2012年02月02日
閏年の如月
2012年ももう2月ですね。今年は閏年なので29日までありますが、その年はオリンピックイヤーでもあります。夏期オリンピックが7月27日から8月12日までロンドンで行われます。(サッカーは25日開始) 先月末、昨年世界選手権が行われたガルミッシュ・パルテンキルヘンでは滑降とスーパーGのレースが予定されていましたが、DHはSGスタートからの短縮コースに加え、世界選手権の女子コースを使って行われ、キューシュが優勝。SGは濃霧でキャンセル。 そして今週はフランスのシャモ二に場所を移していますが、DHトレーニングランは2日間とも降雪で中止と相変わらず天候に悩まされています。 中止となったキッツビュールSGは2月末のクラン・モンタナで、ガルミッシュ分は3月のクヴィットフェルで行われることになりました。 今季のヨーロッパはシーズン始めは小雪に悩まされ、半ばになると大雪に悩まされていますが、共通しているのは気温の高さです。ちょっと「異常気象」が心配です。 大雪は日本も同様で、2006年の「平成豪雪」以来と言ってもいいでしょう。毎年小雪に悩まされる地域のスキー場も、「もういらない」っていう状態なのではないでしょうか。 そんな「豪雪」のなか、山形ではインターハイが開幕。 男子GSでは地元日大山形高校の小原健汰選手が優勝。冒頭の写真は昨年5月の野沢温泉カップのものです。 彼は今季から全日本ジュニアのBチームに選抜されました。お父様は月山でプロスキースクールを開校されていて、プロスキーヤーであり、元SIAデモンストレーターでもある小原務さんです。 実は私もお父様にスキーを教えていただいたことがあり、他にはない視点での熱心な指導に強い印象を持ったのを今でもよく覚えています。 2日には男子SLが行われますが、湯浅直樹や佐々木明、皆川賢太郎、木村公宣、岡部哲也と日本のトップレーサーは皆、インターハイ優勝者でもあるので、小原選手と明日の優勝者の近い将来も大いに期待したいと思っています。 インターハイチャンピオンは世界へ大きく羽ばたいて欲しいですね。 さて、恒例の雑感といきましょう。 1枚目の写真はウェンゲンの「特等席」。
このアウトドア用の折りたたみ椅子のすぐ左がフントショフのジャンプ。ミンチカンテや選手を見る大勢の観客を文字通りの「高みの見物」できる席ですが、コース係の人でないと入れない場所です。あしからず笑。 そのフントショフのところには、小型ヘリカメラがぶんぶんとハエのように飛んでいました。今季初導入。
このカメラが選手より先にファインダーの中に現れると、思わず条件反射的に指が反応。イライラさせてくれるカメラでした。笑 お次はそのウェンゲンSCの表彰式。
イビッツァ恒例の歌のお供に強引にされてしまったのはベアト・フォイツ。ボディは司会者の「3人で歌わないか?」の誘いを「やだやだ」と断り、ベアトが道連れになってしまいました。笑(ボディは右端)
そんなことをやっているそばで、完全に放置プレイされていた4,5,6位の3人。あまりにも可哀想なので、カメラを向けて手を振ったら、ナトコが気がつき、両脇も誘ってくれて、3人ともカメラ目線をくれました。ありがと!(左からパンテュロー、ナトコ、リゲティ) シュラトミングの前走はクラニスカ・ゴラで開幕からのSL連勝記録がとうとうストップしたマリス・シールド。
カメラマン的にはうしろにオーストリア国旗が乱舞して、「ドはまり」な写真です。ナイター光線が写真の美しさをより一層際立たせてくれました。 私は昨年10月からキャノンの新型400mmレンズを使っていますが、恐ろしいくらいにキレ味抜群。写真のシャープさは旧型や某ライバル社より一段上の感覚です。 このブログでもおなじみのアレッサンドロは私の写真を見るたびに「とってもシャープ、新400mmはすごくいいね」を連発してます。 購入を迷っていらっしゃるプロやハイアマチュアの方々には無理をしてでも新型を導入されることをおすすめいたします笑。 話をもとに戻しますが、今までの例だと、開幕から絶好調で連勝していて、その記録が途絶えた途端に調子を崩すというパターンはいとまがないので、後半戦の彼女の戦いにも注目です。 