2007年06月30日

欺き欺かれて

MLBのドラフトは毎年6月、という事で今年もドラフトの結果が発表されました。MLBはアメリカ・カナダのリーグですので、このドラフトで指名できるのはアメリカ本土とカナダ、そしてアメリカの自治州の地域の選手達に限られています。その内訳は全体1453人のうち、投手752、内野手310、外野手254、捕手137。アメリカ本土外からはカナダ18、プエルトリコが17、バージン諸島からは3。MLB運営の2つの育成プログラムからも、それぞれ17選手と5選手が指名を受け、総勢1453人の選手の野球人生がこのドラフトを持ってはじめられることとなりました。



もう皆さん薄々感じられているとは思いますが、なかなかお目にかかれない名前がここにはのせられています、ちなみにこの日記のオチは「まぁ影は薄かったけどバージンじゃぁなかったって事なんだなぁ」です。アメリカ領バージン諸島、野球で名前を聞ける事はありませんが、実はMLB傘下リーグに選手を輩出できている選手輩出地としてそれなりに名のある土地でもあります。もちろん米国領土内であるからドラフトに参加できていることもあるし、米国領土内だからこそ野球をやっているということもあるのですが、何よりプエルトリコと目と鼻の先という環境がバージン諸島の野球を守ってきたのでしょう。MLBに選手を輩出できている地域、しかしながら国際戦では名前を聞くことが出来ない、このバージン諸島の野球はそんな矛盾を孕んだ形で続けられています。



アメリカ領バージン諸島はカリブ海に浮かぶバージンの島々の西半分を指しており、12万人程度の人口を持っている地域。ハワイと違って自治州であるバージン諸島は独自の野球連盟を持っているため代表の派遣が可能で、その点から行けばWBC等でももし仮に選出されるとしたらハワイよりも確率は高く予想もできる地域です。しかしながら国内チーム数も多くなく、国内に存在するトップの才能を持った選手もほぼMLB傘下リーグへ向かってしまうため、国際戦というものにはまるで縁がありません。上にも書いたとおり野球で名前を聞くのは難しく、ワールドカップからインターコンチ、中米競技大会に至るまで名前を聞くことはできない、大富豪で2を隠し続けているようなそんな状態を保ち続けています。なんで、となると理由は案外簡単で、そもそもMLBに選手を輩出しているからこそ国際戦で姿が見られていないのです。



実はあまり語られることはありませんが、MLBの影響を強く受けている国々は国際戦などでの成績があまり芳しくない事が多くあります。例えばドミニカやプエルトリコが国際大会ではメキシコや台湾に勝てない。MLBに選手を輩出できているということは裏を返せば「その野球の基盤をMLBに持っている」という事ですので、考えてみれば国際大会に不協力なMLBにその基盤を持たれている彼らでは代表が選出しにくい。言い換えれば人材の面で国際戦では不利な立場におかれているのですから、彼らが国際戦で結果を出しづらくなっているというのも当然でしょう。バージン諸島がそれなりに人材を持っていながら国際戦で姿を見受けられないのは、野球が現在抱えている矛盾そのものを特徴的にあらわしている、そう思うと渋い気持ちがこみ上げてきます。バージン諸島の存在は野球にとって、矛盾そのものなのです。



もちろんそれなりに選手をMLBに選出している地域として、姿さえ見られないというのはかなり珍しいことなのですが、そもそも人口が他の国の何十分の一しかないバージン諸島では上層部を抜かれてしまっては代表を成立させる意味がありません。IBAFが駄目ならばMLBに任せればいいのではないか、そういう提案を踏みとどまらせてしまう理由がここにあります。MLBによって培われた野球の実力は、MLBによって培われている以上MLBの中のみで通用する実力でしかありえません。確かにMLBの積極的な介入は劇的な野球の実力の向上をもたらしますが、他に還元されるものが少なく、時として上記のように枷となったりする場合さえあるのです。それにしても僕はMLB相手にどれだけ手のひらをくるっくる返せば気が済むのでしょうか、自分の芯の通っていなさには驚きを隠せません。



MLBの名誉のためにも理由はそれだけではないであろう事は当たり前の話なのですがとことわりを入れておきますが、それにしたってバージン諸島の野球は外観がいびつでしかたがありませんでした。証拠とまではいきませんが一つ例を出しますと、そんなこんなでなかなか姿を国際戦に見せることの無かったバージン諸島、久しぶりに国際戦の場に姿を現したのは2006年度に行われた第三回大学野球選手権でした。今から考えてみると、この大会は世代別に分かれている大会ではなくあくまで「大学野球」というくくりですので、大学に所属しているならば選手が出せないという事はありません。アンダーアイジの大会ならば出せない選手が出てくる可能性もありますが、大学野球ならば他の国と条件はほぼ同等です、縛られたくくりの中からトップの選手を出すことが出来ます。まさか…変な括りだと思ったらこいつが狙いかっ…!?



狙いかどうかは僕程度がどんなに考えたってわかんないのでやめときますが、上手いこと条件がはまったバージン諸島はこの大会、今まで姿が見られなかった国とは思えぬほどの善戦を見せました。勝敗だけ見れば9位という成績だったものの、メキシコ相手に6-9、アメリカ相手に0-4、数百倍の人口を誇る強豪相手にゲームを捨てさせず、プエルトリコ相手には乱打戦を制して13-11で勝利までもぎ取ったのです。決勝トーナメントでは予選で負けたチェコやキューバに勝ったバハマを接戦で沈めています、隠れた強豪が姿を見せた、他国が実力をはかりかねていた新参が強豪を手を火炎放射で焼きにかかった、そんな大会でした。



シラー会長のレポートにも書かれていた世代別の大会、こうした大会は「若い選手達に経験をつませる」という事はもとより、若い選手達の中にある才能を引き出すという事に目的があります。しかしそれによって実力が引き出されるのは選手達だけではありません、色々な角度から機会を与える事、それこそがまた違った角度から野球を成長させていくきっかけとなります。今回のバージン諸島はまさにその象徴でした、角度が違えば秘めた力を証明することが出来るという事を体現した、そう思うと何か熱いものがこみあげてきます。バージン諸島の存在は野球にとって、希望そのものなのです。



国際戦の成績や野球の規模、露出、そんな程度で野球の実力ははかれません。事実バージン諸島は隠れた実力国だったじゃありませんか。クラスで地味だった子が夏休みに見たらすげー可愛くなってて、すげーイケメンにちやほやされながらバイトしてるの見つけた、そんな気持ちを思い出します。まぁ影は薄かったけどバージンじゃぁなかったって事なんだなぁ。



バージン諸島の日記を書くに当たり、ふと声優を処女と信じてやまなかった友人を思い出しました。そこで彼のブログを見つけて読んでいたのですが、元気そうで何よりでした。この日記のオチは彼の日記のオチのパクリです。

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posted by shoeless |09:30 | カリブ野球 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2007年06月29日

死にたくないなら生きろ

この間子供達がやっていたクリケットの練習に一打席だけたたせてもらいました、うわーあいのりみたーい。クリケットのバットは厚みがある分野球のバットより重く、そして一度地面をバウンドさせるため変化がわかりづらく、真芯で捉えることが非常に難しいです。何度振ってもアウトにならないというルールもあって、だからこそ野球とは違いバッティングフォームが当てることに徹した「振りぬかない」形になっていったのでしょう。とか考えているうちに一球投げられて空振り、そんなのありかよ。僕がブツブツ言っていると、その中の一人が「日本人は野球をやるんだっけ?」「クリケットと似ているんだろ?」という話を振ってきました。おお…君国際派やね…。クリケットが上手い国なら野球が上手いのではないか、そんな話を日本で聞くことがあるのですが、イギリス人も考えていることはたいしてかわりません。



