2007年12月05日
少し時間が経ってしまいましたが、先週末のJ1最終節、浦和レッズ 対 横浜FCの観戦記と、なぜ浦和レッズが2連覇を逃してしまったのかについて書きます。
まずは観戦記から。
12月1日の日産スタジアムは赤に染まっていた。横浜FCのサポーターは、半ばヤケクソ気味に「ヨ・コ・ハ・マ!!」と叫んでいたが、相手はJ最強のレッズ。すぐに解説の福田氏を見つけての「ゲット・ゴール・福田!!」コールに押されてしまった。
試合前のパフォーマンスも、ゴール裏に巨大チームフラッグを掲げるのが精一杯の横浜FCに対し、レッズはバックスタンドすべてを使ってハートに「12」が刻印された赤・白・黒の三色旗を登場させた。
ここまではレッズサポーターが押せ押せだった。優勝は予定調和、のはずであった。
しかし、試合が始まるとこれが最後のJ1となる横浜FCが思い切った攻めを見せる。正直、中盤をポンテや長谷部に簡単に攻略されたり、あまりにも簡単にクロスボールを放り込まれるなど、「これじゃ(J2)落ちるわ」と思うシーンも多々見られた。
だが、常に強いチームが勝つわけではないところにサッカーの面白さがある。カズが左サイドで阿部を抜き去り中央に狙い澄ましたクロスを上げる。(カズはもともと左ウイングの選手である)カズがあけた中央に走りこんだ根占がゴールに流し込んで横浜FC先制!!
これで焦ったレッズは攻撃がますますたんぱくになり、簡単にクロスを上げてははね返される、もしくはワシントン・後半から投入の田中達也が決めきれない。今期のレッズでMVP級の活躍だったポンテに変えて怪我明けの小野伸二を投入するかけにもでたが、戦況を打破できず。(ポンテはのちに負傷していたと発覚)
結果、横浜FCが1-0で大金星を挙げ、レッズサポは肩をぐったりと落としてすし詰めの横浜線や座席のない新幹線に乗るハメになったわけである。ただ、帰りの電車の中でレッズサポのこの日のチームに対する憤りを聞くと、まだまだこのチームは強くなるな、と感じずにはいられなかった。
この試合、レッズは明らかに走れていなかった。そして、王者としてのしたたかさもなかった。疲れと焦りが選手を支配し、サポーターの無尽蔵の熱気でさえも、彼らを勝利に導くことはできなかった。
それだけ今年のレッズはACLに賭けていたのであろう。オシムさんかく語りき、「お腹いっぱいのウサギは走れない」のだ。ACL優勝は日本サッカーの金字塔である。しかし、その後のV逸と天皇杯の無残な敗北で残念ながらサポや選手は今季の後味を悪くしてしまったことだろう。
けれども、晩回のチャンスはまだある。
もうすぐ始まる世界クラブ選手権。そこでの活躍次第では、アジアを制し、世界に果敢に挑戦した記録的なシーズンとして記憶されるだろう。日本のクラブシーンの今後の発展のためにも、レッズには「アジアで燃え尽きたシーズン」ではなく、「世界に挑んだシーズン」としてもらいたい。
posted by やーり |01:23 |
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2007年11月04日
1-0
しかし、毎年恒例文化の日のナビスコ・カップ決勝はスコア以上にガンバの地力を感じた一戦となった。
開始前、撃ち合いになるならフロンターレ、拮抗した試合で、後半勝負ならガンバだろうなぁと思っていた。フロンターレには後半投入できる駒が限られており、ガンバは豪華なベンチメンバーを誇る。しかし、先制されてガンバがバランスを崩して追いかけるような展開になればフロンターレがそこをついてカウンターで勝てる、と。
はたして試合開始後はフロンターレのペース。中村がファーストシュートを放ち、ジュニーニョと寺田が決定機をつかんだ。サイドの攻防でも森が安田を圧倒し、切り崩す場面が目立つ。しかし、そこで決めきれなかったのが響いた。
後半ガンバは安田を中盤に上げて勝負に出た。一方フロンターレも中村のポジションをあげて攻撃主体にシフトさせる。この賭けに勝ったのはガンバで、ジュニーニョや森に安田の裏を狙われながらも逆に安田が決勝ゴールを決めて見せた。
フロンターレがベンチを総動員して(もっとも、我那覇もマギヌンもいない寒いベンチだが…)もチャンスを作れなかったのに対し、ガンバは播戸を時間稼ぎに使う余裕の交代。いつもは次々攻撃的な選手を投入して次の1点を狙いに行くチームが余力を残して勝ちにこだわった。
