2007年04月30日

人の不幸も甘くない

このブログではことあるごとに「レベルの差が」「実力は~~程度」と連呼してきているのですが、そもそもサッカーのようにクラブで対外試合を行うことが極端に少ない野球ではほぼ評価を目分量でするしかありません。代表戦は意外と多く行われているので国自体の強さを測るのはそこまで難しいことではないのですが、クラブチームやリーグ全体でのレベルとなると移籍選手などの目安となるものさしが存在しないのです。



リーグ内での強さをはかることは容易ですが、リーグ全体の強さとなるとどうしても代表選手との兼ね合いか印象ではからなくてはいけなくなります。もちろん印象でさえも試合映像が配信されているわけでもない為伝え聞く程度にしか分かりませんし、たいした情報が発信されているわけでもないためその確証はほぼないに等しいのが現実といったところ。そこで何か一つものさしになるものはないかと思いリーグのレベルに左右されずに力量を測ることの出来る数値を考えていたところ、一つの答えに行き着きました。その答えこそエラー数、守備失策の回数です。



野球の数値の中でも最もあやふやな数字、失策数。名手が広い守備範囲でとびついた失策も野比フィールディングも同じ1失策としてカウントしてしまう失策数は、その情報の精度を欠くということで度々議論をされてきているいわくつきの数字です。つったったまんま何もしない人のエラー数が0なのに対して名手が数を重ねてしまうこの数字は確かに信憑性のあるものではありません。しかしリーグ全体の力が分からずとも個々がどういった試合内容でプレーしているのかを予想するにはもってこいの数字といえるでしょう。



相手の力関係との相対的な数値でない失策数は野球の数値の中で唯一といって言い絶対的な数値です。もちろん先ほどあげた名手と下手との矛盾をはじめ打球の早さやプレー環境などの相対的な理由もかなり影響を及ぼしているのが当たり前でしょうが、そうした理由が及ぼす影響はエラー数が一試合につき1・20から0・40の間の推移を守っているときになってから語られるべき議論でしょう。まぁ憶測の上に妥協を塗り固めて作ったようなデータですので話四分の一程度で信じていただければ幸いです。



エラー数みたいな地味な数字をちくちくつつくだなんてポップフライ率とかファウル率とかバント失敗率を調べるほどにわくわくします、どうして素直に応援しないんだとはいわれますが人にはそれぞれ楽しみ方があっていいじゃない!ファンとして最悪の姿勢ですがこれが必要ならやらなきゃならんのです!わーい!そこでヨーロッパ内でエラー数を公表している国を調べ一つのチームが一試合に喫するエラー数の割合をデータ化してみました。そのデータがこれです。

     試合数 エラー数 平均エラー数
スペイン 43  184  2.14
ドイツ  46  119  1・29
イタリア 32  98   1・53

データというのがおこがましいほどに少ない対象数ですね、この程度しかエラー数を載せているサイトが無かったのでお許しください。データは2007年4月29日現在でのものです。



一つ目安をあげますと、昨年146試合が行われた日本のプロ野球セリーグ最小失策数は堅守中日の46個で平均エラー数0・32!最下位の83失策を喫したヤクルトでも0・57、日本のプロ野球の失策数は多いと感じられる年で0・80以下少ないと感じられる年で0・30以上という推移を守っています。さてでは問題の欧州リーグ失策率、一試合平均エラー一つ二つなら少ないと見たほうがいいのでしょうか、せめて1以下と見たほうがいいのでしょうか、そこのあたりの判断は皆さんにお任せしますが僕の印象では「全然少ないぞ」と感じられました。人によっては同好会レベルと揶揄する人もいるようですが、このエラー率ならばまったくもって立派に高いレベルで試合を成立させていると言えるでしょう。



野球がヨーロッパ内でも強いわけではないドイツがトップの1・29を記録しているのは意外ですが、これはドイツリーグサウスが全チームほぼ一試合一つ以下のエラー数を記録しているからですのでこれから試合を重ねればあがってくると見て間違いのない数字だと思われます思いますます。やっぱりと思ったのはスペインの2・14、粗いです、ラテンのノリはやはり大雑把で守備もアクロバティックなうまさなのでしょうか。一試合にエラー4つとなると確かになかなかなものです。



一方で今年からセリエ独立を果たしプロ化を目指すイタリアはここまでで1・53とヨーロッパ王者としてはさびしい数字…とか言ってこの流れのまま「もっと頑張んなきゃイタリア」というオチにしようと思っていたのですが、ちなみにと例に出そうとしていた台湾プロ野球の成績が140試合の174失策で一試合平均1.24個とさして変わらない数字だったので予定していたオチにたどりつけなくなってしまいました、流石はいろんな意味で目を離してられない台湾野球だぜ!どうしてくれようこの記事を!



ただ所詮はエラー数なんてあってないような人為の記録、やはり力関係を比べるにはガチンコで勝負してみるか行って見なければ分かりません。ということで2007年秋開催のヨーロッパ野球北京五輪予選、観戦が決定しました、地の果てで野球がやっているならば地の果てまで追いかけてエラー数をちくちくつついた野次を飛ばしてやりたい、そんなやらしい野球ファンに僕はなりたいのです。

またまた壮大な前フリになってしまいました、とりあえず今回の検証から出た結論をまとめると台湾野球はもうすこし落ち着いたほうがいいってとこでしょうか。

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posted by shoeless |00:03 | ヨーロッパ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年04月29日

さぁ手を取り合って

昨年メジャーリーグに移籍したプロ野球選手は五人、そのほとんどが即戦力級の評価を受けており日本の野球選手は米国内で着実にその価値を高めているようです。その一方で国内はというと裏金問題に揺れており野球選手の価値は低迷、年俸の高騰も天井を見せつつありこれから徐々に選手自身の価値や評価に対してシビアな方向へ向かうという雰囲気になってきています。アジアの選手たちの夢の舞台としてアメリカの良き競争相手として成長を続けてきた日本プロ野球ですが、現状で言うなら国外での光はそれより大きな国内での影に隠されてしまっていると言えるのでしょう。



分かりやすいところで国内と国外とでの温度の差をあらわす例をあげれば、マイナー契約の選手をあげてもいいかもしれません。日本人選手の価値が高まるにつれて増えていく日本人メジャーリーガーですが、そのほとんどは日本国内のプロ野球経験者達であり、アマチュア出身選手の比率はというと驚くほど低くなっています。過去の例を見返しても多田野や根鈴程度、つまり世界で数少ない野球選手の産地である日本だというにもかかわらずMLBはそんな日本のアマチュア野球の選手を囲い込みに来ていないのです。理由はいくつかあるでしょうが、その理由は全て大本をたどれば「日本の野球が独占的な社会だからである」という部分にたどり着きます。



