常勝紅鹿

(続)代表メンバーについて。僕は悔しい…

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この話題で何度も文章を書くことにためらいを感じつつも、うまく気持ちの整理がつかず、また画面に向かってしまっている。

僕は鹿島ファンだ。1993年にJリーグがスタートしてから、自分の地元のクラブだったアントラーズを応援していたし、Jリーグを見るのが好きだった。

もちろん、Jリーグができて、日本代表がワールドカップに行けるようになっても、日本のサッカーといわゆる「世界の一流」のサッカーとの間には大きな隔たりがあったのも知っている。「Jリーグなんてレベルが低いじゃん」という発想をプロのサッカー選手たちから一般人まで、多かれ少なかれ持っていることもわかっているし、そのすべてが間違いだとも思わない。

代表監督であるハリルホジッチはことあるごとに「世界の一流」クラブとJリーグのデータ上の違いを示し、「Jリーグはまだまだである」と強調しつづけてきた。こうした指摘も一部では正しいし、一部では正しくなかった。バルセロナとJリーグを比べるなら、バルセロナとACミラン、サウサンプトンもまた比較しなければいけないはずだからだ。 しかし、そうした差があるのは事実で、だからこそJリーグクラブは進化の要求に答えなければならなかった。

でも、2016年の終盤から現在に至るまでの過程で、アントラーズやアントラーズと戦ったライバルのクラブたちは、Jリーグの進化と進歩を表現できていたと思う。浦和レッズは2015年、2016年と驚異的な成績を残したが、その浦和と鹿島は2016年チャンピオンシップ決勝でしびれるような好ゲームを見せた。激しいボディ・コンタクトの中から、数少ない決定機を決め合う試合は、普段のJリーグの試合を超えるものだった。 そして、それを制した鹿島を改めて誇りに思った。

クラブW杯、Jリーグクラブの底力を見せる戦いを鹿島は見せた。確かにレアルには最後に屈したが、リベルタトーレス杯の王者にして、スダメリカーナ杯のファイナリスト、名実ともに南米の最強クラブであったアトレティコ・ナシオナルを3-0で打ち砕いた。「レベルが低い」と冷笑されていたJリーグの鹿島が、Jリーグのサッカーが、世界と戦えるものであることを示したのだ。 レアルと鹿島の戦いは、鹿島ファン以外のJリーグファンも数多く熱狂していた。Jリーグアウォーズで石井監督が語っていたように、クラブW杯での鹿島の躍進はJリーグすべてのクラブを勇気づけるものだったはずだ。 鹿島はその後も歩みを止めず、天皇杯、ゼロックス杯も制し、リーグ、ACLでもタイトな守備からの戦いを示し続けている。

だが、そんな鹿島の戦いは、あのハリルホジッチには何のインパクトにもならなかったのだ。 彼は躍進を続ける鹿島の試合の多くをその目で見ていたにも関わらず、欧州で試合に出場しない選手たち以下であると断じた。世界で、アジアで勝つとしては、欧州のクラブで練習している選手たちの方が優れている、と。Jリーグのクラブで必死になっている選手からよりも、欧州クラブのベンチからの方が代表への意欲を感じるのだ、と。

クラブW杯での鹿島の戦いは、世界との戦いではなかったのだろうか。Jリーグのクラブだというだけで、どんな試合を見せても一顧だにされないというのなら、もうこれは差別としか言いようがない。

僕は悔しい。 昨年末、鹿島が、Jリーグのサッカーが見せたものは、世界との戦いじゃなかったのか。 アトレティコ・ナシオナルやレアルを驚かせた永木や金崎のフィジカルは、世界に通用しないと言うのか。曽ヶ端のセービングはフランスリーグ下位のクラブの第三ゴールキーパーよりも劣る評価なのか。鹿島のもう一人のキーパー、クォン・スンテは韓国代表に選ばれたというのに…。 W杯アジア予選の間のこの期間のことが、まるで大したことではなかったかのように流されている。それが悔しい。

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(続)代表メンバーについて。僕は悔しい…

kuu様

コメントありがとうございます。
日本がアジアにある以上、アジアとの戦い、中東諸国との戦いは永遠に避けて通れないものですから、そうしたところも織り込み済みで監督をやってもらうしかないですよね。
人選が硬直していることもあってか、対戦相手の国々にとって日本は研究しやすい相手だと思います。守備陣なんてほぼ固定ですからね。守備が脆くなっているのはそういう原因もあるかもしれません。
Jリーグに関する彼の言動は、モチベーションのためもあるでしょうが、それに応えたクラブがあるなら評価しようとする姿勢を見せるべきかなと思います。まぁ、これは監督の性格ですから、今からよくなったり変わったりはしないでしょうね…。

