。
当時所属(05-06) 今季所属(07-08)
1 ルーニー マンチェスター・U 左に同じ
2 カッサーノ ローマ サンプドリア
3 イブラヒモビッチ ユベントス インテル
4 ディカーニオ ラツィオ チスコ・ローマ
5 ダービッツ トッテナム アヤックス
6 ミハイロビッチ インテル 06現役引退
7 アネルカ フェネルバフチェ チェルシー
8 マテラッツィ インテル 左に同じ
9 ロナウド R・マドリー ミラン
10 ムトゥ ユベントス フィオレンティーナ
11 カダフィ ウディネーゼ 不明
12 クライファート バレンシア リール
13 フランシスコ・リマ L・モスクワ ブレシア
14 ルシアーノ キエーボ 左に同じ
15 ロイ・キーン マンチェスター・U 06現役引退
16 ディコフ ブラックバーン ブラックプール
17 サベージ ブラックバーン ダービー
18 セーザル ラツィオ インテル
19 ポウルセン シャルケ セビージャ
20 ボウヤー ニューカッスル ウエストハム
21 エムレ ニューカッスル 左に同じ
22 バートン マンチェスター・C ニューカッスル
23 モンテーロ サンロレンソ 07現役引退
さすがは問題児のみなさんです。
わずか2シーズンのあいだに所属先が変わったヤツの多いこと!
まあサッカー選手にとって移籍など日常茶飯事ではあるんですけどね。
その移籍の際にも、彼らはなにかと苦労があるようです。
これは某常連さんから聞いたハナシですが、サベージなんざ移籍のたんびに真人間宣言をせねばならんそうですから。
さてわれらがSD誌編集部。やはりデカルリさんに選を任せるだけではすませません。
今回もすばらしい記事をご用意してくれました。
名づけて「バッドボーイズのタイプ別研究」。
これは多様多種にわたる悪童を、いくつかのタイプにわけてみようとの試みでありまして。
(SD誌編集部、まちがいなく遊んでいます!)
そんなわけで各カテゴリーを紹介しましょう。ついでにSD誌が挙げた代表的な人たちも。
1.バイオレンス系 おもな例:ジブリル・シセ
2.ビッグマウス系 おもな例:ジョゼ・モウリーニョ監督
3.プレイボーイ系 おもな例:デイビッド・ベッカム
4.ドラッグ・酒系 おもな例:アベル・ザビエル
5.ビッグチャイルド系 おもな例:サミュエル・エトー
6.イリーガル系 おもな例:ロベルト・ホイツァー元審判員
1についてはピッチ内外問わずとのこと(なんの解説なんでしょう、コレ?)。
2は監督が多いですね。そんななかザホビッチやベラミーの名前もちらほら。
3はそのまんま。男にはあまり好かれませんかな。人にもよりますがわたしは大好物。
4はごく一般的なアル中やコカインから、筋肉増強剤などの禁止薬物までも含めています。
ちょっと守備範囲が広すぎる気もしますが…。
5に関してSD誌は“わがまま・自分勝手”とも評しています。和を乱す人たちですね。
そして6。これは正真正銘の“犯罪者”。おナワをちょうだいしたということです。
こうしてわけてみるとさすがは悪ガキ、ひとつの枠におさまらん輩が多いですな。
上記の23人でいえば、たとえばロイ・キーンは1・4・6をひとりでカバーしますし、イブラヒモビッチは2でも5でもいけます。
バートンに至っては3以外はほぼすべてに該当。守備範囲が広いなぁ。
これには当然SD誌編集部も気づいておりまして。
「実際のバッドボーイは…むしろ、ひとつに分類される者の方が少ないといっていいほどだ」とのコメントを残しておられます。ま、そらそうでしょうね。
ところで…。
上にかかげたバッドボーイたちは二年前に選ばれたものです。
移り変わりの早いサッカー界のこと。彼らのなかにも現役を退いた選手がいます。
そうなると当然、このリストに新たに加わった選手も出てくるワケで。
たとえば今なら、C・ロナウドとロナウジーニョはまずエントリーされることでしょう。
ロナウジーニョは最近の不振が原因ですが、C・ロナウドは?
