2007年08月25日

青靴下のイスラエリ

8月19日に、イスラエル野球リーグがその一年目のシーズンの全日程を終えました、というか気分的に言えば終わっていました。始まった当初はネット上の日本語媒体でもチラホラ話題にあがっていたりしたのですが、終わりは本当いつの間に終わってたの?って言うぐらい静かです、語りだすのも少し気が引けます。とは言え肝心のイスラエル国内ではそうでも無かったようで、19日に行われたファイナルは2610名のお客さん達に見守られながら歴史の新たな一ページとなったそうです。イスラエルの地にIBLが残したものの中で最も大きなものは、やはり最後まで野球を見捨てなかった彼らファン達でしょう。イスラエルにとって、野球は一時の物珍しい興行に終わりはしなかったのです。



40試合プラスアルファを経て最終舞台までたどり着いた2チームはシーズン中圧倒的勝負強さを見せたBet Shemesh Blue Sox、そしてプレーオフをあがってきたModi’in Miracle、両者は決勝の地ヤーコンフィールドで合間見えることになりました。ブルーソックスの先発は今季最多勝タイの7勝をあげたRafael Bergstorm、対するミラクルの先発は5勝をあげた二番手ピッチャーMaximo Nelson。試合は予想以上の投手戦となり、結局終わってみればブルーソックスが3-0でミラクルを完封、リーグ内容どおりの力を見せたBet Shemesh Blue Soxが見事初代イスラエルチャンピオンの座を射止めました。というような内容を英語で書いた方には薄めまくって書いてあるのですが、「なんて読みにくいエッセイだ」とイギリス人に言われてしまったため、日本語版の方ではもう少しぱっと見で分かりやすく、もう一歩踏み込んだところまで書いてみようと思います。



リーグが終わって改めて結果だけ見てみますと、全体を通して成績は大きく違いが出ておらず、最初に行ったドラフトどおり戦力は拮抗していたようです。戦力の拮抗はゲームを盛り上げるために必要ですし、それだけ考えればリーグはやはり盛り上がったと見ていいのでしょうか。成績だけに目を向けて見ますと特に光ったのはシーズン一位のブルーソックスの打率一位、そしてシーズン二位のライトニングの唯一平均三点台の投手陣、結局のところ順位で上回ったのは打率で上回ったブルーソックスというところがこのリーグの「色」を表していると思います。



打撃関係の話で言うと本塁打王を獲得したのは同じくブルーソックスのJ Reesという選手なのですが、こちら17本と言う成績でタイトルを獲得しています。まぁそれだけじゃなんだって言う話なんですが、実は欧州リーグとういうのはそのほとんどであまり本塁打がでません。試合数が少ないと言う事もあるのですが、例えばイタリア野球リーグセリエA、42試合を終えてホームラン王は8本です。考えてみれば本塁打と言うのは「柵越えを出来るパワーの持ち主」がリーグにいるという事と同じ事ですので、リーグとしてのある程度のレベルをクリアしているかどうかの目安になる部分があると言えます。J Reesの記録はほぼ二試合に一本ペース、当初目指していると公言していた2Aもあながち遠くはないのかもしれません。



イスラエルのファンの前である程度のクオリティを保たれた試合を提供できていた、そしてそれの面白さを分かってくれるファンがイスラエルに生まれた、それこそイスラエル野球の残した最大の功績でした!この日記!完!と、いつもならこんな感じで歯が浮遊するレベルの奇麗事並べ立てて終わらせるのですが今日はそうも行きません。僕個人がそんな感じに思いましたで終わらせられるならいいのですが、このイスラエルリーグ、やっかいな事に設立当初に目標を掲げていました。目標を自ら掲げられたらそれをもって判断せざるをえない、そうなるとそこはスポーツの世界、完全に結果論ですので「僕がよくなると思ってるんやー」と言って適当にお茶を濁すことが出来なくなります。



日記的にはお茶は奇麗にごまかして出したいのですが、現実となるとそうもいきません。「イスラエル野球の発展に貢献する」、アメリカ圏の人間たちばかりで行われているIBLの中でプレーをしている少数のイスラエル選手、彼らはこのリーグの中でいかなる成績を残せたのでしょうか。ここではイスラエルにとって最も現実味のある野球大会がWBCであるという事を念頭において、「出身がイスラエル、国籍がイスラエル」という選手達の成績を、日記後気まずくならないと期待を込めて見ていきたいと思います。本邦初公開、これがリーグ所属百人のうちの選ばれし15人の成績だ!



表は名前の横が所属とポジション、Rはイスラエル居住、Bはイスラエル出身、Sは両方とも兼ね備えた選手と言う意味です。下記の成績は野手は打率、ゲーム数、本塁打数、投手は勝敗数、防御率、ゲーム数の順です。

Lukas Brenowitz ブルーソックス C R

.125 6 0

Alon Leichman ブルーソックス UTIL R

.286 8 0

Moish Lewis ミラクル OF S

0  0  0.00  1 

Dan Drori ミラクル OF B

.204 27 1

Nate Rosenberg ミラクル RHP S

1  0  14.90  13

Mike Hochman エクスプレス C S

.160 16 0

Guy Peled エクスプレス UTIL S

.071 14 0

Daniel Maddy-Weitzman エクスプレス RHP S

1  1  5.84  6

Ophir Katz タイガース C S

.059 7 0

Amit Kurz タイガース INF S

.087 14 0

Shlomo Lipetz タイガース RHP B

3  1  0.98  9

Omri Modiano パイオニアーズ OF R

0  0  0.00  4

George Chityat パイオニアーズ RHP R

1  0  14.36  13

Orr Gottlieb ライトニング OF S

.091 13 0

Dan Rothem ライトニング RHP S

3  3  4.46  11



こうしてみて見ますとかろうじて通じたと言えるのはAlon Leichman、Shlomo Lipetz、Dan Rothem、Dan Droriぐらいでしょうか。この中にはイスラエルナショナルチーム参加者もまざっているのですが、改めて、欧州が野球でアメリカ圏に挑戦することの難しさを実感させられます。次回WBCは2009年初頭ともう目前に迫っているのですが、イスラエル国民にまだ親しみがあるIBLの方から選手が選ばれるかというと、かなり難しそうな気もしますね。この中でマイナーリーグ経験のある選手はDan Droriだけですので、まぁルーキーが慣れないプロの舞台にこれで善戦したんだと言えばそう言えなくもないのですが、もう少し、何か突出した選手がでてきてもよかったかもしれません。ただご覧の通り全員なんらかの形では出場の機会を得ていますので、結果的にはちゃんと経験をつませる舞台にはなった、と見て間違いないと思います。



結論、イスラエルプレイヤーはIBL一年目シーズンの中で「悪戦苦闘しながらもちゃんと経験はつまされていた」、無限の可能性を感じさせるオチだ!



ブルーソックスファンの皆さん、おめでとうございます。また来シーズン、お会いしましょう。

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posted by shoeless |23:31 | ヨーロッパ野球 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2007年08月23日

Israeli with blue sox

On 19 August, IBL finished the 2007 season. So, sa a result, through the season there were many anxious fans waiting for the result. Finally, the result ment that there was an improvement in Israeli baseball.

The Israeli people haven't ignored baseball, even though it's a new sport in their country. They were enthusiastic about the sport, and they clapped and cheered at the matches they went to. The last game was played at Yarkon field in front of more than 2500 fans. The most impressive change, made by IBL, is in producing a lot of fans who have become keen and loyal followers of the sport. We have to understand the game if we want to watch it!

The first "last match" was as great as this name.Bet Shemesh Blue Sox and Modi'in Miracle gave a polished performance. The pitching match up of Modi'in's pitcher Maximo Nelson and Bet Shemesh's pitcher Rafael Bergstorm was recorded in Israeli baseball history, so Bet Shemesh which shoot out the Modi'in became first champion in the history.

Israeli baseball is not strong even though Israel takes part in the Europian baseball championship. Ofcourse, player population is still too low to build their own professional baseball league. In baseball, we always say this proverb. "It's not wether you win or lose, it's how you play the game" But in Israeli baseball, they could get resaults without process, for example, baseball league, baseball fans, ...etc.

It's called the Israel baseball league, but the original Israeli players are not majority - Americans are. However, in my opinion,  that is not a bad factor, and we don't have to worry about this. This league is nothing more than a start, and nobody knows what to expect in the future. They have infinite possibilities.

Most of the countriy's baseball federation don't have enough time. They've been hovering between life and death since baseball was eliminated from the Olympic games. This ellimination deprived baseball of authority, and they lost the support of portential fans who thought "Why should we spend money on something that is an Olympic sport?"

Future is changed by what do we do in this moment. If they don't do anything now, they'll regret it for the rest of their life. If we want to watch baseball when we are old, we don't waste this precious time. Chance is always once, never come back. "Make hay while the sun shine" ...maybe it's good proverb even though Idon't know what hay means.

Was an Israeli person interested in baseball already? Could Israeli people become champions of Europe alreday? Ofcourse answer is "No". But "No" is not exactly. To be precise, the answer is "Not yet". I can imagine that they'll be growing up as much as they can win Holland and Italy for the foreseeable future. I can give you my word.

I hope Israeli people will change IBL to their own original league. And I hope their development goes well. Nice going Bet Blue Sox! Congratulations Blue Sox fans! See you next season!



