2007年06月24日
ついに“ティティ”、ティエリー・アンリ(29=フランス)のFCバルセロナ移籍が決定した。「プレミアリーグNo.1ストライカー」の呼び声高いアンリの加入がバルサに何をもたらすのか。
アンリ加入によってもっとも懸念されるのが、かねてから噂されていたサミュエル・エトーの移籍である。本人もチームも否定を続けているが、アンリ加入によってエトー移籍への条件はすべてそろったと言える。また、万が一の可能性としてロナウジーニョの移籍もまったくありえないとは言えない。メッシとイニエスタの急速な台頭により、もはやバルサの絶対的なエースはロニー1人とは言えないからである。
もし、両者とも動かず残留した場合はポジション争いやターンオーバーの実施などの贅沢な悩みを抱えることになってしまうだろう。その結果またエトーがキレてしまう可能性は大である。
ここまでは冷静な分析だが、ここからはバルセロニスタ目線で語りたい。というか1ファンとして語らせてほしい(笑)
アンリはスペインでいうところのいわゆる真の「カンペオン」(チャンピオン)であり、正真正銘の「クラッキ・メディアティコ」(メディア的な価値のある名手)である。またはイタリアで言うところの「グランデ」(偉大な選手)であり、「バンディエラ」(旗手)になりうる存在である。
このような素晴らしい選手が、バルサというクラブに加入した場合、ものすごい化学反応を起こすことがありうる。
もちろん、名門の重圧に負けてしまうこともあるだろうが、ファン・ニステルローイがレアル・マドリで再びベスト・ストライカーの一人として名を挙げたことを見ると、同じことがアンリに起こることを夢見てしまう。
では、実際にアンリはバルサでどういった使われ方をされるのか考えたい。来期ライカールトが引き続き指揮をとることを前提とすると、やはり基本となるのは4-3-3。となるとアンリは当然前線の「3」の一角に収まることになる。
彼のポジション適正を考えた場合、当然3トップの真ん中か左のセカンド・トップとなるのだが、フランス代表やアーセナルでの過去の姿を見ていると、どうやら左に流れるのは好きでも、最初から左にいるのは嫌いらしい。
すると必然的に真ん中が彼のポジションとなり、指揮官はエトーか、アンリかという選択を迫られることになる。
もしくはアンリとエトーの2トップにし、ロナウジーニョが中盤のコンダクターになるという手もある。また、エトーを左、メッシを右、真ん中にアンリ、トップ下にロニーという超攻撃的な布陣も可能だ。
ここでロニーとアンリのコンビは可能か、という問題が持ち上がる。両者ともスペースができてから左サイドでボールを受け、ドリブルでぶち抜いていくプレーが得意の選手。ポジションがかぶるのでは?という不安がある。
しかし、これは全く問題ない。むしろアンリが左サイドに流れればロニーは必然的に真ん中に入ってこられる。本来真ん中が職場のロニーとしたら大歓迎だろう。これによってロニーとメッシの距離が近くなり、二人のコンビという恐ろしいユニットが生まれるかもしれない。
むしろ課題なのはアンリとロナウジーニョが好き勝手動くであろう前線の裏のスペースである。ここを埋めるために是非ともほしいのがアビダルであり、ヤヤ・トゥーレだ。
いろいろと課題もあるが、アンリはバルサに多くをもたらしてくれるに違いない。まず、シャツは爆発的に売れるだろうし、夏のツアーのチケットもアンリによってますます売れるだろう。メディアの注目度もより増すはずだ。
そういった夏の喧噪をうまく切り抜け、シーズンでも大活躍してほしいものである。
posted by やーり |13:40 |
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2007年06月19日
今シーズン、最後に残ったタイトルであるリーガを宿敵マドリに奪われたバルサ。この絶対的な事実により、バルサの第2期ドリーム・チームともいえる黄金時代に完全に終止符がうたれた。
今期のバルサの敗北にはテン・カーテの放出、夏のツアーやW杯によるコンディション不良、トレーニング不足、チーム内の不和などいろいろな要因が挙げられるが、私が思うもっとも単純な理由は
「ハングリー精神の欠如」
だと思う。おなかいっぱいのウサギは走れないのだ。3年前、プロジェクトが始まったころ、選手たちはみなハングリーだった。誰もがタイトルに餓え、自分の力を証明したかった。
しかし今季のバルサはどうだ。
誰もが過去の栄光にすがり、「こんなはずじゃない。次はできるはずだ」「トレーニングさえ積めば」「○○が復帰すれば」などとたらればの言い訳を繰り返した。
その結果が、地味だが地力のあるセヴィージャ、タイトルに餓えたインテルナシオナル、大物食いのリバプールと奇跡的に結束したレアルからの敗北である。
何かを抜本的に変えなければならない。
選手か、監督か。
いま、バルサにはドラスティックな変化が求められている。
