2007年02月25日
まいどお馴染み流浪の球団現代ユニコーンズです、売りは低予算。
韓国プロ野球の現代ユニコーンズがまさに宙ぶらりんになって久しいですが、もう開幕近いというのにいまだに波間を漂って腰が落ち着いていません、漂泊の思い。もし仮に選手のお給料の支払いが滞るとKBOの管理下に置かれてしまうので冗談無しで流浪の球団になってしまいます、過去にはサンバンウル・レイダースが管理下に置かれたようですが、今回は買い手すら見つかっていない分事態は深刻でしょう。
そもそも今回の現代ユニコーンズ宙ぶらりん問題は、その過去にあったKBO管理下の球団サンバンウルレイダースの問題に事の発端があります。2000年、経営破綻からKBOの管理下におかれたサンバンウルは解散し、SKワイバンズという新たな球団として新たなホームを探していました。そこでもともとソウル移転思考の強かった現代ユニコーンズは、ホームであった仁川を含む京畿道を新たにできる球団に譲渡するかわりに多額の補償金を得たのです。
しかしソウルは既に斗山とLGの二つの球団を抱える都市、ファンの獲得も限界いっぱいだし、まずソウルにはプロの試合できる球場は一つしか無い、どう頑張っても移転不可能。第一ソウルに移転するには利益の問題から新球団から貰ったような補償金を現存二球団に支払わなければならず、不振にあえぐ経営ではそんな大金は払えません。といって前のところに頼ろうとすると今度は新球団から「じゃああの金返せよ」とつめよられ、ついに現代ユニコーンズはソウル近くの水原で四面楚歌になってしまいました。それ以来、現代ユニコーンズは公式にソウルをホームと考えておきながら結局水原に居座る、地域性から掛け離れた浮いた存在になってしまっているです。
そんな状態なので水原のファン達の意識は低く観客数も膝下直球ぎみ、お世辞にも経営者としてあまり欲しいと思える集まりではないでしょう。もしかして弱かったならまだ逆に救える理由もあったのかもしれませんが、現代ユニコーンズはとんでもない強豪球団、ここ五年で四度プレーオフ進出に二回優勝の好成績、裏を返せば強豪なのに人気が無い、もうこれは野球とは他の部分でイメージが悪いとしか言いようがありません。そのうえ今季からは、名将と呼ばれWBCにも参加した監督キム・ジェバクが退団、人気面でも実力面でも急降下は必死な状態、なめ回すように見ても好材料はありません、どうポジティブに評価してもない、ないもんはない。
やはり誰から見たってそういう風に見えているのか、当初は買収を考えていた農協も「肥料ズにしよう」とかやっていましたが、組合という組織では反発必死で買えないと白紙撤回。米国の韓国系不動産投資会社も名乗り上げてすぐの白紙撤回、キャンプも折り返しに入りながら買い手は見つかっていません。親会社である現代が継続して持ち続ければいいのでしょうが、球団の大株主であるハイニクス半導体が長らく続くウォン高不況に本業が食い荒らされ、まったくもってそれどころでは無い様子。今は可能性がとことん低いながら、韓国の財閥である現代グループが全体で援助してくれるのを待つばかり、まさに神頼みといったところでしょうか。
このままならば確かに無くなる、現代ユニコーンズのお時間がやってまいりました、視界はほの暗。とりあえず今季は七球団でプレーされる事は無いでしょうが、来年からの動きは、限りなく薄暗いように見えます。スポーツ強国にのしあがりつつある韓国ですが、まだスポーツ文化を皆で支えるという意志は薄いのかも知れません、今この問題は韓国の制度が日本のだだくさな模倣から生まれ変わる転機なのでしょうか。後世でそうなっていてそれはそれは素晴らしいんでしょうが、現状は衰退の一歩にとれてしまうのです。これをいい教訓になんて話は聞きたくないよ!盛者必衰とはよくいったもんです、まだここがピークだなんて今は誰にもわかりません。
まだピークなんかむかえちゃいねぇよ韓国野球はよ!
