2011年01月15日
1日遅れになりましたが、アジア・カップ、シリア戦について書きたいと思います。前回はヨルダン戦についてかなり厳しく、試合後に気持ちの赴くまま書いたので、今回は落ち着いたところで整理して書きます。
まずは選手の採点です。
GK 川島 4.5 不運な退場だったが、致命傷にもなりかねなかった。
西川 6.0 突然の出場にも冷静に対処。危ないシーンほとんどなかった。
DF 吉田 5.5 高さを十二分に発揮。イエローは不用意だった。
今野 6.0 効果的なパスカットが目立った。
内田 6.5 クロスの精度さえ上がれば。
長友 5.5 守備面でやや軽い場面が見られた。
MF 長谷部 6.5 中盤で攻守に奮闘し、貴重な先制点生む。
遠藤 6.0 前半は展開力発揮。後半は厳しいマークにやや沈黙。
本田 6.5 縦横無尽の働きでMOM。ゴールが欲しい。
香川 6.0 ドリブルで切り裂いたが、またも決定機決め切れず。
松井 6.0 コンディションがよく、攻撃にアクセントをつけた。
細貝 - 出場時間短いため評価不能。
FW 前田 5.5 足りないのはゴールだけ。
岡崎 6.0 短い時間で見事に仕事をした。
試合の展開は周知の通りなので割愛します。今回ヨルダン戦より明らかによくなったのは香川と本田を中心とするMF陣の距離感と、遠藤からの展開でした。特に前半はワンツーで密集を突破する動きと、ミドルレンジのパスで局面を打開する動きが使い分けられ、日本のストロングポイントである中盤の構成力を発揮できていたと思います。
そんな中で前田のシュートへの意識や香川の突破がアクセントになっていたような気がしますが、惜しくも二人ともゴールゲットには至らず。きれいな展開からゴールにつながりそうな場面を作った二人とは対照的に、岡崎は今回も泥臭く結果を出しました。計算できる岡崎に加えて、代表で初めて大きな公式大会に臨む前田や香川に結果がついてくれば、チームにさらに勢いがつくはずですが、果たしてサウジ戦ではどんな展開になるでしょうか?
posted by shinji18 |02:07 |
日本代表 |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2011年01月10日
ケガ人以外は現状ほぼベストメンバーで臨んだアジア・カップ初戦。スタメンに海外組8人なんていうジーコ時代とみまがうかのような華々しい解説が踊りましたが、結果は1-1のドロー。それもやっとこさでロスタイムに追いつくっていうしょっぱい展開でした。
細かいことを言えばきりがないんでしょうが、表題のとおり「驕り」が招いた苦戦ではないかと思います。解説M氏も言ってましたが、「俺が俺が」になりすぎてチームとして全く機能しませんでした。みーーんなあがって4トップみたいになったり、みーーんな開いたり下がったりして0トップみたいになったり。挙句“攻撃的”サイドバック気どりが数的不利の中ドリブルで突っ込んだり、ちぐはぐにもほどがありました。
結果、内容もジーコ時代のワールドカップ予選を見ているような感じになりました。海外でそれなり活躍している選手は“凱旋”みたいな気分があって、「アジアでブイブイ言わせてやるぜ」みたいな気分があったのでしょう。以下、採点です。
GK 川島 5.0 悪くなかったけど、ちょっと力入り過ぎ?
DF 吉田 5.5 マルクスの代役を見事にこなした(OG含むw)
今野 5.5 いいプレーしてたけど、もっとリーダーシップ欲しい。
内田 4.0 勘違いさん。ダニ・アウベスでもあんなに仕掛けないって。前半はよかったのに。
長友 4.0 勘違いさん2。まずはちゃんと守ってくれ。
MF 本田 5.0 FK1本決めてれば全然違った。
香川 4.5 前半の決定機外してから明らかに意気消沈。
そんなに重たいなら10番脱げばいいのに。
遠藤 5.0 悪くなかった。でもやっぱリーダーにはなれないか。
長谷部 5.5 惜しいシュート含め、ゴールへの意識が強くみられた。
松井 4.5 配置ミス?中へ人が集まり過ぎる一因作った。
藤本 - 出場時間短いため評価不能。
FW 前田 5.0 そこまで悪くなかったと思う。
李 4.5 動き固く、前線で違いを出せなかった。
岡崎 5.5 効果的な仕掛け、運動量で前線を活性化。
久々にボロクソ言っちゃいましたが、それだけ期待してるってことでお許しを。特に海外組はそれぞれのクラブでレギュラークラスなんだから、もっとチームとしてどう戦うのかを考えてプレーして欲しかったです。次の試合は多少先発の入れ替えもあるでしょうし、試合中ものすごーく厳しい表情してた監督がなんらかの手を打つでしょう。このメンバーでグループリーグ敗退なんてことがあったらちょっとした事件です。しっかり!!!