英語の勉強にエッセイが良いと言われた。

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posted by shoeless |03:01 | ヨーロッパ野球 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2007年08月22日

我々の愛する地

8月9日から三週間、イタリア・ティレニアにあるオリンピックトレーニングセンターにてMLBによるヨーロッパベースボールアカデミー・トライアウトが開催されます。これまでの二回の開催で既に13人のマイナーリーグ契約者が出ており、ヨーロッパの国々の選手達にとっては数少ないMLBへの確実な入り口とあって、今年は55人もの選手達が集まってきました。参加国の内訳はオーストリア、ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、オランダ、スペイン、ガーナ、ナイジェリア、南アフリカ、ウクライナ、ウガンダの16カ国。毎年5~6人選ばれると考えれば契約に至る可能性は十分の一、めったに無いチャンスをものにせんと、選手も野球連盟もMLBも必死になっているんじゃないかと思います。



世界の野球連盟にとってはマイナーリーグへ選手を送り出す事は、無償で高いレベルのノウハウを学ばせるのと同じ事ですし、代表強化にもつながります。選手達にとってもそれはまったく同じこと。MLBにとってもここで有能な選手を発掘することはローリスクでハイリターンな事と言えるでしょう。ここで契約を結んだ選手がいずれMLBの舞台へ立って活躍なんてしちゃったりすれば、戦力補充としても安上がりですし、欧州本土出身のスターとなれば余計な手間無くMLBをヨーロッパに売り込むことが出来ます。万が一契約した選手が悪かったとしても、ここで選手達が培った経験は後の欧州野球の礎となりますし、失敗しちゃったところでたいした痛手でもありません。そんなこんなで、遠くイタリアではあっちにとってもこっちにとっても野心丸出しな三週間が始まりました。



たかだか一人、しかしスポーツの世界では一人の英雄は時にその国のスポーツシーンを塗り替えてしまう事もあります。例えば中国を一大バスケ市場に作り上げたNBAのヤオ・ミン、そして日本人をサッカーに振り向かせたキングカズ、韓国でのK-1熱を高めたチェ・ホンマンなんかもそうでしょう。MLBもそうした事情には目を向けていて、今年は第二のヤオミンを探さんと中国の選手を獲得したりしていました。この欧州トライアウトでもヒーローがでてきちゃったりして、そんでもってあわよくば上手いこと活躍しちゃったりなんかして、都合よく欧州への普及のきっかけになっちゃえばいい、とは思ったのですが、いざこうして考えてみるとそんなに物事が都合良くいくものかと疑問に感じてしまいます。プロでの成功者、メジャーリーガーが出れば、本当に野球は出身地で普及されるのでしょうか。



出身地だけで見れば、実はメジャーリーガーと言うのは世界各国に存在しています。ほぼほとんどの地域のヨーロッパ、そして中南米の国々、もちろん出身だけとで両親はアメリカ人という事もありますが、一応メジャーリーガーを輩出はしているのです。特に中南米の国はアメリカが近いこともあって、昔はまだ野球をしていました。アメリカに近い上にメジャーリーガもでていた、しかし今現在は御存知の通り、野球をやる国とやらない国にきっかり分かれてしまっています。今現在カリブでメジャーリーガーを輩出している国の中で言えば、一番野球をやっていない地域は、多分ジャマイカと言う国なんじゃないかと思います。



ジャマイカはカリブ海に浮かぶ人口300万人程の島国で、世界的に名高いスプリンターを多く輩出しています。主だったスポーツはサッカー、陸上、そしてクリケット等。野球もアメリカがあって古くから影響を受けてきましたが、今も昔も人気はありません。国際戦でも地方戦でも姿を見る事はありませんし、マイナーリーガーでさえ聞いたことが無いというレベルです。IBAFの加盟も1995年と遅く、野球に対する熱は非常に低いように見受けられる土地柄と言えるでしょう。



ジャマイカに限らず中南米に位置する国にメジャーリーガー輩出経験がある背景には、今でもドミニカなどではそういうところはありますが、富と名声をえるには野球かサッカーが一番の近道だったという事がありました。ジャマイカ出身の選手達の中でメジャーの栄光をつかんだのは3名、その中で結果を残せたのは1990年代にブルージェイズで活躍したデヴォン・ホワイト、そしてチリ・デイビスなどでしょう。二人ともワールドシリーズ出場経験があり、コロンビアにおけるレンテリアのように、当時は国から出た高級取りにそれなりに盛り上がったそう。ただ、ジャマイカの英雄が生んだムーブメントも結局は話題止まりに終わり、次の一歩を踏み出すことはありませんでした。今ジャマイカに野球が残っていないのは、それが一過性の物だったと言う良い証拠と言えるかもしれません。



カリブ海で野球をほぼやっていないと言われるところは、ハイチ、ベリーズ、ジャマイカ、ドミニカ国、トリニタード・トバゴ。野球をしているとまだ言われている国とおおきく違うのは、していない国は「フランス・イギリス領」からの独立で、している国は「スペイン・オランダ領」からの独立というところです。絶対とは言いませんが、野球をしている国はほぼ全て元スペイン領なので、イギリスやフランスの文化影響度の強さと言っていいかもしれません。ジャマイカもラテンの国ですが、そうした意味で言えばジャマイカは他のラテンの国々とまったく違う性格を持った文化圏に所属しています。同じカリブの国々でも文化の根ざす先が変わると文化が変わります、上記の国ではほぼクリケットが主流、異なる価値観を持った文化圏においては「メジャーリーグ」のブランドも、一過性レベルでしか影響力を持たないのかもしれません。




異なる文化圏に異なる文化を持ち込むという事は非常に難しいです、ジャマイカはその良い例でしょう。仮に数人のヒーローが誕生したとしても、それがもつのはたかだか十数年程度という事。大切なのはその間に文化に入り込んでいく種まきであって、派手なパフォーマンスでは無いのです。ジャマイカに次のヒーローがあらわれるのは一体どれぐらい先になるのか、これまでの経過時間もあわせて、さっぱり見通しはつきません。欧州トライアウトでは選手もMLBも必死なはず、一歩だけではまださっぱり足りませんが、一歩だけでも良い大人が雁首揃えて必死なのです。



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posted by shoeless |05:24 | カリブ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年08月21日

これが答えだ

前回の日記でしこたま上から目線で「それって需要にかなった普及活動なわけ?」と調子の上でブレイクダンス踊るような態度を見せていた僕ですが、日記を書き終わったときふと一つ、心にひっかかりを残したような気分になっていました。相手に対してはあれほどにえらそうなことを言っているにもかかわらず、自分のブログに話を当てはめてみれば、このブログのやっていることといえば自己満足で需要の無い情報を垂れ流す間違った供給活動です、とてもとても人様にけちをつけられるような状況ではありません。



もっと人様の意見を聞くべきではないのか、人様に頭をたれることこそ日本人ではないのか、おおよそ半日の間自問自答を繰り返し、僕は一つの結論にたどり着きました。今日の日記は半日くだらない事考えててなーんにも思いつかなかったから、適当に理由こじつけてアンケートでもやって終わらせよう!というわけで今日は皆さんにとっても僕にとってもハッピーな、困ったとき恒例のアンケート企画を行いたいと思います。更新するごとに日記一つ分のボリュームが増えていく現状にも対応し、前回とは違って三倍の三つのアンケート。真面目なところを言いますと、世界の野球に対して日本人の総意としてこうしたアンケートと言うものはかなり少ないであろうと思われるため、みなさん是非是非どしどし答えてもらいたいです。



一つ目「お前、これやれアンケート」

文字通り前述したとおりの「このブログが何をすべきか」という需要を探るためのアンケートです、票を入れると今後の更新において「ああそういやアンケートってあんな感じだったよなぁ…」と僕が過去のことに思いをはせるようになります。項目は8つ、1「野球界に対する提言」2「プロリーグ偏向」3「マイナー国家紹介偏向」4「戦力分析」5「連続更新」6「他のブログさんへのインタビュー」7「アンケート」8「ネットラジオ」。このうち前から4つは、所謂普通の日記で書かれる内容を分かりやすく大別したもので、「もっと日本プロ野球に対して愚痴をたれて欲しい」と思う方がいらっしゃれば1、アジアと欧州2国・北中米がよければ2、今までどおりカウントダウンが良い方は3です。その他は見ての通り特別企画、これも今後僕が「ああそういやそんなはなしあったなぁ…」と思いにふける要因になります。

投票はこちらのアドレスからどうぞ

http://vote2.ziyu.net/html/nukegara.html



二つ目「星野ジャパンはこうなるアンケート」

今現在中国の地において格下と呼び続けてきた相手に苦戦を強いられている星野ジャパン。原因は慣れないチームという事による連携ミスやサインミスといわれており、相手の情報もままならず癖球にも手が出せないようです。おかげで僕がいくら「強くなってきている」と叫んでも「むしろ日本が弱いんじゃね?」とさえ言われる始末、勝ちは勝ちなのですが、なかなかどうしてその頭上には暗雲が立ち込めてきました。

そこで今回行うアンケートが「日本代表、たぶんこのあたりまでいくんじゃないかと自分の中では思っている」アンケートです。その名の通り星野ジャパンの結果を今のうちから予想してもらうと言うアンケート、ここから分かるのは日本国民の星野ジャパンに対する期待値と日本国民が本当に彼らに対して科しているノルマでしょう。マスコミは諸手をあげて万歳でなかなかこんな話してくれません、本当に、本当に日本国民は「金は至上命題」だと思っているのでしょうか?星野ジャパン再評価の為に、是非ともアンケートにご協力お願いします。

投票はこちらのアドレスからどうぞ

http://vote2.ziyu.net/html/hetima.html



三つ目「次回WBCこそ日本の終わりの予感アンケート」

奇跡に次ぐ奇跡により漫画みたいな勝利を手にした第一回WBC日本代表。国民の多くが一喜一憂したイベントですが、建前上でも世界一だと言うにもかかわらず第二回に対する世間の反応はあまりよくありません。口を開けば「次回こそ本気を出したアメリカに死亡確認」とか「次回のキューバは昔のパワプロのキューバレベル」とか、とても優勝者とは思えない言葉ばかりが出てきてしまっています。

そこで、次回WBCが開催され今現在有望視されている24国による大会となった場合、日本国民は一体どこが優勝すると思っているのか、それこそがこのアンケートです。このアンケートは次回参加の目が高いかもと人々が感じている国のアンケートもかねているため、アンケートの項目には管理人の独断でいくつかの参加が有望視されている国を入れておきました。そもそも二回なんてあるのか、次こそ日本代表の終わりか、結果が楽しみです。

投票はこちらのアドレスからどうぞ

http://vote2.ziyu.net/html/enikki.html



投票結果はまとまり次第ブログ内でサイレントマジョリティーを織り交ぜて発表します。それではみなさん、御協力よろしくお願いします。

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posted by shoeless |07:28 | 特別企画 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2007年08月20日