現代ユニコーンズ公式
http://www.hd-unicorns.co.kr/
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2007年02月24日
中村紀洋中日入団試験最後の紅白戦に三打数無安打、ここ例年無いほどにキャンプに力を入れていたように見えたのに今や首の皮一枚どころの騒ぎじゃありません、面の皮は厚そうなタイプなのにうまくいかないもんですね。一億円選手を蹴って育成契約したり、五億を蹴ってメジャーリーグに挑戦したり、彼の人生は打法どうりの当たれば飛ぶ大博打の繰り返し、益荒男っぷりは見ていて飽きません。前回オリックスを蹴ってメジャーに行った時のマイナーリーグ時代は罰ゲームと称されていましたが、日本の二軍も自分の人生をチップに賭けてまで掴むほどのギャンブルにはならないんじゃないんでしょうか。
中村が人生を賭けて味わった罰ゲームことマイナーリーグ、日本では報道があまりされないためよく知られてはいませんが、確かにゲームとしてはシビアなゲームです。メジャーリーグと実力面でそこまでの差が無いながら、その待遇の差はステーキばっかり食べられステーキリーグと呼ばれるメジャーに対してハンバーガーしか食べられないためハンバーガーリーグと言われるマイナーリーグ。移動はバス移動、スケジュールは極悪、観客はむかしのパ・リーグ並み、その上メジャーへの競争率は高すぎと人生を賭けるゲームとしては分が無さ過ぎる、まさにギャンブルなのです。
そういえば中村がメジャーに昇格した際に実況から「スロットマシーンみたいな打法だね!」とか言われていましたが人生もスロットマシーンのようです。くしくも中村が所属したドジャースの下部チームはギャンブルの街ラスベガスフィフティワンズ、彼の人生は博打にとりつかれているのかもしれません。さながら彼は夢の街で夢敗れたギャンブラーってとこなんでしょう。
ラスベガス・フィフティワンズはラスベガスという街もあってかマイナーリーグではグッズ売り上げも良い球団、まぁラスベガスという街もあってか観客数は芳しい訳ではありませんが、独立採算性をとっているマイナー球団では優良な球団の部類に入ります。エリア51に近いからフィフティワンズ、マスコットはグレイ、MMRじこみ、もしかしたらとんでもなさとどうでもよさがうけているのかもしれません。メジャーリーグの地元への経済的影響が高いアメリカ、メジャー球団の誘致の話があるたびに名乗り出ていたラスベガスですが、ラスベガスの地元民には既にフィフティワンズという愛すべきチームがあるのです。そんなラスベガスに五億円を蹴って渡ってきた東洋人中村紀洋はまさに夢のある男、そしてメジャーは降格されたもののマイナーで夏先まで三割を打っていた事もあって、彼は一躍ラスベガスのスター選手になっていました。
といってメジャー昇格も怪我をした主力の穴埋めで決まったようなもの、日本で大スターであった中村にマイナーで塩素臭い水を飲めっていうのはかなりの苦行。メジャーに行くつもりだったのにマイナーに甘んじ、マイナーで活躍してもメジャーに行けない状況にいらだっていたのでしょう。日本ではしていたファンサービスもおろそかになり、ラスベガスの子供達には「中村はファンサービスが悪い」ようにうつってしまったようです。
中村のそういう苛立ちが目立ち始めてからこちらも目に見えるようにして成績と人気が下がりはじめ、最終的には二割五分二十本まで低迷してシーズンを終えました。彼にとってはマイナーは罰ゲームだったのかもしれませんが、夢の街で夢を与える仕事をしている人間が夢敗れてふて腐れてしまうだなんて皮肉にもなりません。マイナーリーグも日本の二軍も確かに夢を叶えるためならその過程でしかないのかもしれませんが、声を送るファンはどこでも似たようなもんでしょ、何の関係も無い他人がチームのことに一喜一憂して飯がうまいだのまずいだの言っているんだから。
努力とファンは裏切らない、さてさて二軍の釜の飯はノリの口に合うのでしょうか、ハンバーガーとどっちがうまいのかな。
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2007年02月21日
イカサマの事ばかり書いてしまったのでメジャーリーグがとんだ鉄火場みたいな感じになってしまいました、が、実際のメジャーリーグはむしろ礼儀と秩序を重んじる言わば紳士の社交場みたいな場所です。ちょっと社交場にしちゃ乱暴だよねとか紳士にしちゃ口が汚そうだとかそもそも社交と言うような社交してねぇみたいな小さい小さい問題はありますが、基本は仁義礼を重んじているのです。
メジャーでマナーとして守られている礼儀はアンリトンルールと言って、明文化されていないながらも絶対的な力を持つ「暗黙の了解」、それらの大半は相手への敬意によって作られていますが、日本とアメリカでは「礼儀」と「勝負」の意味がかなり違うため、日本人には理解できないものが多くあります。
例えば敗者への敬意をあらわすルール。
大量の点差で勝利している時は盗塁をしてはならない、バントをしてはならない、ノースリーから打ってはならない、ホームランで過剰に喜ばない…などなど。これらは敗者を茶化さないという意味で日本人でも理解できる範囲ですが、メジャーのアンリトンルールは日本人の考える所謂礼儀と違いれっきとしたルールであるため、ペナルティーが存在します。「こういう時の盗塁は公式にカウントされない」というペナルティーも日本人には理解できないところですが、特筆すべきはこのルールのペナルティーの執行はルール違反をうけたチームに一任されているところにあります。つまりペナルティーとは報復の容認、ビーンボール、バット投げ捨て、ピッチャー返し狙い、アンリトンルールの執行は侮辱が理由、侮辱と感じたなら…というのが執行基準。
