2008年10月30日

クル・ヌ・ギ・ア

インターネットでRPGツクールのゲームをたまに落としてやったりするのですが、ずーっと前に落としたものたちをクリアしているここ数日、数本ほぼ全てのゲームで「正義の反対は別の正義なんだぜ!」っていうオチか「もう一人のあなたが真のボスなんです…」っていうオチを見ることになり、ただひたすらに正義やら自分やらをボコスカ殴る日々にむなしさを感じ始めてきました。オチが予想通りって言うのはそりゃ期待通りって事に他ならないのですが、ここまで同じ流れが続いてしまうと時が経つのを肌で感じる程に悲しくなってきます。「利益の反対はまた別の利益」ってのは世の常なんでしょうが、何故そういう現実から目を背けた先のゲーム中でまで俺は歴戦の勇者から説教を受けているのか、値段設定が適当なゲームが多いところがまた妙な世知辛さを感じさせて、現実を忘れさせない心憎い仕様と言えるでしょう。利益と利益は共存できる道を探さなくては平穏が訪れない、二つの明るい話は相容れない、現実問題どうなのって話は少なくとも世界の存亡にかからずとも野球の存亡程度でも存在しています。



11月に入って、欧州の野球サイトで少しだけ注目された話題がありました。というよか今現在も進行形でどうなるのって感じになっているのですが、このブログでも散々扱ってきた話なのでお気づきになっている皆さんもいらっしゃるとは思います、イタリア野球セリエA1のプロ化についての話です。かねてから既存のリーグのプロ化を公言してきていたイタリアは、2010年過ぎからの本格的なプロへの以降を予定し、リーグの外国人選手の問題や参加クラブへの制限など多くのアクションを起こしていました。もちろんそういった意味でイタリアの野球リーグは欧州で最もプロに適した体制になっているリーグと言え、2009年からはMLBが資金面でサポート体制に入るなど、もはやプロ化は秒読み段階と言えるところまで来ていたのです。MLBはIBAFの管轄の大会ではほぼほとんど開催する球場の査察へ行っていますが、来年度行われる欧州ワールドカップのための今年のイタリア査察は、かねてから噂されていたローマでのMLB公式戦の開催の実施を予感させるものでもありました。



MLBも乗り気、欧州ではトップの環境、後は時の経過を待つだけのイタリアリーグ。しかし10月25日、思わぬところからそこに待ったがかかります。いや実際のところは別に「待った」と本当に言ったわけでもそういうつもりだったわけでもないのでしょうが、改めて考えてみると矛盾に他ならない話だったのです。その発端は25日づけのCEBのニュースレター、欧州野球連盟会長Martin Miller氏はその中でワールドカップ後の欧州野球について「2010年の欧州野球選手権が成功した後、我々は本格的にプロ化の段階へとはいる」との見解を示していました。利益の反対は別の利益、そしてその多くの場合利益同士の共存は難しいものです。イタリアがイタリアンプロフェッショナルベースボールリーグへとなろうとしているその裏で、欧州がヨーロピアンプロフェッショナルベースボールリーグを創設するとはいったいどういう事なのか、そうなったらMLBの資金援助は一体どこに投下されるべきなのか。イタリアのファンにとってはまさに寝耳に水だったようですが、確かに言われてみれば、今まで考えても見なかっただけで、実際問題それって共存しうるのかと言う疑問は大きい話でした。



よくよく考えてみればそういう発表が行われること自体、何故こんな事態に陥るのかと疑問になるのも当然な話なのですが、寝耳に水だったのはファンだけでなくイタリア野球連盟も同じだったらしく、余計にこんがらがった問題は訳の分からない方向へ進んでいきました。ニュースレターのリリース後、イタリア野球連盟会長Riccardo Fraccari氏が「そんな話聞いてねーよ」とすぐさまイタリア野球のサイトに発表、これに対し欧州野球連盟は「2007年5月にはメールで、その後のフランクフルトでは会議で話し合っており、イタリアから反論らしい反論はなかった」と説明。そりゃ普通に考えたらRiccardo Fraccari氏は欧州野球連盟副会長であるわけなので、なんらかのアプローチはあったと見たほうが自然でしょう。こんなことで安心するのもおかしな話ですが、両者別に対立しようと思って対立しているのではなく、どっちにしてみても青天の霹靂だった対立になったようなのがせめてもの救いなのかもしれません。



欧州野球連盟が提示したヨーロピアンプロフェッショナルベースボールの案は大まかに言えば、8チームが別々の国から出場し最大2ヶ月の集中戦を戦うというもの。どこかカリビアンシリーズの長ーくなったバージョンという感じもしますが、一ついえることは、フランチャイズ形式で地元に居座ってMLBのように街へ根付いていきたいイタリアンプロフェッショナルリーグとは少し趣が違うリーグであると言うことです。発表後すぐにそれってどうなのという意見もついたようで、「このくそ寒いヨーロッパの秋頃に欧州各地まわって野球やるの?」「どう考えても期間もチームも小規模すぎない?」「そういうのよりよっぽど南部でアリゾナリーグみたいに秋季リーグやったほうがよくね?」と成る程と言わざるを得ない反論がなされていました。ただそうなってくるとまた「欧州リーグがあるのにイタリアばっかりずるいや」「イタリアが勝ち取ったMLBとの提携を、ずるいやっていうだけで欧州リーグに話を持っていかせるのは逆にずるくね?」みたいな話にもなってきそうで、まだまだぶり返してきそうな問題のように思えます。



我々がニュースだけ読んで一進一退に喜怒哀楽している表面とは違い、その裏では嬉しいニュースだけが続くことはありえない、苦心している人間がいるのだという事を、景気のいいニュースは忘れさせてくれるのでしょう。利益と利益が相反しあわないようにするには彼ら自身が取捨選択をしていかなくてはならない、そして運のいいことに欧州には利益対立を生むほどの野球を愛してやまない人々いて、彼らの最終目標である欧州の野球の成長をどの側面から見ても忘れていないように見えるのです。これは野球をしがらみなしに見れなくなった日本人の悲しい性なのか、それとも僕自身が単に歪んだようにしか世界が見えなくなってしまったのか。まさかRPGツクールでラスボスが語った通りのことをここで言わされるとは思いもしませんでしたが、うまいオチが浮かばないのでRPGツクールから正義側のコメントも頂戴しておこうと思います。

「本当のボスは現実ってオチ、みたいな」

まあそうだよね、うん。

posted by shoeless |17:39 | ヨーロッパ野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年10月23日

ワールドシリーズ妄想

ワールドシリーズは、見るたびにアメリカと言う国がなんだかんだで一枚岩なのではないかという気にさせられるイベントです。野球というスポーツのもと流れる国歌や静寂を切り裂く戦闘機のセレモニーは、多くの人種や派閥を抱えても最終的にアメリカがアメリカ人としてまとまってきた象徴であり由縁のような、どこか野球という宗教の儀式のようにも見えてきます。さしづめベースボールファンは熱心な信者、アメリカの人々が垣根を越えてベースボールのもとでまとまってきた歴史を考えれば、むしろアメリカ国民全員が多かれ少なかれベースボールに対する信仰心を持っていると言ってもおかしくはないでしょう。今年もまたトロピカーナフィールドの上空を切り裂く戦闘機が見れると思うと、胸も更に高鳴ります。

だってトロピカーナフィールド、ドームだし、戦闘機見ようがないんだもん。これってどうなるんだろう、今の時間から既にドキドキが止まりません。ゲストも誰が来るの、ドキドキだよ、ドキドキが止まらないよ的なノリ。バックストリートボーイズが国歌斉唱と聞いて更にドキドキ、そういやフロリダ出身でアカペラに定評がありましたね。てことでこの時間既に第一戦終わっちゃってるけど、前回のワールドシリーズ予想の続きです。



フィリーズ投手陣対レイズ打線

フィリーズの先発陣はハメルズ・マイヤーズ・ブラントン・モイヤーの4人なのですが、こうやってあらためて見ると本当ばらっばらな面子の集まりですね。博士モイヤーにイケメンハメルズ、暴れ馬マイヤーズにカントリーボーイブラントン、どこの漫画だって話なんですが、個々を見ると漫画のようにうまく展開が待っているとは思いにくい感じになっています。唯一イケメンハメルズがシリーズ好調で4点もあれば逃げ切れそうな安定感があり、もともと制球がいいタイプで変化球も冴え渡っているので懸念材料と言えば低めが狙われる程度しかありません。マイヤーズも同じく勢いはありますが、波が激しい選手な上にそれを制するはずの感情の起伏はもっと激しい選手、この大舞台では導火線の着火カウントダウン入りしている危険も大。ブラントンとモイヤーは両者ともに制球がよくて冷静なタイプの投手ですが、今プレーオフ見るからにぴりっとしておらず、ハメルズ以下の先発投手は皆それぞれ不安要素を抱えていると言えます。この漫画みたいな面子が世界一に輝くとするならそりゃ全員が漫画みたいに障害を乗り越えた時でしょうから、フィリーズがレイズに勝つ確率は、つきつめて言えば彼等が漫画みたいに転身する確率、に近い、と言えるはずだと思います。



