2007年07月29日
韓国の気合と日本の歯がゆいパス回し。その2つばかりが目立つ日韓戦から一夜明けて、落ち着いた気分で日本代表のアジア杯を振り返ってみた。いいたいことを無駄なく伝えるために、Sportsnaviにのってたオシムさんのインタビューhttp://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200707/at00014037.html
を元に書いていきたい。
まず、オシムは韓国戦敗退の原因について、FWが得点できなかかったからだと率直に答えている。確かに大会を通じて高原以外のFWは活躍できなかったし、(高原4得点、巻2得点)。トーナメント3試合では高原のオーストラリア戦での1得点のみ。
さらに、固定化されたように見える選手交代については、「ディフェンスラインの裏をねらう意図」と答えている。
この2つの問題について考えたいのだが、まずFWに関しては、選出ミスがあったのではないか。Jで点のとれていない矢野を呼んだのはなぜか。確かに、巻がけがをしたときの控えとしては矢野しかいないのかもしれない。しかし、結果的に何度もチャンスをもらいながら、交代選手としての役割を果たせたとは言い難い。
佐藤寿人に関してはJで日本人得点王を争っているし、代表の常連だから召集には納得がいくが、正直途中出場では彼の特徴は生きないのではないかと思ってしまった。点で合わせるタイプの寿人は、頭から出してこそ生きるのではないか、と。
それならば、大久保嘉人のようなより強烈なキャラクターを持った選手の方が、途中出場に適していたのではないかと思う。
したがって、固定化したかのように見える選手交代の中で佐藤と矢野が繰り返し使われたのは疑問であった。
もう一人の交代選手、羽生直剛については、投入で流れを変えた場面もあり、一定の評価はできると思う。しかし、彼以外が続かないという点が今の代表が抱える大きな問題であり、今回「勝ちきれなかった」大きな要因の一つだと思う。三都主、稲本、本田圭祐など、わかりやすい武器をもったジョーカーを招集することが、現代表がもうひとつステップアップするための鍵なのではないか。
そういったことを考えると、今回アジア杯という真剣勝負の長い戦いに臨むにあたって、ある程度キャラクターの似た選手を招集してしまったことは大きな失敗であり、招集メンバーを決定した時点で、トーナメント戦で勝ち残れない要因が固まっていたということである。その意味で今回の日本代表の敗退は必然であると考えられる。
オシムはサウジ戦と同じ選手をもう一度使ったということに関して「チャンスを2度与えて同じ失敗をした選手は2度と使わないかもしれない」と語っている。これが具体的にどういったことを指すのかは正直測りかねる。チーム全体をさして、今大会を戦った同じやり方はしない、ということなのか、特定の選手に対してそう考えているのか。
あくまで推測ではあるが、後者の方が可能性は高く、今回オシムの期待に添えなかった選手は次のカメルーン戦では起用されない可能性が高い。今回のアジア杯をどうオシムが評価しているのか、その本当の答えはカメルーン戦の招集メンバーを見ればわかるであろう。
posted by やーり |18:45 |
Jリーグ |
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2007年07月18日
これが運命のいたずらか。
予想よりもかなり早い段階でオーストラリアとの雪辱戦が実現する。
はやる気持ちを抑え、まずはヴェトナム戦の振り返りから。
選手採点は以下の通り。
川口(6.0)オウンゴールは事故のようなもの。安定したセービング。
中澤(6.5)攻撃にも加担し、精力的にプレー
阿部(6.0)時折よいフィードもあったが、もっとできるはず。
加地(5.5)積極的に組み立てに加われていた。
駒野(6.5)中村とのパス交換など、積極的に攻撃にからむ。
中村俊(7.5)文句無し。額面通りの活躍。
中村憲(5.5)UAE戦よりは安定したプレー披露も、オフェンスの貢献がまだまだ物足りない。
遠藤(7.5)文句なしのMVP。風格すら漂うプレーぶり。
鈴木(5.5)前半はフィルターになれず苦しいプレーも、後半は安定した。
高原(6.0)精力的に動いて巻をサポートした。
巻(7.0)得点の場面以外のプレーには課題残すも、2得点は立派。
水野(5.0)交代選手はいずれも試合のアクセントとまではなれず。
佐藤(5.0)
羽生(5.0)
全体を振り返ると、横綱相撲で勝ちきったなという印象。先制されてすぐ追いついたあたりで、もはや負ける気がしなかった。中村俊輔のあのプレーを見て、ヴェトナムはかなり面喰ったのではないだろうか。
「俺がマジでやったらいつでも点は取れるぞ」
そんな気迫を感じる切り返しとクロスだった。前半は中盤が前がかりで、ボールを奪われた瞬間に鈴木1枚になってしまう場面が多々あったが、結果的にそこをつけなかったヴェトナムに助けられた。
光ったのは遠藤の貫録あるプレー。もはや大ベテランかのような落ち着きで中盤に君臨。FKを決めたところもさすがである。今まで代表での遠藤のキックはなんとなくポストに嫌われるなど、「決めきれない」印象が強かったが、そんなイメージを払拭する鮮やかな一撃だった。
さて、快勝のヴェトナム戦を終え、いよいよ宿敵オーストラリア戦。
上り調子、日本に対していいイメージを持っているサッカールーはガツガツきてW杯の再現を狙ってくるだろう。そんなオーストラリアに対して日本はいかにしてリベンジを果たすか。
ずばり、キープレーヤーは中村俊輔でも遠藤でもなく、中村憲剛だと思う。グループリーグの活躍でガチガチに警戒されるであろう前者2人に対し、憲剛のマークは甘くなるはず。そこで今までは影をひそめぎみの展開力を存分に発揮してほしい。弾丸ミドルにも期待したい。
また、W杯の復讐に燃える中澤、川口らジーコジャパン組には気持のこもったプレーでオーストラリアに「なんかこいつらあのときと違う」と思わせてほしい。何かがおかしい、そう思わせたら日本の思うつぼである。
W杯の傷はW杯でしかいやせない、が、しかし、とりあえず傷に対する応急処置は、このあたりでしておきたいものだ。頼みますよ、オシムさん!
