2008年03月17日

色気のある南アフリカ

特別企画 南アフリカ代表に聞いてみた

主に質問に答えてくださったのはメキシコ戦でも好投を見せた20歳MOSTERT JACOBUS投手。空港のベンチでだらーっとされていたところに馴れ馴れしく近寄ってきたアジア人に対し、快く対応してくれました。

サワヤカ3組


真ん中のイケメンがMOSTERT JACOBUS君です。



Q
 お疲れ様でした、今回の大会はどうでしたか。

A
 ああ、あ~まぁ良かったんじゃないかな(悟れよというニュアンスで)


Q
 南アフリカではどのくらいの人が野球をやっているのですか。

A
 分かんないけど、そんなに多くないけど数万人ぐらいだったと思うよ。


注釈 事実数万人規模で行われており、一時期はドイツ並みの野球人口を抱えているといわれたこともあった。


Q
 あなたの国ではクリケットが盛んですよね、あなたはどうして野球を選んだんですか?

A
 あーうん、そう、クリケットとかラグビーとか、でも僕達は野球を愛してるからさ、うん。地域によって違うけど僕は昔から野球をしてたし。


注釈 南アフリカは主に海岸沿いで野球が行われるといわれている。ちなみに彼等のほとんどは今回の大会終わりでケープタウンに帰る予定だった。


Q
 あなたは南アフリカでプレーされているんですよね。

A
 南アフリカにはシニアトップリーグに15のチームがあって、今はそこでプレーしているよ。世代別にリーグがあって、僕はジュニア時代からプレーしていたから、ジュニア代表とかにも選ばれていたんだ。


Q
 代表暦はどれくらいですか。

A
 ジュニアも合わせれば今までほぼ全部出ているよ。WBCもでてたよ。


注釈 WBCの時点で高校生だった彼は30人ロースターには漏れたものの登録メンバーとしてアメリカの地を踏んでいる。


Q
 WBCには南アフリカ次回も出られるご予定ですか。

A
 そりゃもちろん。


Q
 南アフリカの代表は他のチームと比べてもんのすごい若い気がしますがなんか理由があったのですか。

A
 いや別に理由は知らないよ。ただ僕らはこれからWBCとかワールドカップとかでもっともっと強くなっていこうと今頑張っている最中なんだ、野球に期待しているんだ。


Q
 これからいい成績って期待できそうですか。

A
 うん。いずれは韓国とか日本とか倒せるように、ね。


Q
 誰かチーム内ですごい選手っていますか。

A
 知ってる?アメリカのルーキーリーグで野球やってるPHILLIPS ANTHONY?


注釈 アンソニー・フィリップスは16歳の時にマリナーズスカウトに誘われルーキーリーグでプレーしている代表の二塁手、弱冠18歳。プレーの素早さに定評がある、らしい。


Q
 もちろんMOSTERTさんもアメリカでプレーしたいですよね。

A
 したくないやつっているのか?


Q
 そういや南アフリカ野球協会ってホームページとかないですよね、僕たちが南アフリカのゲーム見たりすることってできますか?

A
 難しいと思うよー。


Q
 じゃあユニフォームとかってやっぱり入手は。

A
 君欲しいの?すげーな君!わざわざ日本から。ていうか全試合見てたんだよね?うわ初めてだよそういうの、ちょっと感激した。


Q
 …。

A
 だいたいアフリカじゃ違うけど、こういう国際大会で僕らの試合見に来てる人って身内か留学生達か野球見たい人たちで僕らのことそんな知ってる奴ってはじめてだよ。WBCのカナダ戦とか見てたんだよね?写真とか持ってる?メキシコ戦見てた?俺先発したの。これこれ!これ俺!


Q
 僕は変ですか。

A
 心配しなくていいよ。


Q
 なんか疲れてません?

A
 台中から空港まで経費の事もあってずっとバスで移動してきたの。すごい疲れた、買い物とか行きたくない、だから僕一人ここで待ってたんだよ。


Q
 戦った中ではどのチームが一番強いと感じましたか。

A
 台湾だね、一番強かった。特に張泰山、彼はすごいよ。後はやっぱりカナダかな。強かった。

 
経歴詐称疑惑


Q
 南アフリカのプロフィールに関することが、たまにこの選手名鑑のように全員同じ身長体重でまとめられている事があるのですが、なんかの作戦ですか。

A
 え、なにこれ、なんで全員178センチなの。これどこで買った?台湾?おかしいってこれ、だって間違ってるもん、俺達知らなかったよこんなこと、どうなってんのこれ?誰がこんな風にしたの?監督知ってます?

監
 知らない。なにこれ、なんでこんな風なの。


Q
 ところで何でオーストラリアの帽子被ってるんですか?(一枚目の写真参照)

A
 僕らはファンなんだ、オーストラリアの。強かったよ。


Q
 ところであそこで荷物番している人って。

A
 うん、うちの四番のWILLENBURG BRETTだよ。


注釈 WILLENBURG BRETTは類まれなる打撃センスで、各種国際大会で主軸を打つことが多い南アフリカ最強バッターにして守備の要のショート。日本で言えば福留あたりが荷物番していると言っても過言ではない。


Q
 南アフリカってどんなチームですか。

A
 これから強くなるチーム。


Q
 また今度はWBCの時にアメリカで会いましょう。

A
 また会おう。



以上です。どうにも若い選手が多いチームなだけあって、よくわからない変な人ではありましたが、初めて自分達のファンといえる人間の登場を歓迎してもらえているようでした。しかし一番気が乗っていたのはむしろ若手というよかチームのまとめ役にして唯一の左腕JEFFRIES GAVIN、始終鼻歌を歌っていの一番のサインをくれました、なんというイメージどおりの陽気なアフリカン。

というわけでこれより下は僕が球場で撮った南アフリカ代表の写真を載せておきたいと思います。色気のある南アフリカ特集。



打って守れるショート 23 WILLENBURG BRETT

1



基本的に仕事はクリーンナップの後 15 RAY GAVIN

2



打てるバーグ二人目 58 LIEBENBERG WILLIAM

3



後日写真を追加します。


posted by shoeless | 23:24 | アフリカ野球 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年03月16日

3月12日世界最終予選2

帰ってきました、ぼちぼちレポートしていきます。

南アフリカ 0-5 メキシコ


今大会もなかなか勝ち星が遠い南アフリカ対なかなか大会盛り上げ役の座から脱することが出来ないメキシコの一戦。今大会は全体を通して、ホストである台湾がスペイン相手に揉めたり韓国相手に接触事故を起こしたり、なにかと波乱の中心にいるため隠れがちになってしまったカードではありましたが、実はその影でメキシコも何かと話題を振りまいていました。初戦カナダ戦において11-15で負けて取材拒否、と思ったら翌日には昨日はゴメンよと快く応対、8チーム中いまいち強さの値踏みがきかない不気味さもあり、本当国際戦になると彼等の話題に事欠きません。プロ野球ファンの皆様の為にもっと親しみやすいところで言うと、現メキシコ代表監督であるホセ・トレンティーノ氏の動向。かつて西武ライオンズで主にオープン戦で活躍した外野手であった彼は、今現在メキシコ代表の監督に就任しており、審判に食って掛かるタイプの監督としてちょっとした注目の的となっています。国際戦でも何度か審判に出て行けと言われていたようですが、今回もしっかりと台湾が揉めている裏で警告を喰らっており、そういう意味でもなかなか目を離せない試合と言えました。ちなみに氏の名誉の為に言っておきますと、本人はファンサービスにも熱心で情熱に溢れる陽気で紳士なメキシカンです、アミーゴ。



南アフリカは若さ溢れる先発MOSTERT BERTUS、対するメキシコはメキシカンリーグで夏冬共に防御率2点台をたたき出したベテランCAMPOS MACHADO。方やメジャーリーグ経験者、方や昨今南アフリカが行ってきたエリート教育の一番手とあって、この試合も南アフリカが押されてしまうのかという風に見えましたが、初回から南アフリカMOSTERT BERTUSが年に似合わない老獪なピッチングを見せ無失点に切り抜けます。対するメキシコも経験溢れるピッチングで初回からバットにかすりさえさせぬ怪投。試合は予想を大きく裏切り、投手戦の様相を見せ始めます。当然その背景には若い投手を支えられる守備があり、特に4番WILLENBURG BRETTとルーキーリーグのPHILLIPS ANTHONYが守るニ遊間、好リードを見せた捕手のWEITZ KARLは国際戦とは思えない落ち着きを見せていました。前述のとおり南アフリカはここ数年でかなり代表の血の入れ替えをしており、現行チームの若さは他を圧倒するものとなっています。24人の代表のうち23歳以下が10名、70年代生まれの選手が2名という徹底振りで、ほぼほとんどの選手が経験豊富とはいえない中でこうした落ち着いた試合展開を見せられたことは、ちょっとした驚きだったように思えます。



守備においても攻撃においても南アフリカは若い、例えるなら高校球児のような姿勢と呼べるかもしれません。試合中の守備連携に声を出すというのはまぁ当たり前の話なんですが、南アフリカ守備陣はことあるごとに俺がとると絶叫、全力感がにじみ出るプレーもかなり多かったように見受けられました。ベンチからの声かけや励ましあいも抜きん出て大きく、年代が近い連中が多いこともあってか仲間意識も高い様、彼等の野球は素晴らしい意味で青く泥臭いといったところなんじゃないかと思います。ただ惜しむべきなのは、彼等が良い意味でも悪い意味でも若いプレイヤー達だった、というところでしょう。初回、二回と確かに点数的には無得点の投手戦ではあったのですが、徐々にタイミングをあわせられてくるMOSTERT BERTUSに対し、CAMPOS MACHADOは面白いようにバットを空振らせていました。球速も140はでていなかった両者でしたが、やはり場数の分だけメキシコのよみが勝っていたという事なのか。3回に失点を喫したMOSTERT BERTUSは4回にも2点を失い6回途中で降板。3失点ならまだ試合を作れる範囲内と言えなくも無いのですが、その頃には若い南アフリカ打線はとっくにCAMPOS MACHADOの手玉に取られ、なす術が無い状態でした。



