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【鹿島】 vs 仙台(ルヴァン杯)。後半45分のクオリティーを最初から見せなければならない

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ルヴァン杯 準々決勝 2ndレグ

鹿島 3-2 仙台

(6, 失点) (48, 失点) 58, 鈴木 65, 安部 83, 鈴木

通算スコアは鹿島4-5仙台で鹿島の敗退が決定した。 急造の守備陣はよく持ちこたえた方だったのではないか。2失点は三竿雄のファールも含め、仕方ないところもある。山本と三竿健はよく守れていた。むしろ安定感を期待した曽ヶ端のパスは前半乱れ続けた。

前半の攻撃陣はまったく冴えなかった。パススピードが遅く、それでいて連係もチグハグ。クロスはふんわりと遅いものばかりで、相手GKにキャッチされつづけた。特に中村はミスが目立ち、かつ積極性もあまり感じられなかった。後半に入った安部との差がどうしても目立つ。

後半の戦いぶりは気持ちが入っていたが、180分の試合の中で最後の45分だけしかあのクオリティを見せられなかったのだとすれば、それ自体が敗因だろう。 もう一つの敗因は、これは言いたくないが、大岩監督の経験値ではなかろうか。こうした特異な、劣勢の状況でどう戦うか、もっと正確に言えば、「どう選手たちを戦わせるか」について、初戦も今日もうまく指揮できていなかった。センターバックに不安を抱える選手たちは迷いながらのプレーをしていた。このことは石井監督の時の広州戦でも言えることだ。勢いのある時、選手が十分にそろっている時に勝つことはどの監督にも難しいことではない。逆境に置かれた時、どう選手たちのメンタルを導いていくか、それは監督の経験に左右される気がする。

負けたことは悔しいが、これを糧として残りのタイトルを狙っていくしかない。 鈴木、安部、永木は効果的な変化をもたらした。このことは今後のリーグ、天皇杯での戦いのヒントになるはずだ。特に安部は鹿島の明確な武器であり、他のクラブはまだほとんど研究できていない。90分戦えるかどうかは不明確だが、今後彼を起用しない理由は無い。鈴木もスタメンから遠ざかる日々にありながら、出れば気持ちの入ったプレーを見せてくれる。プレー全体は大雑把な印象がまだあるが、ゴールへの積極性は大いに評価したい。 反面、土居はFW起用ならばもう少しシュートの姿勢を見せてほしい。ゴール前でボールを受ける時、反転してシュートを放つという選択肢が彼にほとんど無かったように見えた。それが彼の得点の少なさの原因だと思うし、ゴール前で彼がパスを選んだことで1点でも生まれたのかと問いたい。ペナ内ではパスはあくまで「セカンドチョイス」であるべき、と個人的には強く思う。

最後に、愚痴になるが、某番組でセルジオ越後氏が代表とJリーグ・クラブの関係について語っていた。 そこでセルジオ氏は「Jリーグクラブが代表に非協力的(選手を出したがらない)なのは良くない。それがクラブにとって負担になるのはわかるが、代表が活躍することが日本のサッカー人気を押し上げ、ひいてはクラブにも恩恵となって返ってくる」と語っていた。 だが、このナビスコ杯準々決勝で言えば、鹿島ほど残酷な負担を強いられた上で、快く選手を送り出したクラブはなかろう。両センターバックを引き抜かれた上で戦うシビアな状況について、客観的に語るニュースは皆無だった。私にはむしろ、代表がクラブの負担を当然だと思って胡坐をかいているようにも見えた。 その点でセルジオ氏の発言は誤解を招くものだし、違和感しかなかった。



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この記事へのコメントコメント一覧

【鹿島】 vs 仙台(ルヴァン杯)。後半45分のクオリティーを最初から見せなければならない

kuuu様

コメントありがとうございます。また、現地参戦お疲れ様でした。
ジャッジについては私も同様に感じました。単なるフィジカルコンタクトなのか、ファウルなのか、そのあたりの判定がアヤフヤでしたね。選手もやりづらかったと思います。

センターバック不足を放置してしまったのも怠慢でしたね。いざというときにベテランのセンターバックがいてくれる、というのは鹿島の強みでした。2010年天皇杯でも大岩が負傷した岩政の代わりに活躍してくれましたし。若手CBが台頭するあまり、そういったベテランが残らなくなってしまいましたね…。

金崎が脅威なのはどこのクラブからも研究されているので、徹底的なマークにあっている気がします。そこを囮にどれだけ戦えるか、というのが鹿島の攻撃の強みです。そこで他の選手が目立った活躍ができないとダメですね。あと、OMFが前への推進力となれていないのも気になりました。相手からのプレスが来るとバックパスばかりで、自身で相手をかわしたり、ミドルを放ったりする気配がありません。レオシルバの方が持ち上がっていく際に迫力があるくらいです。

