アメリカ経由ヨーロッパ行き

DoingとBeing

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 リーグ最終戦を先週末に終えました。僕のプレーするユナイテッド・サッカーリーグ(USL)はとても短期的にも関わらず本当に試合数の多いリーグです。レベルも高く様々な特徴を持ったチームが多く、中々簡単には勝たせてくれません。今シーズンの僕らのシーズンは本当に厳しく、辛いシーズンになってしまいました。順位は14チーム最下位、もちろんプレーオフにも進出できず昨年見せたような良いプレーも見せられず試合を観に来てくれた方々にも本当に申し訳ないような内容、結果でした。それもそのはず、やっているほうも本当にストレスの溜まるようなプレー振り。やっている選手たちが苦しかったり試合をエンジョイできなかったりすれば、それは中々試合結果にも反映されないはずです。

 ただ僕自身だけの話をすることができるなら、本当に“身になったシーズン”とも言えます。レギュラーシーズン28試合中数試合を除き、ほぼ全ての試合に出場しましたし、それのほとんどがフル出場することが出来ました。33歳でこの過酷な日程のUSLを怪我なく戦い抜けたことは本当に素晴らしいことだと思えます。それには日本にいます、フィジカルのことでアドバイスをしてくれる方々に本当に感謝しております。年々もちろん歳をとって行くわけですが、衰えたとか、スピードが出なくなってきた(元々スピードはあまりありませんが笑)…などの歳に関する悩みもなく、そして大きな怪我も無くプレーできることがどれだけ幸せなことか…。特に30を過ぎてからは年々その素晴らしさを感じられるようになってきています。そして技術的にもどんどん上達しているのを感じます。それはサッカーへの知識が増せば増すほど本当に楽しくなり、試合で勝利に繋がるようにパフォーマンスを発揮してやろうという思いもそれに比例して大きくなっている状態です。体はまだまだ動くし、フィットしていますし、結果にも飢え飢えな状態(笑)。結果が悪かったことも相まって、絶対来年こそより良いシーズンにしてやるぞ!!と、シーズンが終わった今から鼻息が荒くなっているような状態です。それが良いのか悪いのか…。とにかく悔しさが大きく残るシーズンとなりました。

 まあそんな厳しいシーズンを過ごしていましたので、気分はシーズン中からあまり冴えませんで「こんな結果でいいのか、こんな生活でいいのか…」なんて普段から自問することも多かった日々でした。成績が悪ければ悪い日々なのか。では、成績が良ければそれは素晴らしい日々なのか??もちろん勝てれば気分も良いし、気分も明るくなれる。しかし、チームは来る日も来る日も勝って勝って、そしてまた勝てることが出来るのか。今シーズンのように勝てず苦しむシーズンだってあるのではないのか。ではでは、勝っても負けても変わらず充実させ、幸せを感じ生活を送るにはどうしたらよいのか。心の奥底で深く感じられる「幸福感」とはいったいどういったものなのか…。本当に自問し、自問しました。

 ある僕の知っている先生が、こんなことを教えてくれました。「Doing」とは、社会的役割(男性であること、息子、娘、父、母であること。僕で言うとサッカー選手であること)。「Being」とは、その人がその人であるだけでもうすでに価値がある…ということ。Doingは短期的な幸せで、Beingは長期的なあとからあとから湧き出る幸せ。Doingは得ても得ても上には上がありもっともっと、と不安との追いかけっこ。なので人は、Beingのところで幸せを感じないといけないのだ…ということでした。

 では僕にとっての“Being”って果たして何なのかな?と思ったとき、実はもう数え切れないほどそれがあることに気付きました。まずアメリカに居れること、そこでサッカーをやれていること。英語を習得していること、外国に見聞、見識を広げられることや知り合いを多くもてていることなど…。数えればきりがないほど僕にはBeingにおける要素があることをまた改めて感じることが出来ました。僕の家族が健康に日本で過ごしていること自体も僕にとっては本当に幸せなことです。それが一番幸せなことかもしれません。

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原田慎太郎/Shintaro Harada

現在アメリカのColorado Springs Switchbacks(USL Pro)に所属。2007シーズンより渡米し、センターバック、センターハーフ両ポジションで高い戦術眼を生かしプレーする。渡米以来、4年連続でリーグベスト11を獲得。2010シーズンはリーグベスト11とともに最優秀DF賞獲得、リーグMVPにノミネートされた。日本では横浜Fマリノスをはじめ、複数のチームに所属しJ.LeagueやJFLでタイトルを獲得した。
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