裏を返してレイズから見れば彼等を打ち崩す事こそこのワールドシリーズを制するキーポイントとなるはずなのですが、先発に不安が多いからと言うよりはフィリーズリリーフ陣に手がつけられないからという消極的理由の方がよっぽど説得力があるのが、また悲しいところでしょう。78戦無敗の変身を遂げたクローザーリッジは秋口から安定感抜群、担ぎ投げのレフティ殺しマドソンも変化球の冴えに隙が無し。両者ともに一度崩れたら二度と浮上しない制球難を抱えた選手だったはずなのですが、駄目です、今の彼等を切り口に崩すのはあんまりにも現実味がありません。続くロメロ、ダービンと他のカードも皆取り立てて調子が悪いとも言えず、自軍のリリーフ陣に不安が見え隠れしたレイズからしたら、後手後手に出てこんな連中相手に勝負する事には一つの得もありません。そうなれば自ずとワールドシリーズは前半展開でレイズ優勢、後半展開でフィリーズ優勢となっていくはず、そうなれば打線の破壊力と調子でレイズが多少優勢。色々なレビューも概ねそんな感じですし僕個人も基本的にはそれに同意なのですが、フィリーズの打線に比べてレイズの打線の調子はこれからどうなるのかが予想しづらい為、レイズが優勢をいつまで維持できるのかは疑問が残るように思えます。史上初だからと言うのは何も関係無いはずなのですが、レイズの事を予想するにはどこかで計算が狂う事を計算にいれなくてはならない、そんな気がしてならないのです。



短期決戦においては強力な打線を無力化する為誰か一人に徹底的に死んでもらわなくてはならない、今プレーオフで言えばドジャースのイーシアー・マーティがそうでしたし、今現在進行系でフィリーズのハワードが徹底的なマークにあっています。しかしながら、「ではレイズ打線ではこれから誰が沈黙しそうなのか、これから調子が下るのは誰かなのか」となった時に、今回のレイズは「フィリーズならハワード」と言ったようなわかりやすいシンボルを示す事ができません。調子の上下と言う意味でも打線の仕組みと言う意味でも、です。普通に考えたらまず思いつくのはペーニャ・ロンゴリア・アップトンの主軸達、レッドソックス戦は調子が落ちてきていたように見えましたし、下位に当たりが無い以上ここから打線の切れ目を探す必要があります。ただ選手個々の性質だけ見ていると、ペーニャはフィリーズリリーフ陣が滅法強い左打者ですが同時にモイヤーに滅法強く、モイヤーを踏み台にしてむしろ立ち直ってしまう可能性も高いため、素直に黙ってくれそうにありません。ロンゴリア・アップトンもレギュラーを掴んだのは球が見れる打者になったからこその選手達ですし、調子が悪くなったとして早めに帳尻をあわせてきそうな感じもしないでもありません。



むしろ不安なのは彼等が打ち止まる事よか、打ち止まった時にそれを他の誰が補うのかという部分なのですが、下位の打線はさっきも言った通り調子は下火。きっかけが見つからないと上位にとってかわる事は無理ですので、調子を保っているリードオフマン岩村がいかに後ろのお膳立てが出来るかこそ本当に結果に直結しうる分水嶺ともなりそうな予感もします。しかしありがたい事に岩村に限らずレイズはアップトン、クロフォード、バルデリ、バートレットと塁に出して面倒な選手が豊富な上、下評判通りのどこからでも一発を出せる打線の厚みはいまだ健在で、打線が分断されてもダメージが小さく、まさに「どこから火がつくか分からない、火がついても爆発するかが分からない」爆弾状態。更に今プレーオフでは、野手ではステアーズのおっさんやアイバー、投手ではプライスとベンチからもヒーローが出て来ており、もう何がきっかけで崩れるかも崩すかも分かったもんじゃないとさえ言ってもおかしくはありません。実力があったからこそ今花開く「意外性」ではありますが、次のヒーローが出てきてチームを救うであろう希望的観測が最後のよりどころとなると、これをもってレイズ打線の爆発力とするにはあまりにギャンブルめいているでしょうか。



しかしこうして両チームの投打を比べてみると、課題と強みがはっきりしているフィリーズと全箇所に期待と不安が混じるレイズ、両チームは対照的な状態にあるように見えてきます。おおまかに見たときには先発勝負ならレイズ、リリーフ勝負ならフィリーズ、打線はほぼ互角ってところなんでしょうが、どうしてもレイズの戦力のあやふやさが予想の断言を戸惑わせてなりません、むむむ。勝ち負けで見れば初戦のハメルズ・カズミアーはフィリーズ優勢っぽい、レイズ打線中軸がふたたび勢いづくかどうかは後の2戦の先発のできにかかっており、ハワードが勢いづいてきたフィリーズにとっては初戦で彼の出鼻をくじかれる事は勝敗より重要、なので現時点ではまだ分かりませんが、レイズの爆発とフィリーズの克服の先行きは開幕3試合の結果にかかっている可能性は大。という訳で、こんな感じに予想してみました。

・初戦はフィリーズ優位だが、重要なのはむしろここでハワードが打ち止まるか否か。

・ハメルズの調子とレイズ中軸の調子を考えれば初戦の結果は後のレイズ打線に直結しない。

・二戦目三戦目でレイズ中軸に当たりが戻れば、もつれるものの最終的にレイズ優勝。

・両打線伏兵的な選手が調子がいいが、そうなったら枚数やチーム形態からレイズがちょっぴり有利。

という訳で、全体を通して見ればレイズがちょっぴり優勢なので、今シーズンはレイズがMLB覇者!これでどうだ!

posted by shoeless |03:29 | 北米野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月21日

ワールドシリーズ想像

ワーーーーーールドシリィィィィィィズ!ついにきたMLB頂上決戦!第二次黄金時代真っ只中のフィリーズVS万年最下位球団レイズ!特にリーグのドアマットとさえ言われていたレイズがここまで来た事は失礼ながら一つの時代の崩壊といってもいい奇跡!レッドソックスとの試合が揉めに揉め更に盛り上がってきたその裏で、フィリーズも圧倒的な実力を見せて勝ち上がっており、俄然!ワールドシリーズが!盛り上がってまいりました!イヤッホオオオオオゥ!俺だってたまには素直にMLBとか見るよ!エドウィン・ジャクソンの話しないよ!!そこから絡めてWBCドイツ代表があったらとか話さないよおおお!!!!



と、最初はこんな感じのただただうんざりな流れにしたかったのですが、今年のワールドシリーズ、なかなかどうしてそういうノリになれません、たぶん僕と同じように「いまいちもやもや」しながらご覧になっている人も多いんじゃないかと思います。なんと言ってもこのワールドシリーズの肝はレイズという弱小球団がMLBの頂上へ登りつめようとしている事それ自体だと思うのですが、本来ならもっとテンションをあげざるをえないようなこの奇跡も、正直なところエントリの最初の「ワーーーーーールドシリィィィィィィズ」でさえ「ワールドシ!りぃ…ず…」ぐらいのノリで書いてしまっています。レイズが勝つこと、あの弱小球団がトップに登りつめようとしていること、そりゃこんなうれしい気持ち他に無いのも事実なんですが、それは裏を返せば「弱小レイズ」が終わってしまうことと同義だからです。



毎日毎日希望のかけらさえ見せずに負け続けていたレイズ…僕らのレイズが手の届かない場所へ行ってしまったような…、素人球団メッツと呼ばれたメッツの選手が高級取りになったような…、ペットが死んじゃうなんて嫌だからいっそのこと飼わないもんみたいな…。地元を離れて東京の大手企業に就職する子供を素直に祝えない親御さんのような気持ちを、捨てることが出来ません。どこか悲しいけれど、拍手だけは素直にしてあげたい。という事で今回このブログとしては異例のワールドシリーズの予想なんてしてみたいと思います、本題にたどり着くまでが長いよね。



ところで、予想を始める前にちょっと面白かった話をここで紹介してみたいと思います。下の数字が、ワールドシリーズを制覇する球団予想のオッズなんだそうです。

レイズ7-2 フィリーズ8-1

この数字は今月始めのもの、ちなみにレイズはラスベガスのブックメイカーにシーズン開幕前に200倍という倍率をつけられていましたので、レイズ勝利で泣く人は金融不安に直面したアメリカにおいて決して少なくなさそうです。こういうのを見ちゃうと過去の数字を見て未来を語ることが馬鹿馬鹿しくなってくるのですが、逆にそうなると気になってくるのは「シーズン開幕からポストシーズンまでにレイズの何が変わって倍率がここまで落ちたのか」、そして「皆が考えるレイズの強みは本当に半年間での倍率の違いの差を埋めるほどのものなのか」という事でしょう。いったいレイズの強みって何なのって話です。



レイズ投手陣VSフィリーズ打線

開幕当初からポストシーズンにかけてレイズを牽引した最大の変更点は、もっぱらその投手陣だと言われています。ア・リーグ2位の防御率を誇る投手陣はレギュラーシーズンまさに向かうところ敵無しといった状態でしたが、対フィリーズ打線、ワールドシリーズに向けて不安要素が無い強みになっているかと言えば、そうとも言えない気配も漂っています。レイズの先発陣はエースカズミアーにシールズ、新戦力ガーザにあれだけ頑張っても地味な若手呼ばわりのソナンスタイン。このうちシールズはもともと制球力に長け、ワールドシリーズでも最低限試合は作れるであろう投球を披露していました。ただシーズン中何度もチームを救ってきたエースカズミアーがここ数試合あからさまに制球に苦しんでおり、レッドソックスを押し切ったガーザもあの気迫があと一週間続くかといえば難しい可能性のほうが高いでしょう。ですので投手陣一番の鍵となるのはやはりカズミアーの復調なのでしょうが、個人的には、フィリーズ相手にソナンスタインがそれなりの働きを見せるのではないか、という気が実はしています。



まず監督お墨付きの安定感もそうですが、球にスピードが無い代わりに非常に投球のテンポが良い。プレーオフに入ってどことなく内野陣の守備に心細さを感じるレイズですので、守備に影響がよさそうなことはその真偽はいかほどであれ、ないよりはましでしょう。ハワードを筆頭に広角に打ち分け、ビクトリーノを筆頭に粘れる、「球を選び待つ」ことの出来るフィリーズ打線にとって、確たる自分のペースを持つソナンスタインは面倒な存在でしょうし、ローボールヒッター揃いとも言われるフィリーズ打線に球筋の変化で勝負できる事も強みの一つといえます。逆にフィリーズ打線からしてみれば、危うさのある先発投手陣を早い段階で打ち込む事こそレイズ攻略の鍵なのでしょうが、ここ数日でそうとも言えない事態になってしまったので、こんな勝負事の予想なんてするもんじゃありません。7-0からの逆転劇があったこともあり、一時のレイズブルペンはかなり現実じみたレベルで崩壊の気配がしていました、そして今もその気配は完全にはうせていないように見せます。



パーシバルが抜けたクローザーの穴に入ったのは、「まさか」と「やはり」の入り混じる期待の若手プライス、彼の直球にはストライクをコールさせたくなるような重みがある。そのあたりはレッドソックスファンの皆さんが嫌というほど味わったように見えましたが、ただ、何の実績も無い投手だけに今後の値踏みがつかないのも、また見逃せない懸念として残っています。特に球種があからさまに少なく、カットのみで右打者相手に攻めるのは限界を意識せざるをえません。タイプが多い事もレイズリリーフ陣の特筆すべき武器の一つだったはずなのですが、リリーフ陣の牽引役だった速球右腕バルフォアの大炎上を筆頭に、ベテランウィーラーのいまいちぴりっとしない感じ。アンダースローのブラッドフォードや左のミラーなどの好調を維持するリリーフ陣も、彼らの働きと連動する彼らの存在があってこそ活かされるべき投手たちですので、ムード云々の話の前にドミノ倒しとなる事も考えられます。特に左のハウエル、フィリーズ打線の攻略は突き詰めて言えば「左に弱いハワードをいかに黙らせるか」ですので、彼の調子は即致命傷へとつながりかねません。



レイズ投手陣は、決して安心できる保証があるわけではない先発陣をどこまでひっぱることができるか、リリーフ陣は小刻みな投球でどこまで完璧な仕事を続けられるかが課題。ではフィリーズ打線を見たときにそれを阻止できる可能性があるのかと探っていくと、これがなかなか微妙なラインのように思えてきます。先発をいかに打ち崩すかという課題において、フィリーズはMLBの中でも最悪の部類に入る打線を持っているチームです。出塁率がずば抜けていい選手がそろっているわけではありませんが、ジミー・ロリンズ、ビクトリーノ、ワースと小技も出来てしぶといピラニアみたいな打者がおり、またたちの悪いことに彼ら三人で100盗塁超えの足があるんですから、こんな連中を相手にして気分爽快な投手がいるわけがありません。三人ともレッドソックス戦においては打撃の調子を落としてしまいましたが、彼らの仕事が何かを考えるに十分な働きだったとも言えます、中軸に比べれば下り調子なのは疑う余地はありませんが。なにせつけこみはされても、つけこむことは難しい方々ですので、かわしきれば御の字と言ったところ。特にビクトリーノは長打も打てて守備もうまいと、隠れたヒーローといってもおかしくない働きっぷりを見せています。荒れた先発陣が不用意に球数が多くなっても、まったく不思議ではありません。



ただ実際のところそれも得点をとらなきゃただの絵に描いた餅ですので、よっぽどのことがない限りは、先ほども言ったとおりそれが間接的に影響している点、リリーフ陣と中軸との勝ち負けで試合が決着するはずです。フィリーズ打線の中軸はアトリー、ハワード、そしてバレル。中でももちろん警戒すべきはハワードなのですが、正味なところ、一番崩しやすいからハワードがキーパーソンであるという見方の方が信憑性がある気がしないでもありません。ハワードの前後を固める打者は、苦手を克服することで今の位置にのし上がったアトリーと、好不調の波が激しいと言われながらプレーオフも調子を維持しているバレル、事実両者ともにドジャーズ戦で本来の調子以上の物を見せてくれました。ハワードもドジャーズ相手に打率を上げてはいるのですが、彼の場合前後二名と違い「明確な弱点」がかなりくっきりあらわれています。左の変化球にめっぽう弱い、ここまで弱点が知れ渡っていることはむしろ彼にとってはチャンスにもなりうるはずなのですが、レイズが彼を切り崩せる切欠があるとするならここを除いて他にはない、そういっていいほど、フィリーズ打線には隙が無いように思えます。そしてハワードの調子が戻った証である差し込まれた球を流しての長打も、まだ影を潜めている段階にあります。



現状ではアトリー・バレルがハワードをカバーしうるため、彼らが途切れるのを待つのが一番手っ取り早い策なんでしょうが、短期決戦においてそんな悠長に構えている暇はございません、と言われたらもうこりゃ意地でもハワードを潰しきるしかありません。となれば危うさの見えてきたリリーフ陣に重荷を強いるわけには行かず、先発投手のみなさんにはヒーコラ言って貰う他ない。そしてその可能性は、・ハワードが完全に復調しているわけではない・スピードスター3人に少しブレーキがかかったように見えた・そして先発投手の過半数が調子を維持している、そうした現状を鑑みるに、レイズ有利を維持している、みたいな気がする、はず。




ということで注目はハウエル・ソナンスタイン・ハワード。レイズ投手陣VSフィリーズ打線ならレイズ投手陣の勝利、でどうだ!


長くなったので次回レイズ打線VSフィリーズ投手陣を検証して結論ってことにしたいと思います。なんだかネット上での雰囲気を見るに、勝ち負けどうこうよりレイズに勝ってほしいって意見でレイズ優勢な見方が支配的なのかなって気もしないでもなかったり。

posted by shoeless |21:39 | 北米野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月20日

ウィークリーヨーロッパ10月第三週

ウィークリーヨーロッパ10月第三週

主なニュース

・これにてしゅうりょー!

試合結果

フランスリーグファイナル

Rouen Huskies 3–5 Templiers Senart
Rouen Huskies 12–2 Templiers Senart
Rouen Huskies 9–2 Templiers Senart

最後の最後は自分の土俵で戦ったものの勝ち、ということでラストのカードで打撃の波が集中したRouen Huskiesがフランスリーグを優勝で終えました。荒れてますねと言った守備もむしろラスト2試合はTempliers Senartの方ががたがたで、まるで試合を重ねるごとにRouen Huskiesが本来の形を取り戻していったようにも思えます。くしくも両者ともにファイナルのトップを取ることになりましたが、打線ではフランスの主砲捕手Boris Marche、投手では二勝のNicolas Dubautが文字通り計算どおり以上の働きを見せ、荒れる展開の中でいかに「計算どおり働いてくれる選手」が重宝されるかを見せつけていました。Templiers Senartは接戦をものにしたというより切羽詰ったという形になってしまい、フランスリーグにおいては圧勝で勝ち星を取ったものが素直に強い結果となったという感じでしょうか。Rouen Huskies、まさに強者の風格で昨年との同者マッチを制し、4連覇達成、黄金時代の始まりのようですが、どうでしょう。

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posted by shoeless |00:43 | ヨーロッパウィークリー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月19日

誠意大将軍

2008年9月26日からベネズエラでアメリカンズカップという大会が行われていたのですが、10月5日をもって全日程が終了し、プエルトリコの優勝を持って幕を閉じました。この大会は中南米諸国で争われる大会なのですが、全体の順位は首位のプエルトリコからニカラグア、メキシコ、アンティル、ベネズエラ、パナマ、ブラジルアルバ、コロンビア・グァテマラという結果に。といって別にこの大会の結果が云々というわけではなく、重要なのはこの大会をもってついに2009年の面子が出揃ったということにあります。2009年ワールドカップヨーロッパ大会の面子22国は、後この大会を待つのみだったのです。この大会からは5チームが出場できるので、中南米からはベネズエラまでの国々が出場。来年九月というとかなり気が早いですが、一応出揃った時点で面子を見てみたいと思います。大体今回の面子はこんな感じになっています。



プラハ予選 チェコ オーストラリア 台湾 メキシコ

バルセロナ予選 スペイン キューバ 南アフリカ プエルトリコ

ストックホルム予選 スウェーデン 韓国 カナダ アンティル

モスクワ予選 ロシア 日本 イギリス ニカラグア

レーゲンスブルグ予選 ドイツ アメリカ 中国 ベネズエラ

二次予選 イタリア オランダ



今回のワールドカップは、以前より課題とされていた欧州での野球の盛り上がりを見せるべく、かなり苦心されながら計画された大会だと言われています。欧州内でも単独開催の話があったそうですが、2009年10月にはコペンハーゲンにて五輪の2016年選挙があり、それにむけての一大キャンペーンとなるだけに、欧州全土での共催といういまだかつてない形で行われることになったと見て間違いはないでしょう。もともとかなり参加国の多い大会でしたが、今回はホストの数が増えるためさらに増えての全22国体制。20国は9月9日から始まる欧州各地での予選を戦い、そのうち上位3国が二次予選進出の16国がイタリア、オランダの待つ二次リーグへと駒を進め、最終的に27日の決勝まで戦い続けます。ホストの国が多いため観客動員も見込みやすい、予選の数が多いため仮に一次予選でホスト国が敗退したとしても参加国の数を保てる、なかなかよくできたアイディアだと思います。



見所もたくさんありますが、日本としてはまず、9月のモスクワで野球ってそれどうなの、っていうところにつきるでしょうか。大体モスクワもストックホルムはも9月頭の気温は10度ってところですが、東京のそれと比べると実に温度差10度、ニカラグアやアンティルの人たちにしてみればたまったもんじゃない試合になることは容易に想像できます。また日本のいるモスクワ予選には、なんと初回ワールドカップから70年間一度たりとも顔を見せていなかったイギリスが復活出場を果たしており、アメリカとあわせて70年ぶりの顔合わせなんてことになったらかなりくるものがあるんじゃないでしょうか。ほとんどの予選はそうでもありませんが、プラハ予選の、オーストラリア・台湾・メキシコって言う力が似たり寄ったりになってきた3国がよりかたまってしまったリーグもかなり見所で、それに噛み付くのがよりによってホームチェコというのもあり、どこか死のグループのような臭いも漂ってきているのを感じずにいられません。



というわけですこし早いけどワールドカップ出場国紹介と順位予想、まぁもっとちゃんとしたやつを来年このブログがまだあったらやりますが、現在の段階というレベルでお楽しみください。前回の順位も横に乗せておきました。結論はキューバで流せってことだ!