アンリトンルールとはメジャーの舞台の歴史が作り出した勝負への敬意の念なのです。
ですから中にはメジャーの文化を知らない限り意味が分からないルールもあります。例えば開幕戦初球は打たない、エースに対して打席の土を踏み固めない、ホームランを見守らない、打席のラインを踏んで打撃をしない…などなど。開幕戦の初球はエースである開幕投手の見せ場だから礼儀として打たない、相手エースに対して打席の土を踏み固めることは相手エースを簡単に打つぞという意味に繋がるので礼儀としてやらない、ホームランバッターでもないのにホームランを打席で見守ることはホームランを確信しているという事なので礼儀として一塁までは走る、打席のラインを踏んで立つのは投手と打者の関係がアンフェアになるので礼儀としてやらない…考えてみれば理由はつけられますが、考えてみても思い付けません。
このルールはほぼ文化の違いであるため、メジャーの日本人プレイヤー達はこうしたお決まりに悩まされる事が多々あるようで、英語が喋れないから日本語を流行らそうというくらいの元気丸だしの新庄などはメジャー時代にルールを守らずにボールをぶつけられていましたね。
まぁルールとは言え「暗黙の了解」であるため、侮辱が基本のアンリトンルールではスタープレイヤーに対しては必然的に甘くなり、新人に対しては厳しくなっていきます。これも一重にメジャーリーグでは相手への敬意が重視されているからなのでしょう、野球がアメリカのスポーツの中で紆余曲折ありながら夏のスポーツの王者として文化に根付いているのは、こうした礼節の美徳がアメリカの礼節の美徳の模範に近いからなのかもしれません。WBCの中で韓国がアメリカの野球ファン達に批判されていたのは、そうしたメジャーの不文律を読み取れなかった事そのものなのでしょう。
野次が汚くても痛烈でも、その下には敬意の精神を忘れない、球場はそんな全力で握って痛め付ける握手みたいな、よくわかんない社交場なのです。
posted by shoeless |04:56 |
北米野球 |
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2007年02月20日
広島のフェルナンデスはアメリカでのイリーガルについて「過去に何人かいた」という表現をしていましたが、実際は過去どころか現在進行系でバリバリ行われていますよね、そんなこと言っちゃって!知ってますよ!裏ではお盛んですね!とか思ってしまいましたが、イリーガルの蔓延については「そういうもん」という扱いなのでしょう、ディズニーキャラクターみたいなもんかしら。
例えば昨年のワールドシリーズ第二戦、カージナルス対タイガースの試合、タイガースの先発エースロジャースの投球に対していちゃもんがつけられるという騒動がありました。とは言っても試合中に揉み合いになったわけではなく、試合後にテレビの映像にうつっていた「不自然」な話がイカサマだったのではないかと騒ぎになったのです。映像の中のロジャースの指には茶色い何かが付着、試合後のタイガースの面子は口を揃えて「ありゃ砂だよ」と言ってはいましたが、大方の人達はそれをパイン・タールと見ているようです。
パイン・タールはメジャーではよくイカサマに使われパイン・タールを使っていますと公言までしている奴もいるほど、メジャーでボールにワセリンを塗りたくりイカサマの帝王とまで呼ばれているゲイロード・ペリーも「あれは松ヤニだよ」とお墨付きってか松ヤニ付きを与えているので、ロジャースの手にはやはりパイン・タールがついていたのでしょう、手に泥をぬらなくても顔に泥がぬられる結果となってしまいました。
メジャーはドーピングや八百長のような反則に対して厳しく、隠し球や不正投球については非常に寛容な態度をとっています。ドーピングや八百長が秩序を違反したイカサマであるのに対して、隠し球や不正投球は法や監視をかい潜るイカサマであるというように見られているからでしょうか。つまりは「見つかるから悪いんだよ」「騙されている方が悪いんだよ」という理屈。事実一昨年ははフリアン・タバレス、昨年はブレンダン・ドネリーと「イカサマを見破られた」選手達が退場させられています、見つからないようにやっているのだから実際はもっともっと多いのでしょう、多分近代麻雀に載ってる漫画並み。
もちろん見つからないように研究が重ねられた不正投球は手口がどんどん複雑巧妙になっていっています。異物をつける系不正投球で言えば、スピットボールの名手ゲイロード・ペリーは唾一つつけるのにも「人差し指と中指を舐める振りをして親指を舐める」フェイクで、わざわざ指をふくアピールをしてからのうのうとスピットボールを投げる凝り様でした。映画メジャーリーグの中でベテラン投手が身体色んな液体でベットベトにしていた様子が書かれていましたが、実際もワセリンやパイン・タールを耳の裏やらなんやらに隠しまくり、身体中を触る事によってどこに隠しているのかをカモフラージュするのです。