クリケットと野球、確かに似ている部分も多くプレー国もきっかり二分されています。両者の係わり合いが少ない分、僕ら日本人からしたらクリケットをやっている人達が野球をやったら強そう思ってしまうのでしょうし、クリケットをやっている人達からしたら野球をやっている奴ならなんとか形にはと思ってしまうのでしょう。とは言え上に書いたとおり、クリケットと野球は「似て非なる」という言葉をそのまま分かりやすい形で表現しましたといった感じ、多くの違いを持っています。まずそもそもバッティングは野球では攻撃ですが、クリケットは守備行為です。根幹の趣旨が違うのですからプレースタイルも違ってきます、とかまぁ色々言い出したらきりが無いので一つでやめておきますが、野球もクリケットも「似た物をやっているから通用するか」という程甘くは無いはずなのです。プラス材料にはなったとしても、理由にはなりえません。



クリケットがこの世で最も普及している国と言えば、インドとパキスタンでしょう。両国のクリケットの歴史は英国領だった事から脈々と続いており、完全に文化の隅々に染み渡っています。世界的に見てもこの二国の国内スポーツにおけるクリケットの浸透度はとんでもなく高く、クリケット選手が国内で一番の影響力を持っていたり、テレビ視聴率が何十パーセントとなる程の熱狂振りは、他のクリケット諸国と比べても際立っています。アメリカのスポーツだとアメリカのリーグが一番という意識で内部完結する傾向が高いですが、本来欧州サッカーに代表されるようにスポーツはその仕組みから「ナショナリズム」の一端を担ってきています。両国にとってはナショナリズムの担い手がクリケットをおいて他に無い、という事なのでしょう。



では今までの流れ通り両国の野球は強いのといいますと、二国とも強いというわけではありませんが、二国の間には大きな差があります。人口の多さ通りインドは5000人以上の野球人口を持っているのですが、協会の体力の無さか五輪予選にもほぼ姿を見せません。対するパキスタンは10分の1の500人程度と言われていながら、五輪予選や大会に毎回のように姿を見せている、意外と野球をやっている国です。五輪予選の一次予選ともなった第七回アジアンベースボールカップ、インドは代表選手の事情により辞退という憂き目にあったのですが、一方のパキスタンはこの大会をついに自国で開催し、次のリーグに駒を進めるという部分まで結果を出しました。同じクリケット強国といえど、姿さえ見られないインドと違って、パキスタンはアジア中下層ではそれなりの実力を誇っている国と言えるのです。



2004年度のタイでの大会では上位国タイに破れ二位に甘んじたものの、2006年度の自国開催の大会では以前1-11で破れたタイを14-3まで叩きのめし堂々の優勝、その結果はパキスタン国内で新聞にもちゃんと報じられました。2003年ごろには阪神の元投手渡辺博敏さんが監督をしていた事もあったパキスタン、2006年度には渡辺さんはタイで投手コーチをしていらっしゃったので良い意味でパキスタン代表はかつてに恩師にその成長を見せつけることに成功しました。支援によって存続する野球から自立独立し歩みを進めているパキスタン野球、普段我々が目にすることの無いアジア野球の下層では今、長年続いてきた固定された順位が大きく入れ替わろうとしています。大波乱が起きているのは、何も東アジアだけではないのです。



パキスタンの野球というと、始まった当初はそれこそ「クリケットと似ている」という事や「人口が多い」という程度にしかアドバンテージの無い状態でした。いまだって選手の中にはクリケットプレイヤーが兼任している人がいると言われ、自国開催のアジアベースボールカップも行われた場所は野球場ではなくクリケットのグラウンドにフェンスを置いたものでした。それは他の大会参加国で行うよかよっぽど整った環境だったのだろう、というのは確かです。そしてクリケットをしている身体を持っているという事が、今までのパキスタンの野球を他の国より少し上に位置づけることに一役買っていたという事も確かでしょう。しかし、ここへ来てパキスタンの野球の成長は、クリケットというバックボーンだけでは通用しない壁にぶち当たりました。



今現在のアジアの野球の現状を見たとき、パキスタンの上にはクリケットをする国ではないタイとフィリピンがその背中を並べています。ここが、「クリケットで野球に挑める限界」なのでしょうか。それを考えればパキスタンの野球は、クリケットを以って戦うのではなく、野球として野球に挑まなければならない時期にさしかかっています。単純に勝ち負けで決めることはできませんが、フィリピンに勝利したタイ相手に一応勝ちという結果を残しました、彼らの実力は肉薄しています。パキスタンがその後一歩を埋めたいのならば、パキスタンは野球という土台の上で野球をしていかなければなりません。サッカー選手がビーチフットで勝とうとするなら、ビーチフットという土台の上でビーチフットをしなければならない。そしてパキスタンの成長は、ついにその後一歩を詰めにかかってきています。



最初に書いたとおり、クリケットをやることはアドバンテージになったとしても野球で強くなれる理由とはなれません。ただ良い見方をすれば、パキスタンはついにこの段階までアドバンテージを生かしてきましたと見ることも出来なくもありません。泣いても笑っても11月に行われる北京五輪アジア予選、ここで結果を出せない限り、ロンドンから失われた野球を守っていく盾は無くなります。本当の意味で、フィリピン、タイという二国の背中に彼らは今標準をあわせました、次が無いかもしれない現状、彼らが今後野球をできるかは彼らがそこで野球を出来るかにかかっているのです。



草クリケット二球目、僕はボーラーの投げた球を野球のスイングでフルスイングし、しばきあげました。理由は簡単で、一球目に何でもない球を空ぶっておけば、どうせお遊びなのですから次も似たような球を投げてくるだろう、最初から何をどこに投げてくるかはほぼ検討がついていたのです。付け焼刃は数度は通用しても、長くは切れません。野球をしていくために今野球をしなくてはならないとは、なかなか皮肉が利いてていいんじゃないでしょうかね。

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posted by shoeless |08:21 | アジア野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年06月27日

奇麗事とは言わせない

イスラエル野球リーグ、開幕しました。計画発案発表から一年足らずでプロリーグが開幕しました、この驚き例えるなら男塾で一度つかったら死ぬと言われていた毒手拳を影慶がその後連発したような、そんな「あ、できちゃうんだ、それって」という感じです。選手育成部長ことダン・デュケットさんは今回の開幕に際して「イスラエルの歴史の中でプロ野球が誕生した誇らしい日」とコメント。突貫工事にならないかと心配していたイスラエル野球リーグですが、いざ始まってみればその歴史の中に初めてのプロは誇らしく刻まれましたようで、ここ数ヶ月力をいれっぱなしだった僕の尻もようやく緩ませることが出来そうです。



開幕戦はモディーン・ミラクルがペタティクバ・パイオニアーズ相手に9-1で完勝し、歴史に残る第一勝目は名前どおりミラクルズが勝ち取ることとなりました。心配されていた観客数は3112人、アメリカ以外の地域の野球場となるとそもそもそんなにキャパシティーがある球場が無いため、これだけ入れば正直かなり大盛況であったのではないのでしょうか。翌日二試合も無事に行われ、今この時からイスラエルの野球は一歩一歩と歩みを始めました。僕らはその瞬間に立ち会っています、2009年WBCやオリンピックにつながるかもしれない、そんな流れの源流に立ち会っているのです。



イスラエル野球リーグの計画が発表された当初といえば、「マジかよ」の極みとも言えるようなネガティブな未来しか皆予想ができませんでした。もう本当心配してたのにもかかわらず、当初はエルサレム等からもチームの参加があったのですが、治安の面の問題もあって参加がとりやめになったりして更に胃炎を加速させられたりしました。第一別にエルサレムでなくともアメリカ文化の象徴ベースボールにイスラエルで人が集まるなんてことは、危険と一つ屋根の下でいけない同棲を続けていくようなものです、今だってその不安は何一つ拭われてはいません。話に聞くイスラエルの球場は、鉄条網に囲われてさえいるのですから。



