2007年11月27日
アジア一次予選初日の総括です。が、本当に情報がありません。どれくらい情報がないかと言うと、英語スペイン語中国語韓国語日本語と五ヶ国語で情報を探したくらいにありません、マジ知り合い総動員、みんな本当やめてよって顔してた、それでも見つからないパキスタンのロースター、もうお手上げです。パキスタンは11月現在政治機能が完全に分かれてしまっており、ムシャラフ大統領によりクーデターが起こされ憲法も停止、完全に野球やっている場合ではないのですが、昨今の野球競技積極参加を崩さず今回も参加にこぎつけてきました。スポーツで政治的混迷に光をとかそういう事はまだ言いません、どうせぼくらにできる事だって期待か応援程度の事しかないのですが、今の僕等には彼らを知る術さえありません、寂しい話です。ところで誰かウルドゥー語喋れる人いない?ウルドゥー。
タイ 8-4 香港
嵐のためにのびのびになったアジアカップ開幕カード、江本監督指揮下で初の試合となったタイVSアジアカップギリギリ勝ち抜き組香港の試合。タイは登板間隔さえあえばエースを回避したいところの格下香港戦でしたが、中1日で登板させることを見越して先発マウンドをエース白倉キッサダーに託します。対する香港先発は若きエース劉裕堅、若い二人の投手戦になるかと思われた試合でしたが、初回から香港の陳俊華がエラーをおかし2失点、白倉もワールドカップ疲れか陳紀華に打点を喫し、1回から天候同様の荒れ模様な試合となりました。4回には香港の一塁手麥雅明に失策が出て、香港はまたもエラーがらみの失点。白倉も調子はあまりよくなく、ずるずると失点を喫してはいたのですが、結局エラー5個分の有り無しがそのまま結果の差となってしまいました。しかし東都リーグ防御率王のキッサダーをエラー無しでここまで崩せたなら、挑戦者香港としては御の字な結果でしょう。下に書いたのが香港のロースターですが、ちらほらとアジアAAA大会に出ていた面子も見られます。ちなみにこの日の先発劉裕堅もまだ20代前半、どこのチームもなんだかいやに若いです、やはり五輪削除のあおりかしら。
香港ロースター
Head of Delegation LI Wing Kuen Philip 李永權
Team Manager MAK Nin Fung 麥年豐
Pitcher CHIU Chi Kam Kenneth 趙嗣淦
Pitcher HEUNG Tsz Chun 香子俊
Pitcher LAU Yu Kin 劉裕堅
Pitcher LEUNG Yu Chung 梁宇聰
Pitcher WU Chun Yeung 胡進陽
Pitcher Yeung Kun Hin 楊貫軒
Catcher CHU Ho Yuen 朱灝源
Catcher LAU Yu Hong 劉裕康
Catcher TSANG Kin Chung 曾健忠
Infielder AU Wing Leung 區穎良
Infielder CHAN Chun Wah 陳俊樺
Infielder CHAU Kim Ho 周劍豪
Infielder LEUNG Wan Him 梁允謙
Infielder MAK Peter 麥雅明
Infielder NG Yuk Ming 吳毓明
Infielder TSANG Kai Cheong 曾啟昌
Infielder TSANG Kai Kong 曾啟剛
Infielder WONG Wai Nam 黃偉楠
Outfielder CHAN Kei Wa 陳紀華
Outfielder CHAN Tsz Yeung 陳子揚
Outfielder Chiu Yan Nok Enroy 趙殷諾
Outfielder LEUNG Wai Hang 梁偉恒
Outfielder TANG Shu Nin 鄧樹年
Outfielder WU Tsz Fung 胡子鋒
フィリピン 2-0 パキスタン
今年国家代表級がプレーするリーグが整備されたフィリピン対昨年国内リーグとトーナメントが整備されたパキスタンの対決。最近になって打線が強くのびてきているともっぱら評判のパキスタン、一昔前ならば話にもならない組み合わせでしたが、しょっぱなから張り詰めた投手戦となり、終わってみれば2-0の大接戦でした。スコアだけ見れば完封試合なのですが、フィリピンのヒット5エラー2に対してパキスタンのヒット7エラー1で、こちらは紙一重でパキスタンの勝利。しかしながら、唯一のエラーは打線を抑えていたパキスタン投手Hederに初の失点をもたらした彼自身の暴投、打たれたヒットも5回の失点の際の集中と裏目裏目で恨め恨め、うまい事いってないけど巧いこと言った。とはいえ本当に紙一重の試合内容でしたので、風向き一つで勝敗が真逆になっていてもおかしくなかったことは事実でしょう。2003年には12-0でぼこぼこにやられていたパキスタン、このカードでこのレベルの接戦をできるようになった事はかなりの驚きです。日韓台のアジア3強、そして中国、その下に位置していたフィリピンとタイですが、この大会の出来如何によってはここにパキスタンが加わってもおかしくはありません。よりにもよってタイはキッサダーのいない次戦がパキスタン戦。これは大番狂わせの予感。
posted by shoeless |09:47 |
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2007年11月18日
ワールドカップ決勝の総括です。長らく続いてきたワールドカップ総括ですが、これにてついに終了することになりました。この総括で分かったことは、W杯とWBCの誤認率は90パーセントを越えているという事です。残り10パーセントは、名前だけ知っている人とWBCの事をW杯といっている人を見るとイラッとするマニアで構成されています。注目度が低くても、キューバが強くっても、ワールドカップ日本代表、3位入賞おめでとう!
メキシコ 6-4 台湾
山あり谷ありのメキシコ対意気消沈のホスト台湾のブービー決定戦。なんとしてでもここを勝利して国内マスコミ用のいいニュースを提供したかった台湾代表でしたが、昨日の敗戦で韓国に流れを全て吸い取られてしまったのかもしれません。この試合に台湾が当ててきたのはスーパー高校生黄志龍、期待に応えたいところでしたが2回3失点とさっくり降板し、序盤は台湾が2点を追う展開が続きました。メキシコ先発Juan DELGADILLOを打ちあぐね続けた台湾でしたが、8回に3点を追加。しかしながらメキシコと同等の張り合いもあと一手及ばす、6-4で敗戦。メキシコにとっては降って沸いたチャンスでしたがうまくいかすことはできず、台湾にとっては自国開催の大会で渋い結果となってしまいました。この面子でアジア予選に向かうことは疑う余地無しなのですが、なんだかすっきりしない一進一退を繰り返した代表の面々を見るファンの目は、どことなく不安につつまれています。なにがいけないわけでもないのですが、結局負けている展開、コメントの使用がありません。メキシコは結果は8位でしたが、久しぶりの参加で本戦出場を果たせたのならまぁ結果オーライでしょう。ブービー争いらしい、勝っても負けてもすっきりしない試合でした。試合自体は面白かったのに。
日本 5-0 オランダ
誰もが想像したとおりの展開に言葉もでません。キューバに負けて三位決定戦で相手を叩きのめして銅メダル、あと一歩の強豪日本の今回の餌食は欧州最強オランダでした。日本は負けられなくなった試合に負け無しのエース摂津を先発させ、摂津は期待通り無失点ピッチ。ラストは長谷部が抑え、今大会日本の原動力となった二人の投球にオランダ打線は完全沈黙させられました。オランダ先発Leon BOYDもメダルのかかった試合に5回を無失点に抑える好投を見せたのですが、6回に吉浦が先制点を決めてからは、堰を切ったかのように点が入るようになり、結局終わってみれば5-0で日本が銅メダル。あるべき場所へついたという言い方が正しいかもしれませんが、日本代表3位入賞を果たしました。こうして試合を見てみると、両チームともまさに今大会の集大成といった試合のように思えます。制球のよい投手には1点2点が精一杯のオランダ打線と、大崩れすることが少なくなってきたオランダ投手陣。攝津に引っ張られてきた日本投手陣と、あいかわらずの破壊力を保ち続けた日本打線、二国の状態はある意味対照的です。オランダは日本アメリカ相手の善戦とキューバ台湾相手の勝利、そして4位という結果と多くの戦果を残しての閉幕。オランダ投手陣が前評判どおりの奮闘を見せた今大会、やはり強豪国とオランダの間にある壁は打線の差という事なんでしょうか。
韓国 5-2 オーストラリア
日本の天敵潰しあいマッチは韓国の大逆転勝利。初回Justin HUBERのヒットとBen RISINGERのフィルダースチョイスで2点を先制したオーストラリア。その後もヒットを積み重ね、韓国先発Seung Ho LEEやリリーフYong Hoon CHOを攻め立てますが点は入らず、試合は投手戦へともつれ込んでいきます。韓国打線もオーストラリア先発Greg WILTSHIREを打ってはいましたが点を入れることは出来ず、時が経つのを待つばかりといった状況でした。しかし6回、ついにGreg WILTSHIREの尾を捕まえたSi Hyun SON達韓国打線によって、この回一挙4失点でGregは泣く泣く降板。試合の主導権を取り戻した韓国は継投によってそれを保持する事に成功し、抑えのJae Yoon HYUNが付け入る隙を与えることなく残りの回を押さえ込んでしまいました。韓国は一軍を出さない大会でオーストラリアや台湾を上回り、あれよあれよと5位決定。幸運と好機に恵まれてきたオーストラリアは、運と力と集中力のどれもが尽きた形で6位決定。強豪相手にはまだまだかなわない面もありましたが、両チームとも満足のいく結果で大会を終えることが出来ました。皮肉なのか不運なのか、今後この二国はオーストラリアは親善試合で、韓国はアジア予選で日本と当たる相手です。ネガティブシンキングは遺伝子によるものなので止める事は出来ません。怖いよ。
