2007年11月15日
過去ログ掲載:K-1 WORLD MAX 2007 ~世界一決定トーナメント決勝戦~
前回に続き、K-1ヘビー級決勝トーナメントまでの間繋ぎとして ここには掲載していない過去の大会の感想をコピペしました。 今回は、先月頭のMAXの決勝トーナメントの感想です。 前回と同じく、「今更こんな大会の感想なんか載せて…」と思われる方は、 迷わず『戻る』をクリックして下さいませ。(もしくはブラウザを閉じる) 見識のある方から、何かしらのご指摘を頂ければ幸いです。 世界一決定トーナメント準々決勝 ● ブアカーオ・ポー.プラムック VS 魔裟斗 ○ 魔裟斗の指名で、初戦から豪華なカードが実現。 とはいえ、ちょっと別の部分で気になるところが。 というのも、実は去年、一昨年と3年続けて、魔裟斗はトーナメントでは 一番有利とされる(試合時間の関係で休憩時間がより多く取れるため) 第1試合にエントリーされてるんですよね…。 第1試合に魔裟斗が出れば盛り上がる、という狙いもあるのかもしれませんが、 3年連続というのは流石にいかがなものかと思います。 結果的には魔裟斗有利に働く訳ですし。 それはさておき試合内容へ。 蹴り合いではブアカーオが圧倒的に有利なため、 徹底してパンチの間合いに持ち込もうとする魔裟斗。 対するブアカーオは、ボクシング技術が上がったことへの自負があるのか、 打ち合いに応じます。 いつも通りにミドルと前蹴りで距離を保って削る戦い方をすれば、 磐石だと思うのですが…。 トーナメントのことを考えてKOを狙っているのか、 ホームタウンデシジョンのことを考えて、 パンチでも圧倒する必要があると考えているのか…。 しかしこれが裏目に出てしまい、 1R終わり際にブアカーオはフラッシュダウンを喫してしまいます。 一方、ダウンの代償として、 1Rに魔裟斗はブアカーオのローを何発かまともに受けてしまいました。 そのため2R以降でのブアカーオ逆転の余地は、充分に残されるという形に。 とはいえダウンを喫している以上、 削る戦い方ではいくら圧倒しても勝てそうにありません。 おそらくこうした理由があり、2Rもパンチ主体の攻防に。 ブアカーオにとってはローに活路を見出す(ローでダウンを奪う)しかないため、 パンチの撃ち終わりに積極的にローを織り交ぜていきます。 魔裟斗の方もパンチでの攻防に意識を集中させているため、このローをカットできません。 これが効いてしまい、2R終了時には魔裟斗の左足は半壊状態に。 魔裟斗は細かいパンチをコツコツと当ててはいますが、足がこの状態では…。 それでも3R、魔裟斗は気力を振り絞ってパンチで攻勢に出ます。 ブアカーオはスタミナが切れたのか、パンチのダメージが大きいのか、防戦一方に。 頼みの綱であるはずのローもほとんど(一発も?)出さないまま、ラウンド終了。 結果は、3-0で魔裟斗の判定勝利。 しかし勝利の代償として、魔裟斗は左足に深刻なダメージを負ってしまいました。 世界一決定トーナメント準々決勝 ● マイク・ザンビディス VS アルトゥール・キシェンコ ○ 鉄の拳 VS 家族愛の好青年、という構図の対決。(意味がわからない…) 何故か3Rからの放送。 キシェンコはリーチ差を生かして、ザンビディスの間合いの外からチクチクと削ります。 ザンビディスも踏み込んでのパンチを狙いますが、 キシェンコのガードが堅く、なかなか有効打を叩き込めず。 その流れで淡々とラウンドが終わり、判定へ。結果は1-0で、延長ラウンドへと突入。 1Rと2Rを見ていないので何とも言えませんけど、それが放送されていない以上、 もしかして魔裟斗の次の相手の体力を削ろうとする意図があるのでは? と勘ぐってしまいます。 延長ラウンドでは両者共に手数を出すようになります。 この結果、有効打数ではザンビディスが上回ったように見えたのですが、 判定では何故か3-0でキシェンコ勝利。 やはりどうしても、次の魔裟斗戦への配慮があるのでは? という疑念が拭えない判定内容に。 世界一決定トーナメント準々決勝 ● 佐藤 嘉洋 VS アルバート・クラウス ○ 佐藤にとってはリベンジマッチとなる一戦。同郷出身者としても、頑張って欲しいところ。 序盤からテンカオを積極的に狙い、パンチも繰り出していく佐藤。 前回のクラウス戦で喫したような印象負けを繰り返さないために、 戦い方を変えてきたらしい。 しかしこれが逆に、間合いに入らせないままローで一方的に削る、 という佐藤本来の恐ろしさを消してしまう結果に。 ボクシング技術が低い相手であれば、この戦い方は効果的なのでしょうけど、 クラウスを相手に自らパンチの間合いに飛び込んだり、 更にはパンチの打ち合いに応じてしまうというのは、正直に言って愚策としか…。 3Rにはローをクラウスに効かせるものの、 パンチの打ち合いでダウン寸前まで圧される場面を作ってしまい、 結局3-0でクラウスが判定勝利。 佐藤のこの新しい戦い方は決して悪くないとは思うのですけど、 もう少し使うタイミングを考えなくては…。 