キューバ ◎ 2

優勝回数25回の大本命。世界中どこで開こうがこの大会はキューバのための大会と決まっている。1に限りなく近い倍率しか残せない程の化け物。五輪も削除され、対抗馬アメリカが多少弱体化することが予想されるだけに、余計に恐ろしい。

アメリカ ○ 1

前回優勝のチャンピオン、しかしそれでもキューバに土をつけたのはこれがはじめてで、決してここ数年の大会でトップをひた走ってきたというわけではない。メダルには絡むだろうが、トップにもってくるには疑問が残る。

日本 ▲ 3

強豪ながらトップにのぼりつめられない強豪、過去の大会で幾度となく銅メダルを獲得してきた銅メダルコレクター状態。プロが出ることはないだろうが、今回も余裕でトップ3には絡むであろうこと請け合い。個人的にはそろそろ金メダルを取ってほしかったり。

カナダ △ 9

実はワールドカップ内でも負け越している国で、メダルもいまだかつて一度もない、が、今回は若手の育成に力をいれてきたことがそろそろ花開いてもおかしくはない。問題はメジャーでひらくか、国際舞台で開くか、そこだけ。

台湾 8

最近いいところが少ない台湾だが、プロ編成ならば余裕でメダル圏内までのぼりつめてくれる、はず。しかしプロ組織の体力低下や人材の流出も多い最近の情勢を見るに、抜けたとしても順位決定戦で日本にしこたまやられてしまうか。

メキシコ 7

さすが僕らのメキシコだ!優勝争いをするわけでもなく最下位争いをするわけでもない!強豪と新興のボーダーは中米にあったんだ!アメリカンズカップではちょっと負けがかさんだけど、大きい大会ではすぐに国内オールスターが送り込まれるぞ!

イタリア 10

今回動くとしたらここしかないでしょう、それが上に出るか下に出るかはわかりませんが、前回アメリカを打ち破った継投術は伊達じゃあないでしょう。といって何かプラス要因があるわけでもないのですが、一昔前と比べたら世代交代も進んでいるように思えますし。

オーストラリア 6

前回は8回目の出場で6位と史上初の成績を残した、完全な上り調子だが欧州勢に土をつけられそうな展開も見受けられ、穴ではあっても軸にするのは恐ろしい存在に。

オランダ 4

五輪での結果は今までされてきた期待から言ったらはずれといってもおかしくないものでした。それをはねのけたから欧州の王者なのですが、成長成長と言われてきたオランダも強豪の一角に収まった現状を見るに、新たな壁にそろそろぶつかる頃のような。

韓国 5

正直一番迷う国のひとつなのですが、あんまり上位に絡むようには思えません。基本的にプロのスタメン級を送り込んでくるわけではないのですが、それでもこの前はかなりよかったし。ただ勝負事ってのは運もありますので、さすがに五輪の金に続いてはないような気が。

プエルトリコ ×

値踏みがきかない国のひとつ。そもそも、まともにワールドカップで戦っていたのはワールドカップがアメリカ大陸のものだったときであって、実績が全然参考になってくれない。しかしアメリカ予選ではワールドカップで結果を残してきたパナマを破っており、強いこともまた事実。

ニカラグア

実はワールドカップではかなりの強豪チームだったニカラグア、アメリカンズカップでもパナマ・メキシコを打ち破っており、その実力は確か、だが上位陣に食い込めるかというと疑問も残る。特に国際大会のバランサーであるメキシコ・パナマを破ったことは評価していいのか、評価するとアメリカからの出場国にインフレが…。

中国

お久しぶりで姿を現した中国代表、3年前はボッコボコにされての11位だったが、五輪での戦いっぷりを見るに、二次予選は楽に進出しそうな感じ。むしろ五輪後のこここそ中国の野球人たちにとって今後の展開の分水嶺と感じているのでは。

アンティル

ここ数年にわたって、少年野球を除き一回たりともナショナルチームを編成しておらず、なぜ急に代表を編成したのか聞きたいぐらい謎につつまれたチーム。それで誰が出ているのかと面子を見ていたらこれまた驚愕、抑え投手がDidi Gregoriusって、1984年当時の代表の面子、現在46歳なんだぜ…。イギリスといい、舞い戻りすぎだろ。

ベネズエラ 12

2007年は実に35年ぶりの出場でグループリーグ敗退、35年の月日はあまりに長かった。面子的に見てアメリカンズカップ以上の上積みが期待できるとも思えず、上位進出は相手の調子に頼るものになるか。目下の敵はドイツか中国だけど。

イギリス

世界をまたにかけるアストロ集団みたいな代表チーム。実力は折り紙つき。しかし70年ぶりでは参加国も11倍に増えており、メダル圏内はかなり難しそう。欧州選手権がかなりの好調子だったこともあり、うまくはまらないと逆に食いつぶされるかも。

南アフリカ 15

目標はたった一つ、いかにしてスペイン代表を倒すかで順位が決まる、ですが前回の顔合わせではエース投入も投手戦の末負けており、微妙なところです。二次リーグまで進めば意外な相手に土をつけられそうなのに。

スペイン 13

南アフリカとセット。今回は大勢でやるリーグでも彼らより飛びぬけて実績が少ないチームが参加しているわけでもないため、かなり絶望的な予感。この大会構成ではまず一勝とも言えないのが悲しいところ。

ドイツ 14

なにせ新興国、このブログを見ていると錯覚を起こしそうですが、ワールドカップでは過去3大会しか参加しておらず、まだ1勝しかあげていません。この大会相性悪すぎ。抜けたとしても、欧州勢と勝ち星を分け合う羽目になりそう…。

チェコ

まず予選リーグが運が悪かったとしか言いようがありません。欧州選手権での汚名を返上したいところですが、正直僕が監督ならどこから手をつけていいのかさえわかりません。従ってこの順位はチェコの実力というより、チェコの籤運です。

スウェーデン

欧州の隠れ中堅チーム。こちらもご愁傷様でしたとしか言いようがないような地区を引き当ててしまった。実力の値踏みのきかないアンティル、面子の値踏みがきかない韓国、戦力の値踏みのきかないカナダ、どれから切り落とすおつもりですか。

ロシア

五輪削除のあおりを欧州でもっとも強くうけた国、ロシア。ここ数大会継続してワールドカップの舞台に駒を進められるようになってきていた矢先だったが、欧州内でも勝てているわけではないが、ワールドカップ内で勝てているわけでもない。

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2008年10月13日

努力しないで復帰する方法

前回の日記の続きです

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/shoeless/article/201

前回はセントルイスでの野球の五輪初参加からロサンゼルスにおいて正式競技になるまで、なぜ野球が五輪競技になれたのか。今回はロス五輪からシンガポール総会で削除されるまで、どのようにして五輪から野球が削除されたかまでについてです。未読の方は前編を読んでねって言いたいところですが、前編ですら長いのに今回はその倍あるよ、ありえない、長すぎる。



1984年、地球の裏側アメリカロサンゼルスにて五輪が開催されることが決定し、ついに五輪に復帰することとなった野球。では五輪へ復帰するその頃の国際野球の状態はどうだったのかと言うと、これが本当に何故参加するに至ったのかが分からないほどの状態といえました。その当時IBAF加盟の協会はたったの40国、五輪競技の参加の目安は4大陸でそれぞれ三分の一以上、総計75国以上というものなのでまったく持って足りていませんし、40というこの数字でも当時のIOCが譲歩、やっとクリアしたハードルでした。前回も書いたとおり、そもそもワールドカップでさえ1970年代に入ってようやく国際化してきたという状態でしたし、第一に世界各国野球機関がまだそこまで「世界」というビジョンを持っていなかった時代だったのです。こうして文章にするとなかなか想像しづらいですが、我々日本がその典型例だったと言えば心当たりが見つかるかもしれません。1972年にIBAFに加盟した日本は即座に世界のトップへと登りつめてはいましたが、その目が当時から世界へ向いていたかといえば、まったくそんな気配さえもありませんでした。



