2009年07月03日
イニエスタを大抜擢した男、ルイス・ファンハールの功績
練習初日にリベリーを怒鳴りつけたとして今日もスポーツニュースをにぎわせた、バイエルン・ミュンヘンのルイス・ファンハール監督。 彼はその頑固すぎる性格と高度すぎる戦術論がゆえ、ときに成績がともなわず、ときにチームと衝突し、解任の憂き目にあう。 しかしそのたびに彼ははい上がる。その頑固な性格と高度すぎる戦術を駆使して。 そんな彼がアンドレス・イニエスタを登用したことはあまり知られていない事実だろう。 バルサがまさにどん底に沈んでいた2002-2003シーズン途中、「ついにファンハールが狂った」とされる選手起用をする。 見た目は当時知られたフォーメーションにあてはめるなら3-5-2。 センターバックに本来司令塔タイプのジェラール、左右のウイングバックにはガブリとプジョル。そしてこのフォーメーションの花形、トップ下には当時トップチームに昇格したばかりのアンドレス・イニエスタ。 さらに2トップはクライファートとオーフェルマルスで、オーフェルマルスは外に開きっぱなしでほとんどウイングのようだった。 シャビらがけがをしたための急場しのぎのフォーメーションであるというのがおおかたの見方であったが、当のファンハールは 「シャビが復帰したら中盤にシャビとイニエスタを並べたい」 と発言していた。 結局その後すぐにファンハールは解任されたが、今にして思うとこのときのファンハールの戦術こそが現在のバルサのスタイルの源流となっているのではないか。 シャビとイニエスタという生え抜きのパサーを並べる中盤に加え、DFの中心に中盤の選手を入れるという発想は現在のバルサの4-1-2-3の「1」に通ずるとことがある。 さらにその当時ははちゃめちゃともとれるフォーメーションに戸惑う他の選手を鼓舞するようにプジョルがオーバーラップしまくっていた。これは現在のダニエル・アウベスのようだ。 本人はなんというかわからないが、当時からファンハールはディフェンダーの前にリベロ的に中盤の選手を据え、サイドバックがゲームの組み立てに積極的に関わるスタイルを考え出し、従来のトップ下ではなく、スペインではピボーテと呼ばれる守備的な中盤の選手こそが司令塔としての役割を果たすようになる現在の潮流に気がついていたのではないだろうか。
posted by shinji18 |23:09 |
バルサ |
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