2008年05月20日

12 美髯公朱仝

夏目漱石は六人兄弟の末っ子の四男坊で、幼いころに他家に養子に出されていました。
その漱石が兄の死によって夏目家に復籍することになった際、こんなことがあったそうです。夏目鏡子述 松岡譲筆録『漱石の思い出』より。
「さて七つの時実家にかえっておりましたまま、やはり元のままの塩原金之助で…ずいぶん大きくなるまで塩原姓を名のっていたものだそうです。なんでも明治二十一年になって、大一兄さんが亡くなられたのをきっかけに…いよいよ夏目へ復籍させることになって、養育料筆墨料など合わせて二百四十円を支払うというのでようやく契約が成り立ったそうです。」

この二百四十円が、数え年二十二歳の漱石の“移籍金”です。
うーん、イマイチ高いのか安いのかピンときませんねえ…。

さて本日は12番。Jリーグではなかなかお目にかかれない12であります。
なんせサポーターナンバーですからね。思いつくのは浦和の堤選手くらいでしょうか?
ヨーロッパにおいても多くはない12番ですが、はたしてどんな選手がいるんでしょうねえ。

漱石ではありませんが、まずは移籍の決まった選手から。
ポルトのRBボジングワ。来季からはチェルシーに移籍することになりました。
ちなみに移籍金は2050万ユーロ。おおっ!これは高いこと一目瞭然ですねえ。
もちろん活躍すればお買い得だったことになるのですが。
チェルシーのRBはそもそもベレッチとP・フェレイラがいますからね。
彼らに満足していないからこそこの金額なのでしょうが、さて元はとれるのでしょうか?

来季はプレミアでの挑戦がはじまるボジングワですが、背番号12にはすでに先客がいます。
チェルシーの12番はジョン・オビ・ミケル。ナイジェリアの若手選手ですね。
わたしが彼を初めて見たのは、オランダで開かれた2005年のワールドユースでした。
メッシがキレキレでアルゼンチンが優勝した大会ですが、あるいは日本が勝点2でグループリーグを突破した大会といえば思い出す人もいるやもしれません。
わたしはこのときなぜかナイジェリアの試合ばかり見ていたのですが、正直ミケルにはさしたる印象を受けなかったんですよねえ…。準優勝して個人表彰までされたのに。
前線のオコロンコ(現ヘルタ)や超攻撃的LBタイウォ(現マルセイユ)。
さらにはストッパーのアパム(現ニース)に小柄でやたら手の長いGKバンゼキン(現在どこにいるんだ)といったところはよく覚えているのですが…。

さてそのミケルですが、近頃は完全にマケレレの後継者として定着してきました。
今季はプレミアで29試合出場。先発は21試合で、マケレレよりも出場機会は多いですね。
もっともCLに限ればマケレレは全試合出場。ミケルのほうは先発は1試合だけです。
やはりココ一番ではまだまだベテランにはかなわないのでしょうか?
決勝でのスタメン出場はないでしょうが、ベテランを食う存在になってほしいものです。
…それにしてもワールドユース当時の売り文句は「しなやかなボールさばきを生かした天才プレーヤー、オコチャの後継者!」だったんだけどなぁ。あれはなんだったんだろう?

さて12番といえばすくなからぬ人が第2GKの印象をもつかと思います。
イメージに合うのはトッテナムのチェルニーやユーベのベラルディあたりでしょうか?
なかにはインテルのジュリオ・セーザルみたく正GKもいますが…。
そんな12番をつけた控えGKのひとりにヘルタのフィートラーがいます。
十年以上ヘルタに在籍していますが、レギュラーを奪取したのは03-04から。
翌04-05正GKだったキラリーが移籍した後も12番をつけてゴールを守っていました。
ところが昨季途中から徐々に首脳陣の信頼を失い、今季からは完全に控えに。
結局一度もブンデスのピッチに立つことはありませんでした。
身長180センチ。GKとしては異例の低身長ということもあって親近感のわく選手だったんですけどね。
やはり控えナンバーに甘んじるようではイカンのかなぁ…。

先日ボッリエッロについて書きましたが、ミランがパスをもつFWはまだまだおりまして。
そのうちの一人がサラゴサの12番、リカルド・オリベイラなのであります。
06-07にシェフチェンコの後釜として1500万ユーロでやってきたものの不発。
サラゴサにローンで放出されてしまったワケです。
それに奮起したのか今季は17ゴールの活躍!にもかかわらずクラブは降格…。
(余談ですが相棒のD・ミリートも15ゴールですね。なぜ落ちた、サラゴサ?)
彼もセグンダに行く気はないでしょうが、ミランとの契約は2011年まで残っています。
来季もどこかにローンで出るのでしょうか?
うーん、ミランにとっては高い買い物になっていますねえ。今のトコロ…。

漱石は『吾輩は猫である』で一躍著名になった後、養家からゆすりを受けたそうです。
「育ててやった恩があるのに薄情じゃないか!」というコトらしいんですけどね。
まあ有名になられてみると、二百四十円は安く思われたのでしょう。
とどのつまり高いか安いかは、その後の活躍しだいなのやもしれませんなぁ。

posted by shousetsu |17:05 | ナンバー | コメント(2) | トラックバック(0)
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12 美髯公朱仝

堤さんは、ユース上がりですが、僕の高校の先輩なんで応援してます。


オリヴェイラってベティスいたときも活躍してましたよね。


やっぱスペインのサッカーのほうが合うんでしょうね。

posted by けんぞー | 2008-05-20 21:54

12 美髯公朱仝

コメントありがとうございます。

> けんぞーさん
オリベイラは本当にそうですよね。なぜかバレンシアではうまくいきませんでしたが。
ベティスはリーガのなかではブラジル色の濃いクラブですから、環境に適応しやすかったのかもしれません。なんせCLまで行ったんですから。

堤選手の!それはそれは自慢できるセンパイですねえ。
わたしは田舎者ゆえ、そういうこととはなかなか縁がありませんでして。
うーん、いくら考えても浮かびませんねえ…。
スイマセン、福井県立高志高校OBのみなさん。

posted by shousetsu | 2008-05-21 04:04

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