鹿野苑

ハリルのサッカーは日本の未来になりえるか

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そもそも自分は代表FWは大迫論者だった。現在CFに定着する以前から。

それは鹿島サポであることが起因していることも少なからずあることは認める。しかし、それだけではない彼の活躍に対する確信はあった。大迫はケルンに移籍してからブレイクするまでに2年かかったが、途中出場した試合はきっちり仕事をしていたし、昨シーズンスタメンとして定着してからは、明らかにケルンイレブンを引率するほどの成果を残していた。

特に代表に呼ばれる前の数試合(ヴォルフスブルグ戦、シャルケ戦、ライプツィヒ戦、バイエルン戦等)においては素晴らしく、特にバイエルン戦は私の中のシーズンベストで、得点こそなかったものの、前線で常に駆け引きをしていただけではなく、ドイツ代表を何度となく背負ってボールを受け、攻撃の起点になっていた。(ノイアー相手に幻のゴールも)                                                                                                                                                               

ハリルの「縦に速く」は、攻守の切り替えも決して速いわけでもなく、間延びしているかのような場面も散見され、結局何がしたいのかわからなかった自分としては、前線に大迫が入るだけで、くさびが受けられる、タメが作れることで、間延び感はなくせるだろうとイメージしていた。

実際に召集されてからの活躍は、自分の予想をはるかに上回る仕事ぶりで、チームの出来が悪くとも、「苦しければ大迫へ預ければどうにかなる」という図式が成り立ち、実際彼に預けて全線3人で攻めきってしまう展開も多かった。

過言ではなく、彼が来たことによって代表は戦い方が変わってしまった感がある。

そこは自分としても嬉しいのだが。

                                                                                                                                                                   今更で恐縮だが、先日のオーストラリア戦、日本は非常に見事な戦いでサッカールーズを完封し、2-0のスコア以上の内容で圧倒し勝利。W杯の切符を手に入れた。

ハリルのリアクションサッカーが、ポゼッションサッカーに傾倒し始めたオーストラリアを、見事に「嵌めた」と言ってよいと思う。ケーヒル投入後も、オーストラリアは頑なにボールを繋ぐことに拘り、日本はその道筋を断ち切り続けた。

                                                 W杯を決定させた試合だったこともあるが、それ以上にハリルジャパンになり、最も意図の見える試合だったからこそ、サポーターは皆ハリルを賞賛したのだと思う。自分の全く同じ心境だった。

                                                                                                              ハリルのサッカーはリアルな日本の現在地を見て、「より高い成果を『W杯で』出す」ために必要なサッカーであることはその通りなのだと思う。

過去の歴史も物語る、日本が世界で成果を出すためのプロセス。強豪国が同じ組に入る事のなかった自国開催時は除き、日本がW杯で結果を出したのはたった一度、南アフリカ大会のベスト16。

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ハリルのサッカーは日本の未来になりえるか

TCE00073875 さん

コメントありがとうございます。返信遅れまして申し訳ありません。

>都合2大会程ポゼッションに重きを置いて戦ったわけですが、私は十分な成果があったと思うんですよね。
>決勝トーナメントに行けなかったから成果無しとは思いません。

ここら辺は個人の見解の違いがあるかもしれません。私も鹿島サポをを長くやっているせいか(笑)成果とは勝利とタイトル、もしくは目標の達成とみてしまうので、プロセス評価はあまり得意ではありません。ですが「日本サッカーの発展」という長いスパンで見ると、全ての大会に成果はあると言えますね。


>その辺を踏まえて、では今大会で結果(16強とか)を求めるなら堅守速攻という流れは自然ですし、

まさに!おっしゃる通りなんですよね。ここに自分の葛藤があります。献身性、チームワークの観点から言っても実は堅守速攻は理にかなっていると思いますし、W杯での成果をみても実は今のハリルのサッカーは強豪国にこそ有効という想いはあります。前述したとおり、自分は、どんなに今後につながる良いサッカーをしても、16強を失敗したらその大会は失敗だと思っていますし。どんなに無様だと言われようが勝ち上がったほうが成功です。

しかし・・・・成果とプロセスにおける自分の中の葛藤があります。シンプルに勝ちにこだわればいいじゃないか、と言われればそれまでなんですが、あのサウジ戦の何もできない柴崎を観たときに「このままでいいのかな」という想いはぬぐえず・・・すいません、ここは鹿サポとしてのエゴは認めます(笑)

まあ、大きく見方を変えると、「日本化」と掲げながら、もしかしたら私たちは日本人の強みがはっきりわかっていないところもあるのかもしれません。

たとえば岡崎のような世界基準でストライカーとしてあてはまる選手が出てくることも、大迫のように世界相手にフィジカル(それもコンタクト系)で勝負できることも想像していませんでした。まして吉田のようにプレミアリーグで日本人がCBで勝負するなど・・・・

やはり日本人の良さはアジリティと運動量と規律性という見方で推し固まっている自分もいるのかもしれません。今のサッカーが日本人らしくない、という自分の意見も間違っているのかもしれませんね。TCE00073875さんがおっしゃる通り、トライ&エラーが今は正しいともいえると思います。もう自分の気持ちの整理ですね!これは(笑)


ちなみに話は変わりますが、堅守速攻という言葉は、昔は「守って守ってカウンター」というリアクションのイメージを持ちましたが、現在のアトレティコのようなハイプレスで追い切る堅守速攻をみると、その言葉の使われ方も曖昧になった時代だと感じています。私はシメオネのサッカーが大好きです。あれはディフェンシブな堅守速攻であっても、全くリアクションを感じません。

同じ「縦に速く」なのに・・・・・あ、また不満が出はじめるとまた整理がつかなくなってしまいそうです(笑)

ありがとうございました。

ハリルのサッカーは日本の未来になりえるか

都合2大会程ポゼッションに重きを置いて戦ったわけですが、私は十分な成果があったと思うんですよね。決勝トーナメントに行けなかったから成果無しとは思いません。

成果をざっくり挙げるなら、一つはとりあえず地区予選は勝ち抜ける手段を得たこと。次に本戦でポゼッションをやるには現時点では技術が足りないことが分かったこと。そして、一つの型が機能しない時にプランBが無い(またはできない)という厄介な弱点が顕在化したことなど。

そもそも予選突破に四苦八苦し、やたら決定力不足とかストライカーがいないといった具体的なのか曖昧なのかわからないことを問題にしていた時期と比べてよほど進歩していると思いますし、課題も結局のところチャレンジしなければ分からなかった部分だったと思います。

その辺を踏まえて、では今大会で結果(16強とか)を求めるなら堅守速攻という流れは自然ですし、それにしても以前のように闇雲に守って攻撃はセットプレーのみ、というよりは幅のあるゲームプランが組めるようになっているでしょうし、それでやった結果を受けて次はどこを伸ばすか、どうしたら伸びるかを考えてやっていく、という当たり前の繰り返しが将来につながるのだと思います。

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