posted by やーり |00:05 |
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2007年06月09日
リーガ・エスパニョーラ以外の欧州主要リーグが閉幕し、移籍市場がにわかに活気を帯びてきました。
まだまだ来季が流動的なリーガのビッククラブは噂レベルの話しか出ていないものの、すでに閉幕した各国からはセンセーショナルな移籍の話題が届いています。
特に派手な動きを見せているのがマンチェスター・ユナイテッドとバイエルン・ミュンヘンの2クラブ。前者はバイエルンから長年追いかけた「恋人」ハーグリーブスを引き抜いたのに加え、ポルトガルの新鋭・マヌを40億で獲得。クリスティアーノ・ロナウドの後釜になるのか、それともポルトガルの翼がマンチェスターの空に羽ばたくか。
一方ハーグリーブスをマンチェに、ピサーロをチェルシーに売ったバイエルンは、そのもうけをもとに大型補強を敢行。
ヤンセン、トーニに加え、極めつけはマルセイユのフランク・リベリ。レアルをはじめ、ビッグクラブから引く手あまたのリベリが、人気・実力ともに陰りの見えるバイエルンを選んだのは意外だった。
そのほかではフランクフルトが地味に稲本、マハダビキアと日本人になじみのある選手を獲得して面白い動きを見せている。ユーベがデシャンを解任したのには驚いた。これでユーベの補強戦略はかなり修正を強いられるのではないだろうか。
最後にわがバルサの話題に触れよう。スペインではエトオやロナウジーニョの移籍話で盛り上がっているようだが、実際に移籍市場をにぎわせそうなのはもっと地味な選手になるはずだ。今季チームや主力選手が調子を落とす中、チャンスを与えられながらも結果を残せなかった選手や、人員が余剰気味のポジションにいる選手、年齢的限界の見える選手はここぞとばかりに売りに出されるであろう。
まずチアゴ・モッタ。毎シーズンのように期待されながら不完全燃焼。おまけに今シーズンはトラブルも起こした。彼のフィジカルやパス・センスを買うセリエAのチームにレンタルで放出確実でしょう。
ルドビク・ジュリ。すばらしい選手だが、“マラドーナ2世”“5人抜き”のメッシの前ではかすんでしまう。本人がバックアッパーとしての立場を受け入れられないなら、移籍するしかないだろう。エスケーロやサビオラ、グジョンセンも同じ立場。なにしろレギュラーの3人が巨大すぎて、控えの立場は苦しい。
ファン・ブロンクホルスト。フェイエノールトに放出とのうわさ。ロナウジーニョとのコンビは破壊力抜群だが、守備やフィジカル、スタミナに課題アリ。アビダルが加入すれば、彼の居場所は中盤か他チームになる。
デコ。世界最高のMFの一人。だが、正直ハングリーさが薄れてきている印象。もうそろそろバルサは飽きたのでは?今期は激しいプレッシングや鋭いミドルを突き刺す姿があまり見られず。チェルシーのランパードが獲れるのならば、代わりに出されるのは彼でしょう。
エトオ。もしもアンリの獲得が実現するのであれば、それは問題児のエトオを放出することにつながるのではないか。そうでなくとも、今後のバルサのプランを考える上で、3トップのうち誰かを入れ替えねばならなくなるのは明らか。そうなると出される可能性が最も高いのは彼であることに疑いの余地はない。
放出リストは上記のとおりだが、補強しなければならないポイントがいくつかある。まずは慢性的な人材不足がある中盤の底とCB。マルケスが中盤をやるとディフェンスラインが不安になるし、かといってマルケスがプジョルとコンビを組むと、中盤のプレスがきかなくなるという悪循環。
中盤の底ではモッタとエジミウソン、CBではチュラム、オレゲルなとがいまいち役不足な印象。
特にチームの心臓である中盤の底の補強は急務で、かねがね噂されるヤヤ・トゥーレの獲得がかなり切実に必要なのである。CBもできればスピードのある若手CBを獲得しておきたいところだ。
次に求められるのが若くフィジカルに強いSB。このポジションはザンブロッタ、ベレッチ、ジオ、シウビーニョとベテランぞろい。そこでアビダルはぜひともほしい選手である。
そして、ポスト・ラーション。グジョンセンにもう1年チャンスを与えてもよいが、ジョーカーとしてはいまいち迫力不足。もっと得点力のある選手か、もしくはドリブルで切り裂いて流れを変えられる選手がほしい。
得点力でいえばトレゼゲやフォルランあたりがほしいところで、ドリブルならアンリやロッベン。しかしこうしてあげてみてもわかるとおり、すでにジュリ、グジョンセン、エスケーロ、サビオラという非常に豪華なベンチメンバーを持っているだけに、これ以上の選手をベンチに座らせるのはかなり困難な作業で、犠牲も伴うのは間違いない。
posted by やーり |12:09 |
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