常勝紅鹿

日本代表より鹿島の方が強い論?

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今日はボヤきのようなものを。

クラブW杯での鹿島の善戦は、色々な意味で海外のメディアの注目を集めた。 その一つに「これだけの成果を収めたこのチームには、(現役の)日本代表選手がほとんどいない」という点だった。 最近の鹿島からの代表常連は昌子と植田だが、植田はこの度の欧州遠征に招集されず、現在は昌子だけとなっている。ACL決勝に進んだ浦和から5人、ガンバから4人、セレッソから2人というのと比べても、首位アントラーズからの招集人数は少ない。

これはもちろん、ハリルホジッチ監督のコンセプトに合わないから(=招集している選手の方がコンセプトに合うから)、ということだろうから、驚くに値しないのかもしれない。ただ問題は、そうしたコンセプトのもとで招集された日本代表が、期待に沿う活躍を示せていないというところにある。

こういう状況になると、「日本代表より鹿島の方が強いのでは」と言う人々が出てくる。W杯出場決定までは静かだったが、サウジに敗れ、ハイチに辛くも引き分け、ブラジルに大敗した今、徐々にそうした考えが出ているように感じる。

断っておきたいが、私自身は本当に鹿島の方が強いかどうか自体はどうでもよいことだと思うし、クラブチームと代表チームの性質の違いも理解しているつもりだ。鹿島から代表に選ばれる選手が多ければ嬉しいが、代表に呼ばれなくても鹿島の選手たちの素晴らしさはハリルホジッチ監督以上に理解している(気でいる)。 私が注目したいのはむしろ、こういった意見が出てくる背景には、代表チームの「不振」と、そこからくる監督への「不信」があり、そこから国内クラブには成果をおさめている選手たちがないがしろにされているのでは、という感情が生じるのでは、と思う。頭ではそうした比較が適切ではないとわかっていても、感情としてそういう気分になることは私自身だって否定できない。

記憶する限り、2010年の南アフリカW杯直前にも同様の意見が出ていた。当時のアントラーズはJリーグ3連覇を果たした後、2010年シーズン前半も上位、時に首位を走っていた。一方で岡田監督率いる日本代表はW杯直前に4連敗を喫するなど、W杯に向けて大きな不安を残していた。そしてこのときも、代表には内田と岩政が呼ばれていたが、ともに出番には恵まれていなかった。このW杯で活躍できた鹿島の選手は、韓国代表のイ・ジョンスだけだったと言える(内田、岩政は出場機会なし)。

しかし、ご存じのとおり、2010年のW杯は「鹿島の方が強い論」の不安を一蹴し、日本代表はグループリーグを突破し、好成績をおさめた。逆に、2006年のW杯直前は浦和が強い時期だったが、ジーコ監督期は強豪国相手でもなかなかの成績(直前のドイツとの試合も2-2だった)こともあり、一種楽観視のようなものがあったように思うが、どうだろうか。このときは三都主、小野、坪井などの浦和選手がチームの軸として健在だったと言えるかもしれない。だが、蓋を開けてみると代表はグループリーグを惨敗で終えてしまったが。 つまりハリルホジッチ監督下の日本代表が現在不調だと言っても、それがW杯の成績と直結するかは未知数ではある。

と同時に、ふと思うことがないわけでもない。鹿島は考え得る限り、目に見える形で最良の成績を残してきた。しかしそれでもクラブW杯で海外メディアが言うように、代表をほとんど抱えていないクラブのままである。ハリル監督の眼中には鹿島などはじめから無いのかどうかはわからない。鹿島の選手じゃ海外で戦えないだろ(国内で強いだけの内弁慶だろ)、という批判はあり得るが、それは今の代表が戦えていることが前提の話だ。 成績を残し、また今年も残そうとしている鹿島が、代表と違った方向に歩いていってしまっているようでなんだか悲しくなるときもある。

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日本代表より鹿島の方が強い論?

こんにちは

私はむしろ代表のサッカーは鹿島によってきてると思います。組織的な守備の仕方はそっくりです。
だからといって鹿島の選手を呼べとはいいませんが、この時期でしたら急いで組織的なカウンターの形を作ってほしいところ やはり管理人さん同意見でせめて勝って欲しいです。 
ここからは持論ですが代表チームは選手の入れ替わりが多いもののクラブ以上に長期スパンで強化しないと無理かもしれないと感じています。 日本は凄まじい勢いで成長してきましたが4年ごとに強化コンセプトが変わるため、先発メンバー以外を使うととたんに組織力が落ちてしまいます。 ハリルは新メンバーをうまく組み込むのはうまいのですが人選が弱点のように思えてなりません。(逆をいえば招集メンバー以外はとくに不満はありません。)まあE-1選手権が12月にあるのでそこで国内組は最終試験となるでしょう。 源、直、ムウもそうですが育成枠でいいので健斗を招集してくれないかな~と祈るばかりです。  では今回も長文雑文失礼いたしました。

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