彼は以前からなかなかの問題児だったというのに。
とどのつまり彼が正真正銘の“大物”になったんでしょうね。
スターであればこそ注目もされ、愛されもし、憎まれることもまた然り。
人の住む世界での出来事ですから。この原則はいつでもどこでも通用しそうです。
『天才芸人 横山やすし』で小林信彦さんは「書名は、半ば皮肉である」としてこういいます。
「破滅型とはコトバが立派過ぎ、大げさである。…横山やすしについていえば、<自滅型>という方がぴったりくる気がする。」
おそらくは多くのバッドボーイにも通じる真理です。
彼らのほとんどは十年後、人々の記憶から遠く消えてしまう選手たちでしょう。
リストがつくられてから二年。みなさんは何人の顔と名前が一致しましたか?
そして残りのごくわずかは、肥大化した伝説で後々までいろどられることになります。
いずれにせよ孤独を背負う彼ら。次なるバッドボーイは浮かびますか?
たたかうきみの歌を たたかわないやつらが笑うだろう
posted by shousetsu |18:34 |
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2008年06月10日
雑誌Ⅲ
前回は「2004 ファンタジスタ50」(以下「2004」)に挙げられた上位10名を紹介して終わりました。
念のためにもう一度掲げておきましょう。
当時所属(04-05) 今季所属(07-08)
1 カカ ミラン 左に同じ
2 ジダン R・マドリー 06現役引退
3 カッサーノ ローマ サンプドリア
4 トッティ ローマ 左に同じ
5 ロナウジーニョ バルセロナ 左に同じ
6 ギグス マンチェスター・U 左に同じ
7 ラウル R・マドリー 左に同じ
8 フィーゴ R・マドリー インテル
9 スタンコビッチ インテル 左に同じ
10 ルーニー マンチェスター・U 左に同じ
ジダン、ギグス、ラウル、フィーゴの四人はまたもや入選。
デカルリさん、彼らのことはよほど気にいってると見えます。
そしてまずバッジョが外れました。これは03-04限りで現役引退したからです。
ルイコスタ、レコバ、ベロン、ベッカムの四人も50位以内には選ばれていますね。
唯一リバウドが選からもれました。
前のシーズンのミランのCL優勝にも貢献できず、この年12月にはミランを退団。
デカルリさんにも“終わった”選手と判断されたのでしょうね。
さてそれでは新たに加わった五人について見ていくことにしますか…
と、その前にもう一度“ファンタジスタ”の定義についておさらいしておきましょう。
平成14年12月に発行された「ファンタジスタ50NOW!」(以下「NOW!」)で、サッカーダイジェスト誌(以下SD)編集部はファンタジスタを次のように定義していました。
1.創造性豊かで非凡なセンス、アイデアを持つ。
2.ワンプレーで局面をガラリと変えることができる。
3.戦術に縛られることなく、本能のままにプレーする。
4.ポジションは、古くはトップ下とウイング(10番、7番、11番)。
5.少なくとも守備を責務としていないFWもしくはMF(4の系譜を継ぐ選手)。
さてこの条件を新たな五選手にあてはめてみると…
カッサーノ、トッティ、ロナウジーニョはまあ問題ないですかね。
カカ…ま、まあいいのかな?
ルーニー…彼は以前からよくボールを追う選手でしたねえ?
そしてスタンコビッチ。もはやファンタジスタというより中盤の万能戦士という感じです。
彼になると完全に、定義3や5にはあてはまらない選手の気がしますが…。
実をいうとスタンコビッチのような例は、11位以下にも続々とランクインしています。
エメルソン、デコ、バラック、ランパード、ビエラ…。
彼らが優秀なMFであることにまったく異論はありません。
ですが彼らをして“ファンタジスタ”と呼べるのならば、先ほどのあの定義はいったい何だったの?と言いたくもなります。
どうしてこんなことになってしまったのでしょうか?
SD誌編集部もこの大いなる矛盾には気づいていたようです。彼らの言葉を引きましょう。
「現代サッカーにおいては、どんなファンタジスタであっても、分業制に組み込まれた一員である。与えられたエリアのなかでは、守備も大切な仕事であり、手を抜くことは許されない。」
これは二年前に自らが主張していた、定義3ならびに5を完全に否定しています。
彼らはなぜ定義を否定したのか?それはおそらく、サッカーが変わったからなのでしょう。
90年代のトップ下は、ラストパスを送ることに専念し守備意識の乏しい人たちでした。
しかしやはり守備人数が気になったのか、彼らはそのうちFWへと居を移すことに…。
それは今季のCLでも顕著でしたね。
トッティやC・ロナウドがトップに張っていたのは、象徴的に思えます。
(もちろん彼らの得点力が高いこともあるのでしょうけど。)
かわりに中盤の大黒柱になったのが、デコであり、バラックであり、ランパードであった。
SD誌は彼らを“8番”タイプのファンタジスタであるとこの時点ではしていました。
しかしそれはもはや“ファンタジスタ”ではなかったのです。
平成18年5月10日、SD誌は「ニュープレーメーカー30」という雑誌を発行しました。
この雑誌のサブタイトルは「“将軍”から“軍曹”へ」。
ピッチの王様は10番から8番へと正式に移りました。
そしてそれはやはりファンタジスタとは呼べなかったのです。
登場する選手は、ランパード、デコ、バラック、ジェラード、スタンコビッチ…。
先ほどファンタジスタとしていた面々とあまり変わりませんからね。
もとよりわたしは、トップ下が永遠にサッカーから失われるとは思っていません。
中島みゆきさんは「時代はまわる」と歌いました。
数年後、十数年後、あるいは数十年後。
攻撃と守備の永遠のイタチごっこのなかで、10番が復活しないといったい誰が言えるのでしょう?