海外に選手が流出することに日本の野球関係者達はかなり敏感です。スター不在になる、レベルが下がる、MLBは野球市場を支配をするつもりである、それは確かに正論なのでしょうがそれを差し引いても日本の野球関係者達は選手の流出に敏感でしょう。MLB以外では唯一の巨大規模を持った野球リーグ、アメリカとの張り合いや保身といった意味があるのかもしれません。MLBも日本の「野球市場が侵略される!」といった危機感には気を使っているようで、ことあるごとに「我々は日本市場に乗り込もうという気はない」という台詞をはいています、本心かどうかは抜きにしてもかなりの気は使っているのでしょう。ここだけ見てみても日本の野球市場が独占体系であるとわかってもらえると思います。



しかしながらMLBがNPBに気を使っているというのがアメリカが日本市場に乗り込まないという理由ならばMLBは日本の野球ファン達が言うほど世界の野球の支配に関心は無いでしょう、本当にやる気満々なのならばNPBなんかにかまわずアマチュア野球の人気選手達を囲い込んでしまえばいいのですから。だとするならばMLBが日本野球に介入できないのは、NPBのみならず日本アマチュア野球界も独占体系をしいているからだと考えられます。今回の裏金の問題を思い起こせば、確かに明るみに出たことで激しく糾弾されていたのは日本の野球界に長年の歴史によって作られているアマチュア内での独占的な体系、そしてプロにつながる独占的な体系でした。



日本は「人付き合い」を大切にする文化と言われます、それは日本人達にとって美徳であり道徳なのですが一歩間違えると内向と言われかねない性質でもあります。野球に関して言えば、リトルリーグから顔の利く名門校に入校し、監督の推薦で名門大学に入学し、長く付き合いを作ったスカウトを持つプロ野球の球団に監督の斡旋で入団するといった一連の流れ。長い歴史の中で構成された他所からの介入が出来ない独占的なエスカレーター体系は、いつしかそこに「裏金」というものをきかせられる社会になってしまっていました。選手達の動きを個人では抗えないような大きな動きが左右できる体系、これこそが日本野球が抱える影、日本の野球界が栄えてきた理由であり苦しんでいる理由でもあります。




MLBは海外選手を獲得する場合、多くはドラフト外契約を結んだり各地にアカデミーを作って囲い込みをしたりしています。日本からの移籍の場合にはポスティングをしたりしますが、そのほとんどは球団の努力によって支えられています。MLBはリーグ活性化のために戦力均衡に強く力を入れる傾向があるのでこうした努力が球団の出来を大きく左右するのでしょう、90年代以前はMLBが社会主義的に独占管理することによって保たれてきた戦力均衡、市場が開放され選手年俸も高騰しながらも金持ちと貧乏で戦力格差が生まれないようにしていく方向を続けてきた結果MLBが扱う金額は肥大化しています。お金は払えるのだから日本に来て裏金というリスクを負ってまで選手を囲う必要はない、そんなことなどしなくても経験をつんで成長した状態の選手をNPBから引き抜くことができるのです。日本からスターがいなくなると嘆くNPBですが、長年かけて作り上げたスターが抜かれる環境を作っているのはむしろ日本側にあるとも言えるのではないでしょうか。



NPBに限らずこうした閉鎖された独占体系は一時の保身以外のものを生み出すことがありません。例えば前述したMLB、長くアメリカ国内の野球市場を独占管理することによって年俸や戦力を調整してきましたが結局それは長い時間をかけながら壊される方向に向かいました、保身のための独占に反発した選手達によってその身を滅ぼされかけたのです。野球でなくともブローカーの暗躍跋扈する南米サッカー市場や中田の移籍時の欧州市場での賄賂文化など、世界中少なからずこうしたことはあります。裏金は渡した方が悪いとかそういった部分に問題の本質はありません、日本野球で行われている裏金の悪さは突き詰めて言えばその独占体系にあるからです。



社会の流れに逆らった者を異端とする行為、自らの保身のために動く現在の野球の体制は言わば市場からの競争の除外です。NPBは今回の裏金制度という問題に揺れ、国内の自由競争や機会戦力均衡を守るために希望枠の廃止やドラフト制度の完全ウェーバー制にのりだしました、完全ウェーバー制になればMLBに選手が流出するという危惧をしていた人もいましたがありえない話です、それは球界にとって非常に正しい選択ですが結局は球界という独占された体系の中での自由競争の約束になったにすぎないからです、アマチュアと日本プロ野球が流れによって縛られているという事実はかわりがありません。



市場を守ろうとする行為は必要です、それは情熱のあらわれだからです。だからと言って秩序の名の下に強制や制裁を行うのは外に押し広げて守ってきたテリトリーを狭めて守る事と同じ、首を絞めて首を守っているようなものです。普通に考えればメジャー以上の待遇を約束して選手の流出を防ごうとするのが本来の正しい姿なのでしょう、確かにそれは奇麗に飾り立てた絵空事でしかないのかもしれませんがそうした奇麗事さえ放棄する現在の姿勢はお世辞にも正しいとは思えません。プロ野球はNPBを通り越してMLBに渡った選手達になんらかの制裁を課す形で流出を食い止めようとしているようです、それはどうしたって規模の違うMLBに抗うには仕方のないことなのかもしれません。ですがそれならば相似の関係を持っている台湾や韓国などのアジア諸国から選手を引き抜くという行為が何故制止しようという動きにならないのでしょうか。何故一方で保守を貫き一方で開拓を行うのでしょうか、それは許されることなのでしょうか。



そもそもスターは生まれるべくして生まれるものではなく整った舞台の上で活躍するからこそのスターとして認められます、アマチュア時代からスターだった選手なんてほとんどいません。ついでに言えばMLB志向が強い選手ばかりであるという訳でもありませんしMLBで活躍した人間が日本でスターとなっているという事もありません、リーグのレベルが落ちるというのもドラフトで失敗ばかりしている人間達の言う言葉だとは到底思えません。今現在話されている野球の心配はそのほとんどが的外れ、素人目に見ても分かるほどにその挙動は矛盾しています。もちろん素人でさして頭もよくない僕には分からない事情があるのかもしれませんし、うまくやれるというプランがあるのかもしれません、おそらく何をあまっちょろいこと言っているんだというところでしょう、そしてそれはおおむね正しいのでしょう。ただ今現在までに行われてきたことは確実に今現在へとつながっています、そしてそれはご承知の通りうまくいっていません。



今回の裏金の件についてマスコミはこぞって「膿を出す」という表現をしました。ではいったい膿とは何をさしているのでしょうか、お金を受け取った選手でしょうか、それとも支払った球団でしょうか、斡旋をした監督?分かっていて見逃していた周りの人々?結局全てを明かさなかった幹部達?多分膿んでいる箇所などどこにもありません、膿とは言わばこの騒動の責任の所在、この期に及んでまで責任の所在をなすりつけあい誰が一番悪かったなどと話すことに何の価値もありません。膿んでいたのは野球界の流れすべて、膿みを根本から治そうと思うのなら現行の野球の体質そのものを見直す必要があります、そしてそれには全ての人々の意識の改革が必要です。



NPBは興行団体で利益団体です、自分達の利益のために働く団体です、何故損をしてまで裏金を払う必要があるのでしょうか。アマチュア野球界は所属選手の教育の場です、そして活動を通して協調心を高める場です、何故そこに教育や育成と無関係の「プロ行き」を念頭に置いた活動が存在してしまっているのでしょうか。サッカーのクラブのように金があれば強さと人気が買えてしまう完全自由競争が正しいとは思いませんが、日本野球の閉鎖的環境からは自己保身の様相しか漂ってこないように思えてしまうのです。



人は往々にしてスポーツで教育をだとか博愛をだとか平和をだとかをのたまいますが、実際はそんなものそう簡単には手に入りません。スポーツは面白いからするのだし、面白いから見られています。スポーツが面白いのはそこにルールがあって、どんな人間でもそのルールの下で平等に争わされるから。ルールがない上にプレーする人間を選ぶような現状で、スポーツが面白くなると思いますか?

