2008年01月27日
Dynamite!!感想
年明けには時間がなく、感想を書くことができなかったために
今更感がありますが、折角書いたものなので感想なので投稿します。
なお、やれんのか!の方に関しても触れたいとは思っているのですが、
それをやると(秋山関連で)確実に荒れるので、今回は扱いません。
コメント欄でもこの件については触れないようにお願いします。
ここより感想
Dynamite!!の中で地上波放送される、やれんのか!の2試合
(三崎・秋山戦、ヒョードル・ホンマン戦)が
いかにもDynamite!!で行われる試合であるかのように
紹介されているのにはちょっと頂けないものがありますけど、
今日は大晦日。細かいことを突っつくのはやめにして、気にせず楽しむことにします。
オープニングファイト K-1ルール
○ 立川 隆史 VS 井上 由久 ●
本来なら地上波では放送されないような試合。
放送時間の尺合わせのために放送されたのでしょう。
体格はそこそこある井上選手ですが、
空手選手とのことで、どう見ても顔面へのパンチに慣れていません。
単純に、キックの練習をしている選手としていない選手を戦わせただけ、
という試合でした。
K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント1回戦
○ HIROYA VS 藤 鬥嘩裟 才賀 紀左衛門 ●
当初出場予定だった 藤 鬥嘩裟 選手が中学生という理由で欠場を余儀なくされたため、
リザーバーとして出場予定だった才賀 紀左衛門 選手が繰り上げ出場。
…あまり関係ない話ですが、HIROYAよりも紀左衛門の方がハンサムですよね。
開始早々、バックスピンハイキックやジャンピングハイ、
胴回し回転蹴りなどを繰り出す紀左衛門。
対するHIROYAは…故意ではないと思うんですが、金的で反撃(?)をしてしまいます。
その後はHIROYA有利の試合展開。
紀左衛門は技の一発一発こそ派手なのですが、印象の割には効果が薄い。
逆にHIROYAの方は大技こそ出しませんが、
綺麗にまとめられた攻撃で確実にダメージを与えていきます。
ラウンドが進むにつれ、HIROYAの前蹴りやローによるダメージに加え、
大技を何度も出したことによるスタミナのロスもあるらしく、
紀左衛門の動きが目に見えて低下していきます。
それでも3Rまで戦い抜いた紀左衛門でしたが、
結果はやはりHIROYAの判定勝利。
紀左衛門の回転技は見ていて面白いとは思うのですが、それだけではこの先ちょっと…。
一発の攻撃に頼るのではなく、
それを生かすための基本的な技術を身に着ける必要があると感じました。
K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント1回戦
● 久保 賢司 VS 雄大 ○
魔裟斗と関係が深いこともあってHIROYAばかりが注目を集めていますが、
実はこの雄大という選手もHIROYAに負けない程、
キックボクシングに人生を賭けています。
武田幸三に憧れてキックの道に入り、『リトル超合筋』という異名まで持っているとか。
序盤こそ動きの硬い両者ですが、1R中盤辺りには共にエンジンがかかってきます。
手数は久保の方が若干多いのですが、
パンチの技術は雄大の方が上手く、有効打数では雄大がリード。
テレビ放送では2Rがカット。
まぁ…率直に言ってしまうとHIROYAのための企画なので、仕方ないのかも。
3R、久保はパンチでは不利と感じたのか、蹴り中心の攻め方に変えてきます。
これに対し雄大は、カウンター気味の前蹴りを叩き込んで対抗。
地味ですが、これは確実に効くでしょう。
そして勝負は判定へ。
3Rにおいて雄大の前蹴りが効果的に入っており、
またその内の何発かは顔面を捕らえていることが決め手になったらしく、
雄大が勝利を収めました。
HERO’Sルール
● 宮田 和幸 VS ヨアキム・ハンセン ○
オープニングファイトと同様、放送時間の尺合わせのために放送。
総合の試合としてはそれなりに注目する価値のある試合だと思うのですが、
この優先順位の低さは何故?