それは男子SL戦線にも言えると思います。このままヒルシャーとイビッツァの対決構図が最後まで続くとは思えません。 昨季も世界選手権後はイビッツァとグランジェの安定感が崩れ、マリオ・マットが復活し、ノーラン・カスパーやアクセル・ベックなどのニューカマーが出現しました。 今季はそこに我が日本の湯浅直樹が食い込んでくれることを期待したいですね。 後半戦の「日本チームのスタート」は2月19日のバンスコSLになりますが、そのあとも約3週間あいてのクラニスカ・ゴラSLとなります。 この2戦は湯浅にとって大事なレースとなりますので、悔いのないように全精力を傾けて臨んでほしいと思います。 そしてそのバンスコとクラニスカ・ゴラとのあいだの期間では、日本でも皆川賢太郎とジュン・ドンヒュン選手のFar East Cupをかけた熱い戦いが展開されます。 現在、SL Cup順位は賢太郎が2位のドンヒュンを26ポイント差でリード。残りは志賀高原SL2戦(3月1,2日)、野沢温泉SL1戦(3月6日)の3戦です。 志賀高原はジャイアントか西舘、野沢温泉はカンダハーコースで行われると思いますので、お休みのとれる方はぜひ観戦に行ってみてください! 普段、J Sportsを推奨していてなんですが、やっぱりテレビとナマは違いますから。笑
写真はそのジュン・ドンヒュン選手。すいません、彼の名前の表記、どう書けばいいか自信のある方はコメントください!
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posted by shinichiro |02:35 |
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2012年ももう2月ですね。今年は閏年なので29日までありますが、その年はオリンピックイヤーでもあります。夏期オリンピックが7月27日から8月12日までロンドンで行われます。(サッカーは25日開始)
先月末、昨年世界選手権が行われたガルミッシュ・パルテンキルヘンでは滑降とスーパーGのレースが予定されていましたが、DHはSGスタートからの短縮コースに加え、世界選手権の女子コースを使って行われ、キューシュが優勝。SGは濃霧でキャンセル。
そして今週はフランスのシャモ二に場所を移していますが、DHトレーニングランは2日間とも降雪で中止と相変わらず天候に悩まされています。
中止となったキッツビュールSGは2月末のクラン・モンタナで、ガルミッシュ分は3月のクヴィットフェルで行われることになりました。
今季のヨーロッパはシーズン始めは小雪に悩まされ、半ばになると大雪に悩まされていますが、共通しているのは気温の高さです。ちょっと「異常気象」が心配です。
大雪は日本も同様で、2006年の「平成豪雪」以来と言ってもいいでしょう。毎年小雪に悩まされる地域のスキー場も、「もういらない」っていう状態なのではないでしょうか。
そんな「豪雪」のなか、山形ではインターハイが開幕。
男子GSでは地元日大山形高校の小原健汰選手が優勝。冒頭の写真は昨年5月の野沢温泉カップのものです。
彼は今季から全日本ジュニアのBチームに選抜されました。お父様は月山でプロスキースクールを開校されていて、プロスキーヤーであり、元SIAデモンストレーターでもある小原務さんです。
実は私もお父様にスキーを教えていただいたことがあり、他にはない視点での熱心な指導に強い印象を持ったのを今でもよく覚えています。
2日には男子SLが行われますが、湯浅直樹や佐々木明、皆川賢太郎、木村公宣、岡部哲也と日本のトップレーサーは皆、インターハイ優勝者でもあるので、小原選手と明日の優勝者の近い将来も大いに期待したいと思っています。
インターハイチャンピオンは世界へ大きく羽ばたいて欲しいですね。
さて、恒例の雑感といきましょう。
1枚目の写真はウェンゲンの「特等席」。
このアウトドア用の折りたたみ椅子のすぐ左がフントショフのジャンプ。ミンチカンテや選手を見る大勢の観客を文字通りの「高みの見物」できる席ですが、コース係の人でないと入れない場所です。あしからず笑。