アメリカ 6-3 キューバ
これぞまさに国際野球頂上決戦、野球の王道アメリカと世界の頂点キューバの対決。キューバの連覇に次ぐ連覇に待ったをかけたのは、やはり野球の母国アメリカでした。キューバ先発はYadel MARTI、しかし立ち上がり自分をコントロールできなくなった彼は、2回ワンアウトをとるのに3失点を要し試合の流れを完全に失ってしまいます。その後も3回4回と立て続けに失点を喫し、一挙に負けムードに。アメリカ先発Brian DUENSINGは初回から抑えてきますが、5回崩れる気配を見せます。見せますというのはもちろん結局崩れなかったから、アメリカベンチは2安打1失点に抑えていた先発に早々にリリーフを送り、キューバの反撃の芽を摘み取ったのです。その後もキューバは王者の底力を見せますが、アメリカはそれを幾度となくかわし、試合はアメリカの先行逃げ切りで終わりました。アメリカは1974年ぶりの金メダル、キューバは4大会ぶりの優勝逃し、歴史のターニングポイントにふさわしい名勝負だったんじゃないかと思います。近年キューバは以前の打撃力がなくなってきていると言われていましたが、今大会だけみれば、キューバ打線は完全に復活し、むしろ投手陣に圧倒的存在がいなくなってきているんじゃないかという印象を受けました。アメリカは今までにないほどの豪華メンバーでついに掴んだ金メダル、おめでとうアメリカ!
posted by shoeless |08:54 |
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2007年11月17日
ワールドカップ準決勝の総括です。日本国内で世界の野球に何故ここまで注目が集まらないのかというのをチンタラ考えていたのですが、やっぱり「情報が全然ないから」じゃないかという部分に責任を丸投げしたくなりました。報道機関ですらしらねーみたいなところも多い分野ですので多少は仕方ないのですが、それにしたって野球専門誌も扱っているところを見た事がありませんし、ネット上にも情報がさっぱりありません。世界野球選手名鑑という書籍もありますが五輪代表を網羅しているわけではなく、この分野のマニアも知っていることをちらつかせあうというよく分からない牽制合戦を繰り広げるのが精一杯という状況です。世界の野球選手のwikiを作ってみたらどうだろうと思い立ったのですが、思い立った時点で面倒くさいので諦めました。成る程誰もやらねーわけだこりゃ、誰かそういう選手名鑑的な本だしてくれねーかなー。と、そんな話を友人としていたら「教えてやるから自分で作ればいい」と言われました。つまり「スペースと人員と技術をかしてやるから、同人誌を作ってみろ」と誘われたのです。色々考えましたが、方向性の違いで解散しました。君のもとで野球の本を売ると、誤解を招きそうです。
オーストラリア 7-1 メキシコ
日本相手に鬱憤のたまる負け方をしたオーストラリア対キューバ相手にすっこすこにやられたメキシコの対決。でしたがやはり負け方にも良い悪いがあるようで、序盤からすんなり勢いを握ることが出来たのは調子のいいオーストラリアでした。2回のGlenn WILLIAMSのソロホームランは前兆に終わらず、続く3回はBrett RONEBERG、Tom BRICE、Matthew KENTの3人がタイムリーを放ち一挙5点、あっけなく試合は決定付けられてしまいました。試合は快勝だったのですが、途中揉めてきな臭い展開になってしまったことは、オーストラリアの勝利にけちをつける結果になったかもしれません。どうもオーストラリアのTrent OELTJENが6点差の終盤に盗塁を決めた事がメキシコの癇に障ったようで、それに応じて手が出てしまったJosh HILLが出て行く羽目になったのです。MLBなどでは確かにこうした行為は「暗黙の了解」として無礼とされており、盗塁として記録されない時代なんてのもあったと聞きます。しかしこれは一発勝負の国際戦ですし、そもそもここはMLBではありません、この場面で6点が心もとなく思えたというのもまた一理ある話でしょう。プロ解禁となってマイナーリーガーの質も上がってきた国際戦、一歩進んでまた新たな問題が見えてきた試合でした。
台湾 0-3 韓国
ホスト台湾VS韓国の五輪アジア予選前哨戦、のはずだったのですが、国内オールスターを揃えた台湾が一軍メンバーではない韓国に終始圧倒され、最終的にはスコア通り完封を食らってしまいました。台湾もしっかり先発に陽建福を立てて、彼は期待通り6回を2失点に抑えたのです、抑えたのですが、韓国先発黄斗聖がそれを軽く超越するぐらい頑張ったのです。陳金鋒、張泰山、彭政閔、アジアでも有数の中核を前に7回1安打無失点は、完璧やりすぎです。韓国二軍を相手にしての敗戦、しかもまたホストとしてのダブル開催で否が応でも注目が集まっていたところへの敗北ですので、今現在台湾ではアジア予選を不安視する声がかなり強くあがっているらしく、現在の台湾代表に悪影響を与える一戦になってしまったのではと不安を隠せません。一方の韓国代表はまさに値千金の勝利で、目に見える形で自国に勢いをもたらしました。これで次の試合は最終予選で合間見えるかもしれないオーストラリアとの順位決定戦ですので、できればこのままオーストラリアにも勝利を収め、同じ衝撃を与えたいところでしょう。強いて損をしたと言えば、既に代表選考と関係なくなった舞台で活躍した黄斗聖でしょうが、まぁお国の勝利に変えられるもんなんてありませんってとこでしょう。
オランダ 0-5 アメリカ
アメリカに勝ったイタリアに勝てるオランダ対オランダに負けるイタリアに負けたアメリカの対決。っていう比較はなんのたしにもなりませんよという事がよーく分かった試合でした。アメリカ先発Matt WIRGHTは初回からオランダ打線につけいる隙を与えない投球を見せ、オランダ先発David BERGMANも初回にColby RASMUSにソロホームランをくらったもののすぐに立ち直り、試合は1点を争う投手戦となります。両チームさっぱり打てず、もしやこのままこの1点が致命傷となってオランダが負けてしまうのでは、という雰囲気さえ漂いだす展開でしたが、アメリカ打線はそうそう甘くありませんでした。8回裏、オランダベンチは7回まで1失点で抑えてきていたDavid BERGMANを続投させるという選択をします。もちろんつぼにはまっている投手をわざわざ変える必要なんてないですから当たり前って言えば当たり前なのですが、試合を託すという事は流れに身を任せるという事にほかなりません。疲れか、アメリカ打線が慣れたのか、今までが嘘かのようにあっというまに4点を失い、オランダの前にあった壁は随分高くなってしまいました。9回をきっちり抑えられ、オランダの勢いもここまで。アメリカは3大会ぶりの決勝進出、オランダは欧州勢としてメダル戦へ。
キューバ 5-3 日本
あと少し、あと少しだったんだよ本当。キューバはAroldis CHAPMAN、日本は斉藤の両先発で始まった試合は、するすると3回が終了。試合が動いたのは4回、先制点を決めたのはキューバの千両役者Osmani URRUTIAで、日本は中盤から3点を追う事となりました。しかし残念ながらなんだか手も足も出ない様子で回が進み、6回終わって無得点に封じられます。日本がようやく動いたのは七回の横山によるタイムリー。しかし日本も投手陣が踏ん張りキューバを3点に抑えており、試合は徐々に1点を争う展開のように見えてきていました。見えてきていましたって言うのはまぁ結果そうならなかったから見えてただけだったっていう事、問題の9回、Yulieski GOUERRIELに日本投手陣がこの窮地で2点を失ってしまったのです。その裏日本打線は抑え出でてきた神様Pedro LAZOを攻め立て2点を奪いますが、結局新たに出てきたYunieski MAYAに最後の1アウトをとられ、今回も王者の喉に刃を立てそこなう結果となりました。パターンはいった、パターンはいったよ!準決勝でキューバに負けて3位決定戦を圧倒的強さで勝ってメダル獲得というこのパターン、アマがここまでの試合を見せてくれたことは、北京五輪代表に多くの情報や勢いをもたらしたでしょう。
posted by shoeless |07:56 |
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2007年11月16日
ワールドカップ本戦トーナメント初日の総括です。そういやちょっと前までNPBが来期のスローガンを公募していました。昨年は「すべては歓声のために~世界一からの挑戦~」という奴だったのですが、色々似たようなのを考えているうちに募集が終わってしまい、げんなりを隠し切れないでいます。この募集のために他人の分の名義まで使って山のように送りつける予定だった案がすべてパー、やるせなさここに極まれり、じゃないよコンチクショー。もっとこうさ!ド根性とか漢汁とか益荒男とか!そういうスメルワードが必要なんだよ今の野球にはさ!
