アメリカ経由ヨーロッパ行き

スタイル

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 2週ほど前に始まったリーグ戦、2試合消化して2勝とこの上なく良いスタートを切ったわがSwitchbacksFC。その調子の良いチームとは裏腹に、僕は開幕戦直前に腰を痛め欠場、2戦目も後半最後のほうで少し出場したのみの自身のスタートです。アメリカに来てから開幕スタメンで出なかったのが初めてで、いつもと違ったスタートとなった今年ですが、全く慌ててもいなく、今は体もどんどんよくなってきているところで虎視眈々、これからの試合に準備を整えているといった具合です。そこには、僕には絶対にぶれない僕自身の“スタイル”がある…ので、まあその信念に従ってやっていくのみといったところです。

 年齢的に僕は一番上でもうすぐ36歳にもなろうかといった選手で、周りはいつ引退か、と思うことは普通のことだし僕も引退はもうすぐそこに来ている、と意識してプレーしています。それが自分にとって悲壮感や危機感を生み出し、実はそういったところから良いものが生まれることがあると思っています。年々歳はとり、体も変わり、状況も変わっていく中で、これだけは…といったものが絶対にあります。絶対にあると最近また気づかされた、と言った方が良いでしょう。やっぱり一番歳が上だろうが下だろうが、引退が近かろうがなんだろうが、やはり試合に出たい。その思いを強く感じております。試合に出て価値を示す、試合に出てチームを助ける。もちろんオフザピッチのときの振る舞いも大切なことは百も承知ですが、プレーヤーでいる以上プレーヤーとしての価値を、他との違いを示すために僕は今燃えているんです。僕が思ったぶれないスタイルを持ちつつ慌てず今は虎視眈々とその時を狙っている状況です。

 プレーヤーとしての僕、さらには引退したあとの僕。引退したあとの僕自身のことももちろん考えているんです。何やっているだろうなぁ、指導者としてピッチに立っているかなぁ、どこにいるかなぁ…。僕は自分自身が当時(2007年)のアメリカに自分が降り立つなんて想像もしていませんでしたから、僕が将来どこにいるかなんて今でもわかりませんが、引退後のことを考えたら悲しいなぁ、寂しいなぁというよりもワクワク感を覚えるんです、今は。もちろん長くやってきたサッカーをやめるのですから、その瞬間になれば物凄く寂しい思いをするでしょうが、ただそれ以上になんか、そのときの自分自身にワクワクしていてほしいし、次の道へ進む自分へ大きな期待を持っていてほしい、と心から思うんです。

 一番ワクワク感があるのはやはりピッチにたって叫び倒している自分を想像するときか、タッチライン際でスーツを着て戦況をじっと見守り試合を外からオーガナイズしようとしている自分など…。想像するのは勝手です笑。ただ、どうしたらそこに行き着けるか、そんな簡単な道ではなく凄く大変な道なんだから、今からどうしたらそこに立っていられるかを考え試行錯誤することが、もしかしたらワクワク感を与えてくれているのかもしれません。

 今はまたピッチに長い時間立って結果を残す。そのことを凄く強く思っています。もちろん思っているだけでなく、体も勝手に動き出します。コンディションを保ったり上げていくためにオフを返上して、走るのに適した良い坂を見つけては、嫌いな犬が僕を追いかけてくることなどなりふり構わず笑、その坂道を何往復も爆走してハァハァいいながら家に帰ることなんかも、それも僕が今まで築き上げてきた一つのスタイルです。少しでも納得がいかないことがあったりすると、それを満たすまでやる、というのも僕のスタイル。変えられないスタイルです。

 そんな不変のスタイルを今年も信じて、変わらず淡々とやっていくのみです。いろんな取り巻く状況や変えられないもの変わっていくもの、色々あるにせよ、そのスタイルと共に進みます。そういったものが危機感や悲壮感を作り、そしてワクワクさせてくれる僕にとってはなくてはならない今まで築き上げたものだからです。良くも悪くもそんな自分の頑固さを結構気に入ってはいます。

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原田慎太郎/Shintaro Harada

現在アメリカのColorado Springs Switchbacks(USL Pro)に所属。2007シーズンより渡米し、センターバック、センターハーフ両ポジションで高い戦術眼を生かしプレーする。渡米以来、4年連続でリーグベスト11を獲得。2010シーズンはリーグベスト11とともに最優秀DF賞獲得、リーグMVPにノミネートされた。日本では横浜Fマリノスをはじめ、複数のチームに所属しJ.LeagueやJFLでタイトルを獲得した。
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