当時国際戦での代表を担っていた社会人の野球関係者にとっては、その大きな目的は都市対抗での勝利にありましたし、今よりもっと重みが軽かった野球の国際戦はどうしてもその価値で国内での戦績に勝てなかったのです。ロサンゼルスで五輪、そして野球競技という事になりようやく関係者達の目も世界へと向き始めてはいきましたが、「国家代表」という制度さえ今まで無かった野球においてそれを作っていく作業はまさに手探りで、何もかもが試行錯誤。日本は今でも引きずっている感がありますが、大体今まで国際戦を行う必要がそこまで無かった事もあり、野球はそれぞれの団体を管轄する集団が乱立してまったく統合されておらず、どこが対外的に代表を送る窓口となるかも定められてはいない状態にありました。どうやって代表を選出したらいいのかも、誰が金を出すのかも、誰が海外への窓口となるのかも決められない混沌。結果日本はこの混沌の中、不慣れな国際戦という煽りをもろにうけ、インターコンチネンタルで韓国に負け、アジア予選で台湾に負け、83年にはロサンゼルスへの切符を失っていました。



しかしもちろんのことこれは単に日本だけのことではなく世界中に見られた傾向で、とにかくこの初の大舞台に世界各国の野球関係者達は戸惑いのさなかから抜けずにいました。特に五輪開催者であるアメリカはこの競技の成功如何が直接五輪の経営にも関わってくるため、計算の出来ない彼等全体のレベル維持に四苦八苦だったことでしょう。しかし現実はうまくできているもので、そこに追い討ちをかけるようにして、前回モスクワ五輪から西側のボイコットをひきだした冷戦の流れでソビエト連邦が五輪ボイコットを表明、そこに野球王国キューバが続き、ロサンゼルスの五輪野球は開催前にすでに一角が消えていく事態へ突入。アメリカの懸念材料であった部分に遠慮なくはいってきた東側から横槍に、五輪野球は競技開催を見直さざるを得なくなり、当時の大会組織委員長そして後のMLBコミッショナーピーター・ユベロス氏は、開催寸前に参加チームの枠を広げる事を決定。そこで死の淵から生還したかのような日本、そしてカナダ・ドミニカが選出され、ロサンゼルス五輪は一応の面子と関心、レベルを保ち、ようやく開催にこぎつけることとなりました。



こうしたことからも分かるとおり、アメリカの野球競技に対する本気度は、実は日本で語られているほどには低くありません。アトランタの時には各国のマイナーリーガーの昇格を調整したりなんて噂もありましたが、このロサンゼルスにおいては箱としてドジャースタジアムを用意、代表に選ばれた面子を見てもこの年のドラフトを賑わせた大学野球の至宝たちがずらりと顔を並べ、4番に座った後の本塁打王マーク・マグワイヤがまさにこの大会へのアメリカの本気の象徴とも言えるでしょう。この大会、結局は学生・社会人の若さと技が絡み合った日本がアメリカの若さを打ち崩し、オリンピック初代王者の座に日本が輝きます。しかし大会全体としてみればスタジアムのキャパシティも手伝って大盛況が続き、決勝戦にいたっては6万という数字がたたき出され、五輪野球はアメリカの目論見どおり大成功となりました。競技別の観客数で考えても異常な集客、野球の五輪デビューは、それはそれはド派手なものだったのです。



ド派手な結果、五輪内での野球は欧州勢の参加への反対の声を徐々に押しつぶすようになっていきました。もう後一歩のところで正式競技として参加できるようになるであろう、そして既にこのロサンゼルスの終了時点で野球関係者は五輪でのロビー活動の勝利を感じていました。ロサンゼルスの次の五輪を争ったのはアジアで、当時アジア内で五輪を開催しようと立候補していた国は韓国とそして日本という野球国ばかり。結果は強権的な政治でロビー活動を強めていた韓国がその開催権を獲得しましたが、野球の将来としてはどちらに転んでもいい状況に持ち込んでいたと言えました。韓国はこの当時全斗煥と呼ばれる独裁色の強い大統領によって、国全体として民衆の先導役を果たすスポーツの振興に力を注いでいました。ロサンゼルスによって一度は国粋的成功から商業的成功へ方針を転換された五輪でしたが、韓国としてはこの五輪は強い韓国の象徴であり冷戦の幕引きの舞台のような存在、結果として五輪はロサンゼルスで商業主義の側面だけを吸い取り、更に肥大化を進めていきました。



国粋主義的な五輪の下では、失敗は許されません。球場には大勢のスタッフが動員され、国家を挙げての一大イベントに市民も殺到。韓国でも絶対的な成功の確約のもと、野球は予定通りこのソウルでも満員御礼の大成功を収めます。特に韓国で話題を集める要因となったのは今大会リベンジを果たして金メダルを獲得したアメリカのエースジム・アボット、先天性右手欠損というハンディキャップを抱えながら五輪の舞台で頂点まで戦いぬいた彼の姿勢は、評価しない者のだしようがありませんでした。二大会続けて観客面で大人気競技と言える結果を残し続けた野球を否定する材料はあまりにも少なく、ついに1992年バルセロナにて野球は正式競技と認められることとなります。1990年代加盟国数を増やすため世界中を奔走していた野球は、10数年のときを経て冷戦の一応の終結を向かえ当時東側と呼ばれた国々をも迎え、ようやく本来の五輪競技の形で試合を行えるようになったのです。



しかし当初から叫ばれていたとおり、欧州勢にとって野球は鬼門でしかありませんでした。冷戦の影響がなくなった大会であるバルセロナにおいてそこまで国粋的に五輪に資金を投入することはできませんし、とはいってもスペインにそんなご大層な野球場があるわけではありません。公開競技ではなくなった野球場はどうしても五輪公園の中に作らなくてはならず、スペインの五輪協会を悩ませる材料となりました。欧州内では当時欧州の管轄であった欧州野球連盟の人々が駆けずり回ったらしいのですが、それでも当初の予想通りバルセロナでの野球は人気の乏しく、内野席にとれる広さからいっても集客は期待できない状況で、結果的に最悪とまでは言わないものの過去二大会でのプラスを怪しまれても仕方がない内容に終わってしまいました。さらにこの大会から参加してきたアマチュア最強キューバの存在は、これから大市場となるはずであったアメリカに大きくのしかかります。キューバが金で終わった大会に最も危機感を抱いていたのは、アメリカ野球代表でした。



バルセロナでの結果は続くアトランタ五輪を開催するアメリカにとって、是が非でも大会を成功させなくてはならない一つの背景となって、重くのしかかっていました。一つはアメリカ国民が五輪の野球に対し注目をしてくれるかどうか、そしてこのアメリカの舞台においてアメリカが金メダルを取れるかどうかについて。この根本的解決を促すためにアメリカが考え付いた案は、そりゃ一つしかありません、プロの参加を認めるという禁じ手です。ほぼほとんどの国について何の得にもならないこの提案でしたが、成功のためになりふりを構っていられないアメリカにとって道はこれ以外にはありませんでした。バルセロナが終わって二年、アメリカは今後野球が振興していくためにプロをオープンにすべきとの声を上げ、MLBの力で野球が振興していくことを望む多くの国々がアメリカの元に集まりました。この当時日本やキューバなどこれといって得にならない国々は「戦力均衡が保てず衰退につながる」と猛反発してアトランタでのプロ参入をしのぎきりましたが、その考えの違いはあらゆる形で野球のおかれている立場を浮き彫りにするものでしかなかった、と言えました。



そのいがみ合いは、数年経ったある日、意外なところから指摘されるようになります。それは野球に対して厳しい見方を続けていたIOCそのものから、クレームに近い指摘として彼らの身に返ってきたのです。商業主義的な性格の発展により五輪も姿を変えました。最高の選手を集めるというオリンピックの原則を侵している野球の忠誠心の低さ、そして80年代90年代から進まない弱小国での野球の成長、二つの立場の弱みをIOCは見逃してはいませんでした。そっくりそのまま問題をぶつけられた野球は、アトランタの終了後すぐにプロを参加させる決議を採択。プロを参加させて野球を上から引っ張り上げる形で振興させていく路線をとり始めることになった野球ですが、ここへ来てまたも身内からその背をつかれることとなります。アメリカ内での五輪野球への温度の低さを目の当たりにしてきた、そしてその商売を間接的に邪魔されてきたMLBが、彼らに協力する道理がなかったのです。これと時を同じくしてNPBも五輪野球に対し、どこかつめたい態度。この2大リーグが冷たくては、プロ参入など絵に描いた餅に過ぎません。アトランタでの成功は、野球内でのいがみ合いに、徐々にその輝きを失っていきました。



しかし、その流れにも意外なところから意外な形で助け舟が入ります。1993年Jリーグ発足。発足当時バブル景気を背に受けて爆発的な人気を誇ったJリーグに、NPBは危機感を抱いていました。本来は五輪のプロ参加に積極的でなかったアマ代表の山本でさえ、この流れに対し地域との密着連携やアマチュア側との連携をもって対抗しようとし、日本初のプロアマ統一機関である全日本野球会議を発足させ、将来来るべき世界で戦う野球の時代に備えていたのです。当初は高校生の代表参加という成果にばかり目を向けられていた全日本野球会議ですが、プロが解禁となった時代になってようやくその真価を発揮することとなります。当初はシドニーと見られていたプロ解禁が早まったこともあって、解禁となってすぐにさっそくアジア競技大会にプロ選手4名が参加、NPBが先陣を切った形でほかの国も追随し、NPBというプロが参加したことによって一応の面子は保たれることになりました。その一方でアマチュアリズムの放棄を本家である五輪から促されたキューバは、ここからとんでもない数のプレイヤーたちが亡命をしていくこになり、野球の歪みつつある現状は徐々に露呈していくことになっていきます。