(続)代表メンバーについて。僕は悔しい…

takazintetumaru様

コメントありがとうございます。
Jリーグに対するサッカー協会の評価、というのはおっしゃるとおりなのだと思います。前の投稿でコメントをくださった方への返信でも書きましたが、これまで協会はJリーグなり海外クラブにいる日本人なりを自分たち自身で十分に評価しようとしてきませんでした。
海外の有名なクラブが、欧州の名のある監督が評価しているから、自分たちもそうした日本人選手を評価する、といったような、価値の丸投げ、評価の丸投げをしてきていると思います。

Jリーグだろうが海外だろうが、良いサッカーをできるものを正しく評価する、そうした明確な姿勢を協会なり代表監督なりが見せてほしいです。「強豪クラブにいれば、その練習に参加するだけでも大きな経験になる」なんて発言は、そうした姿勢を持っているなら出てくるはずのないものだと思います。

(続)代表メンバーについて。僕は悔しい…

お久振りです。今回も楽しく読ませていただきました。

代表選考に関しては私も疑問に思うところが多いです。少なくとも宇佐美はない。
ただ、ちょっとハリルの考えてることを推測してみました。

・アジアを勘違いしていたハリル
サックのときは致命傷にはなりませんでしたが、「中東の笛」という意味での厳しさをハリルは理解しておらず、トラウマになっているのではないかと思います。自分が今までいかに恵まれた環境で仕事をしていたか痛感したでしょう。いままで直面したことのなかった問題を前に、選手選考が硬直化してます。

・守備の弱点が治らない。
セットプレーの守備のことです。私にはなぜここまで弱いのかいまいちわかりませんが、もっと連携を深めたいのかなと

・ハリルの言動について
ある一部のメガクラブとJリーグを比べているのはわざとだと思いますよ。たとえデータ上だけでもバルサに比肩するリーグだったら世界最強リーグの完成です。ACLでも爆買い中国なんか5-0で蹴散らすでしょうし、日本のクラブが何連覇もするでしょう。
ではなぜこんなことをいうのか。うまい言葉が出てきませんが、モチベーションのためではないかと。小さくまとまってほしくないというか上を常に目指してほしいといいますか・・・
管理人さんが成功をおさめた部下に、「よくやった、でもまだまだ足りないぞ、もっとやれるぞ」と声をかける感じではないかと思います。また招集しなかった若手に対しても「けがをしているから呼ばなかった。」と発言したら緊張感をなくしてしまいます。 でもいいところはちゃんと褒めてほしいですがね。

ながながと書きましたがハリルが一番デュエルしていないのは同意します。ただ、余裕のない公式戦で相手は2連敗中で手ぐすねひいて待ち構えるUAEとムアントンのように弱点のCBとCFを補強できず、勝利が絶対条件のタイ相手では仕方ないかな。と思ってしまう自分もいます。

鹿島アントラーズも日本代表も応援している身としてはだれが出ようが全力で応援し清水もUAEもタイも必ず倒す! それだけです。

そしてロンドン世代の自分が顔も見たことのない人生の先輩と熱い議論をできる場を提供してくれる『サッカー』に乾杯。

それでは長文失礼いたしました。

(続)代表メンバーについて。僕は悔しい…

失礼します。
私はザッケローニ時代から、
日本代表の監督というよりは、
日本サッカー協会そのものが、
Jリーグのサッカーそのものを、
ベースにチームを作る気が、
ゼロなんだと思います。
だからJクラブが、どんなにいいサッカーしても・・・。
柏、広島、浦和、G大阪、そして鹿島が、
どんなに巧緻な組織的サッカーをしても、
そのベースを評価せず、無視し続ける。
だからこそ、Jリーグで軸になる選手を、
ほとんど評価しないんだと考えてます。
個の能力という漠然としたモノだけを、
海外クラブという場に任せてしまうから、
このような選考に終始できるんだと思います。

今回ハリル監督の人選は、、
散々どや顔で言い続けてきた基準とは、
当てはまらない選手が確実に混じってるけど、
そこに目を瞑れば、まあ彼自身の基準から、
外れてはいないと思います。
私としても、到底納得できる人選したとは思ってません。
ハリルの基準にJリーグは、相当低いとは思うけど、
それが正しい判断とは思ってません。
sikaoさんの仰るとおり、まずは結果を出すこと。
そして、ハリル自身が言うような、
能力を選出した選手たちが示すこと。
そこを見ていきたいと思います。



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