といっても今大会どうも今ひとつ覇気が無いメキシコ代表も、先日ライバルカナダがコールド勝ちした相手に対し攻めあぐねる様子を見せます。南アフリカのように、出したバットを止められなかったり、計算できない冒険をしてしまったり、同じ攻めにつられてしまったりといった甘さが無いこと、すなわち経験や実力の差で押してはいるのですが、今まで蹴散らしてきた相手に起爆となるきっかけをつかめないでいました。メキシカンリーグから有数の選手を集めてきたはずなのですが、本国で見せる爆発力のあるプレーが見せられなかったメキシコ。おのずと試合展開は閉塞感漂うものになり、じりじりと削られていく南アフリカを見届けるといった表現がぴったりだったんじゃないでしょうか。実はこの試合僕は記者席近く、フィラデルフィア・フィリーズの極東スカウトの近くに座っていたのですが、彼も含めて観客は皆なんとも煮え切らない表情。それどころかこの試合と同時刻、第二会場である斗六球場では台湾対オーストラリア戦がやっており、オッサン達は会場に設置されていたテレビに群がりまくり、フィリーズのスカウトまでもテレビ見てたし、球場より通路のほうが盛り上がってるという摩訶不思議な空気はちょっと文章にしがたいものがありました。



そういやこのフィリーズ極東スカウトが試合中ずっとそわそわしていたので理由を聞いたのですが、どうも彼はオーストラリアの人なんだそうで、裏でボコボコにされていた自国の事をずっと嘆いていたんだとか。ここぞとばかりにオーストラリア代表に選出されなかった阪神のウィリアムスやオクスプリングの事を聞いてみたのですが、「僕はこのチームの事は何にも知らないんだ、ただこの30人はベストな30人のはずだよ」とうまくかわされてしまいました。しかしよく考えるとわざわざベストなと断ったという事はこいつらがベストじゃないと僕が考えていたと即座に判断できたという事ですし…、そもそも僕は彼等について知っているかと聞いただけでここにいない理由なんて…みたいな勘繰りによる適当な疑惑だけでこのブログは支えられています。まぁとは言っても、台湾戦視察に来ていた星野監督ご一行を「誰だっけ星野さんって」と首をかしげていたので、もしかしたら本当に知らなかっただけなのかもしれません、大丈夫か極東スカウト。



試合はその後もCAMPOS MACHADOがまさに打者を翻弄する投球を続け、8回を終わってなんと2安打の18三振と言う圧巻なピッチングでメキシコ勝利。一方の南アフリカは無四球でバットに当てることもままならずと完全に勢いが空振りし、若さを露呈する良い例となってしまいました。メキシコは今大会、初戦でカナダにやられてから調子が出ないようですが、やはり面白い野球をする面白い存在です。大物を食い小物に隙を与えるその戦いっぷりは、国際戦においていつも波乱を巻き起こす中心にいることからも明らかでしょう、徐々に他国も追い上げてはきていますがやっぱりメキシコは欠かせない、という事を改めて実感したようなゲームでした。歴史の積み重ねのある国は、やっぱり強さが底知れないです。
おつかれ


遠い


近い



posted by shoeless | 23:28 | 国際大会 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月13日

3月12日世界最終予選

我来台湾的目的是看棒球

3月12日、空港から台中へのアクセスに悩まされ、英語がまったく通じないアウェーの中、バスも鉄道もないアクセス状況の球場へ向かわなくてはならない。幾多の障害を乗り越え、ついに僕は今、五輪野球競技世界最終予選が行われるここ台湾インターコンチネンタル球場へ到着しました。ここに来るまで一体どれほどのお涙頂戴イベントがあったことか、本来ならそのイベントの日記のみで普段のごとくわんさか書くところですが、「久しぶりに更新したと思ったら旅好きのOLのブログに」みたいになるとあれなので、大人しくレポートだけ書いて終わりにしようと思います。自重。



まぁでも上の情報もあながちレポートに関係ない話ではありません。幾多の困難の中には、上にあるとおり球場へのアクセスの問題があったからです。今回の大会の舞台の一つ台中洲際棒球場、日本名「インターコンチネンタル野球場」は主に国際戦で使用される、台湾でも有数の奇麗な球場です。コンビニからお店、カフェやらマクドナルドもあり、日本の総合施設的な野球場とイメージは近いかもしれません、芝生の手入れも行き届いており外野席や電光掲示板も完備、流石は台湾が誇る球場といったところでしょう。しかし台中市にフランチャイズを構える興農ブルズは別に球場を持っており、いまだプロ使用の球場ではない事が理由だと思うのですが、球場へのアクセスがあまりよくありません。まぁ野球場なんて大体土地の問題で郊外に立てるもんですが、それにしたって最寄のバス停、駅、ともに無し、観光客はほぼタクシーを使用しているんじゃないかと思います。どこを台中中心部と言うかは難しいところですが、台中のデパートSOGOからは20分程で到着できます。今からでも来るよ!という方は参考にしてみてください。



そんな事もあって台湾での注目は非常に気になるところだったのですが、いざ来てみればスポーツニュースはほぼ最終予選一色、空港から広告の幕をデデーンとたらしビラもありまくり、台湾戦は連日超満員でチケットは完売御礼、これならば十分、「今台湾は最終予選に注目が集まっている」と言っても良いでしょう。昨晩のニュースによれば台湾VS韓国戦のチケットは値上がりしまくって今じゃ4倍の値が付くとも言われており、正直僕もうかうかしていられないじょうきょうになってきました、景気がいいようで喜んでいいんだか悪いんだか。ホテルの台湾の人たちからチケットは手に入らないとさんざ脅されていたような状況に、ダフ屋にぼられたらどうしようとびくびくしていたのですが、まぁそれは主に台湾戦周りの話だったようで、いざ球場に行ってみればびっくりするぐらいのほんわかムードで当日券も簡単に手に入れれました、ガラガラとまでは言いませんが、観客も多くはありません。ちなみにチケットの値段は300台湾ドルから500台湾ドル、ヨーロッパ選手権とほぼ同じ、誰が決めてるんだろ。



ドイツ 1-12 韓国

ドイツの先発はナショナルチーム史上最速の男とコーチからお墨付きとなった快速投手HENKENJOHANN TIM、対する韓国の先発はかつては韓国球界ビッグ3の一人と呼ばれた軟投派SON MIN HAN、正反対の二人の投げ合いとなった試合は韓国応援団のおっさんのビックリするぐらい美しい国家斉唱で始まりました。ドイツは初回からSON MIN HANのひとをおちょくったような怪投に操られ、あっというまに出鼻をくじかれます。もともと大きく振りぬくタイプの多いドイツは変化球にスッコスコにやられる印象があったのですが、それにしたってSON MIN HANの最高球速は130中盤、ヨーロッパ予選であれだけ打ってきた球だというのにドイツは手も足も出ません。そんなすべりだしのベテランSON MIN HANと対照的に、HENKENJOHANN TIMは初回から韓国打線に苦しまされます。自慢の直球の速球が定まらず、キャッチャーがおっつけとりになる場面もしばしば、そんな彼をオールスターの韓国打線は逃しませんでした。WBCで見せた機動力は健在のようで、初回からどんどんと揺さぶりをかけに来ます。一度ランナーを気にしだしてしまったが最後、HENKENJOHANN TIMは徐々に緻密さを失い、牽制球でさえ暴投に仕掛けたあげくミスから進塁を許し、早々と2点を失う渋い立ち上がりとなってしまいました。



SON MIN HANとHENKENJOHANN TIMで何が違ったのか、それは一概にはこれと断定はできませんが、こうやって改めて考えてみるとドイツの打線全体からはひとつのテーマめいたものがみえてきます。それは端的にボールカウントへの意識が積極的ではないという事と言えるでしょうか、気のせいかもしれませんが、ドイツの打線、チーム全体から、振って塁に出たいという精神が感じられたような気がしたのです。野球がボール打つべきゲームなのか選ぶべきゲームなのか、どちらの精神が正しいかは今は考えませんが、一例としてこの試合全体の打者のフォアボール数をだしてみますと、韓国7に対しドイツはたったの1、両国投手陣の制球の差を差し引いてもドイツ打線の四球に対する消極的さが伺えるかと思います。基本的にカウントを悪くしてからの勝負が多く、出塁してもなかなか後が続かない展開。この試合もまたその例には漏れず、2回には5番LUTZ DONALDによってホームランは出ましたが、やはりソロホームランで、その上2球連続ファウルで追い込まれた後からの球でした。振りは良いのに当たらない、当てられるのに続かない、SON MIN HANの投球はドイツ守備陣のリズムをも蝕んでいきます。



以前ドイツは我々の想像よりか大味でアメリカ的な野球をすると言った事がありましたが、一つ一つのプレーで見たとき、ドイツの選手は守備にそこまでの難があるわけではありません。事実ここまで5試合のエラー数も合計3。所謂堅実で細かい訳ではないですが、練習においてもほぼほとんどの実践においても、ジャッグルやトンネル落球等のミスが目立つチームではないのです。そんなドイツがこの状況である理由の一つには、やはり単純な捕球云々以外の部分のあやうさが背景にあるのかもしれません。上記の通り韓国打線の走塁に神経をとがらせていたバッテリーの焦りが、することによって傷口を広がかねない危なっかしい牽制を呼び、2連続での暴投を呼びます。両者ともエラーではないですが確実にミスと呼べる代物だった事は間違いなく、焦りはそんなプレーと共に伝染していきます。連携ミスで走者を予定の一つ先の塁へ進めさせ、判断ミスで走者を生かし、ピッチャーゴロを落としながらも完成させる様はエラーのつかない守備難の代名詞とも言えるでしょう。試合中ピッチャーゴロを投手と捕手がぶつかりかけて内野安打にしてしまった場面がありましたが、あの場面こそ今のドイツの「打ち取れる力を持ちながらあと一歩うまくいかない」状態の最たるものだったような気もしました。



2回で5失点、4回には一挙6点を失ったドイツはそのまま復活することなく7回コールド負け。オールスター陣容の韓国が強すぎたのか、ドイツが試合をあっさり捨てたのか、幾つか疑問が試合が残るもののなかなか面白い試合内容でした、まぁしいて言えば二国共に対照的な国だったと言えるかもしれません。最初に述べた二人のピッチャーが140後半と130中盤と言う事も一つそうですし、会場を睨み続けてた韓国ベンチと台湾バナナをむさぼっていたドイツベンチというのもそう。そういえばドイツベンチで思い出したのですが、試合中、急にドイツベンチが「ウオオオオオーン」と唸りを上げた事がありました。あんまり突然に発作のごとく唸りだしたのであっけにとられる暇もなく「あれはそういうもんだよね、うん」と納得してしまっていたのですが、試合後ようやく理由が分かりました。ドイツの背番号12番、wulfさんが打席に立っていたから、多分もじりで遠吠えしていたんじゃないかと思います。みなさんも今後ドイツ戦を見る機会があれば是非注意してみてください、吠えてるから。まぁトップをひた走る韓国と棚ボタで出場枠を得たドイツでは注目度が違う、というのも仕方の無い話かもしれませんが、これら違いはそういう部分の違いと言う事なのでしょう。



報道陣ももちろんのこと両国間で差はありましたが、入館許可書を得て球場入りしている人たちもかなり韓国がお目当て、という感じがしました。報道の人たちから漏れ聞いた話によると、日本からは中日スカウトと横浜スカウト、メジャーからはフィリーズやジャイアンツの極東担当スカウトが来ていたようで、現場最先端でうずまく大人の仕事の臭いを感じずにはいられません。それ以外のところで言えば、韓国で野球を取材していらっしゃっている室井さん(当ブログにリンクがあります)やNHK取材陣、日本代表の参謀といわれている三宅スコアラーも来場。そんなビッグネームの中で僕一人ボケーっと野球を見れたこと、僕、一生忘れないからね!