オランダ 6-3 台湾
死の淵から奇跡で蘇ったオランダ対すぐにアジア予選を控えている台湾の対決。ここで台湾が立てた先発は楽天の林恩宇、オランダはキンヘイムのRob CORDEMANS。両者共に五輪とWBCを経験しており、台湾リーグでプレーした事があるのも共通点、オランダにとっては今年彼を台湾に送り込んでいたことは無駄にはなりませんでした。両投手の投げ合いは予想通り接戦となり、林は6回2安打1失点、Rob CORDEMANSは5回3分の1で5安打2失点、変わった投手達もさくさくと打線を封じ込め、このまま試合が終わってしまいそうでした。しかしオランダは9回表ギリギリで1点を追加し、まだまだこの試合にすがりつきます。試合が動いたのは11回、抑えとして出て来ていた耿伯軒と倪福德が繋ぐ間に4失点。継投が裏目に出てしまった台湾は、その裏、10回からリリーフされていたMichiel VAN KAMPEN攻略の予兆を見せましたが残念ながら予兆止まりに終わって、結局追加できたのは1点のみ。終始薄氷でリードしてきた台湾、たった一瞬で栄誉が残念無念な結果となってしまいました。勝ったオランダは久方ぶりのメダル圏内、キューバ戦はフロックではなかったと証明できるかな。
日本 3-0 オーストラリア
なんだか日本にとっていつの間にか因縁めいた対戦になってきたオーストラリア戦、プロはやられているのですがアマ代表はここ数試合負け無し、勝っても負けても後に親善試合を行うプロにプレッシャーを与えるのがまた因果です。試合はなんていうか、先発摂津様とリリーフ長谷部様の夢の競演でした。序盤は摂津が長野の放ったソロ本塁打のリードを守り抜き、後半は長谷部が奪三振劇を繰り広げる二人舞台。オーストラリアは好調を維持する二人に終始チャンスが作れず、メジャーリーガーTravis BLACKLEYをぶつけ日本打線を抑えることには成功しましたが、自分達はそれを上回る抑えられ方をしてしまいました。勝てていないとは言え3Aトップ組、日本のアマは尋常じゃありません。そういや全然関係ないのですが、この試合個人的にオーストラリア五番の右翼手THOMAS BRICEの結果が気になって仕方がありませんでした。多分彼は今年四国アイランドリーグが大勢球団に加入させたオーストラリア選手の中の一人で、その中でもかなりキャリアが長い選手だったはずです。アマのトップ対四国アイランドリーグ、結果は4打数1安打でした、すっごい微妙!
韓国 1-3 アメリカ
Aリーグ1位のアメリカとギリギリ綱渡りで予選を切り抜けた韓国、韓国の息の根を止めてしまったのはアメリカ先発Jeff Karstensの好投でした。彼は王建民の故障の影響で今年ヤンキースの先発の谷間として働いたピッチャーで、2006年のメジャーデビュー以来ベテランの後釜となることが期待されている先発候補です。流石の韓国打線もやはり相手が悪いとしか言いようがなかったのか、打ちあぐねるというよりかは圧倒されている展開でした。とは言え韓国の投手陣もアメリカ相手に踏ん張り、アメリカは3回までに3点を早々と決めていますが、実際は初回のAndy LAROCHEのツーランとSteve PEARCEのヒットによる1点。試合全体を見れば韓国打線と同じ6安打に抑えられ、数字上は十分アメリカが苦しんでいたといえる展開。韓国が負けた理由はと聞かれれば、もちろんそれは打てなかった打線だとか先発Won Jon CHANGの立ち上がりと言う事になるのでしょうが、負けた理由にしてしまうには惜しいほどの戦いっぷりでした。このまま五輪アメリカ大陸予選を再現するのか、と言おうとしたら面子が今と全然違いました、本当すげーやアメリカの層の厚さは。
メキシコ 0-6 キューバ
パナマのトラブルによって決勝進出のメキシコ対予選でオランダ相手にまさかの失態で暗雲が立ち込めてきた王者キューバの対決。キューバは一時期の不審から完全に脱した感のある復活の大エースAdiel PALMA、初回からかっちり勢いを止められたメキシコはそのまま無得点の回が続き、いつのまにやら投手が変わっても打てないまま9回が終了、せっかくの降って沸いたチャンスにさっくり完封試合をやられてしまいました。一方のキューバ打線は初回から定石通り先制を決め、打順が一巡したところで追加点を上げ、更にリリーフ陣の乱れにつけ込んで駄目押し点を叩き込み、野球の理想形と言う絵に描いた餅を皿ごと食い尽くしたような展開でした、うん、強いね。メキシコは今大会、スペインをもっと進化させたような一歩足りない野球を続けていましたが、この試合というチャンスをものにできなかったと言うのは、何かそういう方向性のあらわれのような気もしました。キューバは前試合でオランダ相手に湿った打線に勢いが復活、投手も相変わらずの働きを維持で、予選でつきまとっていた嫌な感じが払拭されたかもしれません。となるとまぁ被害をこうむるのは次の試合、日本なんだけどね、へー。
posted by shoeless |07:32 |
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2007年11月14日
ワールドカップ7日目の総括です。しかしここでみなさんに残念なお知らせ。本来なら今日の試合を持ってワールドカップ本戦トーナメントの8国が出揃うはずでしたが、IBAFの公式な見解によりますと、Aグループ4位はパナマに変わってメキシコの出場になるのだそうです。パナマは予選リーグ、つかっちゃいけない選手5人を使うというおイタをしちゃったそうで、出場資格のない選手を使ったアメリカ、スペイン戦2試合が没収となりスコアは0-9の敗戦扱いになっちゃったんだそうです。スペイン戦が敗戦となった分、パナマはメキシコを下回る総合五位扱いとなったため本戦出場が土壇場で入れ替わることとなりました。事情はあまり詳しくは分かりませんが、まぁここはファンらしく、素直にメキシコの幸運を賞賛しとくのが無難なんじゃないかと思います。よかったね!
