2008年06月24日

背番号よもやまばなし

 11   10   9   8   7
    6    5    4
      3     2
         1
シンプルですねえ。どうして?なんて疑問をはさむ余地がまるでない。
どうも、背番号語りでございます。今回はむかしばなしとあいなりました。
まあお茶をいれたり、ようかんを切ったり、おせんべかじったりしながら聞いてください。
ぽつぽつおはなしすることにいたしますので。

冒頭の数字の羅列、あれはフットボールのフォーメーションです。ただし1920年代のですが。
選手を区別する必要から背番号が生まれたのは、この頃のイギリスにおいてのようです。
システムは2-3-5と呼ばれるもの。当時は世界じゅうにこれが広まっていたそうで。
これが、のちに各地でさまざまな変化をとげる背番号図の基本になります。

1930年代、イングランドではバックスが2枚から3枚へと変わりました。
これにはオフサイドルールの変更が関係しているのですが、ここでは乱暴にも割愛。
興味のあるかたはこちら ※(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/ports/category/1)
記事番号4、5、あるいは26などで触れられています。

さてこちらは背番号。バックスが1枚増えたところから続けます。
これはハーフの真ん中にいた5番が、2枚のバックスのあいだに割りこんで成立しました。
つまりはこういうことです。
                     11 9 7
 11 10 9 8 7           10 8
   6 5 4       →      6 4
    3 2              3 5 2
これがあまりにも有名なWMシステムです。またの名を3-2-5ともいいますね。
前線のかたちがいくらか変わった気もしますが、まああまり頓着せんでください。
ともかく後ろが3枚になり、5番がDFラインに吸収されたこと。
これがヨーロッパの背番号に決定的な意味をもってきます。
その後このWMはヨーロッパ中に広まっていったようですから。

…どうもフォーメーションのはなしは気乗りがしません。みなさん寝てませんか?
やはり選手の汗のにおいがしないからですかね。普段もそんなもの書いてないけど。
まあしんぼうしてください。なんとか背番号のハナシだけに切りつめますから。

さてWMシステムはヨーロッパに大きな影響をあたえました。
しかし背番号のほうはかならずしもそうではなかったようで…。
というのは1953年、イングランドと対戦したハンガリーはこんな布陣だったのです。
     11 9 7
      10 8
      6 5
     4 3 2
流行の布陣に伝統の右ならえを採用しています。温故知新とでもいいましょうか。
どうやらこの“右からならべる”意識は、このころにはまだ残っていたようです。
このときのハンガリーについては「いや、あれは実はこういうフォーメーションだったんだ」
などとアレコレ言われているようです。さすがは伝説の試合。
ただしすくなくとも公的にはWMに見せようとしていたこと。
それはこの数字のならびを見れば明らかですね。あまりに美しい右ならえなのであります。
なおこの“マジック・マジャール”について知りたいかたは、※のページへどうぞ。
記事番号90・91、あるいは目次にはまだない新しい記事に詳細が述べられています。
もしくはWMの影響・非影響についてなら、67・68・69あたりですかねえ。

背番号のハナシにもどります。とはいえ、いにしえの語りにそろそろつかれてきました。
ですから大いそぎで結論に達しようと思います。おおざっぱですよ?
1958年W杯、4-2-4のブラジルが初優勝を成し遂げました。
これにならったのか、このあとしばらく世界的に4バックが流行します。
かんたんにいえば、このときDFラインに吸収されたのが4番なのか6なのか。
それでヨーロッパ主要国の背番号は決まることになるのです。
たとえばドイツ・フランス・スペインなどは基本的に4番がDFラインに下がりました。
対してイングランド・イタリアでは6番がCBに。
けずられたハーフには前線から8番がおりてきます。10番も場合によってはそうですね。
アウトサイドは11と7。ウイングだろうとハーフだろうとかわりません。
そして残る9番はもちろんCF。いくらかサンプルを挙げておきましょう。
     9
 11   10   7       10  9
   8   6       11  8  4  7
 3  5 4  2     3  6  5  2
  〈例:ドイツ〉      〈例:イングランド〉