中には一回目の反則発見では退場にならない事を利用して「囮のイカサマ道具」まで仕込んでおく事さえしていたというのだから、もうこれはポーカーとかと変わらない心理戦でしょう。傷をつけるタイプの不正投球も、単なるやすりで傷をつけるだけから打たせて取るプレーの中で野手に傷をつけさせる、ベルトでこっそり傷をつけるなどもう野手場に出てくるすべてが疑わしい。
野球は心理戦だと言いますが、ベースボールでは野球と違って試合の前の情報戦略やイカサマの見抜き合いでさえもプレーの一部なのです。イカサマを公言するゲイロード・ペリーであるのにもかかわらず、アメリカでは賛否両論ありながら結局はその功績に敬意をあらわし野球殿堂入りしているくらいなのですから。ワールドシリーズといい大舞台で疑わしきを見つかったロジャースですが、糾弾されるまでに至らなかったのは「監督同士の仲のよさ」や「チームのエース」という背景以上に「メジャーリーグのそうした背景」があったのでしょう。
ゲイロード・ペリーと言えば野球が主にメンタルで争われる心理戦である事を際立たせた選手でもありますが、引退後にはその強心臓をいかしてビジネスをしています。彼の経営する会社はワセリンを売っている会社なくらいなのだから、多分喧嘩も売っている会社なのでしょう。手に泥を塗って相手の顔に泥を塗る、案外勝負ってそういう泥臭い貪欲さが必要なのかもしれません。
posted by shoeless |04:58 |
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2007年02月19日
広島のナックルボーラーフェルナンデスに注目が集まっていますね、ナックル自体日本じゃ前田くらい、歴史を振り返ってみてもマットソンくらいしか主たる球種にしてないので希少価値が高いからなのでしょうか。それどころか彼は投球のほとんどがナックルのフルタイムナックルボーラー、メジャーでも絶滅危惧種だっていうのに日本でそれが拝めるのだからこれは目に焼き付けなきゃならない生きるお宝映像、パンダ来日みたいなもんですね。見た目もなんか繋げたら消えそうなぷよぷよ感だし、酒飲んで投げたら調子いいとか抜かすし、日夜話題と愛嬌と汗を振り撒いていた彼ですが、順調に見える彼のキャンプにも体重以外にイチャモンがつけられていました。
どうも彼の投球前に指を舐める癖が日本の投球の規定に抵触するようで、スピットボールを疑われていたのです。スピットボールは球に唾をつけて変化を急激にするボール、もちろん反則ですのでそんな事はまぎらわしい事はしない方がいいのでしょうが、指先に湿気を与える意味でピッチャーはよく唾を指につけます。日本でももちろん指を舐めるピッチャーはいて、山本昌なんかが指をペロペロしているのですがもちろんそういうピッチャーはすぐに唾を拭いています。フェルナンデスにしても指先は拭くのでしょうが、いかんせん彼は剛速球を放つようなタイプではない、ナックルとスピットボールは話題的に相性が最悪、そもそも野球と唾自体が最愛なのです。
ナックルはその球自体が異質で絶対的な威力を発揮する事から、ニークロ兄弟やハフなどの名投手を生み出したまさに魔球。ナックルは回転数をかけない事によって変化を不規則にして落差を激しくしているのですが、球に細工を施す事によっても普通ではありえない変化の球を投げる事が可能なのです。メジャーではなかなか多くの選手がイカサマを使うという話、メジャーで何百勝もあげているニークロ弟ことジョー・ニークロでさえも晩年にはイカサマに頼っていたという話もあったほどなので、球に細工するスピットボールはよっぽどとんでもない武器になるのでしょう。
スピットボールの先駆者と言えば、かつてメジャーリーグにいたゲイロード・ペリーという選手が名手としてイカサマの帝王と呼ばれていました。投球体制になるとせわしなく体中を触りまくり、どう見てもイカサマにしか見えない球を投げる、体中にワセリンややすりを隠し、マジックのようによだれをつけていたのです。周りの全員が彼のイカサマのしっぽを掴もうとしましたが、ファンから審判を含めて誰にもしっぽを掴まれる事なく堂々と反則をする始末、それでも証拠はどこにもなかったため彼の登板は球場中が監視し続ける異様なものだったとか。
彼のすごいところは、それでア・ナ両リーグでサイ・ヤングをとるほどの活躍と実績を見せながら結局引退の年の一度を除いて反則退場を受けなかったところでしょう。イカサマの帝王があまりにうまく狡猾に偉大すぎたためスピットの技術は成長して拡散していきました、野球界には未だに裁ききれない反則が残ってしまっています、だからこそ野球では「唾」の話題には心床穏やかにはなれないのです。
まさかフェルナンデス出場停止とかないよね…とひやひやぷよぷよ見守っていたのですがセ・リーグ審判団の判断では「フェルナンデスの唾のボールつけは日本のルールでも拭けばOK」との事、これで日本でも安心してナックルが見られそう。ちなみに彼は今回の件について「アメリカには過去によくない方法をとった奴は何人かいたが、自分はそんなことは絶対にしない」とのこと、意にも介してない感じがエース級ですね。
身体もどんどん搾られて体重も心なしか減った様子、これでバントも怖くないよ!フルタイムでナックルボーラーだよ!と広島ファンは楽しげでしたが、フェルナンデス自身はあんまりご機嫌じゃあないようです。
「僕のおっぱいが無くなってみんなも残念ですね」
フルタイムナックルボーラーとおっぱいじゃあ…天秤にはかけられないなぁ…。