Aグループ
南アフリカ 3-13 パナマ
ワールドカップ予選リーグ最終戦、勝たなきゃサヨナラのパナマ対南アフリカ。南アフリカはこの日初回に1点をあげるとともにその裏を無失点で切り抜けるうまい滑り出し、だったもののやはり先発陣は一度崩れるとノンストップ。先発Carl Marc MICHAELSは2回2失点、3回4失点と、Sherman OBANDO率いる強力打線にさっそく献上。南アフリカ打線もなんとかコールド負けはするまいと5回、7回と点を上げますが、無情にも7回裏に3点を叩き込まれ敗戦。南アフリカは投手の枚数がもう少し欲しい大会でした。
アメリカ 10-7 台湾
Aグループ頂上決戦はシーソーゲームを制したアメリカの勝利。初回から両先発を攻めて1得点を決めた両チームは、その後も4回揃って2得点、5回6回に3点づつと痺れる試合展開を見せてくれました。結果的に試合を決まったのは7回、中信の沈鈺傑からデビルレイズの3Aで3割20本を打っているJustin RUGGIANOが、値千金のスリーランを放ちリードをアメリカへ。その後も台湾はすがりつくように点を決めますが、流石にこの3点分は稼ぐことは出来ませんでした。こりゃアメリカ対キューバかな。
イタリア 2-11 メキシコ
グループA蹴落としあいマッチでしたが、イタリアこの大一番にまさかのコールド寸前負け。全員にまんべんなくヒットを喰らったイタリア投手陣、3回もたず交替の先発Anthony FERRARIもそうですが、7回に7点を決められた守備陣及びリリーフ陣と、ここへきてついに集中力が切れてしまったのかもしれません。勝ったメキシコはパナマが南アフリカに圧勝しているため決勝進出ならず、メキシコ、最後にイタリアを泥沼に引きずり込んでワールドカップから堂々の退場でした。
スペイン 3-4 日本
本戦出場決定の日本ながらスペイン相手に大苦戦。初回Manuel OLIVERAから2点を奪ったもののそこから思うようにヒットが出ず、国際戦最強であるはずの打線が打ちあぐねている間にまさかの3失点でリードを許してしまう負け展開に。日本を完全に封じ込めていたManuel OLIVERAがおりたことによりようやく日本打線は目覚め、8回に1点、9回に1点と追加しサヨナラ勝ち。しかし心臓に悪い展開だったのは間違いなく、スペインヒット10本に対し日本は6本。前に言ったスペインのチャンスでの弱さに救われた形に。
Bグループ
オーストラリア 7-6 カナダ
今後夢に見かねない痛恨の敗北でカナダ本戦出場ならず。オーストラリアに初回2失点を許したものの、2回3回と得点を決め勝ち越し。その後もオーストラリアの攻撃を必死に凌いではいたものの、オーストラリア打線に徐々に蝕まれ、7回にはついに同点。そして9回、マウンドにでていたScott RICHMONDが3点を決められ、この土壇場に最悪のビハインド。カナダ打線もこの土壇場に諦めることなく2点を追加するも、オーストラリアBrendan WISEの前に反撃はそこまで。諦めないのが野球の醍醐味、負けたチームに拍手を送りたい試合でした。
タイ 3-17 ベネズエラ
今回のワールドカップをおって、一つこういった国際大会で最下位をさまようチームの法則を見つけました。先発は数回程度なら持つ、一度崩壊すると止まらない、投手のかえ時が取り返しの付かなくなった後、の3つです。これはそのまま選手層の薄さに起因しているのかもしれませんが、まさにこの試合はその典型例でしょう。タイの先発Chanatip THONGBAIは2回で4失点の立ち上がりながら、3回に崩れた後は8失点するまで交替無しっていうか後退無し。タイ代表、アジア予選につなげられるのかな。
韓国 8-1 ドイツ
本戦リーグ出場がかかった韓国とブービーに収まったドイツの対決。韓国は先発にJung-Min LEEをたて、期待通りドイツ打線は完全沈黙。その間にも韓国打線はドイツ先発Tim Henkenjohannを打ち崩し、ヒット11本の8打点で圧倒、まさに横綱相撲で危なげなく勝利を収めました。カナダがオーストラリアに負けたため、この土壇場でカナダに変わって韓国が本戦出場。ドイツは予選全体を通して投打がかみ合わず、特にお互いを援護できない展開に泣かされた大会でした。五輪予選に続き、ドイツ失脚。
オランダ 2-1 キューバ
誰か座布団投げて!弱小相手に全力で潰すことで有名な、球界のゴッドマンことキューバがまさかの敗戦!オランダはハーレム大会に続き、今回はキューバの主力粉砕で奇跡の本戦出場です!すげー!キューバ打線を5安打に抑えた先発Diegomar MARKWELLとDavid BERGMAN、そしてキューバ投手陣から10安打2得点を奪った打線、両方文句なしで接戦の主導権を握り続けていました。キューバは前回ワールドカップからの全勝優勝記録がまさかのぶった切り、キューバ崩壊のフラグとなるか。
これで前七試合の予選リーグ終了、そして結果はこうなりました。
グループA
アメリカ 6 1
日本 5 2
台湾 5 2
メキシコ 4 3
パナマ 3 4
イタリア 3 4
スペイン 2 5
南アフリカ 0 7
グループB
キューバ 6 1
オーストラリア 6 1
オランダ 5 2
韓国 4 3
カナダ 4 3
ベネズエラ 2 5
ドイツ 1 6
タイ 0 7
ちなみに僕の予想はこんな感じでした。
日本・アメリカ・台湾・パナマ・メキシコ・イタリア・スペイン・南アフリカ
キューバ・韓国・オーストラリア・オランダ・カナダ・ベネズエラ・ドイツ・タイ
まぁ…遠からず…ってとこでしょうか。恥かきついでに本戦トーナメントのカードと僕の予想を紹介して終わりにします。
オランダ-台湾○
韓国-アメリカ○
日本-オーストラリア○
メキシコ-キューバ○
丸が付いているほうが僕の予想勝利国です、だってオーストラリアなんかあやしいんだもん!
posted by shoeless |09:41 |
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2007年11月13日
ワールドカップ予選6日目の総括です。日本人として素直に今日は喜びます!レッズ優勝おめでとう!いやっほーい!他のクラブも90年代の再来を頼むよ!
Aグループ
台湾 10-0 パナマ
豪華リレーで台湾がパナマを完封、ヒットも打点も二桁にのせ、あともう一歩でコールドという試合でした、勝った台湾が凄かったのか凌いだパナマが凄かったのか。パナマ先発Alberto ACOSTAも、試合開始から4回を2失点で次につないだものの、6回にエラーも絡んで5点を追加され、後はされるがままの展開でした。興農陽建福、中信倪福徳、マイナー耿伯軒、確かに台湾は豪華なリレーでしたが、怪我持ちであったり1A止まりであったりと決して打てない選手達ではなかったのですが…、モチベーションの違いって奴なのかしら。
日本 10-0 イタリア
今大会神風が吹いていたかのように見えたイタリアでしたが、日本の空気を読めないほどの強さの前には流石に敵いませんでした。斉藤とRoberto CORRADINIの先発で始まったゲームは、前半戦こそ投手戦の予感をさせるものでしたが、打順が一回りした4回、日本打線は急にイタリアを打ち始め一挙7点をあげます。イタリアもコールドは避けたかったところでしょうが、結局その後もずるずると点を重ねられ7回コールド負け。国際戦では継投は早めに、ちょっとの迷いが命取り。
南アフリカ 2-4 アメリカ
南アフリカ先発Shanno ECKERMANSが初回さっそうと2失点、初っ端から早くもコールドの臭い漂う試合でしたが、結局なんだかんだで失点を避けて5回4失点。その間もアメリカ先発Matt WRIGHTに打線は完全に沈黙させられていたのですが、後を継いだ南アフリカのリリーフRobert VERSCHURENが予想以上の活躍で3回を無失点に抑え、試合はなんだかんだで大接戦に。とは言え南アフリカも決め手があるわけではないため、9回アメリカクローザーChris BOOKERを前に反撃は1点止まりで終了。惜しい善戦。
スペイン 1-19 メキシコ
スコア通りの試合です。3本もの本塁打を浴び、全員安打を許し、試合は7点決められた3回、といいたいところですが実際には2回の時点で既に決まっていたんじゃないかと思います。2回もたなかった先発Yoel HERNANDEZにはじまり、スペインは出てくる投手全員滅多打ち。打線はJuan Salvador DELGADILLO PEREZの前に散発に抑えられ、まったく点に結びつかず。スペインはこの試合を早々に捨てた成果が明日にでるかどうか。メキシコは切羽詰っていよいよ必死差がでてきました。
Bグループ
ベネズエラ 3-6 カナダ
カナダ本戦リーグ戦線生き残り。先発James AVERYは好調を維持し、3回に下位のSaul TORRESにソロホームランを打たれた以外は完璧なお仕事。打線は今大会当たっている3番Mike SAUNDERSのホームランをはじめ、今日もきっちり二桁安打達成。ベネズエラは3回ソロホームランの1点、最終回の相手のミスにつけ込んだ2点と、まったく算段がつかない貧打。にしてもベネズエラ、当初は一体どんな面子を送り込んでくるのかと謎めいたところがあったけれど、こうしてみると2A精一杯レベルってとこかしら。
オランダ 5-1 韓国
不死鳥のごとく蘇ったオランダ代表、この土壇場で韓国を抑えきり、まさかの優勝戦線生き残り!オランダ先発Leon BOYDは6回をYong Kyu CHOIのソロ1点に抑え、逆に韓国先発Seung Ho LEEからは先制で3点を上げる理想的試合運びで勝利。特に後半3回をヒット2本の無失点に抑えたリリーフLoek VAN MIELは天晴れ。負けた韓国は事と次第によっては本戦からサヨナラ、勝ったオランダも明日の相手はキューバ…。ここでの潰し合いは両国が本戦にいけない布石になっちゃうんじゃないかしら。