フライング・フィン

あまりに積極的に人気を取りに行こうとすると、人はほぼほとんどの場合においてその足元が見えなくなります。風呂敷を広げすぎるとさっぱりたためないのと同じ理屈で、ザリガニが身体を大きく見せようとしてはさみを振り上げるのと同じように、人は身の丈にあわない人気を求め、そしてそれを処理することが出来なくなるのです。といって需要があって供給があるという事が市場の根本的な原理である事を考えれば、人気を取りにいくということはすなわち人々の求めるものを提供しようと言う姿勢ですし、逆に言えば人気を求めない姿と言うのは他者を無視して自分の意見を振りかざす自己満足とも言えます。両者ともに矛盾を抱える道徳の板ばさみ、理想だけ語れば足元を見つめながら何があるかわからない上に向かってジャンプを繰り返すみたいな奇行をすればいいのでしょうが、そんな意味分からないことは人間なかなか出来ません。



考えてみればここ数日の僕の日記、女の子に受けたいからと言ってタイトルを「おおきく振りかぶって」にしてみたり日記内にホストとか使ってみたり、見え見えのカウントダウンやプレ五輪を狙ったり等人気取り以外の何物でもない日記が続いてしまっています。当初はテレビチャンピオンの意味分からない王者みたいなノリにしていこうとしていたこのブログも、気付いてみれば浅ましく人気を狙いにいっていた事実。もしかしたら僕の深層心理において、野生の本能とかが「この浮世感をなんとかしろよ」と訴えてきているのかもしれません。もはや何が面白いのかさえ分からなくなってきた感がようやくでてきたマイナーコンテンツブログであったというにもかかわらず、蓋を開けてみれば結局は人恋しさに負けたとあってはお話になりません、このブログも当初の目的の半分を越え「切り替えの時期」にさしかかっているのでしょう。



もうこの「ただでさえマイナー」という話題でさえしつこさがでてきているのも事実なのですが、確認の為にもう一度言っておきますと、このブログは国際野球と言うマスコミがこぞって顔を背けるジャンルを扱っています。まずそもそも人気を取りにいけるような話題ではないため、「人気を取りに行かない」となるともう想像がつかない話題をとりあげなければなりません。一応野球大国であるこの日本ではどんな野球でも必ずマニアが存在します、それは今皆さんが読んでらっしゃるこの文章からもぷんぷんと漂ってきていることでしょう。だとすればもう野球の話題を絡めず野球の話をするしかない、野球であって野球で無いもの…、そんな都合のいいものが、実はこの世にたった一つだけ存在します。それこそフィンランドの野球、ペサパッロです。



ペサパッロとはフィンランド語で「ベースボール」という意味の言葉で、フィンランドでは非常に多くの人々にプレーされている人気競技です。野球であって野球で無いとは、野球と言うゲーム名でありながら野球とは違ったゲーム形式を取る、そういう意味です。ペサパッロのおおもとの起源は1900年代初頭にアメリカに渡ったフィンランドの人が、幼い頃の野球を基礎として後の五輪での結果を出していたアメリカのアスリート達を前にし、自国にベースボールを持ち帰った事とされています。伝えられた当初はまだ野球とほぼ同じルールでされてはいたそうなのですが、野球場と呼べる施設の無かったフィンランドで野球は「野球」と言う名前を持ちながら変化を遂げていき、結果「野球」という名前を持ったまったく新しいスポーツがフィンランドに根付くことになったのです。



野球との基本的な違いは、まずグラウンドの形。サッカー場でもプレーできるように変形されたペサパッロのグラウンドは扇方ではなく、ものすごい縦長なグラウンドになっています。塁もきちんとした正方形に散らばっておらず、野球で言うと一塁は三塁と本塁の中間に設置されています。ペサパッロで言う一塁二塁三塁は、野球で言う三塁と本塁の中間、一塁、三塁の順とかなりいびつに見えるかもしれません。またペサパッロで言うホームランは野球で言う三塁打で、ホームインとは別に設けられているプラスアルファの一点、それにともなって場外への打球もホームランでなく単なるファウルとして扱われます。飛ばしすぎるといけないと言うのはペサパッロのピッチャーが特殊であるという背景もあるかもしれません。ペサパッロにおけるピッチャーは、本塁上で打者の横に立ちボールを上に放り上げるのが仕事です。1m以上放り上げてそのままベース上におちたり打者が振ったらストライク、すなわち打者は自然落下の球を打つわけです。



まだまだピンチヒッターの制度とかフライアウトが無いとか走らなくてもいいとか山のように違いはあるのですが、基本的に野球とそっくりという事は理解してもらえたでしょう。フィンランドのスポーツシーンは気候的なこともあって世界的には層の厚いアイスホッケーやウインタースポーツ、そして見るスポーツでは多数の有名選手を輩出するモータースポーツ、やるスポーツでは北欧の中では陰りの見えるサッカーや国技であるペサパッロが行われています。しかし今やフィンランドの地域スポーツであったペサパッロは海外にも愛好者を増やし、2006年には五回目のワールドカップを開くまでにいたりました。フィンランド国内の試合ももちろん盛り上がり、フィンランドの「野球」はフィンランドの文化に今も強く根付いているのです。



しかしながら、もちろんのこと最初に語ったとおりペサパッロは野球ではありません、名前的やルール的に野球であっても競技として野球と呼べるものでは無いでしょう。それでは、フィンランド国内で元祖である野球は一体どうなっているというのでしょうか。フィンランド国内では野球とはすなわち「ペサパッロ」、普通に考えれば存在していないようにも思えますが、実は細々ながらしっかりと存在しています。1900年代に伝えられてから周りがペサパッロをやる間も野球をやり続けていた人たちによって後の世まで届けられた「野球」、1900年代に伝えられ国内で流行までしたフィンランドの野球は、その80年後の1981年、ようやく世界の舞台へとやってきました。五輪参加の機運もあってか、ヨーロッパ野球連盟11国目のメンバーとして迎えられたのです。



1981年に国内リーグ戦でHawksが優勝を果たしてから今現在まで途絶えることなく続けられてきたフィンランド野球、今季も5月から始まったリーグ戦が大詰めを向かえ、26日にはファイナルが行われます。補足程度にフィンランドの野球リーグの説明をしておきますと、今季は7チームで争われるリーグ戦でプレイオフを経て優勝を決める形、参加チームはExpos、Icebreakers、Puumat、Eagles、Athletics、Tigers、Bulletsというどこかで聞いた覚えがある7チーム。ここ数年はExposが毎年優勝を果たしており、これまた毎年のようにそれにかみつかんという形でIcebreakersと優勝争いを繰り広げています。そしてその下にかつては強豪であったPuumatとAthletics、そしてEagles、残りの二チームが最下位を争うといった展開でリーグが進められています。今季ももちろんのことExposが強く、リーグ戦を全勝でセミファイナルも相手を圧倒しています。



遠い異国の地から、フィンランド国内のリーグ戦の実力をはかることは非常に困難な事ですが、国際戦の実績を見ることである程度は見えてきます。サッカーでも他の北欧の国々に一歩差をつけられてしまっているフィンランド、野球でもたまには世界戦で見かけるスウェーデンあたりと違って見かけることはありません。それでも北欧大会などでは昨年は二位、その前はニ大会連続で優勝と力を見せてはいるのですが、一歩ヨーロッパ全土での試合となるとそううまくはいっていません。前述の国内最強チームExposであっても前回の欧州クラブ選手権予選においてはスイスやポルトガルのチームに競り負け、ベルギーやスウェーデン相手には二桁失点を受けています。前々から言っている通り欧州の野球は一つの強豪クラブに代表レベルの選手が偏ることがよくあります、フィンランドも同じだとすれば、なんとか実力をはかる参考にはしてもらえるかと思います。



1980年から続けられ五輪を目指してきたフィンランド野球でしたが、ロシアで行われたチャンピオンシップへの予選、そこで敗北を喫した時にフィンランドの北京五輪への挑戦は終わりました。フィンランド国内でわざわざ野球を選択した変わり者達の「野球の夏」は、僕らがこうして気付く遥か遠く昔に終わっていたのです。80年の時を経てよみがえったフィンランドの野球、彼らには一足早い、そして多分慣れっこな、いつあけるかの知れない冬が訪れました。復活するかしないかさっぱりつかめない五輪野球、五輪での成績向上を狙って持ち込まれた野球、五輪への参加を狙って加盟してきた野球連盟、考えてみればフィンランドの野球には「五輪」が近く背景にありました。そして五輪があやふやな状態にある今、フィンランドの野球は設立当初、そして復活当初の目的を失いつつあります。



普及と人気取りというものは、表裏一体の概念だと思います。何か物を普及さしていきたいのならばどうしたって人気を取りにいかなくてはいけません、文字通り人の気を集めてこその普及です。しかし最初に言ったとおり、過度の人気取りは時として足元をおろそかにすることに繋がります。国内で頭打ちとなってきたMLB、五輪を追い出されたIBAF、流れを傍観していたNPBでさえ最近は時勢という事もあってか頻繁に普及活動にのり出すようになりました。欧州でのトライアウト、リーグ支援、大会の新設、新しいヒーロー探し、あげればきりがありませんが、普及を進めていくことは素晴らしいことでしょう。ただ時に、彼らが要求するものでない物を提供し続ける事になった普及活動は、人によっては「人気取り」にしか見えないという事があります。普及であって普及で無い。そりゃ人によって望むものは違ってはいるでしょうが、目指すべきかたちはプレイヤー達の望むもの充実した提供でしょう。



彼らが何を望み、我々は何を提供しなくてはいけなくて、そして何を提供できていないのか。フィンランドにおいて野球はマイナーです、それを打開するにはそれらの疑問に答えなくてはなりません。改めて考えてみましょう、フィンランドにおいて要求されているものとは何で、我々はそれを提供するために具体的に何をしてきて、それは達成されているのか。



