アメリカ経由ヨーロッパ行き

Brazilian Football Fanatic

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 トレーニング、試合、遠征…中々忙しい日々を過ごしています。僕のリーグは日程が凄く過密で、アメリカならではの広い国土により、遠征も2,3時間と言うわけには行かなく、飛行機で4時間、その後車で数時間…なんてざらです。そして時差3時間なんて言うおまけまで付き(笑)、アメリカ中を行ったり来たりしているそんなシーズンです。

 一昨日はホームで2-2の引き分け、その前の週がまさにアリゾナはフェニックスへ遠征し、試合が終わり次第ロサンゼルスまで5,6時間のドライブ。ウェストコーストを遠征3日で2試合を4ポイントで終えるなど、我がデイトンダッチライオンズはまずまず良くやっております。欲を言えば昨日の試合はぜひとも勝ちたかったのですが、昨日の試合で9試合連続負けなしと言う記録更新をし、チームも気持ちをポジティブに保っております。これからはプレーオフ進出を確実なものにし、より良いポジションでプレーオフをプレーできるようより高い順位で終えることを意識するべきです。そのための良いポジションを保っていると言えます。

 僕自身もずっとフルで出場を続けており、プレーを楽しんでいます。CBやセンターMFを必要に応じて任されており、純粋に楽しんでいます。より精度を高めつつ回りの選手の特徴をより良く発揮できるような、そんなプレーをしたいと思っております。自分が良くプレーをする、そして僕の周りにいる選手が僕のプレーによって存分にその特徴を発揮する…僕はそんな選手でありたいと思うからこそ、深い位置でのプレーが楽しめるんだとも思っております。2メートル深い位置にポジショニングするかどうかで大きく違いを作ることができるのがサッカー、実に奥深いものです。

 さてさて、今日はコンフェデレーションズカップも最終日。3位決定戦と決勝戦が行われました。今大会も非常にレベルが高く、どのチームも特徴がありその個性の出し合い、消し合いを見て取れました。純粋に面白い大会でした。特に今日優勝を決めたブラジルは非常に来年のWC本大会に向けて強烈なイメージを残したと思います。国民のフットボールにかける思い、情熱、そういった全ての感情がフィールドでプレーする選手たちに伝わり、とてつもない“インテンシティ”へとなっていく様を、TV画面からも見て取れました。それはそれは強烈です。ブラジルと対戦した選手たち、日本の選手たちもそれをものすごく思った以上に感じたのではないかと推測します。ブラジルは間違いなく優勝候補です。

 イタリアやウルグアイも非常に良いチームで、実にボールの動かし方がうまいなぁと感じました。もう今のサッカーはボールを握りながら次の展開を探し出す、という事をやっていかなければ本当に“時代遅れ”になるのではないかと個人的に思っています。要は、試合に勝てないでしょう。ボールを握った状態から、自分たちのいる選手たち、チームの特徴を出す。ボールを保持することを放棄し、ブロックを作ってカウンターを繰り出すと言うチームもありますが、そういったものはきっと長続きしないでしょうね。ブラジルのように、ボールも握れるがカウンターも繰り出す…という引き出しの多いチームは本当に局面で必要に応じてプレーをチョイスできます。そしてその判断も間違いませんよね。要は“抑揚の付け方”がうまいですよね。緩急の付け方が実にうまくサッカーの醍醐味とでも言うのか、その緩急の変化を自在に操り楽しんでるようにも見えます。“緩急”、サッカーにおいて最も面白い部分。そして相手にとって緩から急にされることが一番いやなことなのです。その部分を凄く多く持ってた、そして多く使ったチームこそ、ブラジルだったような気がします。

 そのブラジルに29試合の無敗記録を破られたスペインも、大会通してはいつも通り素晴らしいフットボールを見せてくれましたよね。決勝では、このチームでさえもブラジルを敵地で倒すのがとてつもなく困難だと言うことまざまざと思い知ることになりましたが、やっているフットボール自体は素晴らしいものでした。むしろブラジルよりも個人的には好きですが。とにかくブラジルのフットボールへの“熱狂度”を今回の大会で知り、どれほどフットボールがブラジルの人々に影響を及ぼすかを少しこの大会を通して見れたことも凄く勉強になりました。フットボールとは強烈です。

 2日間のオフを経て、明日から始まるトレーニング、今週末控える大事な木、土の2連戦に向かいます。ホームですし上へ上へ行くための本当に大事な試合です。最近自分の頭の中で、強烈に持つフットボールへの情熱と勝ちたい気持ち、そして戦術的に判断せねばならない局面での冷静な感情の使い分けがまた少し上達したようで成長を感じます。だからこそこれを結果に繋げたい、と、心の底から思っています。まあ、気負いすぎてもしょうがないですし空回りなんて元も子もありません。なので自然体で臨むことが一番。けど、あのブラジルの国歌斉唱時の観客、選手たちの抑えきれない感情を涙で表す姿などを見ると…自然体?なんだよそれ??感情を思い切ってぶつけろよ!!なんて思いもなくはありません(笑)。いやはや、今回のコンフェデレーションズカップはいろんな意味で勉強になりました。フットボールは一筋縄では行かない、俺たちはこうなんだぜって事を、ブラジルの「Football Fanatic」(フットボール熱狂者)が教えてくれた、そんな素晴らしいものを見たような気がします。僕は、明日もトレーニングでボールを見つめては、緩急について思いを馳せることでしょう(笑)。



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現在アメリカのColorado Springs Switchbacks(USL Pro)に所属。2007シーズンより渡米し、センターバック、センターハーフ両ポジションで高い戦術眼を生かしプレーする。渡米以来、4年連続でリーグベスト11を獲得。2010シーズンはリーグベスト11とともに最優秀DF賞獲得、リーグMVPにノミネートされた。日本では横浜Fマリノスをはじめ、複数のチームに所属しJ.LeagueやJFLでタイトルを獲得した。
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