そのとき彼らが何と呼ばれているのか、それは定かではありませんが。
それはともかく…。
「2004」の段階で、SD誌はなぜ“ファンタジスタ”という言葉に固執したのでしょうか?
今から見ればすでに、ファンタジスタという概念はほとんど破綻していたというのに。
やはりファンタジスタという言葉に対する想いを断ち切れなかったのか?
あるいは、この言葉に対する読者の訴求力に期待したのか?
おそらくはそのどちらでもあったのでしょう。
そしてその結果、今からするとイビツなことになってしまったワケです。
人というのは時代の子で、時代の空気からは逃れられないんですね。
それはSD誌のみにかぎられることではありません。
「今度のファンタジスタは誰だろ?」
なあんてのこのこ本屋に向かったヤツが、ここにもまた一人いるワケですから。
posted by shousetsu |17:13 |
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2008年06月06日
前回のことをおおざっぱにまとめると以下のようになるでしょうか。
・平成13年6月、サッカーダイジェスト誌(以下SD)は「ファンタジスタ50」(以下「50」)なる企画の雑誌を発行した。
・選者デカルリさんは、ひじょうにおおらかなファンタジスタ観を披露してくれた。
・デカルリさんの選考に、SD誌編集部にもすくなからぬ困惑が見てとれた。
本当におおざっぱですがこんなところでしょうか?
よくわからない場合は前回のものを読んでいただくとして、先へ進むことにします。
この「50」は好評だったのか、以下さまざまな続編が発行されることになります。
平成13年8月には「ストライカー100」が。内容はいわずともわかりますね。
そしてその後、平成14年12月25日に発行されたのが「ファンタジスタ50NOW!」(以下「NOW!」)なのであります。
前回の「50」が歴代の選手を対象にしていたのに対し、この「NOW!」は当代の選手、02-03当時に活躍していた選手にスポットを当てた企画でした。
選者は今回もイル・ジョルナーレ紙のクラウディオ・デカルリさん。
本来ならここで50名全員のリストを並べるのがスジなのでしょうが、そうするとたいへんな量になるので上位10名を挙げるにとどめます。
当時所属(02-03) 今季所属(07-08)
1 バッジョ ブレシア 04現役引退
2 ジダン R・マドリー 06現役引退
3 リバウド ミラン AEKアテネ
4 ラウル R・マドリー 左に同じ
5 ギグス マンチェスター・U 左に同じ
6 フィーゴ R・マドリー インテル
7 ルイコスタ ミラン ベンフィカ
8 レコバ インテル トリノ
9 ベロン マンチェスター・U エストゥディアンテス
10 ベッカム マンチェスター・U LAギャラクシー
前回もご覧になったかたは、顔ぶれにまったく変化がないことにお気づきでしょう。
デカルリさんにとってこの二年ほど、彼ら10人に対する評価は不動だったようです。
ちなみに10位以降にいる主な面々にはトッティ(ローマ)、ロナウジーニョ(当時PSG)、
アイマール(当時バレンシア)、デルピエロ(ユベントス)などの名前が。
ほお、彼らがまだ次点ですか。隔世の感がただよいますなぁ…。
さて前回の「50」の際にはデカルリさんの選考にとまどっていたSD誌編集部。
しかし今回の「NOW!」では免疫ができたのか、もはや困惑の色は見えません。
それどころかデカルリさんの選考を踏まえたうえで、“ファンタジスタ”の定義までしてくれています。
わたしがゴチャゴチャ言うよりも、そのまま引用させていただきましょう。
まずはファンタジスタの資質から
1.創造性豊かで非凡なセンス、アイデアを持つ。
2.ワンプレーで局面をガラリと変えることができる。
3.戦術に縛られることなく、本能のままにプレーする。
そしてポジションについては
4.古くはトップ下とウイング。
5.少なくとも守備を責務としていないFWもしくはMF。