普及の形は人それぞれあります、WBCに主眼を置いていくというのも一つ、MLBでスタープレイヤーを育成するというのも一つ、細々草の根活動を続けるのもまた一つです、そのどれもが正解でしょう。では何故現実でははっきりした需要に対して間違った供給をしてしまうのでしょうか。考えられる理由は二つ、要求している人間の要求を基本として考えていないか、供給している自分達の都合を基本として供給しているか、です。選手の事を考えた供給でなくては、普通はうまくいかないのです。



今野球を選んでくれている人たちの声に耳を傾け、足元をしかと固めていかなければ、前に踏み出すことなどできません。野球の普及は誰のためにするものか、上ばかり見てると足元がお留守になるんですってば。足元に熱湯があることに気付かなかった、あんな感じに。



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2007年08月19日

これからのはじめ方

北京で五輪予行大会が行われ、星野監督率いる日本代表が初戦チェコ相手に3-2で接戦をものにしました。今まで散々「チェコはよくなってきたよ」とか勇み足で喋ってきましたので、正直今は肩の荷が下りたような気分です。日本で見ていた皆さんにも「チェコがまさかここまでやるとは」と思ってもらえたはずでしょう、今皆さんが感じているチェコに対する不気味さが、まさに今語られている「世界の国々の野球での追い上げ」を肌で感じるようにしたものだと思います。相手の実力が中途半端に見えてきたところで俄然盛り上がってきたプレ五輪、現地中国でも政府のグッドラック大会のプッシュや野球競技のチケット自体の安さも手伝ってか、チケットもちゃんと売れているよう、もう肩から荷が落ちまくってなんか逆に落ち着きません。今日一日で新しい人たちが世界の野球に興味を抱いたかもしれない、このチャンスを逃さない手は無い、という事で今日は今注目のプレ五輪、世界で一番分かりやすく解説したいと思います。ド素人の解説と言うところを念頭においてでも不安にならない人は、明日は今日読んだ知識をうざいといわれるまで他人にひけらかそう!



まずは基本情報から、野球プレ五輪は中国が来るべき北京五輪を円滑かつスムーズに進めるため、その予行演習として開いている「グッドラック北京五輪」という大会の野球部門に当たる大会です。出場国は本来ならアメリカ、キューバ、日本、中国という四カ国で争われるはずだったのですが、近くにワールドポート大会という大会があったこともあってかキューバとアメリカが見送り、最終的にチェコ、フランスを含めた四カ国で争われることになりました。今回のプレ五輪が行われているのは中国が北京五輪の為に新しく建築した五(木果)松野球場、五輪後も稼動していく総合スポーツ施設の一部として立てられた野球場で、15000人まで収容可能。日本から見れば非常にアメリカンな形の奇麗な球場なのですが、今現在はまだ「臨時施設」扱いとなっており今後取り壊される可能性があるため、北京に本拠地を置くプロ球団北京タイガースがホームとして使いたいと活動をしているそうです。18日から23日まで開催、公式ホームページの画像は何にも関係ないキューバ代表の画像、サイトのチェコ代表のとこのリンクが間違ってる、基本的にはこんなもんだと思います。



さて、それでは各チームのうざいぐらいに詳しい解説をどうぞ、多分この日本で一番わかりやすいはずです、野球小僧には負けないぞ!表は左から順に番号、名前、ポジション、投、打、所属です。

チェコ

1  NAVRATIL Ales    OF R L ARROES OSTRAVA
2  REHACEK Jan      P  R R
4  WINKLER David    C  R R DRACI BRNO
6  BOKAJ boris      P  R R ARROES OSTRAVA
10 PROCHSZKA Radek  P  R R
12 TOMAN Jan        OF R R DRACI BRNO
13 SCHNEIDER Martin IF R R DRACI BRNO
15 MALIK Jakub      OF R R ARROES OSTRAVA
18 PETRIK Ondrej    IF R R DRACI BRNO
21 HAJTMAR Jakub    IF R R
24 BUDSKY Pavel     IF R R DRACI BRNO
28 HOMOLKA Jan      P  R R
30 POLANSKY Tomas   IF R L DRACI BRNO
31 GAJDOS Marian    P  L R DRACI BRNO
36 HRUSOVSKY Karel  OF R L DRACI BRNO
46 MINATIK Petr     P  R R DRACI BRNO
48 CASA Tomas       OF R R DRACI BRNO
64 CECH Petr        C  R L GCL Reds



欧州の強国であるイタリア、そしてオランダを執拗においかけまわす欧州のブラックホースチェコ。欧州の三世代大会すべてにおいて好成績を収めた事からも言えるように今現在のチェコは好調、今回の大会はチェコにとっては9月に控えるヨーロッパ予選を勝ち抜くため、欧州内での実力がアジアの二国に対しどこまで通じるかどうかを試しにきている大会で、マイナーリーガーも呼び寄せているあたり気の抜けない存在であることは間違いない、という事を今更言ってもしょうがない。とは言えまだまだ野球が盛んな国ではないため投打ともにさっぱり左がおらず、所属先を見れば分かるようにそのほとんどが国内最強クラブBRNOからの選出、ただ寄せ集まったエリートチームよか慣れ親しんだチームのほうが強いという事はあったりまえの話ですし、国際戦で左右を気にする国は正直あまり見られない為、たいしたマイナスポイントでもないかもしれません。

注目選手はルーキーリーグとは言え三割を打っているキャッチャーのCECH Petr、非常に荒くて癖の残る投手が多いチェコでは彼のリード次第で投手陣がテクニシャンにも面白いあんちゃんにも変わってしまうはずです。そして操られるピッチャー陣では今年パドレスの春季キャンプに面倒を見てもらったHAJTMAR Jakub、ネイキッドチェコの新星HOMOLKA Jan、国際試合でよく見たPROCHSZKA Radekあたりがひょっとしたらひょっとする実力を持っています、もう皆さんとっくに感じたとは思いますが。打撃ではヨーロッパクラブ選手権でホームラン王をとったBRNOの四番BUDSKY Pavel、逆に言えば彼以外にホームランが出やすい人間はチェコにはそんなにいないため彼だけは長打は警戒しておいてほしい、と言おうとしていたのにもかかわらず更新をサボっていたら案の定打たれてしまいました。打たれたと聞いたときには「見たかコノヤロー!」という気持ちと「電話の一本でもかけときゃよかった」という気持ちが混ざり合ってお尻から力が入ったり抜けたりしました。後の祭りフェスティバル。Jスポーツさん!ご縁があれば次回は!この素人に!



フランス

2  HERVE Sebasiien         IF R S LA GRANDE MOTTE-Languedoc Roussillon
5  HAGIWARA Kenji          OF R R HUSKIES ROUEN
6  PIQUET Anthony          P  R R LA GUERCHE DE BRETAGNE-Bretagne
7  LECOURIEUX Philippe     P  R R HUSKIES ROUEN
9  DAL ZOTTO Yann          IF R L Savigny sur Orge-Ile de France
10 MEURANT Samuel          P  R R SENART-Ile de France
11 BRELLE ANDRADE Matthieu P  R R SENART-Ile de France
12 OUIN Giovanni           P  L L HUSKIES ROUEN
13 MARCHE Boris            C  R R HUSKIES ROUEN
14 GAUTHIER David          IF R R HUSKIES ROUEN
15 PIQUET Luc              IF R R HUSKIES ROUEN
16 PEYRICHOU Florian       IF R R SAVIGNY SUR ORGE-Ile de France
18 MASSE Edouard           P  R R MUC MONTPELLIER
19 DUBAUT Nicolas          P  R R HUSKIES ROUEN
20 CROS Gregory            P  R R MUC MONTPELLIER
21 CARLSON John            P  L L PUC-Ile de France
22 FERREIRA Vincent        IF R R SAVIGNY SUR ORGE-Ile de France 
24 FESSY Gasparis          OF R R ESPAGNE-Espagne 
25 ROUSSEAU Jerome         OF R R SAVIGNY SUR ORGE-Ile de France
26 BOUTAGRA Jamel          C  R R TOULOUSE-Midi Pyrs
28 LEMESTRE Pierrick       P  R R SAVIGNY SUR ORGE -Ile de France
29 LEBLANC Maxime          P  R R TOULOUSE-Midi Pyrs
30 le GUILLOU Pierre       OF R R HUSKIES ROUEN
31 CROS Anthony            C  R R MUC MONTPELLIER



欧州でもそんなに強いわけではないフランス代表、イタリア・オランダのトップ2、そしてドイツ・スペイン・チェコ、その次当たりに位置しています。好材料をあげるとするならば前回の欧州クラブ選手権で決勝まで勝ち進んだフランスエリートリーグ最強チームHUSKIES ROUENのメンバーが多く参加していると言う事でしょう。ただ上のチェコでも言ったとおり一極集中になりがちな欧州野球なのですが、フランスに関してみるとインターリーグからフランスのリーグと幅広く選手を呼び寄せているため、「幅広く選手を集められる事」は非常によろしい事なのですが、アドバンテージをあげるのは難しくなってしまっています。フランスは国内リーグだけで見ればトップ層は140キロ台にやっとあわせられるといった程度の実力だそうですので、下手に技巧派を出すよりは速球派で威圧してしまうほうが戦いやすい気もしなくもありません。

全体的に見ると80年代後半産まれの選手達が多く、フランスもこの大会を経験をつませるための大会、あるいは次期での強化を図るための世代の時期にさしかかっているように見受けられます。そんな中での注目選手はクラブ選手権で三割を打ち欧州ジュニア選手権でも代表に選ばれたフランス期待の星LECOURIEUX Philippe、そしてCEBカップ出場のTOULOUSEからの二人BOUTAGRA JamelとLEBLANC Maxime、打線では核となるであろうMARCHE Borisなんかもフランスじゃ長打力があるほうじゃないかと思います。しかし一番気になっているのは欧州クラブ選手権から引き続き姿を現したHAGIWARA Kenji、アメリカ系の選手が野球で代表になることは多々見受けられるのですが、日系選手が代表と言うのはあまり聞いたことがありません。フランスで野球を学んだ彼、目がはせないです。



