2008年02月21日
ザグレブ雑感
帰国してから暖かい日が続いていて気持ちがいいです。帰って来るたびに思うのですが、やっぱり日本が一番です。なんてったって日本語通じるし。 クロアチアのザグレブは思っていたより大きな街で、繁華街には人が多く活気がありました。 選手もプレスもみなウエスティンホテルに泊まったのですが、不便なことは一切なく、快適すぎるくらいの2日半でした。 レースの朝の6時50分、各国の車が何十台と連なってホテルからレース会場に向かう姿は壮観でした。半分はアウディのA4やA6、車の腹に各国チームの名前が入っているかっこいいやつです。 日本チームのレガシイもそれに続いていきました。 車の列が通過するあいだ、どこの交差点も完全ストップ。各所で一般の車や路面電車は15分は足止めをくらったことでしょう。 日曜の早朝なので、そんなに問題はなかったのかもしれません。それでも列の最後尾につけたプレス用大型観光バスの座席に座りながら、 「やることがオリンピック並み」と思いました。そして、組織側の力の入れようが感じられました。 それは今回よばれたゲストにも現れていました。 神様、インゲマル・ステンマルク 鉄人、マーク・ジラルデリ そして爆弾男、アルベルト・トンバ豪華な豪華なスリーショットでした。 レースコースはスキー場というより、「ちょっと裏の小山」という感じで完全なる人口降雪。軽井沢プリンススキー場に似た都会的な感じでした。コース全長が短いのでスラローム以外の競技は無理ですが、今回のように氷の斜面をつくれば十分ワールドカップのコースとして通用すると思います。 おとなりのスロヴェニアのクラニスカ・ゴラから車で3時間弱、それほど遠いとは感じなかったザグレブ。もしかしたらこれからクラニスカ・ゴラとセットでワールドカップが開催されることになるかもしれないと勝手に想像してしまうくらい、今回の大会は成功だったと思います。地元としてはさらにコステリッチが勝てば成功の上に「大」がついたことでしょう。 2本目は明と湯浅のスーパーランを信じてゴールにいました。コステリッチがラップタイムでゴールすると、地元観衆は大喜び。私は正直、コステリッチに勝たしてあげたかったです。マットよ、空気よめ!と。グランジェもモエルグも今日はポイントとれてないからいいじゃん!と。2位にしとけ!と。 いやいや、プロとして相手に対して失礼ですよね。手加減するなんて。 ワールドカップも終盤戦。最後の最後になって、あのときにポイント取っておけばなんてことになりますから。きっと。
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posted by shinichiro |23:35 |
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豪華な豪華なスリーショットでした。
レースコースはスキー場というより、「ちょっと裏の小山」という感じで完全なる人口降雪。軽井沢プリンススキー場に似た都会的な感じでした。コース全長が短いのでスラローム以外の競技は無理ですが、今回のように氷の斜面をつくれば十分ワールドカップのコースとして通用すると思います。
おとなりのスロヴェニアのクラニスカ・ゴラから車で3時間弱、それほど遠いとは感じなかったザグレブ。もしかしたらこれからクラニスカ・ゴラとセットでワールドカップが開催されることになるかもしれないと勝手に想像してしまうくらい、今回の大会は成功だったと思います。地元としてはさらにコステリッチが勝てば成功の上に「大」がついたことでしょう。
2本目は明と湯浅のスーパーランを信じてゴールにいました。コステリッチがラップタイムでゴールすると、地元観衆は大喜び。私は正直、コステリッチに勝たしてあげたかったです。マットよ、空気よめ!と。グランジェもモエルグも今日はポイントとれてないからいいじゃん!と。2位にしとけ!と。
いやいや、プロとして相手に対して失礼ですよね。手加減するなんて。
ワールドカップも終盤戦。最後の最後になって、あのときにポイント取っておけばなんてことになりますから。きっと。
今季、一番喜びを感じたのは今日かもしれません。
撮影位置はゴール前の斜面の変わり目のところで、かろうじて大画面映像が見えるところでした。撮り終えると、滑る後ろ姿と画面を交互に見ていました。
1本目、明がゴールして5位!しかもタイム差0秒38。心の中でガッツポーズ!