アトランタに続いてのオリンピックは野球後進国としてプロ解禁が追い風になりつつあったオーストラリア。持ち回りが基本であるオリンピックでは南半球であるオーストラリアと次回の節目であるギリシャは、前々からほぼ予期されていたことだっただけに、野球界のオーストラリアに対する期待は小さいものではありませんでした。しかしプロが追い風になったとはいえMLBが動いてくれない現状ではそれも焼け石に水、結局両者に折り合いをつける形で引き出せた条件は「マイナーリーガーの参加」となりましたが、もちろんの事それでIOCが納得してくれるはずもありません。日本においてはNPBとアマチュアの側に亀裂が生じ、各球団一人や選出リスト等の制限的な選出を強いられましたし、アメリカにおいてもプロ・アマの兼ね合いの中でのチームつくりは大きな足かせとなりました、身内に関して言っても決定をもって簡単に「はいそうですか」といえる話ではなかったのです。木製バット導入など体制的にどんどんと進められてはいたプロ化でしたが、その動きは内外から冷たい視線を送られるものでした。



結局アメリカがオーストラリア選手をMLBに昇格させることで弱体化を図った、日本がプロを参加させたにもかかわらずメダルなしに終わった等々、五輪が終わってからもプロ参加の議論が尽きる事無く、シドニーという難局を乗り切った野球ながら、終わってから振り返ってみると、前大会からの課題を解決するどころか余計に浮き彫りにさせてしまった格好になっていました。全体の見方としては、シドニーという難局を乗り切った事は野球界に「投票があっても五輪競技から外れる可能性は低いのではないか」という楽観視も蔓延りはじめた結果でしたが、そうした結果に焦りを感じる人もまた少なくはありませんでした。そうした気配をいち早く悟っていたのがIBAFであり、MLB。1994年の大規模ストライキを受けて国内市場に不安を抱いていたMLBでは、この年イチローブームが起こり、MLBを見ていた人たちの中にも「世界市場」を本格的に意識する人が少なからず増える傾向にありました。そうした流れの中で五輪から野球が外れかねないと悟ったMLBは、この年の前後に日本側と「五輪ではない野球の国際大会」の設立の相談をしています。後のワールドベースボールクラシックがこれ、この時は世界同時多発テロによって一時話はお流れとなりますが、MLBはやはりこの大会を五輪の有無とリンクさせるように、削除が決定された時にカウンター的に復活させています。



シドニー終了からアテネまでの期間は世界の野球にとって、まるでそうはなってほしくないと思いつつも、無くなりつつある様を静観するだけしかないといったような陰鬱な期間でした。当初は楽観的な見方が支配的であったとは思うのですが、五輪が徐々にこれまでの夏季大会の膨張を鎮める傾向にあると分かると、野球は最早手のうちようが無い事態に追い込まれます。ギリシャに五輪を行えるような大規模な野球場がないのは当然ですが、そうした縮小路線の中では球場建設に莫大な費用がかかる野球は極めて浮いた存在となってしまいますし、それが次回の総会で取り沙汰されるてもおかしくはありません。更に追い討ちをかけるようにして、米国でMLBのドーピングスキャンダルが発覚、国内外スポーツの種類を問わず世界的にこの問題の余波は波及し、野球は世界のスポーツシーンで一躍逆風を浴びせられる対象となっていました。この二つの致命傷に、当時IBAF会長であったアルド・ノタリ氏は「北京は開催されるが、その次は分からない」とかなり弱気な発言を残しています。



彼の想像通り、結果は散々なものでした。アテネ五輪自体の集客が悪かった、とは言いませんが、投資を回収できるほどの利益はまったく見込めず、経営面でかなり五輪の足をひっぱったとされていました。またばつが悪いことに、このタイミングでギリシャチームからこの大会初となったドーピング違反の選手を出し、その上これが米国のマイナーリーグの選手であったため、内外から体制への批判が轟々。プロとの兼ね合い、欧州での普及率、経費負担、ドーピング問題と、IOCからつきつけられていた問題のそのすべてで野球はからまわりし、この大会を終えました。五輪の終了後、1990年代から続いたファン離れをようやく克服していたMLBは所謂スキャンダルを嫌う体質になり、2005年初頭にはバリー・ボンズ中心とするドーピング問題の再加熱によってIOC・WADAとIBAF・MLBの仲は一気に険悪ムードに、野球はむしろ五輪を避けているのではといった様相に見えるほど急速にIOCの元を離れていきました。それでもなお大勢の面々がその橋渡しを画策してはいたのですが、開催地と決まったロンドンの野球に対する熱の低さ、そしてそのロンドンが打ち出した国粋主義的な肥大傾向の五輪の終焉方針は、各国の五輪協会をして致命傷と呼ぶにふさわしい重荷となって、2004年の野球にのしかかり続けていました。



2005年7月8日、シンガポールにて行われる会議においてロンドンでの五輪の競技が決まる。好材料など何一つ無い野球ではありましたが、それでもこの頃五輪の枠の奪い合いのライバルとされていた「近代五種」や「テコンドー」に対し、野球はいまだ選手数や市場の拡大の見込みなどで優勢に立っているとは、見られていました。ただ実際のところは野球がアテネの亡霊にとりつかれていたこの一年、その裏彼らがしていたことというと、近代五種の大票田欧州における支持の強化や韓国指導による競技普及にルール改定、どちらも野球にとって課題ともとれる仕事の処理でした。仮に普及が低くとも、IOCが求める事に対し真摯な態度を見せているならば、まだ望みはあったということなのかもしれません。それは弱小国の支援であったり、MLBとの協力の取り付けであったり、ドーピング問題の対応であったり、世界大会の数であったり、はたまた五輪放送用のルールの改定であったり。今の野球が削除された後になって必死になって行っているそれらの一つ一つが、他の競技が2000年代から推し進めていた事が、少なくともその当時、IOCの目の届く範囲にまで行動できてはいませんでした。



投票の結果はわずか数票差で野球・ソフト組が落選。後からもれ聞こえてきた彼らの判断理由の主だったものは、やはり野球全体の非協力的な態度だったと言われていますが、後の祭りだった以上の感想を語るのは野暮なものなのでしょう。五輪からの削除を受けた野球は2006年に野球のプロの世界大会であるWBCを開催、2007年には当時の会長アルド・ノタリ氏がお亡くなりになったことを受けてMLB畑出身者であるハービー・シラー氏を会長に担ぎ上げました。そして今現在、シラー会長はMLBとの関係を強める一方で、野球を再び五輪競技にするために、IOCからの批判を一つづつつぶす作業に出ています。女子野球ワールドカップの本格化、世代別代表の強化、マスコミとの関係構築、タイブレーク制度導入、MLBへの選手派遣の呼びかけ…、五輪における野球の歴史を終わらすまいと、どこか必死に見えなくもありません。ただ確かに、IBAFにシラー会長に残されている時間は多いとはいえなかったのも事実。2008年の北京が終わり、2009年に、2016の舞台を決める選挙、そして五輪における野球の待遇を決める選挙と、あれから4年、決戦は早くもすぐそこまで近づいてきました。



2016年が日本あるいはアメリカとなったにしても、地の利が長くは続かない事を噛み締めた五輪に対し、あまりアピールとはなたないはずでしょう。重要なのはやはり野球が削除からの4年間でいったい何をしてきたのか、野球が今回の削除を身に刻み付けてくれているかという部分に集約されると思います。五輪野球の歴史を語るというこのエントリーはここで終わってしまうのか、それとも次また書く機会がやって来るのか。このチャンスが最後のチャンスである可能性も、どんどんと高まる気配を見せています。とりあえず五輪野球の歴史を語るエントリはここでいったん区切り、今はただ、こういうしかありません。



つづく



のか

posted by shoeless |23:55 | 国際大会 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月13日

ウィークリーヨーロッパ10月第二週

ウィークリーヨーロッパ10月第二週

主なニュース

・ワールドカップの組み分け決定。欧州勢にとってはかなり希望の目の薄いチーム割りに。
・ADOがギリギリのところで踏ん張りきりフーフトクラッセ残留。


試合結果

オランダリーグファイナル

Corendon Kinheim 3-6 L&D Amsterdam Pirates
Corendon Kinheim 0-12 L&D Amsterdam Pirates

我々は長い夢を見ていただけなのかもしれない…。Corendon Kinheimは前回同様早い回から投手陣が危うく、打線も細切れで長打が致命傷へつながらない状態を結局抜け出せませんでした。欧州最強とまで呼ばれ代表の主力を多く輩出しているCorendon Kinheimを文字通りの横綱相撲で押し切りL&D Amsterdam Piratesが、長い長いオランダリーグを優勝で幕を閉じました。Kinheimはむしろ通常通り戦っていればこのカードを落とさなかったようにも思います、戦い方を変則的に出来たからこそエースDavid Bergmanを柱として立てたのでしょうが、結果的にはエースと心中してしまい、必要以上に相手におびえてしまっていたようにも見えました。王者Corendon Kinheim、敵は己が内にあり。L&D Amsterdam Pirates、オランダ制覇おめでとうございます。



フランスリーグファイナル

Templiers Senart 5-2 Rouen Huskies
Templiers Senart 4-7 Rouen Huskies

さっそく投打に光を見せて、両者ともにただでは負けない戦いっぷりを示しています。いやつえーな本当。ところでTempliers Senart御自慢の投手陣が2試合連続で先発が転び、逆にRouen Huskiesの内野陣は実はプレーオフから投手に負担をかけています。レギュラーシーズンでの客観的なチームイメージもこのプレーオフあんまりカラーが出ておらず、Rouen Huskiesは投手で勝ちTempliers Senartは打線で勝ち、なんかもう訳がわかんなくなってきました。