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2007年02月16日
イタリア野球トップリーグセリエA1が今シーズンからチーム数を削減したため、昨シーズン9チームで運営されていたリーグが今季から8チームで運営される事となりました。同じチーム削減でも韓国リーグのヒョンデ宙ぶらりん問題とは違ってポジティブ面を多くするための削減のよう、何事も数あればいいってもんじゃないんですね、巨人は夏先になると二軍のオーダーが豪華になります。
チームの削減が決まったので、例年なら最下位チームが下部リーグA2落ちになっていたのに今季はブービーのチームもA2落ちが決定、今回の削減で割を食ったという事なら唯一彼等になるのでしょうか。セリエA1で昨季8位に終わって苦汁をペロペロしたチームとは、イタリア内の小国サンマリノ。金銭面で苦しみ弱体化が進んでいたモデナと白熱したってしようがない白熱したブービー争いを繰り広げていましたが、モデナが順位決定の試合を制したためサンマリノのA2落ちが決定してしまっていました。
サンマリノと言えばイタリアに四方を囲まれながら独立しているミニ国家で、領土は町一つ、人口三万人程度しかないと地理マニアに好かれがちな国。三万人って言ったらちょうど地元の町内ぐらいなので、感覚としては近所の青年会が国家代表になっちゃうみたいな感じ、野球なんて普及してないヨーロッパなら「棒と玉!」程度の知識でも代表になれるよ、夢あるね!サッカーチームもありますが強豪だらけのイタリアではセリエC、国家代表チームはおんなじ小国リヒテンシュタインに一勝をあげたのが最初で最後、夢ないね!スポーツ界ではF1サンマリノGPが有名でしたが、GP開催条件が一国開催が原則になってしまったために今年からはそれも無くなってしまっていました。
そんな中で野球だけは2006年度ヨーロッパカップという国家別クラブチーム選手権で優勝しヨーロッパ一位、イタリア国内のトーナメントでもベスト4入りで華々しい成績を残していましたが、頼みの綱の野球でさえも国内リーグではズタボロのブービーで終わり。ヨーロッパチャンピオンが同年にチーム削減の割を食ってのA2落ちと傷口にキンカンとかムヒとかウナコーワ塗られるような状況になってしまっていました。そこでサンマリノが考えたのがA1チームのリーグ残留権を買い取って自分達がA1に復帰しようという単純な話だった訳です。
地域によって支えられているヨーロッパのクラブチームの仕組みでは、ヨーロッパでどマイナーを極めた日の当たらない王道をひた走る野球にお金は集まってきません。その点サンマリノは国から補助がでているらしく、比較的財政力があるチーム、曲がりなりにも地域から出たトップリーグのスポーツを作り地域の街興し程度にしたいのでしょうか。プロとして厳格化したいイタリア野球界はリーグ残留権の売買に難色を示していましたが、何をしたつて金には勝てませんし袖はあってもいくら振ったって見た目バカっぽいだけでした、結局A1チームと掛け合ってサンマリノはA1に舞い戻ったのです。
今季は外国人も補強し強くなったサンマリノ、わざわざ残ったセリエA1、街興しのためにも国の威信の為にも野球で勝って盛り上がらなければならないはずでしょう。
国家代表で勝てないサンマリノではクラブチームに勝ってもらうしかありません、日本人がセリエAからいなくなった今季はサンマリノの意地の維持が見れるのかも、しれませんね。
ちなみにサンマリノがリーグ残留権を買ったセリエA1の球団は8位争いをしたモデナでした。
あの盛り上がりを返せよコノヤロー!
posted by shoeless |23:18 |
ヨーロッパ野球 |
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2007年02月15日
まだまだオープン戦には時期がはやいですが、キャンプ地沖縄では紅白戦に混じって日本球団と韓国球団との練習試合が行われているようですね。今日行われた日本一球団日本ハムと韓国一球団サムスンとの練習試合は7-2で日本ハムの勝利、ソロを許した八木が若干調整不足だった以外は両球団とも主戦力と若手が入り交じっていてさながら日韓交流戦みたいです、日韓シリーズやる意味あんのか。現在韓国八球団のうち七球団が日本国内でキャンプを行っていて、今後も何カードか日韓交流戦が行われる予定なそうなので、沖縄まで兄ちゃんの身体の肉付き具合を眺めにいく熱心な野球ファンの方々は是非韓国の球団も見てあげて下さい。
アジアの人材の交流が活発になったからか最近の外国人の流行なんだか知りませんが、最近のプロ野球では韓国・台湾リーグに所属していた選手が山の如く見られます。今年加入ならば中日の下手物食い選球眼のイ・ビョンギュやヤクルトの無敵神グライシンガーが韓国リーグ、ロッテのウー・スヨがラニューのエースで台湾リーグ。ウッズやカブレラは韓国リーグで活躍した選手だし、確実に当たるわけでもないメジャーリーガーに馬鹿高い年俸を払ったり、当たる確率が低いマイナーやカリブから青田狩りするよか、日本に似たアジアで実績のある奴らの方が安くて確実なんでしょうか。
もちろん逆もまたしかりで、日本を落ちこぼれてアジアの球団に旅立つ連中も、巨人楽天とどん底だったゲーリー・ラスは台湾・韓国・ベネズエラと毎年太平洋を行ったり来たり、広島のレイボーンは台湾・韓国と行ったり来たり。アジアの球団にとっても日本でプレーしていた選手は値踏みしやすいのか、こういう連中は毎年あっちへいったりこっちへいったりとちらほら顔を見ます、みんなで周りの奴に毒味でもさせてんのか、誰が得するんだそのシステム。