そのフントショフのところには、小型ヘリカメラがぶんぶんとハエのように飛んでいました。今季初導入。
このカメラが選手より先にファインダーの中に現れると、思わず条件反射的に指が反応。イライラさせてくれるカメラでした。笑
お次はそのウェンゲンSCの表彰式。
イビッツァ恒例の歌のお供に強引にされてしまったのはベアト・フォイツ。ボディは司会者の「3人で歌わないか?」の誘いを「やだやだ」と断り、ベアトが道連れになってしまいました。笑(ボディは右端)
そんなことをやっているそばで、完全に放置プレイされていた4,5,6位の3人。あまりにも可哀想なので、カメラを向けて手を振ったら、ナトコが気がつき、両脇も誘ってくれて、3人ともカメラ目線をくれました。ありがと!(左からパンテュロー、ナトコ、リゲティ)
シュラトミングの前走はクラニスカ・ゴラで開幕からのSL連勝記録がとうとうストップしたマリス・シールド。
カメラマン的にはうしろにオーストリア国旗が乱舞して、「ドはまり」な写真です。ナイター光線が写真の美しさをより一層際立たせてくれました。
私は昨年10月からキャノンの新型400mmレンズを使っていますが、恐ろしいくらいにキレ味抜群。写真のシャープさは旧型や某ライバル社より一段上の感覚です。
このブログでもおなじみのアレッサンドロは私の写真を見るたびに「とってもシャープ、新400mmはすごくいいね」を連発してます。
購入を迷っていらっしゃるプロやハイアマチュアの方々には無理をしてでも新型を導入されることをおすすめいたします笑。
話をもとに戻しますが、今までの例だと、開幕から絶好調で連勝していて、その記録が途絶えた途端に調子を崩すというパターンはいとまがないので、後半戦の彼女の戦いにも注目です。
それは男子SL戦線にも言えると思います。このままヒルシャーとイビッツァの対決構図が最後まで続くとは思えません。
昨季も世界選手権後はイビッツァとグランジェの安定感が崩れ、マリオ・マットが復活し、ノーラン・カスパーやアクセル・ベックなどのニューカマーが出現しました。
今季はそこに我が日本の湯浅直樹が食い込んでくれることを期待したいですね。
後半戦の「日本チームのスタート」は2月19日のバンスコSLになりますが、そのあとも約3週間あいてのクラニスカ・ゴラSLとなります。
この2戦は湯浅にとって大事なレースとなりますので、悔いのないように全精力を傾けて臨んでほしいと思います。
そしてそのバンスコとクラニスカ・ゴラとのあいだの期間では、日本でも皆川賢太郎とジュン・ドンヒュン選手のFar East Cupをかけた熱い戦いが展開されます。
現在、SL Cup順位は賢太郎が2位のドンヒュンを26ポイント差でリード。残りは志賀高原SL2戦(3月1,2日)、野沢温泉SL1戦(3月6日)の3戦です。
志賀高原はジャイアントか西舘、野沢温泉はカンダハーコースで行われると思いますので、お休みのとれる方はぜひ観戦に行ってみてください!
普段、J Sportsを推奨していてなんですが、やっぱりテレビとナマは違いますから。笑
写真はそのジュン・ドンヒュン選手。すいません、彼の名前の表記、どう書けばいいか自信のある方はコメントください!
直樹のほうから両手を広げて抱きついてきてくれました。
ヒルシャーの勝利が決まると、私はゴールエリアに一目散。
ワールドカップ、世界選手権、オリンピックを通して自己最高位である5位を成し遂げた湯浅直樹を求めて。笑
でも、探す必要はありませんでした。その瞬間の写真はもちろんありません。だって、私もそのまま抱きついちゃいましたから笑。
コーチのミヒャエル・シュタイナーとも熱い抱擁。それが冒頭の写真です。
今季はヘッドコーチのクリスチャン・ライトナーが12月中旬から病気で体調をくずし、実質、ミヒャエルがコーチとしてやってきました。
2人の喜びもひとしおだったでしょう。
すいません、これ以上はもう少し時間をください。
写真を送ったり、コメントをまとめたり、いろいろと仕事をしなければならないので。
もう1枚だけ、写真を。日曜日の勝者、クリスチャン・デビレも祝福してくれました!!
