2010年02月03日
賢太郎引退報道
2日のお昼、無事に帰国しました。東京も寒いですね。(笑) 同じ日に賢太郎も帰国。私とは違う便ですので、成田では会えませんでした。 その日の朝にオリンピックを最後に引退するという記事が出て、多くの報道陣だったようですね。テレビまで。私が税関出たときにはしーんとしてましたが。(笑) 今年がオリンピックイヤーだということもあるでしょうが、アルペンスキー選手が我が国日本で大きく報道されるということはうれしいことでもあります。 しかし、報道された内容だけから見ると、引退するという「第一報」と賢太郎本人が成田で報道陣に話した内容は真逆。 さて、どちらが真実か。 ここからは、私自身が思う事を三つの観点から記します。 まず、「第一報」の記事中やタイトルにもある、 「2006年のトリノ五輪で4位に食い込んだ皆川だが、同年12月に前十字靱帯(じんたい)を断裂した右ひざの痛みが癒えず、現役続行が無理と判断した。」 という部分に私もうなずける事があります。 それが冒頭の写真。 今季何度かインスペクション中に右膝を気にするしぐさをファインダー越しに見ていました。写真ではわかりずらくてすいませんが、少し膝を持ち上げ、左右に軽くひねったり、上下に振動させる動作です。 私の場合は側副靭帯と後十字靭帯損傷なので前十字靭帯ではないのですが、その動作を注視してしまったのは、私自身が10月のセルデンでケガをして今もだるいような痛みがあるせいかもしれません。 痛みというのは本人にしかわからないことではありますが、成田の囲み会見の記事中にも 『今五輪後に引退すると報じられたことについては「(現時点では)引退は考えていません」。ただ、32歳という年齢と前十字靱帯(じんたい)を損傷した両ひ ざの調子を考えると「次の五輪への4年は非常に長い。五輪後に、燃え上がるものがあればイエスだし、そうじゃなければノーかもしれない」と、五輪後に去就 を決めることを明らかにした。』 とあります。 第二は違う観点から。 今季開幕直前の10月13日、ヘルマン・マイヤーがウイーンで記者会見し、ひざのケガを理由に引退を表明しました。 突然の引退表明に私はショックを受けました。 「もうスーパースターを撮らせてもらえないのか」 大きな落胆でした。喪失でした。残念でした。 せめて「これが最後のレース」というものがあったなら、悔いなく彼の最後の勇姿を撮ることができたと思います。 毎年、最終戦では「引退レース」が行われます。 最終戦に出場できる好成績のベテラン選手に与えられた特権ですが、昨年はジュエル・シェナル(フランス)がプレスリーの仮装で滑って仲間に祝福されていました。(過去ブログを「掘って」ください。ヘルマンもシェナルもあります) ファンにとって、「これが最後の勇姿」と思って見るのと「あれが最後のレースだった」と後から知るのはどちらがいいのか。 もちろん、ヘルマンは苦渋の決断だったと思います。彼も華々しくオリンピックを最後に引退したかったのではないかと私は思います。 第三はまた違った観点から このブログをコメント欄の隅々まで読んでいただいている希少な?(笑)方々はもう気がついていらっしゃると思いますが、クラニスカ・ゴラには日本人メディアは私を含め3人しかいませんでした。 3人しかいないということはつまり、私みたいな「アルペンスキーおたく」しかいなかったということです。(笑)オリンピックだからと駆り出された「にわか記者」などスロヴェニアの山の中には存在しなかったということです。そして私を含めた「おたく」たちは今季どころではなく、何年もアルペンスキーを取材してきているということです。 そして成田の囲み記者会見の記事も、微妙に各紙、見出しや強調している部分、言い回しや語尾に違いがあるのを発見している「希少な」(しつこい!笑)方々もいらっしゃることでしょう。 私の結論として、27日(日本時間は28日早朝)は、 賢太郎のオリンピックの勇姿を目に焼き付けてください。 もちろん、明のスーパーランも大いに期待してください。 以上です。 田中慎一郎 また「ちょいユル雑感」はごじつーーー。(笑)
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posted by shinichiro |22:27 |
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賢太郎引退報道
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いつも貴重な内部視点の情報有難うございます。
一般記者たちの先走りの報道のような感が否めませんが、賢太郎さんにはいろんな意味で今後も頑張ってほしいですね。選手として、そして育成者として。
昨日、1/100Sec写真集届きました。帰国早々に有難うございます。
レーサーにはたまらない表紙ですねぇ。いい写真です。
内容もレースを振り返るように見られて、何度も眺めていられますね。
今シーズンも出来上がるのを楽しみにしています!