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posted by shoeless |23:11 | ヨーロッパウィークリー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月12日

クリアネス

夏に韓国を訪れた際に、高校野球の大会を見る機会がありまして、モクトンの野球場へいってきました。どうも今年の韓国高校野球にはとんでもない大物がいるようで、メジャーのスカウト陣もちらほら。勢い余ってカブスのスカウトに話を聞いてみると、やはり今年の大会には超目玉が参加しているのだとか。僕自身はウリヒーローズが見たくてここまでやってきたという完全に場違いな存在で、その上当のウリがその日チェジュ島で興行をしていると聞いてテンション駄々下がりという有様だったのですが、結果的にはそんな場に立ち会えてラッキーな話でした。まぁもちろんのこと誰を狙っているかまでは教えてもらえなかったため、結局はぼけーっと試合を見守る以外にすることがなかったのですが、その代わりといっては何ですが面白い話も聞きました。



「プロ7年は待っていられないよ」韓国プロに対してMLBの球団の評価が低い本音がまさにこれでしょう、しかし問題は韓国の話よりむしろこの後、その流れで日本もかなと話を振ったら「ハハハ」とお茶を濁されてしまったところにあります。まさかそれが複線だったとは思いませんが、その笑いは数ヶ月たった今となって一本の線へとつながりました。田沢投手メジャー挑戦表明。MLBスカウトは日本のアマチュアをしっかり見ていて、そしてその触手を伸ばしてきている、結果として日本球界にとってそうした行為の宣言とも言える事件となりました。田沢純一、新日本石油エネオスのエースとして都市対抗野球大会制覇を成し遂げ、いまや名実ともにアマチュア球界代表となった大投手。アマ日本の代表候補にも選ばれワールドカップの舞台も見ており、この秋には横浜がドラフト一位に指名するとも囁かれていただけに、確かにNPBにとっては彼の流出は痛手なのでしょう。



通常MLBはNPBとの紳士協定もあって、日本のドラフトで邪魔になりそうな場合アマチュア選手であっても接触することはありません。それは何より、日本の場合においてはNPBのスター選手を獲得するほうが彼らにとって何倍も得だから。国内リーグのシェアが圧倒的な日本の野球市場においては、一握りのスター以外はNPBで活躍することによってはじめてスターとなりますし、その実力もNPBでプレーしているということによってある程度は保障されています。マネーゲームで必ず勝てるMLBの球団からしたら、値踏みのきかないアマのうちから手を伸ばす必要なんて、今まではどこにもありませんでした。事実田沢投手はアマナンバーワンとは言えど知名度の高い選手ではありませんでしたし、松井にしろ松坂にしろアマ球界の時から騒がれていた選手はみなNPBを通して渡米しています。もちろん過去にMLB球団が上原に接触なんて言うこともありましたが、今回の件と性質をダブらせるのは難しい気もします。



まず、田沢自身の渡米について、かつての上原と比べていささか拒否する姿勢に消極的な気がしないでもありません。報道の規模だけ見れば今回の問題は降ってわいたかのような登場の仕方でしたが、実際はそうでもありません。ワールドカップのときから米国スカウトが日本代表をチェックしていたと言われていましたし、実際問題囲い込みをかけていたならMLB球団の側もそうですしNPB球団の側もお互いの挙動に気づいているべきでしょう。横浜は数週間前まで彼をリストの一位へ持ってきていたようですが、気づいていたとしても気づいていなかったとしても、囲い込みをかけるスカウトとしてはかなりおかしな事態になります。ドラフト一位にしておき、なにかあればすぐにドラフトの戦略を練りなおせるようにしておいた、と見ることもできそうですが、人材流出と騒ぐ周囲に対し当の横浜の熱は低いように見えます。だとするならば、NPBは田沢自身の流出そのものより、やはり今後彼に追随する形で選手が流出してしまうことを恐れて対決の姿勢を高めている、と見たほうがいいのかもしれません。



かつてドラフトの目玉であった中田翔がマリナーズに接触をされていると報道されたとき、NPBの関係者はそろって「MLB球団が彼に手をつけるわけがない」と高をくくっていると言われていました。それはもちろんのこと彼らがMLBとの紳士協定をいい言い方で信用して、悪い言い方で約束の上に胡坐をかいていたからなのでしょう。しかし今回MLBがアプローチをかけたことにより、事態は一変しました。NPBはすぐさま厳戒態勢をとり、選手に対して制限的な策をとることで問題を解決しようと動きだしています。中田翔の時は「若い選手が、過酷な生活を強いられるマイナーリーグで安い給料で野球をやりたいと思うとは考えられない、日本ならちやほやされて給料も高い」とNPBは事態を想定していたと言われていますが、まぁそれがどんなかたちであろうと魅力であればそれで構いません、彼らが自分自身が選手に提供できる魅力を信じているということなのですから。MLBと対決になったとしても、生き残るための道筋が見えているのです。



しかし今回の反応は、当時とは明らかに違います、そんな余裕はまったく見受けられません。その当時とはあきらかに何かがかわりつつある、もっと厳密に言えば何かが変わったと彼らが思っている、という事なのでしょう。その中で田沢がもしNPBが選手流出に対して鳴らす警告の代表として祭り上げられてしまっているなら、いくらなんでもあんまりのような気もします。MLBの行動に対し疑心暗鬼になりつつあるNPB、ただ、疑心暗鬼になっているのは必ずしもNPBだけとは限りません。NPBが変わっていないのなら変わったのはMLBで、彼らがNPBの持っているシェアに対して積極的になったからNPBは態度が変わったのだといえます。しかしもしMLBが変わっていなかったとするのなら、NPBは単に誤解でMLBを危険視しだしたということになります。MLBがNPBの反応に対して疑心暗鬼になっている可能性も、実はないわけではありません。



9月26日、USAtodayはこの問題について、MLBの代弁に限りなく近いであろう形で見解を示しています。「1962年結ばれたとされる紳士協定はプロ選手のみに適用されるはずのものであって、NPBはそれをアマ球界にまで拡大解釈して行動している」もちろんこれはMLBの公式見解ではありませんし、これを読んでいる読者の皆さんも「へ?」って感じの感想の方のほうが多いと思います。今までこの紳士協定がおおっぴらに人目に触れたことがないのもそうですが、何より今までMLBは慣習として日本のアマに手をつけずNPBを気遣っていた、その事実こそそうした認識の違いの主だった理由でしょう。だからこそNPBは紳士協定をたてにけちをつけているのですし、今回それが破られて、アマ球界、果てはプロにまでMLBが参入という展開が見えているような気にもなります。しかしそうしたMLBの認識を考えてみると、MLB側からしてみれば昔と変わらない範囲で、上の紳士協定に添って動いていただけだったと考えることもできます。昔と同じく、NPBとの対応しだいで獲得できる選手の一人であろうと思ったからこそ獲得に動いたかもしれない、ということです。



上記のとおり、紳士協定という約束はそれ自体があやふやである上に、法的拘束力もなーんにもないお気持ち程度の拘束でしかありません。NPBとMLBの間を埋めていたのはお互いの理解でしかなく、当然MLBからしてみてもNPBとの間の認識の差はやっかいな問題の一つであるはずでしょう。事実紳士協定とはいってもNPBは過去数件の例外を許しており、これまでもMLBは日本のアマを獲得してきていたにもかかわらず、NPBは誰が取られてはいけない選手なのかというラインを明確には示してきませんでした。日本球界から追われた身である選手や大スターなどあからさまな選手はいいですが、それを除いてはその可否がつばをつけてみるまで分かりません。ドラフトを尊重しあうとはいえ、そんな機密情報は建前上知りえないことになっていますし、今回の田沢に関してはMLBとの接触をあっさり許されたりするなど、第一のところドラフトに抵触する行為とは何なのかもよく分かっていないままです。



実際のところ、NPBはMLBの反応を「あまり対立姿勢を煽りたくないのだろう」と見ているようですし、MLBが田沢を上原のような例外として手をつけただけで後は何も変わっていない、周りが騒いでいるだけと見ることは難しいことではありません。まぁそれとMLBが今後も日本の市場に積極的に出てくる可能性とは別問題ですので、こうした選手の管理の問題が語られるのは悪いことではないはずでしょう。ただ、そうした選手管理の問題において、かつてMLBからちょっとセンセーショナルなアイディアが漏れ聞こえてきたことがありました。それを考えるとMLBがNPBの市場を狙っている可能性も、無い訳ではありません。前回日本はそれを首の皮一枚のところで逃れましたが、今から考えれば皮にナイフ一本そなえられたかのような逃れ方ではありました。



世界ドラフト、閉鎖的に選手を平等配分するメジャーリーグにあって、国外の選手をも平等にドラフトにかけて交渉権を得ようとする制度。2002年、NPBはこの制度に対し「日本のプロは除外の方向で」の文言を取り付けました、が、よくよく考えてこの文言は別に今回の問題を何一つ救ってはいません。だって、アマの選手をとらないでって方向でもめているんだから、それって日本のアマに関してもMLBのドラフトにかかっちゃうってことじゃない。



長すぎるので次回、襲い来るMLB編へ続く

posted by shoeless |22:25 | 北米野球 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年10月11日

