常勝紅鹿

Jリーグ・ワールドチャレンジの試みと残念な諸事件

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今年から始まった(そして続くのか?)Jリーグ・ワールドチャレンジ。ドルトムントとセビージャが招待され、ドルトムントは浦和と戦い、セビージャは週末に我らが鹿島と戦う。セビージャは先立ってセレッソと「国際親善試合」を開催。開催のためのプロセスに違いはあるものの、報道のレベルではセレッソ対セビージャも同様の扱いを受けており、DAZNでも放送された。

今回はこの新しい試みについて思うことを語りたいが、その前にいくつかの残念な出来事について触れたい。 まずは巷間騒がれている、頭のおかしい某国会議員による浦和と浦和ファンへの突然の批判である。浦和だけでなく多くのサッカー選手、ファンにとっても突然あらぬ方向から難癖、罵声を浴びせられた形になり、特に傷つけられた浦和と浦和のファンの人々は可哀想だったと思う。 とうの議員は「問題がある一部のサポーターを批判しようとしただけなのに、物凄い中傷を受けている」と被害者を装っているが、当人の書き込みは明らかにサッカーを愛する人々をけなす内容であり、「~と思っていただけ」「悪意はない」などの言い訳は通らないことは明らかだ。その証拠に、浦和以外のサッカー選手からも議員に対して批判的なコメントが寄せられている。

こうした問題について、当然ながら冷静な議論に不慣れな一部の人々は過激な言葉をかえしてしまう。しかし、悪意それ自体が目的であるこの議員のような人間は、そうした議論に不慣れな人々の言葉を集めて、「こんな粗野な連中に自分は不当な中傷を受けている」というための材料にかえてしまう。初めからロクな根拠も理由もなく不特定多数の人々を馬鹿にしなければこんなことにはならないのに、傷つけられた人々はどんどん手玉にとられてしまう。残念であり、そうした悪意ある議員に怒りを感じる。

私は浦和ファンではないが、浦和レッズは公式のこの議員に抗議し、サポーターの立場を支持するとともに、埼スタのゴール裏にいってやるなどと言っている同議員について「浦和を愛し、サポーター同士で互いを尊重しあえない人は埼スタのゴール裏に来ないでほしい」と声明を出すべきではと思う。この議員がゴール裏に現れることには、サッカーファンにも浦和レッズにも何のメリットもないのだから。

さて、ヘンな議員の話以外にも残念に思うことがある。セレッソがセビージャに敗れたあと、スポーツ報知は「誰かスペインに連れて帰りたい選手はいるか」とセビージャの監督に質問した。セレッソのサポーターはこういった質問をどう思うのだろうか。セレッソはスペインに選手を放出したいからこの試合を組んでもらったのだろうか?こうしたJリーグやその所属クラブを必要以上に卑下するような質問には嫌悪感を覚える。 昨年末、レアル・マドリードと鹿島がCWCの決勝で戦ったあとにも、日本のメディアはジダン監督に同様の質問をしていた。90分を通して「銀河系軍団」と互角の戦いを披露したにも関わらず「スペインでも通用しそうな選手はいましたか?」と、鹿島を馬鹿にするような質問をヌケヌケとしたのだ。 もちろんセビージャの監督もジダン監督もこうした日本の記者たちよりもよっぽど「良識的」なので、そうした質問にはほとんど明確な返事はしない。当たり前だ。答えようものなら、あるいは「そんな選手は誰もいない」と言おうものなら、それは多大な失礼に当たることをこうした監督は理解している。 もう少し「恥ずかしくない」質問ができるように、日本のスポーツ記者たちも「世界レベル」に成長してもらいたいところだ。

ワールドチャレンジは上述のとおり、新しい試みである。ドルトムントやセビージャは世界の最強レベルのチームではないが、欧州では「中堅以上」の実力をもつクラブであり、そうしたところと試合ができることは大きい。 だが、現在のところ、そうした試合の位置づけは微妙なところだ。鹿島と浦和がJリーグ側の2クラブとはいえ、セレッソも同様にセビージャと試合をし、ワールドチャレンジとそれ以外の試合との区別は外見上ないに等しい。 そこで、今後はこのワールドチャレンジをスルガ銀行杯やゼロックス杯のような位置づけにして、タイトルの一つにしてはどうかと思う。日本側2クラブ、欧州側2クラブの計4クラブで総当たり戦をし、順位に見合った賞金を出すようにしても良いし、リーグ王者と欧州側クラブ(できたらEL王者などわかりやすい基準があれば…)が一戦して賞金を出してもよいと思う。 いずれにせよ、ただの華試合で済ますより、何らかのタイトルをつけた方が見る側もわかりやすいように思う。スルガ銀行杯が南米サッカーのタフさ、技術の高さをJリーガーに感じさせる良い機会になっているように、欧州の実力あるクラブとも同様の機会があれば良いかと思う。もちろん、欧州側はシーズン前なので、華試合の雰囲気で来るのはやむを得ないだろうが。