南アフリカ戦の日記についてですが、今書いていた文が回線の不調でさっくりお釈迦となりました。明日以降にアップします。




kyujo


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posted by shoeless | 01:28 | 国際大会 | コメント(1) | トラックバック(2)
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2008年03月07日

それでは

台湾の最終予選でお会いしましょう。僕も途中参加で台湾に向かいます。

posted by shoeless | 02:24 | 特別企画 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年01月30日

2008年スリランカの旅

野球の基本はキャッチボールにあるといいます。キャッチボールが大切な理由としてはキャッチボールが相手との対話であるからなんだそうで、相手の事を考えて投げあう中に対話が生まれ、そこから駆け引きが生まれてていくのだとか、だからプロでさえキャッチボールを完璧にこなすことは難しいと言われるんだそうです。他人のサポートが出来る人間は他人の妨害もできるという事で、局面局面でとっさの判断よりも悩んだ末の決断を要求される野球では、やはり駆け引きのトレーニングが必要という事なのかもしれません。相手の考える事を読み取り相手の決断や心理の穴をついていく、確かにそうした麻雀やポーカーのような部分は野球の醍醐味と言えますし、おでかけに赤い服を着てきた女は誘っていると信じてやまない僕がキャッチボールが下手糞なのも、それに照らし合わせれば当然といえるでしょう。そういや年末福田首相が中国に訪問したときに温家宝首相とキャッチボールをするなんてほほえましいんだかきな臭いんだかよく分からないイベントがありましたが、あの一球一球にこれからの日中関係の駆け引きが詰まっていると想像したら、興奮が隠せませんでした。暴投とかして(そんな横暴な条件をのめるか!)(交渉決裂ってことか…)みたいになってたらどうしよう。



まぁこれ僕の脳みそがサーバーに負担をかけるだけを目的として生み出したゴミ情報ですので、正直そんな事になっていようがいまいがどうでもいいのですが、実際問題スポーツは時として競技とは別の駆け引きを含みながら行われることがあります。今一番ピチピチのツヤツヤのところでいけば、ハンドボールアジア予選はまさにそれでしょう。世界の大勢の人々の目にとまるスポーツの舞台ですので、そこには面子や政治、お金などの別の要因がたやすく介入してしまう隙を残しています。中東勢に牛耳られたアジアハンドボール協会、オイルマネーというバックグラウンド、ハンドボールでも抗議が多いといわれていた韓国、単にハンドボールの試合を越え、今回のハンドボールアジア予選は大人のくろーい駆け引き渦巻く大舞台へと変貌を遂げました。野球でも当然例を挙げるに暇はありません。以前の日記「矢弾尽き果て」の中でお話したベネズエラの政治的理由による台湾選手団受け入れ拒否、WBCにおけるアメリカの政治的理由によるキューバとの報奨金問題、野球においてもイスラエルはヨーロッパ枠…そこにはいつもスポーツとは関係ない大人の都合による駆け引きがあり、そしていつもそうした要因にスポーツは動かされてきました。



もちろん大人の都合って言ったって善悪大小さまざまありますので、大人の都合って言う言葉の響きだけで判断をすることは危険です。広告の為に特定のチーム選手に勝ち進んで欲しいから協力するのも大人の都合による駆け引きですし、スポーツ振興の為にヒーローをマスコミが作り上げることもある程度は必要な事だといえるでしょう。駆け引きといっても両方善とも悪ともいえない場合ばっかりなのが現実の辛いところで、中二あたりで作るRPGツクールのような「悪には悪の理由がある」というような華々しい物はあまり多くありません。今回のイギリス代表なんかはその典型で、最終予選辞退の理由が日程がずれたことによる選手召集の困難や経費の不足、旅費の面で動き回った感もありましたがものすごく不景気な大人の都合による駆け引きのもと姿を消しています。逆に大金渦巻く日本においては、テレビ中継に時間の尺に合わせて戦うことを良しとされる高校球児たちや、派閥や球団同士による裏金のつながりや対立など、しがらみが増えるにつれて大人の都合は多くでてきます。メジャーだろうがマイナーだろうが世界中どこでも夢と理想じゃ欲は満たされない現実、割を食うのはプレーヤーやファン、特に純な子供達、また現実とは酷なもんです。



しがらみから逃れて野球をやりたいという純粋な気持ちで野球をやる、自分達でお金を作り世界を目指している人々というのを期待するには、現実はあまりにも厳しくあります。豊かといわれる日本でもマイナースポーツをしているアスリート達の多くはアルバイトを行い大会に自費で参加する事を余儀なくされているとおり、世界の野球選手たちも多くは参加リーグとの兼ね合いや実生活との折り合い、大会への参加のハードルに頭を悩ませ、大人の都合にふりまわされています。簡単な例を出しますと、今回の北京五輪アフリカ大陸予選の参加国は全部で6国ですが、開催国である南アフリカを除くほとんどの国が当初は参加を見送ろうとしていたことがあげらるでしょう。飛行機のチケットはとれないし、車で行くには治安の悪い地域があるし、ビザはお役所の仕事の影響で取れないし、お金は全然捻出できないし、日程的にそんな急げないしと、世知辛い大人の都合は彼らを放してくれませんでした。結局アフリカ野球連盟から支援金が出て面子を揃えることが出来たらしいのですが、それもまた五輪に向けた野球協会の面子の為という都合だったと見る事もできます。アフリカ大陸連盟のあるナイジェリア、日本から指導者が派遣されているガーナやウガンダでさえ簡単には動けない事実は、僕が長々と語る理屈の百倍説得力があるはずでしょう。



自分の首を絞めるまで野球をするなんて事は普通に考えたらありえるはずはありません、スポーツと言うものは生活の上に何かのはけ口や文化の一部として行われているはずのものだからです。生活とスポーツは天秤にかけられないのが普通、しかし世界で野球が生きながらえていることからも分かるとおり、世の中には不思議なことにそういう都合を無視して情熱を垂れ流す人たちも存在します。野球のために親族総出で世界へ選手を送り出してあげる人々、仕事をしながら五輪を目指す代表たち、去年の夏、甲子園を沸かせた球児たちがアメリカの地で野球をしている間、その裏借金をしてまで大会に参加しにきた人たちが台湾で野球をしていました。スリランカ代表、五輪開催と言う事もあって台湾参加を回避した中国の都合にあやかってアジアAAA選手権を獲得したアジアの新興国で、同時期にイタリアではU-13の大会があったこともあって、大会が相次いだ時期でした。人口二千万、インド南部の光り輝く島スリランカ、紅茶を嗜む方には非常に親しみ深い国かもしれません。それももともとイギリス領だったことの名残であり、ナンバーワンスポーツはもちろんクリケットで野球はまったく文化として付け入る隙がありませんでした。



野球チームとして姿を確認できるようになったのは、日本から指導者が出向くようになった2002年、第5回アジアンカップ頃から。スポーツ教育に熱心なお国柄と言う事もあってメキメキ力を伸ばしてきており、シンガポールに勝利して以来香港やイランに勝ち、アジア最下位から一つ上程度の位置を確保するようになりました。まだまだ負け試合は多いですが、特に参加姿勢が素晴らしく、参加したりしなかったりの国ばかりが珍しくない野球において、弱小国ながらいまのところアジアンカップ3回連続出場。今回はフィリピンやインドさえ見送ってしまった年代別大会に選手を送り込み、中国の辞退によって降りかかった幸運をのがしませんでした。言うのは簡単ですが、先進国英国でさえ見送らざるをえなかった現実に打ち勝つという事は、そうそう甘いことではありません。スリランカ内でも地域ごと出自ごとに派閥の争いがありいがみあいがあると聞きますし、スポーツ教育に熱心だろうが野球にお金を出してくれる国なんて都合よくは行きません。彼らのほとんどは両親が貯金を切り崩し、人によっては借金をして、人によっては家を抵当に入れてまで世界に野球をやりに来たといいます。スリランカも決して奇麗なチームであるわけではなく、大人の都合を無視できているわけではないのです。



借金までして来たかった夢の舞台アジアAAA選手権、もともと年代別大会の不足にケチをつけられていた野球がアジア地域の野球振興を担う大会として創設した大会です。そうした後手後手と作られた背景通り、日本では日米野球の影に隠れてしまった小さな小さな大会ではありますが、彼等スリランカ代表にとっては夢舞台とも言える大会だったのかもしれません。そういう存在は希薄だからこそしがらみなく野球をやってもらいたい、と思うのはそんなおかしなことではなかったと思います、しかし今現在過去形で話してしまっているとおり、実際には大人の都合の押し付け合いによって彼等の夢舞台にはけちがついてしまいました。本来なら日本から甲子園のスターたちが参戦するはずだった大会、残念ながら高野連の方々によってその派遣は差し止められてしまったのです。理由は韓国・台湾の二国が大会に使用するバットを鉄バットから木製バットへ移行したから、両国とも高校レベルでは木製バットを主要の道具に使っており、近年の国際戦での木製バット移行にあわせアジャストしていきたいという部分が本音でしょう。いまだ鉄バットを使っている日本の高校生としては不利な条件を突きつけられたと言えなくもありません。