日・韓・台の三国でプレーする選手達にとってこうした人材交流は他のリーグを新たなステップと見るきっかけとなっているようで、アジアの野球リーグが欧州サッカーリーグのように人材が入り乱れる将来がくるのかもしれません。といって待遇や実力の面で日本と韓国台湾の差はかなり開きがあります、例を出すならイ・ビョンギュの年俸は日本に移籍しただけでおおよそ数倍まで跳ね上がり、イ・スンヨプにいたっては一人でチームが作れる程の年俸を貰える待遇。台湾の主砲張泰山が今オフ、「挑戦出来るのならば日本に行きたい」と言っていましたが、やはり日本は彼らアジアのリーグの選手達にとって実力や待遇の面で一つの憧れの地位を持っているのでしょう。
人材が行き来しやすくなるにつれ、更に日本リーグのアジアでのメジャー化は進むのでしょうか、台湾韓国はスター流出や年俸高騰など日本がメジャーに対して抱えている問題とまったくおなじ問題を抱えています。このままいけばアジア間の人材交流は増す一方になるはず、日本だけが得をする他国が損をする仕組みでは無く、アジア全体で人材を共有しあえるシステムが必要になってくる時代が近づいているのでしょう。今オフ日本からアジア枠の提言がなされましたが、もっと視野を広げ、アジア全体での野球選手の人材資源をどう生み出し(普及活動)どう活用するか(管理運用)を考えるべきなのかもしれませんね。
今後アジアシリーズで「あ、こいつ見たことある」感はさらに加速するはず、これからは台湾や韓国の野球も目がはなせません。
というか台湾野球は守備が荒々しいから、目を離してると唖然とする事が多いよね。
posted by shoeless |23:19 |
アジア野球 |
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2007年02月14日
二月のはじまり、ニューヨークヤンキースの幹部団が中国本土を狙いにいっていた裏で、ニューヨークメッツのオマー・ミナヤGMや、殿堂入りの大打者デーブ・ウィンフィールドらが、野球の普及を目的としたガーナへの旅に出発していた。ヤンキースが中国ならメッツはアフリカ、なかなかチームのスタイルが両者ともにでていて面白い。一行は現地に4日滞在してベースボールクリニックやミニキャンプを開いた後、野球道具の寄附等を行い帰国、一人残ったパドレス幹部でもあるウィンフィールドは三週間で四国をまわりフィラリア病の対策や野球の視察を行うそうだ。
今年も7500万人の観客動員数を叩きだし、おまけに三年連続増加と過去最高動員数を記録してまさに野球全盛期の波にのるメジャーリーグベースボール、オフには年俸もバブル状態で景気のいい話がてんこもりだ。スポーツの住み分けがうまく行われているアメリカスポーツ界では夏のスポーツベースボール冬のスポーツアメフトの地位はほぼ盤石、一億総うかれでもおかしくないのだがそこはしたたかなメジャーリーグ幹部団、心配は一つでも潰しておかなければ気が済まないらしい。絶頂にあるメジャーリーグの心底事、それは強いてあげるのならば黒人の野球離れにある。
スポーツの住み分けが進んでいるアメリカスポーツ界ではあるが、顧客の住み分けはできても選手の人材については住み分けする事はできない、良い才能の争奪戦はプロスポーツの宿命だ。しかしながら、メジャーの屋台骨を長く支え続けて来た黒人の層の中で、少しながら野球離れが見え始めているのだという。というよりか黒人達の中でバスケやアメフトを行う選手が増えてきている、昨今ならサッカーの層もある、すらりと背が高い選手はバスケへ行きガタイのいい選手はアメフトに行き、黒人層での野球の選手のシェアが圧迫されているという訳だ。
もちろんメジャーリーグはたくさんの打開策を打ち出している、野球の経済効果を使ったダウンタウンの復興計画、選手を囲い込むベースボールアカデミーの設立、新たな黒人スター選手の発掘、どれも期待は高い。だがそれらはどれもアメリカ本土の対策、アフリカでのサッカー人気やプエルトリコでのバスケ人気など、欧州サッカーやNBAバスケに海外に先手を打たれてしまった感は否めないだろう。だからこそメッツは、新たな人材供給の先として広大なアフリカ大陸に目をつけたのだ。
ヤンキースは中国からメジャーリーガーがでるのもそう遠い話ではないと言ったが、メッツも野球選手市場としてのアフリカに強い興味を持っているよう、ガーナからメジャーリーガーがでるのもそう遠い話ではないだろう。ガーナの野球のレベルはお世辞にも高いとは言いにくい、日本からの海外協力隊によってえっちらおっちら支えられてきた状態だ、アフリカの中でもチャンピオンは難しい。野球協会もうまく機能しない、そんなガーナ野球にメッツは何を見出だしたのだろうか、ミナヤGMはガーナに目をつけた理由をこう語っている。
「ワールドカップのアメリカ×ガーナの試合でガーナの選手を見た時、これならいけると思った」
なんて夢のある話なんだ!
という話をさっき台所でガーナミルクチョコレートかけらをひろって、急に思い出した、そうだバレンタインにチョコレートとか言って書いてやろうと思ってたんだ!バレンタインなのに何にもなさすぎて、危うく忘れて中村ノリの話をするところだった!