朝から降雪のシュラトミング。レースのあいだも間断なく降り続けました。
1番スタートのヒルシャーが2位マットに0.75秒差という圧倒的なタイム差でトップにたてば、我が日本のエース、湯浅直樹は1.81秒遅れの14位につけました。
今日の湯浅はいつもに増して集中していました。
2本目のインスペクション時、ゴールエリアでポールのイメージをしていた湯浅にコーチのミヒャエルがアドバイスをしようと寄って行くと、「今、イメージ中だから、ちょっと離れて」とでも言うように、今こっちに来るなと手で制して、自らのイメージの世界に没頭していました。
日本でご覧の皆さんは、ケガの悪化がご心配だったでしょう。
実際、彼のコメントを取るために話を聞きましたが、かなり痛いとのこと。実は私も無事に降りてきてくれればいいと思っていましたが、本当におみそれしました笑。
膝の痛みは集中力と気合で克服したそうです。
2本目は最終的には3番手のタイムで快走を見せ、しばらくリーダーズボードの前に立ち続けました。
そして地元オーストリアでヒルシャーの見事な勝利が決まりました。片反騒動はヒルシャーに罰金が課せられ収束。おまけに地元Vで騒動スキャンダルを彼方においやりました。
湯浅直樹は自己最高位の5位。しかし、彼の目はもっとその先、世界一を見つめています。
次戦からは得意なコースが揃っています。
ヨーロッパカップで2連勝をあげたバンスコ、2005年に7位となり昨年も1本目0.52秒差の8位につけたクラニスカ・ゴラ、そして最終戦で再びシュラトミング。
W-CUPのSLスタンディングは今日の45ポイントで23位に浮上。最終戦出場圏内に入りました。
湯浅の話では、少しずつ登り調子とのこと。
キッツビュールとシュラトミングの滑りは日本で見ていた皆さんも、「上げ潮」の勢いを少しは感じられたのではないでしょうか。
バンスコ、クラニスカ・ゴラは大いに期待できると思います。
でも、まずその前に日本でゆっくり休養して英気を養ってくれることが大事ですね。
あらためて、今日の湯浅直樹5位の滑りです。そろそろキマスネ、マジデ笑。
そして、明は1本目42位で2本目に進めず。
明も日本で英気を養って、気分一新して次戦バンスコに臨んでほしいと思います。
私はちょっと興奮して寝れない感じもしますが、おそらくベッドでちょっと身体を横たえれば寝てしまうでしょう。
キッツビュールから気温が高いなかで動いて汗をかいて体力消耗してますから。笑
では、私は明日帰国の途につく湯浅と明を追いかけるようにその翌日に帰国便に乗ります。では、また。
今朝のキッツビュールは相変わらず暖かく、小雨でした。
道中、キッツビュールから1時間ほどのツェル・アム・シーへ寄りました。
今日はヨーロッパカップのGSに大越龍之介と新賢範(しんまさのり)の2人が出場しましたが、ツェル・アム・シーのコースも昨日のキッツビュールに負けず劣らずやわらかく、だいぶ荒れました。
79番スタートの大越は1本目でコースアウト。89番スタートの新は2本目に残り、50位の成績を残しました。(冒頭の写真)
彼は1月のメリベルSLでは38位。ヨーロッパカップでは2回目の成績です。順位はまだまだ下位ですが、18歳の彼にとっては、ワールドカップ並みにレベルの高いレースで成績を残していくことは重要です。
彼とはゴールで挨拶だけしましたが、若者の活発さにあふれていました。これから期待したい選手の一人です。
優勝はアメリカのトミー・フォード。ワールドカップ選手ですが30番スタートでした。
他には、リシャールやファナラなどワールドカップ第一シードのGSスペシャリストも出場していました。ほぼワールドカップと変わらないレベルだということです。
明日はヨーロッパカップSLが行われ、大越龍之介、石井智也、武田竜、成田秀将、新賢範が出場します。
そして、シュラトミングに到着。毎年のことながら、美しいナイターコースです。
そして現地18時からのキャプテンミーティングでは、昨日のキッツビュールでの記者会見以来、ちょっと物議をかもしていることの解決がはかられました。
昨日の記者会見でイビッツァが「ヒルシャーはザグレブで片足通過反則をおかしており、優勝は無効だ」と主張。1415年の英仏闘争の例え話まで持ち出して「スポーツマンシップに劣る」と痛烈に批判しました。