イスラエル野球リーグは育成に主眼を置かれているリーグですので、何があろうと悪くとも数年は確実に行われるであろう、そうは思っていたのですがというより自分に言い聞かせて平静を保っていたのですが、根幹の部分でさえ不安は大いにありました。そもそも野球人口が3000あるかないかよく分からないと言われているイスラエルでは、いくら地元の選手の育成のためとはいえドラフトで集められた選手達とトライアウトで集められた選手達とのレベルに差がつきすぎるという事がまずありえます。また最初はうまく出来たとしても、いまだ野球が根付いていない現在ではその後数年にわたって選手の確保が非常に難しい時期が続くのです。始まる前からその後の未来の心配、ポジティブなんだかネガティブなんだかもう訳が分かりません。



ソフトの全てを急遽他所から持ってきたイスラエル野球リーグでは、放送という面でも不安がいくつもありました。文化として培ってきたものがない野球リーグでは野球放送の技術をテレビ局が所有していないのも当然、その上期間も短かったため、漏れ聞く情報では台湾CPBLに視察に行くといった程度のフォローしかされていないようにさえ感じたのです。他にも視聴率とんでもなく低かったらどうしようとか、グッズがダサかったらどうしようとか、キハラ選手が松坂世代でどうしようとか、そんな程度の不安ならもうきりがないので書くのをやめますが、本当に本当に不安は尽きませんでした。



ここまで書いてあれなのですが、僕何一つ関係ありませんから、イスラエル野球リーグ。何にも関係のない僕がここまで不安で胸いっぱいになるのですから、関係者達は不安で既に胸ははちきれていたかもしれません。とりあえず、素人目に見てもイスラエル野球リーグには不安要素が山のようにあったということだったのです。



しかし、あれほど心配していたのにもかかわらず、いざ始まったイスラエル野球リーグは、誰もが思いもよらないほどあっさりと始まっていました。もちろんなれていないがための放送でのトラブル、その後の客入りなど不安はまだまだ尽きないのですが、気がつけば割とあっさりと六芒星の下で野球は始まりました。61歳の爺さんがトライアウトに来て冗談扱いされたあのリーグが、政治的問題の関連から批判の的にされたあのリーグが、野球が根付いているわけではないイスラエルで行われているあのリーグが、です。



子供が自立してしまった母親はこんな気持ちなのかもしれません。嬉しいやら悲しいやら、不安は多いながら、その姿からはその不安をむしろきっかけにして乗り越えてていってくれるような、そんな気配を感じてしまいます。



ペト-シュメシュ・ブルーソックス、モディーン・ミラクル、ネタニア・タイガース、ペタッハ-ティクバ・パイオニアーズ、ラアナナ・エクスプレス、テルアビブ・ライトニング、なにはともあれこの六球団にて初めての六芒星の下のペナントレースの火蓋が切って落とされました。世界で初めての栄冠はいったいどのチームに輝くのでしょうか。



baseballでも野球でもないベースボールがそこに根付くことを、この世に存在する全ての神様にお祈り申し上げます。ついでに皆さんの環境でヘブライ語が文字化けしないことも祈ります。あと、これからのイスラエル野球とか、視聴率とか、観客数とか、まぁなんだ色々だよ、色々全部頑張って。俺の心配とか結局無意味なほどにやっていけてるってわかったからさ。

僕もたまには両親にメールの一つでも送ります。

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posted by shoeless |04:35 | ヨーロッパ野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年06月25日

メメント・モリ

この世に野球が人気があるというような国は両手に数えられるようなほどしかない、という話を以前した覚えがあるのですが、目を大昔に向けてみると意外とその数は多くなります。例えばフィリピンなどはアメリカ統治時代にはぶっちぎりのナンバーワン人気を誇っていた国でしたし、今現在野球で見かけないカリブの国々も大昔はメジャーリーガーを輩出したり出来ていました。南アフリカやヨーロッパでも大昔と比べれば今現在は陰、中国でさえ文革の前にはそれなりに野球を出来ていた頃があったのです。現代と過去に細かな違いはあれど、それと比べれば今現在が衰退しきった状態というのは、嘘ではありません。



今現在野球が一番レベルで人気な国というと、まずこの国日本、王国キューバ、そしてお隣台湾、ベネズエラ、ドミニカ、ニカラグア、バスケと競合しつつあるプエルトリコと言ったところ。アンティル諸島も中核キュラソー島だけ見れば野球人気なのかもしれませんが、全島揃って一番なのといわれると見当がつきませんし、韓国も国内リーグの人気如何で競技の人気の優劣が決まっているとは思えません。さて、ここまで話したことは前にも話したことがある話ですし、皆さんも「てめーに言われなくたって知ってるよ」という気持ちでいっぱいであろうはずですのでとっとと本題に入りますが、実は野球人気国はまだこれだけではないのです。



といって「アメリカでも全然大人気だし」とか言い出そうとか言う訳ではなく、本当に上に上げたような野球でよく名前が聞かれる国々以外に野球が一番人気を争えているような国があるのです。海外領土とかじゃ無く国でですよ、答えは帛琉です、もう少し分かりやすくかくとベラウです、もういい加減しつこいですね、南国の島国パラオです。



パラオは人口が二万程度の小さな島国で、1994年に国連の信託統治から独立したまだまだとても幼い国といえます。1880年代にスペイン領になったパラオはその後ドイツに売却、第一次大戦のおりに日本軍によって占領され、その後はアメリカによる信託統治が続いていました。日本では親日国として知られているパラオですが、確かに日本の影響が大きかった事もあってか野球が盛んになり、その後また野球国であるアメリカがきたことも手伝って、今なお野球は盛んに続けられています。マリンスポーツ、そして野球・ソフトを筆頭とするアメリカ発祥スポーツといったところと言われています。



パラオ国内の野球はというと、16州に分かれている行政区域それぞれに一つづつクラブチームが置かれたリーグ戦が行われており、パラオ・メジャーリーグなんて名前がつけられています。ナイターがある日なんかには多くのお客さんも訪れるそうで、人口二万人の島国という事を考えればこれはなかなか立派な状況といえるでしょう。ちなみにパラオには今もいくつも日本統治時代のなごりが残っていて、建物や文化などに色々な日本を感じることが出来るのですが、パラオにある野球場には朝日フィールドという名前がつけられていたりします。



国内では意外とにぎやかに行われているこのパラオ、しかしながら体外的な部分に目を向けるとうまくいっていないというよりか、まずパラオ代表なんて見ることがありません。そもそも人口の面であまりにも不利なオセアニアの国々はなかなかスポーツの場でみかけられないのですが、そんな中でもパラオは出てくることはありません、オセアニア地区でスポーツとなるとオーストラリアとの差がですぎてしまうからという事もあるのでしょうが、それにしたって見たことさえありません。



99年に創立以来表に出た国際試合、そう思ってパラオが国際試合をしたという記録を調べてみたのですが、オーストラリアとの親善試合でボコボコにされたという記録しか見つかりませんでした。パラオの野球は、そうした部分とはまた違った時間が流れているのでしょう。大規模であったりレベルが高いというわけでもありませんが、そういうしがらみから逃れた野球がそこにはあります。パラオに昔の日本人のよさが今もちりばめられて残されているように、パラオには昔の日本の野球の名残があのときの時間に近い状態で流れているのです。



しかし、そんな島国もここへきての「野球国際化を急ぐ」流れには逆らうことは出来ず、国際試合への道が大きく開かれることとなりました。今年九月、サモアで行われるオセアニアの島々の大会にパラオも参加をすることになったのです。あまり野球の認識の高くないオセアニアの国々、ここでそれなりの大会を開くというのは急務でもありました。参加国はサモア、フィジー、アメリカンサモア、ニューカレドニア、そしてパラオの五国、この面子で行けばパラオの優勝も無いわけではありません。

http://www.sportingpulse.com/assoc_page.cgi?c=2-3549-0-0-0



切羽詰ってから動き出したような急激な流れに今、パラオが長年続けてきたような野球も対面しています。五輪を追われた野球の急いだ国際化の波は、静かに野球を続けてきていた南洋の島国まで押し寄せてきました。何が変わって何が変わらないのか、時代の変わり目はどちらに転んでも面白いです。