posted by ミケランジェロ | 2010-02-04 12:21
賢太郎引退報道
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いつも貴重な情報をありがとうございます。
ずーっと賢太郎サンのことが気になっていました。
アルペンがもっとたくさんの人に知って頂きたいとおもっています。
自分のブログでも、アルペンの事を書いたり..慎一郎さんのブログも紹介させて頂いています。
バンクーバーの写真も楽しみにしていますね。
それにしても思いやり溢れる、選手のことを考えた内容に
感心します。
posted by kaori | 2010-02-04 12:48
賢太郎引退報道
コメント投稿者ID :
ミケランジェロさん、1/100sec.お買い上げ、誠にありがとうございます。今季分、Vol2も製作予定ですので、またよろしくお願いいたします。
Kaoriさん、ご自身のブログで紹介いただきありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
posted by 田中慎一郎 | 2010-02-04 13:21
賢太郎引退報道
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先日は質問にお答え頂きありがとうございました。
賢太郎さん、何となくそんな予感はありました。今朝偶然、ラジオで賢太郎さんのインタビューが流れ、怪我のことも語っていて、感慨深く聞いていました。しっかり目に焼付けます。
限られた紙面で工夫してるんですね。
最近ではバンスコ優勝記事のタイトルが、各社の違いが分かりやすかったです。
雑感もお待ちしてますね。
posted by アルペンママ | 2010-02-04 14:31
賢太郎引退報道
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今シーズンが始まった時から、賢太郎さんはオリンピックで納得した滑りができれば、引退するのかなぁとなんとなく思ってました
残念ながら、日本ではどうしてもオリンピック重視の報道とかになってしまいますからね
もっと、世界選手権とかW杯とかが取り上げられるようになれば、オリンピックを区切りみたいに考えなくてもいいようになるとは思うのですけどね
とにかく、今はオリンピックで頑張って欲しいですね
posted by しん@ミュンヘン | 2010-02-04 17:15
賢太郎引退報道
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アルペンママさん、ありがとうございます。賢太郎
目に焼き付けてくださいね。
しんさん、確かにオリンピックを区切りにするというのは考え直したほうがいいですよね。アルペンスキーに限らず多くのスポーツにおいて。
posted by 田中慎一郎 | 2010-02-05 14:51
賢太郎引退報道
コメント投稿者ID :
教えてください。
昔の話で言うと、チーズ柄のスイスチームとか、チームのユニフォームがありますが、日本ってバラバラのユニフォームでですね、なぜなんでしょうか。。。
ユル~イのお持ちしています。
posted by けいスキー | 2010-02-07 12:55
賢太郎引退報道
コメント投稿者ID :
田中さん、ご苦労様でした。
僕は前から田中さんのブログを見ていて
1.アルペンの歴史を感じる。
2.アルペンのドラマを感じる。
3.選手が身近に思える。
4.選手が時に「芸術」に見える。
等など、いろんな角度から楽しませていただいています。
本当にありがとうございます。
田中さんの「にわか記者」のお話、考えさせられました。実際、SAJのホームページでさえアルペン選手の活躍は載っていません。かなり、難しい立場にアルペンがあるのかなという気もします。 田中さんのブログを始め、各選手等などのブログの存在、今のアルペン界にとって大変重要です。
是非、雪の世界のドラマ、多くの人たちに伝わるといいですよね。
いつも、丁寧なブログの掲載、コメントへの返答などありがとうございます。
posted by A | 2010-02-08 01:14
賢太郎引退報道
コメント投稿者ID : shinichiro
けいスキーさん、確かにレースで見るワンピースがばらばら(大越や智也まで含めると5種類)なのは日本チームだけですね。
日本では過去から、選手個人がウエアメーカーと契約するという慣習があったからだと思います。
今季もフェニックス、ファブリス、デサント、ゴールドウィン、オンヨネと日本スキーウエアメーカーの多さも表していますよね。
統一するかどうかは、SAJの考え方次第だと思います。
Aさん、ありがとうございます。
「にわか記者」のところはもっと詳しく書きたかったのですが、あんまりはっきり書いて本人に迷惑かかってもいけないので、私の言いたいことのさわり程度にしておきました。(笑)
これからもアルペンスキーの魅力をお伝えできるようにがんばります。
posted by 田中慎一郎 | 2010-02-08 21:38