それに対して今日のキャプテンミーティングでは、ギュンター・ヒュアラさんがテレビを持ち出し、何度もスローおよび拡大再生。
写真はジオ撮影です。
ヒルシャーとノイロイターの問題とされている箇所を各国コーチ全員で確認させ、かつ、詳細な説明で片足通過反則ではないと納得させました。
カメラの位置や撮影方法、映像を検証に使う理由まで丁寧に説明し、疑惑を払拭してみせました。
疑惑が沸いた時点で迅速にかつ、明確に対応したことはギュンター氏の素早い対応が評価されると私は思いました。(どこぞの島国の首相にもこうあってほしい苦笑)
しかし、カメラマンの私から言わせてもらえれば、足元を拡大すればするほど不鮮明な映像になり、「これで判定するのは、難しい」という印象を持ちました。今後、ハイスピードカメラの導入など、検討する余地はあるように思います。
そしてもう一つの事実、ヒルシャーはウェンゲン、キッツビュールともに片足通過反則をおかしながらゴールまで滑ってしまいました。
しかし、こちらの各メディアの興味はザグレブの優勝にクロアチアがケチをつけた云々の話題がほとんどで、ヒルシャーにペナルティーを与えるべきという論調は今のところ見当たりません。
通常、片反がわかった時点で停止し、その後のポールは滑ってはならないのですが、ヒルシャーは気がつかなかったのか、気がついていてもごまかせると思ったのか、少なくても2度連続で片反後にポール内滑走をしているのは動かせない事実です。
私はこのことに関してペナルティーを課すべきだと思います。ペナルティーは罰金と次回レースのスタート順の大幅な降格です。
キャプテンミーティング後の街中の公開ドローに先立って、イビッツァ、ヒルシャー、ノイロイターが今回の騒動の説明をそれぞれ行い、最後にはイビッツァとヒルシャーは握手して、「騒動」の収束がはかられました。
「場外乱闘?」は一日で終結か?
明日のレースは気持ちのよい2人の戦いを見たいものです。
このことに関しては私の大先輩でもあり、スキージャーナルで執筆されている田草川嘉雄さんも以下のコラムとフェイスブックで記事にされています。どうぞごらんください。
今季好調のクリスチャン・デビレがW-CUP初優勝を遂げました。
これで今季初戦のビーバークリークのポディウム3人が今季そろって優勝をとげ、SLの種目別争いもこの3人での争いの様相を呈してきました。
彼の笑顔はほんとに素敵です。31歳にしてワールドカップ初優勝。ほんとうにおめでとうございます。(下の写真はジオ撮影です)
昨日のDHとのコンビネーションはイビッツァが勝利。ウェンゲンからのコンビ連勝です。
今日のキッツビュールも異常に高温。雨とは言いませんが、それに近い小粒の雪も降り、コースも雪面硬化剤をまいてのレースとなりました。
昨日といい、今日といい、ちょっと無理やりにでもレースを開催した感は正直否めません。それでも両日とも実力者が勝ち、どんな状況にも対応できる技術が必要だということを証明してみせました。
右膝のケガをおして出場した湯浅直樹は20位で2本目に進み、2本目も完走してそのまま20位を確保。11ポイントを獲得しました。
右膝はまだまだ痛いようですが(全治4週間なのですからあたり前ですね、すいません)、逆境に強いところを見せてくれました。(湯浅の写真もジオ撮影です)
今日のポイントでSLスタンディングを少し上げ32位。
25位までに与えられる最終戦出場の権利を今季、湯浅が獲得したら、ケガをおして強行出場した今日の11ポイントが「ものをいう」かもしれません。
私は「あのときに無理しておいてよかった」となるような気がしてなりません。3月のクラニスカ・ゴラSLが終わった時点で、そうなっていればいいですね。
一方、明は1本目でコースアウト。私はスタートを撮っていたので状況は全くわかりませんでした。
写真はスタートバーの前で自らに気合いを入れる明。
明のスタートと同時にサービスマンの伊東さんの声がかかります。日本でテレビをごらんの皆様のお耳にも届いていると思います。
いいときも悪いときも、伊東さんはいつもスタートする明に声をかけてきました。
