アメリカ経由ヨーロッパ行き

「価値」有りか、無しか…

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 僕には価値が有るのか、無いのか…。「価値」とは一体何なのか、どういう意味なのか。そういう話です。最近猛烈に、自分は「価値」のある人間なのか?…って考えています。今の状況と今までやってきたことを振り返り、どれだけ価値のあることをしてきたのか。どれだけ人に対して僕のサッカーで影響を及ぼすことができたのか、幸せな気持ちにさせることができたのか。そんなことを考えたり振り返ったりしています。

 そもそも「人(や物事)の価値」とは、どういう意味なのかと。今までも不意に耳に入るその「価値」という言葉を何千、何万回と聞いてきてはいましたが、その真意を知るきっかけとなったある人の講義を見て、ある意味愕然としました。まさに目から鱗とでも言うのか「これが真意か、こういうことだったのか…」と、僕は思ったのです。

 人や物事の価値、その真意とは「人が求める数」、これに尽きると。恥ずかしながら「価値」というものの意味をこういった言葉で具体的に思えたことは無く「この商品の価値が…」とか「この選手の市場価値が…」とか漠然と聞いていたその言葉の意味に「人が求める数」といった言葉が隠されていたとは…。隠されていたというのか僕がただ純粋に知らなかっただけなのか。

 要するにその人いわく、人の価値はその人や物の“クオリティ”は関係なく“どれだけ人々に求められているのか”、その求められている数が多ければ多いほどその人や物の価値が高いということです。いくらスーパー性能の高い近未来型ロボットを作ったところで、何も実用性が無く使い道が人々の中で見出されなかったらそのものの価値はゼロ、ということ。だけどもし、その性能が上から10番目位のクオリティしかないロボットでも、物が運べたり、勝手に掃除したりそれが多くの人々に必要とされているのなら、それは宇宙に飛んで行けるロボットなんかよりもずっと価値の高いロボットだ、ということになりますよね。

 ということは、「価値」とは、多くの数の人々に求められてその人たちを喜ばせたり幸せな気持ちにさせたりすることこそが価値ですよね。それをより多くの人たちにさせることができる人が「価値のある人」と、こうなるわけです。そして価値とは、その人自身やのその人自身のクオリティが価値を産むのではなく、その人やものを見てくれている多くの人々が付けるものだということです。

 それじゃあ、スポーツで価値を得るにはどうすればいいのか。まずたくさんの人々に見てもらえるような環境にいなければならないですよね。大きなスタジアム、TV放送、雑誌などでのインタビュー。それにはそういった環境のあるクラブや高いディビジョンにいなければならない。それはおそらくもちろんディビジョン1のチームでしょうね(笑)。一選手がディビジョン1のクラブに10年も15年もトップでプレーできるのは本当に至難の業。マリノスで言えば、中村俊輔さんや中澤さんのような際立った存在のことを言いますよね。それだけスポーツ界、サッカー界は難しい世界で厳しい世界だと言えます。

 僕にこの話を置き換えたらどうでしょうか。僕はマリノスでキャリアを始めて若いときにはJリーグで優勝も経験しました。その後アメリカへ飛び10年の年月が経ちます。アメリカに来てから僕は4年連続でベスト11を獲得しました。そしてその4年目にはディフェンダーとして、Defender of the Year、いわゆる守備のMVPを獲得し、さらにはリーグ全体のPlayer of the Year、いわゆるリーグのMVPの最終の3候補の中にも残るほどの結果を出しました。MLSの下部に位置づけられているディビジョンとはいえ、一国のリーグのMVPの候補やディフェンダーとしてのMVPを頂けることなのだから本当に誇らしい結果です。

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現在アメリカのColorado Springs Switchbacks(USL Pro)に所属。2007シーズンより渡米し、センターバック、センターハーフ両ポジションで高い戦術眼を生かしプレーする。渡米以来、4年連続でリーグベスト11を獲得。2010シーズンはリーグベスト11とともに最優秀DF賞獲得、リーグMVPにノミネートされた。日本では横浜Fマリノスをはじめ、複数のチームに所属しJ.LeagueやJFLでタイトルを獲得した。
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