負ける為に生まれた球団

北京五輪の予選トーナメントでのアメリカ戦前日、決勝トーナメントでキューバと当たれば分が悪いと話題になっていたとき、負けるために試合をする馬鹿はいないという批判があったのを最近思い出しました。それは勝負なんだから至極もっともな話なんですが、ただ何をもって勝敗を決めるかで「勝ち負け」の意味は大きく変わってくるため、一概にイエスとは言いがたいと、そのときは思っていました。今でこそ韓国とあたっていても勢いがあっただろうと言う事はできますが、王者キューバとわざわざかち合う事にメリットがないと今さえ思いますし、五輪の勝ち負けは全体でメダルを獲得したかどうかで決めなければならないものでしょう。かつてクライマックスシリーズでマリーンズのエース清水がホークス松中相手に初戦徹底した内角攻めをするなんて場面がありました、その後の試合マリーンズは松中への攻めを徹底した外角攻めに切り替えてクライマックスシリーズを切り抜けたのですが、それもまた一つ、うまい勝負の捨て方だったように思えます。しかしだからといって世の中に負けることを宿命付けられてきた球団がいたなんて、想像もできませんでした。台湾でまた、八百長が発覚したのです、しかも今回は、球団ぐるみで。



今回八百長の舞台となったのは昨シーズンよりCPBLに参加していた米迪亜ティー・レックス。報道によれば球団ぐるみで野球賭博と八百長を行っていた疑いが浮上たらしく、検察当局が8日、詐欺や賭博などの容疑で施建新・オーナーや選手、コーチ、球団職員ら計14人を事情聴取。うち施オーナーら6人を身柄拘束したそうです。長らく続く八百長の問題により球団の経営が赤字続きの台湾、昨年誠泰が球団運営から手を引き、球団運営に関わる企業選別にかなり厳しい声があがっていただけに、今回の事件は一部の識者にとっては予想できた事件と言えるかもしれません。球団が暴力団の資金で運営されていたことも明らかとなり、親会社であるカーナビゲーションメーカーの賽亜数位科技にはオーナーが役員としていなかった等、かなりの不鮮明な経営実態が明らかに。彼らは球団関係者やコーチ、選手らを金銭やレギュラー確約等の接待で懐柔し、故意の失策や四球でゲームを操作していたと見られており、検察は7月の時点で本格捜査に乗り出していたそう。暴力団が弱みに付け込む形で生まれた球団が米迪亜ティー・レックス、彼らは負けることを目的として生まれた、初めての球団となりました。



確かに、台湾の野球は、設立当初から賭博と切っても切れない関係にありました。野球そのものと言うよりかは、台湾で行われる興行として野球はうってつけの存在だったと言えるかもしれません。賭博に対する制限が厳しい台湾、そこに初めて設立されたスポーツのプロリーグであるCPBL、注目度の高さもあって、そこへ暴力団の資本が張り込んでくるのは最初から予期できた事でした。かつては球場の中に一人は野球場に似つかわしくない黒服のお兄さんが立ってるなんて言われ、CPBLの躍進とともに賭博への需要も増加、そうなってくればもっと別のところで儲けたいと思う人間が出てくるのも仕方がないっちゃ仕方がない話なのでしょう。マフィアによる八百長が最初に露見したのは1997年、またこの発覚の仕方がすさまじいもので、人気球団兄弟エレファンツ監督呉復連がホテルの部屋に拉致監禁され、自由業の方にピストルの銃口を口の中につっこまれるというショッキングな露見の仕方でした。もちろんこの事件の直後台湾の球界は未曾有の混乱に陥り、芋づる式に多くの関係者の八百長が見つかると、多くのファンは球場を去っていきました。



いくつかの球団は解散となり、リーグは混乱のさなか分裂、そんな事態にますますファンはさめていきましたが、それでもなお八百長の火種は手を変え品を変えリーグに付け入る隙をうかがい続けていました。小説「夜光虫」の中で馳星周先生は当時の台湾野球の八百長をテーマとした物語を書き綴っていますが、現実は小説より奇なりとはまさにこういうことを言うのでしょう。八百長の問題で黒道と接触していた外国人選手は不審な死を遂げ、選手の中には野球選手としての道を断たれた人間もいる、八百長も単純な介入の仕方からリーグ運営そのものへ介入しようとするまで、最早野球というゲームの一つのルールといった様相でした。台湾の野球選手だって、もともと八百長がしたいなんて選手がいるわけではありません。給料が少なくレギュラーを取れない層を狙って八百長を持ちかけているということもそうですが、そもそも話を持ちかけられた時点でイエス以外の選択肢は、チームから抹殺されてこの世からも抹殺されるしかありえない、誰一人として、最初っから断れないのです。



根本的な問題を解決するために、CPBLはクリーンな体質と選手そのものの環境を整えるためリーグの整備に邁進してはいました。しかしそのたびに八百長は顔を出し、彼らの出鼻をくじいてきました。今年で19年目になる台湾リーグながら、その間八百長の関連で謝罪した会見は既に二桁超え、2005年には致命的とさえ言われた二軍での八百長問題が発覚し、台湾のファンにとって八百長はいたちごっこというよりか泥沼での殴りあいといったほうがいいような問題にさえなっていました。それでも、それでもなおCPBLはクリーンな体質を目指し、球界からそうした流れを根絶しようと動いていました、動いてはいたのですが、黒道のかたがたのお考えは彼らのそれを数倍上回っていました。CPBLに付け入る隙がないのならば、球団自体を手に入れて八百長を行わせてやればいい。ちょうど昨今の八百長問題のあおりを受けて誠泰が球団運営から手を引くといっていた、そんな運命のめぐり合わせで生まれてしまったのが米迪亜ティー・レックスでした。



奇襲ともいえるこの手にCPBLは面食らって入るようですが、ファンからしてみればかねてより叫ばれていた球団運営の企業選別の甘さの露呈にかわりないだけに、彼らの野球に対する目は更に厳しいものとなりつつあります。ここ最近先日の五輪での中国戦、そしてワールドカップでの敗戦が響き、野球に対してかなり厳しい世論となってきていただけに、これから始まるプレーオフやアジアシリーズに向けてファンが何らかの行動で拒否を示しそうな気配が漂ってきました。この流れをうけてCPBLは球団の運営を即刻停止、彼等のレギュラーシーズン残り2試合を中止としましたが、プレーオフに関わらないのが最後の救いといった程度の処置にしかなっていません。台湾のファンにとって不運なのは、これが野球の問題というよりかは台湾の社会が抱える暗部の問題、ということでしょう。かつてバスケットリーグが休止に追い込まれ、CPBLも運営停止に陥りかけていたとき、野球を救ったのは「台湾にプロスポーツを」と願ったファンの肝いりでした。彼らの熱意が経済界の面子と野球好きで知られる陳水扁を動かし、CPBLはその経営を保ったとさえ言われています。しかし今回の事件でわかったのは、台湾にプロスポーツがある限り、どう体制を変えようとも賭博はその寄生先を求め続けるという皮肉な結果でした。



台湾の野球界は今回の事件を受け、激しい批判を浴びています。まだ、激しい批判があるのならば、そのうちは大丈夫でしょう。しかし今回既に、見られてはいけなかったはずの醒めた兆候は見られ始めました。「またか」と言う声です。台湾のファンは怒るのをやめて、あきれつつあります。



何を勝ち負けとするかは、人によってその尺度が違います。いくら試合で負けようとも興行として儲かれば勝ちでしょうし、いくら球団経営で負けようとも賭博で勝ちがついたならそれは確かに勝ちと見ることもできます。さてでは、台湾のファンにとって台湾の野球の勝利とは一体何なのでしょうか。目の前にある勝利が勝利と感じられなくなったとき、いかなる勝利をもってきても言われる言葉は決まっています。

「だって本当は勝利じゃないんでしょ」

皆さんの目指している勝利は、本当の意味で勝利と言えるものでしょうか。

posted by shoeless |00:11 | アジア野球 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年10月06日

ウィークリーヨーロッパ10月第一週

ウィークリーヨーロッパ10月第一週

主なニュース

・多くの欧州リーグのチームががっつり閉幕を迎える。
・スペインにてCopa DelRay開催。



試合結果

オランダリーグファイナル

L&D Amsterdam Pirates 4–3 Corendon Kinheim

雨に流されまくったオランダリーグでしたが、まるでその隙を突くかのようにL&D Amsterdam Piratesが大金星を掠め取っていきました。雨雨雨と続き投手のやりくりに混乱を喫しているようで、休養が増えればL&D Amsterdam Piratesにも勝ちの目ができるということかもしれません。しかし雨がそうそう都合よく続くわけでもなく、逆に戦力注ぎ込みすぎいなるんじゃね?って気もしてきます。レギュラーシーズンだけ見れば実に一敗を喫しているだけの相手、Corendon Kinheimから見れば5つのうち3つなんていうハードルは実家の敷居より低いわけで、これでようやく五分ってところでしょうか。



フランスリーグプレーオフ

Rouen Huskies 16–6 Templiers Senart
Rouen Huskies 6–4 Templiers Senart

こちらも下位争いカードが雨に流されながらも最終順位決定。最後の最後でRouen HuskiesがTempliers Senartを打ちのめし、トップ通過でフランスリーグファイナルへ駒を進めました。両チームともに打線はいいチームなのですが、Rouenの打線の効率のよさが半端が無いです。という裏にはやはりプレーオフが始まってから続くRouen投手陣のランナーを背負ってからの粘り強い投球があるのでしょうが、にしても、ここまで強いと勝負強いみたいな台詞も使ってみたくなってしまいます。

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posted by shoeless |22:29 | ヨーロッパウィークリー | コメント(0) | トラックバック(0)
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