キューバ 11-1 タイ
絶対王者VS新興精鋭、どんな試合になるかとびくびくしていたのですが、予想よりもあっけなく終わりました。もうこの試合タイは胸を張って立ち向かうだけだったようで、試合を預かったタイの先発Wachira TONGTHONGは6回を完投負け。この試合もタイは初回から3回までは2失点で切り抜けているのですが、もしかしたら変則なフォームや癖球、球速の違いなんかで、初見時ではタイミングがあわないのかもしれません。打線も抑えられはしましたが、首位キューバから1点を上げられたなら上出来でしょう。
ドイツ 2-4 オーストラリア
ドイツは第一戦ベネズエラ戦で好投したEnorbel MARQUEZ-RAMIREZが先発し、8回を4点に抑えるピッチングを見せ健闘むなしい完投負け。援護は8回にKai GRONAUERの二塁打によって得た2点のみで、終始チャンスを逃し続ける展開に。一方のオーストラリアは先発Dushan RUSICがスタートに成功すると、早めの継投でピンチを作らない策が大はまり。打線はリードオフマンTrent OELTJENが四打数の四安打、そして中軸二人がそれを打って返し、下位打線が取りこぼしを狙うと、抜群の機能性を見せていました。このまま上位の足元をすくうか。
posted by shoeless |09:22 |
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2007年11月12日
この日記は、アンケートをお願いする為のものです。アンケート内容は「アジアシリーズについて」です。アンケートに答えてもいいという方は日記下部のリンクからお進み下さい、是非とも御協力よろしくお願いします。アンケートは生理的にうけつけないという方は、この日記の下に他の日記を更新をしています。
アジア4国のリーグ覇者が出揃い、今年もアジアシリーズが近づいてきました。回を重ねて今年で3年目、今年の出場者は中日ドラゴンズSKワイバンズ統一ライオンズそしてチャイナスターズ、皆やはり優勝球団だけあってどこかオカルトめいた勢いを持っていることは確かでしょう。昨年台湾が韓国を沈めたため、今年は更に中国の一勝への期待や日本球団敗北の危惧まで高まってきました。中国が五輪前に国家代表として参加できる大規模国際大会はこれが最後という事、今年の日本-中国戦が日中文化・スポーツ交流年実行委員会から公式事業として認定された事、3年という短い歴史しかないアジアシリーズも徐々にながらそのイベントとしての地位を固めてきています。ゆくゆくはクラブ世界一へと発展する理想と共に、アジア地域のカリビアンシリーズ、カリブの沢尻会に対してアジアの長澤会にならんと年を重ねてきたシリーズ、当初から分かっていたことですが、ついに節目と予想されていた3年目が訪れました。
イベントも3年目となれば、今後の視聴率や入場者の平均、そしてイベントに対するファンの注目度が分かってきます、スポンサーの進退が決まるとしたら来年を除いて他にありません。またそもそも中国がここ数年急激に野球強化に動いたのは北京五輪を控えているという背景があったからこそ、強化の為にオールスターで参加していたアジアシリーズなのですから、北京五輪が無くなる来年は究極的な事を言えば中国は出る必要性がないことになります。あらゆる面から見て乗り越えなければいけない今年、といってアジアシリーズ自体が開始当時と比べいい方向に向かっているかと言うと、この野球賞賛奉りブログでもそう簡単にイエスと言えない状況が続いてしまっています。野球ファンと言われる人たちでも注目度は高くなく、おりからの野球視聴率低下も相まって視聴率は横ばい、観客も日本戦を除き多いとはいえません。ならばまだ注目度の高い台湾や韓国に持っていくという手もあるのですが、現状ではそういう動きが活性化しているとも利が多いとも言い切れないでしょう。
なにより問題なのは、大会としての価値をいまだ見失っていることにあります。日本シリーズの方が伝統も歴史も相手の強さも上と見られている、というのはまぁ仕方がない部分の方がはるかに多いでしょうが、それにしてもファンの注目が高いとは思えません。それに付け加えもともとオフシーズンという事で働いてきた選手は休養をとったり帰国してしまったりすることもあって、よほど総力戦とは言いがたいものとなってしまっています。ファン心理から言えば「来期に向けて選手を休ませてあげたい」「この大会に出て負けるかもしれないリスクを負うのは何の得もない」と感じるところがあるのは当然でしょう、確かに今現在アジアで1番の地位についている事が明白の日本が、わざわざその地位を賭ける勝負の場なんて作ってなんの得があるのかというのは事実です。しかしそうした想いは、残念ながら一つ致命的な矛盾をはらんでしまっています。このアジアシリーズの最終目的にあるのが、クラブ世界一決定戦であるからです。
リアルワールドシリーズというのは、日本の野球ファンの一つの願いでもありました。そうした事を言い続けて作られてきたのが日米野球でありワールドベースボールクラシック、日本はあの大会を勝って終わりましたが、逆に負けたアメリカからすれば世界一という座を賭けた舞台を提供してそれを奪われたことになります。日本が願ってきたワールドシリーズにしろ真の世界大会にしろ、言い換えてみればそれはアメリカに「野球王者」の座を賭けて出てきて欲しいという事、アジアシリーズも最終理念にクラブ世界一決定戦を挙げているのですからもちろん日本人のこうした願いのつきつまったところと言えるでしょう。しかし実際のアジアシリーズに対する僕も含めた日本人の思いと言えばは、完全にほぼ「罰ゲーム」、アメリカ相手にはその立場を争う場を作れと主張して来たのにもかかわらず、自分達が韓国台湾にそういう場を提供する立場になった時に「罰ゲーム」「お遊び」と考えてしまう。これを寂しいことと感じる僕の感覚は、間違ってはいないはずじゃないでしょうか。
WBC終了時、大会の価値や参加姿勢をエキシビジョン扱いした人がいたのを不快に思った日本人は少なくないでしょう、MLBが五輪との兼ね合いで世界への進出を遅らしていたことを不満に思っているファンも世の中にはいると思います、MLBに選手が流出してしまうことに苛立ちを感じるファンもまだまだ多いはずでしょう、どれも間違ってはいないと思います。しかし間違ってはいないからこそ、逆に日本がアジアシリーズを辛いイベントと捉え、日本プロが海外普及を視野に入れず、韓国台湾からスター選手を引き抜く等の行為に「もやもや」とした感情が湧き上がってくるのを止められません。アジア枠、アジアリーグ、2国の選手の補強、日本プロも徐々にアジアの市場を目指し開拓を進めてきました。世界のスポーツリーグが国内で頭打ちになりつつある今、日本の野球界にとってもアジア全体で市場をシェアする事は生き残りへの道として有効な選択肢です。しかしNPBがアジアにとってのMLBのような存在になることは、大きなリスクと批判、犠牲がついてまといます。アジアシリーズへの選択は、まさにアジアとの関係の分かり易いバロメーターでしょう。
という事で、皆さんにお聞きしたい事があります。皆さんにとって、アジアシリーズは「存続した方がいいと思うものですか?」、また贔屓球団がアジアシリーズに出場することになったとき「選手を出場させたいですか?」
http://vote2.ziyu.net/html/taisou.html
お手数ですが「やってもいい」という方がいらっしゃれば是非とも御協力お願いします。
追記…「シーズン終了後は早くに長く休むべき。故障を誘発しかないし。これは春先にやるWBCにも言える。見る側の都合より、やる側のことも大事だと思う」という意見を頂いた方に連絡です。僕の不手際で本来なら新規項目作成に制限を加えるべきはずだったところに許可を出してしまっていました。投票及び追加いただいた項目ですが、まことに勝手ながら「アジアシリーズは必要でなく選手も出せない」の項目へ吸収させていただきます、頂いたコメントはその通り残しておきます。もし意見が「アジアシリーズは必要でなく選手も出せない」と違った場合がありましたら、お手数ですがコメントをいただければ幸いです。大変失礼いたしました。
posted by shoeless |06:33 |
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2007年11月11日
アジアシリーズが終了しました。という事でワールドカップ5日目、そしてアジアシリーズ決勝の総括です。アジアシリーズも終わってワールドカップも佳境、現地台湾でのワールドカップの注目度が気になるところですね、
そういやそれと多少関係のある話なんですが、今までの読むだけで賢さがどんどん下がりそうなパクリタイトルから一時的に記事のタイトルを普通にしています。スポーツナビはトップページから各ブログにアクセスしている人が多いといいますし、ちょっと前に自分のブログの記事タイトルが更新一覧の中ですごい浮いていたので、分かりやすいタイトルのほうがいいんじゃないかと変えているのです、どうせなんのこだわりもないから。これだったらワールドカップってわかりやすいだろう、人も見つけやすいだろう、そう思って変えているのですが、ここ数日アクセスが二分の一になりました。あれ?みんなワールドカップ嫌いな方?興味ない感じ?でもオバンドーとかでてるよ?