両者共にとても総合らしい、いい動きを見せてくれます。
タックルによる組み付きからの投げで宮田が上を取りますが、
下になったハンセンも上手い。
宮田のパウンドが効いてくるのが先か、
ハンセンが下から一本を極めるのが先か…と思っていたのですけど、
この攻防が膠着状態とみなされたらしく、スタンドに戻されます。
これはちょっと早過ぎる気が…。
ラウンド終わり際にはハンセンのパンチで
宮田が腰から崩れ落ちる場面が生まれますが、直後にゴング。
宮田はゴングに救われた形に。
2Rもタックルから上のポジションを奪った宮田でしたが、
下からの蹴りでバランスを崩して倒れたところで上を取られ、
スルスルッとサイド、バックへと移行された挙句、
最後はアッサリと胴締めチョークスリーパーを極められて一本負け。
技量差というよりも、チャンスをキッチリとモノにしたハンセン、
生かせなかった宮田、という印象でした。
この辺りの差が、宮田がイマイチ一皮剥けられない理由なのかもしれません。
HERO’Sルール
○ メルヴィン・マヌーフ VS 西島 洋介 ●
PRIDEで残した惨憺たる戦績を引っ提げて、西島がDynamite!!に参戦。
当初から「PとKを間違えてないか?」と指摘されてきた西島ですが、
今回も総合ルールでの試合となります。
ゴング直後に一気に間合いを詰める西島ですが、間合いの一歩外で突然ストップ。
何故そこで止まる。
そして、パンチを振り回すマヌーフに対してカウンターをとることもできないまま
コーナーに追い詰められる西島。
得意なはずの打撃でも圧され、
グラウンドに持ち込まれると完全に俎上の魚に。最後はパウンドでKO。
「他の格闘技のルールに適応することは確かに難しいが、
それさえできればボクサーは最強」という
ボクサー最強論の前半部分ばかりを実証してしまっている西島。
個人的には応援しているんですが…。
HERO’Sルール
● ミノワマン VS ズール ○
半ばお約束となっている ミノワマン VS 色物 というカード。
キン肉マンもミノワマンを応援しています。
(わざわざ神谷明氏に演技をしてもらったことにも驚きですが)
前回のミンス戦の敗北から学んだらしく、
正面からぶつかり合うような真似はしないミノワマン。
問題なのは、それによって試合が試合の体をなさなくなったこと。
ズールの周りをミノワマンがひたすらグルグル回る様子は、
ちび(でか?)くろサンボのワンシーンさながら。
これではズールのスタミナ切れを狙おうにも、
マラソンをしているミノワマンの方が先にヘバってしまいます。
頑張って走って(?)いたミノワマンですが、
1R残り1分というところでついに捕まってしまいました。
ミノワマンが一本背負いを決めて場内を沸かせる場面も見られましたが、
基本的にはズールが圧殺。
2Rも似たような展開になり、
レフェリーストップがかかってもおかしくない場面が続きます。
それでも何とかラウンド終了まで凌いだミノワマンでしたが、
3Rにも同様の展開になり、上からパンチを落とされ続けたところでとうとうタオル投入。
無差別級志向の強いミノワマンですけど、
どうも最近はそれが暴走してしまっている感があります。
デカいだけという相手なら何とかなるのですが、
ミノワマン自身に体重差をひっくり返せるほどの技術がないため、
ある程度技術のある相手と戦うと危険な展開に…という試合がここ2試合続いています。
今年はマッチメークの面でも、ちゃんとした試合を見せて欲しいと切に願います。
HERO’Sルール
○ 田村 潔司 VS 所 英男 ●
憧れの人との対決だとか、先輩後輩の対決だとかと煽りVTRでは言われていますが、
そもそも2人の階級が違う(田村の方が一回り大きい)、
という事実が完全に無視されています。
曙のような色物選手ならともかく、この体重での10kg差は相当大きいはずなのに…。
そして試合開始前の睨み合い(もしくは握手)をする場面で、
所が田村に張り手をかまします。
これは(中尾のキス事件とは違う意味で)ヤバい雰囲気です。
プロレス的演出の匂いがプンプンと…。
とはいえ、そういう演出が嫌いな訳ではないんですけどね(むしろ好き)。
ただ、やる場所が違うのではないかと。
この嫌な予感は的中。一応は技の攻防らしきものが窺えますが、
イマイチ緊迫感がない。殺気も感じない。
少なくとも、田村の方には「本気でやって潰してしまうといけない」
という意識があるように思えます。
試合内容も、良い言い方をすればスパーリング、
悪い言い方をすると出来の悪いプロレスにしか見えません。
しかし3Rになると、一転して真剣勝負の様相に。
最後の5分だけはシュート(真剣勝負)と、事前に取り決めでもしていたのでしょうか。
そして真剣勝負となれば、十中八九田村が勝つに決まっています。
結局、順当に田村がアームバーを極めてレフェリーストップ。
所はギリギリまでタップしませんでしたが、
あれもプロレス的演出のつもりだったのでしょうか…。
K-1甲子園U-18日本一決定トーナメント決勝戦
● HIROYA VS 雄大 ○
以前(4年前)にアマチュアで同じカードが組まれており、
その際は雄大が勝利したとのこと。
HIROYAにとってはリベンジマッチとなる一戦です。
それにしても4年前って…2人とも小学生では?