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posted by shoeless |00:04 | 国内野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年04月28日

地中海の仏頂面

スペインリーグ前期が開幕してからはや一ヶ月、ここまでまだ数試合程度の試合が終わっているだけのスペインリーグですがはやくもリーグ順位が決まってしまった臭いがぷんぷん飛行機ブンブンただよってきます、上位チームはビリーズブートキャンプでもやっているんでしょうか、反官びいきの僕としてはあまり面白くない展開です。昨年は優勝二位ときていたロハスが最下位となったりしていましたが、今年は昨年の覇者マーリンズが開幕ダッシュに成功し負け無しの8連勝、もう一方のリーグ覇者バルセロナも7勝とぶっちぎりの横綱相撲と鉄板どころか超合金板レース、他のチームにとっては夢も希望もあったもんじゃありません。サイトの話題としてもうんざりな話題です。



スペインナショナルリーグは二つのリーグ12球団による前後期制で争われており、今まで数人の日本人がプレーしたこともあります。レベル的にはそんなに高いわけではないのですが、ラテンアメリカの国々にスペイン語を話す人々が多いこともあって野球が強い国からの移民が多く、リーグ内でもプレイヤー間でもレベルの差が著しく開いているリーグ。150キロ近い速球のマイナーリーガー崩れもいれば110キロが精一杯のおっさんもいる始末、おっさんとマイナーリーガーの投げあいなんてなかなかの見物ですが、それがリーグの力関係を大きく左右しているとなると素直に喜べません。



グループAはここ三年三位以下なしの最強マーリンズを筆頭に、ヴィラデカンツ、アグラ、アマヤ、エレクレス、昨年下位リーグ所属のパンプローナの順。といってもマーリンズがブリーズブートキャンプでもやってんのかっていうくらいの無敗の強さを誇っているため、下位グループはほぼだんご状態になって勝ちを共有しあっているような状況。ヒット数でもマーリンズ100本超えに対して他のチームの平均は50本未満、エラー数も他のチームの二分の一以下と実力の差は歴然としています。一試合エラー一つ以下ヒットは毎試合二桁安打、相手チームの選手が不貞腐れてしまわないかが心配になります。やはりラテンのノリは調子付くととめられないもんなんでしょうか。



もう片方のグループBも前評判どおり、昨年2位バルセロナと3位サントボイの二強から離れてエルラッソ、ビルバオ、イラビア、リハスの順。上位2チームは数年前の「なんだかかませ犬」というピッコロポジションから抜け出し昨年上位に躍り出たチーム、順調に成長を遂げているチームと言えなくもありませんが、意地悪な見方をすればそれを阻害できるチームがいないという事でもあります。グループAほどではありませんがこちらのグループも上位二強と比べるとヒットに30本ほどの差がでてしまっています、ヒットの差が30本というのは、簡単に言えば下位チームの面々が「あと一本が出ない」試合で負けている訳でないということの端的な証拠でしょう。



ラテンアメリカから選手が呼びやすいし行きやすい、ノウハウを伝えやすくスペイン系野球選手も多く存在する、陽気なラテン人と近いノリを持つスペイン。いつか絶対に強くなる、確実にここは強くなると思い続けて早幾年、あまりスペイン国内の状況は当事と変わっていません、国内リーグがその国の強さの基盤だと思うとちょっとこの独走はさびしく思えてしまいます。じゃあ代表に重きを置いて代表が強化されているんだ!とでも思えたらいいのですが、スペイン代表はヨーロッパ内においてもチェコやドイツにお尻を蹴られつつある状態で、国内最強クラブマーリンズでさえ昨年のヨーロッパクラブ選手権において予選敗退の憂き目にあっています。



それもこれも国内にライバルがおらんからあかんのや!とかまではいいませんが、間接的に影響があることは間違いありません。今年の夏には自国開催の五輪予選も控えるスペイン、組み合わされたグループはフランス・イギリス・ロシア・ウクライナと実力的には格下ぞろいとは言え勢いを潜める油断のならない相手ばかりです。カウントダウンが始まる北京への道を開けるためにもスペイン野球リーグにもう一波乱ぐらい起こって欲しいところ、ラテンのノリを止められるような空気を読めない非情なチーム、情熱の国スペインの野球は今、飲み会でもくもくと食べてるようなタイプの人を必要としています。



「超合金板なんて言ったって所詮ブリキだろ?叩き壊せるだろ、鉄板以下じゃねぇか」冷静になって考えてみれば物事ってそんなもんでしょう。

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2007年04月27日

コスタリカ越しの世界

市場の支配が進みすぎて独占禁止法違反状態だよなんて言われているMLB、実は公式球でさえもローリングス社という会社が独占して提供しています。ローリングス社は中米コスタリカで製造を行っていますのでコスタリカは実質世界最大の野球道具製造国、いやらしい意味じゃないのにつばをつけられたりこすられたりする事もしばしば、時には軟らかすぎるんじゃないのなんていちゃもんをつけられたりするコスタリカの球ですが、それでも結果的には野球界ではナンバーワンのブランドです、もちろんいやらしい意味じゃなくて。



以前コメントを下さった方の中にコスタリカで野球普及活動をしていらっしゃるなんていうご高承極まりない方がいらっしゃったので今まで気恥ずかしすぎてコスタリカの話はできませんでしたが、コスタリカは国内でちゃんとしたリーグ戦も行っておりかつてはワールドカップの常連でもあった国、野球の歴史の中ではそこそこの重鎮です。世界の野球を語る上で、100年の歴史を持つコスタリカはどうしたって避けては通れない存在、今までは恥ずかしさから避け続けてきましたがもうどこへも逃げ隠れできません、まぁぶっちゃけはっちゃければネタが尽きただけなんだけど。



しかしながら今現在のコスタリカの野球はというと、新聞報道もあるなど一応の認知はされていながら地域によっての格差が激しく、人気のあるスポーツというわけではありません。それどころか北をパナマ南をニカラグアという野球実力国に囲まれていながらプレー人口は3000人程度、メジャーに選手を輩出しているわけでもなく国際大会で芳しい成績を上げているわけでもない言ってみれば後塵を拝しているスポーツで、ラテンアメリカの国としてはちょっと寂しい状況と言えるでしょう。