しかし前述したとおり、もともとこの大会の設立理由はアジア地区への野球普及とされていました。この大会で鉄バットが採択されたのもアジア地区への野球普及には木製バットは高価で効率が悪いと言う理由から、アジアへの普及という事を狙っているという事はアジア地区はいまだ普及の段階にあるという事であり、それを国際戦での基準にあわせようというのは「普及を第一に考えない」本末転倒な判断であるとも言えます。まぁ日米高校野球試合と日程的にも被っているため参加しにくかったというのも事実でしょうから、それだけを見て批判と言うのはずるい気もしますが、難癖が付いたことには代わりが無いでしょう。出場国も自体が相次ぎ、いまだ開催されるのかさえ微妙な立ち居地にある今大会でさえ、そこには大人の都合と駆け引きが存在していました。大会の開催目的にせよ選手が大会にもとめるものにせよ、野球をする理由は人によって様々です。日本であればプロ選手になりたいであったり、今なら国家代表になりたいというのもあるでしょう。彼等がそうした理由で野球をしている事を考えれば、その裏、世界で野球が普及していない背景にはそうした「野球をする理由」がないという事を想像できます。お金は儲からない、やっても自国で評価に繋がらない、選手を集めるのが困難、大会の価値や開催が曖昧、自分達の都合を曲げられるほどの魅力を野球が提供しあぐねているようにも見える現実。だからこそそれでもなお野球を続けていてくれる彼等は、特異に、そして熱意に溢れて見えたのです。



早い段階から高野連にボイコットを喰らい、中国の辞退、フィリピンとインドの雲行きの怪しさと問題山積み。当初は開催さえ怪しかったアジアAAA選手権でしたが、日本側の高校球児以外の代表選出という機転とスリランカのかねてからの熱意により、彼等の夢舞台はどうにかこうにか開催されました。スリランカ代表は日韓台と強豪に力の差を見せ付けられたものの香港代表相手に接戦を演じ、夢の地で念願の一勝をもぎ取って大会を終えることに成功、まだまだ壁は高いですが来た事が報われる成績だったと言っていいでしょう。彼等の力ではどうしようもないような大きな都合のぶつかり合いの中で、彼等は精一杯野球を楽しんできたのだと信じていいかもしれません。利権や派閥が複雑に絡みあった今の日本の野球において、他の一切を無視して野球をやりたいですなんていう話は難しくなりました。それがいい悪いという話ではなく、人が集まるところには亀裂が出来てしまうものなので仕方がありません。5年前には文字通りまっさらな状態であったスリランカの野球には、今や国際戦での勝利経験も世代別の代表も出来ました。世代別強化を行い欧州で台頭してきたチェコ同様、このままスリランカが代表に英才教育を行う姿勢を崩さなければ、アジアの下位勢力の均衡は10年を待たず崩れるかもしれません。駆け引きとはまだまだ縁遠いスリランカですが、そんな彼等をうらやむ気持ちがあってもそれはおかしいことじゃあないでしょう。



都合を無視する事ではなく、制限の中でできる事を模索する。野球の為に身を削るなんて話は決して奇麗な話ではありません、野球は身を削らなければ続けていけない現実がそこにあるという事です。だからこそ、もっと上の大きな都合のぶつかりあいが彼等の未来への道を閉ざすかもしれない事実は、見ていて悲しくなります。「野球」の都合のための普及を目的として五輪を目指しても、「野球国」の都合のために野球の地位を向上しても、正直あんまり効果があると思えません。バットを金属にしたほうが普及によいというのも確か、国際戦にあわせ木製バットを使ったほうがいいというのも確かではあります。しかしその結果当事者スリランカの現実といえば、大会をボイコットした日本代表を尻目に身を削って出場し、みんなでバットを使いまわすといったものでした。「普及のため」に都合都合とあわせたはずなのに、この決断に当のスリランカの意向が反映されていないのも、これもまた大人の都合という事でしょうか。スリランカは都合を押して動いているにもかかわらず、他の国々は実態の見えない「スリランカの都合」に合わせて動こうとしている、もうなにがなんだか僕にはさっぱり分かりません。



野球の為に何かをしようとしてそれがスリランカの障害になっているならば、本末転倒もいいところでしょう。何かをしたいならばまずスリランカをはじめ現地の選手達の意見を聞かなければ始まらない、しかし世界でも微々たる存在である野球では、なかなか上のほうへ彼等の意見が伝わりません。そして悲しいことに、オリンピックしかり、MLBしかり、IBAFしかり、そうした都合は徐々に野球の首を、特にマイナー国にて細々野球を続けてきた人たちを絞めてきました。そして今現在も、スリランカの投げるべきボールは受け取ってもらう相手を失い、意見のやり取り先を見失ってしまっています。



ようやく芽吹き始めたスリランカの野球に立ちはだかったのは、遠い異国のドーピング問題や五輪招致の問題。ボールもバットもまだまだ足りないスリランカでは、キャッチボールをすることもままなりません。そういう状況下では、周りと意見のキャッチボールを行うこともかないません。キャッチボールって、僕らが考えるよりよっぽど高等なものみたいです。



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posted by shoeless | 14:42 | アジア野球 | コメント(13) | トラックバック(0)
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2007年12月15日

特に重要でないお知らせ

本当はアフリカ予選とか東南アジアゲームとか書こうと思っていたのですが、暗い話題が二日続けて続いてしまいました、自分のブログのアクセスが低いことをこれほど嬉しく思った日もありませんって程でした、やな話ですが避けても通れないです、やっぱりやな話です。どうせ長いばっかりで中身の無いブログなのですから、もっとチンプンカンプンでアッパラパーな話題話したいよね、という事でトップに暗い日記を持ってくることが忍ばれたため、どうでもいいお知らせを更新することにしました。



第2回ぼくの野球を守ってオフ

きかん 2008年3月7日から3月14日
ところ 台湾

現地集合現地解散費用計画ともに無し

みんなで世界最終予選を楽しく応援しましょう



第一回のバルセロナオフであるヨーロッパ選手権は開催3日前に告知して参加者ゼロという「そういう風にいけるわけ無いとことかオフと称して一人で行って日記に書くんでしょ、はいはい」みたいな感じでしたので、今回は3月前から予告することにしました。多分台湾戦以外はすきすきですので主にすかすかのカードをまわり、スタジオtvの取材班を探し回り、試合後は黒渋会美眉のCD買いに行ったりピンロウ売りのねーちゃんに会いに行ったりする予定です。

posted by shoeless | 14:29 | 特別企画 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2007年12月15日

嘘だと言わないでよ

昨日の日記の続きですので、まだの方は昨日の日記をどうぞ、加筆修正しました。

日本のメディアではまだあまり名前を聞けてはいませでしたが、リスト内に多くの日本野球経験者がいたことを受け、日本でもミッチェル・レポートの名が広く知れ渡るようになりました。日本人がいなかったのは救いといえば言えましたが、火の粉は果敢に太平洋を飛び越え、ついに日本に上陸してきたと言えます。ミッチェル・レポートについては昨日の日記を参照していただくのがいいと思いますが、「テメーの日記は前ふりながすぎんだよ」という方のために簡潔に御説明しますと、ドーピングやってた疑いのある人たちをまとめたリストです。アメリカでも徐々に各選手の対応が明らかになってきており、代理人を通じてだんまりを決め込む選手もいれば、否定はしない選手、脊髄反射のスピードで反論に出た選手など様々、MLBは引き続きこの問題の調査を進めていく方針のようで、これから一週間もしないうちに関係者それぞれの対応が出揃うことでしょう。もちろん火の粉が舞い降りたNPBもそれは同じ、リストに日本人選手はいませんでしたが、所属経験のある選手達9名がのってしまった以上、各々それに対して反応を示さなくてはなりません。これを対岸の火事と見られないのは悲しい話ですが、NPBも可能性がある以上、それを見ないフリは出来ません。



これが日本でプレー経験のある選手達のリスト

クリス・ドネルス(96・近鉄、97~99オリックス)
http://en.wikipedia.org/wiki/Chris_Donnels
フィル・ハイアット(97・阪神)
http://en.wikipedia.org/wiki/Phil_Hiatt
アレックス・カブレラ(01~07・西武)
http://en.wikipedia.org/wiki/Alex_Cabrera
ジェフ・ウィリアムス(03~現役・阪神) 
http://en.wikipedia.org/wiki/Jeff_Williams
アダム・リグス(04~現役・ヤクルト) 
http://en.wikipedia.org/wiki/Adam_Riggs
マット・フランコ(04~06・ロッテ) 
http://en.wikipedia.org/wiki/Matt_Franco
バート・ミアディッチ(05・巨人) 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%81
チャド・アレン(07・オリックス) 
http://en.wikipedia.org/wiki/Chad_Allen_%28baseball_player%29
ラリー・ビグビー(08~新外国人・横浜) 
http://en.wikipedia.org/wiki/Larry_Bigbie


そしてこちらが全選手のリストです
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20071213&content_id=2325070&vkey=news_mlb&fext=.jsp&c_id=mlb



特に反応が待たれるのは来季プレーをすることになる現役選手たちでしょう、日本プロの現役選手にしぼりこむと計4名、カブレラ、ウィリアムス、ビグビー、リグス、その中でも阪神の守護神ジェフ・ウィリアムスとヤクルトのアダム・リグスは領収書まで切っており、限りなく黒に近いグレーらしいとのこと。この時期は皆来期の契約交渉している時期ですので、球団としても選手としても振って沸いた交渉の障壁となりました、選手にしてみれば飯の種がなくなってしまうわけでいち早く対応しなくてはいけません。これに対し真っ先に対応を見せたのがジェフ・ウィリアムス。阪神との契約がまだすんでおらず、1999年度の目撃証言や阪神移籍後の2004年12月10日付けで禁止薬物売買に切った領収書が証拠として挙げられています。五輪の舞台でもその後のNPBでの検査でも陰性でしたので「使ったかどうか」については微妙とも言えます。



彼は五輪の経験者でもあるため、僕ら野球ファンが「メジャーが五輪に出てこないのはドーピング検査がきついからだ」と偉そうな事を語る生き証人とも言える選手でした。このレポートによって対応が決まるのは何も野球界だけではなく、今復帰運動を続けている五輪にも影響を及ぼします。ドーピングの罪は疑わしさの蔓延を引き起こすこと、起こってしまった後で何を言っても仕方がありませんが、ファンでさえ「これならばまだありそう…」と一抹の疑いが隠せない現状を、五輪の人々が「ドーピング関係がクリーンになる為の前進だ」と見てくれるなんて都合のいい事はないはずでしょう。しかしながらウィリアムスの反応は、どうにも対応を決めかねているような鈍いもので、「俺はクリーンだからいくらでも検査は受けるが、過去のことについてはイエスともノートもいえない」とのコメント。ノーコメントは問題をただただ沼に沈めこむだけ、という気がしないでもないのですが、ルール上罰にできるわけでもなく、微妙な感じがしてしまいます。