中国

1  SUN Lingfeng   OF L L Beijing Tigers
2  ZHANG Zhenwang C  R R Tianjin Lions
5  FENG Fei       OF R R Sichuan Dragons
6  LI Lei         OF R R Beijing Tigers
7  SUN Wei        IF R R Beijing Tigers
9  ZHANG Yufeng   IF R R Shanghai Eagles
10 LIU Guangbiao  IF R R Guangdong Leopards
13 JIA Yubing     IF R R Beijing Tigers
15 ZHAO Quansheng P  L L Sichuan Dragons
16 HOU Fenglian   IF R L Tianjin Lions
17 LV Jiangang    P  R R Tianjin Lions
25 WANG Chao      OF R R Tianjin Lions
26 LIU Kai        P  L L Guangdong Leopards
27 ZHANG Li       P  R R Shanghai Eagles
30 GUO Youhua     P  L R Sichuan Dragons
33 CHEN Kun       P  R R Sichuan Dragons
35 JIN Limin      C  R R Sichuan Dragons
36 ZHANG Yunfeng  P  R R Tianjin Lions
57 CHEN Junyi     P  L L Guangdong Leopards
60 LI Weiliang    P  L L Beijing Tigers
61 ZHU Dawei      P  R R Seibu Lions
66 ZHANG Hongbo   OF R L Guangdong Leopards
68 BU Tao         P  L L Sichuan Dragons
86 LIN Xiaofan    IF R R Guangdong Leopards



野球五カ年計画の総仕上げに当たるホスト国の中国、この機会を含めてもう少ししか実力を試せる場がなくなってきました。実力はここ数年で軒並み上昇し、アジア上位三国にもようやく噛み付くチャンスを探せる、といった程度まで成長を遂げています。構成はすべてにおいてプロが核、今年決まったメジャー行きの選手三人も含め完全な中国オールスターを作り上げてきました。以前行われた中国代表と日本プロの試合では二割ぐらいの確率で勝利を挙げられるようになっていたため、長く訓練をつんできた事もあって連係プレーのスムーズさなどでは中国の方が上と言う事もありえます、今のところの日本代表のばらばらぐあいにつけこまれるとかなり危ない相手ではあるでしょう。何かと感情の高ぶりやすい中国のスポーツファン、アウェーの洗礼は十分に考えられるところにまで中国はたどりついています。

注目選手はもちろんのことメジャー行きが決定した三人、ヤンキース行きのティーンエイジャーZHANG Zhenwang・LIU Kaiと今季の中国野球リーグ本塁打王でマリナーズ行きのJIA Yubing。特にキャッチャーZHANG Zhenwangはもう一人のメジャー行きキャッチャーで長らく中国の正捕手をしている王偉が今大会選出されていないため、その若い身体に大きな責任がかかっています。打線は代表経験豊富な盗塁王LI Leiと最多安打を放ったWANG Chaoを機能させないことが一番の課題、投手陣では西武所属の速球派ZHU Daweiが頭二つ抜けたエースで、それに続くのが元中日で今季最優秀右腕に輝き復活を遂げたLV Jiangang。逆に言えばその二人は日本野球を知ってしまっているために、日本戦で出てくることも強く考えられますし、対策はむしろチェコよか練りやすいでしょう。



さて、そして参考までに4チームの前回の対戦結果と前回ワールドカップでの順位をのせておきます。

2005ワールドカップ
日本19-0チェコ
2003ワールドカップ
中国6-5フランス
2003ワールドカップ
日本18-0フランス
2006アジア競技大会
日本16-0中国
2005ヨーロッパ選手権
チェコ3-2フランス

2005ワールドカップ
日本5、中国予選Aリーグ6、チェコ予選Bリーグ9、フランス地区予選敗退

こうして見ると、チェコの今回の健闘っぷりが読み取れます、前回いくら代表意識の強いオール社会人相手だったとは言え0-19の敗戦を喫したチェコが、その数年後に2-3の接戦を繰り広げるとは誰が予想できるって話です。全ての国において10点差以上をつけて勝ってきた日本が、この大会初戦で接戦を繰り広げることになってしまったっていうかなってくれたっていうかなんとも立場を決めがたいんですが、この大会、もしかするともう一波乱、おこってしまってくれちゃったりしやがるのかもしれません。ブログとしてはありがてー。けど個人的には微妙ー。うわーなにこれー。



それでは最後に、「僕だけテンションが上がって」と前回嘘を書いてまで文章の笠増しに使った管理人による予想をどうぞ。

1日本
2中国
3チェコ
4フランス

この大会で流石にワイドとはいえないので、日本、中国、チェコの三連複に全額です。こんな大会にもかかわらず鉄板をチョイス、本当盛り上がらないです、罰ゲームとかもありません。北京の地で野球をやっている日本代表と言えば、勝って盛り上げる使命を負わされ負けたら即ブーイングがでかねない相手との試合、その重圧は想像が出来るようなレベルのものではありません。普段せこせことネガティブな事ばっかり言っているこのブログですが、せめて大会中ぐらいみんなと揃って、素直な気持ちで代表者たちを応援しようと思います。頑張ってください、西の果てから応援しています。

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posted by shoeless |02:07 | 国際大会 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年08月17日

跪き手をついて

テキトーに始めてテキトーに続けてきたテキトーなブログがついに閉鎖までおおよそ後半分を迎えました、おめでたい話です。実はこのブログの閉鎖は設立当初から時期が決められていて、この日記でようやくそれが半分に到達したのです。なにぶんテキトーな気持ちで作ったブログなので閉鎖時期もテキトーで、「世界にある野球してる国ぜーんぶ紹介したらおーわろ」ぐらいのノリで決めてしまっていました。まぁ皆さん御存知の通りIBAFの加盟国は全部で112もあって今も増加されるかもとか言っている数字です、今ならそんなこと野球小僧にでもやらしとけよとか言ってほっぽりだすのですが、決めた当時はそれがこんなドルアーガの塔みたいな苦行だとは思ってもいませんでした。その上最初のうちは「みんな知りたがるかな…?」と思ってこれ見よがしにつけだしたカウントダウンも華麗にスルー、この話題に触れると俺まですべると言わんばかりにスルー、消極的なクラスの委員選びのような圧迫感、もう今でさえ語りだすのが苦しいほどの静けさです。あれ?僕の机が無いよ?



しかしまぁなんとかだましだまし田舎のカルピスのような製法で少ない情報を薄め、ついに半分まで持ってくることに成功しました、これもひとえに全部僕の頑張りです、ありがとう、ごめんなさい。そしてこちらが僕の厚顔無恥さの結晶である、このブログで「一つの日記で重点的に紹介した国」の一覧です。

カナダ、アメリカ、メキシコ、グアテマラ、キューバ、蘭領アルバ、バハマ、蘭領アンティル諸島、米領アンティル諸島、ドミニカ、プエルトリコ、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、ベネズエラ、コロンビア、ブラジル、ペルー、チリ、オーストラリア、パラオ、米領サモア、グアム、韓国、北朝鮮、台湾、中国、香港、シンガポール、フィリピン、インドネシア、インド、パキスタン、モンゴル、タイ、ミャンマー、イラン、イスラエル、ロシア、チェコ、ルーマニア、クロアチア、オーストリア、ドイツ、サンマリノ、フランス、イタリア、ギリシャ、オランダ、スペイン、イギリス、アイルランド、ガーナ、南アフリカ、ジンバブエ

いやーよくもやぁやったもんですね、しかしまだこれで半分というのだからやっぱり世界は広いですね。



さて、律儀な方なら多分もうここまでで「何を言っているんだこいつは」とお気づきになっていただけているはずでしょう、まぁ僕の言ってることはいつも何こいつという風情なのですが、それを言うとこれまでのブログ全てが無に帰るのでなしです、この話の中に一つあきらかにおかしい場所があります。はい、答えは最初にIBAF加盟国が112と言っているのにもかかわらず上に書かれている国名は全部で55国しかない、半分に到達していないという事、正解者に拍手、よくできました、よくできました。実際数えていただくと分かりますが何度数えたって55しかないはずです、55ではニ倍しても110、半分に届いていません。もちろん今はこうして語っているのですからちゃんと気付いているのですが、カウントダウンを始めた当初はこの間違いに気付いていませんでした。そしてこの間違いには、深い理由があったのです。



1990年代、五輪参加を境に各地に作られるようになったIBAF加盟野球連盟は、当初の爆発的な増加は見られないものの今もなおその数を伸ばしていっています。今現在の総数は4つの準加盟国を除いて全部で112、アフリカからオセアニアにいたるまで、一応の事は世界中にプレイヤーを有しているのです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%87%8E%E7%90%83%E9%80%A3%E7%9B%9F

上のアドレスはwikiの国際野球連盟についてのページで、加盟国を参照することが出来ます。見てもらえば分かると思うのですが、112の数があるとは言え、そのほとんどの国は1980年代後半から1990年代後半の10年の間に加盟している非常に「野球の歴史の浅い国」です。その始められた年代が表すとおり通り、野球は世界で本格的に始まってまだ十数年程度しかたっていない「若い」スポーツ、世界のほとんどの国は今ようやく野球を知りつつあるといった段階と言ってもいいでしょう。ほぼほとんどの世界でもうこれ以上減りようが無いっていう事もありますが、最近では2005年度にも加盟国が増え、野球は今現在も確かに成長を遂げていっています。



どんどんと新たな国が増えていくリスト、僕もこのブログを更新するにあたって、このwikiの加盟国の表と見合わせながら更新した国を削っていっていました。wikiを参考に加盟国の内訳を見ていきますと、アジア21、アフリカ16、南北アメリカ27、オセアニア10、ヨーロッパ37の合計111国が参加している事になります。総参加国112のうちやはり大票田のヨーロッパで野球がさかんで無いのは痛いのかもしれません。ってあれ、何、魔法?