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この記事へのコメントコメント一覧

Jリーグ・ワールドチャレンジの試みと残念な諸事件

kuuu様

コメントありがとうございます。返信が遅くなってすみませんでした!セビージャ戦は完勝でしたね。現地観戦で最高の気分を味わわれたのではないでしょうか。

サッカーについてメディアがとにかく自分たちを低く描くのには違和感があります。世界との差を埋めなければ、と言いながら、日本人の国民性が良くないとか、元も子もないようなことを言って問題解決から目を背けているように思います。サッカーのクオリティに国民性を結び付けている限り、日本のサッカーは絶対に進歩しないでしょう。
そして、おっしゃるとおり、プロの勝負に言い訳は通用しません。セビージャが本気で来れないなら、それまでのチームということです。

Jリーグ・ワールドチャレンジの試みと残念な諸事件

こんにちは

天皇杯では山形が9戦負けなし状態から調子を落としていて助かりました。 解説の秋田さんのいうとうり前半最後の決定機を決められていたらこんな大差にはならなかったかもしれません。 どうも今季のアントラーズは隙を見せている時間が長い気がします。

〇ポジティブに
管理人さんがおっしゃるように大変はらだたしいですが、これを機にサッカーサポーターの方が選挙制度に興味を持っていただければ、無駄な犠牲ではないかと 比例代表制の必要性は理解してますが、もう時代にそぐわなくなってきているかなと思います。

メディアは悪意というよりは新聞及びテレビという権力に長年あぐらをかきすぎて、ネットというシステム上完全に不利になりうる脅威が出現しても変わることができない。  という印象です。
これでも昔に比べればマシになった気がしますが、Jリーグ開幕当初からあまり進歩してないのでしょうか。 2000年代初頭は今の有様に加えて解説者がアマチュア精神バリバリで聞くに堪えませんでした。
ただ、試合を評価する際にダブルスタンダードで語るのだけはやめていただきい。 疲れていようが練習が不十分だろうが、それも含めての「勝負」なので。サッカーに限らず 
「我々日本人は自らの長所を把握できず、外からくるあらゆるものを上位に見てしまう傾向があるのではないか。」という趣旨の論説文を昔、教科書でみたのを思い出しました。
まあどんなに歴史、権力、お金があっても時代に取り残されれば自然淘汰されるのは我々もメディアも同じなので対岸の火事にせず、気を引き締めます。

〇欧州の凄さ
強い。 わかってはいますがなぜかれらは
シーズン開幕前 監督交代後、長距離移動、時差ボケ、過密日程、
の状態でもある程度組織力を備えており、ボールを失わないのでしょうか。 またミドルシュート
の精度、威力、範囲が凄まじく、崩されなくてもやられる危険性が高いのは非常に厄介です。
しかもセビージャは近年、UELの3連覇王者らしくドルトムントより隙がない。

浦和VSドルトムント、C大阪VSセビージャを見ての印象です。 広州戦で感じたチームというよりもクラブそのものの戦力差をもっと広げて「こりゃ真似するのは今の力じゃ無理・・・」と感じてしまいました。(広州は追い付けない程とは思わなかった。)

〇それでも
勝ってほしい。Jリーグ勢が3連敗したら(遠征中のFC東京はまだわかりませんが)また海外組しか日本を代表できないとハリルや協会に誤った認識を植え付けるので(躍進したW杯では特に守備面は国内組が支えてます。)どんなに泥臭くてもいいので1点相手より多くとって勝ちましょう。
そもそも

・勝利したら「ウイナーズプレート」をもらえるらしい。
・勝ったらものが貰える。=タイトル=勝たなければならない 

という図式が私の中ではできたので、銀河系軍団だろうがUEL3連覇王者だろうが

必勝です。

今回も長文雑文失礼いたしました。 現地参戦するのでグッズ買い占め準備に入ります。

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Jリーグや日本代表のサッカーをもっと面白く見るには、を日々考えています。
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(11月19日現在)

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