続いては野球浪人中のカブレラ、2000年9月中旬、球団のクラブハウスに届いたカブレラ宛の荷物に、アナボリックステロイドと数百錠の錠剤があるのを球団職員が発見。カブレラには荷物が紛失したことにしてコミッショナー事務局に報告。その後、事務局から依頼されたDEA(麻薬取締局)が薬物を検査している間に、選手契約が西武ライオンズに譲渡されたとしている。という事で彼もかなり証拠が揃えられている部類の一人なのですが、代理人を通して「どうして今頃こんなこ話が出てくるか分からない」とした上で、西武時代の7年間については否定。次にヤクルトのリグス、2003~2005年の間に取引を行い、ヒト成長ホルモンや注入式ステロイドなどを購入したとされており、報告書にはヤクルト移籍後の2005年11月30日付けで署名入り為替が残されています。このほかにも選手数名に薬物を教えたとされていますが、当のリグスはMLBの面会要求を辞退し、弁護士を通じて「一度も陽性反応は示したことはない」とのコメントを文書で提出。過去の件に対しては三者揃って否定も肯定も開き直りも言い訳すらもしませんでした。



アメリカ国内でもそうですが、どの選手も過去の件についての明言を伏せ、今は大丈夫という点を強く繰り返すよう代理人と様子を見ているようです。唯一その法則を破ったのは、既に横浜行きが固まりつつあったラリー・ビグビーですが、代理人によるとビグビーはオリオールズに在籍した2002年、足を故障した際に用具係から薬物をもらい規則が変わる2004年になるまで使用していたと証言、しかし肝心のレポートと年代的に食い違う部分があり、ついには横浜からリリースされる可能性さえでてきました。もちろんこれだけで判断を下すのはファンとして早計だとは思いますが、これをまだ氷山の一角としてみている人もおり、これを機に何かが変わっていけばと考える人たちも少なくありません。それを考えればむしろ対応を急がなくてはならないのはNPBのほうでしょう、もしこれらの事実がより一層反論できない形で日の下に出された場合、日本球界もこうしたプレーヤーが所属している以上、なんらかの処分を下す責任をかされる可能性があります。今でもMLBと比べてドーピングの規定が甘いとの見方があるNPB、ここで判断を誤ってしまえばNPBが第二のドーピング選手の甘やかし先になってしまう可能性があるからです。



NPBのドーピングの歴史は、あまり早い物ではありません。MLBがステロイド騒動にゆれドーピング罰則規定を定めた2005年シーズン、2005年暮れにドーピング防止規約締結国となったNPBはそれを理由としてドーピング検査制度を導入しました。とは言えドーピングコントロールルームなどがなかった事を理由に、一年目はほぼ罰則規定無しの状態で啓蒙期間として行われます。本格始動しだした翌年である今年2007年8月には日本野球史上初めての違反者ガトームソンが禁止薬物のフィナステリドを含んだ発毛剤の服用で摘発されました、が、発毛剤を誤って使用したという事で、お咎めもあんまりなく20日間の出場停止処分を受け、球団も750万円の制裁金を科されるにとどまりました。真実は分かりませんが、もちろんそうした善意の違反者を重く罰してしまうことはいい事ではありません。しかしNPBの罰則規定を見ると、「違反者は内容に応じて4段階の処分が科され、(1)けん責(2)10試合以下の公式戦出場停止(3)1年以下の公式戦出場停止(4)無期限の公式戦出場停止、となる。違反者に関与した球団関係者も処分対象とされる」と、MLBと比べても重くはありません。



では期待の根来コミッショナーのコメントはというと、「彼らの中には、日本プロ野球組織(NPB)の検査を受けた選手もいるが、すべて陰性だった。うちとしては十分、監視は行き届いているし、心配はしていない」とのこと。僕は物事を批判検証できるほどこの問題に詳しくないため、コミッショナーの発言を動受け取っていただくかは皆さんにおまかせします。まぁ確かに、NPBのドーピング検査は日本アンチドーピング機構、そして世界アンチドーピング機構を遵守しているため、検体が持ち込まれる先もJADAの公認検査機関、検査に関しては文句をつけると世界中のスポーツに喧嘩を売ることになってしまいますので、検査に関しては文句をつけている方がおかしいともいえるでしょう。ただ以前から言われている通り、古くからある野球専門球場を使っているNPBは、施設面において他のスポーツと比べて見劣りする部分がある可能性があります、これは以前にNPB自身が違反者への処分を下す啓蒙期間をおくことについての理由としていますので、ほぼ間違いはありません。となるといくらそうとは言え鵜呑みにするのも危険ともいえますし、重くうけとめるべきという事は言いませんが、もう少し慎重になっても損はないんじゃないかと思えた対応でした。



サミー・ソーサが日本球界に格安で売り込んできた過去のように、今回の事件で泥が付いた選手達の中からはこれからその価値が急落する選手達もあらわれるでしょう、最低数千万はもうけられる野球リーグなんてアメリカのほかには日本しかありません、MLBにいられないとなれば、普通に考えれば流れはそうなるに決まっています。決してこの問題に関してアメリカに追随する姿勢をとったほうがいいという訳ではありませんが、こうしてMLB側から名指しで選手名が挙げられた以上、これは既に日本にとってもの問題となっていますし、この問題について注目も集まってきました。ドーピングに関して、遅いといわれているMLBよりまた数歩遅い対応をとってきているNPB、今回の事件は、ことがこと、時期が時期だけに一刻の猶予も残されてはいません。転がりだしたら止まらない石にしても、今回はちょっと大きすぎる気がするというのは悲観ではないでしょう、単なる事実です。アメリカからの逃げ場にしないという事は、ひいてはNPB自体の自浄へと繋がります。MLBがいくら汚れていようとそれがNPBがクリーンな理由にはなりません、問題が噴出した以上、それを糧に改善が進んでいかれるように見えないと、ファンとしてはそれがせめてもの救いと納得することができないのです。



太平洋を越えて日本に飛び火したミッチェルレポート、MLBがスポーツ界に投じた一石は今、真に世界のスポーツシーンでの問題になろうとしています。これはもはやアメリカだけの問題ではありません、それはつまりNPBの一挙一動でさえ、IOCやWADAといった世界が注意を払っているという事です。火の粉が日本に渡ってきた時には、既に世界から日本を見られることになっている。NPBの皆さんは、対応、制度、実績、すべてにおいて、これがうちの状態ですと世界に胸を張ることが出来ますか。

posted by shoeless | 11:13 | 国内野球 | コメント(4) | トラックバック(3)
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2007年12月14日

嘘だと言ってよ

かつてサッカー日本代表の中心だったラモスは、帰化から4年後のドーハの悲劇の舞台で、母国語のポルトガル語ではなく日本語で「神様」とつぶやいてしまったそうです。英国滞在でまだ一年もたっていない僕がこんな事を言うのはあれですが、やはり母国語というものは人間の脳髄にまでしみこんでいるもので、ちょっとやそっとの事では自然と第二言語が口からこぼれると言う事はない、そう思っていました。だからこそこの事件は僕にとって、というよりか世界の野球ファンにとって衝撃的な内容だったんじゃないかと思えます。日本語で嘆くよりもぴったりの表現がこの事件には用意されているという事で、僕の深層心理はこれが国境の枠にとらわれない問題だと判断してしまったのでしょう。14日発表のミッチェルレポート、報道を見たときにおもわず「Say it ain't so!」と叫んでしまいました。しかし歴史が教えていることは、この嘆きの先に聞ける答えが「残念ながら本当らしい」だという事、そして今回も、そのムードは漂いつつあります。



ミッチェルレポートとは、長きに渡ってアメリカ球界、そして世界のスポーツシーンでその動向を見守られ続けてきた、「米国球界のドーピング」に関する調査報告書のことで、近年のメジャーでのステロイド疑惑に対しアメリカの議会自体が動き出した一つの集大成ともいえるレポートです。昨年3月から元上院議員ジョージ・ミッチェル氏によって調べられていた球界のステロイド疑惑は、結局総ページ枚数400にもなる膨大な量となり、その注目度の高さから一般に公表されるになりました。

こちらからその全てを読むことが出来ます。
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20071213&content_id=2325070&vkey=news_mlb&fext=.jsp&c_id=mlb

もちろん膨大な量なので僕もさらっとしか目を通してはいませんが、顧客名簿等のリスト、領収書などの物的証拠、証言のみと信憑性が様々な選手達が80名を越えるリストにされており、その中にはクレメンスや、テハダ、ジアンビ、シェフィールドといったMLBの顔とも呼べる選手の名前も記されていました。まだクロと言い切るにはいささか勇み足ではありますが、仮に事がこのまま推移していけば膿抜きでは終わらない事態も想像できる、この内容はまさに爆弾といえるでしょう。



何故こんなことになったのかと嘆くわけではありませんが、この問題を語るにはまずここに至る経緯を語らなくてはいけません。ここまで大きな流れとなった一連の騒動の源流には、2003年夏、陸上選手達がBALCOという薬品会社から禁止薬物の提供を受けていたことが発覚したBALCOスキャンダルという事件があります。そもそもこの事件のあらましは、このBALCO社が陸上コーチとして名高いトレバー・グラハムを通じてシドニー五輪金メダリストのマリオン・ジョーンズ、男子百メートルの元世界記録保持者ティム・モンゴメリー等に薬物を渡していた事が発覚した、というものだったのですが、MLBもちょうど今までステロイド問題で火種がくすぶっていたところにこの問題が降りかかったため、米国反ドーピング協会も米国社会もBALCO社への追求を止めず、その結果そこに出てきた名前が今後の米国球界を揺るがす張本人である「バリー・ボンズ」の名でした。はじめのピースが野球界に倒れこむと後はとんとん拍子に世論は動き、MLBは2005年オフ06年オフとドーピングへの罰則制度を設けることになります。改革はじめから、MLBはあまり乗り気でやっていたわけではなかったのです。



