2008年11月08日
オレンジの呪縛2 ~So What?編~
最近、秋もすっかり深まり木々の紅葉が町のあちこちで見られ、とてもきれいな情景を作り出しています。高速道路を走っている時や、家のまわりを走っている時でさえ紅葉を楽しめるそんな季節です。アメリカは有り余るほどの土地があり、自然が多いのでそれが自然とそのような景色を作り出して思わず写真でも撮りたくなってしまうようなそんな感じです。 この前のブログで紹介させていただいた本“オレンジの呪縛”。読めば読むほど面白みが自分の中で増し、良い文には自然にラインを引いてしまったりして自分なりに工夫して読書の秋を楽しんでいます。そこで僕が面白い、気になった文章、人物の発言などがたくさんありました。 「オランダ人は全体像をつかみ取り、そこにあるものを細部まで把握する能力に優れている。ヨハン・クライフやダニー・ブリントのような選手は試合で全体像を把握しながらプレーした。また、オランダ人らしいい空間や風景の見方というものがあり、クライフが大きな称賛をえたのは、ピッチ上の全体的な状況を理解する能力に生まれつき恵まれていたからだ。」 「フットボールでは無意識のうちにスペースのことを考えるものだ。いい選手は、自分がボールを受けやすいスペースを探し出すことができる。」 「クライフはいつも、どこに走りこむべきで、どこに走りこんではいけないか、あるいはいつポジションを離れてはいけないか、などについて話をしていた。すべてはスペースを作り出すことと、スペースを見出すことが目的だった。まるでピッチの上で建築を行っているようだった。ポジショニングとスペースを生み出すことが重要だった。」 「何より嬉しいのは、クライフが監督をしていた時のバルセロナは、世界で最も素晴らしいフットボールをしていたと言われることだ。」(ヨハン・クライフ) 「メダルを獲得するよりも、プレースタイルを称賛されるほうが嬉しい。」(ヨハン・クライフ2) 「一番大事なのは勝つことでない。いいプレーをすることだ。」(フォッペ・デ・ハーン) 「もちろん優勝できなくて残念だったが、私たちのスタイルや哲学は、世界の人たちを魅了したはずだ。私たちはそのことをとても誇りに思っている。オランダらしいプレーを捨ててワールドカップで優勝しても、はたして嬉しいだろうか?いや、そもそも私たちには、そんなプレーはできないのだ。」(フース・ヒディング) などなど、戦術的なことからメンタリティのことまで書かれていてそのほんの気になった一部分を紹介しましたが、特に戦術的なものにはとても胸を打たれるというか勉強させられます。キーファクターは“スペース”。そしてポジショニング。スペースを見つけ出し使い使わせ、また、ポジショニングする…フットボールこの作業の繰り返しなんだなぁ。そしてそれは何のために行うのか?より高い位置でフリーマンを生み出すため。もちろん最終的にゴールに結びつけるのですが。 シーズン中にCrystal PalaceのコーチたちとCLのBarcaの試合を見ていました。わがBarcaはCLで準決勝まで勝ち進みリーグとは異なり良いプレーを披露していました。惜しくもマンチェスターUに準決勝で敗れるのですが…。あのマンUをボールポゼッション率で65%とはるかに上回るとてもBarcaらしいフットボールをしていました。で僕が、「Barcaいいでしょう?ポゼッションで65%もマンUに上回ってんだよ。」と、得意気に言ったとこ、「So what? (だから何?)」とあっけなく言い返されてしまいました笑。結局あの、ボールを広いピッチを使い支配するスタイルが“遅い”、“じれったい”様に感じていたようで「Just get in the box!! (もっと攻めろ!!)」と何度も言っていました。結局僕が思ったのは、アメリカにはアメリカのサッカー、100個の国があれば100種類のサッカーがあるということで、これは国民性もあり決して交わることのないもの。そういうことを本当に知るには国境を越え外国にこうしてくるしかないわけで、アメリカにきてよかったぁとその時思ったというお話です笑。
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posted by shinharada |06:54 |
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