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posted by shoeless |16:01 | オセアニア野球 | コメント(1) | トラックバック(1)
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2007年06月22日

コスタリカで守られて

今現在世界の野球を支えているのは、現地で情熱を持って動いている一握りの人たちの行動です。報道こそ多くあるわけではありませんが、世界の各地でたくさんの団体、個人の方々が野球という選択肢を現地の人に選んでもらうため、野球を選んでくれた現地の人たちを支援するために日夜動き回っているのです。世界の野球とよく言われはしますが、僕たちが普段簡単に目に出来るようなところに世界の野球はありません。世界の野球とはそうした人たちによって支えられているのです。



もちろん報道や情報の発信なんてからっきしされていないのですから、僕たちが「真の意味」で世界の野球の事情を知るのは簡単ではありません。現地で汗水流している人にしか分からない部分、むしろそうした部分こそ本来なら皆で語り合っていかなければならないような部分なのでしょうが、そんなもん汗水流していない僕らには知る由も無いのが当たり前でしょう。本当の世界の野球を知りたいのなら語るべき人が語るべき、じゃあ語るべき人に語ってもらえば良いじゃないとなりますが、普通なら当然そんな事にわざわざ付き合っていただける訳がありません。第一でナイトに余計な心配する前にとか言われたらどうしよう。



もちろん普通ならとわざわざ銘打ったのは、なんと付き合ってもらえたから、普通無いよこんなこと、マジで。最低限の礼儀を面の皮の下に隠しつつ、こんな胡散臭い上にきな臭いブログ付き合っていただきました。今回お話をうかがったのはコスタリカで現在青年海外協力隊員として野球の普及及び指導の活動に当たっている広瀬さん。青年海外協力隊員と言っても中にはナショナルチームの指導をしたりだとか、監督となる方までいらっしゃいます。どうしようコスタリカがWBC出場したときコーチとかやってらっしゃったら、夢のある話すぎて安い酒が身にしみてきます。



こちらが広瀬さんのブログ「コスタリカでのエスぺランサ日記」http://yaplog.jp/costarica/詳しい状況はこちらのサイトからご覧になっていただければと思います。ぼくの野球を守ってというパクリな上に他人任せなタイトル、そしてこれが現在現実にぼくらの野球を守ってくれている人の話です。貴重なお話を伺う機会を作ってくださったことに、改めてお礼申し上げます。広瀬さん、ありがとうございました。



コスタリカ一問一答


・プロフィールを教えてください。

1981年生まれ 26歳 福岡出身
  

・青年海外協力隊に参加した理由を教えてください

世界に野球を広めるために、少しでも協力できればと思い。自分が年をとった時に自分が活動した国がオリンピック、WBCなどの大きな舞台に出場し活躍するところを見て自分の財産にしたかったっていうのもありますね。


・コスタリカの現地の野球普及状況はどうですか?

メジャーの試合がほぼ毎日放送されてる分、野球っていうスポーツ自体はほとんどのコスタリカ人は知ってると思います。でも、実際野球をやったことあるかというとほとんどの人がNOですね。だから、打って投げてくらいにしか理解してないです。。


・コスタリカの現地の設備状況や道具の状況はどうですか?

球場は、各県に一箇所はあります。道具は、まずグローブをも持ってる子はまずいないですね。今、小学校などに野球教室を開いてるんですが、僕たちが道具をもっていってる状態なので子供達にとっては特別なスポーツという感じにとられてると思います。各学校に、バット一本、テニスボール一個だけでもあれば、十分野球はできるんですけどね。今このことに関して所属先と検討中です。


・コスタリカの野球のリーグの仕組みはどうなっているのですか? 

一部リーグは10チームほど、日本でいうクラブチームのような形です。テレビのスポーツコーナーくらいには試合結果はでてきますが、サッカーに比べるとまだまだですね。10チームなんですが、各県に1チーム僕の任地のカルタゴはありません。去年はあったみたいですが。。あと、ニカラグア人だけで構成されたチーム。自称二十歳以下のコスタリカ代表のチームなどなど。。


・コスタリカの野球代表チームの実力はどの程度ですか?

代表自体今、存続してない状況なのでわかりませんが、リーグを見て想像すると。。福岡県予選のベスト8くらいですかね。わかりにくいですか!?(笑)


・野球普及活動とは主にどのような活動をしているのですか?

大学の授業、小学校での野球教室、少年野球の指導。今後は、上のカテゴリーもつくり年代別にわけカルタゴで子供達がずっと野球ができる環境をつくってあげたいなと思ってます。


・野球普及において何が一番楽しいことですか?

まだ、結果でてないんでなんといえません。 今土台をつくってる段階なんで、今からどんどん楽しい事が増えてくると思います。


・野球普及において何が一番辛いことですか?

いまんとこ感じてないです。 


・野球普及にポジティブな事はありますか?

ドミニカ共和国やニカラグアなどコスタリカに比べると貧しいと言われる国でもしっかり根付いているので、道具の問題はあるとは思いますがその国次第、野球普及活動次第でどんどん普及する可能性はあると信じてます。


・野球普及にネガティブな事はありますか?

ヨーロッパの野球普及の悪さ。オリンピック野球種目削除などから。。


・海外協力隊員という目から見て世界の野球に必要なものは何だと思いますか?

少年野球の競技人口に限ると思います。  


・コスタリカの少年野球はどんな状況ですか?

コスタリカは少年野球人口が少なく全国大会もありません。唯一サントドミンゴという地域だけが、7歳から15歳合わせて200人以上の選手がいます。ここは連盟もあり組織的にもしっかり機能してますね。。 ほんとここだけですね。コスタリカで野球してるのは。。。。

あと、カリブ海沿いにあるリモンと言う地域もやってるようです。このサントドミンゴだけで大会をしたり、ニカラグアやパナマへ遠征したりとかなり、力をいれてます。うらやましいかぎりです。ここに、来年一月に協力隊員が派遣される予定です。僕のかんがえでは、十分なりたってるんで必要ないと思うんですが。。。


・海外協力隊員という目から見て世界の野球は今後どうなっていくと思いますか? 

わかりません。。がやり方次第では、、


・コスタリカで野球の普及はうまくいきそうですか?

任地に来て五ヶ月、やっと自分のやるべきこと、やれそうなことが見えてきました。この二年間では、はっきり言って無理です。今後の事を見据えて土台をしっかりつくり、バトンタッチ(現地のコーチの育成、協力隊の後任など)すれば間違いなく野球は根付くと思います。


・何かコメントがあればどうぞ

まだ活動五ヶ月で、感じれてる部分が少なくコメントできないとこがあります。 二年間の活動が終る頃には、しっかりとした意見が述べれるのではいかと思ってます。

僕がコスタリカ人の中で一番信頼してるハーリーフェルナンデスという方がいらっしゃるんですが、このハーリーさんが立ち上げたコスタリカで少年野球の全国大会を!!といプロジェクトに向かって今頑張っております!



=ここから管理人うだうだ=

このブログを通して一番に感じるた事に「普及」という意味の認識のズレと言うことがあります。単純な意識で野球が普及していく、野球が普及しているというのは単に視聴率の問題であったりとか代表チームの実績、有名選手の輩出だったりするのですが実際は「現地の人々に野球を選択してもらえる環境が整っている」という事をさしているようなのです。



人が一生を野球と付き合って生きていくことができる状況、それは野球との出会いとの充実であったりとか、道具の充実、プレーしていくことのできるシステム等によって左右されます。WBCや五輪によって代表チームが結成され、それによって国内野球を引っ張る、代表の強化につとめるというのも確かに普及の一つではありますが、そこに厚みはありません。それは野球を続けていく理由、野球という競技をプレーしていく理由にはなりますが、野球を始める理由にはなりえないから、といったところでしょうか。



広瀬さんもおっしゃっているように、少年野球競技人口の拡大がキーポイントとうのはまさにその通りな話で、世界の人々に野球と出会うきっかけを提供していく、これこそが野球を普及する最も王道かつ近道な方法です。目先の結果、目先の利益、目先の問題、この3つは追えば追うほどたどり着く先が遠のいていく泥沼。コスタリカ野球は恵まれています、これだけ自分のことを気に病んでくれている人が揃っているのですから。



というかコスタリカ、メジャーの試合が毎日放送されているだけでなく国内リーグもテレビで露出があるというか結果の放送されているんですね、すげー。ちなみに福岡予選ベスト8の例えが分かりにくいと感じた人のために昨年の福岡予選ベスト8校を紹介、久留米商、戸畑、香椎工、戸畑商の4校。やばい!コメントに困ったぞ!