posted by やーり |00:41 |
日本代表 |
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2007年07月15日
「トリデンテ」という言葉を覚えているだろうか。
パトリック・クライファート、リバウドという2枚看板に加え、その年のワールド・ユースで大活躍したハビエル・サビオラを加えた01-02シーズンのFCバルセロナで、その3人のスターを並べた布陣を「トリデンテ」と呼んだ。
3人で流動的にポジションを入れ替えるそのスタイルは、翌年のW杯の3Rにもつながり、3トップの系譜は現在のバルサのスタイルに受け継がれる。もっとも、このトリデンテは決して成功とは言えず、どちらかというと並べることでトップ下に入った選手の攻撃力が消えてしまっていた印象である。
この反省を生かしてか、現在のバルサは1人のCFに2枚のセカンド・トップという形で3人のFWを並べている。
話しが若干それたが、当時のバルサはルイス・“ペセテーロ”・フィーゴが抜けた後の暗黒時代で、補強は失敗を繰り返し、タイトルとは無縁であった。
そんな時代にあって、Wユースで大活躍した“マラドーナ2世”サビオラの加入は希望の光であった。加入1年目からリバウド、クライファートと並び活躍するサビオラは、長きにわたりバルサの前線を支えるであろうとバルセロニスタの誰もが思ったであろう。
サビオラのいいところは、なんといってもゴール前での落ち着きであろう。バセリーナ(ループシュート)が得意で、キーパーさえもかわしてゴールを決めることもしばしば。密集を抜ける1瞬のスピードやテクニック、からだに似つかわしくないシュート力。
およそストライカーに必要なすべての能力を、20歳にして持っていた。
唯一、上背の低さ、ヘディングの強さという先天的な欠点をのぞいて。
こうした能力を存分に生かして、加入後3年は順調な活躍を続ける。しかし、チームが新たなプロジェクトを始めるにあたって、彼の居場所はなくなってしまう。それが彼のプレースタイルに起因するのか、前会長の遺産で、高額のサラリーをもらっているということに起因するのかはわからない。
わかっていることは、彼がここ3年間、それまでの3年間とは全く異なるキャリアを歩んだということだ。サビオラほどの選手がレンタル移籍を繰り返し、ベンチを温めることになるとは、6年前誰が予想しただろうか。
そして、いま、かつてバルセロニスタのアイドルであったサビオラは、バルサの宿敵・マドリーの選手となってしまった。
さようなら、コネッホ。願わくば、ベルナベウでは再びピッチの上をかけまわらんことを。そして、カンプ・ノウに帰ってきたときは暖かい拍手に迎えられんことを。
posted by やーり |12:05 |
バルサ |
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2007年07月14日
これぞ海外組!
高原2ゴール!!
俊輔1ゴール、1アシスト!!!