以上のようになっています。
1と2はそりゃ当然。
3に関しては、デカルリさんが口をすっぱくして言ってたことを思い出させますね。
「ファンタジスタは戦術主義と対立する存在である」というアレです。
そして5についていえば、4の系譜を継いだ選手ということのようです。
となると10番(トップ下)、7番(右サイド)、11番(左サイド)の選手になるでしょうか。
あ、余談ですがポジションと背番号の関係についてはいつか書こうと思っています。
そうでないと背番号コラムがいつまでたってもレギュラーナンバーに至りませんからね。
ただ各国の背番号変遷歴については…当方勉強不足ゆえ、いまだ未定であります。
勉強、勉強。日々是勉強…。
さて「NOW!」もまたよく売れたのか、SD誌はまたまた新たな雑誌をプレゼンします。
その名も「2004 ファンタジスタ50」(以下「2004」)。平成16年11月10日発行です。
今回もやっぱり選考はイル・ジョルナーレ紙のクラウディオ・デカルリさん。
「NOW!」の発売からほぼ二年。
前回はトップ10の顔ぶれに違いはなかったわけですが、はたして今度はどうなったのでしょうか?
ですがそれは次回に…なあんてことはせず、発表しちゃいましょう。今回の上位10名です!
当時所属(04-05) 今季所属(07-08)
1 カカ ミラン 左に同じ
2 ジダン R・マドリー 06現役引退
3 カッサーノ ローマ サンプドリア
4 トッティ ローマ 左に同じ
5 ロナウジーニョ バルセロナ 左に同じ
6 ギグス マンチェスター・U 左に同じ
7 ラウル R・マドリー 左に同じ
8 フィーゴ R・マドリー インテル
9 スタンコビッチ インテル 左に同じ
10 ルーニー マンチェスター・U 左に同じ
…ずいぶん顔ぶれが入れ替わりましたねえ。
それだけじゃなく、なんかアヤしい名前もあるなぁ。
まあこのヘンのことについては、今度こそまた次回に。
posted by shousetsu |18:08 |
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2008年06月03日
前回“21”について書きましたところ普段の三倍以上のアクセスがつき、思わずひっくり返ってしまった当コラム筆者由比正雪であります。
(いつもどんだけ人気がねえんだ?いやまあ、そういうことでして…。)
やはりみなさん思い入れのある番号なんだなぁ。あらためて実感しております。
わたしのほうはといいますと、最難関の21を突破したことで完全に燃え尽きていました。
しばらく背番号はもういいかな?今のトコロそのように考えておりまして。
といって背番号以外にわたしに書けるものなど何も思い浮かばず…。
そんな折今回のこともあってふと思い出したのが、とある雑誌の企画だったのであります。
その雑誌とは、みなさまご存知「サッカーダイジェスト」(以下SD)。
そのSD誌が平成13年6月1日に発行したのが「ファンタジスタ50」なのであります。
これはかつて存在したサッカー選手の中から“ファンタジスタ”と呼ぶにふさわしい50人を選出したもので、選者はイル・ジョルナーレ紙のクラウディオ・デカルリさん。
まあおなじみのジーコやプラティニ、マラドーナにネッツァーといったところがのきなみ名を連ねています。1901年生まれのウルグアイ人、アンドラーデがいちばん古いですかね。
そんななか現役選手としてバッジョやジダンも選ばれています。ハイ、当時はまだ現役でした。
ちなみに選ばれた50人のファンタジスタのなかで、今季の時点での現役選手は以下の8人。
フィーゴ、リバウド、ギグス、ルイコスタ、ラウル、レコバ、ベロン、ベッカム。
あれ?と思ったかたが多いのではないでしょうか。わたしもそうですが。
フィーゴにギグス…彼らはウイングじゃないの?ましてベッカムとは。
ラウル…創造性はあるが、彼のポジションはFWだろう?
ベロン…もう一列ポジションが後ろのような気がするけど?