皆さんも是非広瀬さんの活動、お話、何か感じたところがあればこの機会に是非、広瀬さんのブログへ応援コメントを送ってあげてください。奇麗事かもしれませんが、それが糧や力になる日もきっとくるはずですから。http://yaplog.jp/costarica/。

ぼくの野球を守っては、コスタリカ野球を守っている広瀬さんに頭が上がりません。

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posted by shoeless |08:18 | 特別企画 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年06月21日

俺は待ってるぜ!

6月12日から16日にかけて、サンマリノにて2007年度ヨーロピアンカップが行われていました。前回優勝のサンマリノのクラブチームT&A San Marinoももちろん出場、この大会は優勝国開催で持ちまわっているのかもしれませんが、サンマリノ、何故か野球ではよく聞く名前です。ヨーロピアンカップとはヨーロッパにあるクラブチームのナンバーワン決定戦を行う欧州最高峰の戦いで、欧州各国から代表として8チームが選ばれ競いあうという仕組み。WBC代表や国家代表、元マイナーの中米諸国の選手なんかも参加している大会なのでレベルは意外と高くなっています。



http://www.fibs.it/cnc/ceb/2007/sanmarino/schedule.asp

さて今年2007年の出場チームご紹介。


グループA

Draci Brno チェコ
http://www.draci.cz/new/

日本の国際野球ファンの注目の的であるチェコ最強クラブ。練習設備、選手ともに東欧の中ではまさにトップクラスの実力を誇っており、今季もチェコ国内リーグにおいて勝率9割超えという冗談みたいな成績を残している。もはやチェコ代表というよりは東欧代表。



Solingen Alligators ドイツ
http://www.solingen-alligators.com/

ドイツブンデスリーガ北部リーグ首位チームで昨年の覇者。やたらとサイトが格好いい、注目すべきは打率平均.340という高さだが決してパワーのあるチームではなく、むしろ防御率一点台の投手陣が機能しないと国際戦では力不足になってしまうか。個人的にはウクライナ出身のAlexander Krachevskij選手http://www.solingen-alligators.com/index.php?option=com_content&task=view&id=47&Itemid=64に注目していたのですが今大会にはでていませんでした。しょんぼり。



ASD Rimini イタリア
http://www.baseballrimini.com/

セリエA首位といっても今現在セリエA上位チームは4チームとも横並び、しかし昨年の覇者という事を考えたら一つ抜けている感のあるイタリアの強豪クラブ。ただ全体的に強いというよりかは飛びぬけている選手達にひっぱられているという見方も。注目はセリエAの勝ち頭Anthony James Fiore、ていうか三チーム選出セリエA有利すぎ。全体では多分二番人気。



Corendon Kinheim オランダ
http://www.kinheim.net/

欧州最強と呼ばれるようになって早幾年、オランダレギュラーリーグ二番手で屈指の強豪でもあるCorendon Kinheim。投球技術は世界でも指折りながら打撃に関しては海外領土出身選手頼りが続いているオランダ野球、ここで一つ打撃面でも抜けたいところ。ちなみにオランダ野球の聖地ハーレムはこのチームのお膝元。優勝の筆頭候補。



グループB

T&A San Marino サンマリノ
http://www.sanmarinobaseball.com/

公式サイトは音が出ます。昨年のヨーロピアンカップ覇者で地元開催とアドバンテージはありまくりながら、今季はセリエAリーグ内で5つも負け越しとよくない内容、新興球団なのである程度は仕方ないか。それもチーム打率が芳しくなく、打線があんまり機能していないのが原因か。ちなみにサンマリノは今回のために切手まで作った。


Rouen Huskies フランス
http://www.rouenbaseball76.com/

この面子の中では苦戦を強いられそうなフランス代表Rouen Huskies、国内リーグでは首位に立っているものの海外に出たときどうなるか。背番号5の二塁手は今大会唯一の日本人であるHAGIWARA Kenji選手http://www.rouenbaseball76.com/html/elite_joueurs.php?nom=Hagiwara&prenom=Kenji、活躍に期待。



Marlins Puerto Cruz スペイン
http://www.marlinspuertocruz.es/

でましたスペイン最強クラブチーム、今季も対戦相手に血尿を出させるような勝ちを重ね堂々のヨーロピアンカップ出場。国内最強チームがでるからにはいい成績を残したいところだが、国際戦になると力の差なのか勝つことが出来なくなる内弁慶。今回こそイタリアオランダのチームを打ち崩し、欧州ニ強の間に割って入りたい。ていうか僕が入って欲しい。



Montepaschi Grosseto イタリア
http://www.bbcgrosseto.it/

イタリアに野球が伝わった町として知られ、イタリア1の野球どころといわれているグロッセートのクラブチームながら、実は長らく優勝をしておらず、タイトルに絡むようになったのはここ数年の話。今季は上位四球団の一角で、中でも投手陣は安定した素晴らしい成績を誇っている。



僕の予想はこちら
キンヘイム-リミニ(ワイド)に全額、これを予想といって良いのか。



さて結果を言いますと

1Corendon Kinheim (NED)
2Rouen Huskies (FRA)
3ASD Rimini (ITA)
4T&A San Marino (RSM)
5Montepaschi Grosseto (ITA)
6Marlins Puerto Cruz (ESP)
7Draci Brno (CZE)
8Soligen Alligators (GER)

こんな感じになりました。欧州二番手集団チームであるスペイン、ドイツ、チェコには実力の格差を感じてしまわざるを得ない結果に、ただコールドゲームというもの事自体は全体を見ても3試合しかなく、それも二番手対決や上位対決の結果によって生まれたものなので、実力が伯仲してきているというのは事実のようです。



それを象徴するかのように最下位筆頭候補であったフランスRouen Huskiesがイタリアグロッセートに勝り決勝リーグ行きしたかと思えば、なんとサンマリノをくだして決勝戦進出まではたしました。そのうえ決勝戦もスコアは1-3とかなりの激戦で、大会全体を見渡してもフランス投手陣はほぼ全試合3点以内に抑えゲームを作っています。打線は首位打者に輝いたSCALABRINI Dany選手が六割も打ったことがチャンスを生かす理由となりました。



今大会で感じたことはやはりオランダの強さと世界レベルの投手を相手にした時の打線の苦しみでしょうか。オランダチームの防御率は最終成績で0.82、一点もとられなかった選手が二人もいます、二位のフランスが2.86という事を考えてもらえばこれがどれだけ異常な話なのかが分かっていただけるでしょう。オランダはアメリカ式の制球が難しいボールを使っていながら審判の判定が非常に厳しいといわれ、そういう試合環境がこうした一発勝負でも乱れる事の少ない投手を作っているのかもしれません。



また、欧州中位国と上位国の何が一番違うのかといえば「140キロ台以上の球に慣れているのかいないのか」という部分です。もちろんスペイン、ドイツ国内リーグにも140を超す速球を投げるような選手はいるはずなのですが、全選手それに慣れているかと言うとそういう訳ではありません。結果、打つことは出来ても繋ぐことは出来ずチャンスをものにできていないまま、例を出せばチェコは3人もの四割越えバッターを輩出していながらチーム平均打率は.268、一人しか出していないサンマリノ以下の成績にとどまっています。これから彼らが目指すべきなのは、代表の実力を国際レベルまでに引き上げることよりも底辺の底上げだと言うことでしょう。