そもそも芳しい成績も何もコスタリカが国際野球の舞台に姿を見せていたのが大体1990年代にまでさかのぼらなければいけない状態、1990年代といえばテレビを座冠していたのが周富徳、織田無道、飯島愛という時代です、もうこの時代を一昔前とは言えません。ちなみにワールドカップで言うと最後の出場は1976年、この年ロッキード事件がおきています、言っとくけどぼくはゆとり教育だからロッキード事件も田中角栄も知らないんだからね!円周率は3に決まってんだろ!ついでに言えば昨年夏に開かれた北京五輪アメリカ予選にも出られておらず、この大会に出ていないということは少なくとも来年度の国際大会の出場は不可能ということ、この十年の間に何があったのかと本気でちょっと心配になってしまいます。よし、いっちょ洗濯機の中に入ってみるか、バブルへゴー。



洗濯機がかびくさかったのでナウなヤングに馬鹿受けな話題はおいておきますが、こうして野球が育つための環境自体は決して悪くないコスタリカで伸び悩んでいる野球を見ていると、改めて野球の普及の為の支援の難しさを感じます。道具も手に入りやすく環境が悪いわけでもなく文化が無いわけでもなく歴史が浅いわけでもない、僕たちは野球支援というとすぐに「野球道具の寄付」だとか「MLBの介入」と思い浮かべますが、実際問題現実はそんなもので足りるようなことでは無いということなのかもしれません。



何をもって野球の普及とするかは難しい問題ですが、それは単純にプレー人口であったり代表選手の強さであったり試合の人気であったりテレビの視聴率であったり待遇のよさであったりはしません、しないはずです。例に出せば、それらの数字をあげたいのなら経済格差の激しい国に行って「毎日給料出すから野球をやってくれないか」といえばそれらの数字は格段にあがるのでしょうがそれを「普及した状態」とは言いませんし言えません、それは単なる押し付けや強制の枠を出ない見せかけの人気に過ぎないからです、逆に言えばそれらの数字が上がったからといって単純に「普及された」と判断はできないはずなのです。



では野球が普及している国としていない国とでは何が違うのか、それは「野球が選択肢にあるかないか」という部分に集約されます、あれ、これなんか前も言ったっけ。学校でやクラブスポーツで、やりたいと思った子供たちの意思にすぐさま添える環境が整っているのか、あるいは野球を選択するという意思が生まれる環境が整っているのかという事です。となれば野球の普及活動のために一番しなくてはならない事は、押し付けではなく「やってみたい」という意思の育成や尊重であると言えます。プレーが出来る道具を提供する、プレーが出来る場所を提供する、プレーが出来る相手を提供する、プレーが出来る舞台を用意する。この軽い口が軽い気持ちで軽く言ってしまった事ですが、実際提供しようと尽力している協力隊の人たちにとってはこれほどまでに重い仕事はありません。



手前ソースな情報で申し訳ないのですが、野球をプレーしていない国の人々のそのほとんどが野球をプレーしていない理由について「野球がそもそも選択肢にはいっていない」と答えていた通り(今月18日の記事)、これは何もコスタリカに限った話ではありません。そもそも野球はできないからやろうとしないし、野球をしたいと思ったときにできうる環境があるわけではない。そういう状況下にありながら、野球国際化の流れはスポーツの国際的大規模コンテンツ化の流れと平行して、国際試合まずありきといった考えが一般化しつつあるように見えます。代表の強化はもちろん人気を得る上で必要不可欠なことだとは思いますが、底辺拡大をおろそかにする比重で行われることは完全に出来ちゃった後の結婚報告。目的が明確に定まりすぎているあまり順番がおかしなことになっているのに、派手な部分に目を奪われぬかるんだ足元に視線が戻ってこないのです。



近所の出戻りしたお姉さんも「出来ちゃった後なんかに愛は生まれないよ、地獄だよ地獄、後になって気づくよ、本性に」と言っていました、先人の言うことを無碍にしてはなりません。すぐに良いお婿さんをもらえたお姉さんは特例中の特例な訳ですね。

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posted by shoeless |00:08 | カリブ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年04月26日

太平洋は狭すぎる

今年の冬、イチローでおなじみのシアトルマリナーズがドラフト外契約が可能な海外選手との契約で南アフリカ出身のアンソニー・フィリップス選手を含む12人の選手と契約を交わしました。マリナーズは過去にもまだ評価が曖昧であった頃の日本のスタープレイヤー達を受け入れており、そんな背景を考えれば他の球団より来るもの拒まずの志向が強いのかもしれません、僕らがDSで脳年齢をはかりたいと思うたびにマリナーズが海外から選手をとりいれる仕組み。南アフリカ出身の選手はマイナーリーグに今現在も数人在籍していますが、今回のアンソニー君はオーストラリアのメジャーリーグアカデミーに在籍していた言わば野球特待生。16歳という年齢で青田刈りになったことから分かるとおり、この年齢にして180cmの75kgとこれからの成長のことを考えれば天性のアスリート体型の持ち主で、他の競技でも満遍なく目を見張る活躍を見せるまさに天才です。今までスタープレイヤーというほどのプレイヤーに恵まれていなかった南アフリカにとっては期待の超新星といったところでしょう。



そうしてこの若いプレイヤーを通して南アフリカという国を考えてみると、改めて南アフリカという国は不思議な国です。まず第一にイギリス連邦の傘下にあった国なので当然クリケット・ラグビー・サッカーが人気スポーツなのですが、何故か野球もそこそこに人気があること、ブログとしては願ったり叶ったりなのですが不思議で不思議でしようがありません。国内プレイヤー数は数万人、歴史も何故だか100年程あります。スタープレイヤーがいたわけでも野球の大流行があったわけでも野球大国が近くにあったわけでも無いのにある程度のシェアを保ち続けている、深く考えても理由が見当たらない、本当存在自体がほぼ奇跡、ロマンスの上に成り立っている野球文化。そんなこと言い出したら「奇跡や、これがメークミラクルや」とか言ってお茶を濁しそうなのでこのあたりで止めておきますが、成り立ちそのものが不思議な野球文化と言うのも珍しい話です。



かといって人々が野球に対して強い意志を持っているのかといえばそんなこともなく、メジャーリーグへの選手の輩出数も今現在でもせいぜいマイナーリーグに10人未満、ですから特段秀でたプレイヤーがいるわけでないのですが、これまた何故か最近は国際試合で好調な成績を残し、他の国よか状況はいい部類に入れる程度に追い風が吹いています。WBCでも毎試合10失点ながらその相手の内訳は見れば納得のメジャーリーガーオールスターを揃えるアメリカ・メキシコ・カナダ、その上カナダ戦では2点差までつめより試合を作ることができているのだからただもんじゃありません。じゃあ南アフリカは強いのか!もうなんなんだよ!と言うとWBC自体もアフリカ地区からの代表確保選出の気配を漂わせており、まったくなんとも言えません。先ほど例に出したマイナーリーガーの選手たちもその多くはAAに埋もれてしまっています。それなりのハードがありながら国を挙げて進歩していこうという気配があるわけでない、国の人々も野球に対し熱意をもっているわけでもない、南アフリカの野球は「維持」と言う空気に包まれているように見えます。