下手をすれば、佐藤の戦い方そのものを崩してしまうことにもなりかねないと思います。 世界一決定トーナメント準々決勝 ○ アンディ・サワー VS ドラゴ ● ドラゴは開幕戦で負けたにもかかわらず、推薦枠で決勝トーナメント出場。 とはいえ、小比類巻とTATSUJIが開幕戦での推薦枠査定試合で あまり評価できない内容の試合をしたため、 この2人よりはマシ…という訳で、仕方ないのかも。 1R、攻め手を出しているのはドラゴでも、 有効打数ではサワーが上回っているという印象。 2Rになると、両者共に本領発揮。 強引な攻めでガードをこじ開けていこうとするドラゴに対し、 サワーは的確な攻撃を返していきます。 結果的にこれがKOとなったサワーのカウンターに繋がり、 サワーが貫録勝ちを収めました。 世界一決定トーナメント準決勝 ○ 魔裟斗 VS アルトゥール・キシェンコ ● 左足のダメージと決勝戦のことを考えると、優勝するためにはKOを狙うしかない魔裟斗。 序盤からパンチとローでガンガン手数を出していきます。 しかしこれは逆に、キシェンコの方が精神的に優位に立っているということ。 手数や有効打数では魔裟斗が上回るものの、 キシェンコは的確にローを返していき、 ラウンド終盤にはパンチで魔裟斗をグラつかせる場面も。 しかし2Rになると、1Rで魔裟斗が打ち込んだローのダメージが表れてきます。 足が動かなくなったキシェンコはパンチ主体の攻め方に変更。 こうなれば、パンチの得意な魔裟斗にとっては占めたものです。 2R開始から30秒が過ぎた頃、パンチの打ち合いから 魔裟斗の左フックがキシェンコのテンプル辺りを捉え、そのままKO。 この辺りの勝負強さはさすが魔裟斗という感じ。 世界一決定トーナメント準決勝 ● アルバート・クラウス VS アンディ・サワー ○ 魔裟斗と同様、準々決勝でのダメージが大きいクラウス。 KOを狙いパンチで積極的に攻めますが、サワーの堅いガードを崩せません。 一方のサワーは徹底してパンチには付き合わず、ローで着実に削っていきます。 2Rになると佐藤戦から蓄積してきたローのダメージが顕著に表れ始め、 クラウスのパンチは手打ちに。こうなれば試合はサワーのもの。 パンチの打ち合いでもサワーが優位に立ち、 効果的なレバーブローを何発も叩き込みます。 3Rにはクラウスが意地の攻めを見せますが、手数はあっても威力が…。 こんな威力のない攻撃では、いくら手数を出そうとサワーのガードは崩せません。 結局、2Rからの試合の流れをひっくり返すことはできず、2-0でサワーの判定勝ちに。 …ところで、あの試合内容でドローにしたジャッジって…。 世界一決定トーナメント決勝戦 ● 魔裟斗 VS アンディ・サワー ○ ローのダメージが致命的に蓄積してしまっている魔裟斗に対し、 かなりダメージの少ないサワー。 短期決戦に勝負を賭けるしかない魔裟斗は、 玉砕覚悟と言っても良い程の攻撃一辺倒という戦法に。 しかしこれへの対処法がサワーのトップファイターたる所以なのでしょう。 顔面へのガードだけはしっかり固めて致命的な一撃だけは防ぎつつ、 ローを確実に返していきます。 これをやられてしまっては、 既にジリ貧の状況に追いやられている魔裟斗に打つ手はありません。 2Rになると、サワーが魔裟斗を仕留めにかかります。 これは魔裟斗にとって、貴重な逆転のチャンス。 …しかし如何せん、魔裟斗の足に蓄積したローのダメージが大き過ぎました。 ただでさえサワーは一発で倒すのが難しい選手である上に、 ローによるダメージまであっては…。 そこへ更にサワーがローで削ってくるのだから、堪ったものではありません。 ラウンド終盤には魔裟斗のパンチも手打ちになり、ローのカットすらできない状態に。 さらにラウンド終わり際にはローのダメージにより、 ダウンと紙一重の場面を作ってしまいます。 ここはゴングに救われたものの、 インターバルに入ると同時にセコンドに対して首を横に振る魔裟斗。 魔裟斗はインターバルの間も座りません。 おそらくは、一度座ったらもう立てないという状況なのでしょう。 そして…とうとう、魔裟斗は座り込んでしまいました。 苦渋の表情で、もうやれないと訴える魔裟斗。 その表情(というよりむしろ眼光)からは 「辛いからもう嫌だ」という心が折れたような雰囲気ではなく、 「続けたいけれど続けられない(体が言うことを聞かない)」という 無念の気持ちが感じ取れます。 そして3R開始直前…とうとうタオルが投げ込まれました。 魔裟斗、決勝戦にして無念の敗北。 こうしてサワーがブアカーオに続き、2度目の戴冠。 魔裟斗の気持ちの強さが印象的な大会でしたが、 総合力ではやはりサワーが上回っていました。
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posted by 臣桜花 |22:50 |
K-1 |
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