追記: MFの評価のところに長谷部が抜けていました。そのほかにも試合直後にあわてて書いたため、読みづらく「えらそう」な文面が見られること、お詫びいたします。今後も細々を書いていきますので、日本代表同様、温かく見守っていただけると幸いです。
posted by shinji18 |00:11 |
日本代表 |
コメント(5) |
トラックバック(0)
2010年12月22日
スポーツ紙やネットのニュース速報などに「中沢、代表の待遇改善を要求」「選手会労組化!代表戦ボイコットも」などとセンセーショナルな見出しが踊り、久しぶりにナショナルチームの在り方について考えさせられたので、ブログを更新します。
よくアフリカのチームなんかで「ボーナスをめぐり協会と選手(大抵は大物選手・海外の金満チーム所属)が衝突、練習ボイコット/召集辞退」などという話を聞くが、日本でこんな話が出たことに正直びっくりした。
数年前、フェイエノールトのファンマルバイク(南アフリカではオランダ代表)監督が「シンジ(小野)は代表戦の度に無理をして怪我をする。どうにかならないのか」と苦言を呈していた。しかしそれはあくまでも選手のコンディショニングや出場時間、試合の重要度を考えた選手の召集についてであり、“待遇改善”とは少し趣が異なる。
Jリーグ草創期には、アマチュア時代の慣習を引きずる日本協会に、カズをはじめとしたプロ意識の高い一部の選手たちが厳しく要求した、という話をある雑誌の記事で読んだことがある。試合に勝つために、待遇を変えることでモチベーションを変える、というような内容であったと記憶しているが、今回の要求は“試合に勝つ”ということよりも、“公平性”や“利益の分配”に重きが置かれているように思える。
これまた数年前のNumber(文芸春秋)の記事に、当時バルサで“エトーの控え”的な立場だったグジョンセンがなぜアイスランド代表の試合に出場するのか?ということについてのものがあった。私のおぼろげな記憶では、「代表チームの試合に出場するのに理由なんていらない、ただその国の選手だから、その国の試合に出ることは当たり前なんだ」、と結ばれていたと思う。最後に「だからグジョンセンは今日も大きな体を狭い飛行機に押し込んで、冷たいピッチでサッカーをするために母国へと向かうのだ」というように書かれていたのを強烈に覚えている。
「勝つために、要求する」「代表チームの試合には無条件に出る」この2つの観点から見て、今回の中沢を始めとする選手会の行動(要求そのものではなく、要求を通すための行動とその理由づけ)が妥当であったかどうか。少々疑問に思った夜です。
posted by shinji18 |02:00 |
日本代表 |
コメント(6) |
トラックバック(0)
2010年08月29日
ズラタン・イブラヒモビッチ、ACミランへ。
どうやらバルサは今大きな転換期を迎えているようです。昨シーズン、鳴り物入りで入団したイブラヒモビッチを簡単に放出してしまいました。昨季の補強第一希望、“本命”はダビド・ビジャであり、イブラは“オプション”であったのでしょうか。
これまた昨季に大金をはたいて獲得したドミトロ・チグリンスキーはすでにシャフタールへ帰還しています。イブラもチグロも「バルサのスタイルに適応できなかった」と両断してしまえば単純ですが、本当の理由は別のところにある気がします。
なぜイブラではダメで、ビジャがいいのか。昨季、イブラは開幕からゴールラッシュを続け、こう着した状況を打破するトリッキーなプレイやスーパーゴールを決めています。結果という部分でいえば、1年目としてはまずまず合格点と言えるでしょう。それでもダメだしをされてしまった。
1つはリオネル・メッシがサイドではなくよりゴールに近いところで存在感を出し始めたことが原因でしょう。メッシを真ん中におこうと思えばイブラはサイドに張らざるをえなくなる。そうなると本人はもとより代理人が騒ぎ出す。メディアが騒げばチームの和が乱れる。ビジャならば左サイドでも問題なくプレーでき、戦術的な柔軟性が高い、との判断です。