南アフリカはご承知の通り長年にわたってアパルトヘイトという人種差別政策を行ってきた国で、その悪しき歴史は政策が無くなった今も確実に残っています。スポーツも関係のない話ではなく、長年にわたってスポーツの癖に夢も希望も無いという無価値に近い状況が続いてきました。ようやく本来の価値を発揮することが出来るようになった今、南アフリカがスポーツに求めているのは国民というくくりで心を一つに出来る国家代表選手たちの成長と活躍、そして青少年育成の場としての不公平無く共通の夢を目指せる環境です。しかしながら前述の通り根強く残る人種間の格差、そして地域間の格差はそのまま野球での格差にもつながっているように見受けられます。MLBも野球発展の芽がある南アフリカに度々の野球道具などの支援を行っていますが実際のところうまくいっているとは思えません、道具だけあったところで生かすノウハウが無い場所は衰退するばかり、南アフリカの野球はそれなりの規模を有していながら実際のところは一部の人間たちの物にとどまっているのです。



これは貧富の格差が大きい地域や発展途上国に普及に行った人々が皆口をそろえて言う言葉ですが、そこには現地の人たちに野球をする理由など無いという事が大きな障害になっている現実があるのでしょう。子供たちに夢を見させられるのがスポーツ、奇麗事を言えばそうですが、現実に保身だけでも必死な人々がお金にもならない野球をやってくれるのかと言うと甚だ難しく、そのスポーツのために何かあった時に泥をかぶったりしてくれるかと言うと決して楽観的に話せるような話ではありません。南アフリカにとってもそれはそのまま当てはまります。南アフリカには野球をやる理由と、理由になるような夢あふれるスター選手、そしてそれを生み出そうとする流れがどうしても見受けられないのです。南アフリカの野球の発展が遅れている理由が「発展理由に欠けたため」だとするならば、アンソニー君の存在はどん詰まり気味だった南アフリカに急速な発展の可能性を与える千載一遇のチャンスと言えるのではないでしょうか。



目標となるスタープレイヤーが生まれることで、その後についてスタープレイヤーの生まれる環境が生まれる、順序が逆の結果オーライな気もしますが、そういうところが南アフリカの不思議たる所以なのかもしれません。維持なんてコーラックぐらいオブラートに包んで言ったけれど、維持とは必死になって自分の居場所を守った結果、今現在の状況では維持というよか「停滞」、もしくは「保留」の方が近いといっても暴言ではありません。保留の先に発展が待ち構えている可能性なんてどんだけ気分のいい日でも高くは予想できない難問のはずです。スポーツとはまた違ったところの問題が足枷となっている今、事態が好転に向かうには弱冠16の少年の成功が不可欠となってしまっています。

多くの人たちが懸命に守り続けている南アフリカの野球、16歳の少年が振り回すバットにしては託されたものが大きすぎます、いくらバットの重量の上限が規則で決められていないからってそんなところをルールの裏かいたって一国の期待は重すぎる。

ほらー!なんか話題としても重くなっちゃったじゃないかよー!

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posted by shoeless |00:09 | アフリカ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年04月25日

野球はニカを救えるか

暇つぶしに過去ログを読んでいたのですが、どの面下げて話していいやら分かりませんが、お恥ずかしながら僕、少し前の記事で大見得きって「WBC次回参加国予想」とかやっていたのですね、枠が増えるかと思いきや実際は16国維持の気配が濃厚、僕の信頼がこりん星の土地の証明書より薄くなっていくのを感じます。そこでお茶をさらっと濁すためにWBC残りの8国の枠の予想なんかやっちゃうかと思ったのですが、それをやるにあたって一つ気になったことがありました。



WBCに参加する国を検討するに当たって、プレー人口、実力、市場規模、色々な要素を考える必要があるとは思いますが、もっとも大事なのはその国での野球の人気にほかなりません。じゃあこの世に野球が国内スポーツナンバーワン人気の国は、と言う言い方はやめて他方に配慮した形で国と地域はいくつぐらいあるのかというとおおよそ両手で数えられる程度しかありません。まずは我等が野球馬鹿の天国日本、そして日本のお隣で影響をもろに受けた台湾、ゆりかごから墓場まで野球をやらせるキューバ、南米でありながらサッカーが強くないベネズエラ、野球で国が傾きかけた共和国のほうのドミニカ、実力に陰りが見えつつも文化で強い基盤を持っているプエルトリコ、最後に野球大好き国家ニカラグアが上げられます。



しかしながらご覧の通り、この面子の中でニカラグアだけがたった一カ国だけ第一回WBCから漏れてしまっています。ニカラグアなんて日本じゃなかなかお耳にかかれない国ですがニカラグアは2011年のカリビアンシリーズに参加が予定されているほどの野球国、歴史も古く1900年ごろにはじめられてから今に至るまでずっと続けられています。中南米諸国の中では実力が目立たない方ですが、メジャーリーガーも数人ながら輩出しており国内にも60試合程度のプロリーグを所有、アトランタ五輪でも4位に食い込んでいるようにそこそこの実績も併せ持っているのです、周りに強豪国が多すぎるせいで名前はなかなか聞けませんが聞かないだけでそれはそれは豪勢にやっていただいているのです。



野球が開始される前のニカラグアでは長い間クリケットが流行っていた事が手伝ってか、その土地にアメリカ人が野球道具を持ち込んだことによってもともとそこにあったクリケット人気に取って代わるようにして流行っていった野球、そうした背景を見て言って見ればインドやパキスタンにおけるクリケットのような存在なのかもしれません。国際舞台でなかなかお目にかかれないとは言えそれはこの頃の話というだけで、IBAFワールドカップにだってニカラグアはたった3国しか参加しなかった第二回から参加し続けている古株組みです、大会ホスト国としてもキューバに続く5回の実績。ちなみに日本が参加するようになるのはその半世紀後、世界から見てもアメリカキューバに続く野球界の大先輩と言えるでしょう。ドットで解析しないと分からないような需要曲線の端っこにあるニカラグア野球の話題ですが、その歴史は野球そのものの歴史でもあります。



