2008年04月08日

各国リーグにみるブラジル人選手の傾向 【イタリアの場合】

今回はセリエAのブラジル人について。
この国はホントたくさんブラジル人がいますねえ。
わたしの手元の資料で36人、外国人全体の約19%。
ボスマンルール以来これだけ選手の国籍が多様化しているにもかかわらず、外国人選手の5人に1人がブラジル人なのであります。
なお前回同様、冬の移籍によるリーグ加入は原則のぞいて考えます。

<FW>アタッカンチ
アレッシャンドレ・パト(ミラン)、アマウリ(パレルモ)、レジナウド(パルマ)、ジョエルソン(レッジーナ)…
後ろのほうに少々ズルい面々を加えさせてもらいました。
なんせ想像以上にメンツがたりませんでしたので。
偉大なストライカーが二枚いなくなりましたからねえ…。

<MF>メイヤー
セーザル(インテル)、マンシーニ(ローマ)、タデイ(ローマ)、カカ(ミラン)、フェレイラ・ピント(アタランタ)、ダニーロ(ジェノア)…
人数はそろってますが、どうも知名度にひどくムラがありますね。
ジェノアの8番なんて、鹿島の彼より無名なんじゃないかな?世界的にみても。
CLに出場するチームがビッグクラブといわれる所以かなぁ…。

<MF>ボランチ
エメルソン(ミラン)、ファビオ・シンプリシオ(パレルモ)、アウベルト(シエナ)…
あれ?ここはずいぶん貧相ですね。
中盤の守備者としてはブラジル人は信用がないんでしょうか。
ざっと見ても、ここはどのクラブもイタリア人レギュラーが多いです。

<DF>ラテラル
マイコン(インテル)、マクスウェル(インテル)、シシーニョ(ローマ)、カフー(ミラン)、セルジーニョ(ミラン)、ファビアーノ(ジェノア)…
スペイン同様、このポジションにはやはり人材がいます。
とはいえ強豪が独占してるきらいは否めませんね。
ディフェンスに重きをおくイタリアでは、サイドバックに攻撃の選手をおけるクラブは限られてくるのやもしれません。
その強豪であるローマですら、ブラジル時代はラテラルだったマンシーニが左サイドのインナーになってますから。

<DF>ザゲイロ
フアン(ローマ)、クリバリ(ラツィオ)、フェリピ(ウディネーゼ)…
思ったよりは人がいますね。
現役セレソン、シブい中堅どころ、成長著しい若者とバランスよくそろってます。

<GK>ゴレイロ
ジュリオ・セーザル(インテル)、ドーニ(ローマ)、ジーダ(ミラン)、ルビーニョ(ジェノア)…
ここはスゴいなぁ。
他の有力リーグを見ても、GKにここまでブラジル人はいないですよ。
これだけ優秀なブラジル人GKが出てくると、他のリーグも指をくわえてはいられません。
いずれ各リーグのゴールマウスにブラジル人がそびえることになるのでしょう。
それにしても、あの守備哲学の権化のようなイタリアでブラジル人がねえ…。
最近のイタリアでは体格のいい、運動神経のすぐれた男の子はサッカーなんかやらないんですかね?CBもなかなかいいのが出てこないし。
キブの見返りでローマにやってきたアンドレオッリにしても、大器なんていわれてた割にロクロク使われないままビチェンツァに出されちゃったしなぁ…。

クラブ別のブラジル人についても見てみましょう。
まあ上位はみなさんだいたいお察しのことと思いますが…。
8人 ミラン
6人 ローマ
4人 ジェノア
3人 インテル、シエナ
上位2チームは予想どおり。
ジェノアとシエナが少々意外ですが、おそらく独自のパイプをもっているのでしょう。
特にシエナはサン・ベント、イバチンガというブラジルのマイナークラブから直接選手を獲得してます。緊縮財政の折り、かぼそいツテで獲ったと思われます。
もっともロクロク使ってないトコみると、代理人にだまされたのかな?

それでは他のクラブはどんな選手構成になっているのでしょう。
トリノやサンプドリアはイタリア人中心型。
ナポリとカリアリはアルゼンチン・ウルグアイ連合。
こういうところもありますが、多くのクラブで目立つのは東欧出身の選手たちです。
EUの拡大や情報量の違いなどいくつか理由は考えられますが、とどのつまりやはりお金のやりくりの問題ですかねえ。
ブラジル人選手の価値は年々上昇しているように思われます。

<おまけ>
今回もチームを組んでみました。

      7A・パト        9アマウリ
      (ミラン)        (パレルモ)
    11マンシーニ            10カカ
     (ローマ)           (ミラン)
      8F・シンプリシオ    5エメルソン
       (パレルモ)       (ミラン)
 6マクスウェル   3フェリピ    4フアン   2マイコン
 (インテル)   (ウディネーゼ)  (ローマ)  (インテル)
             1J・セーザル
              (インテル)
 12ドーニ(ローマ)
 13クリバリ(ラツィオ)
 14タデイ(ローマ)
 15シシーニョ(ローマ)
 16アウベルト(シエナ)
 17セーザル(インテル)
 18レジナウド(パルマ)

どう見ても中盤と前線の層が薄いですねえ。
ここはブラジル人に頼らずとも自給できるということなのでしょうか。
…逆にいえば、イタリアの若手はここにしかいないのかな?
育成の名門ローマも出てくるのは中盤だけ。
粗製乱造のGKはまるで信用がないみたいだし。
エンポリやアタランタも最近はあまり聞かないしなぁ…。

posted by shousetsu |17:26 | 何番? | コメント(4) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
各国リーグにみるブラジル人選手の傾向 【イタリアの場合】

何気なくふらりと立ち寄ったブログだったのですが大変おもしろいですね。こういった、背番号の意味を考えることが私もとても好きです。これからもちょくちょく拝見させていただきますので、続きを楽しみにしております。【日本の場合】とかどうでしょう?FWばっかですけどね!

posted by デリカ | 2008-04-08 21:06

各国リーグにみるブラジル人選手の傾向 【イタリアの場合】

戦術至上主義のイタリアだと若手の勢いよりもベテランの経験のほうがものを言うので、
よほど才能に恵まれてない限り若手が強豪チームでスタメンは難しいでしょう。
その代わりトーニやマテラッツィのように30歳近くになってから活躍する選手が出てくるのがイタリアの面白いとこかと。

posted by aaa | 2008-04-08 21:36

各国リーグにみるブラジル人選手の傾向 【イタリアの場合】

とても面白いです!!

posted by サノゴ | 2008-04-08 22:16

各国リーグにみるブラジル人選手の傾向 【イタリアの場合】

コメントありがとうございます。

>デリカさん
おホメいただき光栄です。
背番号コラムもそのうち復活しますので、どうぞごひいきに。

Jリーグも決して攻撃の選手だけではないんですけどね。
ジャーンとかレアンドロとかブルーノ・クアドロスとか。
今季京都に来たアタリバもなかなかおもしろいですね。

…ただ【日本の場合】はかなりコワいんですよ。
みなさん思い入れがかなり強いでしょうから。
ほかの詳しい方にお任せいたします(笑)

>aaaさん
なるほど当方の杞憂でしたか。
セリエファンのみなさん、すいませんでした!

>サノゴさん
ありがとうございます。
「18」の際、コートジボワールの彼を出さなかったことをただいま後悔しております。

posted by shousetsu | 2008-04-09 01:34

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