夢を壊すようで申し訳ありませんが、魔法でもなんでもなく、僕がカウントダウンを1間違えた理由はこのwikipediaが間違っていたという事にありました。参加国数は全部で112と言っているにもかかわらず下のリストは全部で111国しかのっていない、どこか一カ国足りていないのです。おそらくでしかありませんが、この表が間違ってしまった背景には、この世で唯一日本語でIBAF加盟国を書き出している全日本野球会議のサイトが国と地域に関するデータを2002年で止めてしまっている事があるんじゃないかと思われます。参照にして参照にしないでください「http://www.japan-baseball.jp/worldbaseball/」。そうやって考えてみると2002年以降に増やされた参加国がこの表から抜け落ちている可能性が高いはず、そうして調べてみた結果、このリストから抜け落ちていた国はやはり2005年参加の新しい国でした。忘れられた国、その国こそ今最も幼い野球の地、ブルキナファソです。



あまり名前が聞かれる国では無いのでピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません、ブルキナファソは西アフリカの内陸に位置する国で、1960年にフランスから独立を果たした国です。人口は1300万人で豊かな大地の農業国家として知られています。スポーツは他のアフリカ諸国と同じく「スポーツといえばサッカー」といった感じが強く、そのつながりでいけば昔サッカー日本代表監督をしていたトルシエがその名を世に知らしめたのがこのブルキナファソでの監督実績でした、白い呪術師という彼の聞いたことも無い愛称はブルキナファソでつけられていたんだそうです。なんとかブルキナファソと日本を近づけようと思ったのですが、残念ながらどうも無理そうです、追えば追うほどブルキナファソが離れていっているような気さえします。ブルキナファソ、日本との距離を考えると忘れてしまったというのも仕方ないところもあるのかもしれません。



遠い遠い国ブルキナファソ、そんなブルキナファソに野球連盟が出来たのは今から二年前の事でした。五輪から削除されたこの時期に加盟してくるというのは不思議な話ですが、2005年度になって急に野球・ソフトボール連盟を設立しそのままの勢いでIBAFに加盟したブルキナファソは、設立したその年に全国大会を開き、野球をやっている国として最低限の環境である連盟と全国大会の二つを整えてきました。当初は西アフリカ予選を開くことが目的だったようですが、結局国際試合に耐えうる球場の建設とまでなると難しかったのか今年の西アフリカ予選開催は見送り、そのかわりちゃんと代表は送ってくるようで、今大会はブルキナファソにとって初の、そしてもしかすると最後の五輪参加大会となります。彼らが参加する西アフリカ予選と言うのはコートジボワールとかナイジェリアなどがいる地区、あまりレベルが高いとも言えない地区ですが総勢数百名のゼロからの出発にとっては十分に高い壁でしょう。



野球先進国が五輪からの削除で苦しむ中、僕の目から見ればゼロから野球をはじめる人たちがいるというのは俄かには信じがたい話でした。アフリカはそのほぼ全土で政府はサッカーにしか金を使わないとさえ言われており、これから先が見えない野球で今から連盟を設立しようという動きになる理由は、正直言って全然ありません。他の国から干渉を受けて連盟を設立しようとしただとか移民が多い国だとかとも思えません、とすれば集められた子供達や連盟の人間たち、そしてプレイヤーはブルキナファソのネイティブの人たちという事になります。野球なんてみんな知っているとは思えない、野球をやろうとする原因が分からない、そんな地域で自ずから野球を立ち上げたブルキナファソの人たち、一体何が彼らをIBAF加盟まで突き動かしたと言うのでしょうか。



今までいくつもの国をブログで取り扱ってはきましたが、ブルキナファソはそのどれと照らしあわせても異常でした。尻に火がついたわけでも、誰かが大規模な協力をしているわけでもありません、本当に野球を始めようとする理由もきっかけすらも見当たらなかったのです。いつものようにテキトーにこじつけておこうと思ったのですが、あんまりにもテキトーになりすぎて語尾が全部「じゃねーの」なりそうでそれさえもできませんでした。上手いこと奇麗事で終わらせられてその上ちゃんとした理由になってて…考えれども考えれどもつかないオチ、しかし面倒くさくなってテキトーな気持ちでテキトーに考えたところ、意外と簡単にいい感じの答えがひねり出されました。最近少し忘れ気味になっていましたが、そりゃもちろんのこと目新しい競技「野球」が単純に面白かったんでしょう。



ブルキナファソに限らず、世界にはどんな地域でも野球をやっている人間は、野球を選択してくれた人たちは存在します、そんな彼らに光が差さないからこそ、野球は外から見ると非常に歪に見える時があります。そんな彼らに少しでも日が当たらんと思い続けてようやく半分、そして折り返し地点についてようやくこのブログも本格的な部分へ乗り出してきました。本当に少人数で必死に野球を守り続けている国、ここからはもうネット上にさえたいしてソースの無いレベルの話です。ご覧ください、これが今回のブルキナファソを除いた残りの56国、野球不毛の地と遠い異国からその存在を無いものにされた人々が野球を行っている国々です。

ウズベキスタン、カザフスタン、スリランカ、トルコ、ブルネイ、マレーシア、ウガンダ、カメルーン、ケニア、コートジボアール、ザンビア、チュニジア、トーゴ、ナイジェリア、ナミビア、マリ、モロッコ、リベリア、レソト王国、アルゼンチン、イギリス領バージン諸島、エクアドル、エルサルバドル、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、ボリビア、ホンジュラス、クック諸島、西サモア、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィジー、ミクロネシア連邦、アルメニア、ウクライナ、エストニア、キプロス、グルジア、スイス、スウェーデン、スロバキア、スロベニア、セルビア・モンテネグロ、デンマーク、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブルガリア、ベラルーシ、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、モルドバ、リトアニア

はうわー、目が合っただけで心臓がフットーしそうなそうそうたる面子だよー。これだけの面子が揃っているのなら、まだまだ先は長そう。これでまだ半分も残っていると言うのですから世界はやっぱり広いですね。



さて、律儀な方なら多分もうここまでで「何を言っているんだこいつは」とお気づきになっていただけているはずでしょう、まぁ僕の言ってることはいつも何こいつという風情なのですが、それを言うとこれまでのブログ全てが無に帰るのでなしです、この話の中に一つあきらかにおかしい場所があります。はい答えは最初に全部で112国と言っておきながら、残りの国としてあげた国の数が55個しかない、半分に到達していないということです。どこが一国足りていないのかは、言うと野暮になってしまうことですのでここでは伏せておきます。



それとはなんにも関係ない話なんですけど、皆さんもううすうす感ずいていらっしゃるとは思いますが、ぶっちゃけて言うとこのブログの閉鎖のオチは、112国のうち最後に残った日本を「この世界には日本と言う野球国がありまして…」とかいってネガティブなこと並べ立てて愚痴った後、ポジティブなオチをつけて終わると言うものです。「ぼくの野球を守って~!」とか最後にとってつけたように言って終わり、そして2とかダブルゼータとかつけて翌日には復活。

しまった!終わり良ければすべて良しのはずが!終わり方を最初にテキトーに決めたために遡及効ですべてテキトーになってしまっている!

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posted by shoeless |22:36 | アフリカ野球 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2007年08月16日

おおきく振りかぶって

海外に出ると、日本ってすごいんだなぁと感じることがよくあると思うのですが、僕の実体験でいくと特にマンガからとてつもない影響力を感じます。カタールの人にイニシャルDの話されたりスペイン人にワンピースの話されたり、「可愛い男が戦うマンガだよー、オジュルオジュル」とか「こんにちは、新世界の神です」だとか、もう僕には世界が分かりません、これでいいのかといわれたら駄目な気もしますが、面と向かうとほんのり落ち着いてしまう僕がいます、ブックオフの臭いに落ち着いてしまう感じに似ているかもしれません。イギリスのマンガはアメリカからの輸入が多くて割高だと言うのに、中には日本人である僕よかよっぽど詳しい連中もいて、そういやこの間イギリス人に「エマ」というイギリスのメイドのマンガを読めと勧められました、何十個も手順が省けるような気がしますが勉強にもなるのでいくつも借りてよまさせてもらっています。げんしけんクソおもしれー。



そんなこんなで海外に行くと日本人と言うだけでオタクとラブラブというハートフルなお話をさせていただいたのですが、実際は当たり前に本題はそこではありません、誰が聞きたいんだ、げんしけんのストーリーに俺がどぎまぎしてる経緯を。実の本題は彼らの中の一人の香港出身の子が、好きなマンガはある野球マンガだと言っていた事にあります。よくよく考えてみると確かに日本のマンガには野球の描写が多くでてきます、それこそ中にはある程度野球を理解していなければ分からないような描写さえ登場していますし、中には彼女のように野球マンガを読む人もいるのでしょう。しかし当たり前のごとく野球は世界でそんなに知られたスポーツではありません、彼らは本当にその意味やルールを分かっているんだろうか、彼らはそれをどう思っているのか、なぞは深まる一方です。そこで、いくつかの人にその件について伺ってみたところいろいろと面白い話が聞けました。



まず彼らは「日本のスポーツといえば野球か相撲」だと思っているという事、そして詳しいルールは分からないがある程度何やってるかぐらいは分かるから大丈夫との事。特にイギリス人はアメリカからの輸入のマンガを読んでいるため、マンガの説明が大体アメリカの野球認知にあわせて作ってある物を読まなくてはならず、そんなもんかという認知でマンガを読んでいるようです。中には「大きく振りかぶって」が見たいが為に必死でアニメの解説をしろと言ってきた人もいたのですが、そういう人はまたかなり別のファクターによって行動が決められている特別な存在でしょう、どうせ見ないじゃん野球部分、告白やーとかいってるだけじゃん!ほぼほとんどのマンガファンは日本のマンガによって日本人は野球をやると言う認識が他の数倍高い、しかし積極的に知ろうとするタイプの情報ではない、そんな気がしてなりません。



野球マンガが海外市場開拓の口火になるとかならないとかの前にまず海外で野球マンガが全然売られていない、だからこそ、上記の野球マンガが好きだと言った香港の子はその中で際立っていました。その野球マンガとはまぁあの奇麗な顔の人が死んじゃって南を世界で一番愛すついでに甲子園行こか的なあの漫画、星くずロンリネス、言われてみて思い出したのですがそういえば香港ではあの作品の実写映画が上映されたりした事もありました、確かに彼女があの作品のファンであっても別に不思議な話はありません。ただしかしだからといって香港が野球が市民権を得ているような地域という訳でもありません、むしろ上記の例に漏れずマイナーで500人程度の競技人口しかおらず、香港の人たちが広く野球を知っているとは思えませんでした。日本やアメリカの一部として「野球」が知られているのはともかく、野球そのものを題材として扱う作品に興味を持つ人がいるとは夢にも思えなかったのです。