とりあえず予想は的中しました、予感は一つも的中しませんでした。イタリアオランダの2強時代、かれこれ十数年、なかなか破れそうで破れません。

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posted by shoeless |08:55 | 国際大会 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年06月20日

男らしい女の色気

前回書いたシラー会長の新提案の中でさかんに叫ばれていたことの中に、民主化、関係強化と並んで女性への普及がありました。実際国際野球連盟は女子野球ワールドカップを開いてみたりと、女性への普及に力を入れ始めていますので危機感はあるのでしょう。といってソフトボールとの兼ね合いもあってか、世界の野球強豪国がそのまま女子野球の強豪となってはいません。例えばキューバは女子野球でたいした成績を残せておらず、韓国に至ってはでてすらいません。そんな中、少ない競技人口の中からといった意味ではカナダがなかなかに善戦を見せています。



思い起こせば女子野球ワールドカップ、記念すべき第一回目はカナダのエドモントンで開かれていました。前回大会はアメリカと日本に破れ三位という結果でしたが、日本とアメリカ二つの強豪に勝てたのは全チーム中カナダのみ、逆に言えば優勝国アメリカに土をつけられたのはこのカナダだけでした。日本からカナダに野球留学した女子野球選手もいるほどで、カナダの女子野球育成プログラムは他の国と比べて効率が良いんじゃないかと徐々に注目を浴びつつあるのです。



女子野球選手といえば茨城GGというかエイベックス所属の片岡安祐美選手http://www.goldengolds.com/players/index5.htmlとか、野球全体を考えればかつて近鉄にテストを受けに来ていたアイラ・ボーダーズとかが有名ですが、いずれの選手も男子相手にフルボッコにできるほど通用しているかというとそうではありません。通用している選手なんて話はほぼスカイフィッシュに近いレベルの話です。もちろん性による体格差というものもありますので、片岡さんが男子と同じプレースタイルで通用させていこうとなると作画:ゆでたまごみたいな身体になるまで自分を虐め抜かなければなりません。女性が男子スポーツの世界で戦おうという事は、言葉以上に難しいことなのでしょう。



しかしこのカナダ女子野球代表がすごいと呼ばれている所以はここにあります、今まで書いてきた数行をあざ笑うかのように女子代表が男子リーグに軽々と通用してしまっているのです。その上一時は打率.429、男性選手よりも数段ボールをしばきあげています、漫画じゃありません。また更にその上彼女のポジションは捕手と一塁手、所謂パワーのある選手のポジション、多分こっちはスカイフィッシュ並の速さの走塁とか決めるはず、一刻も早くジャンプは彼女を漫画化すべき、読んだあと手が薄汚れるくらいの線の太さで描くべき。



彼女の名前はアマンダ・アセイ、カナダ国内リーグプリンス・ジョージ・シニア・ベースボール・リーグhttp://www.ballcharts.com/PWBPGsrbaseballのBig League Citizen Knightsに所属するリーグ唯一の女性野球選手です。アイスホッケーでも並々ならぬ才能を見せていた彼女は言わば天性のアスリートとも言え、2006年度の女子野球ワールドカップではカナダトップの打率五割を上げてチームの大物食いを成功させました。野手登録ながら投手としての出場もあり、6イニングを投げて無失点に抑えきっています、もう本当ね、何の漫画だっつー話だよ。

こちら彼女の大学のソフト部のプロフィール
http://brownbears.cstv.com/sports/w-softbl/mtt/asay_amanda00.html

そしてこちらがカナダ女子野球代表の写真
http://www.baseball.ca/eng_gallerygroup.cfm?Group=29



女性でも機会と努力次第で男にだって勝てるんだ、それを存在で表現する彼女でしたが試合数を重ねるごとに男達もこれではいけないと思ったのか研究を重ねてくるようになりました。打率は見る見る急落、今では一割台にまで下がってしまっています。ただこれは暗い兆候ではありません、むしろ明るい兆し、辛酸なめないようにするためには、男達が女性の彼女をなめることが出来なくなったという事にほかならないのですから。



ところでこちらの秀逸すぎるwiki
http://www.nokotsudo.com/girls/pukiwiki/index.php?%BD%F7%BB%D2%CC%EE%B5%E5%BA%EE%C9%CA
作風から言ってアセイ選手的な選手を表現しきれる漫画家は水島御大か高橋ツトム先生ぐらいかっ…!

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posted by shoeless |09:02 | 北米野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年06月18日

夢にまで見たような世界は

IBAF新会長に就任したハリー・シラー会長、この間彼についてなかなか珍しい人物なので期待せざるを得ませんわ!みたいな※景気のいい事を書いたのですが、そのシラー会長が早速今後のIBAFの行動方針についての計画をまとめたレポートを発表しました。

※景気のいい事…時間が有り余っている人は6月7日の「僕にその手を汚せというの」という長ったらしい日記を読んでください。時間がない人のために要約しますと、シラーさんはオリンピック委員会にもMLB機構にも所属したことのある人のため、IBAF会長にすることとなったら犬猿の仲の三者全ての気持ちが分かる、言わばかみなりほのおれいとうパンチを持ったエビワラーみたいな存在になってしまうのです!



じゃあさっそく中身を見ていきましょうといっても英語、ゆとり世代にはあまりに厳しい仕打ちです。日本語訳してくれているようなところもざっと見たところ無く、そもそも書き記したら怒られるような気配さえ漂っています、何、JASRACでも来るの?まぁどうせ時間が来ればどこかの賢い誰かがさらっと和訳してくれるはずなので、それなら黙ってマグナムクエスチョンの日記でも書いとこうと思ったのですが、ふとちょっと悲しい気持ちになりました。そういえば僕イギリスに留学しているんでした。



当然英語をしゃべれたり読めたりするようにならなければいけないわけで、それに関することには積極的にかかわって行かなければいけないはずなのに、僕ときたらなんというゴミっぷり。流石に本物のゴミの皆さんのゴミっぷりには僕も適わないと思っていましたが、もうこれでは謙遜にさえなりません、まさにゴミ以下です。ここはいっちょ俺がやったろうじゃないか、という事で空いた時間を見つけてはちまちまと和訳をしていたのですが、結果エキサイト翻訳よりよくわからないものができてしまいました。あれ、何故だ。



とりあえずつたない英語で申し訳ないですが、それをそのままのしておきます。訳がおかしかったら随時コメントでご指摘お願いします、ご指導ご鞭撻の程、よろしくおねがいします。多分ですが時間がたてばこれを見た中でもっと頭が良くてやさしい方が「これだから馬鹿は困る」とかいって質のいい訳を広めてくれるでしょう。いつも書いてることですが、うちのサイトの話は話四分の一程度に聞いていただけるとうれしいです。



2007年から2015年にかけての野球の計画案

野球を世界のスポーツへ



1:五輪の中の野球

直ちにIBAFと関係を持ったパートナー、メンバーとともに体制を整え、将来の五輪へ向けて野球を採用させる戦略をたてる。戦略としては

・2012年の五輪において野球に見られた議論の事象及び詳細を再度完全に見直する。

・それらの議論についての解答を十分に進展させ、それらにベストプレイヤーの問題、ドーピング問題を含ませる。

・IOCのメンバーに対しワールドシリーズや日本シリーズ、WBC、WC、ICといった国際野球の鍵となる重要なイベントを公開する。

・ロビー活動によってプロ野球をIBAFというチームの一部とする直接的な関係をつくり、指示していく。

全ての戦略上のパートナー(プロ野球、スポンサー)達と、短い時間で野球がオリンピックに残る事を保証されるように動き、今後長い期間オリンピックにおける要石となるようにする。

全てのIBAFメンバーの連盟は、その国々のIOCメンバーとの会談の中でオリンピックに野球が残れる保証を作れるよう働きかけていく。



2:野球のイメージ向上と競技の認知向上・プレイヤー、コーチ、監督の質量の充実

・重要な出資者との関係を持って、国の連盟や大陸連盟などをアシスト、サポートしていき、スポンサーやメディアでの露出を確保する。それによって一般での野球の認知を向上させ、選手コーチ審判監督の質と量の充実をアシストさせていく。