これで終わり!といきたかったのですが、そうは問屋がおろしません。
とんでもない例外がいますからね。そう、オランダです。
またもやしあわせ未満に終わったオランダですが、この国の背番号はとても不思議なのです。
それがもっともよくわかるのは5番の位置でしょうね。
今回の背番号5はファンブロンクホルスト。04ユーロ、06W杯に続き三度目の5番です。
ところが知ってのとおり彼のポジションはLB。今までの例ならLBは3番が妥当なのに。
別に彼がとくに5番がお気に入りというわけでもありません。所属先でも毎度バラバラです。
ちなみに00ユーロの5番はゼンデン。98W杯ではニューマンといずれもLB。
まあニューマンのほうは3バックの左もやりましたが…。

それでは3番はどうなのかというと、長らくスタムが務めたあと06W杯ではブラルーズ、そして今回のユーロではハイティンハとCB色の濃い選手がそろっています。
いったいオランダの背番号はどうなってるんでしょうか?
もしかすると、伝統の右ならえがDFラインにあらわれているのやもしれませんが…。

いくらか謎は残りましたが、背番号とポジションの関係についてはもういいですかね?
そんじゃわたしは背番号コラムにとりかかりますか…と、ん?
ああ、南米の背番号について説明してませんでしたね。
うーん、でも南米は…。ムズかしいんだよなぁ。
まあそのうちなんとか書いてみます。なんて言いきってよいのだろうか…。


〈お礼〉
本項を作成するにあたり多くの資料のお世話になりましたが、わけてもコリバノフさんには貴重なご教示をいただきました。ありがとうございました。

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posted by shousetsu |17:05 | 何番? | コメント(4) | トラックバック(0)
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背番号よもやまばなし

コメント投稿者ID :

今日もご教授ありがとうございます。

>>対してイングランド・イタリアでは6番がCB

ここで、6がおりて来なければ、
バレージの永久欠番の数字も変わっていたのでしょうね。
レギュラーナンバーなので、多くは遠慮しますが。

話を強引に変えますが、アーセナルも新背番号発表されました。
ギャラスの10番は続行で、ラムジーは早速の16番獲得です!
結構粋な数字が空白なのが物足りないです。
8・14・18・23。
ナスリ14と妄想しています。

posted by gunnershigh | 2008-06-24 17:58

背番号よもやまばなし

コメント投稿者ID :

コメントありがとうございます

>gunnershighさん
ご配慮いただいたようで(笑)
ネタがとんだらエラいこっちゃ。
もっともその結果、みなさんご存知のことばかりになったらシャレにならんのですが…。

ほう、期待のラムジー君は16番ですか!
ロンドンの16は左づいてますなぁ。
14=アンリのイメージを払拭できますか。そうなればそれまたたのしみですね。

それにしても…。
ホントにやめる気ですか?まさかね。
ものを書くという作業は孤独であること。
そんなことは先刻ご承知のハズですから。

posted by shousetsu | 2008-06-25 10:20

背番号よもやまばなし

コメント投稿者ID :

どうもお騒がせしています。
まだ実現か分かりませんが、ナスリはそんな過度の
期待にも応えてくれると思っています。

>>ものを書くという作業は孤独であること。

そうでしたね。ちょいと忘れておりました。
私事で重なる事もあるので、しばらくは休もうと思います。
いやしかし、こんなに楽しめるとは思いませんでした。
ずーっとやめる事は出来ませんね(笑)
勝手ではありますが、
その時はまたよろしくお願い申し上げます。

posted by gunnershigh | 2008-06-26 22:26

背番号よもやまばなし

コメント投稿者ID :

>gunnershighさん
なんでも山手線の旅に出られるのだとか。
それなら心配いりませんね。いつでもすぐに帰ってこられますから。

更新がなくなるぶんヒマになったら、『茶話』でも読んでください。
あの泣菫ってオッサンのほうが、よほど石をぶつけられそうな文章を書いてます(笑)

急にボールがくるときまで、わたしがここにいる保証はありませんが。
では。

posted by shousetsu | 2008-06-28 04:59

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