歴史は脈々と続き、今現在にいたっても国民の楽しみと言えば野球、老若男女みんなの話題の中心に野球があるといっても過言でない程で、数年前には国内リーグで八百長騒ぎなんて話があったように善悪多種多様にニカラグアの市民文化に浸透しています。ここまで野球がカルチャーとして好かれている国はなかなか見当たらないでしょう…とは言えど、相次いだ内紛によって国の経済の基盤があれはててしまったニカラグアは中米諸国の中でも最貧国に位置する国で、当然野球を行う環境も整っていると言う訳ではありません。もともと道具が山のように必要な野球は経済的に大きな足枷になる事も少なくないのです。それに加えて先の内紛が起きていたのは1980年代というちょうど今現在スポーツの主戦力を担う世代の生まれた年代、ニカラグアが世界の野球の舞台になかなか姿を見せてこないのはそうした複雑な政治情勢の絡み合いの背景があるからなのかもしれません。



事実ここまでの野球人気国ながら前述の通りMLBプレイヤー輩出全部で10人以下というさびしい数字、現役に限れば五本の指に収まってしまいます。第一回WBCには参加を見送られ第二回も参加国の枠が増えないと予想される今、他国を蹴ってニカラグアが入り込めるのかと言うとなかなかな暗雲もくもくドームでしょう。ここまで国を挙げて野球が愛されている国だと言うのに、野球以外の理由で国際化の流れに姿を見せられていないのです。もちろん市場が未成熟である、実力が極めて高いと言うわけではない、各地域から選出したときにラテンアメリカに偏ってはならない、等々の理由は十分承知ですがそういったものはぶっちゃけてしまえば単なる「しがらみ」にすぎません。何故野球を国際化していかなくてはならないと思ったのか、何故野球を広めていこうと思ったのか、野球の人気をひっそりと支える彼らをないがしろにしてまで行われる普及活動が正しい姿勢だとは僕には到底思えないのです。



青年海外協力隊の人たちによれば、貧困から脱することの出来ないニカラグアの子供たちのほとんどは棒っきれとボールで野球をやっているそうです。彼らの努力とは別の要因で彼らがスポーツで夢を見ることができない、心の底から野球を愛している彼らをないがしろにして進められていくような国際化の流れならば、声高らかに掲げる野球の国際化など寒々しい絵空事でしかありません。足元を踏み固めない開拓がファン離れを引き起こす、二の徹は踏むととっても痛いんですって。

第二回WBC、野球が好きで好きでたまらないニカラグアをひとつよろしくおねがいします。

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2007年04月24日

原石は砕けやしない

のっけから皆さんに謝らなければならないことがあります、深くお詫びします、ごめんなさい、確かに今から思い起こせば僕には舐めていた節がありました、イスラエル野球リーグは僕の予想以上にしっかりとしたものでした、深く反省いたします。一月の時点ではまだ「やろうかと思ってるんだよ」程度の信憑性しかなかったと感じていたIBLことイスラエル野球リーグですが、公式ホームページもいつのまにか立ち上がり順風満帆な開催に向け着々と準備が進められているようです、まったく申し訳ありません。前回時点では「水島信司先生でもイスラエル送っとく?」とかいう不謹慎極まりない記事を書いていましたが、僕の予想以上に完成度の高いハードを持ってはじまることになりそうです。



※IBL…イスラエルベースボールリーグ。今年の頭にMLBが発表したイスラエルに発足させる野球リーグ計画によって作られた欧州初のMLB傘下マイナーリーグ。リーグ自体にAA評価を与えられており、リーグ育成担当GMにはダン・デュケット氏が就任している。といってもアメリカから選手をつれてきているため真に「イスラエル人によるリーグ」かというと疑問な部分もある。言って見ればNFLヨーロッパのようなシステム。今年の六月に開幕予定。詳しくは今年一月のアーカイブにある「イスラエルで野球」を読んでね。ここに書いてあることを限りなく薄めて一つの記事にしてあるよ。



http://www.israelbaseballleague.com/

↑これがIBL公式サイト、なんというスタイリッシュ、六芒星がかっこよすぎでエロイムエッサイムすぎでしょう。野球プレー人口数千人あまりのイスラエルにアメリカ本土からそのまま選手を持ってきて一年足らずでリーグをおったてるだなんて突貫工事になってしまうのではないかと心配しっぱなしの毎日を送っていましたが、流石はMLB、あっというまに立派なリーグを作り上げてしまいました。と言ってもチーム数ですら100未満、ヨーロッパ内でも野球の強くないイスラエルではこれからのお客さんの動員数やメディアでの扱われ方など未知の部分が多すぎて、ハードの部分の立派さだけではその将来像がさっぱり見えてきません。



MLBからAAの評価を一応ながらも与えられているIBLですが、何より試合の面白さの基準となるリーグのレベルでさえ、現段階ではまだチームの選手陣容が決められていないために正しいリーグ自体のレベルをはかることができません。開幕日である今年の6月24日にあわせ今月29日からはトライアウト合格組みの分配ドラフトも始まり全六球団の陣容があきらかになるそうで、そこからついに本格的始動が始まると見て間違いないでしょう。リーグに参加する予定のプレイヤーの一覧は公式サイト上から確認することが出来ますが、もちろんの事ながらアメリカ出身の選手たちによって構成されていますので、あながちAAという評価に偽りは無いのかもしれません。まだ始まってもいないのに気が早いかもしれませんが、ここにイスラエル出身の選手たちが多く集まるようになったらこのリーグを完成と呼んでよくなるのでしょう。



6月開幕というところからも分かるとおり全60試合程度の夏季限定のリーグですが、IBLはそもそも育成に主眼が置かれるリーグですのである程度の成長が見られるまでは様子見が続くはず。絶対無いだろうと思われていたスタジアム施設もリーグ戦に耐えうる規模の野球場が存在し、サイト上ではチケット販売やグッズ販売までしはじめているのだから僕程度の心配などこれぞ杞憂だったねというほかありません。残った心配要因はいまだ揺れ動き続けている治安の問題と少ない選手陣でどう試合をやりくりしていくのかぐらいといったところ、まぁ当然残されたそれらの解決が難しいから発展が阻害されてきていたのでしょうが、それを差し引いてもイスラエルベースボールリーグ、思った以上に現実味と期待を帯びてきています。



MLBの筋書きを予想するならば、この2007年開幕と言うのは2009年に開催予定の第二回WBCにイスラエルをぎりぎり様子を見ながら参加させることの出来るリミット、もしかするとこのリーグの出来次第でMLBはイスラエルを参加させる用意があるのかもしれません。現実イスラエルは次回WBCへの参加を熱烈にアピールしている国々の一つで、IBAFの世界大会にも毎年代表チームを出すことは出しており、今このときも野球が高まる機運を見せかけているとも言えるでしょう。この機を逃せばまた長い間チャンスを待つことになる、MLBはそのリーグのプレースタイル同様チャンスに畳み掛けるようにイスラエルに侵攻を始めました、あまり多くを語らないMLBですがその綿密な計画は行動の一部一部から見え隠れします。



久しぶりにあれ言っちゃうぞ、さてまずは運命のドラフトである4月29日、イスラエルから花開かせたい若手選手たちもイスラエルに野球を普及させたい野球関係者たちも、このチャンスぶちあたってもいいからつかみとってください!もしダイヤの原石なら、少しくらい当たったってくだけやしないんだから。

でもやっぱり心配なので、事の成り行きしだいではドカベンは送ります、山岡さんが執念のデッドボールで出塁した巻。

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2007年04月23日

極東の勝ちの価値

ロッテ<ヘイ!パス!
日本ハム<ヘイ!パス!


