2009年03月27日

セントエルモスの奇跡

WBCが終わってすぐだと言うにもかかわらず、もうすぐ次のイベントがくる、これが球春、まったくもって幸せな話ですがうんたらかんたら。どうせ中身のない前置きは今回はやめておくとして、さっそくですが3月31日から4日にかけて、イタリアのNettunoとMatinoにて2009年度ヨーロピアンカップが開催されます。ヨーロピアンカップってなんだか抽象的なニュアンスでアタシ好きになれないって人の為にご説明しますと、ヨーロピアンカップとは全欧州の野球クラブのつわものたちが最強のクラブを決めるために集まる、それはそれは伝統と権威のある大会です、まる。今年は前年から少し日程が変わり、2グループに分かれた12クラブが6月の4チームによる最終決戦を目指して戦うという仕組みに変わりました、前年まで行われていた6月のヨーロピアンカップがシーズン前に移行してきた、みたいな感覚でいいと思います。WBCに参加していたイタリア・オランダの2チームにとってはほとんど連戦みたいなもの、他の国のリーグでシーズンが開幕しているのはスペイン・フランスってところですが、本当ご苦労様としか言いようがありません。



さて気になる12クラブとその振り分けはこんな感じ。

Nettuno:
2 Danesi Nettuno イタリア リーグ準優勝
6 Tenerife Marlins スペイン リーグ優勝
1 L&D Amsterdam オランダ リーグ優勝
25 Port of Antwerp Greys ベルギー リーグ優勝
9 Buchbinder Legionaere Regensburg ドイツ リーグ優勝
10 Rouen Huskies フランス リーグ優勝

Matino:
4 Corendon Kinheim オランダ 前年度第一覇者、リーグ準優勝
2 T&A San Marino サンマリノ リーグ優勝
12 Fortitudo Bologna イタリア イタリアンカップ優勝
14 Templiers Senart フランス チャレンジカップ優勝、リーグ準優勝
13 AVG Draci Brno チェコ リーグ優勝
5 FC Barcelona スペイン 前年度第二覇者、リーグ準優勝

簡単に言えば、各国のリーグ優勝者とカップ戦の優勝クラブによるって事ですね。前年まで第二のヨーロピアンカップという立ち位置がよく分からないとされていたのですが、今年からは各国カップ優勝者のリーグも第二という扱いに、ずいぶんわかりやすくなったんじゃないでしょうか。ちなみに欧州野球の専門サイトであるMisterbaseballのランキング順位も横につけておきましたので参考にどうぞ。



とまぁここまでくれば毎度好例である戦力分析を行いたい、となるのが普通なのですが、今回は時期が時期だけに、そうそう簡単にはいきません。まだリーグ前と言うこともそうですが、今年のヨーロッパリーグはイタリアがプロ化に向けて欧州選手の事実上の解禁を行ったあおりをもろにうけており、選手の移動がとても激しい年だったのです。主役のイタリアのクラブでいくと、昨年のレギュラーシーズン覇者ボローニャはドミニカ人選手二人に付け加えてカナダ人捕手やらなにやら合成に補強。対するライバルオランダも負けてはおらず、L&D Amsterdamが即戦力扱いの選手を7人移籍させているようで、こんな大盤振る舞いをされてしまうと、はっきり言ってどこのチームも値踏みがききません。またその一方でこのヨーロピアンカップ、外国人選手の登録は3人までと規定されており、解禁を迎えてわんさか補強したイタリアのクラブは戦力がアップしてんだかダウンしているんだかも分からない始末、まさに、近年まれに見るカオスな状況と言えるでしょう。



WBC組が多く疲労は隠せないオランダ勢、イタリアにおっつけるようにして押収選手を解禁に踏み切ったスペイン、謎の動きを見せる今年のチャレンジ枠チェコ・ベルギー勢。不確定要素がわんさかありすぎるところが見所と言えば見所ではあるのですが、なかなかコメントしづらいところ。とまぁこれだけたくさん言い訳を書けばもう十分だと思いますので、この辺で僕の今年の予想を載せてお茶を濁そうかと思います。

ファイナルへ勝ち抜け
L&D Amsterdam
Corendon Kinheim
T&A San Marino
Buchbinder Legionaere Regensburg

特に今回穴馬になるんじゃないかなと思っているのはドイツ最強Buchbinder Legionaere Regensburg、今年のイベントわんさかイヤーの中では、最も地味と言えば聞こえは悪いですが安定感を保ちつつ開幕を迎えています。Rouen Huskies・Tenerife Marlinsのフランス・スペインの最強クラブの出方ももちろん問題ですが、両チーム確かに圧倒的実力を保ってはいるもののその強さはどこか例年通りに近く、それだけで上位2国のクラブを上回れないと言うことは、もう言うのも飽きたレベルのように思えます。ならばまだ情報が少ないBuchbinder Legionaere Regensburgのチームとしてのまとまりに賭けたほうが危険ながら返りも多そうなわけで、例年大会の制度を隙をつくように中堅クラブが上位進出を果たしている事を考えれば、その枠に入るのはドイツ勢、これもはや必然でしょう。



欧州勢にとってはワールドカップ前唯一と言っていい実力ためしの場ですし、IOCの御意向で競技の決定がワールドカップ後の10月から8月に動かされる可能性も高そう、欧州のプロ化の問題もありますし、近年重要度が急騰している流れに拍車がかかりそうな気配です。にしてもシーズンの結果が最終的に分かるのが来年の6月とは、一度の大会では終わらせてもらえないとは、野球でもこんな時代が来たのねと驚くとともに、シーズンと言う言葉に違和感を感じる時代が来るなんてと驚きを隠せません。悔しい話ですが、野球不毛の地とさえ称される欧州野球なはずなのに、制度的な面では最近羨ましいなと思う事も多くなってきました。野球でもこんな時代が、みたいなループになりそうなのでこの辺で終わります。

posted by shoeless |23:26 | ヨーロッパ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月30日

クル・ヌ・ギ・ア

インターネットでRPGツクールのゲームをたまに落としてやったりするのですが、ずーっと前に落としたものたちをクリアしているここ数日、数本ほぼ全てのゲームで「正義の反対は別の正義なんだぜ!」っていうオチか「もう一人のあなたが真のボスなんです…」っていうオチを見ることになり、ただひたすらに正義やら自分やらをボコスカ殴る日々にむなしさを感じ始めてきました。オチが予想通りって言うのはそりゃ期待通りって事に他ならないのですが、ここまで同じ流れが続いてしまうと時が経つのを肌で感じる程に悲しくなってきます。「利益の反対はまた別の利益」ってのは世の常なんでしょうが、何故そういう現実から目を背けた先のゲーム中でまで俺は歴戦の勇者から説教を受けているのか、値段設定が適当なゲームが多いところがまた妙な世知辛さを感じさせて、現実を忘れさせない心憎い仕様と言えるでしょう。利益と利益は共存できる道を探さなくては平穏が訪れない、二つの明るい話は相容れない、現実問題どうなのって話は少なくとも世界の存亡にかからずとも野球の存亡程度でも存在しています。



11月に入って、欧州の野球サイトで少しだけ注目された話題がありました。というよか今現在も進行形でどうなるのって感じになっているのですが、このブログでも散々扱ってきた話なのでお気づきになっている皆さんもいらっしゃるとは思います、イタリア野球セリエA1のプロ化についての話です。かねてから既存のリーグのプロ化を公言してきていたイタリアは、2010年過ぎからの本格的なプロへの以降を予定し、リーグの外国人選手の問題や参加クラブへの制限など多くのアクションを起こしていました。もちろんそういった意味でイタリアの野球リーグは欧州で最もプロに適した体制になっているリーグと言え、2009年からはMLBが資金面でサポート体制に入るなど、もはやプロ化は秒読み段階と言えるところまで来ていたのです。MLBはIBAFの管轄の大会ではほぼほとんど開催する球場の査察へ行っていますが、来年度行われる欧州ワールドカップのための今年のイタリア査察は、かねてから噂されていたローマでのMLB公式戦の開催の実施を予感させるものでもありました。



MLBも乗り気、欧州ではトップの環境、後は時の経過を待つだけのイタリアリーグ。しかし10月25日、思わぬところからそこに待ったがかかります。いや実際のところは別に「待った」と本当に言ったわけでもそういうつもりだったわけでもないのでしょうが、改めて考えてみると矛盾に他ならない話だったのです。その発端は25日づけのCEBのニュースレター、欧州野球連盟会長Martin Miller氏はその中でワールドカップ後の欧州野球について「2010年の欧州野球選手権が成功した後、我々は本格的にプロ化の段階へとはいる」との見解を示していました。利益の反対は別の利益、そしてその多くの場合利益同士の共存は難しいものです。イタリアがイタリアンプロフェッショナルベースボールリーグへとなろうとしているその裏で、欧州がヨーロピアンプロフェッショナルベースボールリーグを創設するとはいったいどういう事なのか、そうなったらMLBの資金援助は一体どこに投下されるべきなのか。イタリアのファンにとってはまさに寝耳に水だったようですが、確かに言われてみれば、今まで考えても見なかっただけで、実際問題それって共存しうるのかと言う疑問は大きい話でした。