人によっては「いや、ラウルは別にいいだろ。」なんて意見もあるでしょう。
まあそれはそれとして、とりあえずこれに対するデカルリさんの回答をまとめてみました。
・ファンタジスタはいわゆる“トップ下”に限定されるものではない。
・ウイングはかつて戦術により絶滅せられ、花形たちは新たにトップ下に活路を見出した。
・そのトップ下もいまや戦術に迫害され、FWへと居を移しつつある。
まあ要するに、ウイングでもFWでもかまわないじゃないか!ということですかね。
デカルリさんにいわせれば、フィーゴやギグスですら古きよきウイングではないとのこと。
それでも50人に選出しているのだから、彼らにはよほど魅力を感じているのでしょう。
「トップ下が迫害されている」というのは、これが書かれた00-01シーズンにミランでボバンが不遇だったこと、またデルピエロがFWになってしまったことを指しているのでしょうか?
ちなみにこのシーズン終了後、トップ下の象徴ジダンはR・マドリーに移籍しています。
イタリアではトップ下への迫害を感じる時期だったのやもしれません。
それにしてもデカルリさんの基準は、うまければ誰でもいいのか?とすら思えてきます。
実際それはあながちまちがいでもないようで。
というのはデカルリさんは「偉大なる非ファンタジスタ」としてベッケンバウアーやロイ・キーン、あるいはドゥンガを挙げているほどですから。
わたしは「冗談でいってるのか?」とすら思いました。
惜しくももれた選手とするには、あまりにズレているような気がしまして。
それでも彼らを選ばなかった理由として、デカルリさんは二つの定義を提示しています。
・ファンタジスタは戦術主義と相反する存在であり、創造性あふれるプレーが不可欠である。
・ファンタジスタはマークされる存在ではあっても、決してマークする存在ではない。
戦術主義と相反する存在…いかにもイタリアだなあとの感をいだきます。
どうもこの「戦術と対立する存在」というのが、イタリア人のいうファンタジスタのカギのようですね。
しかし二つ目の項目、これはわざわざ言わにゃならんことでしょうか?
そんなモン、誰も“ファンタジスタ”に期待してなどいないでしょう。
このあまりに自由なファンタジスタ論には、日本のSD誌編集部も面食らったようです。
「いかに自分たちが、日本的狭義ともいうべき、ステレオタイプのファンタジスタ観にとらわれていたかがわかる。」
なあんていいながら、ちゃっかり選にもれたファンタジスタを独自に取り上げてますから。
ちなみにそこに挙げられたリストをいくらか並べてみると…
デルピエロ、ガスコイン、メラー、シュスター、ストイコビッチ、ゾラ…などなど。
うん、なるほど。このメンバーなら「惜しくももれた選手」として納得できますね。
さて長々と述べてきましたが、実はワタクシ、ポジション論やファンタジスタ論を語る気は毛頭ありません。というよりそんなモノ、わたしには書けません。
わたしがやりたいのは、いかに人は時代の子であるかということについてでして。
それはこの後随時SD誌が出した雑誌とかかわってくるハナシなのであります。
ですがそれについてはまた次回。
posted by shousetsu |17:09 |
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2008年04月15日
(注)今回はコラムではありません。わたしからみなさまへの質問状なのであります。
当方背番号について、日々えっちらおっちら書いている者であります。
当然毎日なにか使えるネタはないかと聞き耳をたてているわけでして。
先日J-SPORTSのプレミアリーグ情報番組「E.N.G」を見ていましたら、以下のような話題を取り上げていました。
Un-lucky 7 チェルシーの7番は成功しない?
06-08 シェフチェンコ
06 マニシェ
03-05 ムトゥ
00-03 ボハルデ
99-00 デシャン
シェフチェンコを筆頭に、以上のようなリストが挙げられていたのであります。
…実はこれ、わたしにとっては痛恨の出来事でした。
というのも来たる“7番”の際、この話題に触れようと思っておりましたもので。
もっともわたしはデシャンの存在はうっかり忘れていましたし、レギュラーナンバーについて書くのはまだ先のつもりでしたからしかたないのですが。
ただそれにしても、これがボツになってしまったのは実におしい!
無名かつ気の毒なボハルデには、史上有数の給料ドロボーとしてぜひネタになってもらおうとひそかにたくらんでいたのに…。
まあ日常こんなことはよくあります。悔やんでいてもしょうがない。
今日もトボしい知識をおぎなうべく、アンテナを張って情報収集に努めよう!
そう決意した際、ふとよからぬことを思いついたのです。
…自分はのらくらコラムを書いて、いつもみなさまからあたたかいコメントを頂いている。
このさいみなさんからネタを頂戴すれば、オレはずいぶんラクになるんじゃねえか?
さすがにこれは即座に否定しました。それじゃわたしが書く必要がないですからね。
ただみなさんから意見をうかがうというアイデアは悪くないのではないか?
