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男子4x100mリレー 世界を驚愕させたバトン技術で、トラック種目で88年ぶりの銀メダル!

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男子 4x100m リレー

今大会、我々はいくつの「歴史的快挙」を目にしてきたことでしょうか?

その中でも、燦然と輝くこの銀メダル!

陸上競技出身の私にとって、これ以上ないほどの喜びと興奮をもたらしてくれました。

トラック競技では、あの1928年アムステルダム五輪、女子800m 人見絹枝さんの銀メダル(ちなみにこれは日本人女子初のメダル)以来、88年ぶりの銀メダル! もちろん、金メダルはまだ獲得されていません…

それほどに、陸上競技の壁は厚いのです。 世界陸上では、末續選手や為末選手がメダルを手にしていますが、オリンピックとなると、前年の世界陸上より1段も2段もレベルが上がるのが常です。 この大舞台で力を出し切って成績を残すのは容易ではありません。


レースを振り返りましょう。

まずは、予選の走りが重要でした。 ジャマイカ、アメリカ、カナダはエースを温存するメンバーでしたが、そのほかに、日本と同等もしくはそれ以上かもしれないチームは、9秒台を並べるトリニダード・トバゴ、中国、伝統あるイギリス、フランスあたり。そして、地元ブラジルも侮れない存在でした。

これだけのラインナップの中で、決勝で勝負するためには、絶対に37秒台が必要でした。

37秒台というのは、日本リレーにとって、最大の目標であり、夢の記録でもありました。

大会前までの日本記録は、北京で伝説の銅メダルを取ったメンバーの、塚原-末續-高平-朝原がもつ38秒03でした。 日本にとっては、まさにレジェンドです。

同時にこの記録はしばらくアジア記録でもありましたが、2014年のアジア大会で、中国に破られてしまいました。 それも、37秒99と、アジア初の37秒台も持っていかれたのです… アジア人初の9秒台も中国にとられ、日本短距離界は失意に沈んでいました。

今大会のメンバーは、走力の合計が間違いなく過去最高でしたので、37秒台は出してくれると信じていましたが、それでも、メダルを賭けてとなると、ぎりぎりの勝負になるのは明白でした。

予選1組目は、大方の予想通り、アメリカ、中国、カナダが力を見せて37秒台の走り。 特に中国は好調で、アジア記録を塗り替える37秒89の素晴らしい走りでした!


日本にプレッシャーがかかります。 しかし、メンバー全員が、「失敗するイメージがなかった」という絶妙のバトンパスが光りました。

今大会、日本が採用したバトンは、これまで培ってきたアンダーハンドパスを発展させた、改良版アンダーハンドパスです。 これは、非常に難しい方法です…

通常は、オーバーハンドパスで、受け手は上体を起こし、手をまっすぐ後ろに伸ばし、その分距離を稼ぎます。 このとき、受け手側は手首をしっかり曲げて、手のひらの受ける面を地面に対し垂直にするのがコツです。 そうすることで、渡す側は直線的に押し込むように渡すことができ、パスのポイントを点から線へ安定させることができます。 アメリカのバトンが下手なのは、この基本ができていないからです。 彼らは、手のひらを空に向けて構え、渡す側は上からはたくように渡しています。これでは、渡し損ねたときに、もう一度手を振り上げなければならず、タイムをロスします。そうこうしているうちにあっという間にオーバーゾーンになってしまいます。 あれだけ走りの技術やトレーニングに科学的なアメリカが、バトンの技術に無頓着なのが信じられません(笑)

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