よくよく考えてみればそういう発表が行われること自体、何故こんな事態に陥るのかと疑問になるのも当然な話なのですが、寝耳に水だったのはファンだけでなくイタリア野球連盟も同じだったらしく、余計にこんがらがった問題は訳の分からない方向へ進んでいきました。ニュースレターのリリース後、イタリア野球連盟会長Riccardo Fraccari氏が「そんな話聞いてねーよ」とすぐさまイタリア野球のサイトに発表、これに対し欧州野球連盟は「2007年5月にはメールで、その後のフランクフルトでは会議で話し合っており、イタリアから反論らしい反論はなかった」と説明。そりゃ普通に考えたらRiccardo Fraccari氏は欧州野球連盟副会長であるわけなので、なんらかのアプローチはあったと見たほうが自然でしょう。こんなことで安心するのもおかしな話ですが、両者別に対立しようと思って対立しているのではなく、どっちにしてみても青天の霹靂だった対立になったようなのがせめてもの救いなのかもしれません。



欧州野球連盟が提示したヨーロピアンプロフェッショナルベースボールの案は大まかに言えば、8チームが別々の国から出場し最大2ヶ月の集中戦を戦うというもの。どこかカリビアンシリーズの長ーくなったバージョンという感じもしますが、一ついえることは、フランチャイズ形式で地元に居座ってMLBのように街へ根付いていきたいイタリアンプロフェッショナルリーグとは少し趣が違うリーグであると言うことです。発表後すぐにそれってどうなのという意見もついたようで、「このくそ寒いヨーロッパの秋頃に欧州各地まわって野球やるの?」「どう考えても期間もチームも小規模すぎない?」「そういうのよりよっぽど南部でアリゾナリーグみたいに秋季リーグやったほうがよくね?」と成る程と言わざるを得ない反論がなされていました。ただそうなってくるとまた「欧州リーグがあるのにイタリアばっかりずるいや」「イタリアが勝ち取ったMLBとの提携を、ずるいやっていうだけで欧州リーグに話を持っていかせるのは逆にずるくね?」みたいな話にもなってきそうで、まだまだぶり返してきそうな問題のように思えます。



我々がニュースだけ読んで一進一退に喜怒哀楽している表面とは違い、その裏では嬉しいニュースだけが続くことはありえない、苦心している人間がいるのだという事を、景気のいいニュースは忘れさせてくれるのでしょう。利益と利益が相反しあわないようにするには彼ら自身が取捨選択をしていかなくてはならない、そして運のいいことに欧州には利益対立を生むほどの野球を愛してやまない人々いて、彼らの最終目標である欧州の野球の成長をどの側面から見ても忘れていないように見えるのです。これは野球をしがらみなしに見れなくなった日本人の悲しい性なのか、それとも僕自身が単に歪んだようにしか世界が見えなくなってしまったのか。まさかRPGツクールでラスボスが語った通りのことをここで言わされるとは思いもしませんでしたが、うまいオチが浮かばないのでRPGツクールから正義側のコメントも頂戴しておこうと思います。

「本当のボスは現実ってオチ、みたいな」

まあそうだよね、うん。

posted by shoeless |17:39 | ヨーロッパ野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年07月16日

彼岸島

2009年づけで、マルタ野球連盟がイタリア野球連盟と関係強化なさるんだそうで、大変喜ばしい限りですのでございます。欧州のように国同士が近い国柄ならでは、他のスポーツでもこんな風なインターナショナルな関係作りは珍しいことではないようですし、今までも東欧や北欧なんかで野球クラブの交流は見られていました。イタリアセリエAはもともとサンマリノやスロベニアのチームなんかを参加させている実績がありますので、マルタのクラブがリーグに参加するというのも不思議じゃありませんが、まだ既存のマルタリーグが管轄におかれるという意味なのか、セリエ傘下のリーグに参加するのかがハッキリしない為、期待は慎み目でいたほうがいいかもしれません、バブル崩壊は日本人に癒しがたい傷を残していきました。


 
人口39万人ながら世界で5番目に小さいと呼ばれる島国マルタ、欧州中の金持ちの避難指定区として圧倒的なリゾート・観光資源を持つ地中海の秘宝。歴史的にも地中海の要所として幾度と無く歴史の表舞台に出ている国で、フェニキア人、カルタゴ人、ローマ、アラブ、ノルマン人、スペイン、オスマントルコ、ナポレオン率いるフランスと、その立地条件もあってか歴史の節目ごとに違う勢力に支配され、多種多様な文化圏に属してきた歴史背景を持っています。かつての大戦中補給ラインを保った功績で、当時のイギリス国王ジョージ6世から国民全てに勲章が授けられるなんていうナイト国家になったりもしましたが、その後は反英闘争もあって今に至るまで独立した英連邦の共和国となってます。ご覧のとおり文化的にも人口経済的にも野球が付け入るような隙は欠片もなし、一通りの説明どおり、マルタはまだ野球で言うと幼い国の一つと言えるでしょう。


 
マルタの野球の歴史は1983年、欧州野球連盟とIBAFに加盟したこの年から始まりました。インターネット上で把握できるソースでは、最初にリーグ戦が行われたのが93年~94年シーズン。リーグは国内4チームによる総当たり戦で行われており、Devils、Mellieha Northenders、Mustangs、Gozo Tornadoesの4チームのうち今年はGozo Tornadoesが昨年までの連覇チームMellieha Northendersに打ち勝ち優勝、大掛かりではないながら新時代の幕開けを予感させたりもしました。といってこの程度のことなら公式ホームページを見れば誰だって追える内容の話、そうなると気になってくるのは彼らの実力ですが、実はそう言われるとあんまり言えることはありません。そもそもクラブ単位で国際大会に姿を見せない彼らは選手が海外リーグでプレーすることもまれ、代表戦にはチームを派遣していますが、今年の欧州予選はスイス6-15、ベルギー1-15、オーストリア4-30で全試合二桁失点と、あんまり値踏みできるような芳しい実績は残せていないのです。



しかしマルタのように大規模な経済基盤も人口もない国では、何より審判などのスタッフや試合相手、または道具や設備の不足で発展が阻害されていることも多く、この場合むしろリーグ戦を長く続けられていたことのほうを称えるべきなのでしょう。マルタの場合はそれに付け加え島国という立地上からも他国の影響の参加に入り辛かったのですし、今回のイタリアとの連携はまさに、本当にしっくり来るからもう一回書くけどまさに「渡りに船な機会」と言えるんじゃないでしょうか。イタリアとマルタが合意した項目は、大きく分けて4つ、自分で想像して自分で納得してるってなんかカルトな感じがしなくもないですが、そうやって考えてみてみるとなかなか頷ける合意だと思います。

1 イタリアリーグへのマルタのクラブの参加
2 マルタ人選手のイタリアクラブへの入団緩和
3 アカデミーへの参加資格
4 審判やコーチの派遣、リーグへの参加
 


一番の項目は前述とおりいまだ「マルタリーグのイタリアリーグ化」なのか「マルタのチームが既存のセリエに参加する」なのかが分かりませんが、確かに交通費の面で苦しいからこそ国内で多くのリーグに分割したりクラブが他国のリーグに参加したりする例は少なくありません。まぁ今現在のマルタのチームが参加すぐセリエA1でプレーできるとは思いませんし、そのような経営体力があるほどマルタが野球にお金を出しているとも思えませんが、仮にシチリア島に存在するセリエB、セリエCのチームと試合を行うのだとしても、彼らに海峡を越えて争えというのは酷な話のような気がします。額面とおりにとらえていいのならこんな本気度MAX宣言なかなかお目にかかれないのですが、実際どうなんでしょうか。試合相手の不足はスポーツにおいては致命傷になりかねませんから、当たり前に考えたらイタリアのチームと試合を行えるようになるはずなのですが…。審判といいコーチといいアカデミーの参加資格といい、今回の契約からはマルタが何を欲していたか、逆に言えばマルタが何邪魔され何が欠けていたのかがありありと見えてきます。


この契約に伴ってマルタ野球連盟が発表した野球強化策を見ればより分かりやすいでしょうか。2015年までに360人体制の6チームによるリーグ増強、審判やスコアラーを整え、コーチとともに育成する」チームの増強はすなわち対戦相手の不足ですし審判やスコアラーが足りないということはリーグ運営を拡大するのに補助の人員が足りないということ。足りないパイを補い合い価値を高めてきた傾向のある欧州野球のシーンにおいて、マルタは文字通りそうした土地から外れた「浮いた土地」になっていた、ということなのかもしれません。五輪復帰へのアピールに向けワールドカップが2009年開催予定となった欧州、一枚岩になることによって盛り上がりと質と量を提供しようとする欧州の野球が、ようやくその手を今まで届かなかった範囲にまで伸ばしてきました。マルタは第二のサンマリノとなれるのか、欧州野球連盟は、いまのところEUよか一枚岩に見えるんじゃないかと思います。

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posted by shoeless |16:05 | ヨーロッパ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年07月14日