そう思って今回筆を取ったわけであります。
ここまで読んでくださった方、長い前置きご静聴ありがとうございました。
…で、さっそく質問なのですが。
みなさんのキラいな背番号ってなんですか?
わたしの背番号に対する好き嫌いについては当コラムでもちょくちょく触れていますが、それについてみなさんにもうかがおうというワケです。
これは単純にその数字が嫌いだというのもあるでしょうし、あるいはそのポジションにその背番号はどうよ?という場合もあるやもしれません。
わたしがどうにもこうにも気に入らないのがRBの3番なのです。
これの古参組はリバプールのフィナンなのですが、今季はさらにアーセナルのサニャとローマのシシーニョが加わりました。
もちろん背番号のつけかたなんて国によってさまざまなんですよ?
ただそれにしても3番がRBという例は聞かないですし、わたしはなじめません。
やっぱり3番はLBかCBだろ!と思っていたら、ある日シシーニョがなんとLBで先発出場していたのです。
まあこれで背番号は適正になったワケですが、シシーニョのLBってのはどうかなぁ…。
こういう背番号の好き嫌いというのは誰にでもあるかと思います。
そこらへんのみなさまのコダワリを聞かせていただこうというワケでして。
特にシバリはもうけません。なんでもいいので教えてください。
あるいは「オマエにその番号は荷が重い!」なんて過激な意見もお待ちしております。
いつでも何回でもかまいません。
思いついたらその都度、コメントをいれてくださいませ。
それでは。
posted by shousetsu |17:08 |
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2008年04月11日
さておそるべき単なる思いつきで始めたこのシリーズも最終回とあいなりました。
はたして全部読んでいただいた、ありがたくも奇特な方はいたのでしょうか?
最終回はイングランド。プレミアリーグなのであります。
今をときめくプレミアリーグが後回しになったのにはワケがありまして。
だいたい想像がつくかと思いますが、まあブラジル人がいないんです。
いやもちろん、数年前に比べれば確実に増えているんですよ。
それでも他のリーグと比べると、その少なさは一目瞭然。
今季開幕時点で12人。外国人全体の5%にもなりません。
あまりの数字なもので二の足をふんでいたワケであります。
なお些事ではありますがひとつ。
この外国人にはスコットランド・ウェールズ・北アイルランド・アイルランド国籍の選手たちは含まれておりません。
伝統的にプレミアリーグは“英国系”の選手を外国人扱いしておりませんので。
それはともかくさすがにこれでは心もとないですから、今回は禁を破り冬に加入した選手についても取り上げてみようかと思います。
それにしたところで、さあどうなることやら…。
<FW>アタッカンチ
アフォンソ・アウベス(ミドルスブラ)
冬にヘーレンフェーンから加入した彼ただひとり!
のっけから不安だなぁ…。メイヤーと組ませるしかないか。
<MF>メイヤー
アンデルソン(マンチェスター・U)、ジウベルト(トッテナム)、エラーノ(マンチェスター・C)、ジェオバンニ(マンチェスター・C)
アンデルソンは反則かもしれません。
もともとのポジションはここなんですが、イングランドのフラットな4-4-2だとセンターハーフになっちゃうんですよねえ。
スパーズのジウベルトは冬にヘルタから加入しました。
ドイツ編でも取り上げたのでカブってしまいましたね。スミマセン。
この移籍話はメディカルでひっかかって破談になったと聞いていたのですが…。
<MF>ボランチ
ルーカス(リバプール)、ジウベルト・シウバ(アーセナル)、デニウソン(アーセナル)、ファビオ・ロッケンバッキ(ミドルスブラ)
まずまず人はいますね。
若いのもいればゴツいのも。アブないのもちゃんといるな。
<DF>ラテラル
ベレッチ(チェルシー)、ファビオ・アウレリオ(リバプール)
ものの見事に左右に一枚ずつ。
ベテラン・中堅といった年頃ですが、二人そろってやや安定感に欠けるかな?
