常勝紅鹿

【鹿島】 vs 清水。首位快走を支える金崎の活躍

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第23節

鹿島 2-0 清水

17, レアンドロ 87, 金崎

出張帰りでヘトヘトの状態で見逃し再生で見た。17分に中央を抜け出したレアンドロが決めてから87分に金崎が追加点をあげるまでの70分、なかなかゴールが生まれず、モヤモヤだった。 試合は完全に鹿島ペースだったし、チョン・テセを欠く清水の攻撃は迫力不足だった。だが、多くのチャンスを決められない鹿島は攻撃のペースを乱れていった。鈴木の投入や西のポジションチェンジなどで変化を加え、清水が再び動揺したところで追加点が生まれた。こうした場合は3点目もとれそうなものだが、それは叶わず。できれば得失点差をかせいでおきたい内容だった。

この試合、中村、レアンドロが効いていたが、清水が調子を落としていたことも関係あるのかもしれない。広島、札幌、新潟、甲府、仙台、清水と、中位~下位のチームには脅威となる彼らだが、次節のセレッソ戦ではどうだろうか?川崎戦ではほとんど目立った働きができず、封じ込まれてしまっていた。おそらくセレッソ戦でもそろって起用されるだろうが、私の不安を良い意味で裏切ってほしい。

さて、この日もゴールを決めた金崎。トリッキーなドリブルを見せるでもなく、ミドルからのスーパーゴールでもなく、特異な身体能力を見せるわけでもない。金崎のゴールはいつも渋く、泥臭い。だからこそ欠かせない選手なのだと思う。 前線でプレスを浴びつつボールを受けた時、彼には必ず「強引に突破する」という選択肢がある。多少のプレスですぐにボールを下げてしまう選手が多い中で、絶えずこの「突破」の選択肢を持つことは、日本のサッカーの進むべき道を示しているようにも見える。

2000年代初頭に鹿島の、そして代表のFWとして活躍した鈴木隆行は、前線で起点になるために「ファールをもらうこと」に徹した。言い換えれば、プレスを受けたらすぐに倒れて、名手の多いフリーキックでチャンスを得ようとした。当時としてはそれが戦略として有効だったのかもしれないが、フィジカルコンタクトを即ファールと見なさない世界の潮流と日本サッカーは乖離していってしまったとも言える。

そうした中、鹿島において、強いフィジカルを示して、ファールをもらうのでもボールを下げるのでもなく、自身のフィジカルとテクニックで突破を図って得点を量産したのは、マルキーニョスが最初の顕著な例だろう。2010年ごろには「ボールを持ちすぎる」と批判されたが、単純なパス回しだけでゴールを奪えるほどJリーグのレベルは低くないし、FW側が様々な選択肢をもっていることは相手DFを混乱させるには不可欠なことだ。 マルキーニョスの戦いぶりは大迫に引き継がれた。現在でも代表を牽引する大迫は、恵まれた体格を生かし、ボールを収めてから果敢に突破やシュートを狙い、得点を量産した。

金崎は大迫と同時期に在籍していたことはないが、こうした流れを鹿島の中で引き継いだ選手だと言える。彼のフィジカルの強さは、マルキーニョスや大迫と同様、確かな足元の技術によって支えられている。驚異的な瞬発力は両者を上回ってさえいるだろう。彼は膠着した試合、スコアレスや1点を追いかける状況などの重要なシーンで得点をもたらし、そして鹿島にいくつものタイトルをもたらした。 クラブW杯のアトレティコ・ナシオナル戦やレアル戦、先のセビージャ戦では、いずれも相手チームが試合後に鹿島のフィジカルの強さに言及していた。日本の選手たちのフィジカルに南米やヨーロッパの選手が舌を巻くなど、2000年代初頭にはおよそ考えられなかったことである。 最も印象的なシーンは、アトレティコ・ナシオナル戦の3点目、鈴木のゴールの直前のシーンだ。右サイドに飛んだボールを追いかけ、金崎と相手DFが競り合うが、金崎との競り合いに耐え切れず、相手のDFは転倒してしまっていた。もしあそこで金崎側が転倒し、両手をあげて相手のファールを主張しているだけだったら、あの得点は生まれなかっただろう。 ハリルホジッチ代表監督の掲げる「デュエル」を体現した鹿島にあって、その最も象徴的な選手こそ金崎だと思う。

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【鹿島】 vs 清水。首位快走を支える金崎の活躍

kuuu様

返事を差し上げるのが遅くなってすみませんでした!
出張続きで余裕がなくて更新も滞っております…。セレッソ戦は何とか勝てましたね。前半耐えて、後半に決める、シーズン初めのころの戦い方にも似ていますね。
レアンドロは最終的に決めてくれましたが、その前の2対2のシーンではモタついてました。
代表は発表となりましたが、鹿島からの選出はかわり映えがしかなったですね。金崎と大迫がそろうところを見たいと常々思っていますが、叶いそうもないですね…。
次はルヴァン杯です。センターバックの問題はありますが、しっかりと勝ち進んでほしいです。

【鹿島】 vs 清水。首位快走を支える金崎の活躍

こんばんは

現地で観戦した印象では完勝と言っていい内容なのですが、清水側の事情(鄭大世以外も怪我人多数で野戦病院状態。 また我々以上に柏戦のダメージが大きく、カウンターの時に反撃を恐れてか人数がだんだん少なくなっていった。) を考えると手放しでは喜べないですね。 もちろん連敗しないことが第一ですし、成長著しい健斗といざというときに頼りになる小笠原の2ボランチは圧巻のパフォーマンスだったのですがやっぱりもう少しセットプレーに迫力が欲しいところです。 磐田程の威力をいきなり身につけろとはいいませんし、工夫もしているのは見受けられるのですがなかなかうまくいきません。もう少しでパターンが作れそうなきがするのですが・・・ 
 また管理人さんもおっしゃるとうりレアンドロ、アツのサイドは少々不安です。 うまく抑えられているとすぐイライラしてしまうレアンドロとプレーをミスしてボールを奪われると集中が切れてしまうアツはまだまだ精神的に未熟にみえます。 大岩さんの指導で半ば戦力外に近い状態だった2人がしっかり主力になっているのは喜ばしいことですし、力量的に格下に位置づけられるチームからは確実にゴールを奪ってくれるのはとても助かります。 ただもう一皮むけてほしい。 

チームとしても2人としても(植田や健斗もいれると4人か)セレッソにホームでの借りをキッチリ返して成長している姿を長居まで駆けつけてくれたアントラーズサポーターに見せてあげて欲しいです。

特にアツが広島の地でみせた咆哮を大阪の地でもみせてくれることを願います。

今回も長文雑文失礼いたしました。

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