栄光への脱出

ヨーロッパがついに野球の五輪復活へ向けアップをはじめたようで、今まで維持になってチェックは続けていましたが、もう何がなにやらよく分からなくなってきました。もともと今回開催されるヨーロッパ選手権は五輪削除の煽りをもろに受け、W杯とともに欧州全土で広く行われるはずだったのですが、今年は下位予選参加国数が23国の5都市開催と手広い構成、滅多に見ない面子もわんさかで、彼等の目論見とは何の関係も無いでしょうが僕個人は俄然盛り上がってきています。よくブログによせられる「あの国の野球のレベルはどの程度」という質問への答えをはぐらかす絶好のチャンスともなりますし、絶対に見逃すことは出来ません。出場国の内訳はスロバキア組がフィンランド、ウクライナ、スロバキア、ルーマニア、ハンガリー。チェコ組がラトビア、スロベニア、ベラルーシ、チェコ、ポーランド。クロアチア組がブルガリア、イスラエル、クロアチア、セルビアモンテネグロ、リトアニア。ポルトガル組がギリシャ、ポルトガル、ロシア、アイルランド。ベルギー組がスイス、マルタ、ベルギー、オーストリア。見れば見るほどどんな面子が出てるのかが気になって夜も眠れないオールスターで、最近では逆に夢に出るようになったのでぐっすり眠れるようになりました。



本当は個人的にもっとこの大会をフューチャーしていきたかったのですが、連盟がホームページを持っていない、持っていたとしても英語で書かれていない国も多く、よく予選で見る面子や国内リーグで分かる面子以外は代表とは言え実力をはかるのに苦しい状況。安易な事を書くにはあまりに情報が少なく、下手な勘違いにも繋がりかねないと書きたくても書けない状況にありました。またぱっと見の野球のレベルの印象と言うのがこれあんまり頼りにならないものでして、そんな中でのプロリーグ経験者は本当唯一といっていい「信頼のおける」レベル計測用の物差しと言える存在。五輪のプロ参加が認められようやく国内リーグにもマイナーリーグ経験者が増え始めてきた欧州の野球ではありますが、まだまだ欧州に限らず開催数も参加国数も多くない国際野球では、各地区下位の国々のレベルをはかる事は今でも簡単ではありません、プロ経験のある選手がほとんど見つからないのです。本当ならこの記事でサボっていた分のエントリを埋めてしまうはずだった、というのも実はこの大会にはもう少し「確たる物差し」が参加していてくれたはずだったからでした。降って湧いた「確たる物差し」、それこそイスラエルプロ野球リーグの存在でした。



2007年度にメジャーリーグの肝いりでイスラエルの地に降り立ったイスラエルプロ野球リーグ。仮にも2Aランクを与えられイスラエル代表に深く関わってきた選手達が参加すると言う事もあって、イスラエル野球代表の飛躍的な成長、そしてMLBお墨付きの選手達が物差しとして欧州大会予選に参加してくれる、諸外国にとってもイスラエルにとっても、そしてそれを見守るファンっていうか僕にとってもまたとないチャンスでした、いや、チャンスです、いや正確にはチャンスですた。というのも、もとより野球場のある土地にチームを配置していった事から来るアクセスの悪さ活動に至るまでの素早さ、地元選手の少なさ等とめどなく思いつく様々な要因から、最初からリーグ経営は短期的に見て赤字まっしぐら必至で、良いのか悪いのか予想通りその経営は逼迫していました。まぁこれはそもそも次々回のWBCへの参加や長期的に見たときにイスラエルに野球を芽吹かせる意味での投資だったはずなので仕方の無いことだとは思うのですが、しかし赤字は予想通りで投資を行ったであろうはずのイスラエルプロ野球リーグは、何故か2008年のリーグ戦を金銭的問題から休止し、今年のリーグは今現在行われている気配がありません。



もとより経営の見通しの甘さを指摘されてはいましたが、選手への給与が遅れることもあったらしく2009年までにリーグ戦を再開させるためには債務の返済や運営の改革を間に合わせる必要があり、せっかく掴んだファンがしらける可能性はさっぱり否定できないでしょう。もしかしたらIBLやMLB側にイスラエル野球への投資と言う気持ちは無く本気で単年黒字を達成できると踏んでいたのかもしれない、そんな想像もしてしまう程にあっさりとした休止でした。この件を伝えたイスラエルの右派系新聞エルサレムポストは、記事の初っ端で「本物の爆弾が爆発し本物のロケットが光るイスラエルで、野球をすることはそこまで重要なことではなかった」と評し、野球がイスラエルで根付く難しさを端的に表していますが、まさにそれこそ事実だったと言う事なのでしょう。記事を引用した体でソースにリンクを張りたいのですが、何か問題があっても困るので新聞社のトップページへリンクを張っておきます。「Field of failed dreams」というタイトルの記事ですので興味がある方はご一読下さい。http://www.jpost.com/



このままNFLに続きアメリカンスポーツの欧州進出が撤退と言う結果に終わってしまうのか、今も今後の展開については予断を許さぬ状況であるイスラエル野球リーグ。今存続と解散のその狭間を揺らぐ彼等は、残念ながら「確たる物差し」というにはあまりに不安定な状況で、悲しいかなむしろ他の欧州諸国よか今後の処遇の先が見えない状況に陥っています。もしこのまま消えてしまったら今現在イスラエル野球リーグはイスラエルの野球に何を残せたと言うのか、皮肉にもそれを知るためには、当初の予定とは逆に他の国々を物差しとしてイスラエルの選手の違いをはかるしかありません。当初の予定とは逆の趣旨になってしまいましたが、イスラエル野球リーグに参加していた選手達の中から今回のイスラエル代表に参加している選手達の成績を抜き出し、一覧にしてみました。さて、2Aと評価されていたはずのイスラエル野球リーグ選手達は、欧州大会予選でどんな成績を残せたのでしょうか。成績は、防御率、勝敗数、打率、出場ゲーム数の順です、ホームランは一本もありませんでしたので割愛しました。上段が国内リーグ、下段が欧州予選での成績です。



Blue sox

Alone Leichman  25.88 0-0 .286 8
                        3.00 0-1 .083 4

Miracle

Oren Gal           10.80 0-0 .188 23
                                    .529 4

Moshe Lewis                  .172 34
                                   .176 4

Tigers

Ofir Katz                        .059 7
                                   .200 4

Amit Kurz                       .087 14
                                   .091 4

Shlomo Lipetz      0.98 3-1 .000 4
                        2.63 2-0 .000 2

Pioners

Omri Modiano      0.00 0-0 .056 12
                                   .133 4

Express

Weitzman D Maddy 5.84 1-1 .091 9
                                     .000 4
Lightning

Rothem Dan        4.43 3-3       11
                         0.77 0-0 .800 2

ブルガリア 8-11
クロアチア 1-6
セルビア 11-9
リトアニア 2-1



うわぁ…馬鹿がちでも馬鹿負けでもなくて…コメントしづらい…。まぁいかがでしょう、欧州の国々における下位の予選のレベル、その実力を想像する一助になったでしょうか。



イスラエルに野球リーグがもたらせたものがあるとすれば、それは今現在彼等が抱いているだろう危機感や焦りにほかなりません。野球が芽吹くきっかけができたからこそその芽が折れるのを恐れるのですし、この成績に満足していないのであれば満足できないほどの理由がイスラエルにできたと見て間違いないでしょう、本来ならばイスラエルは野球の芽など心配する必要がある国ではありませんでしたし負けてなお仕方なしと見てもそれが普通な状態にありました。皆さんがもし上の成績表を見て「なんだこんなものなのか」と思っていただけたのなら、それこそがまさにイスラエル野球リーグがイスラエルにもたらした進歩と言えます。野球での勝ちに価値を見出せないという状況は、国際野球が抱える一種の病気で、野球での競争が中々激化しない一翼を担っている要因でした。リスクを負ってまで野球で勝つことに価値を見出せない、逆に言えばリスクを既に負ってしまったイスラエルは、はからずも最早負けて仕方なくない国となってしまっている、そう見て間違いではないでしょう。



ご覧のとおり、この大会には競り負け落してしまったイスラエル、一刻も早く治安と言う意味でも野球の基盤と言う意味でも堅い足場を持って、この舞台に戻ってきて欲しいところです。

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posted by shoeless |03:51 | ヨーロッパ野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年06月01日

欧州戦線異状なしじゃ困る

6月17日から21日にかけて、イタリアの野球どころグロッセートにて2008年度ヨーロピアンカップが行われていました、デジャヴ。前回優勝のオランダのクラブチームCorendon Kinheimももちろん出場、この大会は優勝国開催で持ちまわっていないという事がよく分かりましたが、オランダ、連覇のかおりがぷんぷんと漂ってきました。ヨーロピアンカップとはヨーロッパにあるクラブチームのナンバーワン決定戦を行う欧州最高峰の戦いで、欧州各国から代表として8チームが選ばれ競いあうという仕組み。WBC代表や国家代表、元マイナーの中米諸国の選手なんかも参加している大会なのでレベルは意外と高くなっています。という話を去年、まったく同じ文面でさせてもらってからもう一年、光陰矢のごとし、時の経つのは速いものです。今年のヨーロピアンカップはどうも大会編成が変わり、ここで紹介するのは、欧州各国リーグで1位を獲得したチーム同士のヨーロピアンカップ、同時にドイツで開催されているヨーロピアンカップはどうも各国リーグ2位のチームやカップ戦優勝者の大会のようです。



http://competition.baseballeurope.com/2008/grosseto/schedule.php

さて今年2008年の出場チームご紹介。



グループA

Corendon Kinheim オランダ
http://www.kinheim.net/
パイオニアーズ、アムステルダム、そしてネプチューンズをも抑えこみ、オランダ、ひいては欧州最強のクラブとなったCorendon Kinheim。基本的には長打が多いチームではなく、打線のつながりや投手の安定感で相手を圧倒するるチーム。リーグで9戦9勝負け無しの勝ち頭Patrick Beljaardsがどうでるか。昨年は大会期間中投手は一人も崩れなかった抜群の投手力。