・プロ野球とスポンサー、野球連盟がともに世界の国々で野球がテレビ放送されるよう働きかけていく。

・大陸連盟、野球連盟、スポンサー、プロ機構、そしてその他の戦略上の出資者達は活動的な関係を持って野球10年成長計画への準備をする。

・野球普及のため成長、行動を果たしていき、選手、コーチ、審判の教育及び訓練を持続させていく。

・発展途上国において、スポンサーや重要な出資者達とともに、地域や大陸に野球アカデミーを設立させ、ワールドクラスの選手やコーチ、監督、審判を育成、教育する。

・発展途上国に支援、働きかけを行う
競技場の保持
野球関係の雇用の保持
地元の選手、コーチを成長させるエキスパートコーチの保持
問題を実行していく上での育成担当官の雇用
大陸や国でのトーナメント、クリニック、議会への働きかけ

・女性野球における国際的なプログラムを設立し、全ての野球という競技やIBAF機構内に女性を参加させる。



3:質を向上させ世界の競争へと近づける

・ワールドトーナメントのホストをつとめる野球連盟に対し経済的な支援を行い、彼らがそれに参加をする事に支援を行う。

・戦略上の協力者とともに世界のベストプレイヤーによる真のワールドカップを成就させ、世界各国の野球連盟大陸連盟が参加する真の意味でのワールドカップとし、その収益を野球連盟によって分かち合う。

・AA、AAA級の大会をつくり、国際的なユース代表選手を分かりやすくする。

・世界戦となる大会に参加する機会を、全てのIBAFメンバーの国々に公平かつ均等にいきわたるように保証する。



4:多角的で有意義なIBAF資金運営

・IBAFの資金面の安全確保及び大陸連盟野球連盟への資金的サポートを可能にし、諸問題の大まかな履行を果たすため、直ちに専門的かつ持続が可能な資金調達組織を設立する。

・国際野球発展財団を設立し、国際的な問題のための資金調達をさせる。

・国際的市場調査機会を持つ、国際野球のイメージ向上をはかる上で、戦略上スポンサーやテレビ局との関係を作る。



5:IBAFの更なる民主化、明瞭化、議会での論議と行動の間をスムーズに、そして大陸連盟及び各国野球連盟との更なる関係と支援の強化

・大陸連盟への資金補助を2007~2008年期100%分増量させ、更に2009年には50%分加算させる。

・会議運営のため各国野球連盟の支援によってIBAFの議会をより関係深いものにし、他の野球団体と議会で連結して動いていける機会を捜していく。

・IBAFの会議の方針や議題を開かれた議論で行い、民主的に決めていくことを保証する。

・1999年にIBAFの議会で決められた戦略を、再度履行、見直ししていくとともに、特にIBAFユース委員会については再度活気付ける。

・IBAFの構成、進展、運営、規則が規則ののっとった形で明白かつ公平に民主主義を保証されているかどうかを見直す。

・IBAFの委員会の構成や意図、構造を見直し、委員会に「最適」な人物が選ばれていることを保証する。

・女性や新しい野球連盟の人たちといった新たな人々との関係を、IBAFの位置づけの中で昇進させていく。

・国際基準にのっとって、IBAFの一年ごとの経済事情のレポートと予算を全ての野球連盟に対し提出する。



6:パートナーシップへのダイナミックな協力を活動的に生み出し、そしてプロ、スポンサー、他の野球機構とのネットワークを作り上げる

・IBAF外での主要機関による国際会議をつくり、国際野球の場に参加させる。プロ機構、スポンサー、メディア、そして他の国際的に活動する野球機関を含め、国際野球支援体制を作り上げていく。

・作られたネットワークを使ってプログラムの発展を目指し、プログラムに集中発信してもらうことを約束させ、重複させないようにし、全てのプログラムにおいてネットワークパートナー達のために最大限の結果を出す。

・全てのネットワークパートナー達と公式な連絡の場を作り、定期的に公式な連絡を維持していくようにする。

・ネットワークのサポートがIBAFの戦略の上で鍵となる対象であることを約束する。



はいこんなところです、コメントはしません。なぜなら言葉は無力だってあの人たちが言ってたから、行動してからでないとなんとも言えないからです。嘘、自分の和訳に自信が無いからコメントが出来ないというだけです。

英語が読める方はIBAFホームページwww.baseball.ch/からどうぞ。さぁ今回の方針はIOCのお気に召してもらえるのでしょうか、見所です。

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posted by shoeless |07:36 | 国際大会 | コメント(11) | トラックバック(0)
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2007年06月17日

クロアチアの片隅から

初心忘れるべからずという言葉がありますが、そりゃ無茶ってもんじゃないかと思います。僕なんか見てもらえば分かるように、世界の野球の話をしますと言っておきながら、実際やっている内に出てくるのはメジャーリーグの話や国内野球の批判ばかり、最近じゃポエムノートになりつつる程初心を忘れてしまっています。当初は日の当たらない情報をもっと前へと思って更新していたのですが、最近ではもう何がメジャーで何がマイナーなのかすら分からなくなってきました。人は初心を忘れてしまっているというよりかは、自分の中での物差しが徐々に周りに合わせてかわっていってしまう生き物なんでしょう。本人に自覚は無いのにいつの間にか初心を忘れた事になってしまっている、厄介な話です。



という事は徐々に僕の意見ばかりを前に押し出すようになってしまったこのブログも、一度初心に立ち返って「一体何が初心であったのか」を思い返す必要があります。自分の中での基準があやふやになってしまったのならば、一度最上限か最下限から数えなおせばよい。最下限というのは誰も知らないほどにマイナーという事でしょう、ある事実を色眼鏡をかけずにしっかりと伝える、そうしなければこのブログの「余計なおせっかいの集合」みたいな状態は治りません。という訳で今日お伝えするのがこちら、ヨーロッパクラブチームのトーナメントカップCEBCUP2007です。



http://www.cebcup2007.com/index.php

この大会は今年の6月13日から始まって17日、つまり今日終わりを迎える大会なのですが、まず何がすごいって開いている国、クロアチアです。クロアチアにちゃんとした野球場があるだけでも驚きなのですが、参加クラブもまたなかなかお目にかかれない国名が多くあります。参加クラブは、Technika Brno(チェコ)BC Beograd '96(セルビア)BK Kelteks Karlovac(クロアチア)FC Barcelona(スペイン)BSK Zagreb(クロアチア)Dinamo Bucharest(ルーマニア)Heidenheim Heidekoepfe(ドイツ)STB Toulouse(フランス)の計8チーム。



スペイン、フランス、ドイツ、チェコあたりは探せばすぐにその国の強豪として名前が見つかると思いますが、セルビア、クロアチア、ルーマニアとなるとそうもいきません。これらのクラブチームはインターリーグという東欧諸国でのリーグ戦で名前を見られるクラブなのですが、この東欧あたりのリーグは国内に一つ強いチームが存在して他と試合にならないというのがよくある事のようで、言わば一つのクラブチームが国家代表に近い力を持っているといえます。といって国内では敵無しであっても、ヨーロッパ内でもゲームを作れるというほどに強いわけではなく、これらの国の代表はほとんどヨーロッパ予選一次リーグ敗退、それかそもそも参加していないということもあります。



東欧は野球にとってアフリカ、中東と同じくネックとなっている地域の一つで、プレイヤー数も全体あわせて数千人といったところと見られています。国内リーグは先ほども言ったとおりほぼ一強で、国内全土を見ても数チームしかないところも多く存在します。国内で多段なリーグを持つチェコに他の東欧諸国は置いていかれてしまっているといった感じもしなくもありません。インターリーグ自体の内容は下記のサイトからどうぞ。

http://www.baseball-cro.hr/

1. Kelteks クロアチア
2. Beograd 96 セルビア
3. Poteza Ježica スロベニア
4. Zajčki スロベニア
5. Dr.Padlo Thurry 
6. Sleepwalkers ハンガリー
7. Vindija クロアチア
8. Zagreb クロアチア
9. Nada SSM クロアチア