アジアシリーズ
中日 6-5 SK
まさに死闘、大混戦の決勝。中日先発はもう既に時の人じゃなくなりかけている山井でしたが、何の呪いか今日も初回から失点を許してしまうどんよりスタートで始まりました。とは言え今日の試合は展開が速く、SKも先発にアジアシリーズ二度目のレイボーンを立てて必勝を狙ってはいましたが、2回にはアジア内中日の主砲井上によって追撃となるソロホームラン、5回には更に2点追加で逆転と、予選3試合ともにエンジンのかかりが遅かった中日も決勝に来てついにその勢いを見せようとしていました。しかし流石は決勝という事でしょうか、一度流れを持っていかれると勝ち目を失うSKはここでまさかの先発投手キム・グァンヒョン投入でピンチを切り抜け、流れを強引に奪い返す策に出ます。キム・グァンヒョンは第一戦で中日を抑えた若手投手、しかし一回の対戦は王者中日にとって十分すぎたのか、その次の回にはイ・ビョンギュによってツーランホームラン。
しかしSKはここでまたもや次投手チョ・ウンチョン投入で回を凌ぎ、流れを細かく分断させに来ます。中日につけ込む隙を与えなかったのが功を奏したのか、その裏すぐにキム・ジェヒョンによるソロホームランで反撃。2点ビハインドからさらに先発ロマノをリリーフさせ中日打線を縛ると、8回裏、ついにイ・ジンヨンの本塁打で同点に追いついてくる執念を見せます。すげぇ…すげぇよSKの執念は…、SKに今シリーズ通して言えた1点への執念はこの試合も健在で、大事な場面で出塁があるたびに代走を出すその態度は、この試合特に最大の山場の8回で中日リリーフ陣を苦しめているように見えました。9回、四球で出た最後のランナーをバントで大事に送り井端の決勝タイムリー、最後はきっちり岩瀬が締め、苦しみぬいた今シリーズ、中日がアジアの頂点にたどり着きました。僕のほうから言う事は特にありません、面白かったです。人に伝えるにはその程度で十分でしょう。
Aグループ
パナマ 2-6 日本
ついに始まったAグループ本戦出場蹴落としあい対決。日本の打線がしぶといのかパナマの投手陣が諦めやすいのか、2点先制でパナマ先発Ramon RAMIREZ CAMEJOを3回で下ろした日本はその後も4点追加し序盤に6点リードを堅めぶっちぎり体制に。その上先発摂津が8回まで3安打に抑えるぶっちぎりの好調っぷりでパナマ打線を寄せ付けず。と思っていたら抑えに出てきた磯村が9回に集中で2点を返さる波乱ありで、生き残ったけど何か悪いものを見た気がするアメリカ映画のような展開に。
アメリカ 12-2 スペイン
まさに他を寄せ付けない圧倒振りでアメリカが圧勝街道驀進、スペインは所定の位置ブービーへまっしぐら。パナマ戦を好投したMiguel RIZOの先発で挑むも、流石に3Aオールスター打線には敵わず3回5失点の大炎上で、打線は初回と最終回それぞれの1点を除き見せ場無し、7回一挙7点を入れられコールド負けを喫してしまいました。負けたことにはこれといって何も言えないのですが、スペインは8安打で2得点、12失点で6被本塁打、前から言っていることですが内容があまりに非効率な気がしなくもありません。そこんとこどうよ。
メキシコ 9-5 台湾
西武のインテリ眼鏡許銘傑先発の試合ながら、ここまでトップの台湾メキシコ相手に打たれ負け。メキシコの2点先制で始まった試合は、その次の回の台湾4得点で完全にもっていかれたように見えたものの、メキシコ打線はそこから次の回更に4点追加で逆襲。後半はもう台湾リリーフ陣には勢いを止められず9-5で敗戦、負け投手となった倪福德には申し訳ないけれど、逆にそこを抑えた勝ち投手Jose COBOS CARRILLOを筆頭とするメキシコリリーフ陣はこの試合の立役者といっていいはず。
イタリア 8-0 南アフリカ
逆風をマストに受けて進む優男イタリアに、逆風を顔面で受け続ける根性と情熱南アフリカの対決。南アフリカはイタリアの守備にも救われ4エラー、打線も9安打を放つなど、崩すきっかけは山のようにありながらそれを全て見逃す思春期の初恋っぷり。やはり一度崩れると南アフリカは二度と息を吹き返さないのか、2回に5点を入れた以降は1点も入れられずずるずると負けを重ねてしまった。イタリアはOrlando OBERTOからCody CILLO、Alessandro MAESTRIと磐石体制で完封、つよいなー。
Bグループ
キューバ 10-0 ベネズエラ
中南米対決Bグループ、親善試合まで行っていた2国の結果はまさかのベネズエラコールド負け。まぁWBCベストナインでもあるキューバ先発Yadel MARTIを誰が打ち込めるかっていう事もあるのですが、それにしたって彼の前に完全試合をくらいかけたベネズエラは久方ぶりのW杯に苦戦中。先発Jackson PAZは2回を7失点で降板するという誤算でしたが、0点じゃ結局どうしようもなかったのでまぁいいんでしょう。打線がツボにはまると何一つ出来ずに負ける強国ベネズエラ、元マイナー組なんだけどなぁ。
タイ 0-2 ドイツ
Bグループ最下位争い対決、負けられないタイはここで大エースキッサダーを先発に立てるも、援護なく力負け。ドイツ先発Michael OTTOもこの試合は落とすまいと好投したためこの試合は緊張感溢れる投手戦となり、結局試合を通してタイは3安打、ドイツは2安打とまさに大接戦。しかし孤軍奮闘のエースキッサダーが7回に二塁打を許し、自らのエラーが絡む形で失点を犯して敗戦、二敗目はまさかの完投負け。まぁ江本監督のブログだけど、なんにも書いてなかったよ。
韓国 1-2 オーストラリア
一点差の大接戦を制しオーストラリアがまたもやサヨナラ勝ち。オーストラリアは多分狙ってやっていると理解してしまったほうが寝覚めがいいと思う。3度目のサヨナラ勝ちを演出したのは9回のBen RISINGERのヒットもそうだが、なによりそれまで1-1の均衡を崩さぬピッチングを続けたオーストラリア先発Adam BLACKELYと韓国先発Won Jun CHANG等投手陣の働きがあってこそ。9回にサヨナラ打を打たれたのは多分ヒョンデの黄斗聖ことDoo Sung HWANG、ベテランが大舞台で打たれたことは良かったと見ていいのか、なにしてるんだと見たほうがいいのか。
カナダ 7-1 オランダ
何故か立ち上がりはいやに投手有利な展開が多い国際戦、カナダ先発Brooks MC NIVEN、オランダ先発Rob CORDEMANSによって5回まで0点進行が続いたものの、6回のカナダMike SAUNDERSのソロホームランを皮切りに雪崩式に点が入るようになり8回までにカナダは7得点。一方のオランダも点は入ったものの、Bryan ENGELHARDTによるソロホームラン一発で打ち止め。強いんだけど後一歩及ばす勝てないポジションが、今大会イタリアから譲られてしまっている。残り1枠を争う相手は負けたカナダと韓国。欧州王者もここまでか。
posted by shoeless |12:15 |