T&A San Marino サンマリノ
http://www.sanmarinobaseball.com/
一昨年の優勝クラブで、イタリアリーグの中堅チーム、バランサー的存在。打線では安打製造機M.Vasquezがどこまで塁を埋めれるかが得点と直結するかで全てが決まる、はず。問題はむしろ投手陣にあり、計算と言う面から見て安定性に欠く投手が多く、枚数が少ないのも首を絞める要因となるか。



Marlins Puerto Cruz スペイン
http://www.marlinspuertocruz.es/

毎度お馴染みスペインの専制君主マーリンズ。スペインでの圧倒的強打や投手力が毎度生かせないどころか、国内リーグよりもエラーの割合が増え、萎縮してしまっていることうけあい。今年は上位二国に割って入るというよりは、むしろドイツ・フランス以下格下相手に取りこぼさないようにする事を目標にしたほうが現実的な気がしなくも無い。



Tornado Balashikha ロシア
Tornado、MGPU、Moskvich、Severne Zvezdy、Patriotiの5チームで行われているロシアリーグ。意外と上位争いの激しいリーグですが、大会前までの勢いのままにTornado Balashikhaが参戦決定。昨年は東欧勢を蹴散らして進出してきたが、なまじ戦力の偏りが激しいわけで無いリーグなだけに、苦戦は必至。



グループB

BBC Grosseto Orioles イタリア
http://www.bbcgrosseto.it/
イタリアの3番手グロッセート。今季パルマが不調にもかかわらず結局は三番手に甘んじている通り、選手は一人も主要タイトルで首位を取れておらず、むしろ全員野球で勝利を目指すタイプで、ずば抜けた選手達によって牽引されているチームではない。ホストとしての地の利もあわせ、出場チームの中では最も長打のでやすい打線を誇っているはず。どう見ても今大会のナンバー2。



Rouen '76 Huskies フランス
http://www.rouenbaseball76.com/
昨年の決勝出場クラブフランスのローエン、昨年は投手陣の安定度でイタリア勢を抑えこみ確率変動突入呼ばわりされた、僕に。今季は国内リーグにおいてはセナ-トに首位を譲り、投手陣も圧倒的とまで呼べる成績は残せていない。ちなみに皆さんお馴染みのハギワラ君は、いつの間にか外野手登録に変更してました。



Mainz Athletics ドイツ
http://www.mainz-athletics.de
ブンデスリーガ南部所属、レギュラーシーズンあんまり勝てず、ドイツ勢としても強豪という訳でもない成績といえる。チームカラーはそこそこ打ててそこそこ守れるそこそこっぷり、あえて言えば長打を浴びにくいと言ってもいいですが、なにせ試合数が少ないためなんともいえません。もしかするとこの調子では最下位もありえるか。



Royal Greys ベルギー
http://www.leaguelineup.com/welcome.asp?url=royalgreys
Brasschaat Bravesにかわりベルギーのトップに立ち続けることとなった王者Royal Greys。レギュラーシーズンは1位通過を逃したものの、正統派の投手陣を軸に長打で相手を沈める王者の野球はまさに古豪ベルギーの風格。もし何らかの波乱があるとすれば、それはこのベルギーチームからと見て間違いなし。



という事で今年の僕の予想はこちらでした。
キンヘイム・グロッセート・サンマリノ、うわー誰でも考える鉄板っぷりやー。



さて結果を言いますと
1  Corendon Kinheim (NED) 
2  BBC Grosseto Orioles (ITA) 
3  T&A San Marino (RSM) 
4  Rouen '76 Huskies (FRA) 
5  Marlins Puerto Cruz (ESP) 
6  Royal Greys (BEL) 
7  Tornado Balashikha (RUS) 
8  Mainz Athletics (GER) 

こんな大当たりな感じになりました、どうしよう、あんまり嬉しくない!ローエンは昨年の躍進を確率変動と言わせない堂々とした戦いっぷりで今年も4強いり、とは言え二強相手にさっぱり歯が立たなかった投手陣と最低の打率となった打線は、今のフランスの危うい立場の象徴と言えるかも知れません。むしろそんな状態のフランスにやられてしまった下位4クラブに問題があるともいえますが、毎試合投手戦を演じたRoyal Greysのように光を見せたクラブもありましたし、嫌な話ですが、国内戦不調のMainz Athleticsのように言い訳を探すに容易なクラブもあったし、深く追求しても仕方ない気もしました。



それにしてもやはりオランダ・イタリア勢はとんでもありません。グロッセートはもともと投手が優れているチームではありましたが通算防御率は脅威の0.83、シュアな打線のキンヘイムも平均打率は唯一の三割越え.322。昨年僕は。ようやくゲームらしいゲームが出来るようになってきたと言う意味で「欧州において野球の代表は実力が伯仲しつつある」とこの大会を語りましたが、今年はそこから一歩進んだ部分、上位の二強と争うという意味で「欧州において野球の代表は実力で大きな溝に対面した」と言える大会でした。



一試合一試合を見たとき、欧州のトップチームは十二分にオランダ・イタリアに勝ちうる力を持っていますが、リーグ戦を戦うと7割以上負けている。Bクラス球団ファンの皆さんご存知のとおり、この力の差は「何故勝てないのか」にいまいち的確な答えは出せないにもかかわらず、覆すのに十年以上の時間がかかる溝です。それを実感できた事を喜んでいいのか、まだまだと悲しむべきなのかは皆さんのご判断におまかせしますが、実は今大会4位ローエンが上位二国に喰らった以外はコールド試合がなく、試合らしくなってきていること自体は、確かです。



にしても昨年はチェコの四番ブドゥスキー、今年はベルギーのBELL Bryon、それぞれ3本と2本で大会の本塁打王、欧州リーグは本当に本塁打がでません。体格、キャリア、球場の大きさ、すべてにおいて本塁打が出にくい状況とは思えないのですが、これがまさに欧州が実力拮抗しているといういい証明、その反面外に球を運べる選手が限られているという競争集団の状態の証明となっている、という感じでしょうか。各国のリーグの実力の格差を克服していく時代が欧州でも終わりを迎え、各国リーグの中で欧州で長く活躍してくれる大スター選手が出てこなければならない、そういう時代が遂に訪れたと言っていいのかもしれません。



有望選手を全員マイナーに送り込み、徐々に「その他の選手の受け皿」となってきている欧州各国のリーグ、それを欧州各国は「プロ化を目指す」という形で自国内でも選手を育成できる方向へシフトをしてきています。アメリカに才能を送り込むばかりの形から、限りある人材の中で才能を生み出せる環境を整えていかなければならない。ようやく実力の格差を克服しつつある、と思いきや次はまた実力の格差ができるように環境を整えていかなければならない。苦しんでいる様が成長だというなら、欧州は今まさに成長期ってところなんでしょうか。

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2007年10月29日

畏れ慄いて

さっそくですが皆さんに問題です、IBAFワールドカップ初代優勝国は何年のどこの国でしょうか、ヒントは野球創設。はい正解は1938年のイギリス大会によるイギリスの優勝。イギリスによって形作られアメリカによって育まれた野球は、今から70年前にアメリカとイギリスとの二国対抗戦と言う形で国際戦の幕を開けました。それからすぐ強国キューバが加わり、ワールドカップはイギリスから当時から野球の国際戦に熱心であったラテンアメリカの国々へ本拠地を移動。移動の足が今と比べてまだ発達していない当時と言う事もあって、始めの頃のワールドカップは、参加国中南米の国だけと言うあんまりワールドっぽくない大会でした。当時の常連の顔ぶれを見るとエルサルバドルにコスタリカ、ホンジュラスにグアテマラ蘭領アンティルと、いまじゃなかなかお目にかかれない中南米の国がわんさか。産まれ故郷を離れた遠く異国の地ですくすくと育っていたワールドカップ、そこにもといた欧州勢が戻ってくるのは生まれてからざっと30年後の1970年、コロンビア大会の時でした。



1970年以降行われていくこととなる野球の国際スポーツ化及び五輪への野球売り込み、その為には世界中の地域に枠を与えて新の世界大会となる事は必須条件だったという事でしょうか。この大会で欧州代表としてでてきたのは、その後30年間ヨーロッパの頂点に立ち続ける二国となるイタリアとオランダ。欧州勢にとってのスタートラインとなったこの大会で10位と12位という底辺からのスタートを切った二国は、ここから、長きに渡る国際野球でのなりあがり争いを始めることとなりました。戦いの結果両国が欧州勢として残した成績は最高順位4位、やっとこせ実力でメダル争いに絡み始めた感がある欧州も、いまだメダルを手に入れるには至っていません。理由は簡単、中南米が上位で潰しあうのに対し、欧州勢は下位で食いつぶしあうから。下手な鉄砲という訳ではないですが、やはりもう少し競争相手となる国がいなくては欧州としてこれ以上の結果は望むのは苦しいでしょう。欧州が野球の世界でぐんと存在感を増す為にも、今現在の欧州の野球競争が活性化されていくためにも、やはりあと一カ国ぐらい競争相手が必要なはずなのです。



