常勝紅鹿

サッカーの伝え方。人種差別を拒絶するJリーグをもっと世界にアピールすべき

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セルビアのサッカーリーグで悲しい出来事があった。 強豪クラブのブラジル人選手に対し、相手のサポーターが90分にわたって人種差別的な行為を繰り返し、試合後、その選手が号泣した、というものだった。 https://www.footballchannel.jp/2017/02/20/post198808/

人種差別とサッカーというのは、愚かしいことに根深い関係にある。欧州サッカーでこの手の話題は尽きることがない。 一か月前には、マリオ・バロテッリが「猿真似ブーイング」を浴び、「人種差別はフランスでは合法なのか」と皮肉っていた。 https://www.footballchannel.jp/2017/01/22/post194833/

昨年11月のマドリード・ダービーでの出来事も記憶に新しい。 http://www.football-zone.net/archives/46435

2年ほど前にフッキの語ったロシアリーグの人種差別の現状も、背筋の凍るものがあった。 http://web.gekisaka.jp/news/detail/?167667-167667-fl

このように、「世界最高峰」を自他ともに認める欧州サッカーであっても、差別行動は集団単位で行われている。もしサッカーをプレーする11人ないしは相手も含めた22人だけでなく、文化としてのもの、つまり観客、視聴者、報道などの総体として捉えるならば、こうした不健全な状態は「世界最高峰」と呼ぶにまったくふさわしくない。

残念ながら欧州のサッカー文化には人種差別が組み込まれて久しく、それを批判しても消えたり薄れたりする様子もない。「でもそれも含めてサッカーだから」「サッカーを見に行く人たちはそういう人が多いから」という諦観さえ彼らから感じてしまう。人種差別の横行は、彼らにとってもはや慣れっこであり、日常茶飯事のようになってしまっている。誰しもが表面的には「差別はよくない」と言っていても、こうしたニュースは途絶えることがない。 サポーターが集団で人種差別的なしぐさや歌を示し、選手たちを威嚇するのだから、本当に恐ろしく野蛮な世界だ。選手たちからすれば当然不快の極みであろうし、同時に恐怖を感じるだろう。 これはもはやスポーツ以下のレベルだ。

私は、一方の日本に人種差別がないとか、Jリーグに人種差別がないとかを言うつもりは毛頭ない。鹿島アントラーズに所属したカイオが攻撃の対象となったこともあった。 卑劣な手段で人種差別を行うどうしようもない人間は、どの国にも一定数確実に存在するし、人を不快にさせることに熱心な愚か者もまた然りだ。そうした人間たちが稚拙な人種差別感情をスタンドやツイッターで示し、それがニュースになることはしばしばある。 しかし、幸か不幸か、サッカーそれ自体の定着が遅かったこともあり、人種差別がサッカー文化の中にほとんど根付いてはいないように見える。人種差別行為を行うのはあくまで個人が中心であり、スタジアムのそこかしこから差別的な歌が聞こえてくるような低レベルな様子は、まったく存在しないとまで言い切れるかわからないが、非常に少ない。

根付いていないからこそ、個人による人種差別に対しても、非常に強い批判が寄せられる。ツイッターの一言にさえもクラブやリーグ側が早急に対応しようとする。リーグがそうした人種差別行為と戦う姿勢を示し、日本のサッカー文化に差別が根付かないように努力していると言えるし、大多数のサポーターがそうした姿勢を肯定的に受け止めている。 繰り返しになるが、これは日本人が人種差別をしないということではなく、そうした差別をリーグや社会が絶対に許さないという姿勢を示し続けてきた、努力の問題である。

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