今季は明にとっておそらくあと3戦でしょう。明も必死にがんばっていると思います。
なんとか2本目に残るように、日本からも応援よろしくお願いいたします。
火曜日は5万人を集めるナイトレース、シュラトミング。湯浅と明、ともに得意なコースなので期待したいですね。
もうこれぞ絵にかいたような、見事な、見事な素晴らしいレースでした。
ディディエ・キューシュが自身最後のハーネンカムレースを見事3連覇で飾りました。
3連覇に加え、シュトライフを制したのは5度目。それで冒頭の写真は「5」と手を開いています。
これって、日本的に言うと勝ち逃げですよね。来年も出なきゃいけなんだよー!ディディエ!って言ってもだめでしょうね。笑
ほんとうに最後のハーネンカムで素晴らしいレースをどうもありがとう!ディディエ!(下の写真はラップを確認してバンザイ! ジオ撮影です)
今朝のキッツビュールは晴れ間も見えるくらいでしたが、10時頃から雪が降り始め、スタート位置もシュタイルハングを過ぎて廊下の緩斜面が終わったところからと大幅に下げられました。ほぼスーパーGのスタートと同じ位置です。
そのため、キューシュから1秒以内につけたのは22人。僅差の戦いとなりました。
それでも勝ってしまうんですから、神様が味方してくれたのかも。いや、彼の実力ですね。引退はほんとに惜しいです。
これでDH種目別優勝も十分射程に捉えました。レッドビブの後輩ベアトに23ポイント差です。
キューシュはコンビSLには出ないので(もちろんスペシャルSLも)、このあと彼のレースを撮らせてもらえる機会はそう多くはありません。最終戦、シュラトミングまで大切に、しっかり彼を撮りたいと思います。
地元オーストリアの2人、バウマンとクローウェルを両脇に従えての表彰。大粒の雪が祝福しているようでした。
さあ、明日はSL。
湯浅のことはみなさん、ご心配でしょうが、「彼らしい」とお考えいただき、はらはらと心配しながら見守ってください。日本からの応援どうぞよろしくお願いいたします。
そして、残すは4レース(最終戦のぞく)となった今季SL。明は相性の良くないコースですが、そんなことは言っていられません。明日はなんとしても2本目に残ってほしいですね。
昨晩は大雨でした。
今朝早くには降っていなかった雪も、明け方に大玉で一気に振り出し、今日のスーパGのレースの中止が決まりました。
気温は異常に高く、湿ったぼた雪がキッツビュールを覆っています。
明日の天気もそうですが、昨晩の雨と今日の湿った降雪で、コース状況も心配。
明日のDHの開催も危ぶまれています。
写真は街から見たコース。今は雪やんでます。
ディディエ・キューシュの記者会見がまもなく始まります。
昨年の最終戦記者会見でも少し話しは出ていましたが、今季限りでの引退を発表するようです。
また一人、スターがピステを去ります。
土曜のDHはぜひ勝ってもらいたいですね。
涙はありませんでした。しかし、記者会見に来ていたサービスマンの目には涙があふれていました。
引退は昨年の春から考えていたそうです。
ワールドカップデビューは1993年ボルミオDH。初めてワールドカップでポイントをとったのは1995年のバルガルディナ、初のワールドカップ勝利は1998年、ここキッツビュールのスプリントDHでした。
ダウンヒル種目別優勝は4回、スーパーG1回、GS1回。オリンピックの銀メダルを長野のSGで獲得しました。
土曜の滑降でキッツビュール、シュトライフ3連覇を成し遂げて、そのシーズンに引退なんて格好良すぎですが、そうなってほしいですね。
今日のキッツビュールは快晴。
でも、天気予報では晴れなのは今日だけ。このあと、日曜まで曇りあるいは雪の予報。はたまた雨の予報まであります。
トレーニングラン2回目のラップはディディエ・キューシュ。2位に昨日ラップのクラウス・クローウェルでした。
冒頭の写真はオーバーハウスベルグカンテ、通称レッドブルジャンプをインスペクションするキューシュ。
天気予報で明るい光りがあるのは今日だけと覚悟しているので、撮影は普段より多めでした。
下の写真は昨晩、ミラノからキッツビュールまで車で4時間30分で来たと言ったアレッサンドロ・トラバッティさん撮影です。