しかし、それだけでは倒れだしたドミノは止まりません。2007年春、北カリフォルニア連邦地裁で開かれた公判にてカーク・ラドムスキーという人が司法取引に応じ、起訴事実を認めました。彼らにかけられていた疑いは「メジャーリーガーに禁止薬物を売っていたかどうか」、問題の根である薬物の流出元が、ステロイドを使用していた選手達からすれば、捕まってしまったのです。もともとメッツのクラブハウス職員として働いていた彼は、2003年のスキャンダル以来動くことが出来なくなったBALCOに変わって、多くのMLBプレーヤーにとって主要な薬物供給元となっていたとみられていたブローカーでした。彼が折れてしまったことにより、今問題の捜査を行っていたミッチェル氏の仕事は急遽大進展を見せることとなります。この二つの事件に、もとより違法取引の温床と言われていたネット取引を含め、この問題を知る上での情報源は大きく分けて3つ。ミッチェルレポートもその通りで、大体はその3つに別れて疑問点が書き出されており、80名の中にはやはり言い逃れが出来ない選手も多数存在していました。



これをうけての選手の反応もまちまちで、もとより一部仕様を認めていたジオンビやシェフィールドに対し、クレメンスなどは完全対決の姿勢を見せています。確かにこのレポートを批判している人もいるとおり、このレポートにおかしい点が無いという訳ではありません。まずこのレポートを編纂したジョージ・ミッチェル検察官、彼は元上院議員というキャリア、そしてレッドソックスフロントの人間という立場を期待され大リーグよりこの事件の解決を任された人物です。しかし今シーズン中、レッドソックスがインディアンズ戦を迎えるというタイミングでインディアンズ先発Paul Gregory Byrdがネットで薬物売買と言うスキャンダルが発覚、あまりのタイミングの悪さにリークしたのが張本人のミッチェル氏ではないかと批判されたりもしました。それが真実かどうかは語ってもどうにもなりませんが、特定チームの人間がこうした事件を任されているという事は確かに言動に怪しさを見せる理由となります。今回はカーク・ラドムスキーさんの証言による告発が多い事もあり、物証が無い選手の信憑性はどれほどなのか、作為が入る余地はどうなのか、と疑えばきりがありません。



ファンの中だけでも「物証も無い選手達を証言だけで実名公表して貶めるのはいかがなものか」とか「これは世論と選手向けに作られた見せしめであって、まだ氷山の一角」と意見は割れています。仮にこれに収拾が付いたとしても、次にでるのはこれを受けての処分の問題。今現在名前を挙げられている選手だけでもかなりの数ですし、チームによっては相当な痛手となりますが、処分を見送れば見送ったでいい結果は出そうにありません。遡及効の禁止と言う面でも難しい事は多々あります。日本で一番の話題の的になっているであろう阪神ジェフ・ウィリアムスを例に挙げますと、彼が違反選手として証拠にあげられているのは2004年12月のブローカーへの領収書。もちろんドーピング自体が良いとか悪いとかそういう事を言うつもりはありませんが、メジャーで具体的にドーピングに罰則が設けられたのは2005年シーズンからの事でした。簡単に言えば、現在ある証拠だけでは「ドーピングをしていた」とは攻め立てられても、当時はまだ罪といえなかった事実についてはいかなる処分も行いがたいのです。彼は五輪の検査もパスしていますし、日本においても検査をパスしています、五輪が五輪外で行っていた禁止薬物に対して処分を行うのは無理でしょうし、日本プロもドーピングへの罰則は「ドーピング防止規約」締結国となった翌年2006シーズン、どうしようもありません。



もとより深い霧に包まれているといわれていた野球界のドーピング問題。五輪への売り込みの真っ最中、観客数最高と言う栄華の頂点に立つMLB、この深い霧の中、なにをとっても最悪なタイミングでようやく一歩を踏み出しました。しかし依然として目の前にあるものは深い霧と漠然とした不安、ここまできっぱりとした、それでいて衝撃的な報告書だと言うにもかかわらず、それでもなお霧は晴れる気配を見せてはいません。野球界はこのレポートの発表を受け、ミッチェル氏は更なる追求をすべきというコメントをしていました。これが野球界にとって新たな一歩ならいい、僕もそう願ってやみません、が、僕にはそういう奇麗事をいうポジティブさや「最後まで膿を出し切ろう」とかいう勇気もありません。この問題が残したのは「まだやっている連中がいるのではないか」という更なる不安と、膿を出し切ったら血まで流れ出る結果になってしまうのではないかという浅ましい心配だけです。普段はMLBに対して愚痴愚痴言っているだけの僕ですが、結局は「そこそこに全容解明」という答えしか出せません。ドーピングが悪いのは、敵を自分の力を使わず欺き、ファンを姑息な手段で欺くことといわれていますが、なにより「あいつもやっているのでは」という不信感を蔓延させてしまう事が悪なんじゃないかと感じます。あれもこれもという疑いは、選手間の信頼にしろ記録に対する信奉にしろ、スポーツを崩壊させるに十分な要素だからです。



Say it ain't so!という言葉には、そういうスポーツの側面の全てが詰まっています。この文章は日本語で「嘘だと言ってよ!」という意味で、かつてメジャーリーグで行われた八百長ブラックソックス事件において、疑いをかけられたジョー・ジャクションに対し子供が叫んだとされる言葉です。嘘だといってよという事はつまり、彼は目の前で行われていた野球を信じていたのでしょう、多分言葉を叫ぶその時もまだ心のどこかで信じていたんじゃないかと思います、そしてこの言葉が心理をついていたからこそ、Say it ain't so!は後の世に長く伝わる事になりました。



スポーツを見ている理由は様々だと思いますが、基本的には他人の人生や勝負や決断という物を見たり、他人やチームを心の底から応援したり、その技術が自分に出来ない素晴らしいものだからこそ見ている人がほとんどでしょう。だからこそ人によっては「他人事をあそこまで真剣に応援するなんてあたまいかれてる」と言われたり、「他人がスポーツをしているところなんか見て何が面白いの」と言われてしまったりします。サッカーなんか国際戦だけ見ているファンを責める風潮があったりしますが、そういう観点から行けば、自らの人生になんの足しにもならないスポーツ観戦に熱狂している人間など、無駄の極みが好きな異常者かもしれません。それでも僕らが面白い面白いと言って野球を見るのは、上にある通りのしょぼくれた理由があるからこそです。これを否定されてしまっては、僕らだけでなくスポーツで生きてきた人間全員、本当に無駄な時間を過ごしてきてしまったことになります。それも全てなりたたせているのは競技や選手に対する信頼、それを無に帰す行為だからこそ、ドーピングは見るに耐えません。



これからどんどんとこの問題は明らかにされていくことでしょう、僕も一ファンとして、早期の膿だしや問題の解決を願っています、これはまじりっけ無い本心です。しかし、嘘だといってよと言う気持ちはもう消えうせました。今叫びたいのは、もう嘘だとは言わないでよ、むしろこっちのほうです。

posted by shoeless | 08:15 | 北米野球 | コメント(3) | トラックバック(2)
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2007年12月05日

アジアシリーズってどうよ

長らく続いた野球のイベントてんこもり期間も終了し、このブログも次回からはてきとーな更新に戻ります、って言うと今までが真面目だったかのようですが、っていうくだりを毎度やっているから長くなるんだねこのブログ。まぁサボっていたのは皆さんご承知のとおりですので、実際にこの一ヶ月の間に書き忘れてしまっていた事は山のように残っています。本来ならそうした残りカスを始末してから普通の更新に戻るのが筋、わざわざ次回からと銘打ったのには、今回が特別でないという理由があったからなのです。といっても今更全体総括とかするわけじゃありません、面倒だし、皆さんも僕もほとんど忘れていたとは思いますが、アジアシリーズ終了後にとったアンケートの結果を発表するのを忘れていたのです。

これね↓

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/shoeless/article/169

という事で今日は11月前半に行った「アジアシリーズは必要ですか」アンケートの発表を行いたいと思います。



しかし、結果発表の前に一つ皆さんに僕のほうからお詫びをしなくてはいけない事があります。それは、これは所詮個人ブログの任意のアンケートなので、興味ない人や賛成しない意見をもった人がわざわざ投票してくださる事は少ないだろうという事、そしてそもそもこんなブログを見ている時点で多少なりとも国際野球に興味のある方々という事は明白ですので、悪い結果はでにくいに決まっているという事を、すっかり忘れてしまっていたという事です。というわけで結果は少し圧倒的な内容となってはいますが、「国際野球ファンはこう思っている」という参考にしていただければ幸いです。このアンケートに参加していただいた皆様、意見を送っていただいた皆様、ご協力ありがとうございました。非常に長くなってしまいましたが、管理人よりご意見にはコメントを添えさせていただきました。



アンケート結果
期間:約一ヶ月
人数:58名(およそ100)



第四位 0 「アジアシリーズは必要ではないが選手は出せる」

まさかの0票、「あんな大会あってもなくても一緒だけど、まぁやるんなら別に出すよ」みたいなご意見の方は少なくない、と睨んでいたのですが、結果はまさかのゼロ票。まぁ多分でしかありませんが、こういう意見を持つ方は「野球を応援はしているからひいきのチームは見たいけど、べつにわざわざそこまで見る事は無い」って感じで考えているとするのが一番自然ですので、そういうライトなファンはこんなねっちょりしたブログは見ないかもしれません。頑張ってます、僕。



第三位 3 「アジアシリーズは必要でなく選手も出せない」

・シーズン終了後は早くに長く休むべき。故障を誘発しかないし。これは春先にやるWBCにも言える。見る側の都合より、やる側のことも大事だと思う。

選手の寿命を縮めてまでやる必要はないと言うご意見。事実アジアシリーズよりもプロ生活の方に重きがある選手達は少なくないでしょう、身体に鞭を打たせてまでというのはシリーズに出るメリットが現状薄い以上は、僕らファンからは強くいう事はできません。ならばアジアシリーズが怪我を押してでも出たい大会になればいいのですが、スポーツ選手にとって怪我を押してでも出たい大会となるには、そこに至るまでに多くの選手達が大会へ価値や権威を付与していかなくてはなりません。進めば進んだ分上がる価値、退けば退いた分下がる権威、といって強要する理由が無いのも事実ですしね。