内容は拮抗していたが、死力を尽くして力負けしたフロンターレに対し、ガンバは大人のサッカーで勝利をもぎ取ったといった印象だ。しかし、初挑戦のACLでベスト8入りし、Jでも上位に食い込み、ナビスコでも決勝に進出したフロンターレの力も本物と言える。ガンバファンは決勝に我那覇とマギヌンがいたらと思うとゾッとするだろう。ここでタイトルを取れなかったことで、来季にかけるモチベーションも増すはずだ。
一方のガンバ。今季はスタートこそよかったものの、夏~秋につまずいてレッズに置いて行かれた。ナビスコでレッズを下したことで燃え尽きてしまったのかもしれないし、佳境を迎えたオリンピック予選やアジア杯に選手をとられたことも響いたのかもしれない。そうした苦しい状況の中でタイトルを取れたことは今後のチームにとって大きな財産となるであろう。
いまや名実ともにナンバーワンと言えるレッズに加え、ガンバ、フロンターレの3チームの実力はJの中で傑出している。来期もこの3チームを軸にJの戦いは繰り広げられていくであろう。
しかし、鹿島や横浜FM、磐田、清水などのチームも選手の陣容を見れば3強とそん色ない。これらのチームが3強をおびやかすようでないと面白くない。まだまだ“3強”と呼ぶには早い!!というような展開になることを望みたい。まずは天皇杯、ダークホース出現に期待する。
posted by やーり |23:21 |
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2007年10月15日
世間は代表戦ウィークですね。U-22もフル代表も招集選手にサプライズがなく、せっかく時間があっても書くことがないので、かねてから温めておいたキング・カズについての個人的な思いを書きたいと思います。
いままで数々のチームを渡り歩いてきたカズですが、やっぱり印象深いのは読売クラブ&ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ1969)。もう一度緑のユニホームを着るカズが見たい、とずっと思ってました。
ヴェルディは一時期かなり若返りを図って(アルディレス時代~)、カズも神戸に落ち着いていたので、もう移籍はないかな、と思っていたら神戸降格危機に伴い、カズは出場機会を求め横浜FC移籍。そしてヴェルディは降格しラモス監督率いるヴェルディとカズはJ2で相まみえる。
交錯するカズとヴェルディの運命。しかし、皮肉にも横浜FCの降格とラモス・ヴェルディのJ1昇格によってカズのヴェルディ復帰の可能性が出てきた。
城・カズ・アレモン・山口素弘らの活躍により昇格した横浜FCだが、高木監督のチームはJ1では通用しなかった。来期は出直しのシーズンとなり、チームの経営状態などを考えても現有戦力を維持して再びJ1へ昇格、というよりは、J1昇格に伴って膨らんだ戦力を削減し、身の丈にあった編成で再起を目指す可能性が高い。そうなると、カズを含めたベテラン勢は半分以上粛清の憂き目にあうのではないだろうか。
一方ヴェルディはラモス体制2年目で、いいわけのできない大型補強で昇格を目指して現在にいたる。(目下J2二位)名波・服部・土屋・広山・大野ら元日本代表クラスの実力者を揃え、外国人もディオゴ・フッキ・シウバとブラジル・トリオで固めている。
しかし、「緑の血が流れている」監督自身がチームのシンボルとなってしまし、なかなか選手のなかでシンボルたる存在(はえぬき選手など)がいない。得点王独走のフッキも、なんとなく「傭兵」といった印象がぬぐえない。大型補強で獲得したベテラン勢も同様。
そこで、J1昇格を果たしたとしたら、チームの精神的支柱・シンボル的存になりうるカズを獲得する可能性があるのではないだろうか。ラモス監督と選手カズの2ショットは話題性も十分だ。
とにかく、もう一度、カズの緑のユニフォーム姿を見てみたい。そしてその舞台が国立競技場だったら…なんて夢見てしまうのはちょっといき過ぎかな。
posted by やーり |23:25 |
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2007年09月06日
14試合出場、3得点。総プレイ時間842分
これが今季のカズのJ1リーグ戦の成績(24節終了時点)である。
ちなみに、3得点は難波、平本と並ぶチーム得点王。迷走する横浜FCにあって、常に(時には監督以上に?)落着きを保ち、鍛錬を怠らない姿勢の賜物だと思う。40歳にして、いまだ衰えぬ情熱。むしろ、サッカーに対する愛情は深まっているのではないかとさえ思える。