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2007年11月10日
アジアシリーズ3日目、ワールドカップ予選リーグ4日目の総括です。バレーワールドカップの事じゃないよと前置きしてしまう自分に寂しさを感じます。ちなみにアジアシリーズと言うのはアイスホッケーアジアリーグのことじゃありません、駄目だ、アイスホッケーを自然に売り込もうとするたびに歪さが増す。
アジアシリーズ
中日 9-1 中国
中日先発はスイングマンサウスポー小笠原、中国先発は元中日ルゥ・ジエンガン。中国は初回から盗塁を絡めた打撃で小笠原を攻め立てるも、結局勢いは初回のそれのみで終了。一方の中日打線もいつもの小笠原を援護できない癖がでたのかルゥ・ジエンガンの前にゴロ連発、試合前半は予想を裏切っての投手戦となりました。今シリーズの中日はどうもエンジンがかかるのが遅いようで、中日の攻撃が口火を切ったのは5回、昨日の試合でもホームランを打った井上会長。一度崩れてしまえば後は速く、そこから荒木のホームランやら中村のタイムリーやら立浪の感動的な代打ヒットやらであっけなく9点を積み重ねて試合は決定してしまいました。この3年間で分かったことは、中国打線はそれなりの投手からならば2点ぐらいはとれるチームだという事、投手は初回から中盤までぐらいなら善戦できるが、一度崩れるともう手の打ちようがないという事でしょうか。五輪のために代表を強化し続けた数年間、ゲームを作れるレベルに達した中国が最後まで作れなかったものは、やはり「選手の層の厚み」だったようです。決勝進出の中日は当たりが止まっていた中村に待望のヒット、これであたりが戻って決勝に続けばいいんですが、完封が安全圏への必須条件だった事も含めて、終始ひやひやの勝利でした。
統一 1-13 SK
昨日のリリーフでアゲンストの流れを止められなかった統一先発のピーター・マンロー、今日は本来の持ち場スターターとしての出場でしたがまさに大誤算でした。韓国や日本リーグ行きを噂されている彼にとってこの舞台は大きな見せ場だったはずでしたが、結果は2回ワンアウトもとれずの降板で8失点、その上台湾リーグ内でもあんまり質が高いといえない統一リリーフ陣は不安通りその流れを止められず、4回までに13点を決められる始末。統一にとっては完封をしなくては決勝に行く望みがない試合でしたが、初回に敗退が決まった後はやる気がそげたのか反撃らしい反撃もなし、得点もヤン・ソォンシエンが5回に放ったソロホームランのみで終わり、今シリーズは台湾にとって悔いの残る結果となりました。一方のSKは三戦圧勝の堂々たる成績で決勝進出、その上このコールド試合で投手陣は適度に休息し、打線は火のついたままの状態で決勝に臨むというまさにベスト。守備の面でもノーエラーを守っており勢いもある、ついに無安打だった捕手パク・キョンワンにも一発がでて打線の不安要素無し。中日と比べてたった4日の差しかありませんが、休息と言う意味でも対策と言う意味でも、SKは一段準備ができているのかもしれません。やばい、やばいよSK。
Aグループ
日本 1-5 アメリカ
首位攻防戦。先発川崎が初回Delwyn YOUNGにフルカウントからスリーランホームランを叩き込まれ、そこから浮かび上がってこられなかった。3Aオールスターのアメリカに対しこのスコア、これは喜んでいいのか喜んだらそこが終着駅なのか。日本打線はアメリカ先発Chris DUENSINGをまったく打てずに3安打に抑え込まれ、やっと尻尾を捕まえたと思った6回にはすぐにリリーフを送られるという、追いかけるだけでも必死な試合だった。この敗北で日本は一転本戦出場微妙ラインにずり落ち、4位通過じゃキューバとタイマンだよ、きつすぎだよ。
パナマ 6-0 イタリア
強豪台湾戦が雨で延期、スペインへのリベンジ、そしてアメリカ潰しと波に乗るイタリア代表ながらここで立ちはだかったのは、かつてのメジャーリーガーパナマ先発Rafael MEDINA。初回、日本ハムの皆さんお待たせのオバンドーことSherman OBANDOがSイタリア先発Sandy PATRONEからスリーランホームランで先制すると、援護を受けたRafael MEDINAは昨日プロスペクトを打ち崩したばかりの打線を完全に封じ込め6回降板、残り3イニングもリリーフがきっちりと締め5安打完封の圧勝をもぎ取った。看板男は今も元気にやっています。
台湾 8-4 スペイン
台湾は初回スペイン先発Ivan Miguel GRANADOS CREAZZOLA から3点を奪う猛攻、スペインも2回台湾先発で巨人入り報道もあった天才高校生黄志龍を攻め立て2点。そこから両軍ヒットもでつつ、とってとられての展開になるかと思いきや、実際にとっていたのは台湾だけと言う不思議な現象で台湾が勝利。台湾はヒット8本で8点、スペインはヒット12本で4点、なんなんだこの現象は、特段四球がというわけでもない、何故スペインは勝っても負けても得点効率が相手より悪いんだ。ふっしぎー。
メキシコ 13-3 南アフリカ
初回南アフリカはスペイン先発Humberto GARDENASから1点を奪い上々の流れ、となるかと思いきや次の回5点を奪われ、そのまた次の回2点をとりかえした、と思いきや今度5点を追加されという出る杭打ちで完全に沈黙してしまい、コールド負け。特にEfren ESPINOZAには2ホーマー計4打点も許してしまい、勢いづけていけない打線にニトロを注ぎ込んでしまう結果となった。スコアだけ見れば13-3なのにもかかわらずヒット数は12-11。間違いない、残塁マニアがいる。
Bグループ
韓国 2-7 キューバ
やはりキューバは強かった。100マイル近いピッチャーAroldis CHAPMANの先発に韓国打線は立ち上がりあわせられず、逆にキューバはセオリー通り韓国先発Jan Ho BAEの立ち上がりを攻め初回2得点。その後韓国に2点奪われるも、その裏勢いをきっちりと止める2得点の反撃、そして8回には相手の息の根を止める駄目押し打を3点分叩き込み試合の主導権を一時として離さなかったのは見事の一言。またスライダーの剛速球投手を先発に立て、その後を継ぐのがYunieski MAYAという緩急の技巧派と言うところもぬかりがない。だからこそ強いのか。
オーストラリア 26-1 タイ
こういうスコアでパワプロを勝った経験のある人間は、今すぐタイ代表の事を考えましょう。タイ先発Wachira TONTHONGは初回こそ0点に凌いだものの2回には2失点、三回には8失点でこの回は計12失点のスコアボードがバぐりかねない程のビッグイニングに。終わってみれば30安打26失点の大惨敗、本来ならもう少しできてもいいはずなのですが、どうも初めての世界レベルの国際大会に圧倒されている節があります。いい経験になればまぁそれでいいんでしょうが、良薬口に苦しって実際どうなの?