賢太郎引退報道
コメント投稿者ID : NID00000447
田中さんありがとうございます。
統一した方がカッコイイと思うんですけどね、表彰台を独占した時おそろいのユニフォームだと。いつの日かNIPPONも、、、
NHKスポーツ大陸の賢太郎の番組は、先シーズンの再放送だと思っていたら新しい番組?でしたネ。
「僕は、何十勝もできる選手にはなれない。でも生涯で一度なら世界一の滑りができる」って、賢太郎の気持ちを後押したくなりました。
posted by けいスキー | 2010-02-10 13:03
賢太郎引退報道
コメント投稿者ID : shinichiro
そうですね。統一するべきだと私も思います。
賢太郎にはほんとにがんばってほしいですが、メダルを取るにはいかんせん、スタート順が厳しすぎると思います。
もし奇跡がおこるとしたら、天国のお父様の力かもしれませんね。
posted by 田中慎一郎 | 2010-02-10 17:37
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同じ日に賢太郎も帰国。私とは違う便ですので、成田では会えませんでした。
その日の朝にオリンピックを最後に引退するという記事が出て、多くの報道陣だったようですね。テレビまで。私が税関出たときにはしーんとしてましたが。(笑)
今年がオリンピックイヤーだということもあるでしょうが、アルペンスキー選手が我が国日本で大きく報道されるということはうれしいことでもあります。
しかし、報道された内容だけから見ると、引退するという「第一報」と賢太郎本人が成田で報道陣に話した内容は真逆。
さて、どちらが真実か。
ここからは、私自身が思う事を三つの観点から記します。
まず、「第一報」の記事中やタイトルにもある、
「2006年のトリノ五輪で4位に食い込んだ皆川だが、同年12月に前十字靱帯(じんたい)を断裂した右ひざの痛みが癒えず、現役続行が無理と判断した。」
という部分に私もうなずける事があります。
それが冒頭の写真。
今季何度かインスペクション中に右膝を気にするしぐさをファインダー越しに見ていました。写真ではわかりずらくてすいませんが、少し膝を持ち上げ、左右に軽くひねったり、上下に振動させる動作です。
私の場合は側副靭帯と後十字靭帯損傷なので前十字靭帯ではないのですが、その動作を注視してしまったのは、私自身が10月のセルデンでケガをして今もだるいような痛みがあるせいかもしれません。
痛みというのは本人にしかわからないことではありますが、成田の囲み会見の記事中にも
『今五輪後に引退すると報じられたことについては「(現時点では)引退は考えていません」。ただ、32歳という年齢と前十字靱帯(じんたい)を損傷した両ひ ざの調子を考えると「次の五輪への4年は非常に長い。五輪後に、燃え上がるものがあればイエスだし、そうじゃなければノーかもしれない」と、五輪後に去就 を決めることを明らかにした。』
とあります。
第二は違う観点から。
今季開幕直前の10月13日、ヘルマン・マイヤーがウイーンで記者会見し、ひざのケガを理由に引退を表明しました。
突然の引退表明に私はショックを受けました。
「もうスーパースターを撮らせてもらえないのか」
大きな落胆でした。喪失でした。残念でした。
せめて「これが最後のレース」というものがあったなら、悔いなく彼の最後の勇姿を撮ることができたと思います。
毎年、最終戦では「引退レース」が行われます。
最終戦に出場できる好成績のベテラン選手に与えられた特権ですが、昨年はジュエル・シェナル(フランス)がプレスリーの仮装で滑って仲間に祝福されていました。(過去ブログを「掘って」ください。ヘルマンもシェナルもあります)
ファンにとって、「これが最後の勇姿」と思って見るのと「あれが最後のレースだった」と後から知るのはどちらがいいのか。
もちろん、ヘルマンは苦渋の決断だったと思います。彼も華々しくオリンピックを最後に引退したかったのではないかと私は思います。
第三はまた違った観点から
このブログをコメント欄の隅々まで読んでいただいている希少な?(笑)方々はもう気がついていらっしゃると思いますが、クラニスカ・ゴラには日本人メディアは私を含め3人しかいませんでした。
3人しかいないということはつまり、私みたいな「アルペンスキーおたく」しかいなかったということです。(笑)オリンピックだからと駆り出された「にわか記者」などスロヴェニアの山の中には存在しなかったということです。そして私を含めた「おたく」たちは今季どころではなく、何年もアルペンスキーを取材してきているということです。
そして成田の囲み記者会見の記事も、微妙に各紙、見出しや強調している部分、言い回しや語尾に違いがあるのを発見している「希少な」(しつこい!笑)方々もいらっしゃることでしょう。
私の結論として、27日(日本時間は28日早朝)は、
賢太郎のオリンピックの勇姿を目に焼き付けてください。
もちろん、明のスーパーランも大いに期待してください。
以上です。
田中慎一郎
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