賢太郎はゴール時点、20位。1秒64差、よしよし、2本目はいける!
そして湯浅が素晴らしい滑りをみせ、9位! 声に出して「よっしゃー!」と小さく叫んでいました。
今日のコースは完璧といえるくらい蒼氷が露出したカチコチのバーンでした。
そのせいでしょう、結果的に1秒64で賢太郎は2本目に残れない34位という厳しいものでした。
結局、明は7位、湯浅は15位と次につながる良い結果を残しました。
もちろん2本揃えなければ1本だけタイムが良くてもだめなのですが、1本目の2人の滑りに、日本チームの光明が見えたように私は思います。
前にも書いた、「私の予感」、もう半分あたった気がしています。
次のクラニスカ・ゴラは大いに注目してください。
今朝、エレベーターのなかでばったり賢太郎に会いました。試合の朝、30Kgのウエイトをあげて脚の筋肉を起こしているそうで、「そうしないと膝が痛くなるのです」と話してくれました。
彼のブログにもあるように、バンクーバーへ向けての今年はまだまだ準備のシーズン。あせらず確実にワールドカップで順位を残すことに専念して欲しいと思います。「辛抱」だと思います。
生田は前にも書きましたが、ノミの心臓に毛が生えたはずが、またもとにもどってしまったような滑りが続いています。
彼の言動を見ていると、昨シーズン得た自信を完全に失っているように感じます。
「いくさん」は気持ちの問題。私はそう思います。こればっかりは本人が奮起するしかないでしょう。
ザグレブからザルツブルグのホテルまで5時間、ノンストップで車を走らせました。途中、ザグレブ郊外の夕焼けはとてもきれいでした。
クロアチアのザグレブ、またぜひ来たい会場のひとつになりました。
ホテルの部屋に入ったら女子の2本目がちょうど始まったところでした。しばしテレビ観戦し日曜の撮影ポイントを探してみるものの、緩斜面が多そうであまり撮影ポジションは多くなさそうと判断。ちょっと夜更かしして豪華なダブルベットにひとりで寝ました。
今日は昼間、市内散策。大聖堂に市内を走り回る路面電車。
これだけだと観光ブログみたいなので、最後にこれ。
コステリッチがウインドウのなかでふざけていました。
明日は朝早くからプレス用のシャトルバスに乗って、ホテルから30分くらい(多分)離れたレースコースに行ってきます!(最初の写真の左上の小山がスキー場です)
今日のクラニスカ・ゴラは雲が多めで青空半分という天気でした。
1本目、ラップを奪ったのは昨日の勝者、ラインフリード・ヘルブスト。先週のガルミッシュでの勝利によって、怪我する前の勢いをとりもどしたようです。2位にはスティーブ・ミシリエ、3位にはミトヤ・ドラグシッチ。
そして、トップのヘルブストに0秒26差で湯浅直樹が4位につけました。昨日は1本目2位につけたのですが、0秒81の差。今日は4位とはいえ、十分逆転を狙える位置につけました。
明は20位、賢太郎はコースアウト、生田は2本目に進める60番以内に入ったものの、本調子とはほど遠い内容でした。
昨日はゴール前の急斜面に入って攻めすぎコースアウトした湯浅、今日もそのゴール前急斜面に入ってから本人曰く「ゴーグルレンズの選択ミス」で日陰に視界を奪われ、納得した滑りができなかったものの無事ゴール。
結果的に4位を確保して、ヨーロッパカップ今季4回目の表彰式に出る事ができました。
明は17位、生田は41位でした。
本人の話でも、また過去の結果からみても湯浅はこのクラニスカ・ゴラのコースを得意としています。トリノオリンピックのシーズンだった3年前のワールドカップでも自身最高位の7位をこのコースで獲得しています。
3週間後にはこのクラニスカ・ゴラ、ポドコーレンコースでワールドカップが行われます。明や賢太郎とともに湯浅に大いに期待しましょう!
1位ヘルブスト、2位リゲティ、3位ブロレニウス。ちなみに湯浅が手に持っている賞品はチョコレートでした。
快晴のクラニスカ・ゴラでヨーロッパカップSL第8戦が行われました。
日本チームは湯浅直樹が3番、佐々木明が22番、皆川賢太郎23番、生田康宏32番スタートでした。(湯浅は今季、2位2回、3位1回とヨーロッパカップポイントがあるので第一シード。生田はファーイーストカップチャンピオンに与えられる権利があるので32番。)
1本目のラップは土曜日のガルミッシュで今季初勝利をあげたラインフリード・ヘルブスト。湯浅が2位につけ、明は7位、賢太郎は19位、生田は53位で1本目を終えました。
1本目の撮影中、賢太郎のサービスマンであるミラン・ガスパーの友人という方に「サケ!サケ!」と声をかけられました。
彼にウオッカをごちそうになりながら、今日は最後の108番まで撮りました。
こちらのひとは、アルコールを飲みながらコース整備をしているので地元のスロヴェニアの選手が滑ると陽気に応援しています。
なじみの関係者が多いせいか、日本人には特にフレンドリー、ジャパンではなく「ニッポン」と言われたりします。
ちょっとお腹の底に熱いものを感じつつ、2本目はトップ30を撮りました。
結果はヘルブストがそのまま逃げ切り優勝。2位にはガルミッシュで6位に入った地元のミトヤ・ドラシッチ、3位はフランスのスティーブ・ミシリエでした。
日本チームは明が14位、賢太郎17位、生田が39位。湯浅はコースアウト。ちょっと残念でした。
明日もスラローム第9戦が行われます。3位以内にだれか入ってほしいものです。そして、3週間後に同じコースで行われるワールドカップにいい形でつなげてくれることを期待します!
追伸:明日のスタートは湯浅7番、明20番、賢太郎21番、生田33番です。ボディやリゲティ、マルクス・ラルソンも出場。レベルの高いレースになりそうです。
月曜、火曜とイタリアのセラ・ネヴェアのヨーロッパカップ、スーパーGを撮影しました。
セラ・ネヴェアはスロヴェニアとオーストリーに国境を接するイタリアの東の端っこで、去年泊まったタルヴィッシオのホテルに今年も泊まり、そこから30分かけて車で通いました。
スキー場はゴンドラ2本、リフト数本のこじんまりとしたローカルなところでした。
ヨーロッパカップはワールドカップと違い、プレスセンターもなければ首からさげる取材IDもありません。
スタートハウスは簡単なもので、当然コースには広告バナーもありません。もちろん観客も「たまたまいた」人たちだけ、表彰式も関係者だけです。
主にヨーロッパカップを撮影していた頃に顔見知りになったFISのヨーロッパカップ担当役員に、「フォトグラファーオンポジションはワールドカップと同じ1時間前?」と聞くと、「コーチと同じ10分前でいいよ」との返事でした。
しかし、高速系に限らずヨーロッパカップのレベルは日本のFISレースの比ではありません。
今回もワールドカップで活躍しているアンドレイ・イエルマンやステファン・ケプラー、クラウス・クローエルらが出場していました。
ところが、今回の主役は彼らではなく弱冠18歳のイタリアの新鋭、ドミニク・パリスでした。
月曜は5位、そして火曜にはヨーロッパカップ初優勝を遂げました。数年後にはワールドカップの舞台でその名を馳せることになるかもしれません。
彼のヨーロッパカップ初優勝が撮れたことはもしかしたら10数年後、貴重なものになるかもしれないと思うと、どこの国でも期待できる若者が出て来てくれるのは楽しみのひとつでもあります。
明日はおとなりスロヴェニアのクラニスカ・ゴラに移動します。一般道を30分も走れば着いてしまうので、朝はゆっくりしたいと思います。
木、金曜はヨーロッパカップスラローム。日本チームの若手にも期待しましょう!
写真はドミニク・パリス
大変恥ずかしい大失敗をしてしまいました。
チョンボもチョンボ、大チョンボです。
気がついたのは、木曜の午後でした。
今回のドイツ・ガルミッシュのスラロームは土曜開催だということを!
のーてんきに日曜開催だと思い込んでいた私は、
青ざめて汗をたらした顔の両脇に「がーん!」と、でかい文字が書かれているような漫画のひとこまそのままに、固まってしまいました。
金曜には雑誌の撮影仕事を入れていたので、完全にアウト!という状態でした。
2月3日のブログにも、10日から撮影と書いてあり全然気がついていない証拠となってしまいました。ボケてますね、ほんとに。
で、そこからいろいろと考えをめぐらしてみたものの、結局当初の予定通り(一日遅れ)に出発し、次回ザグレブのスラロームを撮影して帰国することにしました。
久々に自分の馬鹿さ加減に落ち込みました。
写真は友人のドイツカメラマンに頼んで送っていただいたものです。大ピンチのときに助けてくれるのは、良き友であるということがわかりました。感謝、感謝です。
明後日からはしばらくヨーロッパカップを撮影予定です。
スーパーGとスラロームを2戦ずつの予定で、スラロームは湯浅の優勝も期待できます。
チョンボを挽回するために、がんばって撮ってきます!
今年の日本は冬らしい冬ですね。雪も降り、気温も低く、スキー環境としてはありがたいのではないでしょうか。
今日は都内でラグビーの撮影に行ってきましたが、ヨーロッパのスキー場とは違う寒さを感じました。
ワールドカップは10日から撮影再開の予定です。
毎年ひとりで動いているので、向こうに行くとなかなか日本語を話す機会が少ないのですが、今シーズンはいろいろとお話をする機会に恵まれました。
そのお相手は、工藤昌巳さん。
アルペンスキーに詳しい方ならご存知だと思います。
2005年に引退しましたが、1994-1996の2シーズンがジュニア,1999-2000シーズンはシニアのナショナルチームに入り活躍されました。
現役中のFIS公認大会における優勝は49回を数え、国内で撮影活動をしていた頃の私は、圧倒的な強さで勝利する現役時代の彼の姿が今でも強く印象に残っています。
その工藤昌巳さんが一昨年よりオーストリーで「コーチ修行」をしています。
JOCのスポーツ指導者海外研修事業で派遣され、平成18年5月26日~平成20年5月25日まで、「アルペンスキーの本場のコーチ業」を実地研修されています。
http://www.joc.or.jp/foreign_trainee/traineelist/2006.html
アルタ・バディアやキッツビュールでお話させていただきましたが、本場のコーチ業の話はかなり興味深いものでした。
昌巳さんはオーストリーのヨーロッパカップチームに帯同し、コーチ業の諸々をこなしているそうで、
「いま、考えているのは選手のモチベーションをいかにあげていくか」という話だったり、
「滑りの分析をして、わかったものをどう選手指導につなげるか」という話だったり、
もっとゆっくりいろんな話を聞いてみたいと思わせてくださいました。
正直、彼のような人材は一朝一夕には得られるものではないと思います。
2年間、本場で貴重な経験と勉強をされてきた人材が真に活かされるように、来シーズンのナショナルチームの陣容を整えていただけたらなと、遠くの外野から切に願います。
今シーズンは明や賢太郎、湯浅の滑りのなかに見いだせる希望に加え、今後の日本アルペン界に新たな希望の灯をはっきりと見ることができたように思います。
写真は2枚とも現役時代の工藤昌巳さんです。お名前で検索してみてください。複数の方のブログで彼のことが書かれています。