アジアならば日本・韓国・台湾がそれにあたるかもしれません。しかし実際に、欧州内でトップ2国に噛み付ける可能性を持ったような三番手と考えてみると、なかなか候補を挙げる事はできません。いや魅力的な国はいっぱいある事はあるのですが、いざイタリアオランダの二強とガチンコで渡り合っていける程まで成長するかと言うと、どこの国もなかなか選ぶには難があります。スペインは移民さんたちによる選手補強といい代表の実績といい欧州三位っぽい感じはするのですが、如何せん競技人口がそんなに多くありません。逆に競技人口で勝るドイツやフランスに分があるのかと言われるとこれまた微妙な話ですし…単純に今現在の結果で言うと欧州三強はオランダ・スペイン・イギリスですけれど…イギリスがオランダイタリアに噛み付く存在になるかといわれるとまたなんとも答え辛いビミョーなところで…。このブログではよくチェコをいいよと言ったりしているのですが…チェコは参加姿勢とかが頑張ってそうと言うだけの話であって…三番手になれるかといわれると代表戦ではまだなんの実績も出てないし…というかこのあいだとか最下位処分だし…。



猛省…っ!あんまり愚痴愚痴やっているとブログが福本信行先生原作かと思われるのでここあたりでやめておきまして、歴史的に見たとき欧州ナンバースリーはどこの国なのかというのを簡単かつ一面的に独断と偏見で決めるため、歴代ワールドカップの中から欧州勢の成績だけを抽出してみました。ちなみに73年大会が二回あるのはその当時組織が分割していたからです、そんな時代もありました。年代、三カ国数、順位と国名の順番です、最近こんなんばっかり!

70 12 10イタリア 12オランダ
71 10 8イタリア
72 16 15イタリア 16ドイツ
73 08 8オランダ
73 11 11ドイツ
74 09 4イタリア
76 11 11オランダ
78 11 6イタリア 7オランダ 11ベルギー
80 12 6イタリア 12オランダ
82 10 6オランダ 10イタリア
84 13 11イタリア 13オランダ
86 12 6イタリア 9オランダ 12ベルギー
88 12 9イタリア 10オランダ 12スペイン
90 12 9オランダ 10イタリア
94 16 7イタリア 10オランダ 15スウェーデン 16フランス
98 16 4イタリア 6オランダ 14スペイン 16ロシア
01 16 7オランダ A6イタリア A8フランス B7ロシア
03 15 A6イタリア A7ロシア B5オランダ B8フランス
05 18 4オランダ A8スウェーデン B7スペイン B8チェコ

こうして見ると今現在ではやはりスペインか、フランスか、ロシアっぽいですね。



しかしながらこの表を見てもらえば分かるとおり、今現在三番手に上げられている国々はどこも過去の大会には出場を果たしてはいません。彼らが強くなったのか昔良かった国が廃れたのかは、数字だけを見るしかない僕達には知る由もありませんが、野球では新興国呼ばわりされる事の多い欧州にあっても彼らはまだ新興国の部類に入ります。では一体彼らが競りあがる前欧州の舞台で三番手を担っていたのはどこの国だったのか、構成上もうモロバレですが、70年代から90年代前にかけて、その位置にはベルギーという国が座っていました。オランダの南に位置するベルギーは人口一千万人ほどの王国で、世界的にはお菓子の加工業などで有名な国です。北部のフランデレン地域は平野が広がっているのに対し南部のワロン地域はアルデンヌ高地を中心に丘陵地帯が多いという地域的理由、裕福なお国柄ながら深刻な経済格差が主に南北間で見られる経済的理由、オランダ語を話す北部に対しフランス語を話す南部と言語的理由、ありとあらゆる理由で南北の仲が悪いことも有名っちゃ有名かもしれません。



そんなベルギーに野球連盟が設立されたのが1936年、ヨーロッパ野球連盟設立時のメンバーであるベルギーの野球の歴史は実はオランダよりも長いものとなっています。1947年からリーグ戦を行い、1970年代80年代と二回の欧州開催のワールドカップにて欧州三番手として出場も果たしたベルギー、もちろん最下位と言う結果ではありましたが、その当時はそれだけの力を持っていました。しかし90年代の野球競技五輪参加による競争によって存在感が薄れてきたベルギーは、その後競技人口を多く集められる大国や海外から選手を呼び寄せられる国々との競争に勝てなかったか徐々に衰退。ベルギーでも80年代終盤になって今現在一線級で活躍するクラブが多く誕生したり、最近ではオランダリーグにエースが挑戦などという事もあったらしいのですが、今現在は競技人口ニ~三千人規模で国内に100程度のクラブを抱え、一部リーグではセミプロ的な活動が見られる、といった程度にとどまっています。ベルギーリーグ自体の実力を説明することは出来ないのですが、優勝チームの実力はと言うと、ヨーロピアンカップの予選でフィンランドやポルトガル、スイス、スウェーデンあたりをボコボコに出来る程度の実力です、全然分からないね。



そんなベルギーリーグの今年の最終順位は

Royals Greys 24-4 
K. Mortsel Stars Nasscorp 20-8 
Brasschaat Braves 18-10 
Pioneers Hoboken 16-12 
Namur Angels 10-18 
Borgerhout Squirrels 10-18 
Brussels Kangaroos 8-20 
Antwerp Eagles 6-22

そしてプレイオフは

Semi-Finals (best-of-three):
Royal Greys - Pioneers Hoboken 2-0 (4-0, 8-0)
K. Mortsel Stars Nasscorp - Brasschaat Braves 2-1 (8-1, 7-9, 5-2)

Finals (best-of-five)
Royal Greys - K. Mortsel Stars Nasscorp 3-1 (3-2, 10-6, 2-6, 7-6)

で優勝はRoyal Greysに決定。一昔前まではBrasschaat Bravesというチームが毎年のように優勝を繰り返していたベルギーリーグなのですが、ここ数年はそのまた昔優勝を繰り返していた経験のあるRoyal Greys、古豪とそのまたもっと古豪の戦いと言うとわかりやすいかもしれません。このリーグを面白く見るポイントとしては、事と場合によっては非常に不謹慎な話となりますが、やはり南部と北部間でのせめぎあいでしょう。実はこのリーグ、クラブの管轄が南部と北部の二つに分かれています、もしかしたら上記に話したような政治的背景があってのことなのかもしれませんが、ホームページすら単独で持っています。論点を南北に絞ってみると、今年はプレイオフに残った4球団のうち3球団が北部のチームで、南部のチームはBrasschaat Bravesのみだったもののセミファイナルで敗退。90年代から長らく続いてきたBrasschaat Bravesの一強時代、その前にはRoyal Greysの一強時代と、その頂点を長く揺るがしあい、このリーグは他のリーグにはなかなか見られない程上手い具合に競争が行われているのです。



ベルギーは、今現在古豪と言う評価を受けています。古豪という言葉は聞こえはいいですが、単に言って昔は良かったねという慰みに過ぎません。五輪と言う大義名分とともに強化を繰り返してきた各国の、その波に飲まれてきたベルギーは、数字だけ見ていれば確かに置いてきぼりにされてしまった古豪でしょう。しかしベルギーは単に衰退するだけの古豪ではありません、衰退して消えて行った様な古豪とは違う、我々が見なくなった後だって歩みをやめなかった強豪でした。ベルギーは2000年代に突入しても新規球団やリニューアルが行われます、細々ながらであったとしても1950年代から今に続くまでここまでちゃんと競争が行われているリーグ、欧州広しといえどそうそうは見当たりません。



欧州三番手がどこかという問いかけは非常に汚いものです、何をもってかで尺度が変わるような質問はスポーツの世界に溢れすぎていて、そしていつも答えは出ません。競技人口、成績、多くの尺度はありますが、そのほとんどは意外と簡単に変わります。例えば野球連盟が五輪をきっかけに本格的に動きだしたように、海外選手の補強で強さががらりと変わるように、そういう数字は大きな事があればすぐ吹き飛んでしまう数字なのです。



そういえばこの日記を書くにあたって、以前TIMEでこんな記事を見つけたのを思い出しました。

http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1659737,00.html

米国の4大スポーツもコンテンツが楽に配信できる時代に、どんどんと海外進出を始めていっています。時代は大昔のように遠くの地で行う大会には参加しないという時とは変わりました、インフラや市場が整った欧州はMLBにとっても魅惑の土地でしょう。これを機に欧州での競技人口も増えてくれるかもしれません。しかしそれには、いままでの多くの経験からくる、苦い想像もついてまといます。何か大きなショックで物事が変わったとき、それは言ってみれば川の上流に岩をおいたような状態です。岩が流れればすぐに戻るような、大規模だけどそんなに深くない、目に見えるだけの場合がほとんどなのです。そしてほとんどの場合において、大きなショックのあと残された小さな変化はそこに淀みだけを残して去っていきます。



五輪が消えた現在は、ここで出すのも苦しいほどにいい例かもしれません。五輪と言う川の上流にあった大岩が流れ落ち、川の流れは徐々に元に戻ろうとしています、そこに運河を作って代用しようとするもの、大岩を戻して固定しようとするもの、たくさんいますが現状の見通しはどれも明るくありません。ベルギーを例えるなら、源流から勝手に流れを分かち川と平行していた、そんな存在でしょう、水は少ないかもしれないがその流れが途絶える可能性は低い。ベルギーは三番手になって欲しい国であって、三番手になってしまうような事態は困る国、そんな状態で野球を続けています。



