2008年08月15日

9 小李広花栄

いくらかやわらいだと思っていましたが、まだまだ暑い日々は続くようで。
夏の暑い夜に合う物語といえば、やはり怪談でしょう。
というわけで、本日は恐怖のものがたりから始めることにいたします。
もっとも全人類の半分にとっては、かもしれませんが…。三田村泰助『宦官』から。
「ここで、どんな方法で去勢が行われたか…紹介してみよう。古代エジプトでは…はじめに細い強い毛糸で性器一式を結び、剃刀で結んだところから先を切りとる…。出血は灰や熱い油などで止められ、また尿道には金属製の棒が入れられる。その後…熱い砂中にうずめられ、そのまま五、六日おかれるという…死亡率は六十%におよんだと伝えられ…」

ぜ、全世界の男子諸君のためこのへんでやめておきましょう!
本日の背番号は9。9番なのであります! …ああオソロシイ。

さて9番ですが、このナンバーはなんといってもCF。点とり屋の背番号ですね。
9番に執着するあまり1+8番を創造したサモラーノに日向小次郎クン。
あまりにも人口に膾炙したエピソードなのであります。
そんなわけで9番はCF! サイドだのDFラインだのはもってのほか!
…と意気ごんでいたのですがそれも国によるのかな? そう思わせるのがスウェーデンです。

00ユーロ以降、主要大会には毎度顔をだす北欧の雄スウェーデン。
この間一貫して背番号9をつけていたのが、あのリュングベリでした。
リュングベリといえばご存じのとおり、サイドを専門に走りまくるMFです。
彼はアーセナルでは8、ウエストハムでは7でした。9に思い入れがあるとも思えません。
となると、スウェーデンは彼のポジションこそ9番の適正としていることになります。

ところで9番が使えないとすると、スウェーデンのFWは何番をつけているのでしょう?
スウェーデンのFWといえばイブラヒモビッチとラーションでしょうが、彼らは代表ではそれぞれ10、11を背負っていました(毎回ではありません、念のため)。
…ひょっとしてリュングベリを含めて3トップとみなし、例の右ならえを採用したのか?
なんとも心もとない想像ですが、いちおう補完要素はあります。
控えFWのアルベックは20番。10の二倍をおおくの大会でつけていますから。

まあスウェーデンの場合はともかくも、やっぱり背番号9はCFのものです。
ところがこの9番を軽々しくあつかうクラブがありまして。はい、チェルシーですね。
もっともそれはここ最近の傾向。かつてはエースのハッセルバインクが9番でしたから。
そのハッセルバインクが04夏に退団して以降、チェルシーの9番はエライことになります。

04-05 マテヤ・ケズマン(FW)
05-06 エルナン・クレスポ(FW)
06-07 ハリド・ブラルーズ(DF)
07-08 スティーブ・シドウェル(MF)

毎シーズン顔がかわったうえにコレです。近年はFWですらなくなってきました。
もちろんこれは彼らのエース、ドログバが11番をつけているからなのでしょう。
(ドログバの11番については、またいずれ触れるかと思います。)
まあそれにしても、せめてFWにできんのかとは思いますが…。
そんな声がとどいたのか今季の9番はディサント。アルゼンチン出身の若手FWだそうで。
さてさて、いったい彼の将来はどうなることやら。

バルセロナの背番号9はエトーのものです。
いやホント文字通り、あやうかったみずからの地位をなんとか死守しました。
バルサの新監督グアルディオラは彼を構想外にしていましたからね。
ピンチに得点で答えをだすあたり、点とり屋の矜持をみる気がします。
それにしても…監督ペップはなぜエトーの存在をきらったのでしょうか?
いやわたしだっていろいろウワサは聞いてますよ?
彼の激しい気性が災いしたとか、ロッカールームを一新したかったとか…。

宦官とは洋の東西を問わず、歴史を記録するものから忌みきらわれる存在です。
これまたリクツはわかります。成り上がりの雑用人をさげすんだとか、特異な風体が見るに耐えぬものだとか…、あるいは正真正銘タチが悪かったとか。
そのようにいわれているのですが、わたしにはイマイチ肌身の感覚でわからないんですね。
冒頭にあげた去勢の描写についても嫌悪感をもよおす人もいるいっぽうで、存外サクサク読めたかたもいたのではないでしょうか? なまなましく感じることなく淡々と。
時間と空間のギャップがあると、当然このような感覚のズレはうまれますから。

わたしにとってペップとエトーの関係も、同じようにいささか理解しかねるのです。
理由は整然と示されている。しかしどこか腑に落ちない…。
まあこれ以上外野がよけいな詮索をするのはヤボというものでしょう。
いずれにせよエトーはバルサに残りました。彼は結果でしめすだけです。
半年後、なにくわぬ顔で監督と抱擁しているやもしれませんしね。

posted by shousetsu |16:51 | ナンバー | コメント(7) | トラックバック(0)
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9 小李広花栄

