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ナゴヤドームと中日ドラゴンズの微妙な一体経営(8) 恐竜から昇竜へ

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中日ドラゴンズの復活のために一番必要なのは、観客動員を回復させることだが、組織上の問題がある。

『ナゴヤドーム 8ゲート 19通路 29列 R321』 Photo by キット / クリエイティブ・コモンズ(表示 - 非営利 - 継承)

ナゴヤドームでの試合のチケットを見ると、

主催/中日新聞社 中日ドラゴンズ

と書いてある。意味するところは、チケット販売で親会社の関与が深いということだ。名前の順からすると、むしろ親会社に主導権があるのかも知れない。新聞の拡販とからめて招待券を撒く際に都合がよいことは理解できる。

ただし、弊害もある。現場と観客の間が離れてしまう。チケットを親会社で買い上げていたら、現場の創意工夫が自分たちの成果として返って来ない。

同じことがシーズンシートにも言える。開幕前に売上が確定することは経営安定上魅力だが、売った席が空席でも構わないという無責任を助長しかねない。

中日ドラゴンズはシーズンシートの席数を来場に関わらず観客動員に含めて発表し続けている。近年では、見た目で実感する数と発表にかなりの開きがある。当然、現場のスタッフはそこにトップの手抜きを見透かす。

ドラゴンズの経営不振に様々な外部環境の変化があるのはもちろんだが、行き着くところは、観客動員の集計に象徴される、かつての恵まれた時代からの変化を直視して来なかったことが最大の原因である。

本来ドラゴンズは中京圏という日本有数の大都市圏を独占できる有利な立場にある。観客数発表に違和感を感じるということは、いまだ他球団が羨むくらいのシーズンシート契約数がある裏返しである。そして、十分黒字が可能な客席数のあるナゴヤドームもある。さらに、不完全といえども、そもそもナゴヤドームとドラゴンズは赤の他人ではない。

これだけの潜在能力を眠らせているのだから、どう呼び覚ますかだけの話である。改革の進め方は様々あるだろうし、すでに始めているだろうが、まず手を着けるべきは観客の実数を数えることではないか。ドラゴンズが恐竜となるか昇竜となるかの分岐点はそこにある。



参考資料:

 今季の戦いぶりと、空席の目立つドームに足を運んだことのある方は、『ウソだろ!』と叫びたくなるはずだ。数字のからくりがある。シーズンチケットがどんな形であれ売れれば、実際観戦に来ていなくても実数としてカウントされる。

【球界ここだけの話(654)】中日と広島の観客動員数に感じる違和感,2016/9/4,SANSPO.COM

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ナゴヤドームと中日ドラゴンズの微妙な一体経営
タグ:
観客動員
ナゴヤドーム
中日新聞社

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この記事へのコメントコメント一覧

ナゴヤドームと中日ドラゴンズの微妙な一体経営(8) 恐竜から昇竜へ

aaakkk様コメントありがとうございます。ブログ拝見しております。

今回調べて、組織内での新旧のせめぎ合いでなかなか前へ進まない印象を受けました。極めて典型的な日本の会社だと思います。それでも、ドアラだったり、落合氏招聘だったり、個別にはいいチャレンジをしてきました。中で頑張っている人はいるはずなので、その人たちを後押しできるかでしょうか。それなら、今回の調査で1か月縮刷版に目を通したのが徒労に終わった中日新聞でも貢献できるでしょう。

ナゴヤドームと中日ドラゴンズの微妙な一体経営(8) 恐竜から昇竜へ

コメント失礼します。

連載お疲れさまでした。

中日の収支に関しては、昔、興味があって調べようとしたのですが、
これが良くわからないですよね。

親会社の経営状態が思わしくないのは、時代(新聞と言う媒体の限界)の流れでわかってはいたのですが(再三、リストラをしています)、

収支が改善しませんと、
今の低調さは改善されない可能性も覚えます。

まずは、観客を戻す事ですよね。
横浜という、弱くても観客動員を増やした例もありますし、企業努力次第でを覚えます。

商圏を考えますと、かなり恵まれているハズなので、今後の施策を注目しています。

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