このハウスベルグカンテの急斜面、斜めトラバースもかなり高速ですが、アレ、あなたも飛ばし過ぎ!笑
聞いたら、オーストリアに入ったら「すろー」だったが、ご自分のお国は160km/hでぶっ飛ばしてきたそうです。
そりゃ、そうでしょ!そうでもなきゃミラノから4時間30分では着かないよ!笑
速いといえば、ボディ・ミラーのインスペクションも相変わらず超高速。9時インスペクション開始でこのコース後半の写真を撮ったのは9時8分頃。
手にドリンクを持って、直立のままほとんど縦に滑ってます。
ゴールまで10分もかからないインスペクションでした。とさ。笑
今日は22番スタートのイビッツァがちょうどアレの撮っていたところで、ラインを落とされ、転倒。ネットまで飛ばされました。
幸いにもご覧のように手をあげて大丈夫の返事。
周囲もほっとしました。ここでイビッツァに離脱されては、ワールドカップ自体の大きな損失ですもんね。
このあとも自分でゴールまで滑っていきましたので、おそらく金曜日のSGから出場してくるでしょう。
明日は3回目のトレーニングランが予定されていますが、おそらくキャンセルではないかと思われます。選手もコーチも大会運営側もお休みが必要ですからね。
今日からキッツビュール、第72回ハーネンカムレーネンが始まりました。
晴天のウェンゲンからうってかわって、曇天のキッツビュール。DH1回目のトレーニングランは予定を一日早めて今日、火曜日から開始されました。
ラップタイムはクラウス・クローウェル。(冒頭の写真)
昨年、一昨年と2年連続でこのシュトライフを制しているディディエ・キューシュは3位でした。
今日の撮影ポイントはマウスファーレ。冒頭の写真のように滞空時間は2.5秒くらいはあります。
このスタート3旗門目の超急斜面に飛び込むマウスファーレの大ジャンプを見るたびに、スピード感覚が相当麻痺した、ちょっと「クレイジーなひとたち」だと毎年のように思わざるをえません。
キッツビュールのコースに関しては過去のブログをご覧ください。ワールドカップのコースの中で「最怖コース」だと私は思います。
なんてったって、飛び出してからでないと下が見えないんですよ、ご覧のように。
スタートも後半の選手になると、無意識なのか、意識的なのか、飛び出す前に必要のないターンをひとつ入れてからジャンプしていきます。
2旗門目からまっすぐ飛んでいけばいいのですが、ジャンプの手前で身体をおこして、テールを振り出すように無駄なターン。
やっぱりそれだけ恐怖心を克服できないコースであるということです。
私も冒頭の写真を撮っているときも、足を踏み外さないように気をつけてますからね、かなり。笑
私の隣にいたノルウェーのコーチは、トランシーバーで「35mくらいのジャンプだけどそんなに高く飛ばない、オッケー」なんて言ってましたが、いやいや、50mは飛んでるでしょ!と内心思いながら撮ってました笑。
ちょうど、対面には引退したミヒャエル・ヴァルヒホッファーが。
もう選手ではないので、気軽に「ミッヒー!」と呼んだら手をあげて応えてくれました。
明日もトレーニングラン2回目が予定されています。ではまた明日。
追記:湯浅直樹のけがに関して、本人がブログをアップしています。ご心配なみなさま、どうぞごらんください。
イビッツァ・コステリッチがウェンゲンSL3連覇を成し遂げました。
1本目はラップのマリオ・マットに0.03秒差ながら余裕を感じさせる滑りを見せ、2本目はラップでまさにこれぞ圧勝。
SLは今季3勝目でレッドビブを堅守。総合争いも1本目旗門不通過のヒルシャーに30ポイント差にせまりました。
この写真は2本目ゴールにいたマルコの撮影ですが、私と2人でこの写真を見て、「なんか毎回おんなじガッツポーズだね」と言うくらい、イビッツァがいつも勝っているような感覚になってしまいました。おとといも勝ってるからでしょうね。
このブログの読者の方にも、「もうイビッツァの写真は飽きた」なんて言う方もいらして、私もそう言われてもねーと困っちゃいます。
「常勝」イビッツァになりつつありますね。
そして心配なのは1本目のスタートすぐに前のめりに転倒してコースアウトした湯浅直樹。(写真は1本目のインスペクションです)