2つ目は予想よりも早く若手が台頭してきたことです。昨季開幕前は全くの無名であったペドロがレギュラー格となり、グアルディオラはもう1・2年はベンチに座らせて成熟を待つつもりであったであろうボージャン・クルキッチも先発が務まることを証明しつつある。さらに、中盤ではジョナタン・ドスサントスやチアゴ・アルカンタラが出てきて、イニエスタを前線に押し出すこともできる。そうなると、イブラは余剰人員とみなすこともできてしまうわけです。
3つ目はカンテラ化をより進め、パスサッカーをより極めるためにスペイン人選手・カンテラ選手を重用するという判断が下された、ということです。昨シーズン、ピッチの上でのイブラは“異分子”でした。タメを作り、強引にシュートを打つ。生粋のストライカー、生粋のファンタジスタで、1人でゲームを決めてしまう。そんな選手が1人いると、チームは助かります。しかし、あえてその助けを捨て去り、パスだけで勝負してやる!そんな決意が、今回のイブラ放出ににじみ出ているような気がします。
最後にチグロについて。「財政難で、仕方なかった」とも言われていますが個人的にはガブリエル・ミリートの復活も大きいのかなと思っています。全く計算できない状態から見事に復活し、そん色ないパフォーマンスを披露してしまった。プジョル、ピケっていう絶対的なレギュラーに、ターンオーバー要員として申し分ないガビ・ミリートがいて、アビダルだって十分CBが務まる。となると、チグリンスキーは“控えの控え”になってします。だったら放出かな、と。
マスチェラーノに続いて駆け込み補強はあるんでしょうか?どうせならインザーギとか欲しいけど、ないでしょうね(笑)カップ戦要員ならフンテラールでもOKな気がしますが、いかに?
posted by shinji18 |15:25 |
バルサ |
コメント(4) |
トラックバック(0)
2010年06月29日
南アフリカ・ワールドカップ、ベスト16。危なげなく難しい組み合わせのグループリーグを突破したオランダと、イタリアを撃破して波に乗るスロバキアの対決。常連と初出場国の構図さながらに、オランダが随所に余裕を見せつつの2-1勝ち。
オランダの先制点は見事だった。スナイデルの驚異的なサイドチェンジパスからロッベンがダイアゴナルに切れ込み、ファンぺルシと入れ替わったところでシュート。EURO2008でイタリア、フランスを連破した勢いをほうふつとさせる、電光石火のカウンターだった。
そしてそこからの展開がオランダの「成熟」を表している。明らかな格下相手の先制点。近年のオランダならその後もかさにかかって攻めていき、2-0、3-0として相手の戦意喪失とエンターテインメントを同時に生み出していた。が、今日は無理に前に出ず、スロバキアが出てきたところでカウンター発動。2-0としたスナイデルのゴールも、ボールを回して得たものではなく、スロバキアの一瞬の隙をついたもの。
スロバキアは押し気味の展開の中で惜しい場面を作り出すも、前半からピッチを広く使う展開で走らされっぱなしとあっては、最後のところで足がもつれたり、シュートが枠に飛ばなかったりするのは必定。そこを押し込む気持ちや、たぐいまれな技術は、今日のスロバキアにはなかった。結果PKで1点を返すのが精いっぱい。
ゲームプラン通りの省エネでラウンド16を乗り切ったオランダ。次は満を持してブラジルvsチリの勝者と戦うことだろう。余裕のグループリーグ突破から、トーナメント初戦敗退という近年の傾向を十分反省し、「勝ち進めるチーム」を作ってきたと言える。
しかし、どこかさみしい。3トップが躍動し、“美しく勝つ”をコンセプトとしてきたオランダが、今回は少し「おとなしい」印象を受ける。ファンぺルシ、ロッベン、ファン・デル・ファールト、エリア、スナイデルと魅力的なアタッカーを有しながら、彼らが躍動する、というよりは少しずつ妥協しながら組織の1部として動く姿が目立つ気がする。ひと癖もふた癖あるテクニシャンがチームのために働くからこその手堅さがあるのだろうが、今までの「美しくもはかない」オランダを期待してしまう筆者には、少しもの足りなく感じてしまう。
例えばブラジルとの決戦になったとき、本来の攻撃サッカーでガチンコになるのだろうか?たとえ3点、4点を取られて負けようと、90分間攻め続けるオレンジが見たいなぁと思ってしまった夜だった。
posted by shinji18 |01:27 |
WC |
コメント(0) |
トラックバック(0)