・盛り上がりにかける。

歴史の権威が無いならばファンによって注目度をあげたりして価値を補完すればいいのですが、そのファンだって今現在の価値の低い状態で盛り上がれる人は限られてくると思います。僕らに出来ることは自分達だけでも盛り上がっていく事だけなんですが、まぁなかなか難しいですよね、自分ひとりで盛り上がり続けるって。



第二位 5 「アジアシリーズは必要だが選手は出したくない」


・日本シリーズの覇者を参加するのは絶対反対です。現状罰ゲームだからです。カップ戦を開催してその優勝チームを参加させるべき。

言っちゃうんだ、みんなそれとなく言わないようにしていたのに罰ゲームって言っちゃうんだ。このあたりの話は以前の日記で触れた事がありますが、確かに日本シリーズの覇者が出る現状は「長期に渡って戦う体力的なペナルティ」と「日本の覇者と言う権威の背負わされるペナルティ」があります。罰ゲームと言えば聞こえは悪いですが、実際メリットは少ないので仕方がありません。カップ戦については星野監督あたりが野球版天皇杯の設立について触れた事もありましたし、独立リーグもできた今では不思議な話ではないかと思います、双方妥協のいいアイディア。ただそうなると今度は「天皇杯」の軽視の問題とか云々かんぬんでてきそうな予感。

・必要だと思うのですが、日程的にちょっと罰ゲーム気味orz 特に今年とか五輪予選もありますし^^;

これは世界の野球が基本的にMLBと一緒に動いている事に理由があるので、正直、どうにもならないというのが事実でしょう。3~10月までは世界中の選手がほぼ拘束されますので、基本的に野球の国際大会は涼しいで止められる秋、及びギリギリマイナーリーガーが呼べる春にしか行われません。五輪本戦なら仕方ありませんが、身体も動かぬ真冬に野球するくらいならその時期に予定がみっしりというのも頷けます。MLBが選手をするっと出してくれるようにならない限り解決しない問題ですので、多分審判問題と並んで、永遠にどうにもならない問題の一つなんじゃないかと思います。

・怪我など怖い

まぁ事実過ぎて何も言い返せませんけども。



第一位 48 「アジアシリーズは必要で選手も出したい」

・選手の疲労等を考慮すると不要論も分かりますが、アジア地域の総合的な発展のためなら必要でしょう。日本の国際試合で負けられないプレッシャーは同じですし。でも今年の日程はきつい、五輪予選等がある場合は国際対抗試合なのですからそれに代替でも良い。

日程的にあまりに無理がある時は差し替え、というのはいいアイディアだと思います。ただクラブ1を決める試合と銘打ってしまっていること、及び優勝球団と代表でだぶっている選手はそうそう多くない事を考えると、彼らのために国際戦の有無を決めるというのは難しいんじゃないかな、と思えなくもありません。今後体型が変わっていく可能性は大いにありますので、まぁ様子見という事で。

・野球の発展を考えると絶対に必要な大会だと思う。いろいろと課題はあるが、少しずつ改革していっていい形を見つけ出していけたらと思う。僕らファンは野球の国際大会をつくっていく過程を楽しむというスタンスでアジアシリーズに触れていったらいいと思う。

悪い部分と言うのは年数をかけなければ見えてこないものですし、逆に良さも然り、生まれて数年で判断してしまうのは僕も早計だと思います。にしても本当面白い時代に生まれました、何事も創世紀に立ち会えるって幸せです。

・各国シーズン終了直後でなくオープン戦時期に行うべき。選手の健康、3国のファン感情、イベント性に配慮。その上でコスト/スポンサー問題はあるが、キューバ、カリビアン、南半球/豪、欧州/蘭か伊から優勝・強豪チームを招き、AB組での世界シリーズをIBFにアピール、トヨタカップ化し、将来のMLB対決へ。

オープン戦の時期という案には難しいポイントが3つあります。優勝球団同士での戦いと銘打った大会で、昨シーズンの面子も変わってしまうであろう覇者が登場して我々は素直に喜べるのであろうかというポイント。WBCがこの時期から開催時期をかえる事はまず無いであろう為、どうしても競合してしまうというポイント。キューバとカリビアンシリーズ覇者が時期的に出づらく、他の地区にとってはあからさまに不利な時期だというポイントです。トヨタカップ化は是非このまま進めていってもらいたいですね。

・日本が優勝を逃すようになれば風向きも変わるのでは。 

多分日本の恥(笑)とかいっぱいネットで言われるハメになるとは思うのですが、申し訳ない話ですが、どこか負ければ風向きも…という願いも確かに存在してしまっています。でもまぁ…自分の贔屓チームに負けられるとたまんないよね、とは言えこうやって自分達の番では負けませんようにって考えてる事こそ罰ゲームだしね…、本当…人間って浅ましいね…。

・とにかく野球を世界に広めたい!!日本プロ野球球団増やすべき!!

球場がそんなに無いよ!増やしても良いけど制限がないと戦力均衡がますます保てなくなっていくよ!でも僕も見たいよ!社会人野球からプロ昇格とかあってもいいと思うよ!

・ただ今年のような1年中野球やってる日程では選手はきついと思う。もうないと思うけど

今年は野球ファンにとっては本当嬉しい年でした、が、岩瀬にとっては寿命が縮んだ年だったように思えました。考えたんだけど逆に公式戦の日程削るっていうのはどうだろう。交流戦の日程数との見直しも兼ねて。

・将来はサッカーのトヨタカップのようなクラブワールドシリーズに発展してほしい。

僕もです、完全なる至高の同意。ただサッカー同様の開催国である日本超有利方式はあまりプラスが無いように思えますので、是非是非持ち回りでお願いしたいところです。

・将来的にワールドシリーズのアジア枠に結びつくほど権威あるシリーズになって欲しい。

これをやるためには、サッカーワールドカップでイングランドを孤立させるレベルにまで追いやったように、世界の野球シーンからMLBを孤立させるレベルにまで世界を味方につけなくてはいけません。ワールドシリーズというのはMLBという興行団体の一つの興行ですので、MLBが自分達の管轄外のアジアプロ参戦を見越してアジア枠を作るという事は、WBCのような形態で無い以上、ありえないように思えます。もちろん利益が出ると見越さなければそんな事しないでしょうし、MLBの方からそんな枠作りたいと言い出した時期には、もう既にイベントとしてワールドシリーズ並の盛り上がりができている事でしょう。どっちにしても、ワールドシリーズを越えるレベルを目標にしないとうまくいかない気がします。

・奢れる者は久しからず。

ただ悲しいかな、日本野球をアジア内で平家に見立てると、別にわざわざ源氏に戦う場を与えなくても、これからずーっと僕らが最強といってアジア一位にのさばることも出来てしまうんですよね…。

・アースシリーズと銘打ったアメリカ以外のプロチーム参加の大会に発展してほしい

スケールがでかいですね、アースとは浪漫が溢れこぼれてます。今はまだプロの定義が曖昧ではありますが、クラブという見方でいけば参加してくれる国はかなりあるでしょう。

・自分たち(日本)さえよければいいという発想はよくない。韓国・台湾のチームのレベルも上がっているのだから、今後もっといい勝負ができるのでは?

結局はそう思える人が何人いるのか、という問題だと思います。この問題が厄介なのは、普通アジアシリーズに反対するのは多少なりとも野球をかじっている人で、野球に興味ない人は普通に考えたら「やればいいんじゃない」としか言わないという事です。さらにいい勝負をして喜ぶのは野球を多少なりともかじっている人、一方がたてば一方がたたない現状です。

・エントリーを読んで考えが変わりました。仰るとおり、これを罰ゲームと捉えて全力で望まないのはあまりにも自分勝手ですね。

俺はっ…俺は御免被るっ…!見てみればいい…確かに人気は下がっちゃいるが…まぁ…死ぬことはないだろ…プロ野球…。つまり…わざわざここで勝負に出なくたって…最低…生き残ることは出来るんだ…!十年…二十年…うまくいけば死ぬまでのもつような人気は既に手にしてる…!それをなんだ…ああ…?他人の事を思え…?人間は…そんなに他人のことを考えられねぇっ…!ここで一番を失うリスクを負ってまで出る必要が…そんな必要がどこにあるっ…!?いい勝負なんて…結局運否天賦じゃねえかっ…!賢明…!ケーブルにでもはいって楽しむほうがはるかに賢明…!みたいなのはどうでしょう。

・韓国や台湾、中国と普段見ることの出来ない選手との対戦を見たいから。将来的に人口の多いインドや東南アジアにも野球を普及させ、アジアシリーズに参加させて欲しい。

やっぱり国際戦の魅力って知らない人たちと野球ができるって言うワクワク感と好奇心ですよね。アジアシリーズも収益の一部をアジア地区での野球振興に当てるみたいな事があってもいいのでしょうが、なかなかそうそう潤った状態とも思えませんので仕方がありません。クリケットの強いインド、気候や文化的に野球のはいりにくい東南アジアではありますが、このシリーズ参加を野球をする人たちが目標にしてくれたら嬉しいですね。

・オーストラリアを来年から入れてやってほしい。中国には悪いけどレベルが上がらないから、というか北京が終わったらもうサヨナラでいいんじゃね?そして新しくオーストラリアやオランダ、メキシコあたりを連れて来れば面白くなると思うよ

中国サヨナラは金出してるのが日本企業だしまずないんじゃね?ていうか台湾戦接戦だったのにサヨナラはきつくね?オーストラリア参加という案は本当によくききますし、実際どこかのスポーツ新聞では来年の参加が決定的と関係者が話していたなんて飛ばし記事が書かれていましたが、個人的には眉唾な部分も多くあります。理由はいくつかありますが、まず一つはクラブ制のオーストラリアでは1クラブの参加人数が少なく、それでいてクラブ数はとんでもなく多いという1チームの選手層の薄さの問題があります。じゃあリーグ代表とか国家代表とか連れてこれば良いじゃんって話なのですが、マイナーに積極的に選手を送り込んでるオーストラリアでは、大義名分が無くてはなかなか一線級を集めることが出来ません、今回W杯の為に集まった面子を見ていただければ分かると思います。キューバでさえ16球団あって不利と言っているのに、オーストラリアなんて不利の極みみたいなもんです。