私は急斜面にいたので、その場面はまったく見えなかったのですが、いくら待てども降りてこないので、見ていた薬師さんや田草川さん(ご存知ない方は昔のブログをさかのぼってくださいね)に聞いてみると、転倒後、コーチの肩に身体をあずけて、足を引きずるかのようにスタートに歩いていったそうです。
膝か腰か、ケガの具合が心配です。おそらく今頃は病院でしょうから、情報があり次第アップいたします。
佐々木明もコース前半でコースアウト。
次のレースはおそらくキッツビュール前の「世界一レベルの高いFISレース」ウエステンドルフでしょうから、高ポイントを穫って少しでもワールドカップのスタート順をあげてほしいです。もう少し早いスタートであれば、十分、2本目に残れるのではないかと思います。
下の写真は表彰式で「いーびっつぁ!!」の大コールを繰り返す、クロアチア応援団。もう3年連続でのウェンゲン優勝ですから、すっかりおなじみになってしまいました。
今週はスイスのウェンゲンからオーストリアのキッツビュールにクラシックレースの会場が移ります。また水曜日からハーネンカムレーネンのDHトレーニングランが開始です。
私は明日の朝、キッツビュールに向けて移動します。では、また。
地元スイスのベアト・フォイツが第82回のラウバーホーンレーネンを制し、ウェンゲンは熱狂の渦と化しました。
今日も雲ひとつないウェンゲン、前日までとは変わり少し冷え込んで絶好のレース日和となりました。
16番スタートのベアトがそれまでトップのライヘルトからラップを奪うと、場内アナウンスは大絶叫!声がひっくり返りそうでした。それとともに大観衆もそろって「万歳!」。
絵に描いたような地元スイスの勝利で万々歳なウェンゲンの一日でした。
下の写真はゴールでスライディングしながら万歳!のベアト・フォイツ。マルコ・トラバッティさん撮影です。(ちなみにBeatはベアトと表記するのが一番ネイティブに近いです。日本のメディアのみなさん、「ビート」じゃないですよ!笑。なんでも英語読みすりゃいいってもんじゃないですよ、ほんと)
これでベアトがDH種目別トップに立ち、ボディからレッドビブを奪いました。24歳のベアトが一躍、今季のスターダムにのしあがってきた格好です。総合でも3位で、こちらもヒルシャーとイビッツァを脅かす存在となりそうです。
昨シーズンのクヴィットフェルDHでW-CUP初優勝、今シーズンのバルガルディナのSGで勝利、そして今日、地元ウェンゲンでの勝利でW-CUP通算3勝目。地元勝利は勢いがついたでしょうから、来週のキッツビュールが注目です!
撮影を終えて、ゴールに向かう途中、盛り上がっている観客のなかでカメラを向けると、おじさんがポーズをとってくれました。ダンケ!メルシー!
スキーを持ってこないお客さんも大勢いるので、帰りはみなで尻すべり。いい天気でスイスが勝ったとなれば、観客のみなさんも大満足でしょう。ほんとに楽しそうでした。
明日はSL。天気はよさそうですが、気温は少し心配です。まったく太陽があたらない日陰の1本目はいいとしても、2本目は気温が上がって荒れることが予想されます。
SLはこれまで5戦を消化。最終戦を除けば残りも5戦。湯浅と明には明日でもう後半戦に突入するSL戦線でなんとかいい成績を残してほしいものです。
イビッツァがDH23位、トップのベアト・フォイツと2.96秒差をSLで逆転、昨年に続きSC連覇を成し遂げました。写真はSLのインスペクション、つばを吐いた瞬間のイビッツァ。食事中の方はすいません。ブログ見ながらそんな人いないか?笑
これで総合争いもトップのヒルシャーに130ポイント差に迫りました。次戦のコンビ、キッツビュールでもイビッツァは最有力だけにSCでしっかり得点を稼ぎたいところです。
表彰式はおなじみ、クロアチアチームの集合写真になりました。マルコ・トラバッティさん撮影です。
下の写真はシルバーホーンをバックにシャンプするベアト・フォイツ。2位でウェンゲンを沸かせました。
3位にはこのDHコースで強いボディ。今日はSLでゴールしました!笑。
すいません、今日は短くこのへんで。
今晩はこれから、毎年のウェンゲン恒例、プレスディナーに行ってきます!

