常勝紅鹿

本田圭佑はまだ日本代表か?

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W杯アジア最終予選を戦う日本代表メンバーが16日に発表される。 これまで日本代表を担ってきた、そして日本人選手として欧州で最も有力な部類のクラブに所属する本田、香川、長友らが招集されるのか、といったことに悪い意味で注目が集まっている。ご存じのとおり、現在彼らは試合に出ることすら難しいからだ。特に本田はミランでどれだけ客観的に見ても戦力外状態にある。

しかし、少なくない日本のスポーツメディアは彼らに親和的、同情的だ。 「本田は確かにクラブで試合に出れていない。だが、彼には代表での経験値がある」ということを大真面目に語っている。しかし慧眼なる読者諸氏に考えてみてもらいたい。「経験値」が代表招集の根拠になるとしたら、代表の選考とはなんの意味があるのだろうか、と。 代表に呼ばれればそれが経験値とみなされ、経験値があれば代表に呼ばれる(試合に出る)、そんな不可解な永久機関などあるはずもないし、あってもならない。非常識な論調と言わざるをえないだろう。

私は本田圭佑というサッカー選手のことが好きだ。彼は既に日本代表の歴史の中の英雄の一人であり、今後も語り継がれるべき選手だ。だが、それと代表選考とはまったくのベツモノである。本田ならそんなことくらいとっくに理解しているだろう。それでもミランに残り、冬のイタリアでベンチを温めることを選んだということは、代表に呼ばれなくなることも覚悟の上のはずだ。

出場機会というのは、時に得点よりも渇望される。思い出深いのは2005年のマイケル・オーウェンのニューカッスル移籍だ。 2004-05シーズン、銀河系軍団レアル・マドリードでリーグ13ゴールをあげた彼だったが、その出場の多くは途中交代でのものだった。2006年にドイツワールドカップも控えていたことから、彼はシーズン終了とともにプレミアで低迷していたニューカッスルに移籍した。ニューカッスルは同シーズンにプレミアで14位。お世辞にも強豪クラブとは言えない存在だった。 しかし彼はレアルを去ってでも、出場機会を求めねばならなかったのである。

日本のスポーツメディアが本田らに好意的なのは、彼らが読者・視聴者を集められる存在だからに他ならないだろう。 「日本代表の中心人物」であり、「かの有名なミランの、しかも10番」という看板は、できるなら下してほしくない、というのが本音なのではないか。だから代表に呼ばれなくなったり、あまり有名ではないクラブに行ってほしくないのだろう。 そうした発想や心情は理解できなくはないが、言ってしまえばそれはメディア側の勝手な希望であり、読者としては関係のないことだ。私はビッククラブでベンチを温める本田よりも、下位クラブであっても試合で躍動する本田の方を見たいと思うが、皆さんはどうだろうか。

幸いにして、日本代表の選考は暗い話題ばかりではない。 ベルギーに移籍した久保は非常に好調でゴールを量産している。大迫もゴール数はそれほどでもないにせよ、ここ数年では最も素晴らしい活躍をみせている。酒井高徳がけん引するハンブルクも降格圏脱出が間近だ。 Jリーグもにわかに活気だっている。昨年末のクラブW杯での鹿島の躍進は見逃せないはずだし、今季のACL出場勢もまずまず好調で、特に鹿島は守備で、浦和は攻撃で光るものを見せている。主役交代の準備はとっくに整っている。

16日の代表選考、選ばれるべき選手が選ばれることを祈っている。



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