香港は1997年にイギリスから中国へ返還された元イギリス領の地域です、古くから金融や流通の要石として世界中から人が集まってきていたという事もあって中国本土の人たちと比べると比較的他の文化に寛容、そして他の旧イギリス植民地と違ってあまりクリケットやラグビーなどの英国スポーツが流行らなかった地域でもあります。地域でナンバーワンの人気を誇るのはプロリーグのあるサッカーをも凌ぐバスケットボール、対する野球は連盟が出来たのもまだ1992年と言う段階で、国内でも当たり前のごとくそこまで活発には行われていません。代表も国際大会の経験が数えるほどしかなく、あんまり分かりやすくない例えをすればアジアの7位争いをパキスタンと繰り広げている程度の実績です、ビギナーの為にホットドッグプレス並の分かりやすさで説明しますと、日本が10点差をつけて勝った中国が10点差をつけて勝てるフィリピンが5点差で勝てるぐらいの実力です。たった数行で、香港の人が野球に興味を持つ可能性の低さが分かってもらえたと思います。



マイナーな事に理由つけたってさびしいばっかりなのですが、強いて香港でバスケットが一人勝ちしている背景を語るならば、そもそも香港は基本的に土地が少ない世界でも三本の指に入る人口密集地区で、市民がスポーツを行う環境にはかなりの制約を強いられているという事があげられるでしょう。学校の校庭もそこまで広くないことが多い香港中心部でもバスケットコート程度ならば作ることが可能です、しかし逆に言えばそれは広い面積をとる野球は香港でまずやりようが無いという事と同義でもあります。彼女曰く香港でも野球はリーグ戦でやっているが日本人がいることが多く、一般の人はあまり香港に野球があることなど知らないだろうとの事。多く流入する日本作品によって知ってはいるが実際はその実像が見えてこない、存在は分かりはするが自分達がやろうとは思わない、多く香港の人たちにとって野球とは、欧州の人たちにとってのアメリカンスポーツベースボールのような、日本の作品を通してよく垣間見られる「日本のスポーツ」、なのかもしれません。



香港の人々にとってファンタジーの向こう側のスポーツである野球、国家代表戦ではあまり姿を見せない香港ですが、実は今年の7月に彼らもホスト国として野球の国際大会を控えていました。開催地となる野球場はこれまたファンタジーがチュロス売って歩いているような王国香港ディズニーランドリゾートの中の野球場、ファンタジーの向こう側のスポーツに挑むのはこれまた上手いことに少年達、香港は今年の夏、リトルリーグのアジア太平洋予選のホスト国をつとめてたのです。アジアの強国であった日本が本戦への直通の枠を与えられるようになったことにより二つの地区が合併、アジアの諸国としては日本が消えてくれたことで世界への道はぐっと広がっていました。香港にとっても、韓国がまだ強化されておらず中国も棄権、タイもリトル世代が揃えられるほどまだ選手層が厚くないと、この大会こそ世界へと通じる突破口をこじ開けるまたとないチャンスでした。



しかし現実はそうそう甘くはありません、結果はやはり少年野球界の強豪台湾に破れ三位。しかし韓国を破り順位決定戦ではフィリピンも破り、決して運でもぎ取ったわけではない三位でした。少年野球の世界だけで考えれば香港はアジアでベスト4、やり方によっては世界に手が届くまであと少しの位置です。香港にとって野球と言う競技は、決して日本海の向こうにあるものでも創作物の向こう側にあるものでもなく、現実として手を伸ばせば届く位置にある競技だったのです。



今年の秋、香港は台湾で開催される北京五輪アジア予選へと向かいます。まず最初の予選リーグの相手はパキスタン、タイ、フィリピン。公の見方ではフィリピンかタイが抜けてくるという予想が多いようですが、はたして本当にそうなのでしょうか、というよか香港は本当にそれでいいのでしょうか!?いやわざわざビックリマークまでつけているんですからもちろんよくありません、よろしいはずがありません。何はともあれ可能性はまだ無限に残されています、まだまだ手を伸ばす価値はある、すぐそこに創作物の向こうの話がある。遠巻きに見ている感が漂う現状を考えれば、香港にとって野球が彼らのプレーする競技になる時とは、野球が創作物でなく直接香港の人たちの目の前に現れるようになったときでしょう。タイもフィリピンもパキスタンも全て持ち上げている僕が言うことじゃあないかもしれませんが、この大会、僕には香港がかませ犬で終わる気がしてこないのです。



創作が実話になる、夢が現実になる、今僕は数人の外国人さん達の為に必死になっておおきく振りかぶっての英訳に勤しんでいます。「これは漫画だ」って言いたくなる日もあるけれど、夢が現実になる日が来るかもしれないから、彼女達の夢が壊れないように、日々英訳に勤しんでいます。今一番の悩み事は、「おおきく振りかぶって」をどう伝えればいいのかが皆目見当がつかないという事です。これってワインドアップでいいのか?



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posted by shoeless |07:06 | アジア野球 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2007年08月14日

愛されるよりも愛したい

日本が誇るなにわとアラブを繋ぐイケメンエースダルビッシュ投手が入籍したそうで、おめでたい話です。男女比率の格差が激しいと言われている野球ファン層、そんな中じゃダルビッシュは若い女の子達のワーキャーを集められる最終兵器ともいえるイケメンです。イケメンは爆死がスタンスの僕も彼には諸手を上げて賞賛、ワンカップ持ったおっさんと若いおねーちゃんとガタイのいいお兄さん達みんなから求められる野球選手なんてもうダルビッシュのほかにいないでしょう。そういえばちょっと前には女性誌で素っ裸をさらしていたりしました、いやー流石IKEMENは違うね、ユニフォームを脱いでキャーキャー言われるなんてまだはえーよ。まぁ方法は多々あれど、やはり物事のムーブメントは女性が勢いづかせるもの、こういう盛り上がりもありっちゃありなんでしょう。



もちろんこのブログもいち早くこんな益荒男っぷりから抜け出して、女の子のキャぴ☆キャぴ感が五臓六腑に染み渡るようなブログへと方向を転換していきたいのですが、実際にはいまいち進んで行き方に検討がつきません。手始めにホストとドラッグと不治の病を絡めた日記でも書こうと思ったのですが、流石にそこから野球を絡めるには二桁でクッションが必要になってしまいます、というかまず今日の日記でさえここからどう本題に持っていくのか見当がつかないレベル、そんな事実際に可能な訳が無いのです。もっとこう手軽で…それでいてナウなギャルズに馬鹿うけで…面倒くさくなくて…ちょー楽なやり方…ないのかねぇ…とかなんとか社会の底辺みたいな事を考えて調べているうち、一つ、昔別件で女の子からアドバイスを受けていたことを思い出していました。



「女の子をそれとなくその気にさせるには、周りから一歩差をつけさせてあげること」、今からよく考えれば流石と言わざるを得ない話です。思い起こせば確かに女の子の周りには「周りに一歩差をつける」とか「特別感」だとか「愛され系」だとかという周りから「一歩リード」系の言葉が犇きあっていました。女の子は誰でも自分がちょっと特別扱いされて欲しいもの…「周りの女の子はこうだけどあたしだけこう」という感覚を演出する事は女の子を集める為に必要不可欠でしょう、つまりこのブログを通して周りに一歩差をつけさせるようにすればいいわけです。しまむらよりも一歩踏み込んでパリス吉祥寺の情報を、滝川クリステルよりも一歩踏み込んで滝澤クリステルの情報を、言葉はおかしいけど方向性は間違っていないはず。



ただでさえニッチ産業な国際野球ファン、そもそもこれだけのコアな集団で流行な話題もこれ以上一歩進んだ話題も無いとは思うのですが、しいて今年の流行の話題を挙げるとするならばイスラエル野球リーグに関する話題でしょう。今年にきて国家ナンバーワンリーグが構築されたとなればそりゃ注目されて当たり前だとは思うのですが、三毛猫のオスよか少ない女性国際野球ファンの人達を惹きつけるには「一歩リード」が必須、みんな知っている話題をしても仕方がありません。そこで周りに一歩差をつけたいあなたに当ブログが送る、これといって誰も注目してくれなかった「今年開幕のもう一つの国家最高野球リーグ」情報、それが「ベースボールフィリピン」です。



これが問題のフィリピン野球リーグ公式ホームページです。

http://www.baseballphilippines.com/

ベースボールフィリピン、言わずとも分かるであろうフィリピンの野球リーグです。実はもうすでに2007年5月27日から開始されていて、それどころかその試験シリーズを7月8日に終えていました。れっきとしたフィリピンの野球協会やらスポーツ委員会やらがよってたかって起業したリーグで、そのリーグ発足には「1970年代初頭のアジアで強かったフィリピンへの回帰」が念頭に置かれているようです。参加チームはCebu Dolphins、Laguna Tigers、Makati Mariners、Manila Sharks、Negros Roostersの5つ。試合数自体は全部で十数試合程度しか無いのですが、役割としてはキューバの二次リーグのような代表選抜への参考や試合経験の不足の解消の効果を期待されているのでしょう。タイに競り負けたりと最近いいところの無かったフィリピン、ついに反逆が始まりました。



フィリピン自体はそこそこの野球浸透度のある国なのですが、ナショナルチームは昔からエースで最高球速140キロといったところのレベルを保っているように見受けられます。先ほど書いたとおり1960年代には野球も盛んだったのですが、アメリカの影響力の薄れや高温多雨な環境があいまって野球が廃れていき、今現在のスポーツの強さの基盤となる1970年代にたいした成長が無かった事もまた決め手となって、今では国家としての強さも普及度も第四第五のスポーツに収まってしまっているのです。何より実力の面でも普及の面でも問題なのはプレーを続けていく環境があんまり無いということ、それは長らく野球を続けている国であるはずなのに2007年になってリーグ設立という話をしている現状を考えてもらえばある程度は感じてもらえるでしょう。このリーグの誕生がそれらの問題解決全てに対する答えになるとは言いませんが、フィリピンは次のステップに進む一つの答えを出したのです。