まずはお互いに探りあいから入りますが、そのまま1Rが終了してしまいました。
2Rはカット。武蔵の前例があるだけに、HIROYA劣勢だったのか?と勘ぐってしまいます。
3R開始前、アグレッシブさに欠けるとのことでジャッジから警告。
それでもバチバチ打ち合うという展開にはならず、
慎重な戦い方を変えない両者。でも、ちょっと慎重過ぎる。
そんな中で唯一目に付いたのは、やはり雄大の前蹴り。
HIROYAの顔面を捉えるシーンも見られました。
しかし判定では1-0(雄大に1票)で延長。
微妙といえば微妙ですが、この程度なら贔屓とは言えないでしょう。
2分間のみの延長ラウンドでは、流石に両者とも手数が増します。
手数ではHIROYAで、いいパンチも一発入ったのですが、
やはり雄大の前蹴りが目立ちます。
ラウンド終わり際にはHIROYAがバランスを崩して倒れる場面も。
これはちょっと印象が悪い。
こうして勝負は判定へ。2-1と割れましたが、
順当な判定で雄大が勝利し、優勝となりました。
懸念していたHIROYAへの贔屓判定も発動せず、とりあえずは一安心。
負けたHIROYA選手に関しては、攻撃をまとめるのは上手いのですが、
それを使いこなせていない(使い分けられていない)という印象を受けました。
全体的に目立った攻撃ができなかったのは、
攻撃のパターンがある程度決まってしまっており、読まれやすいからだと思います。
また、勝った雄大選手の方ですが、
前蹴り以外に特に目立ったところがないというのが課題でしょう。
もちろん、パンチやキックが標準以上のレベルであるから
前蹴りが生きてくる訳なんですけど、
前蹴りだけで淡々と相手の体力を削り続ける選手というのは、
いくら強くてもプロとしてはちょっと…。
K-1ルール
○ 武蔵 VS ベルナール・アッカ ●
去年もそうでしたが、大晦日にK-1素人と戦って、武蔵は何がしたいんでしょう???
1R、まず先手を切ったのはアッカ。ガードの上からでもお構いなしに、
総合仕様のパンチを打ち込んでいきます。
数発は武蔵の顔面を捉えていますが、
このパンチではダメージを与えるのは難しいでしょう。
途中から右ミドルなども繰り出し始めますけど、
キレがイマイチ。ダメージはあまり期待できそうにありません。
対する武蔵はカウンターを狙うでもなく、徹底して防御。
たまに「わふっ!」と叫びながらの(相手に届かない謎の)ジャブを出したり、
「はいっ!」と叫びながらのローを出しますが、牽制以上の意味はなさそう。
立ち技初挑戦の選手を相手に、攻めさせてのスタミナ切れを狙っているようです。
プロ意識低すぎ。
しかも1R終盤、スタミナ切れを起こしかけてきた様相を見せるアッカに対して
武蔵は攻撃を仕掛けようとしますが、
意外にカウンターが上手いため、手が出せません。情けなさすぎます。
2Rはどちらも消極的。
スタミナ切れと思しきアッカの方はまだわかりますが、武蔵は何をやってるんだか…。
3R、ようやくアッカが酸欠状態に。
ホーストタイムとは性質がまったく異なる、武蔵タイムの開まりです。
武蔵は突如として人が変わったようにアッカを叩きのめし、
最後には得意のガッツポーズ。お粗末。
K-1ルール
○ ニコラス・ペタス VS キム・ヨンヒョン ●
正直に言って、巨人系選手はもう要らないと思うのですが…。しかも、また韓国系。
ホンマンのように理不尽な厚遇を受ける巨人選手がもう1人…?