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2007年10月02日

誰が為に鐘は鳴る

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす 

ヨーロッパの人たちが故郷を懐かしむ事を表現して「故郷の教会の鐘の音が最も美しい」というものがあるんだそうです。同じ鐘の音でも人によって聞こえ方はまるっきり違ってくる、立場を変えれば事の本質が様変わりするというのは世界の真理でしょう。一方遠いアジアで聞ける鐘の音、祇園精舎の鐘の音は「諸行無常」を表しているというように言われます。ただ一口に諸行無常といっても、この世を制した源氏にとっては祝いの鐘に感じたことでしょうし、長年栄華を守り続けてきた平家にとってはそれがカーテンコールに聞こえた事でしょう。勝者にとって大きな転機となった鐘の裏で敗者がとぼとぼと去っていくことになる、今年のヨーロッパ選手権はまさにヨーロッパ諸国にとって鐘の音のような大会でした。



長年ヨーロッパ野球の頂点に君臨してきたオランダとイタリア、ロンドン五輪から野球が消えた一つの集大成とも言える今年のヨーロッパ選手権だったのにもかかわらず、敵を寄せ付けない強さで優勝したオランダの裏でイタリアにつきつけられたのは予選敗退という現実でした。フランス、イギリス、スペインという三国に負けて沈んだイタリア、フランスとスペインと言う二国に接戦で負けた事実は言い訳の聞かないものでしょう。ヨーロッパ内での大会で表彰式にイタリアが並ばない大会、王者と謳われたイタリアが数少ない観衆の中で順位決定戦を戦う様は言い知れぬ哀愁がありました。結果周りから聞かれた評価は「何故負けたのか」「何をしているのか」という手厳しいものばかり、イタリア野球の進歩の足が緩んだように見られたというのが全体の評価でしょう。



ヨーロッパ内の強豪として知られるイタリアも簡単にその地位を築けてきた訳ではありません。イタリアの港町ネットゥーノに野球が伝わってから60年、イタリア野球の歴史は伸びれば打たれるを繰り返す不遇の歴史でもありました。伝統的に国内リーグに重きを置くような姿勢を見せ、伝わってから20年程度でヨーロッパ諸国に先んじて野球が発展し地域をリードする存在になったイタリアですが、カリブ地域に領土を持つオランダの後塵を拝する事は避けられず、国際試合へのプロ参加が可能となった後はその傾向はより顕著となりました。ようやく路線を変更にかかった矢先、今度は金属バットから木製バットへの転向を余儀なくされ、ここ数年は欧州内でも世代切り替えがうまくいっていないとされていました。



代表戦では負けたとは言えセリエAは欧州の中でも最も進んだ野球リーグです、進歩の足が緩んでいるどころか、問題の多さに比例して進歩は素早いといえるでしょう。上にあげた幾多の問題を乗り越え、ここ数年も欧州初の独立プロリーグへ向けいくつもの改革を行ってきました。外国人選手に制限をかけて国内選手のレベルを上げようとしたり、経営体力のある球団を絞ってプロを構成しようとしたり、それこそ他の欧州諸国が追いつけないような理想を掲げて邁進しているのです。しかしセリエAプロ化が予定されている2009年が近づきプロ化へ向けの動きが佳境に入るにつれ、今現在の体制から移行していくには難しい部分が多く見つかってきており、話が難しくなってきていました。そこへきてのこの敗戦がどう影響するかは想像がし辛いところです。



今回の負けが代表の更なる進歩を予感させるものだったのならば話は違っていたのかもしれませんが、目に見える姿はヨーロッパカップで勝機を逃した悪い流れを引きずっているように感じられました。逆に言えばジュニア代表が欧州で優勝した流れを受け継ぐことが出来なかった、そしてそここそが今回のイタリア代表を語るポイントでしょう。今回のイタリア代表選手たちに共通して言えることは、世代的にイタリアが弱体化していったとされる2000年代初頭を経験している選手達であるという事です。2003年のワールドカップを筆頭に代表を率いてきたこの世代は、ちょうど上記にあげた鉄製バットから木製バットへの移行期の選手達で、欧州でもうまく勝てなかった次期に突入した、言わば「穴の世代」にあたる世代でした。この大会は彼らにとって、一つの集大成となる大会だったのです。



イタリアを心配する声に反し、今後イタリアが強さを増していくと予想できる好材料は山のようにあります。木製バットへの移行の終了、今回のジュニア代表の好成績、2009年のプロ化予定、実際欧州におけるイタリアの壁はそうそう薄いものではありません。特にここ数年急激な改革を行ってきたイタリアはこれから飛躍の年を迎えます、しかしそれは裏を返せばこの次期にプレーしてきた今現在の代表が変わる、もしくは去るという事にほかならないでしょう。それは果たしてイタリアにとって喜ばしい予兆なのか、悲しい結果なのか。イタリアにとって転機となるであろうこの大会のラストに肝心のイタリア代表の姿が見られない、それは良くも悪くも欧州野球が変わっていくであろう姿を十分に予感させるものでした。



バルセロナから帰る事になった最終日、空港で飛行機を待っていると免税店にどうみても空港に似合っていない巨体の集団が蠢いているのが目に入りました。街でマッチョが歩いていると目がいってしまう気持ちは皆さんも分かっていただけると思うのですが、不審にならないレベルでジロジロ見つめているとどこかで見た顔。記憶をめぐらせて見れば簡単な話で、皆さんにとっては話の流れ上簡単な話で、イタリア代表の選手達でした。当たり前の話なのですが予選敗退からバルセロナの街に滞在することになったイタリア代表、近くで見ると度を越した筋骨隆々さ。せっかくなのでこの筋骨を皆さんにもお届けしようと写真をお願いすると快く了承してくれました。「試合を見ていました」という声かけに対して返されたのは満面の笑み。

この転機が誰にどう聞こえているか、誰にどう意味しているかはまだまだ分からない。皆さんの目に、今回の大会はどう映ったでしょうか。11月の台湾ワールドカップ、イタリア代表がどう感じていたかが楽しみです。
20071002-00.jpg


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2007年09月18日

15日スウェーデン対フランス

15日、カードはスウェーデン対フランス。



どちらも予選リーグを三位ギリギリで通過したダークホースチーム、しかし両チームとも既に前の試合を負けてしまったため優勝も無く、実質最下位決定戦となっていました。そういうゲーム設定もあってか観客も少なく、熱心なファンが声を荒げる中ゲームは淡々と進められていきました。フランスの先発はDUBAUT NICOLAS、スウェーデンはSTENIS MATTIAS。立ち上がりからぱっとしないスウェーデン先発はフランス勢に初回から甘く内に入った球を打たれ2失点。2回はなんとか1失点にしのいだのですが、フランスが勢いにのるのがうまいのかスウェーデンが勢いに飲まれたのか、一度つけこまれると打線の勢いをまったく止められず、3回は1アウトをとることもままならず。変わった投手も流れを止められず三回で計8失点を喫し試合は早々と決まりました。



予選リーグはクロアチア・オーストリアを倒し、チェコを接戦で破ったスウェーデン。しかし本戦リーグではまだ力の差があったのかDUBAUT NICOLASを最後の最後まで打ちあぐね、積極的な振りも仇となり相手に省エネ完封を許す結果に。投手陣も結局10失点を逃れることはできず7回コールド、希望と絶望を同時に知る結果となりました。スウェーデンもフランスも似たようなスタイルだったのですが終わってみればこの結果、まさに欧州の中進と後進の違いといったところでしょう。「レベルの差だよ」と終わらせるのは非常に失礼な話なのですが、なによりスウェーデンの選手のスイングに迷いが見られ、自分達でも「ありゃりゃ」というそぶりを見せる打席が多数。上記のスウェーデンファンも反対側のスタンドに陣取っていたフランスファンも、あまりの試合展開に試合終盤はあっけにとられた感じになっていました。



まだまだ子供がスウェーデンベンチにボールを叩き込んだりとか実況の人がスウェーデン選手の名前をなんどもいいそこねたりとか、ハギワラ選手が種田みたいな打撃フォームだったとか色々書くべき事はあるのですが、試合に関してはコールドで終わってしまったためにあんまり語ることも多くありません。そこで今日はこの場しのぎとしまして、大会中に気付いた試合展開以外の事について書いておきたいと思います。



・試合環境
日本の選手が海外に行ったとき一番苦労しているのはもちろんストライクゾーン、今回はそういう事を踏まえて素人目ながら注意深く観察していたのですが、やはり「外に広い」といった印象でした。ただ低めや内角となると何故か異様に厳しいことも多く、投手が首をかしげる場面も多くありました。一般的に日本はストライクゾーンが狭いといわれますが、欧州のストライクゾーンも南北アメリカ地域よか狭そう。という事で本戦リーグの主審の出身地域を調べてみると、アメリカ4、ヨーロッパ5という結果。ただヨーロッパ5のうち二試合は日本よかストライクゾーンが厳しいと言われるオランダの審判ですので、今大会は確かにヨーロッパの投手にとって投げにくい大会だったのかもしれません。ちなみにフライになった試合球を見てみましたが、あれは多分ミズノなんじゃないかと思いました。だとすればマイナー傘下の選手が多い今大会、慣れないボールは更にやりにくさに拍車をかけたことでしょう。



・観客
ヨーロッパじゃ人気の無い野球、はたして観客はどんなもんかと思っていましたが、これが結構います。予選リーグは一試合しか行っていないのでどんなものかは分かりませんが、どんな試合でも必ず本国から国旗を持った応援団がかけつけ、熱い声援を送っていました。球場へのアクセスが正直あんまり良くなく、試合開始時間もお昼の11時か電車の無くなる7時以降というまばらっぷりでしたので、ここスペインで一試合数百人規模を集められたのなら成功でしょう。お客さんが多く入っていた事で各国それぞれの応援スタイルも見られ、彼らの存在がしっかりと盛り上がりに花を添えていたと思います。特にホームのスペインはすさまじく、スペインの試合は立ち見もわんさかでるほどで、なにより嬉しかったのは普段野球を見ないであろう人たちも大勢来てくださっていたという事でした。チケットのお値段は予選リーグが5ユーロ、本戦リーグが10ユーロ。安い、安すぎる。

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2007年09月16日

14日スペイン対ドイツ

14日、カードはオランダ対フランス、スペイン対ドイツ。


今日も今日とてだだっぴろいモンジュイックの丘をとぼとぼ歩いていたら、突然女性に英語で話しかけられました。「今日のカードはドイツとどこですか?」、あんまりにも突然のことなので面食らっていると「野球見にいくんですよね?」と来ていたTシャツを指して一言。話を聞いてみると、彼女はドイツからわざわざバルセロナまでヨーロッパチャンピオンシップのために遠征に来ている野球好きで、たまたま野球のシャツを着ていた人を見かけたので声をかけたんだとか。この欧州でまさかそんな話が聞けるとは、世界はやっぱり広い、探せばいるもんです。サンマリノでのクラブカップや地元ブンデスリーガも観戦し、このバルセロナもこれで二度目の野球観戦という野球マニアっぷり。ドイツワールドカップの話をしようとして「台湾で行われるIBAF野球ワールドカップ?」と言われたときは、ウィットにとんだジョークかとさえ思いました。



とは言え彼女もわざわざヨーロッパまで野球を見に来たアジア人にショックを覚えたようでしたので、まぁおかしさで言えばおあいこっていうところでしょう、国際野球マニア頂上決戦。野球はサッカーやラグビーよりもインテリジェンスなスポーツだから好きというのは彼女の弁、サッカーやラグビーと野球では求められるインテリジェンスさが違うんじゃ無いかとも思いますが、欧州で野球を見ている人はそういうところに惹かれて野球を見ているのかという参考意見になりそうです。もう一つついでにと今後ドイツ代表チームはどうなるかと聞いてみると、笑顔で「最終予選で五輪に行けると思う」と答えてくれました。球場に到着するとちょうど試合開始の時刻、話の流れもあり、お手並み拝見という事でドイツ側のスタンドに陣取って試合を観戦することに。流石は地元スペインの試合と言うだけあってドイツ側スタンドとは言えスペインの人に埋め尽くされていましたが、驚いたことに彼女を筆頭にドイツ人も多く詰め掛けていました。



試合はスペインがHERNANDEZ YOEL、ドイツがMOLLER MANUELの先発で開始。しかし開始早々MOLLER MANUELの制球が定まらず苦しい立ち上がりに。このあたりで既にドイツスタンドが「あれー」という雰囲気に包まれていたのですが、立ち上がりの制球の悪さはなおらず、そしてそこにサードがボールをこぼすエラーが重なって、初回から大乱調。特に低めの変化球は全部ボールで、どうやらストライクゾーンがあわなかったように見えました。うろたえる投手に捕手とコーチが初回から駆け寄りますが、悪い流れは続きます。なんとかゴロにしとめたと思いきや一塁手のエラー、そして判断ミス、アウトに出来るはずの打者走者どころか三里ランナーを挟んだ際のプレーで走者に翻弄され、まさかのホーム突入成功。投手だけでも制球が定まらなかったのに更に捕手までうなだれてしまい、パスボール、そして焦ってカウントを取りに来たところをすかさずヒットにされ、初回から二失点という暗雲立ち込める立ち上がりとなってしまいました。



対するスペインの守備は、安定といかないまでもまぁまぁまとまっていてドイツ打線もあわせることができません。ホームの利と言う訳でも無いでしょうが、初回からドイツ打線がうまくひっかかってくれた為0点でのスタート。子供が遊んでいたシャボン玉を見る限りでは風はホームベースに向かって吹いていましたが、まったくのそよ風程度ですので言い訳にはなりません。ドイツファンもうぎゃーとかわひゃーとか言って盛り上げてはいましたが、ちょっと先が見えてしまう展開だっただけにうっすらやけくそな感じになっていました。ドイツ選手の中でも最も歓声が大きかったのは一番のLUTZ SASCHAでしたが、せっかく出塁したサシャも牽制に引っかかりさっくりアウト。メジャー的で重心を低くし下半身を動かさないように打つ、所謂「どっしり」した打撃フォームの選手の多いドイツですが、なかなかタイミングがあわせられないようでした。



そういえば一つその関連で非常に気になったことがあったのですが、上に述べたとおりドイツは非常にメジャーに近い野球をやります。打線のフォームもそうですが作戦も振っていこう振っていこうとする印象、投手も体格を利用して上から振り下ろすように投げる「立ち投げ」が主流なようで、言ってみれば大味な野球なのです。とんでもないステレオタイプで申し訳無いのですが、ドイツのあの生真面目な国民性だから一番から九番まで井端と土橋みたいな打線の野球をしてほしいな~とおもっていたところ、これは意外でした。逆にそういう大味な野球が似合いそうなスペインの面子は、これまた意外に日本に近い野球をします。投手はほとんど日本人のようにするーっとした体重移動の力で球速を出すフォーム、打撃も無理なく立って打つ。作戦もバントの振りをしてみたり、今回の四球の多さを見てもらっても決してどんどん振っていく野球でも無いという事がわかってもらえると思います。



まぁ試合自体の展開はおいておいても非常に見所の多い試合で、投手が乱調でコーチが駆け寄る炎上劇場フェチ垂涎の光景や、ホームスペインの独特の応援、ドイツのポップフライ、最終予選の枠を争う二組の蹴落としあいとしても面白い試合でした、ネットで試合をご覧になった数々のマニアの方は楽しめた試合じゃないんでしょうか。かく言う僕も昔からのベースコーチで好きで、どんな試合を見てもまずベースコーチをチェックしてしまいます、もちろんこの試合も隙あらばベースコーチを見ていましたが、今回はその視点から見ると非常に満足度の高い試合でした。見ていた位置もあって主に三塁側のコーチだけなのですが、まず背番号6のスペインのコーチ。この人がまったく国際試合とは思えないリラックスさでした。終始芝生にはみ出た土を気にしたりぐるぐるその場を動き回ったり落ち着きが無く、サインも大雑把で、サインって言うか素直にベース指で指してたもん。



携帯のメモリがベースコーチでいっぱいになるまで激写していると、やはり不審な光景だったのか、隣の人に英語で話しかけられました。「なんでベースコーチを撮っているの?」「好きだからです、ベースコーチ」「へぇそう、あの人はうちの旦那よ」「うっそまじで」確かによくよく聞けばこの人は子の球場内で唯一家族と英語ばかり話しており、その上アクセントがアメリカっぽいなまりでした。詳しく伺ってみるとドイツの背番号10のベースコーチはアメリカ人で、今日は旦那の勇姿を見るために息子と娘を連れてわざわざ遠征してきたんだそう。もともとプロには進まず大学野球のほうで指導に当たっていたところをドイツに呼ばれたんだそうで、世界って本当狭いもんです。ここぞということで旦那さんはドイツ代表をどう思ってらっしゃるんですかと伺ってみると「長いスパンでやってきてるから今の代表、次の代表の世代はかなりいいよ」とのこと。ファジーすぎてなんとも言いがたい情報、流石は代表の奥様だぜ。



奥様はアメリカの人らしく「投手九枚じゃここでつかえねーのもしかたねーな」みたいなことを言っていましたが、実際試合はドイツ投手陣はそのままふんばれず、ようやく慣れてきた頃にはもう交代とドイツはすべてにおいて後手後手の展開。ドイツもスペインもリリーフ投手はかなり球に力のある選手達ばかりでしたが、どうしてかドイツ投手陣はいつまでたってもぴりっとせず終始コールド間際といった様子でした。見せ場は九回にみんなで必死に喰らいついたところでしょうが、いくらなんでも遅すぎました。試合は11-3でスペインの圧倒的勝利。ドイツも一つ一つを見て負けている事があったと言う訳ではありませんが、もしかしたらアウェイの勢いというやつにすっぽりと飲み込まれてしまっていたのかもしれません。それほどに、勝利に沸くスペインファンはおおいに騒いでいました。



そういや試合途中で観客席の音を拾いに来ている放送局のスタッフの人がいましたが、インターネットで試合をご覧になった方、途中で「うっそーまじかー」と聞こえていたら多分それが僕です。世界デビュー戦だ。



さて、本来ならスペインドイツ戦の前にオランダフランス戦をレビューするべきなのですが、今回はしません。何故かと言うと、してもしょうがないからです。スコア18-0、これが全てです。核の違いと言う表現は陳腐な気がしてあまり好きではありませんが、野球を見ていて戦慄を覚えたのも久しい気がします。あれは試合と言うより処刑、「格上の相手の胸を借りる」というよか格上の相手の胸に絞め殺されたと言ったところでした。オランダ、まさに欧州王者、ラスボス。ありゃつえーや。


