2008年03月24日

18 金鎗手徐寧

会田雄次『アーロン収容所』は、著者自身によるビルマでの捕虜体験記です。
この中に以下の記述があります。収容所における英兵について述べたところです。
「しかし私たちが一見して士官と兵とを区別できたというのはそのことからではない。それは、体格、とくに身長である。五尺七寸余(一・七五メートル)の私より背の高いのは下士官や兵ではすくない。…体格も下士官や兵には見事なものは多くない。かえって貧弱だなあと思うような男もすくなくなかった。しかし士官は老人以外はほとんどが堂々たる体躯で私たちを圧倒した。かれらに接したときほど日本人の体格のみじめさを感じたことはない。」(注 一部表記変更しました)

イギリスにおける階級制度はなかなかに厳格で、だいたいにおいて士官になるのは中産階級以上、下士官や兵は労働者階級です。フットボールをやるのはもちろん労働者階級。
これは実に困った証言なんだなぁ…。
というのも、わたしの描いていたイメージとはかけ離れたものでしたから。
わたしのイメージとは、村々の大男たちがボールを奪い合い、その巨大なからだをぶつけあうことに興奮を覚えたものこそフットボールの源流である、というものです。
ところが会田さんによれば、フットボールの主人公は小柄だったということになる。
わたしは無知なもので、ワーキングクラスというとすぐオアシスのギャラガー兄弟が浮かぶのですが、彼らも身長はあまり大きくありませんでしたよね?

さて今日は18番です。この番号はストライカーがつける場合が多いですね。
その理由はサモラーノや日向小次郎クンでおなじみ。
そしてそんなストライカーの悲哀を感じるのが、今季のR・マドリーの18、サビオラです。
まさかここまで使われないとは…。ラウルの復活が彼には痛恨でしたね。
故障とも言われていますが、はたして理由はそれだけなのか…。
CLも国王杯も敗退したマドリー。今後もサビオラの出場機会はほぼないでしょう。
こうなると来季の話が出てくるのも道理で、マドリーもオファー次第で放出する模様です。
それにしてもここ数シーズンのサビオラの背番号の変遷を見てください。
7→9→7→22→18 …毎シーズン所属クラブが変わったうえにこれです。
サビオラの現在の立場の苦しさがよくわかるのではないかと。

マドリーは敗退しましたが、なぜかまだCLに残ってるのがシャルケであります。
とはいえ冷たい言い方ですが、評価できるのはGKのノイアーと彼ぐらいのものでしょう。
RBのラフィーニャ。右サイドを精力的に駆けぬける美しい若者です。
ブラジルはコリチーバからやってきた彼ですが、果敢に仕掛けるオーバーラップと負けん気の強い性格で、すでにブンデスのRBの顔となっています。
このコリチーバ、クラブとしてはややマイナーですが、本拠地クリチバは都市計画の専門家のあいだでは有名な街なんです。
その詳細は…ラフィーニャのこと忘れそうですね、やめときます。
CLでも大いに名を売ったラフィーニャ。そろそろステップアップと行きたいところです。
なんでもリバプールが関心を示してるとか。
リバプール移籍となれば番号は変わるでしょうね。なんせあそこは2番が空いてますから。

これに対し、もはや背番号18が変わりそうにないのがポール・スコールズ。
ギグスやネビルと同じく、マンチェスター・Uの古株ですね。
彼らと違いレギュラーナンバーではないのですが、もはや18は完全に彼に定着しています。
そのくせイングランド代表では16とか8なんかをつけたりしてたのですが…。
このユナイテッドの面々には少し変わった特徴がありまして。
なぜか彼らは、あだ名がファミリー・ネームからとられるのです。
例えばロイ・キーンはキーノでしたし、ファンニステルローイはニステル。
ベッカムのベックスは有名かと思います。
そもそもボスのファーガソン監督からして、ファギーなんて呼ばれてますからね。
…で、スコールズの場合なんですが、なんとこれが「スコールジー」
なんかもっと他に気の利いたニックネームはなかったんですかね?

ローマのエスポージトも18番ですね。今季カリアリから移籍してきました。
しかしあまりパッとしません。
同じく新加入のジュリと比べても、空回りぶりは明らかです。
まあマンシーニが移籍でもすればいくらか競争は楽になるやもしれませんが、イタリア人は我慢せずに出ていっちゃいますからねえ。はたして来季ローマにいるのかな?
カリアリの時みたいに、彼は7番をつけられるクラブにいたほうがいい気もします。
しかしローマの7番、ピサーロってのはどうなんでしょう。
7番はサイドにいてもらいたいなぁ…。

ところで今回選んだ18番には共通点があります。
全員175cm以下なんです。サッカー選手としては小さいですね。
ですが冒頭に挙げた言葉が正しいとすれば、彼らこそ古きよきフットボーラーの面影を残した選手ということになります。
うーん、どうなんですかねえ?
わたしはまだ、イメージの作りかえができてません。

posted by shousetsu |12:16 | ナンバー | コメント(2) | トラックバック(0)
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18 金鎗手徐寧

今日、イングランドの選手はほとんどが一八五センチかそれ以上である。彼らは速く走れ、体力が

しかし、マニオンもカーターもフィニーもマシューズも……さらにあのプスカシュも一六三センチかそのあたりである。偉大なプレーヤーはみんなそうである。(エリック・バッティ)

ほんとは一七〇あると思いますけどね。

posted by コリバノフ | 2008-06-11 22:30

18 金鎗手徐寧

コメントありがとうございます。

>コリバノフさん
やっぱりそうなんですか!
原文は5フィート数インチぐらいで書かれているんですかね?
そうですか、やはり小柄な選手がすくなからずいたんですねえ。
イメージをつくり直そうと思います。

posted by shousetsu | 2008-06-12 20:31

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