なんて夢のない話なんだ!
posted by shoeless |23:20 |
アフリカ野球 |
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2007年02月13日
前回野球がオリンピックから外された考えられる理由の一つとして野球の女子の普及があまりにもされていないという事をあげたが、実は本当に全然やっていない訳ではない、細々ながら大々的に女子野球は行われている。もしかしたらIOCから嫌みを言われたのが聞いたからなのかもしれない、国際的な女子野球の大会である女子野球世界選手権は2004年というつい最近からはじまっている。日本に女子野球を総括する団体ができたのも実は1999年というのだからその歴史の浅さといったらない、1999年といったら松坂がPLと投げあった年だからつい最近…と思ってたけど…もうそんなに経つのね…なんかしんみりしちゃった…。
年をとるのは速く、僕が瞬きしかしてない程度の濃度の人生を送っている間にも、日本女子野球は実に色濃い時間を過ごしている。過去行われた二回の女子野球世界選手権のどちらでも準優勝の銀メダル、野球の母国アメリカに二度の優勝を持っていかれたものの急造代表にとっては華々しいスタート。まだ五国やら七国の規模の大会だが、まだまだ生まれてまもない女子野球の舞台、野球をやる人達にとっての目標ができた事だけでも大きなはじめの一歩だろう。
といって女子野球自体の歴史はそう浅い訳ではない、かつては日本にも女子のプロ野球さえ行われていた程注目をされていた事もあった。日本で女子プロ野球が行われていたのは1950年から1951年の二年間、その後も長く社会人野球として行われていたが70年代には途絶えてしまっていた、今日本で女子野球が徐々にながら活動が広がっているのは言わばその歴史の復興と言える。
日本女子プロ野球は満州で活動をしていた興行師によって起案設立された、当初は所謂ショー的な要素を持った路線で興行が行われておりなかなかの人気を博していたらしい。当初4チームで構成された団体も群がるように新チームが設立し、団体内に新勢力ができるとともに当初のショーから「真剣勝負」へと路線の変更を迫られ、結果興行師は団体から追われている。しかし実力的に男子プロ野球には負ける、選手層も厚くない、すぐに人気は無くなり興行は成り立たなくなった、今も昔もスポーツビジネスの成功にはショーのようなポイントが必要だ、そりゃアイドルも歌うしジャンクSPORTにもでるってもんだ。
プロが成り立たなくなった後も社会人野球として細々と活動してはいたものの、何より競技人口がソフトボールと競合している、競技人口が少なすぎ女子野球は表面上絶滅してしまっていた。もちろん競技人口は少ない女子野球、そのレベルはどの程度だったのかと言うと、当時の女子プロ野球の強豪チーム三共レッドソックスは甲子園の強豪高校とそれなりの試合をした、男子高校生強豪程度の力を持っていたという事だ。一度その流れが途絶えた女子野球、そのレベルに関する情報があまりに無いため今現在のレベルをはかりかねていたが、ちょうど素晴らしい対象が今年からあらわれた。愛知県大学野球連盟に昨シーズンから参加した中京女子大学野球部、通称「中女パフス」が男子野球部の中で五部リーグを戦い抜いていたのだ。
昨シーズンの結果はほぼ全試合コールド負け、層の薄い女子野球でトップ以外のレベルの話をするのは的外れなのかもしれないがレベルが上がっているとは思えない。まだまだ女子同士の試合であっても試合が形にならない場合もあるよう、スコアを見ているとラグビー?って感じになってしまっているような全体レベルでありながら、世界を目指すよう体制だけは整えられていく、女子野球はさながら目覚めてすぐに籍まで入れられたお姫様のようだ。
オリックスのテストを受けに来た女性野球選手二人、海の向こうの独立リーガー、ゴールデンゴールズの片岡選手、女性野球は時折話題に日を当てられてるが「スポーツ」としてあらゆる場面で選択肢に入れられる事が無い。今回作られつつある女子野球の流れは特異な競技やコンテンツとしてではない、スポーツとしての普及の道を育んでほしい。
みたいな今まで並べてきた建前を勝手にぶち壊すようであれだが、女子野球日本代表って実は結構みんな可愛い、下のアドレスから確認して欲しい。
http://www.wbaj.or.jp/
少なくとも飲み会の席に来たら僕ならテンションがあがる、もしかしてもしかしてだが野球に金が回される日本ならば、世界女子野球選手権が日本開催になった場合に大々的に宣伝する可能性がある。日本のマスコミのいいところなんて、節操が無いことくらいだろう、ありえるありえる。野球選手が合コンでモテるみたいに、女子野球選手が合コンでモテる時代が来るといいな、と、パワプロをやりながら感慨深くなってしまった、そういう話なのです。
posted by shoeless |23:21 |
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2007年02月12日
タイトルが言いにく過ぎる、つっとつぅばくじゅびゃくじゅごく!