その答えが最善だったかどうかは分かりませんが、5月から行われていたパイロットシリーズは滞りなく一応の盛り上がりを見せて終わりました。最終的なリーグ戦順位はこれ。

Cebu 4-0 
Negros 3-1 
Makati 1-3 
Manila 1-3 
Laguna 1-3 

その後得失点差でポストシーズンに進出したMakatiがリーグ一位通過のCebuを破って決勝に進出し、リーグ戦で負けたNegros相手に4-2で勝利し初優勝を決めました。一方のリーグ戦トップ通過のCebuはその後の順位決定戦にも負け入賞ならず、フィリピンのソフトバンク、ですので最終順位はこちらのような感じになります。

1 Makati
2 Negros
3 Manila
4 Cebu
5 Laguna

ま、そんな感じですので当然優勝チームからタイトル獲得者は出ず、初めてのリーグは大波乱のまま幕を閉じました。大波乱を生んだことには彼らが非常に実力的に拮抗していた事が理由として挙げられるでしょう。ポストシーズン4試合も全て3点差以内で馬鹿試合なし、そんなの当たり前のようにも聞こえますが、実際は世界の野球でこれができるようなところはなかなか見当たりません。またリーグスポンサーを見ても中国リーグのように主だったスポンサーを日系大企業ばかりが占めている訳ではありません、フィリピン独自にスポンサーを集め、経営的にも独立していると言えるでしょう。これからまだ続いていくものを終わる前から成功や失敗という言い方をするのはあんまりいい事ではないかもしれませんが、スタートという点に絞ってと言う形で言わせてもらうなら、うまいこといったと言い切って間違い無いと思います。



さて期待を乗せて滑り出したフィリピン野球リーグ、次回開催は秋口に予定されていたのですが、公式ホームページには9月開幕をにおわすように「Coming soon...」と書かれています。12月に東南アジアゲームがある事を考えれば、その代表選考の場として必要になってくるはずのリーグ、2月近くかけて戦うリーグならまず9月開幕で間違いはないでしょう。この秋、イスラエル野球リーグの出来が取沙汰される裏で、国際野球ファンの間では東南アジアゲームの出来とあわせてフィリピン野球リーグの情報が周りに一歩差をつける「必須話題」となるはずなのはもうこれ一目瞭然。これであなたも周りの国際野球ファンから一目置かれる存在に!今年の秋はフィリピン野球で周りと差をつけよう!



「まぁ多分でもあんまりしつこく言い出すと周りが確実に一歩引くから、そういう意味では逆に一歩差をつけることになっちゃうかもね」うわー何その今更な情報。

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posted by shoeless |23:07 | アジア野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年08月13日

ビルマの竪琴

実はパソコンがぶっ壊れていた間あまりに暇をもてあましたこともあって、またまた野球の練習を見にいっていました。練習を遠巻きにじっと見つめる不審人物、漫画とかだったら完全に魔球とか伝授しちゃう重要人物の伏線なのですが、現実は怪しいアジア人がジロジロ原っぱを眺めているだけ、現実ってそんなもんです。やることねーなと思いながら原っぱでは2チーム総勢数十人が練習をしていたのを何十分も見守っていたのですが、ふと今になって落ち着いてよくよく考えてみると全体で数千と言われているイギリスの野球人口、今その中の数十人の練習風景を眺めているという事は当たり前の話もう既に全体の数パーセントの視察をしてしまっているという事になります。逆の見方をすれば人口六千万のイギリスで数千しかいない野球プレイヤーに会えている事実もこれまたかなり貴重、あの時はなんの気もなしにリンクの物まねで原っぱを転げまわっていたのですが、今となっては何が悔しいのか分からないことさえ悔やまれます。



今現在世界の野球人口は総計二千万人程度とされていますが、内実そのほとんどが南北アメリカと極東アジアに集中、国家別に見ていけばほとんどの国が三桁か四桁になんとか乗せている程度と見られています。登録数で行けば韓国や台湾、ラテンアメリカの国々が妙に少なくなってしまっていると言う事もありますが、そういう事を加味したとしてもここから大幅に増えるという事は無いでしょう。人口一千万の国で千人なら日本の感覚で言えば13000人程度という事。これどの程度かと分かりやすく説明しますと大体オリックス戦の観客とほぼ同じです、世界のほとんどの国はそこから国家代表を輩出しているのですから世界で勝つことの難しさが垣間見られます、もはやここまでくれば運命とかのレベル、名前かっこいい奴からスタメン入りだって、ちょっとしたアストロ球団だよこんなの。



運命と言うと大げさな気もしますが、野球に触れ合うチャンスなどまず無いであろう国々の人々がわざわざ野球と言う競技をチョイスした背景を想像すると、どんな縁で野球を始めたのかが気になるってもんでしょう。以前練習を見たときに話を聞けたイギリスの人たちの話では、ただ単純に好きだからとか知り合いがやっていたからとかそんな答えが多かったような気がしましたが、イギリスは人気はないとは言え古くからずっと野球は続けられている国ですし、触れる機会も無いと言う訳でもないので他と同列に語るのは難しいかもしれません。野球が始められてまだ間もない場所、例えば以前お話したモンゴルなどでは野球を始める一番最初はラジオで「新しい競技を始めるので皆さん集まってください」と放送を流したりして人数を集めたのだとか。オセアニアの国々なんかでは国家代表って言うともてるからやりたいって言う選手もいるそうで世界は広いです、俺だって代表名乗ってもてるんならなのりたい。



「何故世界の数少ない人々は野球を選んだのか」というポイントは野球の普及において最も重要な点でもあるのですが、どう頑張ったってネットで情報収集してる僕では遠く及ばない情報です。それさえ分かれば彼らを例にして普及を進めることが出来る、改めて考えてみると、今世界で野球をやっている人たちは何故野球を選択するにいたったのでしょうか。世界中で繰り広げられるMLBの展開やアカデミー、アジアでちょこちょことくりひろげられるNPBの展開や放送、どれも現在の状況だけ見れば上手い具合にいっているとは本人達もいえないんじゃないかと思います。野球界はどのように野球を提供していくべきか、その秘密はやはり、今現在野球という選択肢を選ばせている国から学ぶべきでしょう。



野球の無いところで野球を選択した、今世界で最も新しいIBAF加盟の野球協会はおそらく2005年加盟のミャンマーです。ミャンマーは南アジアに位置する人口4000万人程度の国で元イギリス領の国で1948年に独立しました、しかし独立後の国内の政治闘争が欧米諸国との対立や国内の発展の阻害を招き、それが原因となってか今日に至っても国内スポーツもあまり盛んではありません。主だったスポーツは伝統の格闘技であるラウェィ、そしてお隣タイとの試合が盛り上がるサッカーなんかがあげられますが、そんなサッカーでもワールドカップは棄権や不参加、元英連邦諸国で人気が高いクリケットもつい最近連盟が出来たというレベルに留まっています。そんな環境にもちろんの事野球がはいっていっているはずがなく、まったく野球を選ぶ理由もありませんでした、ミャンマーの野球はほぼここ数年程度のうちに作られたものなのです。



そんなミャンマーに野球と言う選択肢を与えたのは、岩崎亨さんという日本の方でした。もともと国連の薬物統制企画のミャンマー代表であった岩崎さんは薬物統制の任務でミャンマーに赴任し、そこでお世辞にも安定しているとは言いがたいミャンマー情勢を目の当たりにしたのです。ちょうどそのころのミャンマーはアウンサンスーチーさんの問題で欧米諸国からバッシングを受けており内外ともに不安定な時期、薬や貧困に泳がされてしまう若者が少なからずいる事実を前にして岩崎さんが考えた解決策が「野球」でした。国連を退職した岩崎さんは身を削っての活動を行い、やがてその努力は人を引き寄せ、支援を呼び集めました。そして作られたミャンマーの野球人口数百人、当初の狙い通り、歩みは少なくとも着実に若者の目を野球に向けさせることに成功したのです。



僕は最初に野球を選んだ理由という話をしましたが、大体の場合スポーツは何かの代わりとなって選ばれています。戦争の代わりのサッカー、エクセサイズの代わりのバレー、カジノの代わりの競馬、教育の代わりの武道。そしてミャンマーの若者にとっての野球は、薬や生活に代わる新たな行動力のはけ口となりました。回りくどくなく言うと、何かの代わりにスポーツを行うという事は「生活の一部」、そして「文化の一部」になるという事です。国からスターが生まれることも普及の引き金にはなるでしょうが、定着の引き金になるとは思えません、「それがなくなったら困る」というような一過性の流行には無い根の深さがそこに見当たらないからです。岩崎さんが高校大学と野球経験の無い方だという事が、究極的には野球の普及活動にネームバリューが関係してこないことを証明しているでしょう。今ミャンマーで野球をやっている人たちは、野球が彼らにとって必要なものになってしまったから野球をやっているのです。



2000年から始まったミャンマー野球、彼らのたゆまぬ努力と支援によってアジアンカップに二大会連続出場、昨年度の大会ではイランを上回り最下位から脱することにも成功しました。北京への道は立たれてしまいましたが、今年の暮れには因縁のタイで東南アジア競技大会SEAgamesが開催されます。奇麗事を言うつもりも、もうこれ以上ポエミーなブログにするつもりもありませんが、おそらく普通に生きてたらまず出会わないであろう低確率を乗り越えて出会った者として、野球なんてどこにもなかったミャンマーで野球を選択してくれた人たちにその選択を後悔するようなことになって欲しくはありません。世界のほとんどの国で今野球を選択している人たちは、自分達の選択を満足しているのでしょうか、それともはたまた後悔してなんかしちゃったりしているのでしょうか。選んでもらって後悔しないスポーツですよと、皆さん胸を張って言えますか?後悔しないようにできてると、ミャンマーの人たちに言えますか?



さて最後にここで耳寄り情報、ミャンマーのエースはマンマンティンという名前の選手です、マンマンティン選手、マンマンティン。

男は一度した選択に後悔はしないものさ!ハハハ!



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posted by shoeless |05:00 | アジア野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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