三竿雄はまだ連携面で不安がありますが、前への推進力という意味では頼れる選手になるように感じました。オウンゴールやPKを与えてしまっているところ、単なる不運だと思います。三竿兄弟が2年後の鹿島を象徴する人物になってほしいと願っています。

中村は厳しいですね。中央で自由さを与えられていますが、パサーとしてもドリブラーとしてもフィジカルの面でも中途半端です。中村個人の問題もあるでしょうが、今までの監督たちが彼の能力を引き出せなかったこともあるかと思います。たびたび指摘される「FW起用」ももっと古くに試されても良かったかなと思いますが、今だとちょっと微妙ですね。
土居がFW起用なのもどういうメリットがあるのかわかりにくいです。PJがおらずとも鈴木、安部、金森がいますが、土居をコンバートさせてでも使った方が良いというのはどういう判断なのか。結果土居が得点を量産しているわけでもありません。

石井監督、大岩監督は長年鹿島にコーチとして携わった人物で、選手たちへの理解もあります。ですが、逆に言えば鹿島以外での経験がありません。思いもよらぬ事態になったときどう選手たちを率いるか、というところでは探り探りになってしまうと思います。できれば、今シーズン後には実績ある監督を探してきてほしいところです。

【鹿島】 vs 仙台(ルヴァン杯)。後半45分のクオリティーを最初から見せなければならない

こんばんは 
私では遠く及ばないレベルの分析、とても勉強になります。
悔しい敗戦でした。 ハーフタイムもノンストップで応援しつづけたのでまだ喉が枯れてます。
ただ誰が出ても鹿島は鹿島。2戦して仙台を上回れないならそれが我々の実力です。

審判のジャッジにはもう対戦チームと同じくらいスカウティングして準備するしかないですね。 ただ今回の山本、村上両氏のジャッジはそもそも笛を吹くのが遅すぎて選手たちを無駄にイライラさせたり、(山本氏)試合の流れに飲まれてジャッジ基準が時間帯によって変わってしまうので(村上氏)アジャストするのも一苦労です。 この見解は仙台サポも同意してくれると思います。 録画でも見てみたのですが秋田さんが失笑していましたね。

〇準備段階
そもそも町田が大けがした時点でACLに敗退したとしても夏のCBの補強は必要でした。広島に行った丹羽が取れていればもう少しなんとかなったでしょう。 フロントの怠慢です。いくら経験積ませる為とはいえ本来ボランチの選手にCBでディフェンスリーダーもしろというのは酷です。
また少し不安なのが怪我人や代表招集でメンバーが少ないときは、必然的に紅白戦のクオリティも落ちているんじゃないかと思います。たとえ敗れるにしてもアントラーズが2戦とも同じ方法でやられるのはあまり記憶にないというか・・・ ただの印象ですが練習内容に変化が必要ではと感じます。

〇不調
アツがダメなのは覚悟していましたが、それに加えてレオ、ムウ、ショウマ、ヤスまでダメだとほんとに打つ手がありません。 またシュウトももう少し頑張ってほしかった。 セットプレーでシュウトがジャンプするタイミングをミスしていなければ先制点献上もなかった。 またユウトはとりあえずお祓いに行け。悪いものがついてるとしか思えない。
 石井さんの時もそうでしたが大岩さんもいつもの戦い方ができないときに弱すぎます。 離脱者が1人ならまだなんとかしてくれるのですが・・・
こういうところは仙台の渡辺監督や川崎の鬼木監督に比べてかなり差を感じます。 悔しいです。

〇初心に帰って
アツにはあの広島戦を思い出せといいたいです。 チーム全体もそうですが大岩さんが就任した当初にかかげた連動した動き、連続したプレーをやらなくなってきています。 私の気のせいならいいのですが。

〇次はホーム大宮戦
大宮は残留あらそいをしているチームですがこの秋の残留争いをしている大宮ほど厄介な相手はいません。仙台の戦いかたを参考に凄まじい勢いでプレスしてくるでしょう。
ACL、ルヴァンカップの敗退を今度こそクラブとして糧にしてほしいです。 特にブエノ(笑っている場合ではない)、ユウト、バチ、タカシなど控えに甘んじている選手は当事者意識をもって練習に励んでほしい。 鹿島では出場機会の少なかった選手が活躍すれば本人の転機になるだけでなくかなりの高確率でその大会で優勝しています。
2015年のナビスコカップ。山村のフィードと高さが相手のパワープレイを跳ね返し、セットプレーからとどめをさしていった。 
2016年クラブワールドカップ。アントラーズの成績をJリーグ勢初の初戦敗退の危機から救ってくれたのは赤崎の同点弾だった。
第96回天皇杯。 ファブの神戸戦の2ゴールがチームを蘇らせ、最後も自らのゴールで有終の美を飾った。

今いる選手たちにもまだまだ期待しています!大宮戦も参戦するので頼むから戦力になってほしい。

では今回も長文雑文失礼いたしました。


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