<DF>ザゲイロ
アレックス(チェルシー)、クラウジオ・カサッパ(ニューカッスル)、ラファエウ・シュミッツ(バーミンガム)
これまたそろいもそろって、スピード対応に難ありのメンバーですね。
まあ優勝候補チェルシーのアレックスはともかく、下位のクラブのCBはからだのぶつけ合いに勝てればいいのかもしれませんが。
<GK>ゴレイロ
なし
やっぱりプレミアにもブラジル人GKはいません。
もっともドイツやフランスとは違って、ココは外国人GK花盛りなのですが。
ひょっとしたら来シーズン、プレミアリーグにブラジル人GKが誕生するかもしれません。
チャンピオンシップで2位につけてるブリストルシティに、アドリアーノ・バッソというブラジル人GKがいるようですから。
…で、クラブ別在籍人数なんですが、今回は全部紹介できそうです。
2人 チェルシー、リバプール、アーセナル、ミドルスブラ、マンチェスター・C
1人 マンチェスター・U、トッテナム、ニューカッスル、バーミンガム
1人や2人で多い少ないを論じてもしかたないのですが、プレミアにブラジル人が進出してきたルートはつかめるようです。
まずは近年CL枠を独占してるきらいのあるビッグ4。
こちらのほうは世界的に展開するスカウト網で若手を、CLで対戦したクラブから即戦力を獲得しているのがよくわかります。
CLに出てるクラブならあたりまえのことで、特にイングランドらしさはありません。
もうひとつはリーグアン経由ルートです。
プレミアにフランス人が多いのはよくご存知でしょうが、実際数えてみるとなんと33人。
プレミアのクラブはブラジル人ではなくフランス人に頼っているのです。
そしてこのフランス人たちが、まんべんなくどのクラブにもだいたいいるんですね。
彼らはいずれかのクラブの引きで、大陸からドーバーを渡ったことになります。
そしてこの流れに沿って、フランスで活躍したブラジル人がやってくるんです。
この例に該当するのがカサッパとシュミッツ。
両者それぞれリヨン・リールとの契約満了のもと、プレミアのクラブに移籍しています。
こちらのほうはイングランドらしい加入のしかたと呼べるかもしれませんね。
<おまけ>
前回できなかったチームづくりです。大量補強が予想されます。
11エラーノ 9A・アウベス
(マンチェスター・C) (ミドルスブラ)
10アンデルソン 7ジェオバンニ
(マンチェスター・U) (マンチェスター・C)
8F・ロッケンバッキ 5ルーカス
(ミドルスブラ) (リバプール)
6F・アウレリオ 3カサッパ 4アレックス 2ベレッチ
(リバプール) (ニューカッスル) (チェルシー) (チェルシー)
※1A・バッソ
(ブリストル)
※12ルビーニョ(ジェノア)
13R・シュミッツ(バーミンガム)
※14アウシデス(PSV)
15デニウソン(アーセナル)
16G・シウバ(アーセナル)
17ジウベルト(トッテナム)
※18デイビッジ(フェネルバフチェ)
ふぅ…終わりました。五連投はしんどいです。誰に命令されたわけでもないのですが。
毎日更新されている方というのはもう怪物ですね。わたしはちょっとお休みします。
またそのうち週2ぐらいで、ノンキな背番号のお話をさせていただきます。
…なんせ手元に原稿がひとつも残っておりませんので。
posted by shousetsu |16:24 |
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2008年04月10日
今日のお題はリーグアンのブラジル人。
こちらはブンデスどころじゃない、トップスターはおろか中堅どころから将来有望な若手まで、我れもわれもとヨソの国を目指すリーグであります。
そんな踊り場リーグアンのブラジル人は33人。
外国人全体の約17%にあたります。ちなみに外国人は全部で195人。
ステップアップのためのリーグにしては外国人が多いですよね。
この点についてはあとで触れます。
例によって例のごとく、冬の移籍を無視したデータであります。
<FW>アタッカンチ
フレッジ(リヨン)、イラン(サンテティエンヌ)、デ・メロ(ルマン)、アウバロ・サントス(ストラスブール)…
まずまずのメンツといったところでしょうか。
ちょっと前までなら、レンヌにあのエメルソンがいたんですがねえ。
<MF>メイヤー
ジュニーニョ(リヨン)、ウェンデウ(ボルドー)、ミシェウ・バストス(リール)、ネネ(モナコ)、キム(ナンシー)、エデルソン(ニース)…
どこのリーグをみても、このポジションには必ずブラジル人がいます。
もはや説明不要ですね。
<MF>ボランチ
ファビーニョ(トゥールーズ)、フェルナンド・メネガッソ(ボルドー)、ロドリゴ(ストラスブール)…
ここは薄いなぁ…。ウェンデウはここでもプレー可能なんだけど。