・しかしながらチーム数は増やしてほしい、将来的にはメジャーのポストシリーズに参戦も・・・

よく聞くところで言うとオランダという案を聞きますが、オランダもチーム数が多い分、なんらかのてこ入れがないとかなり難しいですし、アジアというくくりを崩すのは難しい気がします。欧州から強豪を招いてという事も考えられますが、欧州を呼びたいというのならば「アジアとの混合大会」にするか「欧州一位とアジアシリーズ一位との対抗戦」という形が現実的なところでしょう。欧州クラブ杯優勝チームでかろうしてどうか、という所だと思いますが、しかしいくら欧州クラブ杯優勝チームとは言え現段階ではアジアプロとの間には実力差がありすぎ、アジア対欧州の対抗戦ではイベントとしてかなり成立が難しい気がします。しかし欧州から数カ国、あるいは欧州クラブ杯優勝チームをリーグ戦に参加させるという事になると、これもまた揉めるでしょう。レベルを保つためには欧州優勝者をアジアチームより下に配置させなければいけませんし、欧州とアジアを同じスタートラインで争わせるとレベルの差が出すぎる上、多分出場国家の選出の際にWBCのようにもめます。難しいね、国際大会って。

・まだまだ小さな大会で注目度も低いですが大きな大会に育つ可能性を秘めてると思うのでぜひともがんばって欲しいです

まったくもって同じ意見です。ここでこの可能性を見限るというのはあまりにもったいない話でしょうから。可能性止まりにしないようにしないと。

・開催地は東京ドームでなく四カ国の持ち回り開催にするべき。そして、大会の真の意味を持たすために日本が一度は負けるべきだろう。将来的にはカリビアンシリーズとの兼ね合いもおもしろいと思う。

というか優勝チームのホーム球場での開催が最もいいんじゃないかと思うんですが、とはいえ日本国内でも韓国台湾の人たちをお客に呼べて採算が出せる地域なんて東京くらいしか無いでしょうから、なかなか文句もいえません。韓国は気候的にドームじゃなきゃ無理だし。カリビアンシリーズとの兼ね合いは時期的なもので相当苦労するんじゃないかと思います。春先に行うとアジア地域にとっては昨年の王者が出てくる結果になりますし、少し時期がずれたら皆マイナーリーグキャンプに行ってしまっています。しかし秋開始直後に行うと、カリブの人たちにすれば昨年の面子はすっかりいませんなんてこともありえてしまいます。どっちかが妥協するしかないんですが、妥協、できるんでしょうか、というかMLBは許してくれるんでしょうか。

・フィリピンとイスラエルもいれてあげろよ

俺に言われても。フィリピンは裏筋情報ですが、近いうちにお目見えするかもしれませんよ。イスラエルはどうでしょう、リーグ戦が終わるのが8月と早く、それでいて中国のように選手強化試合を組めるわけでもないので、やるとなるとかなりきつい気がします、まあこっちもMLBのお許し次第でしょうね。

・今後、プロ野球の生き残りには国際化が不可避。カリビアンシリーズの勝者との対戦や将来的にはワールドシリーズへの参加を目指してほしい。

カリビアンシリーズとの兼ね合いについては上記の通りです。やっぱり多くの国でスポーツが頭打ちになっている現代、生き残るためにはパイをシェアしあうしかないですよね…。

・開催は東京ドームではなくの本拠地でホーム&アウェイ方式 中国の代わりに豪州を参加 日本シリーズより面白いのだが、世間では人気ないのが残念   
オーストラリアについては代表が来るという事でよろしいでしょうか。今回訪れた代表もアテネの代表も確かに日本のファンには強く印象に残ったとは思います、が、クラブナンバー1決定戦であるアジアシリーズでマイナーリーガーである彼らの参戦を認めるとアジアシリーズと言う意味が薄れてしまうのではないかなと思います、中国は国家代表ですが全員自国リーグの選手達ですし。しかし先ほども言ったとおり、オーストラリアの国内リーグは決して層が厚いわけではありません。きついんじゃないかな。

・単純に面白いから

今日のあっぱれ。

・まぁ自分の贔屓チームがアジアシリーズにでるまで何年かかるかわかりませんがorz

このポジティブ感とネガティブ感、広島ファンかオリックスファンと見た。

・初めてのアジアシリーズは、ベニーがMVPでした。確かにバ監督はイベント好きで、ベニーはそれに付合ったのかもしれませんが、他チームの監督も何とかして主砲を試合に出すべきかなと。あと、どうせ日本でやるなら出場チームの地元でやったらどうなんでしょ?宮城野以外なら可能な気がするんですが…

もともとバレンタイン監督はリアルワールドシリーズ賛成派ですし、イベント好きですし、その上ベニーは彼の愛弟子のような存在でしたからね、契約の関係でも難しいんじゃないかと素人は心配をしてしまいます。ホーム開催については大賛成です、が、そうなるとアウェーにお客さんが全然いないなんて事も少なからずありそうな気がしないでも…。

・続けていくことが大事だと思う。続けて開かれることも大会の価値を高めるんじゃないか。

仰るとおりです。途絶えるたびに権威が下がる、続けることに意義がある、でもそれが難しい、ああ無情。

・「アジア一」という響きがいい。ファンとしては誇れる。

そう思ってくださる方がもっともっと多くてくだされば、もといいてくださるはず、と願っておりますです。

・アマチュア、特に高校レベルでもシリーズをやって欲しいですね。

甲子園の後に韓国台湾の高校と優勝決定戦とか、もう部活動の域通り越してますね、僕とか目をつぶれば果てしなく遠い闇しかよみがえってきませんが、そんな浪漫溢れる青春のあり方もありえるのかと。

・大規模かつ、長期的な野球の振興には良いと思う。加盟国を増やして世界的なイベントに発展すれば良いかな。

一番の理由として、アジア地区ではヨーロッパ地区のように頻繁な交流がアジア野球連盟によっては行われていませんので、アジアに住む全ての野球ファン達の目指すべき場所、そんな場所として成長していったらいいんじゃないかと思っています。しかしそれにはレベルの差とか色々もんだいがあるんですけど、まぁ五輪消滅後のアジアの野球後進国が野球を続けていく理由になるような大会になったら素敵なんじゃないかと。今現在はまだプロリーグによる大会、手を上げた国全てが参加できるような自由な大会ではありませんが、是非是非規模を広げ、裾野を広く来るもの拒まずの精神で行ってくれると嬉しいですね。

・まずは日本のチームが負けること。他国での関心が上がり日本チームの本気度が増す。それで大会の権威が上がるはず。

そうは言っても…贔屓チームには負けてもらいたくないですよ…想像すると怖いじゃないですか…?ネットで日本の恥(笑)とか野球をする資格無しとか書かれちゃうの…また韓国とか新聞の口調が強いからさ…韓国野球列島成敗とか書かれちゃったり…日本シリーズ優勝で沸いた街中やファンが一挙に微妙な空気に包まれて…ヒィィ。まぁ僕は多分「これでアジアシリーズも国際大会らしくなった」とか言って自分をごまかすとは思うんですが、そういう意味でも大賛成です、保険的なニュアンスで。

・管理人だし

やーいバーカバーカ

・違う環境で野球をしている選手と試合をするのは、その選手にとって今後のプラスになるでしょう。個人的には、毎回オッと思わせる選手が他の国にもいて楽しいですけどね。

実際にプレーしている選手達に、彼ら自身がアジアシリーズをどう考えているのかは是非とも伺ってみたいところですね。僕個人としては3国間でもっと移籍が活発になって、うわーこいついたなー、みたいに喜べる選手が他の国に増てくれたら楽しいんじゃないかと思います。



長かった。

posted by shoeless | 06:49 | アジア野球 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2007年12月03日

12月3日五輪アジア予選

北京五輪アジア予選最終日の総括です、オッケェェェェェェェェェェイ!とりあえず今日ぐらいは素直に喜んどきゃ正解だと思います!オッケェェェェェェェェェェェェェェイ!日本野球代表、北京五輪出場決定おめでとう!!



フィリピン 1-13 韓国

フィリピン先発は日本戦でも先発したロブレス、韓国はデビルレイズ柳済国の先発で始まった試合。ロブレスは2回こそタイムリーを浴びますが、その後は安定したピッチングを続けます。そして5回にはヒットで塁に出た5番ロハスが、ワイルドピッチとエラーの間にホームをかけぬけ、今大会初得点で1点差に迫る勢いを見せます。しかしそれもつかの間の5回、ロブレスは3つの暴投を放つフリーダムっぷりで一気に崩れ未踏の地に突入、フィリピンは7失点でロブレスからデラカルサダに継投しますが、それでも韓国打線は止まりません。その次の回も打ち込まれ計13失点で7回コールド、台湾戦に続く善戦なるかと言う展開も見られた試合でしたが、終わってみれば層の厚みで負けてしまった感じのする敗戦でした。韓国は台湾の日本戦勝利と言う望みに賭けて戦った試合でしたが、昨日の奇襲攻撃での敗戦でむしろ日本に勢いをつけてしまったかもしれません。負けたフィリピンはすぐにSEAゲーム行き、勝った韓国は最終予選行き。フィリピンは今回手も足も出なかったタイのエースキッサダーが打てるか、韓国は怪我人を減らせるか、両国とも残念でした。



日本 10-2 台湾

満を持して登場のイケメンエースダルビッシュ日本対復活のエース陽建福台湾の両先発で始まった北京五輪アジア予選最終戦。ラストがこのカードとは憎いね、結果無くても好試合、さも、ありなん。日本は初回から四番新井ががっつりタイムリーで先制、台湾も6回四番陳金鋒のツーランホームランで逆転します。張り詰めた緊張の糸が耐えられなくなったのは7回表の日本の攻撃、高等を続けていた先発陽建福が満塁のピンチを招くと、台湾ベンチはこの局面で耿伯軒を投入します。しかしスクイズを決められるわタイムリーを打たれるわで勢いをさっぱり止められません、その後も台湾ベンチは次々と豪華なリリーフを送り込みますが、結局どうにもなりませんでした。この回だけで陽建福、耿伯軒、倪福徳、曹錦輝、うわーい、近所のビュッフェより豪華で色とりどりー。残りは9回だけでしたが、台湾はこの回が終わった時点で青色どころか桃色吐息という状況。最終回のマウンドには日本の新守護神上原があがりましたが、既に宴もたけなわって感じでした。最終回をきっちりと抑え、この大試合で日本代表圧勝、北京五輪のアジア1枠を実力でもぎ取りました。試合としても面白い、そして熱気溢れる大会だったと思います。おめでとう日本代表、ありがとう日本代表、一年間お疲れ様でした。オッケェェェェイ!

posted by shoeless | 12:21 | 国際大会 | コメント(2) | トラックバック(1)