まぁそんな話はディスプレイの前で鬱になるまで勝手にやってもらうとしまして、景気の悪いタイトルと裏腹に今年は台湾野球にとって、まさに大躍進の年だった。王建民のメジャーでの活躍やアジアシリーズ韓国撃破、アジア競技大会金メダルなど、いい話題のエレクトリカルパレード状態、台湾の野球関係者はこの野球への流れを今シーズンに活かせるかと気が気じゃ無いだろう。というのも昨年の台湾リーグのシーズンはまったくもって不景気もいいところだったからだ、人気の低下に理由はいくらでもつけられるだろうが、多分一番の原因は2005年シーズンに起きた八百長疑惑、台湾野球関係者はそのイメージの払拭に躍起になっているのだ。
スポーツの八百長問題は欧州サッカー、ボクシング、旬なとこで言えば相撲の八百長疑惑と昔から脈々と議論が続けられている問題だろう。野球なら古くは1919年のブラックソックス事件や日本の黒い霧事件など、いつの時代もそのスポーツの根底に土足で踏み込み、衰退に追いこんできている。八百長はもちろん野球が賭博の対象となっているからこそ起こる問題、スポーツ賭博自体の是非は語らないが、そこから繋がる八百長はファンに対する背信行為、スポーツマンシップがスポーツのルールならそれは必然的に悪だ。
野球は最初、中流階級の交流の場として始められた非常に紳士的なスポーツだ、野球が牧歌的でのどかなイメージを抱かせるのはそうした誕生背景があるからだろう。しかし野球が興行と呼べる段階まで発展した背景には、野球が賭博の対象として賭博の普及とともに発展した歴史がある、野球賭博は日本でも未だに行われている、実はそんなに縁遠い話しでは無い。野球の発展を語るには野球賭博を語らねばならない、もちろん野球衰退を語るにも野球賭博を語らねばならないけれど。
台湾で八百長が明らかになったのは一昨年が初めてでは無い、最初は1996年に遡る。1990年から始まった台湾プロ野球は台湾が唯一世界レベルとも言えるスポーツであったため、徐々に注目を集めていた。しかしそんな盛り上がりと平行して、裏世界が横行する台湾では着々と野球賭博も盛り上がりを見せていった。他に賭けの対象となりうる巨大スポーツも無く、ギャンブル面の制度も多くない台湾では目をつけられるのも仕方の無い話だろう。
しかし1997年、火がやっとつきだした台湾野球に水をさすどころかニトロをさしこむような大事件が起きた、人気球団兄弟エレファンツ監督呉復連がホテルの部屋に拉致監禁され、ヤクザにピストルの銃口を口の中につっこまれるという事件が起こったのである。つまりは八百長を強要されたのだ、台湾野球が隠してきた八百長の実態はこんなショッキングな形で明るみにでることになった。それがきっかけになり八百長の調査が進められた結果、多くの選手が八百長に加担していた事がわかり、その多くが球界を追われる事となった、球団によっては選手が根こそぎいなくなって消滅に至ってしまったチームまであるほど、台湾球界は八百長に汚染されていたのだ。
八百長のやり方は単純で悪質、球種をばらすといったようなもので、遡って考えてみれば不審な死を遂げた選手までいるというのだから驚く。そこまで危険な状況でありながら八百長は完全には無くならなかった、ただでさえ人材不足に陥りがちな台湾球界で多くの有望選手を解雇してしまってはレベルの維持が出来なくなる、解雇がそこまでできる訳ではないのだ。また、その年は台湾では放映権の問題から新たな野球リーグが作られており、その点でも人材は足りない、また新たなリーグは八百長に参加した選手の逃げ道ともなり、八百長選手を根絶にいたらしめることはほとんど出来ていなかった。
八百長に参加した選手の大部分は決して給料の高くない選手達、簡単にお金が手に入る八百長は彼等にとって頼みの綱だったのかもしれない。しかし、スポーツ選手の待遇は人気の高まりとともに高まっていくに決まっている、リーグ分裂や八百長問題が起きたプロ野球のファン離れは凄まじかった。野球人気の底を味わった台湾球界は。1リーグに戻す、経営を健全にする等ファンの足を戻す努力を少しづつながら続けていき、野球人気は少しづつながら回復の兆しを見せ始めていた。野球が台湾で生き残った背景には、台湾には過去に同じくプロリーグのバスケットリーグを潰してしまった経験が苦々しく残っていた事もあった。
そんな活動を嘲笑うかのように、2005年、やはり今回も給料の高くない選手が八百長で捕まってしまった。もちろん兆しを見せていた野球人気は2006年またもや低調に戻る、台湾は野球人気が上がるたびに八百長で人気が打ち止めになる宿命なのか。今回は96年の時のように低賃金になりすぎる理由や初めてでやられた、それら八百長に繋がった他の理由が存在しない、台湾には八百長が起こりうる環境が慢性的に広がっているという事が明らかになってしまった、ファンにとっては目の前の試合が安っぽい学芸会に見えるようになってしまったとも言える。台湾球界はこれからこの状況をどう打破していくのか、というよりも台湾政府はこうしたモラルの問題をどう整備していくのか、スポーツが成熟していない台湾で夢を見ていいスポーツはどうしたら作れるのだろうか。
2007年、最後の五輪野球にむけ予選が地元開催の台湾は最近の好調さの波に乗ろうとしている。地元の野球ファンは台湾チームが善戦してくれると信じて疑わないだろう。仲間を裏切らない、相手を裏切らない、ファンを裏切らない、裏切っていいのは試合の内容と賭けの目だけだよ。
posted by shoeless |23:22 |
アジア野球 |
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