コメント投稿者ID :

9番はやっぱり、エースストライカーですよね。。。
守備中心の選手に9はにあいません・・
僕の一番好きな背番号です
思い入れがつよいのは、エトー、、、バルサファンの僕からみたら今夏は、ハラハラしましたよ・・・・・
でも、残留もきまってホッとしました。やっぱりバルサの9番は、彼でしょーう。。期待してます
他は、トーレスですかね
現時点では、世界最高クラスのストライカーですよね
いつかは・・・・・世界1でしょ
他は、ベルバトフ、トー二あたりが。。。。
代表だったら、ファン・ニステルローイとか、ベンゼマも9番でしたよね・・・・
でも、やっぱ将来の9番は・・・・・・バルサの至宝ボージャンですよ、11は似合わない。。。彼は生粋の9です
11でもいいけど・・・

posted by ひろ | 2008-08-15 19:30

9 小李広花栄

コメント投稿者ID :

9っていうとバティストゥータが浮かびますね~
本当にTHE9番みたいな選手でした

posted by アルゼンチン | 2008-08-15 21:13

9 小李広花栄

コメント投稿者ID :

コメントありがとうございます

>ひろさん
いやあ、優秀なストライカーがズラリとならびましたね(笑)
ホントはまだまだ語りたい選手がいるのではないでしょうか?
いちばんおすきな背番号というのがよく伝わってきます。

バルセロナにとってはたいへんな夏でしたね。
やはりエトーはたよりになるようで。
それでもいつかは…期待の選手が乗りこえねばなりません。
わたしは彼の背番号、11ではなく18番と予想していたのですが…。

じつをいうと今回エトーでいくかは最後までなやみました。
かつてのバルサの9番、クライフェルトにしようか迷いまして。
情緒的になりすぎるのもどうかと思い、エトーにしたしだいなのであります。

>アルゼンチンさん
バティストゥータ! なつかしいですねえ。
わたしのすきなクラウディオ・ロペスとは、あまりしっくりいっていないようでしたが(笑)
彼の背番号についてもいくらか気になることがあります。
まあそれについては、またいずれ書くこともあるかと…。

posted by shousetsu | 2008-08-17 03:54

9 小李広花栄

コメント投稿者ID :

アーセナルの9番は今、リハビリ中です。
その前の9番はポルトガルへ行き着きました。
エドゥアルドがきっと金字塔を打ち立てると期待してます。

リュンベリはそういう事だったのですね。
なんだか引退かモデルか?なんて話がありますね。
新8番には、このまますくすくやってもらって。
この元栄光の8番の行く末が気になります。
私が見た試合は10分ももたず、ピレスと交代してしまいました。
慢性的な怪我って、つらいですよね。

posted by gunnershigh | 2008-08-19 00:56

9 小李広花栄

コメント投稿者ID :

>gunnershighさん
レジェスの9番も似合いませんでしたねえ。
じつは彼とエドゥアルドとのあいだに、ジュリオ・バチスタがいたのは秘密の方向で(笑)
彼もロンドンにはなじまなかったなぁ…。ローマの水が合うといいんですけど。

リュングベリの持病は腰でしたかね。
優雅なアーセナルのなかにあって、彼はひとりガツガツいく選手でしたね。
“でした”と過去形にはまだしたくないのですが…。
いずれにせよわれわれ外野は、彼の決断を見まもることしかできませんから。

ところで…前回いただいたコメント。
「とってもとっても」から「末広がり」の展開=“広末”であることにようやく気がつきました。
うーん、察知力がないのはわたしでしたねえ(笑)

posted by shousetsu | 2008-08-19 18:05

9 小李広花栄

コメント投稿者ID :

94年W杯でのスウェーデンの9番はテルンがつけてたような気がします・・・。

posted by dee | 2008-08-19 22:29

9 小李広花栄

コメント投稿者ID :

> dee さん
大至急FIFA公式その他で調べました。
ヨナス・テルン。たしかに94W杯はキャプテンで9番ですね。ついでに92ユーロも。
準々決勝のルーマニア戦と三位決定戦のブルガリア戦以外はすべてスタメンかぁ。
当方94W杯は海外サッカーに興味をもった入り口でありまして。うーん、ニワカ。
こういう情報はホントにたすかります。これからもどうぞよろしく。

テルンはエリクソン率いるベンフィカで名をあげ、ナポリ・ローマで活躍したんですね。
それにしてもどうやらボランチのようで。右ならえ説は破綻したようです。
いずれにせよスウェーデンの9番はCFではなさそうですね。
うーん、勉強の日々はまだまだつづくのであります。

posted by shousetsu | 2008-08-20 05:30

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