注目すべきなのは、これらのクラブチームもヨーロッパのほかの国の強豪クラブとそれなりに渡り合えているという事でしょう。スペインにしろオランダにしろイタリアにしろ、アメリカやラテン諸国などから選手がはいってきているクラブチームもたくさんあります。その国のトップのクラブチームならばヨーロッパ諸国の強豪チームとそれほどの差は無いという事と受け取っていいのではないでしょうか、言わばそこから代表の強さなどを支える「厚み」がこれらの国にはまだ存在していないのです。



ちなみに多分、僕の憶測程度の話なので耳をふさいでその隙間から聞いてくださる程度の信頼の仕方で聞いて欲しいのですが、6月24日から開幕するイスラエル野球リーグNetanya Tigersに所属しているリーグ唯一の日本人選手Ryoju Kihara選手っていらっしゃるじゃないですか。ごくごく一部で「やつは誰なんだ」とうわさされている木原選手、本当僕の勝手な憶測なのですが、僕は以前スロベニアのクラブチームPoteza JežicaでプレーしていたRyoju Kihara選手と同一の方ではないかと睨んでいます。

Kihara選手のプロフィール
http://www.israelbaseballleague.com/players/playerprofiles/index.html?player_id=60

Ježicaのニュースページ
http://www.jezica-baseball.com/default.asp?stran=novice

もちろん僕はスロベニア語はからっきし読めないのですが、というよりかこれがスロベニアの言葉なのかさえもいまいち分からないのですが、2005年度のニュースにはちらほらと名前が出されています。珍しい名前なのでやっぱり同一人物かも、もし仮に同一人物だとして、スロベニアからイスラエル、野球の経歴がここまで変化球な人もなかなかいません。PL青学東芝の日本ハム坪井とは話が合いそうになさそうです。



ただでさえ国際戦も少なく、つながりがあると感じられない東欧の野球。野球不毛の地なんていうと本当に遠い異国のようにも聞こえますが、世界は思ったより狭く、そして繋がっています。日本人が東欧でプレーし、東欧の代表を倒したヨーロッパ代表たちがオリンピックで日本とも戦っているという事実、忘れないであげてください。

頑張れイースタンヨーロピアベースボールリーグ、ヨーロッパ最下位じゃ終われないって話だよ。



っていうオチを僕は最初の最初の日記でつけていました、なんのしがらみなく応援したい、そんな時期もあったという事です。

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posted by shoeless |01:24 | ヨーロッパ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年06月16日

悠久の歴史の彼方

今年が節目、今年の結果がかなり重要と事あるごとに言ってきた気がする中国野球ですが、4月から始まったリーグも終了は6月と短いリーグですので、今年の中国野球はこの時点ですでに佳境を迎えています。言い換えれば今の中国野球の現状こそが五年越しで進めてきた「中国野球強化計画」の総決算とも言えます。北京五輪での好成績を目標に2002年から始められたCBL、はじめられた当時と今現在の中国国内の野球の状況を比べてみると、確かに中国国内に野球リーグができた影響は大きいものがありました。野球人口は目に見えて増加したようですし、扱いは小さいながら報道もされるようになりました、つい10年も前なら誰も考えられなかったような大進歩でしょう。



テレビで扱われるようになった、MLBがオープン戦を開くであろうとされている、しいては新チーム作成野球そのものに目を向ければ当時と比べて大きく様変わりしました。5年という月日は長いようで短く、短いようで長く、正直なところ僕なんかいまだ「なんか中国に野球リーグ最近できたんだよね?」という感覚なのに、リーグはこの五年で制度もスタイルも様変わりしています。むしろ自分の人生の五年の薄さには驚きを隠せません。



しかしもちろんのこと結局変わらなかった部分も多くあります、例えばCBLというリーグの在り方、日本の多大な支援協力のもと始められたリーグでしたが、五年たった今になっても中国独自に野球が伸びていくという気配は見られていません。当初から、日本が出資して日本がまとめた感のあるシステムはやや冷ややかな目で見られていましたが、結局五年たった今でもその感覚は払拭できませんでした。具体例をあげれば球団のスポンサーはすべて日本系の企業、リーグ全体を見ても中国企業の出資はまず見当たりません。日本で無いとしてもアメリカです。日本が出資しアメリカがマーケティングを行う現状では「異邦人のためのリーグ」と言われても仕方がありません。五年たった今になっても中国野球リーグは中国人のものでなく、野球にスポンサーとしてつく中国企業はまだ珍しいままなのです。



中国にとって何が変わっている事が成功の基準になるのかは分かりませんが、おそらく中国政府にとってはこの計画の成功は、当初より声高らかに叫んで来た「北京五輪での成績」で決まります。五輪競技すべてを見渡した時に野球は中国にとって大きなネック、それを考えればこの計画の成功は単に五年間での代表の実力の変化であると言う事もできるでしょう。しかし、中国政府には申し訳ないですが、発足当時と比べて中国野球自体が五輪で成功できる程大きく育ったとはなかなか思えません。五年前と比べて急速に成長をしている事は明らかなのですが、代表だけを見てもアジア内で差が詰まって来たとは思えませんし、何より代表メンバーがあまり代わり映えがしていないと言うのが痛手です。



大学野球並であると言われている中国野球ですが、リーグを見てもレベルが五輪の強豪国と争えるというかというと当時と同じく難しいまま。中国国内だけを見渡しても、五年の月日はたちましたが当初あった国内チーム間での実力格差を詰める事ができませんでした。当リーグ名物エラー率でいくと67試合を終了して392国のエラーですので、一試合にチームが犯すエラーの数は2.93個、この計算は数試合あったコールドゲームのプレーが無かったイニング数を含んでしまっていますので厳密に言えば正しい数字ではありませんが、大体はこんなものなんでしょう。一試合で六個のエラーと考えてもらえば、なかなか五年という年数の難しさとラフィーバー中国代表監督の五年間分の気苦労が分かってもらえるんじゃないでしょうか。



五年はシステムを変えたり造ったりするには十分な時間ですが、結果を出そうとするにはとても短い時間です。もう北京五輪は目前、中国野球に残されたテストのチャンスは8月のプレ五輪大会程度しかありません。プレ五輪に参加する国はプロ二軍と大学生の日本、そしてチェコ、フランスという組み合わせ、ホームという事ももちろんありますが、中国チームの優勝で華々しく飾って欲しいという気持ちも無くもありません。中国に限らず世界では野球をやり続けるということは非常に難しいことです、それでも野球を続けてきた彼らにようやく巡ってきた大きなチャンス、この五年を中国にとって単なる五年で終わらせるわけにはいきません。



皆さんはこの五年で何か大きく自分に変化をつけることが出来ているでしょうか、ここ五年で野球にあったことといえば球団合併、五輪からの削除、WBC開催、松坂100億円、その情勢は目まぐるしく変化してきました。まだまだ200年無い程度の歴史しか持たない野球、たった五年とは言えこの五年は大きな五年です。少なくともこの僕がのんべんだらりと過ごしている間に、この五年は中国にとって他の国の数十年分にも当たるような密度の濃い年となりました。2000年初頭からはじまった中国の野球は、五輪の結果次第でたった五年を百年にも二百年にもしてしまう可能性を秘めているのです。



ということをロンドンの中華街に行ったとき考えていたのですが、そこで見つけた看板が今日の画像です。たしかニ昔前には中国は二千年の歴史で一昔前に三千年の歴史になったんだと思っていたら最近は四千年らしいよ、みたいな話をついこの間どこかで見た覚えがあったのですが、考えが甘かったという事ですね。流石は神秘の国中国、たった数年で自国の歴史にさらに千年が追加されました。この理論で行くと中国野球ももうそろそろ300年くらいの歴史を誇っているレベルになっていておかしくないはずだ!と信じてますよ。
20070616-00.jpg


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posted by shoeless |09:22 | アジア野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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