WBCに続いて2007年度アジアシリーズの大会要項が発表されまして、今大会も11月8日から11日までの間に東京ドームで開催され極東アジア全4チームによって争われるそうです。賞金金額も昨年と変わらず優勝5000万、準優勝3000万、その他1000万の計一億円、10年連覇してやっと裏金が払えるぐらいの日本プロ野球からすると安い金額のようにも見えますが平均年収が100万円以下の中国の選手たちにとってはまさに恵みの大規模大会。ちなみに参考までにカリビアンシリーズの賞金金額を出しますと優勝7万ドル、準優勝チーム6万ドル、最優秀選手5千ドル、最優秀ピッチャー5千ドル程度、つまりメジャーリーガーも参加する大会ながらも優勝しても1000万円程度の賞金しか出ていないと言うこと。そうした面から見ればアジアシリーズも大規模な大会と言っていいのでしょう。



なによりアジア諸国にとっては強豪日本相手に実力を見せる数少ない真剣勝負と銘打った場所、なかなか意地や成長を見せにくい野球にとってこんなにいい機会はありません。しかしながら日本を破らんと鼻息をまく参加国に対し、主催者であるはずの日本はと言うと「いつ誰が負けて批判されるのか」と壮大なババ抜きをやらされているようなムード、確実に爆発するはずの時限爆弾を抱えて睨みを利かせあうとかいう近代麻雀でもないような鉄火場、うわーこんな規模の大きいババ抜き見たこと無いよ。確かに勝つことが当たり前だと思われている試合程やりにくい試合はありませんが、いくらなんでもここまで馬場さんから横取り40萬される前にの空気みたいな雰囲気にならなくてもいいのにと思わなくもありません、人によっては言うに事欠いて罰ゲーム扱いです、あんまりだよ、あんまりな仕打ちだよ。それほど負けられない真剣な大会になってきているんだよねと言えばそれまでですが、日本国内とアジア諸国の関係者との間では少なからず熱の入れようや大会のとらえ方が違っているような気がしますね。



まだまだ始まってたった三回の大会ですが、2008年の五輪前最後の大会が引き金となって三年目の今年にして大会自体が一区切りとして次回大会から新たな動きが見え始めています。例えば今までチャイナスターズとしてオールスターを出していた中国プロ野球の選抜代表廃止の可能性、中国野球は他とレベルが引き離されていると言う事を理由に毎年オールスターを送り込んできていた中国プロ野球ですが裏を返せばそれは「北京五輪まで経験をつませて欲しい」と言っていることにほかなりません。となれば北京が終わりを向かえロンドンで停止となる2008年以降の野球のためにオールスターを派遣する理由が無くなり、ひいては今大会でチャイナスターズは見納めと言う事もありえます。それはようやくこの大会が「北京五輪のための舞台」から「毎年のアジア1を決める国際大会」に変わっていく転機となる時期に来ていることを意味してもいるのです。



公式サイトの大会説明のページにも「KONAMI CUP アジアシリーズ2007は日本、アジアの野球の国際化の大会です。当然、公式戦として位置付けられ、日本及びアジア野球界では最高峰の大会となります。アジアチャンピオンになることが、選手、チーム関係者、ファンの目標となり、名誉をかけた真剣勝負が大会を盛り上げ、将来的なクラブ世界一決定戦の実現に向けた大きなうねりとなることが期待されます」とある通り、この大会が今後長く続いていくためにはもうそろそろこの大会独自の価値を持たなくてはならない時期に来ています。かねてから「リアルワールドシリーズをやりたい」とアメリカに対して日本が提唱し続けてきたことがこの大会の設立理念にもわざわざご丁寧にも書き記されておりやがります通り、この大会が真にアジアのリーグの頂点を決めるものだとの価値を認識されていくことが、ひいては野球の頂点を決めるための「野球の国際化」の必要性につながっていくことは間違いありません。



MLBやファン、そこに所属する選手たちは野球はアメリカのものでアメリカが頂点なはずであると言う姿勢を持っています。それはもちろん実力人気全てがトップリーグであるMLBならば当たり前のことなのでしょうが、日本が優勝で終わったWBCを「良いトレーニングになった」「あれはお遊びだった」という発言を聞いたときそれを不満に思った日本のファンたちも少なからず存在するはずです。まだまだ始まって間もないWBCは世界一と言うその大義名分を正しい価値として認められていないからこそそういう発言をされ軽んじられてしまっているのです。それを不満に思うのならば「野球がアメリカのものである」事を不満に思った日本がそれを打開するために作り出したアジアシリーズを同じような姿勢で「単なる参加しづらいイベント」とするのはあんまりにも本末転倒、あんまりにもげんなりな流れでしょう。



芸術家岡本太郎曰く「不動のものが価値あるものだというのは、自分を守りたい本能からくる単なる錯覚に過ぎない」、WBCでアメリカが敗れてMLBの背中が見えたように日本チームが全力を尽くしてこの大会に敗れたときに初めてこの大会はその価値を増す、そんな見方があってもいいんじゃないでしょうか。

という途中で読む気がなくなること受け合いなほどに長々とした言い訳を考えましたので、万が一と言うときには皆さんコピーアンドペーストして使ってください。

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posted by shoeless |00:13 | 国際大会 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年04月22日

男の恋は新規保存

野球不毛の土地イギリスに来て何日もたちますが僕ときたらエーペですっかりイギリスになじんちゃってくれてます、思わず野球ファンにしか分からない用語も出るほどの好調っぷり、野球普及活動も超をバグったマリオ並にスクラッチするほどつけなければいけないほどの順調さで今にも「オリンピックに戻すべきなんじゃねぇの?」という話題提起がされそうなほどです、まるで作り話みたいな話ですがこれが本当の話、本当に作り話なんですから困っちゃいますよね!わははー。



実際のところはと言いますと、生活にはびっくりするほどに慣れてしまい何一つ問題は無いのですが英語がスポーツ用語しかしゃべれない僕にとっては日常生活すらもデンジャラスな様子で、暇を見つけて普及活動したくても電話の一本メールの一通すら送ることが出来ません。スポーツ観戦が好きな僕にとってはゴルフ、競馬、クリケット、サッカー、ラグビー、アイスホッケー、全てが全て世界のトップクラスであるイギリスはよだれが滴り落ちるほど楽しい環境なのですが、唯一無い野球のおかげでそろそろ野球の禁断症状もでつつあります。新渡戸稲造が「青少年に野球をやらしちゃいかんよ、野球狂いになるから」と言ったそうですがそれは悔しいながらあたっていることを身をもって実感するはめになってしまっています、うう、そろそろ野村監督が恋しくなってきたぞ。



