常勝紅鹿

W杯出場枠が48か国に拡大

このエントリーをはてなブックマークに追加

FIFAがW杯出場枠を2026年から、現行の32か国から48か国に拡大することを決定しました。 https://www.footballchannel.jp/2017/01/10/post193425/

ハリルホジッチ監督は賛成したようですが、欧州各国では反対の声があるようです。 引用した記事では「W杯全体の試合数は「64」から「80」に増えるため、大会全体の収入は増えることが予想される。」とあり、だいたいどの記事でも収入増のことが書かれています。 そりゃそうですよね。試合数を増やせば収入は増えます。「みんなにチャンスがあるよ」とより多くのエサをぶらさげれば、選手も観客も頑張らざるを得ません。2015-16年のJリーグのCSと似たような発想です。 しかし、FIFAはこの増収をどうしたいのでしょうか。ただでさえワールドカップの放映権収入は信じられないほどの規模に達しているはずですが、この期に及んでまだ足りないと言うつもりでしょうか。

W杯に限らず、欧州選手権もアジア選手権も出場国数を増やす傾向にあります。 ご存じのとおり、ユーロ2016では出場国数が16から24へと増加して行われました。結果、ポルトガルはグループステージを一度も勝利していない(3分)にも関わらず突破し、その後優勝を手にしました。 アジア杯も2019年大会から参加国数を16から24にするようです。グループステージ突破の条件などがユーロと同じなのかは知りませんが、同じなら引き分け3でもグループステージ突破に大きな可能性があることになります。

この「引き分け続きでもグループ突破できる」という制度、個人的には嫌いです。4チーム中2チームがトーナメントへ、という戦いでは、確かに3引き分けとか1勝2敗でも突破はあり得ますが、その可能性は非常に低いです。勝ち点4や5でも突破できない場合があること、1試合落とすと後がない、といった緊張感こそ、大きな国際大会の醍醐味です。 私が最もかぶりつきで見た欧州選手権はユーロ2004でしたが(私ももうおじさんですね…)、スペインやイタリアといった強豪国がギリギリのところでグループを突破できないという波乱が大会を盛り上げていました。2016年の制度ならどちらも苦も無く突破できるでしょうから、そのような興奮も起こらなかったでしょう。

W杯の48か国制度では、1つのチームの試合数を増やさないために、各グループを3か国にするとのことです。また、引き分けをなくしてグループステージからPK戦を導入することも検討しているとか。PK戦の有無はわかりませんが、仮に無かったとして、2試合とも引き分けでも突破の可能性は十分あります。あった場合でも、90分での勝利にこだわる必要はなくなります。 また、グループステージ敗退チームは2試合だけで大会を去ることになります。それも少し寂しいように感じます。

加えて、W杯予選のあり方も変わってきます。アジアは8.5枠になると予想されています。現在、アジア最終予選では、A組でイラン、韓国、ウズベキスタンが、B組で日本、サウジ、オーストラリア、UAEがそれぞれ2枠(組3位ならプレーオフ)をめぐって熾烈な争いを繰り広げていますが、その戦いにも意味はなくなります。この7か国、全部出れますからね。それどころか、ここまで5試合してわずか1得点のシリアでさえも出場圏内ということになります。予選はかなりグダグダになりそうですね。 オセアニアの1枠はニュージーランドでほぼ固定になりそうです。オーストラリアがアジアに移って、棚から牡丹餅といったところでしょうか。

欧州各国の関係者が「32か国制度は最も整った制度」というのは確かに頷けます。どの地域のどんな強豪国にとってもW杯出場は容易なものではなく、W杯で勝ち進むことはさらに難しいものです。その難しさこそが、世界最高峰の大会としての格を担保していると言えると思っています。

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
日本代表
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

年末年始で思ったサッカー界のことをつぶやいてみる。【東京ドームに計画停電を!】

48カ国版FIFAワールドカップ【いろいろ】

2016:U-19代表:AFC U-19選手権バーレーン:決勝:中立:vsサウジアラビア「日本の新たなスタイルにより無失点優勝」【蹴鞠談議2】

ブロガープロフィール

profile-iconshikao

鹿島アントラーズを愛する元茨城県民。
Jリーグや日本代表のサッカーをもっと面白く見るには、を日々考えています。
  • 昨日のページビュー:245
  • 累計のページビュー:1549982

(06月26日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 【鹿島】独断と偏見の2017年J1順位予想
  2. 【鹿島】鹿島歴代外国人選手ベスト10を考えた
  3. 【鹿島】続々移籍話
  4. 【鹿島】 vs 新潟 ひどい試合に
  5. 【鹿島】 vs 鳥栖 「無様」の一言
  6. 移籍、20代後半という難しさ【鹿島】
  7. 鹿島歴代フォワードベスト10を考えた
  8. 【鹿島】徐々に、2014年を展望
  9. 【鹿島】こんな終わり方ってあるか?
  10. 【鹿島】今、Jリーグの移籍情報が熱い

月別アーカイブ

2017
06
05
04
03
02
01
2016
12
2014
06
05
04
03
02
01
2013
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2012
12

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年06月26日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss