2007年02月10日
夢の続きの後始末
ハンカチ王子のキャッチボールとかマー君叱られるくらいしかニュースの無いのどかで平和な球界に寝耳に水なビッグニュースが飛び込んできました!なんとパ・リーグの合併騒動があったあの球団でレギュラー四番を打っていた事もあるあの野球選手が、K-1の舞台に挑戦が決定しました!まぁ、多分野球そこそこのファンしか知らないだろう、立川だけど、寝耳に水って言っても寝汗程度の話ですけど、野球ファンにとっては耳にポロロッカ押し寄せた級の大ニュースだから困る。 ロッテ、阪神に在籍した立川隆史選手が「K1 JAPAN戦士育成プロジェクト」に応募していることが7日、明らかになったそうで、25日の第1回トライアウトを受験するんだとか。4番打者も務めた右の強打者がK1戦士転向!みたいになっているみたいで、K1主催のFEGも、プロジェクトの目玉として持ち上げる気マンマン。立川と言えば去年台湾球界の誠泰コブラズで打撃コーチをつとめていたがまだ31歳と十分に若いので第二の人生にアスリートを選ぶのも不思議ではない、けれどまさか格闘家を選択するとは。 まだまだアスリートとして夢敗れるわけにはいかないのか、そんなに僕らに夢を見せたいというのか、すごい、すごいよ立川、トリビアの泉で渋い顔してた時が蘇るようだよ。この流れなら大晦日には立川VS曙が見られそうな予感さえする、セコンドは初芝、応援団はタオルを振り回す、想像しただけでワクワクとよだれが止まらない、多分周りはドキドキと冷汗が止まらないだろう、おあいこかしら。 しかしながら彼のように話題が多少作られるような自由契約後というのはやっぱり稀なようで、自由契約となった野球選手の大半はファンにはその行方さえ知れない、愛甲は別にして。野球は日本のスポーツプロリーグ中最大規模の市場を誇るスポーツながら、プロ選手のセカンドキャリアを応援する事やレベルに応じたプレーができる環境等アフターケアの対策がサッカー等に比べそこまで良いわけでは無いからだ、と言い切ってはいけないかもしれないがまぁ大きな原因はそこにある。 よく言われる選手年金があるがあれは加入条件が厳しく何より破綻寸前で改正すら迫られた代物、Jリーグにあるキャリアセンターのような機関も無いプロ野球界が行ってるのは注意喚起程度といったところ。注意喚起なんてこんなん「はい遺憾の意の表明ー」程度しか効果が無い事は目に見えているのにもかかわらず、抜本的な改革がなされる様子はあまり見られない、野球選手のセカンドキャリアって予想以上にいや現状以上に辛く悲しい。だからこそフロントの一貫した方針として出されるのは「選手の事を考えたら若い内に解雇した方がいい」なのだろう、かどうかは知らないが、高い契約金を払った上位指名選手を数年で解雇する日本野球のプロ育成システムは傍目から見ているとあんまり効率はよくなくリスクも高そう、に見える。 セカンドキャリア対策は急務であるにも関わらずこうした高い博打を繰り返す野球界は、興行や戦略の面を重視して社会から人を預かり文化を担うという認識が甘いのではないだろうか。 また、解雇後も野球を続けたいとなると日本なら社会人野球か待遇の低い独立リーグ、といってそれらがそこまで門戸が広い訳でも無く、無理に野球で食べると言うなら海外に活路を見つけるしかない。例えば前の日記に書いた岡本(米独立リーグ)、台湾球界に行った芝草、世界をさまよった養父(台湾、マイナー)などがあげられるが、彼等に通じて言えることは「生活を捨てて夢をとった」という事実だ。日本のプロの年俸がだいたい平均で何千万円、それに対し米独立リーグが数百万、台湾リーグが一千万以下、マイナーリーグが一千万以下といったところ、生活ができるギリギリどころじゃない場合も多い。 野球は市場が世界的に開けている訳では無い、それながら日本では一つの文化と言える規模の市場を持っている。アジア圏から選手を獲得しアジア圏のメジャー化をはかろうとしている日本プロ野球、その気があるのならば彼等の分まで「夢を見させた後始末」を面倒見られる仕組みを作る必要がある、それでなければ野球のアジア市場の国際化はいつまでたっても絵空事にしか見えないままだ。野球の普及以前に今ある地盤を固める事、世界の子供達が「夢を見ていいスポーツ」になるにはそういった見直しが野球にはまだ足りていないように思える。 世界に普及させるには夢を見せてあげる事が必要だと話されている、それならば高い年俸や最高峰の舞台、その裏の日の当たらない不都合な事実に日をあてる事こそが野球の人気低下の歯止めになるのだろう。 ようはハンカチ王子のブルペンよか中村ノリの今後の話の方が気になってんだよー野球ファンはよー。
posted by shoeless |23:24 |
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