それに付け加えてイギリスはなにより物価が高く、いちご一つ買うのにもmade in 銀座だからさと勿体つけながら買わなければいけないレベルですので、野球に関する文献を見つけたとしてもなかなか購入することが出来ません、情報を集めるけん!と意気込みながらやっていることと言えば指をくわえて見ている程度です、ペットと黒人少年なら画になりますがへらへらしたアジア人ではビジュアル的にも精神衛生的にもよろしくありません。イギリスでの野球に関する商品はアメリカからの輸入品しかありませんのでただでさえ高いその値段もえらい破格、海外はほとんどの本がタウンページのようなクオリティですのでこれで「数千円!?」と思ってしまうともうどう選択肢を選んでいっても買うと言う結果にたどり着くことが出来ません、これは現地のイギリス人も多分同じでしょう。



イギリスに着いた直後から南イングランドのいくつかの都市を周っていましたが、予想以上に野球が認知されている反面予想以上に野球に関する情報は少ないです。世界で言われているマニアックと言うのはもっと「誰もさっぱりそんな事を聞いたことが無いがごくごく一部の人には狂おしいほどに愛されている」という、例えるならユニオンプロレスみたいなものだと思っていたのですが、実際のところは「みーんな知っているけれどだーれもやらないしやれない」という空気が蔓延していることを感じます。誰も知らない大穴にかけるのは夢のあることですが、みんな知ってるブービー人気にかけるとなると二の足でじだんだを踏んでしまうのが現実、心が折れてしまいそうです。



そんな中、イギリス国内で書籍やゲーム等のメディア以外で唯一見つけた野球関連のものをご紹介してさらっとチラシの裏にでも書くべき日記を終わりたいと思います。僕の見た限りではオンリーと言っていいイギリス国内の野球関連品、博物館でこんなものを見つけました、野球のグローブ型のソファー、思わず興奮して近くにいた警備員に「これは野球ですか?これは野球なんですか?」ってなんどもたずねちゃった。

本当野球ってあったらあったでやきもきさせるくせに無いならないでやきもきさせる存在です、きっと前世はいい女だったに違いない、いやたぶん前世はクリケットだろうと思いますけど。



グローブソファー


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2007年04月21日

きっと白夜のように

まったくもって謎に包まれていた第二回WBCですがMLBが少しづつながらその情報を小出しにしてきました、WBCの運営会社WBCIが次回2009年のWBCの16の出場国のうち第一回大会にて二次リーグに出場した8カ国の出場を承認したそうです。つまり優勝した日本を含めたキューバ、ドミニカ共和国、韓国、メキシコ、プエルトリコ、米国、ベネズエラの8カ国。参加するのに仰々しい承認が必要な国際大会っていうのもどうかとも思いますが、レベルの差が激しい野球で来るもの拒まずにしてしまうと面倒が見切れないのかもしれません、昔ポケモンの全国大会に出場できなかったことを思い出してしまいました、しょんぼり。



前回大会でも「細かいリーグならでるだけでたいというリーグは世界中にいくらでもある、全てはまかいきれない」といった話も聞かれたので、まだまだもう少し大会が熟成されていくまでの間はクリケットのようにトップ16国による競争が続くのでしょう。16国の「出場国」と言ったところを見れば少なくとも次回大会においては全部で16国という枠は崩さない様子、出場国の枠を拡大するかもという話もあったのに立ち消えてしまったのかと思うとこれまたしょんぼりが隠せません。一方でそう言っておきながらコロンビアやニカラグアの新参加を予定しているということはどこかの国が落とされてしまうという事にも他ならない話、まだまだ当分先の話なので拡大の方向に話が広がっていくといいですね、いやいいのにな。



明るい話題は明るい話題なはずなのですが、日本国内の反応はというと「さてはアメリカが自国有利のために二次リーグまで出場資格を拡大させたんだな」といぶかしさ満々のようです。MLBの肩を持つわけではありませんが二次リーグ出場国に権利が与えられるといっても今回与えられたのは単なる出場資格なので特段アメリカが有利にされているわけでは無いはずなのですが、今の日本人にはど真ん中ストライクもデービットソンのジャッジなら怪しく見えてしまうのでしょう。ただ別に今回の措置が有利でなかったからといって今後MLBがコナミコマンドを使ってこないというわけでもありませんので、まだまだあと二年はお尻に力を入れておいたほうがよさそうです。



まぁ多分ではありますが日本が今回の報道でWBCに対するMLBの姿勢が怪しいと感じたのは、それと一緒に第一回大会の生産が終わって算出された約10億円の利益分配の話が出たからでしょう。WBCは大会収益が出た場合、その47%が賞金に、53%が各組織に分配されるシステムをとっており、賞金47%の内訳は、優勝チームが10%、準優勝チームが7%、準決勝敗退2チームが5%、2次リーグ敗退4チームが3%、1次リーグ敗退8チームが1%。各組織53%の内訳は、MLB機構が17.5%、大リーグ選手会が17.5%、NPBが7%で他の組織にはたったの4%しか渡されません。53%の利益分配といえど実質その三分の一はMLBの利益になっているのですから「WBCはMLBの金儲けだー」と言われるのも仕方のない話なのかもしれません。



MLBに言わせてみれば会場及び施設の貸与、その上大勢の選手の派遣のリスク、そして利益の大半はMLBの人気の賜物だと思っているでしょうし、何より赤字の場合は全額MLBの補填、身を切るリスク無しに物を言うなと言うところなのでしょう。ただ世界の野球発展に貢献と言う建前ではじめたのにもかかわらず、結局のところその利益の大半は最初から大金を持っている国の野球連盟に渡っているというのは少し本音と建前のメリハリがつきすぎじゃないかと思ってしまうところもあります。参加国の中でも資金繰りに苦労している野球連盟はいくつもあるのですが、そうした1次リーグ敗退組みに与えられた収益は大体2000万程度。どうで個々で行わなければならない世界への普及活動なのですから、せめて「この大会の収益を世界の野球の発展のために寄付します!」といったような善人面した話が見られてもよかったのではないかとさらにしょんぼりしてしまいます。



今日は明るい話題だと思ったにもかかわらずしょんぼりし通しになってしまいました、最後くらいポジティブなことを言ってしめましょう。

目の前の数億よりもはるかに価値のある損失もある、たった一年前の事ですが僕たちはWBCでの韓国戦の二敗が勢いづく韓国を緩ませる結果を生み出した事やファンで揃ってメキシコの勝利を願ったことを忘れかけています。あの二敗を乗り越えた後だからこそ今現在の窮地が単なる負け惜しみじゃないことが分かるはず、今行った苦労や損失は確実に未来への投資や道しるべとなってくれるはずです、勇気と無謀の違いは後の世が判断してくれるもんなんです。

要約すると、第二回WBC、続いただけでも一安心!

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posted by shoeless |00:18 | 国際大会 | コメント(0) | トラックバック(0)
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