と思うと、なんだかめまいがしてきそうです。
巨体を利して攻めるヨンヒョンですが、
K-1参戦2戦目でペタスが相手というのは流石に分が悪かった。
コツコツとローを効かされ1Rにダウンを喫した上、
2Rには顔面へのパンチで立ったままKO。ペタス強し。
K-1ルール
○ 魔裟斗 VS チェ・ヨンス ●
ヨンスはボクシング出身の選手なのですが、
K-1参戦以降から確実に白星を積み上げており、
去年や一昨年のような単なる噛ませ犬ではありません。
ヨンスは魔裟斗に比べて一回り体の厚みが薄いものの、動きは悪くありません。
完璧にとまでは言えませんが、かなりK-1ルールに適応できているという印象です。
一方の魔裟斗はパンチ勝負をすると宣言しておきながら、攻撃の本命は全て蹴り。
ハイ(ミドル?)キックでダウンを奪い、ダメージがあると見るや、徹底してキック攻め。
2Rにはキックを中心に、パンチを織り交ぜるという形で攻め立てます。
パンチ勝負宣言を完全に無視した形(もっとも、去年も一昨年もそうでしたけど…)で
試合を進める魔裟斗ですが、
3Rにヨンスの足の踏ん張りが利かなくなったと見るや、
一転してパンチを繰り出し始めます。
もちろん、これはキックボクシングの戦い方としては正しいですよ。
確かに正しいんですけど…。
王者の肩書きを持つボクサー相手に、足を殺してからパンチ勝負を挑んで勝つ、
というような試合を毎年のように大晦日興行でしていては、
「ボクシングコンプレックス」と揶揄されても仕方ない気もします。
結局試合の方は、3Rにタオル投入でTKO勝ち。何とも微妙な試合でした。
HERO’Sルール
○ ボブ・サップ VS ボビー・オロゴン ●
サップが堕ちるところまで堕ちたな…と思わずにはいられない一戦。
(曙ほどではありませんが…)
入場時からどことなくやる気のなさを感じさせるサップ。
本当はハッスルの方に出たかったのでしょう。
対するボビーは髪を金色に染めて気合十分。
いつぞやのランデルマンにちょっとだけ似ている気も。
格闘技というよりは、サップとボビーの鬼ごっこを見せられているという印象の試合展開。
鬼役のサップがボビーを捕まえてマウントを取り、
アームロックを狙いますが、極めきれません。
そこでサップはパウンドへと攻め方を変更。
しかしこれもまた、狙って打っているパンチではなく、
子供のケンカのようにただ拳を振り下ろしているだけ…。
それでもボビーが何もできなくなってしまったため、レフェリーストップ。
いくら大晦日とはいえ、
これを『格闘技の試合』として放送すること自体に疑問符のつく試合でした。
もっとも、それを言い出すと
曙の試合はそのほとんどが…という話になってしまうのですけど。
HERO’Sルール
○ 山本“KID”徳郁 VS ハニ・ヤヒーラ ●
ヤヒーラは減量に失敗したそうです。その辺りの悪影響がどの程度出てくるのか…。
ただ、そもそもの契約体重(135ポンド=約61.2kg)が
KIDに合わせて設定されたものなので、
元来の体格や準備期間を考えると、ヤヒーラを責めるのも酷だという気もします。
スタンドで戦いたいKIDと、
グラウンド勝負に持ち込みたいヤヒーラ、というわかり易い試合展開。
1Rのほとんどはスタンドで展開しているにも関わらず、
寝技に引き込まれることを警戒しているのか、KIDの手数がイマイチ少ないような…。
それでもラウンド終盤には打ち合いからKIDのパンチが入り、ヤヒーラがグラつく場面が。
KIDにとっては大チャンスなのですが、
ヤヒーラの反撃に戸惑ったのか、仕留め切れません。
一発で仕留めてしまう印象の強いKIDですが、
裏を返せば、一発で仕留められずに打ち合いになるという展開は
(かなり)不得手なようです。
ヤヒーラもそう感じたのか、2Rには自ら打撃を仕掛けていきます。
しかし、これはマズい。
いくらKIDが打ち合いを苦手としているといっても、付け焼刃の打撃では分が悪い。
最後はパンチによるダメージを蓄積させてしまったヤヒーラがコーナーに追い込まれ、
KIDのパンチラッシュで崩れ落ちたところにサッカーボールキックを2発叩き込まれてKO。
後にこのサッカーボールキックは反則とみなされ、KIDに減点1が科せられました。
個人的には、内容についてこれといった印象が残らなかった試合でした。
KIDファンにとっては面白い試合だったかもしれませんけど、
終始スタンドでの微妙な攻防を見せられてもあまり面白くない…
というのが率直な感想です。
HERO’Sルール
○ 桜庭 和志 VS 船木 誠勝 ●
長く現役を離れていたとは思えない船木の肉体にまず驚き。
体の厚みは桜庭よりも上では?と感じるほどですが、
実戦感覚はどれほど戻っているのか。
まずは探りあいから入る両者。なかなか試合が動きませんが、先に仕掛けたのは船木。
打撃で桜庭をコーナーに追い詰めます。
ここで、桜庭は待ってましたとばかりに足タックル。勝負はグラウンドへ。
グラウンドになっても動きの安定している船木ですが、
一本を狙えるような緊張感のある場面もほとんどなく、
ダメな意味でも安定してしまっています。
結局最後は桜庭が上からアームロックを極めて一本勝ち。
これというアップセットもなく、順当な決着となりました。
船木は今後本格的に現役復帰をするそうですけど、大丈夫なんでしょうか…。
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posted by 臣桜花 |22:10 |
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