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posted by shoeless |06:50 | ヨーロッパ野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年09月14日

13日イタリア対チェコ

野球狂いとは
・・・・・・一般の人よりも、かなり、相当、どっぷり深い愛情を持って野球に関わる皆様の総称、もしくは個人を指す。俗称。野球狂いの中でも、メジャー好き、社会人野球好き、アジア好き、マイナー好き・・・などなど、さまざまなタイプに細分化されている。



9月13日、バルセロナの地で行われているヨーロッパチャンピオンシップを見るため、遠路はるばるドーバー海峡を越えてスペインにやってきました。本当は気分的に行くと「バルセロナいやっほおおおううう!!!」というくらいテンションがあがっているのですが、あんまりにもウザイので無理に冷静になってパソコンに向かっています。ただ謹んで言い訳させていただくと、無駄にテンションがあがるのにもちゃんと理由があります。会場として使われるMONTJUIC、VILADECANS、SANT BOIの三球場の中から、今回は決勝の舞台として使われるMONTJUICの球場に集中して足を運ぶ予定だったのですが、何の因果か波乱続きのヨーロッパ予選、そのおかげで13日にMONTJUICで行われる順位決定戦のカードがチェコ対イタリアとかいう国際野球ファン発狂物の好カードになったのです。どうやって見て回ろうか悩んでいたところにこのめぐりあわせ、これはテンション上がるくらい仕方ないよね、完全に運命だもんこんなん、このブログも徐々に宗教色を帯びてきました。



しかし人間調子の乗りすぎると痛い目を見るもので、飛行機は時間おかしいわ道に迷うわ滞在先は変えさせられるわで時間をとられ、結局目的地である五輪公園についたのがゲーム開始から少したった後になってしまいました。MONTJUICの球場は丘の上のテーマパークである五輪公園の敷地内に立っており、地下鉄Paral-lel駅から専用モノレールFunicularに乗りかえ専用駅Parc de Montjuicで降りるともうそこが五輪公園内。乗車時間一分の一区間と言うほぼ五輪公園専用のアトラクションに近いモノレールだったのですが、またこのモノレールが平日と言う事もあってほとんど利用客がおらず、本当に予選をやっているのかと僕を不安にさせてくれました。第一五輪公園の敷地内にもそれらしい広告も無く、というか広大な敷地は観光客ばかりで野球のにおいの欠片もしない、野球場も見当たらない。炎天下の中モンジュイックの山を必死になって歩き回り、どこからともなく聞こえてくるアナウンスに耳を澄まし、でっかいドームの向こう側に、ついにモンジュイック球場を見つけました。まぁ見つけましたってあっさり書いてるんですけど、実際はテンションがめちゃめちゃあがっていたので、「物語の始まる予感!」とか言って階段を駆け下りていました。耳をすませばつながり。



今回ヨーロッパチャンピオンシップの舞台となるMONTJUIC球場、スペインのクラブFCバルセロナがホームとして使用している球場です。そっち方向のフェチ向けの人たち用に付け加えると、昨年まで唯一の日本人がプレーしていた球場でもあります。スペインリーグはテレビ放送もあるためカメラが入る為のスペースも設けられており、国際試合にも耐えうる放送席とナイター用照明、内野スタンド席も完備、小奇麗で可愛らしいデザインの球場と言った感じ。もっと気の利いたコメントをしますと、フェンスが高く無い上に外野が狭く、その上海が近いという事で風が吹きそう、おまけに人工芝、ここで投げさせられる投手は罰ゲームと感じるんじゃないかと思いました。設備の話で言うと売店が施設としてあって飲み食いもできる、外ではグッズ販売なんかもしています。とは言えお店の品揃えがボールとシャツの二品と言うドラクエの最初の街みたいな状態でしたので、素直にシャツを買って観戦に臨みました。



試合はイタリアがボローニャの勝ち頭D'ANGELO MATTEO、そしてチェコが内野手から投手へコンバートのSCHNEIDER MARTINが先発。二人とも20代前半の若さというだけあって初回から乱打戦の様相を呈していましたが、していたはずなのですがD'ANGELO MATTEOが直ぐにストライクゾーンに慣れていったのに対し、SCHNEIDER MARTINは慣れる間もなく2回4失点で降板。彼はプレ五輪で登板し七回を自責点2に抑えていたのですが被安打が多く、数字の上からでも不安定な投球が見え隠れしていましたが、プレ五輪での予行はあまり参考にならなかったのかもしれません。彼に限らず後に出てくるチェコの投手陣はプレ五輪時の得体の知れない気配はなりを潜め、フリースインガー気味のイタリア打線相手に何故か毎度カウントを悪くし、結果すこすことヒットを打たれていました。もちろん敗因は圧倒的なヒット数の違いだと思いますが、一番大きな違いはチェコの投手陣がことごとく悪い流れを断ち切れなかった事にあるような気がしました。



圧倒的な数のヒットに訪れるピンチ、毎度カウントを悪くし、勝負のくさい球がことごとくはずれ、投手が決壊する。守備陣は流石に長く代表としてやっているだけあって連係プレーも堅実にそつなくこなし、この試合ではエラー0も達成しましたが、如何せん数が多すぎました。逆な見方をすればそんな堅実な守備を抜いたイタリアの打撃陣は非常に積極的で、4安打を放った二塁手DALLOSPEDALE DAVIDEや4番、5番などはまさに「怒涛の流れ」を演出した選手達と言えるでしょう。不調のツボにはまった選手が打順で見たとき一個おきに並んでいた事も、幸運ながらイタリアが流れを握り続けた事に一役買ったようでした。ただ、積極性はいいのですが、それを差し引いたとしても日本でも言われている通り守備はハイリスクハイリターンな守備をします。良いか悪いかは判断の自由ですが、日本で言うような身体の中心で球を受けるという理想系を守ろうとする選手などは全然見られませんでした。この試合がたまたま3エラーの試合だったからそう感じたのかもしれませんが、十分流れを吸い取られるようなエラーでもありました。そこは素直に抑えた投手陣を褒めるべきなのでしょうが、投手陣も普通に七安打されています。簡単に言うと、チェコの打撃陣はイタリアの投手陣に歯が立たなかった、という訳でもなかったのです。



数字だけ見れば七安打ですが、実際はもっとヒットになっておかしくないようなプレーも多くありました。しかし何故かいい当たりが内野を抜けず、フライは外野で失速、タイミングがあっていても飛ばなかったりしていました。日本でフォーシームに見慣れている選手がツーシームに戸惑うのに近い感覚があったのですが、チェコがフォーシーム主流というわけでもないでしょうから、ただ単純にイタリア投手陣に力で押されてしまっていたのでしょう。しかしチェコのバッターが140近くコンスタントに出せるイタリアのピッチャー相手にそういうレベルで戦いを挑めているという事は、一昔前からヨーロッパ野球を見てきた人たちにとっては何か驚きに近いものがあるんじゃないかと思います。むしろ攻撃に関して目に付いたのは、選手個々の状況判断や走塁の方。特に牽制に対しての反応が「え?嘘?」というハラハラ感で、牽制している投手を見つめながら走者が立ち尽くしていたときは僕と隣のスタッフのおっさんも立ち尽くしました、ちゃんとしていたのにもかかわらず虚をつかれてしまったようです。打者の方もじらされる事に慣れていないのか憮然とした表情を浮かべ、スイングも心なしか焦り気味に見えました。駆引きという点においては、チェコはまだまだつけこまれる余地がありそう、もしかしたらオランダ・イタリアの二国と他の国の強さの違いは、こういうところが原因なのかもしれません。



まとめるためにざっと見た印象でいいますと、イタリアは打撃に関しても守備に関しても積極的かつ王道、投手は球速はそこそこで教科書どおりの組み立てで緩急をつけてくる。チェコはまだ巧いという訳ではないが守備堅実でスムーズ、投手、打撃陣ともに独特だがどちらも決め手にかける。こんな感じで大体あっていると思います。ゲームそのもので気付いた事で言うと、まずやはり外角がプレートに表面がこすれる程度のコースでもとってもらえるくらいの気持ちで広い、そしてピッチャーマウンドがタイプや堅さが違うマイナー選手や日本人はかなり投げにくいんじゃないか、あと何故予告どおり11時から始めないのか。こんなところです。



イタリアが去り、チェコが去った北京五輪ヨーロッパ野球、かつて欧州にできていたピラミッドが今大きく崩されようとしているのを感じます。平日、単なる順位決定戦、欧州でも野球人気が無いスペインというコンボで客足は少なく、球場内は1プレーごとにアナウンスが入りますが、ほぼ野球が分かる人しか来てはいません。取材のカメラもまばらにしかおらず、セレモニーの用意をするスタッフもいない。そんな中で長く欧州王者と言われ続けてきたイタリアがプレーするのを見るのは、新鮮で将来を感じるものでありながら、やはりどこか寂しい物を見ているような気がしました。



そういや、イタリアが何で負けたのか不思議に思っている方がいらっしゃったようなので、僕のほうから直接イタリア野球連盟スタッフらしきイタリア人に聞いてみました。「分からん、俺が聞きたい」と返されました。勝った負けたの理由など探すだけ無駄、なんのたしにもならないってことさ!
されど勝利の日


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posted by shoeless |09:09 | ヨーロッパ野球 | コメント(2) | トラックバック(0)
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