ドイツ 0-10 カナダ
ドイツ屈辱の2試合連続コールド負け。初回からさっそくJeremy WAREによってツーランを打たれ、毎回のように失点を喫し、かろうじて無失点に抑えていたのは先発Martin ALMSTETTERに打線があっていなかった345回のみ。打線もJamie RICHMONDの前に4安打、リリーフChris LEROUXの前に無安打と完全に歯が立たなかった。まさに力負け、あと一歩の力の差が、野球においてはここまで大きく出るかという試合だった。何が足りないんだろうか、何がイタリアと違うんだろうか、皆目検討がつかない。
オランダ 7-4 ベネズエラ
欧州チャンピオンVS南米チャンピオン。ベネズエラは昨日と同じく立ち上がりは打てた、しかしまたそこからも昨日同様試合中盤からリリーフにかけてはだんまりと言う展開で、スタートダッシュで勝ったオランダにそのまま敗北。そんな展開が続いていたベネズエラ、先発Pablo MORALESを2回途中5失点で降ろし、続いたJavier GARCIAが6回を好投するという本末転倒になってしまった事は誤算と言うのか不幸中の幸いと言うのか。オランダはベネズエラを打ち破り、リーグ戦線にギリギリ踏みとどまった。
posted by shoeless |12:40 |
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2007年11月10日
はいワールドカップ予選3日目、そしてアジアシリーズ2日目の総括です。それにしてもあまり中日にとっていい感じとはいえない展開になってきました。アジアシリーズのルールによれば3チームが並んだ場合、まずは失点差によって勝ちぬけが決まります。ここまで失点は中日が8、統一が9。簡単に言うと、統一が決勝リーグに行くためには「SKが決勝にいけなくなるほどボコボコに点を入れまくるか、中日が中国相手に失点した上でそれ未満の失点数で勝つ」という事になります。中日からすれば今現在の得失点差を利用し中国を完封する以外に安全な道はありません。もし仮に失点した場合もSKが統一に勝ってしまうか乱打戦になればそれで決勝進出は確定するのですが、一つここで問題が生じます。明日の試合は中日-中国戦がお昼からで、夕方からがSK-統一戦。SKにはこの予選、中日の試合結果でゲームをどうするかを選択する余地があります。まぁありえる話だとは自分でも思いませんが、極端な話、中日が2失点を喫すればSKはその場で三振し続けて決勝から強豪中日を追い落とすことも出来ちゃいます。こわい、そんな作戦やめて。
それはそうとアジアシリーズ内で見つけた自己紹介なのですが、ノスタルジックな気持ちになりましたので自己紹介を紹介します。
http://asia.npb.or.jp/2007/team/cpbl/66.html
よろぴくと言われたら応援しないわけにはいきません。
アジアシリーズ
中国 0-13 SK
先発チェン・ジュンイからジャン・ユンフォン、リィウ・カイとピンチに必ずといっていいほど打たれ、昨日見せた集中力はどこかにいってしまったようです。特に守備は昨日の無失策が嘘のように3エラー、しかもエラーをするたびに得点に絡められ、ほぼどうにもなりませんでした。これで中国は決勝進出がなくなり、残りの中日戦は実質親善試合となりました。枷がなくなったことは中国にとって吉と出るか凶と出るか、ワールドカップを蹴ってまで訪れた大会ですので、ここを経験の場としたいというのはおかしくない話、そう考えれば明日は総力戦の様相で選手をつぎ込んでくるか。一方のSKはこれにて決勝進出が決まり、打線に勢いを持たしたまま統一戦へ臨むとこのシリーズ不安要素一つありません。しかし逆に調子がいい、こういう大舞台でキーマンになるような選手がいるかと言うとこれまた見当たらず。4戦しかないため各試合それぞれの先発の出来次第で決まってしまうアジアシリーズでは、「勢い」はあてにならないと見ることも出来ますし、難しいところです。残された投手は見るからに重い球を投げそうなチェ・ビョンヨンとアジアの渡り鳥レイボーン、試合展開にあわせ二人を決勝と統一戦どちらにももっていけた、うまくできた先発陣ですね。
統一 2-4 中日
今日も2回さっそうと先制点を決められ、続いてしまっている後出しの悪い流れが続くように見えた中日でしたが、今日はその次の回にすぐに同点、近い回で逆転と悪い流れを完全払拭、ようやく王者中日の野球がかえってきました。特に2本の犠牲フライやエラーへのつけ込み、ゴロの間に生還など相手の神経を削る野球が出来たことは、情報の少ない国際野球の舞台で戦える道筋を作ったと言う意味で完璧な試合内容だったと思います。当初故障でやばいんじゃないのと言われていた荒木井端が足を絡めたプレーなどハッスルしているあたり、投手へのプレッシャーとなって中軸の当たりも復活してくるかもしれません。統一は国家のエースパン・ウエイルンを日本戦の先発にぶつけてきたものの中日の野球の前に消化不良となりかねない2失点、その後統一はこの大接戦にSK戦先発予定の先発ピーター・マンローを投入するも更に失点。ピーター・マンローはもともと大雑把なツーシームでゴロを打たせて打ち取るタイプといわれているのですが、もともとゴロ狙いの中日には難しい部分があったかもしれません。SKも足を絡めてくる選手は多いので、SK戦、これをひきずらなければいいのですが。
Aグループ
アメリカ 2-6 イタリア
イタリア代表と聞くだけで涙が出ます、9月の屈辱を乗り越えイタリアが帰ってきました。アメリカ先発Josh OUTMANは3イニングで3失点、その後の投手も流れを止められず継投失敗で4回にまたも3失点。6得点もいれた打線も素晴らしいですが、何よりこの試合のMVPはアメリカ相手にリードを守り通した中継ぎ陣。7人もの投手を投入し、クローザーとして登場の1A選手Alessandro MAESTRIが3Aで三割近く打っているJayson NIXを三振に仕留めて閉幕。おめでとうアッズーリ。
南アフリカ 4-7 スペイン
早くも夢と希望がなくなってきた2国の争い。スペインはのっけから南アフリカを攻め立て南アフリカ先発Carl MICHAELSを6回3分の2の4失点、4回からは無失点に切り抜け安定したが、他の国なら投手を変えているであろう状況を考えれば、それもまた南アフリカの苦しさを表していると言えるのかも。まぁそれに関してはスペインも一緒で、5点リードの8回次に出てきた投手が一挙4失点。その後また2得点あったからあまり言われはしないだろうけど、やはりリリーフ陣の有無の違いって大きいです。
メキシコ 2-3 パナマ
中米対決、打撃戦となるかと思われた矢先の初回、メキシコLorenzo BUELNAがパナマ先発Abraham ATENCIO CASTILLOからツーランホームランで先制。しかしその後はあれはなんだったのというほど静かな展開となり、パナマは3回と6回にあわせて3得点で逆転。メキシコはヒットは出るも得点できない回が最後まで続き、試合後半でてきたMiguel GOMEZ MARTINEZに1点を守り抜かれてしまう。Miguel GOMEZ MARTINEZはパナマ第一戦の先発投手、なんという大車輪。
日本 1-6 台湾
流石にプロオールスターの台湾には敵わなかったか、という事で打線は興農の元エース陽建福に息の根を止められ1得点、投手も先発田沢が234回と毎回失点を喫し勝負は早い段階で決められていました。優勝候補アメリカと日本が揃って破れてAグループは大混戦、現地台湾の状況はどうなんでしょう、アジアシリーズとどっちが盛り上がっているんでしょうか、気になるところです。
Bグループ
タイ 2-18 韓国
タイは3戦連続ののコールド負け…ながら今大会、いや歴史に残る初得点で無失点記録を止めることに成功。5回、韓国先発Jeong CHAN HEONからApichat NGANYINGとYannaf ARPORNSIRIが歴史的な得点を決めました。これしか話さないのはこれ以外語ることがないから。タイは5回まで5失点だったKamo KANJANVISUTを一死で引っ張り続けたため彼は6回だけで9失点、これもまた続く投手の出しようがない、試合を消化させるという悲しい投手事情。江本監督、今からでも遅くないから台湾へ!
ベネズエラ 4-7 オーストラリア
延長戦となった大接戦、展開は小刻みに点を入れていったオーストラリアに対し2回に連打で4点を入れた以降勢いを奪われていたベネズエラ。最終的にオーストラリアの攻撃はじわじわとベネズエラを蝕み、11回の裏、Luke HUGHESが抑えに出てきたベネズエラのリリーフJunior GUERRAがサヨナラスリーランをしばきあげて優勝戦線離脱阻止に成功。オーストラリアはこれで二夜連続のサヨナラ勝ち、強いぞ、いやに強いぞオーストラリア。
カナダ 3-6 キューバ
こういう試合だからキューバらしくないのか、こういう試合を勝てるからこそキューバらしいのか。Yulieski GOUERRIELとHector OLIVERAのソロによってリード、7回には4点をいれ試合を決めた、ように見えていたところ9回表にアテネ代表サイドスローNorberto GONZALEZが2失点、その後は神様Pedro LAZOがしめたものの、あの失点は許してはならない失点だったように思えた。カナダ先発Philippe AUMOUNTはキューバ相手のクオリティースタートだっただけに残念無念。
ドイツ 5-15 オランダ
ドイツ代表まさかの8回コールド負けで、イタリアスペイン戦に続き欧州下克上失敗。ドイツだって先制点を挙げた上に二回にも2点と最高のスタートを切ってはいたのですが、その裏のオランダは初回5点で二回3点とその上を行く絶好調スタート。ドイツ投手陣は被安打20と確かに調子は悪そうでしたが、オランダが試合開始と同時に本塁打を浴びせかけたのに対し、ドイツはJens HEYMERが7回に放ったソロ一本という打撃の内容の薄さ。むむむ。
posted by shoeless |06:38 |
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