てな感じがミーハーな見出しでしょうが、それじゃあ面白くないので、3-1の快勝?で終えたUAE戦をバッサリ切っていきたいと思います。
まずは選手の採点と寸評から。
GK
川口(6.0) ワンサイド気味で時折鋭いカウンターを食らうという難しい状況ながら、集中して守っていた。DF陣への指示もよく出ていたようで、リーダーシップを発揮していた。
DF
中澤(6.5) 前回大会のヒーローとあってか、徹底的なつぶしに合うも、粘り強いディフェンスを続けた。
阿部(5.5) 得点を許した場面を含め、安定感に欠けた。
駒野(6.0) 終始積極的なポジショニングで攻守に貢献するも、つめが甘い。
加地(6.0) 駒野同様、豊富な運動量で活躍するも、クロスの精度に欠けた
MF
中村俊(6.0) もっとできるはず。GKとの1対1を外した場面を含め、まだまだコンディションが100%ではないことがうかがえる。
中村憲(5.5) 効果的なサイドチェンジはあったが、軽いプレーが多く、安心してみてはいられなかった。
遠藤(7.0) 前半は躍動感あるプレーでチームをひっぱり、後半はチームを落ち着かせる安定感あふれるプレー。
鈴木(6.0) 負傷交代するまでは適格なポジショニングで中盤を支えた。
今野(‐) 精力的に動いていたが、試合にすんなり入っていけたとはいいがたい。
水野(6.5) 右サイドを活性化させ、相手の脅威となっていた。
羽生(5.5) 右サイドに偏り気味。もっとダイナミックに動いてほしかった。
FW
巻(5.5) 泥臭くボールを追ったが、FWとしての仕事(=シュート)が見られなかった。
高原(7.5) 貫禄の2ゴール。レベルの違いを見せつけた。
上記の採点を見てわかるとおり、前回および前々回大会経験者はさすがのプレーを見せるも、今大会でアジアカップ初出場の面々は軒並み雰囲気に呑まれるか、逆に緊張感に欠けるプレーをしてしまっていた感がある。
逆にいえば、グループリーグを突破し自信がついて普段通りできるようになればもっとよいチームになる可能性はある。中村の左足にすべてを託した前大会とは異なり、中村高原の2枚看板に加えて遠藤が中盤を仕切る今回のチームはより多様な戦い方が期待できる。
すなわち、チームがよい方に回り始めれば、レバノン大会のようなかなりクオリティの高いサッカーを見せられる可能性を持っている。
おそらくまたオシムの雷が落ちるのであろうが、阿部、中村憲、駒野、巻らにはこれがアジアの戦いであるとう自覚を持ったプレーをしてもらいたい。
それができたとき、このチームはもうひとつ上の段階へ行けるはずだ。
posted by やーり |00:45 |
日本代表 |
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2007年07月08日
いよいよ明日のカタール戦から、日本にとっては3連覇のかかったアジア・カップが始まる。過去の2大会を見ると、いずれも大会を通じてキープレーヤーが活躍し、次第にチームとしてのまとまりもでてきたのは言うまでもない。
2007年のアジアカップの日本代表メンバーは以下の通り。
GK
川口 能活 (磐田)
楢崎 正剛 (名古屋)
川島 永嗣 (川崎)
DF
中澤 佑二 (横浜FM)
坪井 慶介 (浦和)
加地 亮 (G大阪)
駒野 友一 (広島)
MF
中村 俊輔 (セルティック/スコットランド)
橋本 英郎 (G大阪)
羽生 直剛 (千葉)
遠藤 保仁 (G大阪)
中村 憲剛 (川崎)
鈴木 啓太 (浦和)
阿部 勇樹 (浦和)
今野 泰幸 (FC東京)
山岸 智 (千葉)
太田 吉彰 (磐田)
水野 晃樹 (千葉)
伊野波 雅彦 (FC東京)
FW
高原 直泰 (フランクフルト/ドイツ)
巻 誠一郎 (千葉)
佐藤 寿人 (広島)
矢野 貴章 (新潟)
2000年は名波がリーダーとなり、西澤・高原の2トップが大爆発。川口も決勝でビッグセーブを連発した。中村と名波の連携も印象的であった。
2004年は中村が中心となり、玉田がラッキーボーイに。この大会でも川口のスーパーセーブが光った。
では2007年はどうか。チームの中心は間違いなく過去2大会のヒーローである中村、川口、高原、中澤であろう。こうしてみると、オシムが各ポジションに1人ずつリーダーになりうる人材を招集していることが伺える。
こうした核になるべき選手たちが額面通り活躍し、かつ2004年の玉田、2000年の高原のようなラッキーボーイ的な存在が活躍することが、1月にわたる長い戦いを勝ち抜くための条件であろう。
さて、では今大会のラッキーボーイ候補は誰か。
ガチガチに警戒されそうな中村俊輔、高原、中澤(セットプレー時)の陰で実質的な攻撃のタクトを握るであろう中村憲剛、後半からのジョーカー的な登場が増えそうな佐藤寿人、そして浦和でセットプレイ時に無類の強さを発揮している阿部勇樹あたりではないか。
この3人が最終的にそれぞれ2・3点とれるようであれば、自然と日本は勝ち進んでいるであろう。
posted by やーり |11:43 |
日本代表 |
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