今季のカズはドラゴン久保との2トップ結成で始まった。元日本代表のエースが組む2トップは話題性抜群で、(一般のファンにとって)取り立てて大きな移籍のないオフの話題をさらった。
しかし、始まってみればカズと久保がリーグ戦で2トップを組めたのはたった5試合(成績は1勝4敗)。ドラゴンのけが再発により高木監督のプランは完全に崩壊し、チームは迷走を始める。外国人は次々入れ替わり、断続的に補強をするも特効薬にはならず。
そんなチームにあってカズは3得点をたたきだし、得点した3試合のうち2試合はチームを勝利に導いている。しかも、レギュラー争いをしながら、である。今季高木監督のチームにあってカズは絶対的な中心選手ではなく、前半のみで交代させられたり、ベンチ暮らしを余儀なくされたりしていた。
そんな中2得点をたたき出し、ジュリオ・レアル監督に交代してレギュラーに君臨し始めて2試合目で3点目。「悔しさはすべて練習にぶつける」という自身のモットーを実践した。
何がカズを走らせるのか。
もう何度も引退を考える機会はあったはずだ。ドーハの悲劇、失意のフランス・ワールドカップ直前の代表落ち、復活を果たした京都パープルサンガからの0円提示、骨をうずめる覚悟だったヴィッセル神戸からの戦力外通告。そして、今季のまるで「カズはJ1では通じない」というような仕打ち。
サッカーが好きだから?
父として子どもに戦う姿を見せたいから?
それとも、まだW杯をあきらめていないから?
これらすべてがカズを後押ししているのだろうけど、それに加えて、ファンの思いを背負っているからこそ、カズは走り続けられるのだと思う。いまもなお、カズのゴールで勇気づけられる人がいる。むしろ、その勇気の重さは今の方が重いかもしれない。
個人的な考えだが、カズは再チャレンジの象徴だと思う。(これはまたあとで詳しく書きたいが、)カズは日本サッカーの右肩上がりの成長の旗手でありながら、何度も挫折し、そのたび強靭な精神力とたゆまぬ努力で這い上がってきた。
どんな状況にあっても、あきらめなければ、努力を続ければ道は開ける。
けが?
ベンチ要因??
戦力外???
だからなんだ、サッカーをとりあげられたわけじゃない。
そんなカズの姿をみて勇気づけられる人がいる限り、明日もカズは走り続ける。サッカーの神が、彼をピッチから奪うまで。
posted by やーり |23:12 |
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2007年08月14日
約1ヶ月以上も騒動となっていた三浦淳宏の横浜FC移籍が決定した。詳しい条件はわからないが、お互い譲歩しての低価格で移籍が成立したのであろう。
元日本代表で、現在好調のヴィッセル神戸の礎を築いたアツは、降格目前の横浜FCを救えるだろうか。答えは、イエスでもあり、ノーでもある。
降格危機のチームは、計算できるベテランを補強し、精神的にも戦力的にもチームの力をアップさせようとする。しかし、シーズン半ばでの移籍に応じるベテランは、他チームで戦力外になっている選手が多い。
かつてのヴィッセルやサンガは、そうした選手を獲得し、ますますチームを混乱させ、降格の憂き目にあった。果たして今回の横浜FCはどうか。開幕前に久保、奥、玉乃、根占を獲得しておきながら、この中断期間に慌てて山田卓や外国人を補強した。そして、今回の三浦である。昇格を決めたチームからガラリとメンバーを入れ替えて望む後半戦、どこまでチームとしてまとまれるか疑問である。
逆説的ではあるが、ここはむしろチームとしてのまとまりは捨てて、アツの個人技にかけてみたらどうだろうか。救世主となる選手とは、そういうものなのである。少ない練習で周囲と合わせるのは難しい。ならばむしろ戦術にはあてはまらず“三浦淳宏”というポジションでプレーさせた方がよい。具体的には、慣れ親しんだ左サイドのMFで、中に切り込んでシュートの形を徹底して行ってもらう。それを生かすために、守備力のあるDHとSBにサポートさせる。
ズバリ、三浦淳シフトを作れるかどうかが、横浜FC残留の鍵だと思う。
ただし、もう一つ気になることが。三浦淳と言えば、我らがキング・カズをヴィッセルから追い出した張本人とも言われる。カズからすればそんなものは過去のことであろうが、アツはどうなのか。そういったところも含め、チームにとけ込めるかどうかも見物である。
posted by やーり |10:36 |
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