中盤の守備は運動量豊富なアフリカンが担当することが多いようです。
<DF>ラテラル
パウロ・セーザル(トゥールーズ)、エメルソン(リール)、アドリアーノ(モナコ)、セアラ(パリSG)…
人数はまずまずいますが、どうも左が少ないですね。
リールでロクに試合にも出てないエメルソンだけじゃなぁ。
…そういえばウェンデウはLBもできるんですよね。うーん、器用なヤツだ。
<DF>ザゲイロ
クリス(リヨン)、イウトン(ランス)、ボリバル(モナコ)、ニバウド(サンテティエンヌ)、アンドレ・ルイス(ナンシー)…
ブンデスほどではありませんが、リーグアンでもブラジル人CBは重宝されてます。
どうしても少々地味なメンツになってしまうのですが。
ちなみにボリバルは先ほど挙げたセアラともども、インテル時代にコパ・リベルタドーレスを獲得しています。
ボリバルのほうは来日する前に移籍しちゃいましたけどね。
<GK>ゴレイロ
なし
やっぱりいませんね。外国人GKの少なさでいえばブンデス以上かもしれません。
まあフランスもGK大国ですからね。
クラブ別のブラジル人も確認しておきましょう。
5人 リヨン
4人 ボルドー
3人 モナコ、ナンシー
リヨンはミランやローマと同様、もはやブラジル人のコミュニティが形成されてます。
ボルドーとモナコにブラジル人が多いのには理由がありまして。
この両クラブ、リカルド・ゴメスというブラジル人監督が指揮をとってたんです。
昨季までがボルドー、今季からはモナコですね。
それで監督の好みに合う補強をした結果こうなったワケです。ベニテスと同じですね。
今後どうなるかわかりませんが、ひょっとしたらブラジル人監督が次々と欧州上陸を果たす時代が来るのやもしれません。
…ただわたしはこのゴメスという監督、さしていい監督だとは思ってません。
ブラジル人監督ならよほどシャムスカのほうを推します。
いかがですか?トリニータのファンの方々。
さて先ほどリーグアンの外国人は195人ともうしました。
このなかで多数を占めるのがアフリカ人選手。95人にのぼります。
これはみなさま容易に想像がつくことでしょう。
ところでわたしは、彼らを「外国人」と呼んでいいものか悩んでおりまして。
例えばマルセイユのタイウォのようにナイジェリアで10代後半まで成長して、サッカー選手として渡仏したのなら、それは外国人でいいと思います。
ところが現在アフリカ諸国の代表として活躍している多くの選手はそうではない。
例えばマリ代表のカヌーテやシソコ。
彼らはいわゆる移民2世で、親のルーツをたどってマリ代表でプレーしています。
現在フランスがA´代表なるものをもうけて若手を大量召集しているのも、変人監督がクラブにケンカ売ってるのではなく、こうした才能の流出を避けるためなのでしょう。
では彼らはフランス人ではないのか?無論そうではありません。
フランス国籍を保持しているし…いや、国籍うんぬん言うのはナンセンスですね。
彼らはフランスで生まれ、フランスで育ち、フランス語で物事を考えているんですから。
これはドイツに多いトルコやクロアチアの移民についても同様です。
ブルダリッチとコバチ兄弟をドイツ人・外国人と線引きできるのか?
柏の李忠成選手は日本人で、川崎の鄭大世選手は外国人助っ人なのか?
そんなワケはありません。ナンセンスという所以です。
では生まれた場所で決めればよいのか?そうもいかないのは周知の事実でしょう。
セネガル生まれのビエラや旧ザイール出身のマケレレは、フランスを代表してプレーすることにたいへんな誇りを抱いています。
やはりセネガル生まれでサンテティエンヌ所属のゴミは、セネガル協会から代表に召集されたにもかかわらず辞退しています。将来フランスの青いユニホームを着ることを夢見て。
彼らをフランス人と呼べないとしたら、そんなバカなことはないでしょう。
先ほどリーグアンのアフリカ人は95人ともうしました。
そのなかにはセネガル人としてゴミも含まれています。
実際ムチャだと思ったのですが、今のところこうするよりしかたありません。
彼の気が変わってセネガルでプレーする可能性もまたあるわけですから。
逆にいえばフランス人としていた選手が、突如ルーツの祖国に変更になるかもしれません。
カヌーテなんかはまさにそうです。
先ほどの95人というのは、そんな乱暴な線引きの所産だと理解していただけたら幸いです。
<おわび>
長々と妙なことを書いていたら紙幅が尽き、<おまけ>のスペースがなくなりました。
続き物にあるまじき失態です。もうしわけありませんでした。
みなさんでお好みのチームをつくってみてください。
posted by shousetsu |17:40 |
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